本章では、WebOTX Application ServerとAdministrator製品、および、WebOTXマニュアル、WebOTX Clientのアンインストール方法について説明します。
事前のバックアップに関しては、 [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 1. バックアップ/リストア > 1.2. 環境の退避 ]を参照してください。
以下からの説明では、WebOTX Application Serverを「WebOTX AS」と省略して表現します。
アンインストールを行う前に行う作業はOSごとに異なります。
WebOTX ASをアンインストールする前に次の作業を行なってください。
Transactionサービス利用時には、統合運用管理ツールもしくは運用管理コマンドより全てのトランザクションが終了していることを確認してください。 トランザクションが残っている場合は全てのトランザクションを終了させてください。 詳細についてはマニュアル[ ドメイン構築・基本設定ガイド ]を参照してください。
IISなどの外部Webサーバを使用している場合は、Webサーバを停止してください。 停止方法は、各Webサーバのマニュアルを参照してください。
全てのWebOTXのサービスを停止します。 停止するサービスは次のとおりですので「コントロールパネル」の「サービスマネージャ」で停止してください。
表3.1.1.1-1 サービス名 備考 WebOTX AS Agent Service WebOTX WatchServer Enterprise Editionでインストール選択した場合のみ
この作業が終わったら[ 3.2. アンインストール作業 ]に進みます。
Enterprise Directory Serverをアンインストールする前に次の作業を行なってください。
[スタート]→[管理ツール]→[サービス](Windows 2008の場合)より、以下のサービスを停止してください。
この作業が終わったら[ 3.2. アンインストール作業 ]に進みます。
WebOTX ASの各エディションの場合は、アンインストールを行う前に次の作業を行なってください。
Transactionサービス利用時には、統合運用管理ツールもしくは運用管理コマンドより全てのトランザクションが終了していることを確認してください。 トランザクションが残っている場合は全てのトランザクションを終了させてください。 詳細についてはマニュアル[ ドメイン構築・基本設定ガイド ]を参照してください。
rootユーザもしくはWebOTX運用管理ユーザでログインし、次のコマンドを実行してドメインを停止してください。
root> /opt/WebOTX/bin/otxadmin stop-domain WebOTXAdmin
WebOTX内のTPモニタ機能は、OSの共有メモリ資源を使って動作しています。 アンインストールを開始する前に、WebOTXのサービス・スクリプトを用いて共有メモリをクリーンアップしてください。 手順は、rootユーザで次のコマンドを実行します。
HP-UXの場合)
root> /sbin/init.d/WebOTXinit94 stop
Linuxの場合)
RHEL 5/6(SysVinit)の場合:
root> /etc/init.d/WebOTXinit94 stop
RHEL 7(systemd):
root> systemctl stop WebOTXinit94
この作業が終わったら[ 3.2. アンインストール作業 ]に進みます。
Enterprise Directory Serverをアンインストールする前に次の作業を行なってください。
root> /opt/eds/bin/EDAGENT stop
root> /opt/nec/eds/bin/EDAGENT stop
この作業が終わったら[ 3.2. アンインストール作業 ]に進みます。
WebOTX製品をアンインストールする手順について各々のOSごとに説明します。
本節では、Windows版のWebOTX AS、Administrator、Client、および、WebOTXマニュアルのアンインストールについて説明します。
WebOTX AS、Administrator、および、Clientのアンインストール手順は同じです。
ここでは、「WebOTX Application Server Express」を例に説明します。

図3.2.1.1-1

図3.2.1.1-2
WebOTXがWindowsに対して定義した情報を削除するときは「定義情報の削除」をチェック後「次へ」ボタンを押してください。
他のWebOTX製品がまだインストールされている場合や、アンインストール後も定義情報(ドメインの情報)を残したい場合は、そのまま「次へ」ボタンを押します。

図3.2.1.1-3

図3.2.1.1-4

図3.2.1.1-5
アンインストール時に、次の画面が表示される場合があります。この場合、「OK」ボタンを押してアンインストール処理を続行してください。

図3.2.1.1-6

図3.2.1.1-7
以上で WebOTX マニュアルのアンインストールは完了です。

図3.2.1.4-1

図3.2.1.4-2

図3.2.1.4-3
以上で Enterprise Directory Serverのアンインストールは完了です。
WebOTX ASやAdministrator、Developerは複数のインストール・パッケージから構成されています。 WebOTX製品をアンインストールする場合、アンインストール・スクリプトを利用してすべてのWebOTX製品をアンインストールしてください。
手順は次のとおりです。
login: root
root> cd /opt/share.nec/bin
root> ./wouninst.sh
上記コマンド実行時に、以下のように「-s」オプションを指定すると、WebOTXの定義情報環境の削除の確認画面とアンインストール確認画面をスキップすることができます。
※「-s」オプションのみ指定した場合、WebOTXの定義情報環境は削除されません。
root> ./wouninst.sh -s
WebOTXの定義情報環境の削除の確認画面とアンインストール確認画面をスキップし、かつWebOTXの定義情報環境も削除する場合は、以下のように「-a」オプションも指定してください。
※「-a」オプションを指定すると全ドメインの情報が削除されます。
root> ./wouninst.sh -s -a
Would you like to delete the configuration environment of WebOTX V9.4? [y,n] (Default: n) (All domains will be deleted when 'y' is enterd.)
WebOTXの定義情報環境を削除するには「y」を入力してください。
※「y」を入力すると全ドメインの情報が削除されます。
WebOTXの定義情報環境を残すには「n」を入力してください。
**************************************************************** * Uninstall the WebOTX V9.4 software on your computer. * * To continue, enter 'y'. Enter 'q' to exit this. [y, q] * ****************************************************************
アンインストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合にはアンインストール・スクリプトが終了します。 再実行する場合は、再度アンインストール・スクリプトの実行から行ってください。
・HP-UXの場合)
root> swremove OTX94UTIL
・Linuxの場合)
root> rpm -e OTX94UTIL
・Ubuntuの場合)
root> dpkg -P otx94util
この作業が終わったら[ 3.3. アンインストール後の作業 ]に進んでください。
マニュアルのアンインストールを行う場合は、マニュアルをインストールした次のフォルダを、rm -fR コマンド等を利用して直接削除します。
/opt/WebOTX/Manual/V94/
インストール時にインストール先(展開先)を変更した場合、インストール先(展開先)のManual/V94フォルダを削除してください。
この作業が終わったら[ 3.3. アンインストール後の作業 ]に進んでください。
login: root
HP-UXの場合)
swremoveコマンドを起動します。 swremoveコマンドを起動するときに指定するパッケージ名はコンポーネントごとに異なるので注意してください。
root> swremove NEC_EDS (サーバマシンへのインストールをおこなっていた場合) root> swremove NEC_EDS_CL (クライアントコンポーネントをインストールしていた場合) root> swremove NEC_EDS_SDK (開発環境をインストールしていた場合) root> swremove NEC_EDS_MIG (ディレクトリ移行ツールをインストールしていた場合)
Linuxの場合)
rpmコマンドを利用してパッケージをアンインストールします。
root> rpm -e eds eds-server (サーバマシンへのインストールを行っていた場合) root> rpm -e eds eds-client (クライアントコンポーネントをインストールした場合) root> rpm -e eds eds-devel (開発環境をインストールした場合)
DockerのコンテナにインストールしたWebOTX ASについては、アンインストールはサポートしません。 不要になったコンテナは、ホストOS上から削除してください。
ホストOSにログイン名 root でログインします。
login: root
不要になったコンテナは、ホストOS上で以下のコマンドを実行して削除してください。
root> docker rm [コンテナID]
また、不要になったコンテナイメージは、ホストOS上で以下のコマンドを実行して削除してください。
root> docker rmi [イメージID]
WebOTX ASのコンテナイメージを作成するスクリプトをアンインストールする場合は、ホストOS上で以下のコマンドを実行してください。
root> rpm -e OTX94CNTIMG
アンインストール後に行う必要のある作業について説明します。
WebOTXの動作環境(ドメイン情報)が残っている場合があります。 WebOTXを再インストールしない場合は、次のファイルを削除してください。
Windowsの場合)
<WebOTXのインストールディレクトリ>\(ユーザドメイン名).properties
アンインストール時に定義情報の削除を行っていない場合は以下のファイルも残ります。
<WebOTXのインストールディレクトリ>\domains 配下の全ファイル
HP-UX、Linuxの場合)
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/ant_setup.log
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/ant_uninstall.log
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/(ユーザドメイン名).properties
WebOTX AS Standard/Enterprise場合は以下のファイルも残ります。
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/ant_cluster_setup.log ※WebOTX AS Enterpriseかつインストール時にクラスタドメインを作成した時のみ
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/Trnsv/multitpm/.tpmlock
WebOTXの定義情報環境の削除を行っていない場合は以下のファイルも残ります。
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/domains 配下の全ファイル
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/lib/install 配下の全ファイル
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/lib/templates 配下の全ファイル
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/config/asenv.conf
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/config/cacerts.jks
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/bin/otxadmin
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/bin/asant
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/bin/jspc
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/bin/makecpk
${INSTALL BASE DIRECTORY}/WebOTX/bin/prcstop.sh
/etc/WebOTX94/otx.conf
Windowsの場合で、Windowsファイアウォールが有効な環境の場合、
「コントロールパネル」−「Windowsファイアウォール」の「例外設定」に
登録されている 次の設定情報を削除してください。
なお、「WebOTX Web Server 2.2/2.4」は、
「WebOTX Webサーバ2.2/2.4」のインストールを行った場合に
登録されます。
| プログラム およびサービス |
登録内容 |
|---|---|
| Java | ${JAVA_HOME}/jre/bin/java.exe |
| Java | ${JAVA_HOME}/bin/java.exe |
| Javaw | ${JAVA_HOME}/jre/bin/javaw.exe |
| Javaw | ${JAVA_HOME}/bin/javaw.exe |
| namesv.exe | ${AS_INSTALL}/ObjectBroker/bin/Namesv.exe |
| oad.exe | ${AS_INSTALL}/ObjectBroker/bin/oad.exe |
| WebOTX Web Server 2.2 | ${AS_INSTALL}/WebServer22/bin/httpd.exe |
| WebOTX Web Server 2.4 | ${AS_INSTALL}/WebServer24/bin/httpd.exe |
連携していた「Webサイト」を展開し、仮想ディレクトリ「<ドメイン名>_webcont」を削除します。
連携していたWebサイトのプロパティを開き、「ISAPIフィルタ」タブから「<ドメイン名>_webcont」を削除します。
IISの設定時に変更した基本認証の設定を必要に応じて変更してください。また、Webコンテナの認証ユーザをWindowsシステムに登録した場合、不要ならばWindowsシステムのユーザを削除してください。
IISマネージャでサーバの階層を開き、「ISAPIおよびCGIの制限」から「<ドメイン名>_webcont」を削除します。
Apacheのインストールディレクトリのconfディレクトリ配下にあるhttpd.confファイルを編集します。 「# TM_WS_PLUGIN-start 」から「# TM_WS_PLUGIN-end」の記述を削除してください。
# TM_WS_PLUGIN-start include "<WEBOTX_DOMAIN_HOME>/config/WebCont/mod_jk-22.conf-auto" # TM_WS_PLUGIN-end