Windowsサーバにおける、WebOTX上で動作するアプリケーションがネットワークドライブにアクセスできるようにするための設定方法を説明します。この設定にはWebOTXのスクリプトマネージャ機能を使用します。 スクリプトマネージャ機能自体の詳細な使用方法については、[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.14. ドメイン起動時/停止時スクリプト設定方法 (スクリプトマネージャ機能) ] を参照してください。
スクリプトマネージャ機能はスクリプトファイル(bat)を作成し、ドメイン起動時と停止時にそれらを実行します。
ネットワークドライブを使う場合、ドメインの起動時に実行するスクリプトに接続処理を、ドメインの停止時に実行するスクリプトに切断処理を記述します。
以下にネットワークドライブの接続・切断処理を以下に記載します。
net use [デバイス名|*] [\\コンピュータ名\共有名[\ボリューム名]] [パスワード] [/user:コンピュータ名\ユーザー名]
net use [デバイス名|*]: /delete
net use > [ドライブ名]:\[情報を出力するファイル名]
以下の例のようなbatファイルを作成して、起動時・停止時実行スクリプトファイルとしてスクリプトマネージャ機能で使用する。
rem ServerAマシン の共有フォルダ share を Z: ドライブとして接続。認証情報が必要な場合はコメントアウトする net use Z: \\ServerA\share rem 認証情報を使用する場合に有効にする。認証情報が不要な場合はコメントアウトする rem net use Z: \\ServerA\share password /user:compname1\username1 rem 認証情報を使用し、ドライブレターとして Y: を指定しない場合はコメントアウトする rem net use Y: \\ServerA\share password /user:compname1\username1 rem 接続した Z: ドライブにconnectinfo.logを作成し接続情報を出力。使用するドライブレターによってコメントアウトする net use > Z:\connectinfo.log rem 接続した Y: ドライブにconnectinfo.logを作成し接続情報を出力。使用するドライブレターによってコメントアウトする rem net use > Y:\connectinfo.log
rem 接続中のネットワークドライブ Z: ドライブ を切断。使用するドライブレターによってコメントアウトする net use Z: /delete rem 接続中のネットワークドライブ Y: ドライブ を切断する場合に有効にする。使用するドライブレターによってコメントアウトする rem net use Y: /delete
スクリプトマネージャ機能では、スクリプトファイルの実行に失敗した際にドメイン起動を継続するかどうかを選択可能です。
運用管理ツールで選択する場合、設定対象のドメインを選択し[設定項目(Configurations)]−[起動時実行スクリプト失敗時処理]で「ドメインの起動継続」(既定値)を選択します。
また、運用管理コマンドを用いる場合は以下のコマンドを実行します。
otxadmin > login --user <管理ドメインのユーザ名> ---password <管理ドメインのパスワード> --port <管理ドメインのポート番号> otxadmin > set domain.start-script-on-failure=continue
otxadmin > login --user <管理ドメインのユーザ名> ---password <管理ドメインのパスワード> --port <管理ドメインのポート番号> otxadmin >set domain.start-script-on-failure=stop
接続や切断、ネットワークドライブへのアクセスに失敗する場合は、以下の点を確認してください。
// for User Applications grant codeBase "file:${com.nec.webotx.instanceRoot}/applications/-" { permission java.util.logging.LoggingPermission "control", ""; permission java.lang.reflect.ReflectPermission "suppressAccessChecks"; permission java.io.FilePermission "Z:\\temp\\*", "delete"; //ユーザアプリケーションへの削除権限付与 };