WebAP JSPは、基本的に以前のバージョンとの互換を保っています。
WebAP JSP Developer では、以前のバージョンで作成されたプロジェクトを読み込むことが可能です。
WebAP JSPでは、以前のバージョンで動作していたWebアプリケーションが動作します。
ただし、以前のバージョンによっては、互換を保つためにプロジェクトの修正やビルドが
必要になる場合があります。
以下に互換について表にまとめます。
| 以前のバージョン | 最新バージョンと互換のない場合 | 対応方法 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.122 以前 |
2.2 | 2.201 | 2.202 〜 2.206 |
3.1 〜 3.102、 3.105 |
3.104 | 3.103、 3.105 |
3.2〜4.21 | 5.1 以降 |
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| バージョン2.122以前のWebAP JSP Developer で作成したWebアプリケーションは、最新のWebAP JSP上で動作しません。 |
MFDL移行機能を使用しないで作成したWebアプリケーションの場合は、
WebAP JSP Developer で、「Object Brokerバージョン移行処理」を行ってください。 MFDL移行機能により作成したWebアプリケーションの場合は、最新のWebOTX Connector Developer(VISコネクタ)が作成したコネクタ連携ファイルを使用してMFDL移行しなおした後、コンパイルを行ってください。また、最新のWebOTX Connector Developer(VISコネクタ)が作成したサーバAPと接続してください。 |
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| バージョン2.122以前のWebAP JSP構文を使用して、HTMLファイルをカスタマイズし
ている場合、Webアプリケーションが正常に動作しない場合があります。 詳細は、「バージョン2.122以前のWebAP JSP構文を使用してカスタマイズした HTMLファイルの最新版JSPファイルへの変換について」を参照してください。 |
「バージョン2.122以前のWebAP JSP 構文を使用してカスタマイズしたHTMLファイルの 最新版JSPファイルへの変換について」を参照して、HTMLファイルを修正してください。その後、ビルドを行 ってください。 | |||||||||
| 最大値指定ありのsequence型の引数のマッピング方法は、バージョン2.122以前で はarray型と同じでしたが、バージョン2.2版以降は最大値指定なしのsequence型と 同じになりました。従って、最大値指定ありのsequenceの要素1つ1つとHTMLタグをマッピングしていた場合、 Webアプリケーションが正常に動作しません。 | 配列の要素1つ1つとHTMLタグをマッピングするには、array型の引数と マッピングしてください。フェーズ定義を修正後、ビルドを行ってください。 | |||||||||
| HTMLファイルに、最新版では使用できないJSP構文が記述されている場合 、Webアプリケーションが正常に動作しません。 | 最新版で使用できないJSP構文を記述しないように、HTMLファイルを修正 してください。その後、Webアプリケーションをビルドしなおしてください。最新版で使用可能なJSP構文は、「WebOTX WebAP JSP アプリケーション開発ガイド」の「自動生成したJSPファイル内で使用できるJSP1.0構文」を参照してください。 | |||||||||
| フェーズに複数のHTMLファイルを登録しているとき、フェーズ実行後にデ フォルトで表示するのは一覧の先頭のHTMLファイルにしていましたが、 フェーズを定義しなおしてビルドした場合、一覧の最後のHTMLファイルが表示されるようになります。 | 表示したいHTMLファイルが一覧の最後になるように定義しなおした後、ビ ルドを行ってください。 | |||||||||
| ユーザがHTMLファイル中のテーブルにNAME属性値を記述している場合、以 前のプロジェクトのフェーズ設定ダイアログを表示時に、 HTMLファイルが読み込めないことがあります。該当のテーブルが入れ子の最も内側でないなど、「NAME属性値の 自動付加」の対象外の場合です。 | 該当のテーブルとテーブル全体マッピングまたは列マッピングを行わない 場合は、HTMLファイルから該当のテーブルのNAME属性値を削除してください。 テーブル全体マッピングまたは列マッピングを行う場合は、NAME属性値の自動付加の対象になるようにHTMLファ イルの記述を変更してください。 | |||||||||
| WebAP JSPがObjectSpinnerバージョン5.1以上を使用している場合、 バージョン2.206以前のWebAP JSP Developer を使用して作成 したWebアプリケーションは正常に動作しない場合があります。 | WebAP JSP Developer でObjectSpinnerバージョン5.1以上を使用して、Webアプリケーションのリコンパイル を行ってください。 | |||||||||
| WebAP JSP バージョン3.102以前またはバージョン3.105では、ObjectSpinnerバージョン5.1を使用する場合、前バージョンの互換ライブラリと連携して動作していました。 WebAP JSP バージョン3.103以降(バージョン3.105を除く)では、ObjectSpinnerバージョン5.1以降のライブラリに正式に対応しています。 WebAP JSPでObject Brokerバージョン6.x以上またはObjectSpinnerバージョン5.xのライブラリを使用する場合、バージョン3.102以前またはバージョン3.105のWebAP JSP Developerを使用して作成したWebアプリケーションは正常に動作しない場合があります。 また、WebAP JSP が使用するObject Broker、WebOTXが使用するObject Brokerのバージョンの組み合わせがサポート外の場合、Webアプリケーションは正常に動作しない場合があります。サポートしている組み合わせについては「サポートするObject Brokerのバージョンの組み合わせ」を参照してください。 |
WebAP JSPでObject Brokerバージョン6.x以上またはObjectSpinnerバージョン5.xのライブラリを使用する場合は、「Object Brokerバージョン移行処理」を行ってください。 その後、フェーズJavaソースファイル、JSPファイルの再作成、リコンパイルを行ってください。 MFDL移行したトランザクションの場合は、「Object Brokerバージョン移行処理」を行った後、リコンパイルのみを行ってください。 上記の処理を行いたくない場合は、WebAP JSPでObjectSpinner互換ライブラリを使用してください。 |
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| バージョン3.104のMFDL移行機能により作成したWebアプリケーションは、他のバージョンのWebAP JSPでは正常に動作しない場合があります。 | WebAP JSP Developer でMFDL移行しなおした後、コンパイルを行ってください。 | |||||||||
| WebAP JSP バージョン3.105以前(バージョン3.104Aを除く)で「エラー発生時にユーザ例外通知しない」ように指定してMFDL移行したWebアプリケーションを、バージョン3.1.0.3a以降 のWebOTX Connector Developer(VISコネクタ)が作成したサーバAPと接続して動作させたとき、VISコネクタで発生したエラーを正常に認識できません。 | バージョン3.1.0.3a以降 のWebOTX Connector Developer(VISコネクタ)が作成したコネクタ連携ファイルを使用してMFDL移行しなおした後、コンパイルを行ってください。 | |||||||||
| WebAP JSP Developer バージョン4.21以前で作成したWebアプリケーションを、JDK 1.5を使用してコンパイルし直すとコンパイルエラーになります。 | WebAP JSP Developer で、コンパイルする前にソース生成し直すか、またはビルドを行ってください。 | |||||||||
WebOTXのWO_Baseから派生したインタフェースを定義しているサーバAPにアクセスする旧Webアプリケーション(バージョン4.21以前)の場合、以下の問題があります。
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「WOTXBS90.jar/WOTXBS80.jar/WOTXBS70.jarを使用する場合の旧Webアプリケーション再作成手順」を参照して、Webアプリケーションの再作成を行ってください。 | |||||||||
※ V5.3以降においてはJDKのバージョンが1.3.x以降で互換しています。
WebAP JSP Developer (32bit版)で作成したWebアプリケーションを、WebAP JSP(64bit/IPF版)で動作させるには、WebAP JSP Developer (64bit版)で、Webアプリケーションの再作成を行ってください。
<バージョン2.122以前のWebAP JSP構文を使用してカスタマイズしたHTMLファイルの最新版JSPファイルへの変換について>
HTMLファイル中の記述の最新版JSPファイルへの変換規則を示します。
| バージョン2.122以前のWebAP JSP構文 | 最新版のWebAP JSP構文 |
|---|---|
| OTXJSPResult | OTXJSPResultRel1 |
| jspBean.getResult | jspBean.getResultRel1 |
| param.getValue("メソッド名.変数名") | jspAgent_メソッド名.変数名 |
| param.getValue("メソッド名.変数名[" + カウンタ + "]") | jspAgent_メソッド名.変数名[カウンタ] |
| param.getValue("メソッド名.変数名[" + カウンタ + "].abc") | jspAgent_メソッド名.変数名[カウンタ].abc |
| param.getLength("メソッド名.変数名[]") | jspAgent_メソッド名.変数名.length |
| JSPResultException | ArrayIndexOutOfBoundsException |
上記以外のWebAP JSP構文(OTJSPResultのgetLongメソッドなど)は、JSPファイルにそのまま出力されます。HTMLファイルから前もって削除するか、最新版のWebAP JSP構文に変更してください。
バージョン2.122以前のWebAP JSP Developer がJSPファイルに自動的に記述していた区画識別子
<%--- WebOTX WebAP JSP script1 ----%>
<%--- WebOTX WebAP JSP script3 ----%>
がHTMLファイル中に含まれている場合、JSPファイル生成時にエラーが発生します。 区画内の記述を削除してください。
<%--- WebOTX WebAP JSP script2 ----%>
については、エラーとせず、警告をビルドパネルに表示します。
区画内にカスタマイズを行っていなければ、区画内の記述を削除してください。
カスタマイズを行っている場合は、削除しなくても動作上問題はありません。
<サポートするObject Brokerのバージョンの組み合わせ>
WebAP JSPは、WebAP JSP と同じDVD-ROMに含まれるWebOTX、Object Brokerに対応しています。
<WOTXBS90.jar/WOTXBS80.jar/WOTXBS70.jarを使用する場合の旧Webアプリケーション再作成手順>
WebOTXのWO_Baseから派生したインタフェースを定義しているサーバAPにアクセスする旧Webアプリケーション(バージョン4.21以前)を、ObjectBroker9.x/ObjectBroker8.x/ObjectBroker7.xおよびWOTXBS90.jar/WOTXBS80.jar/WOTXBS70.jarを使用するWebAP JSP上で動作可能にするためには、以下の手順で再生成してください。
JSP開発ディレクトリ配下の各トランザクションのstubsディレクトリを削除してください。
JSP開発ディレクトリ\project\プロジェクト名\トランザクション名\stubs
JSP開発ツールのメニューバーから「トランザクション」−「フェーズ設定...」メニューをクリックして、「フェーズ設定」ダイアログを表示します。このときに自動的にIDLコンパイルが行われ、上記のstubsディレクトリ配下が再作成されます。
「OK」ボタンをクリックして「フェーズ設定」ダイアログを閉じます。
JSP開発ツールで、「ソース生成」、「JSP生成」、「リコンパイル」を順番に行うか、「ビルド」を行ってWebアプリケーションを再生成してください。コマンドで同等の処理を行うこともできます。Webアプリケーションの生成方法の詳細は「APの生成と登録」を参照してください。