WebOTXとTPBASEをWindows OSの同一マシンで起動する

同一Windows マシンにおいて、WebOTX とTPBASE を同時起動する場合の環境構築手順について記載します。

1. 設定方法

WebOTXとTPBASE インストール後、次の手順を実行してください。

1.1. システム環境変数「PATH」の設定変更

OSの設定で、システム環境変数「PATH」を表示し、PATH 変数の値を以下の順番になるように変更してください。

PATH=".. .. .. ;<TPBASEインストールディレクトリ>\bin;.. .. .. ;${AS_INSTALL}\Trnsv\bin;.. .. .."

TPBASE へのパスをWebOTX のパスよりも先に定義してください。すでにこの順番で定義している場合、変更の必要はありません。

1.2. tpbase.envファイルの作成

WebOTX の各システムに対して、tpbase.envファイルを作成してください。このファイルを作成することにより、WebOTX のシステムはTPBASEインストールディレクトリより先に、WebOTX インストールディレクトリへのパスを参照することができます。

[ファイル生成場所]
notepad 等のエディタを使用して${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem\tpbase.envを作成してください。

[設定内容]
tpbase.env ファイルに以下の行を追加してください。

SETENV PATH="${AS_INSTALL}\Trnsv\bin;%PATH%"

[注意]

1.3. WebOTX インストールモジュール"libtpmexit2.dll"の名前変更

(ア)"libtpmexit2.dll"の名前変更
${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\libtpmexit2.dllを任意のファイル名に変更してください。

(イ)WebOTX の各システム定義ファイル tpbase.cnf の修正
(ア)で変更したライブラリ名が、WebOTX TPモニタサービスから名前解決できるようにするために、tpbase.cnfファイルに変更後のファイル名を定義します。
${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem\tpbase.cnfをnotepad 等のエディタで開いてください。
tpbase.cnf ファイルの最終行に以下の記述を追加して下さい。

EXIT2PATH "${AS_INSTALL}\Trnsv\bin\<変更後のライブラリ名>"
[注意]
WebOTXのシステムを複数登録している場合、各システムに対して(イ)の手順を実行してください。

1.3 の手順を行わない場合、TPBASE 起動時にWebOTX インストールディレクトリ配下のTPモニタ出口ルーティン「libtpmexit2.dll」をリンクしてしまい、TPBASE が正常に動作しない場合がありますので、必ず設定を行ってください。

1.4. TPBASE の設定

インストール完了後は、TPBASE 製品添付のセットアップカードに従い通常どおりセットアップを行って下さい。


以上の手順を実行することにより、WebOTX とTPBASE を同時に起動することができます。

1.5. 注意・制限事項

WebOTX とTPBASE 両方に存在するコマンド(contps 等)を実行する場合、以下の制限がありますのでご注意ください。

[WebOTX 運用環境に対してコマンドを実行する場合]
contps コマンドなど、TPBASE 運用環境にも存在するコマンドをMS-DOS プロンプトから実行する場合、以下のいずれかの条件にあった形で実行してください。

[TPBASE 運用環境に対してコマンドを実行する場合]
tpmonitor コマンドを使用してMS-DOS プロンプトからTPBASE を起動する場合や、TPBASEのコマンド類(contps 等)を利用する場合、以下の点に注意してください。


関連情報
なし