トランザクション中のメソッドコール時の例外への対応

事象説明

トランザクションを実行中に他のサーバ(EJB 等)のメソッドコールを行った際に失敗する場合があります。

状況の確認方法

アプリケーション動作時にログファイルに以下のようなログが出力されます。


				javax.transaction.TransactionRequiredException: CORBA TRANSACTION_REQUIRED 9998 Maybe;
nested exception is: org.omg.CORBA.TRANSACTION_REQUIRED: vmcid: 0x2000 minor code: 1806 completed: Maybe


				org.omg.CORBA.NO_RESPONSE: Cannot connect to RCS vmcid: 0x0 minor code: 3126 completed:
No

at jp.co.nec.WebOTX.TS.LRS.LRSManageImpl.firstconnect(LRSManageImpl.java:232)

at jp.co.nec.WebOTX_S.OTXSCur.TransactionService.__initialize(TransactionService.java:358)

at jp.co.nec.WebOTX_S.OTXSCur.TransactionService.init(TransactionService.java:637).

復旧方法

上記の例外はTransaction サービスの初期化に失敗した際に発生します。Transaction サービスの初期化に失敗する原因としては以下の2 つが考えられます。

ドメイン起動時に起動するTransaction サービス用プロセス(RCS)の起動に失敗
失敗する原因としては起動しようとしているRCS プロセスのポートが使用されている可能性が高いです。複数のドメインを起動している場合にはそれらのドメインでRCS プロセスのポートが同じ番号になっていないか確認してください。単一のドメインのみ起動している場合には前回のドメイン停止が失敗してRCS プロセスが残ってしまっている可能性があります。以下のログにエラーメッセージが出力されていないか確認してください。
${INSTANCE_ROOT}/logs/webotx_agent.log
${INSTANCE_ROOT}/logs/server.log
ドメイン起動に時間がかかり初期化処理がタイムアウト
以下の設定によりリトライ回数を増やし、初期化処理タイムアウト時間を延ばすことができます。
${INSTANCE_ROOT}/config/TS/jta.conf に以下を追加したあとドメイン再起動してください。
LRSRetryInterval=3
LRSRetryNum=20
デフォルトでの待ち時間は30 秒(3 秒x10 回)ですが、上記の設定により60 秒となります。これらの値を大きくしても結果が変わらない場合にはRCS プロセスの起動に失敗している可能性が高いです。

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