WebOTXをセットアップする際の注意事項について説明します。
WebOTXのインストーラはインストール中にレジストリへの書き込みを行います。
以下のレジストリキーにSYSTEMユーザ、およびAdministratorsグループが書き込みできるよう権限が設定されていない場合、インストール処理実行後に「ライセンスが不正です。」とエラーメッセージが表示され、インストールに失敗します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC
「ローカルセキュリティポリシー」の設定によっては、インストール時に「ソースファイルが見つかりません。<DVD-ROMドライブ>:\フォルダ\Data1.cabファイルが存在するかどうか、およびこのファイルのアクセス権があるかどうかを確認してください。」とエラーメッセージが出力され、インストールに失敗する場合があります。
次のローカルセキュリティポリシーを確認してください。
WebOTX Administratorに含まれるダウンローダ管理ツールのインストール時、イベントログに以下のようなエラーが記録されますが、必要なライブラリはインストールされますので、このエラーによる動作への影響はありません。
ソース:SideBySide イベントID:33 説明: "C:\WebOTX\DLoadMgr\webapmgr.exe" のアクティブ化コンテキストの生成に失敗しました。 従属アセンブリ Microsoft.VC80.MFC,processorArchitecture="x86",publicKeyToken="1fc8b3b9a1e18e3b",type="win32",version="8.0.50727.4053" が見つかりませんでした。 詳細な診断を行うには sxstrace.exe を実行してください。
以下の条件を満たす場合に、UACの権限昇格ダイアログで「認識できないプログラムがこのコンピュータへのアクセスを要求しています」と表示される場合があります。
これは、インストーラに付与しているデジタル署名が利用しているルート証明書がOSに登録されていないことが原因であり、動作には影響ありません。
Windows Server 2008以降にはフォルダ、およびレジストリの仮想化という機能があります。
この機能では特定のフォルダやレジストリへの一連のデータ操作を各ユーザの仮想ストア内に作成したコピーにリダイレクトし、これらのフォルダ、レジストリへのアクセスを制限されているユーザが、保護された領域に書き込むことを可能としています。
仮想化の対象となっているフォルダ、レジストリを以下に記します。
WebOTX ASではインストール時のインストーラプロセスの特権昇格により、Administrator権限を持ったユーザとしてインストール処理が行われます。
そのため、仮想化対象のレジストリへのデータ操作を行う場合や、WebOTX ASを仮想化対象フォルダへインストールした場合には、UACにより権限を制限されたAdministratorsグループのユーザ、もしくはAdministrator権限を持たないユーザでデータ操作すると仮想化の対象となってしまい、思わぬ誤動作の原因となります。
よって、仮想化対象のレジストリへのデータ操作を行う場合や、WebOTX ASを仮想化対象フォルダへインストールした場合の関連ファイルへのデータ操作は必ずAdministrator権限を持ったユーザで行ってください。
Ubuntuにおいてアンインストールスクリプト(wouninst.sh)によるWebOTX製品のアンインストール時に以下のwarningが表示されます。
[定義情報を削除する場合]
dpkg: warning: while removing ospi*run, directory '/var/ObjectSpinner*' not empty so not removed. dpkg: warning: while removing otx*bsjc, directory '/opt/WebOTX' not empty so not removed. dpkg: 警告: ospi*run の削除中、ディレクトリ '/var/ObjectSpinner*' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjs の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX' が空でないため削除できませんでした。
[定義情報を削除しない場合]
dpkg: warning: while removing ospi*run, directory '/var/ObjectSpinner*' not empty so not removed. dpkg: warning: while removing otx*bsjs, directory '/opt/WebOTX/lib/install/applications' not empty so not removed. dpkg: warning: while removing otx*bsjc, directory '/opt/WebOTX/lib/install' not empty so not removed. dpkg: warning: while removing otx*bsjc, directory '/opt/WebOTX/lib/templates' not empty so not removed dpkg: warning: while removing otx*bsjc, directory '/opt/WebOTX/config' not empty so not removed. dpkg: warning: while removing otx*bsjc, directory '/opt/WebOTX/bin' not empty so not removed. dpkg: 警告: ospi*run の削除中、ディレクトリ '/var/ObjectSpinner*' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjs の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX/lib/install/applications' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjc の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX/lib/install' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjc の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX/lib/templates' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjc の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX/config' が空でないため削除できませんでした。 dpkg: 警告: otx*bsjc の削除中、ディレクトリ '/opt/WebOTX/bin' が空でないため削除できませんでした。
※ "*"にはバージョンを表す数字が入ります。
UbuntuにおいてdpkgコマンドによるWebOTX Utility (OTX*UTIL)のアンインストール時に他のDebianパッケージが/optを利用していない場合、dpkgコマンドは/optの削除を試みます。
/opt配下にWebOTX Utility以外のファイルが存在する場合、以下のwarningが表示されます。
dpkg: warning: while removing otx*util, directory '/opt' not empty so not removed. dpkg: 警告: otx*util の削除中、ディレクトリ '/opt' が空でないため削除できませんでした。
※ "*"にはバージョンを表す数字が入ります。
/opt配下にWebOTX Utility以外のファイルが存在しない場合、dpkgコマンドは/optを削除します。
WebOTX Utilityのアンインストール完了後に、必要に応じて/optディレクトリを再作成してください。