Object Brokerに関する設定について説明します。
なお、下記の場合のObject Brokerの設定項目や設定方法については、関連製品の「Object Broker C++ > 運用ガイド > 1. 環境設定について」を参照してください。ドメイン外で動作するサービスやプロセスとは、WebOTX バージョン5 以前と同様の運用管理方式で動作させたサービスやプロセスのことです。
Object Brokerの設定項目については全てMO化されています。項目の設定方法については「1.1. 各サービスの属性」を参照してください。
以下はMOで設定可能なObject Broker共通の設定項目一覧です。
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
ORBインストール ディレクトリ (${OrbRoot}) |
ORBがインストールされているディレクトリをフルパスで表示します。このディレクトリにはconfおよびlogサブディレクトリが必要です。 | 参照のみ可能な項目です。既定値はありません。 |
oadを使用 (UseOad) |
oadを使用するかどうか指定します。 | false |
oadのポート番号 (OadPort) |
oadが使用するポート番号を指定します。 ORB通信を行うクライアントとサーバ間で同一のポート番号を使う必要があります。 運用開始後にoadのポート番号を変更すると、それ以前に作ったオブジェクトを呼び出すことができなくなります。変更した場合は、システムを再起動してください。 |
9825 |
名前サービスが動作しているホスト名 (NameServiceHostName) |
名前サーバとoadが動作するホスト名を指定します。 | 指定なし |
リクエスト呼び出しのタイムアウト時間 (RequestTimeout) |
メソッド呼び出しの最大待ち時間(0以上の整数)を設定します。0を設定すると処理が戻ってくるまで待ち続けます。 | 30(秒) |
クライアント無通信監視タイマ(ClientAutoTimeout) | クライアント側で一定時間送受信要求の無いコネクションを監視するタイマ値(秒)を指定します。指定されたタイマ値の間メッセージの送受信を行わなかったクライアントコネクションは切断されます。既定値は0で、この場合、無通信監視は行いません。 | 0 |
コネクションの最大接続数 (MaxConnection) |
コネクションの最大接続数(0以上の整数)を設定します。この設定がないとき、および、0を設定したときは上限を設定しません。 | 0 |
corbalocサーバ呼び出し時の動作 (CorbalocAskWithMT) |
初期サービスのアドレスを複数指定した場合のcorbalocサーバ呼び出し時の動作を選択します。 true - マルチスレッドによる同時処理 false - 順次処理(既定値) キャッシュ名前サービスを利用する場合は、trueを指定して同時処理を選択してください。 |
false |
インタオペラブル名前サービスで使用するデフォルトのポート番号 (CorbalocDefaultPort) |
インタオペラブル名前サービス利用時のURL記述でポート番号を指定しなかったときに使用するポート番号を指定します。 | 2809 |
リファレンス生成時に格納するホスト名 (AlternativeHostName) |
リファレンス生成時に格納するホスト名を指定します。 ドメインのホスト名(domain.hostname)にlocalhost(デフォルト)以外のホスト名が指定された場合、この設定が上書きされます。このため、この設定を変更した後でドメインのホスト名を設定すると値が書き換わってしまいますので注意してください。 |
指定なし |
AlternativeHostNames |
IORに設定されているホスト名(またはIPアドレス)がこのプロパティで指定された値に含まれていて、かつ、呼び出し先のCORBAオブジェクトが同一プロセス内で動作していれば、ローカルスタブで呼び出しを実行します。 複数の指定をする場合は、コロン (:) で区切って記述します。 |
指定なし |
MultiConnection | オブジェクトリファレンスが多重化されている場合に、クライアント側でコネクションの多重化を行うかどうかを指定します。 多重化を行う場合は true を指定します。多重化を行わない場合は false を指定します。 |
true |
ConnectionRoundRobin | オブジェクトリファレンスが多重化されている場合に、ラウンドロビンにより呼び出しを各サーバに振り分けるかどうかを指定します。 | true |
インタフェースリポジトリが動作するホスト名 (InterfaceRepositoryHost) |
インタフェースリポジトリが動作するホスト名を指定します。 | 指定なし |
プールスレッド数 (PoolThreadNumber) |
クライアントからの要求を並行処理(同時処理)するプールスレッド数(1以上)を指定します。 | 10 |
GIOPのマイナー番号 (GIOPMinorVersion) |
クライアントがサーバに送信する要求メッセージのGIOPバージョンのマイナー番号には、サーバがIORのIIOPプロファイルに格納したIIOPバージョンのマイナー番号を使います。GIOPMinorVersion
を指定すると、この要求メッセージのGIOPバージョンのマイナー番号を変更することができます。ただし、GIOPMinorVersion
で指定した値よりもサーバがIORのIIOPプロファイルに格納したIIOPバージョンのマイナー番号のほうが小さい場合、サーバが格納した番号が優先されます。 GIOPMinorNumberに設定可能な値を以下に示します。 ・ GIOP1.0を使用 ・ GIOP1.1を使用 ・ GIOP1.2を使用(既定値) |
GIOP1.2を使用 |
IIOPのマイナー番号 (IIOPMinorVersion) |
IIOPMinorVersionには、サーバがIORのIIOPプロファイルに格納するIIOPバージョンのマイナー番号を指定します。 IIOPMinorNumberに設定可能な値を以下に示します。 ・ IIOP1.0を使用 ・ IIOP1.1を使用 ・ IIOP1.2を使用(既定値) |
IIOP1.2を使用 |
TCPバックログの指定 (ListenBackLog) |
TCPバックログ(接続要求の待ち行列の最大長)を指定します。 | 0 |
TCP_NODELAYソケットオプション (TCPNODELAY) |
TCP_NODELAYソケットオプションの指定を選択します。 true(既定値) - 有効 false - 無効 TCP_NODELAYソケットオプションが無効な場合、TCPプロトコルのアルゴリズムにより、送信データがある一定量溜まるまで送出が遅延することがあります。 既定値trueのままであれば、送出が遅延することはありません。 |
true |
クライアント端末に公開するサーバのホスト名 (ExternalHostName) |
負荷分散装置や、クラスタ構成での仮想化のための、クライアント端末に公開するIPアドレスまたはホスト名を指定します。サーバ側で指定すると、全てのクライアント端末で有効になります。この設定は、ローカルマシン内でのEJBやCORBAの通信では使用されません。このため、設定されたホスト名が有効になっていなくても、サーバマシン内でEJBやCORBAの通信を行うことができます。 リファレンスを作る際、指定されたアドレスが、AlternativeHostNameより優先して格納されます。また、指定されたアドレスと自ホストのアドレスを、内部で自動的にAlternativeHostNamesプロパティに設定しています。 |
指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
CppCodeSetNegotiationStrict Check |
GIOP バージョン 1.0 で通信を行う場合、および、コードセットのネゴシエーション機能を持たない ORB
と通信を行う場合に、通信するデータに wchar 型もしくは wstring 型が含まれていたとき、CORBA
仕様に準拠してアプリケーションに例外を返却するかどうかを指定します。 true を指定した場合は、通信するデータに wchar 型もしくは wstring 型が含まれていた場合、アプリケーションに例外を返却します。 false を指定した場合は、wchar 型もしくは wstring 型のコードセットに UCS2L1 を使用して通信します。 既定値はfalseです。 |
false |
ConnectionRoundRobinTimeout | 多重化使用時に個々のサーバへのメソッド呼び出しにかかる最大待ち時間(0以上の整数)を設定します。また0を設定した時は処理が戻ってくるまで待ち続けます。 | 30 |
ConnectionWatchInterval | 多重化されたオブジェクトのコネクションの状態を監視する間隔時間(0 以上の整数)を秒単位で設定します。ただしMultiConnection が有効でない場合は、意味を持ちません。 | 300 |
CppConversionCodeSets | string 型のコンバージョンコードセットの指定 | JIS_eucJP,ISO8859-1,ISO646 (Windows) OSF_SJIS1,ISO8859-1,ISO646 (HP-UX, Solaris, Linux) |
CppConversionCodeSetsW | wchar/wstring型のコンバージョンコードセットの指定 | UTF16 |
GetHostNameCache | falseを指定するとIP アドレスの解決に毎回gethostbyname を使います。trueを指定したときは同一ホスト名に対して1 プログラムからは1 回しかgethostbyname を呼び出しません。 | true |
LoggingLevel | 例外として返せないエラーなどの情報をロギングファイルに出力するときの出力レベルです。ERROR を指定するとエラー情報のみを出力します。WARNING を指定するとエラーとワーニングの情報を出力します。INFORMATION を指定すると全ての情報を出力します。 | ERROR |
LoggingOutput | ロギングファイル名を指定します。 | 指定なし |
LogLimit | 各ログファイルの上限値(キロバイト)を指定します。ログファイルのサイズがこの値を超えると、新しいログファイルが作成されます。古いログファイルは、< ログファイル名_old > として保存されます。 | 10240 |
LogicalHostName | MC/SG によって多重化されたオブジェクトとして動作させるときの論理ホスト名を指定します。 | 指定なし |
LogicalIPAddress | MC/SG によって多重化されたオブジェクトとして動作させるときの論理IP アドレス(ドット('.')区切りの文字列)を指定します。 | 指定なし |
NameServiceDuplicationAware | true を指定するとCORBA::ORB::__duplication_aware(1)で名前サーバを動作させます。つまり、MC/SG により多重化された論理ホスト上の名前サーバとして動作します。この指定を行ったときはLogicalHostName およびLogicalIPAddress の指定も必要となります。false の場合は物理ホスト上の名前サーバとして動作します。 | false |
NativeCodeSet | string 型のネイティブコードセットの指定 | OSF_SJIS1 (Windows) JIS_eucJP (HP-UX, Solaris, Linux) |
NativeCodeSetW | wchar/wstring型のネイティブコードセットの指定 | UCS2_LEVEL1 |
MesBufNum | 初期メッセージバッファの分割されたメモリ領域個数を指定します。 | 1 |
MesBufTryLen | MesBufSize に32767 以上を指定した場合で、send システムコールで一度に送信要求する大きさを32767 以上にしたいとき、MesBufTryLen で指定します。MesBufSize を越えて設定することはできません。 | 2147483647 |
MesBufSize | メッセージバッファ分割の大きさを指定します。単位はバイトです。 | 8192 |
MessagingLog | trueを指定すると通信相手、通信量のログをとることができます。 | false |
MessageBodyLog | trueを指定すると通信内容のログをとることがきます。 | false |
MessageLogFile | 通信ログ出力先ファイル名を指定します。 | 指定なし |
SendCodeSetContextEverytime | この設定が"true"のときは、CodeSetContext を毎回送ります。設定が"false"のときは、1 コネクションにつき最初の一回だけ送ります。ObjectSpinner R4.x のサーバとコードセットを使用して通信を行うには設定を"true"にする必要があります。 | false |
ServerKeepAlive | trueを指定すると、TCP/IP レベルでのKEEPALIVE をそのマシン内の全サーバプロセスで使用します。 | true |
ServerRequestTimeout | クライアントからのリクエスト処理にかかる最大待ち時間(0 以上の整数)を秒単位で設定します。0 を設定すると処理が戻ってくるまで待ち続けます。 | 30 |
SockBufSize | OS 内部のソケットごとのバッファサイズを指定します。単位はバイトです。未設定の場合、Object Broker C++ は明示的な値の設定を行いません。 | 0 |
SysExcWithOMGORG | 旧バージョンや他社製品でIDL:omg.org/で始まるリポジトリID を正しく処理できないORB と通信を行う場合にfalseを指定します。falseを指定すると例外のリポジトリIDL:omg.org/)を従来形式(IDL:)でマーシャルします。 | true |
Syslog | trueを指定するとシステムログ情報をsyslog に出力します。 | false |
SyslogDetail | trueを指定すると詳細なシステムログ情報をsyslog に出力します。 | false |
SyslogForOperator | trueを指定するとシステム運用者向けのログ情報を出力します。 | false |
SyslogForDeveloper | trueを指定するとアプリケーション開発者向けのログ情報を出力します。 | false |
UseCodeSet | この設定が"false"のときは、コードセットを使用せずに通信を行います。"true"のときは、コードセットを使用して通信を行います。 | true |
UseProfileBodyComponents | IOR Components をProfileBody 内に格納するか、MultipleComponent 内に格納するかを設定します。この設定がtrueのときは、ProfileBody 内に格納します。falseのときは、MultipleComponent 内に格納します。ただし、IIOPMinorVersion が0 に設定されているときは、この設定にかかわらず、MultipleComponent 内に格納します。 | false |
CppAddWcharWidthOctet | GIOP バージョン 1.2 において、wchar 型のデータをマーシャルするときに、1文字あたりのバイト数を示すオクテットを各文字に付加するかどうかを指定します。付加する場合は true を指定します。付加しない場合は false を指定します。 | true |
CppAddWstringWidthOctet | GIOP バージョン 1.2 において、wstring 型のデータをマーシャルするときに、1文字あたりのバイト数を示すオクテットを各文字に付加するかどうかを指定します。付加する場合は true を指定します。付加しない場合は false を指定します。 | false |
CppClientCertKey | PEM 形式のクライアント証明書のファイル名を設定します。 クライアント認証を要求するサーバと通信する場合は必ず設定しなければなりません。 (例) D:\\temp\\userCA.pem |
指定なし |
CppSSLProvider | SSL通信で使用する製品を指定します。 以下の値を設定することができます。 ・SSL-C ・OpenSSL(既定値) |
OpenSSL |
CppTrustedCACerts | PEM 形式の信頼するCA証明書のファイル名を設定します。 (例) D:\\temp\\CA.pem |
指定なし |
BindRetryCount | 起動処理で、サーバポート開設に失敗した時の再試行回数を設定します。 0を設定した場合は再試行を行いません。この設定値は全てのObject Brokerサービスに適用されます。 | 10 |
BindRetryInterval | 起動処理で、サーバポート開設に失敗した時の再試行間隔を秒単位で設定します。 この設定値は全てのObject Brokerサービスに適用されます。 | 3 |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
Java エンコーディング (JavaCodeSetEncoding) | 通信に使用するコードセットに対応する Java™エンコーディングを変更します。 指定は、コードセット名と新たに設定するエンコーディング名をイコール (=) で区切って記述します。複数の指定をする場合は、カンマ (,) で区切って記述してください。 -CodeSetEncoding OSF_SJIS1=MS932,0x05020002=MS932 コードセット名のかわりにコードセット番号で指定することもできます。10進数もしくは16進数での指定が可能です。16進数の場合は先頭に 0x を付け加えてください。 Object Broker Java でサポートするコードセットについての詳細は [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.7. Object Broker Javaの機能 ] の文字コードセット を参照してください。 Object Broker Javaで対応していないコードセットに対しては指定できません。指定しても設定は更新されません。 また、Java™ がサポートしていないエンコーディングは指定できません。Java™ がサポートするエンコーディングは Java™ のバージョンによって異なります。Java™ がサポートしていないエンコーディングを指定した場合は、文字コード変換が発生した時点 (文字および文字列データの送受信) でアプリケーションに INV_OBJREF 例外を返却します。 |
この項目を指定しない場合の既定値は、 [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.7. Object Broker Javaの機能 ] の文字コードセット を参照してください。 |
Char、string型のコンバージョンコードセット (JavaConversionCodeSets) |
char 型、string 型のコンバージョンコードセットを変更します。 指定可能なコードセットは [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.7. Object Broker Javaの機能 ] の文字コードセット を参照してください。 ConversionCodeSets プロパティの設定は、サーバに対してのみ有効です。 複数のコードセットを指定する場合は、カンマ(,)で区切って記述してください。 |
この項目を指定しない場合の既定値は、OSF_SJIS1,JIS_eucJP, ISO8859-1,ISO646です。 |
wchar、wstring型のコンバージョンコードセット (JavaConversionCodeSetsW) |
wchar 型、wstring 型のコンバージョンコードセットを変更します。 指定可能なコードセットは [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.7. Object Broker Javaの機能 ] の文字コードセット を参照してください。 ConversionCodeSetsW プロパティの設定は、サーバに対してのみ有効です。 複数のコードセットを指定する場合は、カンマ(,)で区切って記述してください。 |
この項目を指定しない場合の既定値は、UTF16 です。 |
コードセットの指定がないときに例外を返却するかどうかの指定 (JavaCodeSetNegotiationStrict Check) |
GIOP バージョン 1.0 で通信を行う場合、および、コードセットのネゴシエーション機能を持たない ORB
と通信を行う場合に、通信するデータに wchar 型もしくは wstring 型が含まれていたとき、CORBA
仕様に準拠してアプリケーションに例外を返却するかどうかを指定します。 true を指定した場合は、通信するデータに wchar 型もしくは wstring 型が含まれていた場合、アプリケーションに例外を返却します。 false を指定した場合は、wchar 型もしくは wstring 型のコードセットに UCS2L1 を使用して通信します。 |
false |
バッファの初期プール数 (JavaInitialBufferPoolSize) |
内部バッファが使用するバッファの初期プール数を設定します。内部バッファが使用するバッファは再利用されます。 InitialBufferPoolSizeで指定された数だけ、ORB起動時にバッファが確保されます。 | 4 |
バッファの初期サイズ (JavaInitialBufferSize) |
内部バッファが使用するバッファの初期サイズを設定します。バッファサイズの指定は性能の改善に有効です。 既定値(8192バイト)より大きなデータの送受信を頻繁に行う場合、そのデータサイズより大きいバッファを設定することで、性能を改善することができます。 |
8192 |
バッファプールの最大数 (JavaMaxBufferPoolSize) |
内部バッファが使用するバッファの最大プール数を設定します。内部バッファが使用するバッファは再利用されます。 MaxBufferPoolSizeで指定された数以上は、バッファはプールされません。 | 20 |
AddWcharWidthOctet (JavaAddWcharWidthOctet) |
GIOP バージョン 1.2 において、wchar 型のデータをマーシャルするときに、1文字あたりのバイト数を示すオクテットを各文字に付加するかどうかを指定します。付加する場合は true を指定します。付加しない場合は false を指定します。 | true |
AddWstringWidthOctet (JavaAddWstringWidthOctet) |
GIOP バージョン 1.2 において、wstring 型のデータをマーシャルするときに、1文字あたりのバイト数を示すオクテットを各文字に付加するかどうかを指定します。付加する場合は true を指定します。付加しない場合は false を指定します。 | false |
クライアント認証の要否 (JavaCertRequest) |
クライアントに対する、クライアント証明書の要求の指定を選択します。サーバ側で有効です。次の値を設定することができます。 true - クライアント証明書を要求します false - クライアント証明書を要求しません |
false |
SSL 通信で使用する製品 (JavaSSLProvider) |
SSL通信で使用する製品を指定します。次の値を設定することができます。 SSL-J JSSE |
JSSE |
クライアント証明書のファイル名 (JavaClientCertKey) |
クライアント証明書のファイル名を設定します。
クライアント認証を要求するサーバと通信する場合は必ず設定しなければなりません。 (例) D:\\temp\\userCA.p12 |
指定なし |
クライアント証明書のファイルのパスワード (JavaClientCertKeyPassPhrase) |
クライアント証明書のファイルのパスワードを設定します。 | 指定なし |
クライアント証明書の鍵の別名 (JavaClientCertAlias) |
クライアント証明書の鍵の別名を設定します。 証明書ファイルが JKS 形式の場合のみ必要です。 | 指定なし |
クライアント証明書の鍵の別名のパスワード (JavaClientCertAliasPassPhrase) |
クライアント証明書の鍵の別名のパスワードを設定します。 証明書ファイルが JKS 形式の場合のみ必要です。 |
指定なし |
クライアント証明書の鍵の形式 (JavaClientCertKeyType) |
クライアント証明書の鍵の形式を設定します。 | この項目を指定しない場合の既定値は DSA です。 |
クライアント証明書のファイル形式 (JavaClientCertKeyFileType) |
クライアント証明書のファイルの形式を設定します。 | PKCS12 |
CA証明書のファイル名 (JavaTrustedCACerts) |
信頼するCA証明書のファイル名を設定します。 (例) D:\\temp\\CA.DER |
指定なし |
CA証明書のファイルのパスワード (JavaTrustedCACertsPassPhrase) |
信頼するCA証明書のファイルのパスワードを設定します 証明書ファイルが JKS 形式の場合のみ必要です。 | 指定なし |
CA証明書のファイル形式 (JavaTrustedCACertsFileType) |
信頼するCA証明書のファイルの形式を設定します。DER もしくは JKS を指定することができます。PEM 形式の場合は DER と指定してください。 | JKS |
SSLCipherSuites (JavaSSLCipherSuites) |
SSLで利用するCipherSuitesの種類を指定します。使用する各CipherSuitesを":"で区切って指定します。指定可能なCipherSuitesについてはSunのJSSEリファレンスガイドを参照ください。 | JSSE を使用し、このプロパティを指定しない場合は JSSE の既定値に従います。 |
スレッドポリシー (JavaThreadPolicy) |
サーバ処理のスレッドポリシーを選択します。 次の値を設定することができます。 PerClientThread - クライアント単位にスレッドを生成し、そのスレッド上でクライアントからの要求をシリアルに処理します PooledThread - クライアントからの要求をあらかじめプールされた複数のスレッドに配分してパラレルに処理します PerClientThreadの場合、クライアントが異なれば、スレッドも異なるため、それらの要求はパラレルに処理されます。 PooledThreadの場合、プールスレッドは、クライアント単位ではなく、クライアント全体で共通のものです。その数は、共通タブのPoolThreadNumberで変更できます。 |
PooledThread |
Dynamic RMI-IIOP機能を有効にするかどうかの指定 (UseDynamicStub) |
Dynamic RMI-IIOP機能(RMI-IIOP
のダイナミック・プロキシによる通信モード)を有効にするかどうかを指定します。 次の値を設定することができます。 true - RMI-IIOP のダイナミック・プロキシによる通信モードを有効にします false - RMI-IIOP のダイナミック・プロキシによる通信モードを無効にします |
true |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
状態 | 監視対象のサービスの状態を表示します。 | 参照のみ可能な項目です。既定値はありません。 |
アライブチェックモニタの自動登録を行う | trueの場合、ドメイン起動時にアライブチェックモニタを登録し、サービスのアライブチェックを行います。 サービスが正常動作していない(アボート、ストールなど)場合、イベントが発生して通知されます。 アライブチェックモニタの詳細については、「ドメイン構築・基本設定ガイド > 9. モニタリング > 9.1. モニタリングについて > 9.1.2. モニタの種類 > 9.1.2.4. Alive Check Monitor」を参照してください。 |
oad、名前サーバ(namesv)、IRサーバ(irsv)、インタオペラブル名前サーバ(corbaloc)、キャッシュ名前サーバ(cnamesv)ではtrue、 oadjではfalseです。 |
監視間隔 | アライブチェックの監視間隔をミリ秒単位で指定します。 | 30000(ミリ秒) |
イベントを連続発生させる間隔 | 監視対象のサービスがアライブ中でない状態が続く場合にイベントを発生させる間隔をミリ秒単位で指定します。0の場合、このイベントは発生しません。 | 0 |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
OadPort | oadのポート番号(任意の整数)を指定します。 指定可能な値の範囲はOSに依存します。 ORB通信を行うクライアントとサーバ間で同一のポート番号を使う必要があります。 同一ホス内のOadPortには、(他のサーバも含めて)重複しないポート番号を指定する必要があります。 運用開始後にoadのポート番号を変更すると、それ以前に作ったオブジェクトを呼び出すことができなくなります。変更した場合は、システムを再起動してください。 |
9825 |
OadActivationMode | disabledを指定すると一切サーバの自動起動を行いません。 enabledを指定するとサーバの自動起動を行います。 |
enabled |
OadNoCheckActivation |
enabledを指定するとあらゆるホストからの活性化を受け付けます。またサーバの実行ファイルについても一切の制限なく受け付けます。このモードの使用はセキュリティ上の問題を引き起こす恐れがあります。 disabledを指定すると、活性化を受け付けるホストのチェックを行います。 |
disabled |
OadAllowRelativePath | true を指定すると、相対パスのサーバ実行ファイルでも自動起動を行います。 falseが指定されたときは"相対パスのサーバ実行ファイルは自動起動を行いません。 |
false |
OadActivationTimeout | oadによるサーバプロセス自動起動時に起動完了通知を待つ時間を秒単位で設定します。 | 10 |
OadStartup | ドメイン起動時、ObjectBroker MOからのサービススタート時にoadを起動するかどうかを指定します。 OadMOからのoad起動時は、この値に関係なく、oadを起動します。 次のような場合には、oadを起動する設定に変更してください。
|
false |
OadLoggingLevel | oadのLoggingLevelを設定します。設定と引数の両方が指定されている場合は、引数が優先されます。指定可能な値は、LoggingLevelと同じです。未指定時は、LoggingLevelの値が使用されます。 | 指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
NameServicePort | 名前サーバのポート番号。指定可能な値の範囲はOSに依存します。 名前サービス運用開始後にポート番号を変えるとそれ以前に付けられた名前は使えなくなります。 運用開始後にポート番号を変更する場合は、いったん名前サービスを停止後、 ${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/namesv.ndfファイルを削除してから行ってください。 |
2809 |
NameServiceHostName | 名前サーバが動作しているホスト名を指定します。 | 自ホスト |
NameServiceExportHostName | 名前サーバが動作するホスト上で指定すると、名前サーバのIOR中に含まれるホスト情報として使われます。NameServiceHostNameと同時に指定した場合、この設定が優先されます。 | 指定なし |
NameServiceFileSaveRetryInterval | 名前サーバ終了時にパーシステントデータを保存できないとき、データ書き込みの再試行を行う間隔を設定します。設定できる上限の値は2,147,483,647です。この値を越えたり、負の値を設定してはいけません。 | 30 |
NameServiceIdWithOMGORG | 旧バージョンや他社製品でIDL:omg.org/で始まるリポジトリIDを正しく処理できないORBと通信を行う場合にfalseを指定します。falseを指定すると名前サービスのリポジトリID(IDL:omg.org/)を従来形式(IDL:)でマーシャルします。 | true |
NameServiceAccessCheck | trueを指定すると ${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/namesvwtファイルに記述されたホストおよび名前サーバが動作しているホスト以外からはresolve以外の名前サービスへのアクセスができなくなります。namesvwtファイルには書き込みアクセスを許可するホストのホスト名またはIPアドレスを記述します。 |
false |
NameServiceThreadPolicy | スレッド処理方針を設定します。 指定なし - シングルスレッドで実行されます。 permethod - メソッドごとにスレッドを作成して実行されます。 pool - あらかじめ作成されたスレッドで実行されます。 |
指定なし |
NameServiceRoundRobin | trueを設定するとラウンドロビン機能が有効になります。 falseの場合にラウンドロビンのインタフェースが呼ばれたときの動作は保証しません。 | true |
NameServiceConvertIOR | 変換データファイルのパス または auto を指定します。 | 指定なし |
NameServiceUseCNS | この設定は、名前サーバがキャッシュ名前サーバと連携するかどうかを指定します。この設定を"true"にすると、キャッシュ名前サーバとの連携を受け付けます。キャッシュ名前サーバと連携させる名前サーバが動作しているホストは"true"に指定してください。 | false |
NameServiceStartup | ドメイン起動時、ObjectBroker MOからのサービススタート時に名前サーバを起動するかどうかを指定します。 NameServiceMOからの名前サーバ起動時は、この値に関係なく、名前サーバを起動します。 |
true |
NameServiceFileSaveRetryCount | 名前サーバ終了時にパーシステントデータを保存できないとき、データ書き込みの再試行を行う回数を設定します。設定できる上限の値は2,147,483,647です。この値を越えた値や負の値を設定してはいけません。 | 2 |
NameServiceDuplicationAware |
trueを指定するとCORBA::ORB::__duplication_aware(1)で名前サーバを動作させます。つまり、MC/SGにより多重化された論理ホスト上の名前サーバとして動作します。 この指定を行ったときはLogicalHostNameおよびLogicalIPAddressの指定も必要となります。 設定がないとき、および、true以外を指定したときには物理ホスト上の名前サーバとして動作します。 |
false |
NameServiceBackupNDF | NDFファイルのバックアップ機能を利用するかどうかをtrue / falseで指定します。デフォルトはtrueです。 | true |
NameServiceManagementNDF |
壊れているNDFファイルは、調査の為に退避されますが、何世代まで退避しておくかを指定します。デフォルトは2世代です。退避されたNDFファイルは、${OrbRoot}/conf配下に格納されます。 ${OrbRoot}については[1.10.1.1. Object Broker共通の設定項目一覧]を参照してください。 |
2 |
NameServiceConfDirectory |
namesv.ndfファイルが置かれるディレクトリを指定します。設定がされていないときは${OrbRoot}/confとなります。 ${OrbRoot}については[1.10.1.1. Object Broker共通の設定項目一覧]を参照してください。 |
指定なし |
NameServiceLoggingLevel | 名前サーバのLoggingLevelを設定します。設定と引数の両方が指定されている場合は、引数が優先されます。指定可能な値は、LoggingLevelと同じです。未指定時は、LoggingLevelの値が使用されます。 | 指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
InterfaceRepositoryPort | インタフェースリポジトリのポート番号。指定可能な値の範囲はOSに依存します。 インタフェースリポジトリ運用開始後にポート番号を変えるとそれ以前に登録されたインタフェース定義情報は使えなくなります。運用開始後にポート番号を変更する場合は、いったんインタフェースリポジトリを停止後、 ${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/ InterfaceRepository.irfファイルを削除してから行ってください。 |
9830 |
InterfaceRepositoryHostName | インタフェースリポジトリが動作しているホスト名を指定します。 | 自ホスト |
InterfaceRepositoryFileSave RetryInterval |
インタフェースリポジトリ終了時にパーシステントデータを保存できないとき、データ書き込みの再試行を行う時間を設定します。設定できる上限の値は2,147,483,647です。この値を越えたり、負の値を設定してはいけません。 | 30 |
InterfaceRepositoryIdWith OMGORG |
旧バージョンや他社製品でIDL:omg.org/で始まるリポジトリIDを正しく処理できないORBと通信を行う場合にfalseを指定します。指定するとインタフェースリポジトリのリポジトリID(IDL:omg.org/)を従来形式(IDL:)でマーシャルします。 | true |
InterfaceRepositoryStartup | ドメイン起動時、ObjectBroker
MOからのサービススタート時にインタフェースリポジトリを起動するかどうかを指定します。 InterfaceRepositoryMOからのインタフェースリポジトリ起動時は、この値に関係なく、インタフェースリポジトリを起動します。 |
false |
InterfaceRepositoryLoggingLevel | インタフェースリポジトリのLoggingLevelを設定します。設定と引数の両方が指定されている場合は、引数が優先されます。指定可能な値は、LoggingLevelと同じです。未指定時は、LoggingLevelの値が使用されます。 | 指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
CorbalocServerPort | corbalocサーバのポート番号。指定可能な値の範囲はOSに依存する。 | 9827 |
CorbalocDefaultPort | corbaloc URLにポート番号を指定しなかった場合の既定値になります。 | 2809 |
CorbalocAskWithMT | この設定は、corbaloc URLに初期サービスのアドレスを複数指定したときの動作を指定します。 この設定を"true"にすると、マルチスレッドによる同時処理をします。 "false"の場合は、左から順次処理が行われます。 |
false |
ToUrlForIiopname | この設定にfalseを指定したとき、 CosNaming::NamingContextExt::to_urlメソッドは、corbaname URLを返します。 未設定時はiiopname URLを返します。 |
true |
CorbalocStartup | ドメイン起動時、ObjectBroker
MOからのサービススタート時にcorbalocサーバを起動するかどうかを指定します。 CorbalocMOからのcorbalocサーバ起動時は、この値に関係なく、corbalocサーバを起動します。 |
false |
CorbalocLoggingLevel | corbalocサーバのLoggingLevelを設定します。設定と引数の両方が指定されている場合は、引数が優先されます。指定可能な値は、LoggingLevelと同じです。未指定時は、LoggingLevelの値が使用されます。 | 指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
CacheNameServicePort | キャッシュ名前サーバが使用するポート番号を10進数で指定します。指定可能な値の範囲はOSに依存します。 未設定もしくは0を指定したときは自動的に割り当てられます。 |
9829 |
CacheNameServiceThreadPolicy | スレッド処理方針を設定します。 指定無し - シングルスレッドで実行されます。 permethod - メソッドごとにスレッドを作成して実行されます。 pool - あらかじめ作成されたスレッドで実行されます。 キャッシュ名前サーバが動作するホストではこの設定をpoolにしてください。また、これにともないPoolThreadNumberも設定します。 |
指定なし |
CacheSynchroInterval | キャッシュ名前サーバと連携している名前サーバが動作しているか確認する間隔(秒)を指定します。 名前サーバのダウンを検出した場合、その名前サーバから収集したキャッシュは削除されます。 また、ダウンしていた名前サーバが再起動していた場合は、キャッシュ名前サーバ上にあるキャッシュ(これは別の名前サーバから収集したものです)に相当するオブジェクトを名前サーバから収集し、キャッシュに加えます。名前サーバの生死状態に変化がない場合は何も行いません。 |
300 |
nmsvlist | nmsvlistはキャッシュ元となる名前サーバのリストファイルです。 キャッシュ名前サーバを動作させるマシンの ${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBrokerディレクトリに格納されます。nmsvlistには名前サーバ1つにつき1行ずつ、ホスト名, IOR文字列, corbaloc:もしくはcorbaname:の形で記述します。 複数の名前サーバを設定する場合は、「,」(カンマ)で区切り、指定して下さい。 |
指定なし |
CacheNameServiceStartup | ドメイン起動時、ObjectBroker MO
からのサービススタート時にキャッシュ名前サーバを起動するか指定します。 CacheNameServiceMO からのキャッシュ名前サーバ起動時は、この値に関係なく起動します。 |
false |
FullSynchroInterval |
FullSynchroIntervalを指定すると、名前サーバの生死に関らず、指定した間隔で、キャッシュの更新を行います。 値はCacheSynchroIntervalのn倍というように指定します。CacheSynchroIntervalが300(秒)のとき、FullSynchroIntervalに4を指定すると、1200秒(20分)毎に、キャッシュの更新を行います。 (注意) キャッシュの更新は、キャッシュ名前サーバおよび名前サーバに大きな負荷が掛かります。名前サーバに沢山のオブジェクトが登録されている場合は、CacheSynchroInterval×FullSynchroIntervalで計算される時間が小さくならないようにして下さい。 未設定時は0で、FullSynchroInterval間隔でのキャッシュ更新は行ないません。 |
0 |
CNSUpdatePolicy | 名前サーバが更新されたとき、関連するCNSに、どのように情報を通知するかを決定します。 "all"を指定すると、オブジェクト登録時および削除時に情報を通知します。未設定時は削除時のみの通知となります。 この設定を有効にする場合、名前サーバ側、キャッシュ名前サーバ側の双方で"all"を指定して下さい。それ以外の組み合わせでは意味を持ちません。 例えば、名前サーバ側が"all"で、キャッシュ名前サーバ側が"all"でない場合、名前サーバは全ての情報を通知しますが、キャッシュ名前サーバは削除情報のみを受け入れます。これとは逆の設定の場合、キャッシュ名前サーバは全ての通知を受け入れますが、名前サーバが削除情報しか通知しないため、結果として、削除情報のみしか受け取れません。 |
指定なし |
CacheNameServiceLoggingLevel | CNSのLoggingLevelを設定します。設定と引数の両方が指定されている場合は、引数が優先されます。 引数で設定する場合は、「-ORBLoggingLevel」を指定します。指定可能な値は、LoggingLevelと同じです。未指定時は、設定のLoggingLevelの値になります。 |
指定なし |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
OadJ を起動するかどうかの指定 (Startup) |
ドメイン起動時および ObjectBroker MO からのサービススタート時にOadJ を起動するかどうかを指定します。OadJ MO からのOadJ 起動時は、この値に関係なく、OadJ を起動します。 | false |
ライセンス情報を取得できるかどうかを表す値 (Licensed) |
インストール時にライセンスが登録されたかどうかを表します。ただし、OadJが起動していない場合は必ずfalseが返ります。 | 参照のみ可能な項目です。既定値はありません。 |
OadJのポート番号(Port) | OadJ の使用するポート番号です。 | 9826 |
Oadのポート番号 (OadPort) |
Oad のポート番号です。 OadJ は起動時にOad を使用します。Oad のポート番号の変更は、oad MO から行うことができます。 |
参照のみ可能な項目です。既定値は9825です。 |
OadJ 起動時のログ採取有無 (InitLog) |
OadJ の起動に関するログを採取するかどうかを指定します。ログは${INSTANCE_ROOT}/logs/webotx_ospi.log に出力されます。 oadj プロセスの起動に失敗するような問題の解決に有効です。 | true |
OadJ ログファイルサイズ (LogFileSize) |
oadjのログファイルの上限値(キロバイト)を指定します。ログファイルのサイズがこの値を超えると、新しいログファイルが作成されます。古いログファイルは、<ログファイル名.bak>として保存されます。 (注)この値は目安であり、ログファイルサイズが設定値を上回る場合があります。 |
100 |
OadJのログレベル (LogLevel) |
ログレベルを切り替えることにより、OadJ
の運用時のログをとることができます。ログは${INSTANCE_ROOT}/logs/ObjectBroker/oadj.log
に出力されます。次の値を設定することができます。 NO - 診断メッセージを出力しません。 ERROR - 通信エラーなど、エラーが発生した時に診断メッセージを出力します。 WARN - 警告的な意味を持つ状況が発生した時に診断メッセージを出力します。 INFO - アプリケーションプログラムの動作情報を出力します。 DEBUG - 詳細な診断情報を出力します。自動起動サーバプロセスが起動されないような問題の解決に有効です。 |
ERROR |
JavaCommand | OadJが使用するJavaコマンドをフルパスで設定します。 例) D:\j2sdk1.4.2_12\bin\java |
未指定時 System.getProperty ("java.home")で取得したJDKのJavaコマンドを使用します。 |
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
OadJ 起動時Javaオプション (JavaOptions) |
OadJ 起動時に呼び出されるjava/jre 起動コマンドに渡すコマンドライン
オプションを指定します。複数のオプションが指定できます。通常は指定する必要はありませんが、何らかのjava/jre
実行時の問題を回避するような場合に有効となります。オプションについては、JDK/JRE
のドキュメントを参考にしてください。未指定時は何も渡されません。 例) メモリ割り当てプールの初期サイズと最大サイズを指定する場合。 OadJJavaOptions=-Xms64m -Xmx128m |
-Xms16m -Xmx64m |
OadJのクラスパス (Classpath) |
OadJ起動時のクラスパスを指定します。 例) D:\libtemp\aaa.jar;D:\libtemp\bbb.jar;D:\libtemp\cccc.jar |
この表の下にある <"OadJのクラスパス"の既定値>を参照してください。 |
AliveCheckSleepTime | oadjにより起動されたサーバプロセスの生存を確認する間隔をミリ秒単位で設定します。 | 30000(ミリ秒) |
ServerActivationTimeout | OadJによるサーバプロセス自動起動時に起動完了通知を待つ時間をミリ秒単位で設定します。 | 30000(ミリ秒) |
OadJAvoidAliveCheckProblem | サーバプロセス生存確認時に発生するIOExceptionの種類がJDKのバージョンによって異なることを吸収します。 | false |
<webotx_home>\modules\wo-orb110.jar;<webotx_home>\modules\omgorb110.jar;<webotx_home>\modules\jsocks.jar
/opt/WebOTX/modules/wo-orb110.jar:/opt/WebOTX/modules/omgorb110.jar:/opt/WebOTX/modules/jsocks.jar
属性名 (attribute-name) |
説明 | 既定値 |
---|---|---|
ospprxy を起動するかどうかの指定 (Startup) |
ドメイン起動時および ObjectBroker MO からのサービススタート時にospprxy を起動するかどうかを指定します。ospprxy MO からのospprxy 起動時は、この値に関係なく、ospprxy を起動します。 | false |
この章ではORBに設定できるプロパティについて説明します。
項目の参照と設定は、Javaのシステムプロパティと同様に行ってください。詳細は、 [ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.8. Java VMオプションの設定 > 3.8.2. ユーザ独自のJava VMオプションの追加方法] を参照してください。
または、Object BrokerコンフィグMOのオペレーションを使用して設定することができます。オペレーションからの設定方法は、 「ドメイン構築・基本設定ガイド > 7. WebOTXの内部サービス > 7.2. Object Broker > 7.2.1.2. Object Brokerコンフィグの操作」の 3. Object Broker Java プロパティ設定[set-ospi-java-property] を参照してください。
プロパティ指定の優先順位は次の通りで、argsでの指定が最優先です。
各プロパティで、プレフィックス「jp.co.nec.orb.」が付く名称(例:jp.co.nec.orb.AddWStringWidthOctet)のものは、プレフィックスをつけない名称でも設定可能です。
WebOTX Ver6で既定値を変更したプロパティの一覧を、以下に示します。
プロパティ名(括弧()内の名前でも指定可能 ) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
jp.co.nec.orb.AddWstringWidthOctet
|
||||||
jp.co.nec.orb.ClientRequestTimeout
(jp.co.nec.orb.RequestTimeout)
|
||||||
jp.co.nec.orb.UseConnectionRoundRobin
(jp.co.nec.orb.ConnectionRoundRobin)
|
||||||
jp.co.nec.orb.ConnectionRoundRobinTimeout
|
||||||
jp.co.nec.orb.LogLevel (jp.co.nec.orb.LoggingLevel)
|
||||||
jp.co.nec.orb.SSLProvider
|
WebOTX Object Broker Java™ におけるORBのプロパティ一覧を、以下に示します。
プロパティ名(括弧()内の名前でも指定可能 ) | ||||
---|---|---|---|---|
jp.co.nec.orb.AddWcharWidthOctet
|
||||
jp.co.nec.orb.AddWstringWidthOctet
|
||||
jp.co.nec.orb.AllowNullString
|
||||
jp.co.nec.orb.AlternativeHostName
|
||||
jp.co.nec.orb.AlternativeHostNames
|
||||
jp.co.nec.orb.AppletProxyHost
|
||||
jp.co.nec.orb.AppletProxyPort
|
||||
jp.co.nec.orb.CertRequest
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientAutoTimeout
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertAlias
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertAliasPassPhrase
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertKey
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertKeyFileType
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertKeyPassPhrase
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientCertKeyType
|
||||
jp.co.nec.orb.ClientRequestTimeout
(jp.co.nec.orb.RequestTimeout)
|
||||
jp.co.nec.orb.CodeBasePropertyFile
|
||||
jp.co.nec.orb.CodeBasePropertyFileDir
|
||||
jp.co.nec.orb.CodeBasePropertyFileSuffix
|
||||
jp.co.nec.orb.CodeSetEncoding
|
||||
jp.co.nec.orb.CodeSetNegotiationStrictCheck
|
||||
jp.co.nec.orb.CompatibleMinorCode
|
||||
jp.co.nec.orb.UseConnectionRoundRobin
(jp.co.nec.orb.ConnectionRoundRobin)
|
||||
jp.co.nec.orb.ConnectionAutoRetryInterval
|
||||
jp.co.nec.orb.ConnectionRoundRobinTimeout
|
||||
jp.co.nec.orb.ConnectionSharingUnit
|
||||
jp.co.nec.orb.ConversionCodeSets
|
||||
jp.co.nec.orb.ConversionCodeSetsW
|
||||
jp.co.nec.orb.CorbalocAskWithMT
|
||||
jp.co.nec.orb.CorbalocDefaultPort
|
||||
jp.co.nec.orb.DomainName
|
||||
jp.co.nec.orb.ExternalHostName
|
||||
jp.co.nec.orb.GIOPMinorNumber (jp.co.nec.orb.GIOPMinorVersion)
|
||||
jp.co.nec.orb.IIOPCompatible
|
||||
jp.co.nec.orb.IIOPMinorNumber
(jp.co.nec.orb.IIOPMinorVersion)
|
||||
jp.co.nec.orb.ImplementationName
|
||||
jp.co.nec.orb.InitialBufferPoolSize
|
||||
jp.co.nec.orb.InitialBufferSize
|
||||
jp.co.nec.orb.InterfaceRepositoryHost
|
||||
jp.co.nec.orb.InterfaceRepositoryIOR
|
||||
jp.co.nec.orb.ListenBackLog
|
||||
jp.co.nec.orb.LogFileName (jp.co.nec.orb.LoggingOutput)
|
||||
jp.co.nec.orb.LogFileSize (jp.co.nec.orb.LogLimit)
|
||||
jp.co.nec.orb.LogLevel (jp.co.nec.orb.LoggingLevel)
|
||||
jp.co.nec.orb.MaxAcceptNumber
|
||||
jp.co.nec.orb.MaxBufferPoolSize
|
||||
jp.co.nec.orb.MaxConnectionNumber (jp.co.nec.orb.MaxConnection)
|
||||
jp.co.nec.orb.MessageDumpLevel (jp.co.nec.orb.MessageBodyLog)
|
||||
jp.co.nec.orb.MessageDumpSize
|
||||
jp.co.nec.orb.NameServiceHost
(jp.co.nec.orb.NameServiceHostName)
|
||||
jp.co.nec.orb.NameServiceIOR
|
||||
jp.co.nec.orb.ORBDefaultInitRef
|
||||
jp.co.nec.orb.ORBSubNetMask
|
||||
jp.co.nec.orb.PooledThreadNumber
|
||||
jp.co.nec.orb.PropertyFile
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerAddr
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertAlias
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertAliasPassPhrase
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertKey
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertKeyFileType
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertKeyPassPhrase
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerCertKeyType
|
||||
jp.co.nec.orb.ServerPort
|
||||
jp.co.nec.orb.SoKeepAlive (KEEPALIVE)
|
||||
jp.co.nec.orb.SoLinger
|
||||
jp.co.nec.orb.SoRcvBuf
|
||||
jp.co.nec.orb.SoReuseAddr
|
||||
jp.co.nec.orb.SoSndBuf
|
||||
jp.co.nec.orb.SoTimeout
|
||||
jp.co.nec.orb.SSLCipherSuites
|
||||
jp.co.nec.orb.SSLPort
|
||||
jp.co.nec.orb.SSLProvider
|
||||
jp.co.nec.orb.TcpNoDelay (jp.co.nec.orb.TCPNODELAY)
|
||||
jp.co.nec.orb.ThreadPolicy
|
||||
jp.co.nec.orb.TrustedCACerts
|
||||
jp.co.nec.orb.TrustedCACertsFileType
|
||||
jp.co.nec.orb.TrustedCACertsPassPhrase
|
||||
jp.co.nec.orb.UseCodeBase
|
||||
jp.co.nec.orb.UseCSI
|
||||
jp.co.nec.orb.UseDynamicStub
|
||||
jp.co.nec.orb.UseFragment
|
||||
jp.co.nec.orb.UseHostName
|
||||
jp.co.nec.orb.VersionCompatible
|
||||
jp.co.nec.orb.UseMultiConnection
(jp.co.nec.orb.MultiConnection)
|
||||
jp.co.nec.orb.UseProfileBodyComponents
|
||||
jp.co.nec.orb.UseSSL
|
||||
jp.co.nec.orb.PoolMarshalClasses
|
||||
jp.co.nec.orb.PoolMarshalFields
|
||||
jp.co.nec.orb.PoolClasses
|
||||
org.omg.CORBA.ORBClass
|
||||
org.omg.CORBA.ORBInitialHost
|
||||
org.omg.CORBA.ORBInitialPort
(jp.co.nec.orb.OadPort)
|
||||
org.omg.CORBA.ORBSingletonClass
|
||||
com.nec.webotx.instanceRoot
|
この章ではWebOTX Object Broker C++の環境設定について説明します。
次の設定ファイルを編集し、設定値を指定します。
設定ファイル:設定名 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
NameServiceCheckAlive | oadによる名前サーバの定期的な生死確認を行なうかどうかをon / offで指定します。デフォルトはoffです。静止確認時に名前サーバからの応答がない場合は、oadから、名前サーバの情報を削除します。ネットワーク負荷の大きなシステムでは、誤削除を避けるためoffを指定して下さい。 | off |
NameServiceManagementNDF |
壊れているNDFファイルは、別名のファイルに退避されますが、何世代まで退避しておくかを指定します。退避されたNDFファイルは、${OrbRoot}/conf配下に格納されます。 ${OrbRoot}については[1.10.1.1. Object Broker共通の設定項目一覧]を参照してください。 |
2 |
NameServiceExternalRootContext |
この設定にtrueを指定したホスト上で動作する名前サーバのルートコンテキストのオブジェクトリファレンスであれば、名前サーバは、どのホスト上で動作する名前サーバのルートコンテキストのオブジェクトリファレンスでの呼び出しでも受け付けます。 falseが指定されている場合、別ホスト上で動作する名前サーバのオブジェクトリファレンスで呼び出されると、名前サーバはCORBA::OBJECT_NOT_EXIST例外を返します。 |
false |
名前サーバを起動するサーバで、NameServiceHostNameにリモートのホスト名を設定する必要がある場合は、名前サーバが起動できるようNameServiceExportHostNameに自ホスト名を設定してください。
キャッシュ名前サーバに関する設定項目:設定名 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
CacheNameServiceCheckAlive | oadによるキャッシュ名前サーバの定期的な生死確認を行なうかどうかをon /
offで指定します。デフォルトはonです。静止確認時にキャッシュ名前サーバからの応答がない場合は、oadからキャッシュ名前サーバの情報を削除します。 ネットワーク負荷の大きなシステムでは、誤削除を避けるためoffを指定して下さい。 |
off |
CacheNameServiceExternalRootContext |
この設定にtrueを指定したホスト上で動作するキャッシュ名前サーバのルートコンテキストのオブジェクトリファレンスであれば、キャッシュ名前サーバは、どのホスト上で動作するキャッシュ名前サーバのルートコンテキストのオブジェクトリファレンスでの呼び出しでも受け付けます。 falseが指定されている場合、別ホスト上で動作するキャッシュ名前サーバのオブジェクトリファレンスで呼び出されると、キャッシュ名前サーバはCORBA::OBJECT_NOT_EXIST例外を返します。 |
false |
設定名 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
CosEventBufSize | イベントサービスの内部バッファの大きさを指定します。内部バッファとしては、設定値+1を確保しますが、常時使えるのは設定値までとなります。設定できる上限の値は2,147,483,647です(ただし、メモリの許す範囲)。この値を越えた値や負の値を設定してはいけません。 | 128 |
CosEventDoHealthCheck |
trueを指定すると、イベントチャンネルと接続している生産者または消費者との通信がCosEventPollInterval以上途切れると生産者または消費者との接続を切ると同時に接続が切れたことを表わすイベントを各消費者に最優先で送ります。 falseを指定した場合には、この機能は働きません。 |
false |
CosEventPollInterval | 上記接続断判定に用いる時間を設定します。 設定できる上限の値は42,929,672,951です。この値を越えた値や負の値を設定してはいけません。 |
120 |
設定名 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
LogIdsInHex | trueを設定すると通信ログでのプロセスID、スレッドIDを16進表示します。 | false |
MaxPathMark | LocationForwardプロトコル処理で使われるIORのキャッシュエントリ数を指定します。 | 5 |
UseConnectionRetry | trueを指定すると、サーバとのコネクションが無効になった場合にリトライを行います。既定値はfalseで、その際はリトライを行いません。 | false |
RetryForConnectionRoundRobin | trueを指定すると、コネクションラウンドロビン利用時に、サーバとのコネクションが無効になった場合にリトライを行います。既定値はfalseで、その際はリトライを行いません。 | false |
ConnectTimeout | コネクション確立のタイマ値(秒)を指定します。既定値は3です。 | 3 |
MaxConnectRetry | コネクション確立失敗時のリトライ回数を指定します。既定値は10です。 | 10 |
MaxMessageSize | 受信可能なメッセージの最大サイズを指定します。既定値は、8,388,608バイト(8M)です。 | 8,388,608 |
設定内容 | 設定名/関数 | 値の種類または範囲 | 既定値 | |
---|---|---|---|---|
インプリメンテーション名 | 設定 | なし | 任意の文字列 | "noname" |
関数 | __implementation_name (*1) | |||
サーバパス名 | 設定 | "ImplName"PathName | サーバパスを表す文字列 | "" |
関数 | __server_path_name (*1) | |||
サーバポート番号 | 設定 | "ImplName"Port | 0以上の整数(unsigned short値) | 0 (*2) |
関数 | __server_port (*1) | |||
サーバの活性化方針 | 設定 | "ImplName"ActPolicy | "corba_sharedserver"(共有サーバ) "corba_unsharedserver" (非共有サーバ) "corba_persistentserver" (永続サーバ) "corba_serverpermethod" (メソッドごとのサーバ) |
共有サーバ |
関数 | __server_activation_policy (*1) | Obi::SharedServer (共有サーバ) Obi::UnsharedServer (非共有サーバ) Obi::PersistentServer (永続サーバ) Obi::ServerPerMethod (メソッドごとのサーバ) |
||
サーバホスト名 | 設定 | "ImplName"HostName | サーバが動作するホスト名 | hostnameで返される名前 |
関数 | __server_hostname (*1) | |||
サーバプロセス自動起動引数 | 設定 | なし | ORB用引数のみ | ORB用引数のみ |
関数 | __server_argument (*1) | |||
自動起動引数でORBが利用する位置指定 | 設定 | なし | 0以上の整数(unsigned long値) | 0 |
関数 | __server_argument_index (*1) | |||
サーバプロセスでのスレッド処理方針 | 設定 | "ImplName"ThreadPolicy | 指定なし (サーバはシングルスレッドで実行される) "permethod" (サーバはメソッドごとにスレッドを作成して実行される) "pool" (サーバはあらかじめ作成されたスレッドで実行される) |
サーバはシングルスレッドで実行される |
関数 | __server_thread_policy (*1) | Ob_thr_permethod (サーバはメソッドごとにスレッドを作成して実行される) Ob_thr_pool (サーバはあらかじめ作成されたスレッドで実行される) Ob_thr_default (サーバはシングルスレッドで実行される) |
組み合わせ | 意味 |
---|---|
actallow、actdenyとも存在しない | すべてのホストからの自動起動を許す。 |
actdenyだけ存在する | actdenyに記述されていないホストからの自動起動を許す。 |
actallowだけ存在する | actallowに記述されていないホストからの自動起動は許さない。 |
両方存在する | actdenyに記述されていなくてかつactallowに記述されているホストからの自動起動だけを許す。actallow、actdeny双方に記述されているホストからの自動起動は許さない。どちらにも記述されていないホストからの自動起動は許さない。 |
組み合わせ | 意味 |
---|---|
exeallow、exedenyとも存在しない | すべてのファイルの自動起動を許す。 |
exedenyだけ存在する | exedenyに記述されていないファイルの自動起動を許す。 |
exeallowだけ存在する | exeallowに記述されていないファイルの自動起動は許さない。 |
両方存在する | exedenyに記述されていなくてかつexeallowに記述されているファイルの自動起動だけを許す。exeallow、exedeny双方に記述されているファイルの自動起動は許さない。どちらにも記述されていないファイルの自動起動は許さない。 |
設定内容 | 設定名/引数/関数 | 値の種類または範囲 | 既定値 | |
---|---|---|---|---|
string型のネイティブコードセットの指定 | 設定名 | NativeCodeSet | ISO8859-1 (ISO 8859-1:1987; Latin Alphabet No. 1) JIS_eucJP (JIS eucJP:1993; Japanese EUC) OSF_SJIS1 (OSF Japanese SJIS-1) ISO646 (1991 IRV (International Reference Version)) UTF8 (X/Open UTF-8; UCS Transformation Format 8 (UTF-8)) |
OSF_SJIS1 (Windows) JIS_eucJP (HP-UX, Solaris, Linux) |
引数名 | -ORBOSPINativeCodeSet | |||
関数 | CORBA::ORB::__native_code_set | |||
wchar/wstring型のネイティブコードセットの指定 | 設定名 | NativeCodeSetW | UCS2_LEVEL1 (ISO/IEC 10646-1:1993; UCS2, Level 1) |
UCS2_LEVEL1 |
引数名 | -ORBOSPINativeCodeSetW | |||
関数 | CORBA::ORB::__native_code_set_w | |||
string型のコンバージョンコードセットの指定 | 設定名 | ConversionCodeSets | ISO8859-1 (ISO 8859-1:1987; Latin Alphabet No. 1) JIS_eucJP (JIS eucJP:1993; Japanese EUC) OSF_SJIS1 (OSF Japanese SJIS-1) ISO646 (1991 IRV (International Reference Version)) UTF8 (X/Open UTF-8; UCS Transformation Format 8 (UTF-8)) から重複しない任意の組み合わせ |
JIS_eucJP,ISO8859-1,ISO646 (Windows) OSF_SJIS1,ISO8859-1,ISO646 (HP-UX, Solaris, Linux) |
引数名 | -ORBOSPIConversionCodeSets | |||
関数 | CORBA::ORB::__conversion_code_sets | |||
wchar/wstring型のコンバージョンコードセットの指定 | 設定名 | ConversionCodeSetsW | UTF16 (ISO/IEC 10646-1:1993; UTF-16, UCS Transformation Format 16-bit form) |
UTF16 |
引数名 | -ORBOSPIConversionCodeSetsW | |||
関数 | CORBA::ORB::__conversion_code_sets_w | |||
OSF_SJIS1(シフトJIS)とUTF8のコード変換の指定 | 設定名 | UnicodeEncoding | SJIS (Shift-JIS(SJIS)) CP932 (Windows-31J(CP932)) |
SJIS |
設定名/引数 | 意味 | 既定値 |
---|---|---|
GIOPMinorVersion | GIOPのマイナーバージョンを指定します。GIOP1.0を使用して通信を行うためには、0を指定します。指定可能な値は,0、1、2および3です。 | 3 |
-ORBGIOPMinorVersion | ||
IIOPMinorVersion |
IIOPのマイナーバージョンを指定します。IIOP1.0を使用して通信を行うためには、0を指定します。 ただし、GIOPMinorVersionの設定よりも大きい数字を指定したときは、GIOPMinorVersionと同じ設定になります。 指定可能な値は,0、1、2および3です。 |
3 |
-ORBIIOPMinorVersion | ||
UseFragment | trueを指定した場合、メッセージ送信時にフラグメント分割します。 | false |
-ORBUseFragment | ||
AddWcharWidthOctet | trueを指定した場合、wcharの直前に長さを示すオクテットを追加します。 | true |
-ORBAddWcharWidthOctet | ||
AddWstringWidthOctet | trueを指定した場合、wstringの各文字の直前に長さを示すオクテットを追加します。 | false |
-ORBAddWstringWidthOctet | ||
PrepareWcharBOM | trueを指定した場合、UTF-16のwchar、wstringのデータをアンマーシャルするときにBOMが付加されたデータとして処理します。 | false |
-ORBPrepareWcharBOM | ||
PriorToBOMForMultiOctets |
UTF-16のwchar、wstringのデータをアンマーシャルするときにBOMが付加されていない場合に従うバイトオーダをBOM仕様のバイトオーダとするかメッセージヘッダに指定されているバイトオーダに従うかどうかを指定します。 trueの場合はBOM仕様に従います。 falseの場合はメッセージヘッダに従います。 |
false |
-ORBPriorToBOMForMultiOctets | ||
AllowNullString | trueを指定した場合、wstringのデータをマーシャルするときにNULL文字を許します。 | false |
-ORBAllowNullString | ||
TargetAddress | リクエスト送信時に使用するアドレスモードを指定します。 KeyAddr: ObjectKeyを使用します。 ProfileAddr: IORを使用します。 ReferenceAddr: 参照アドレス使用します。 |
KeyAddr |
-ORBTargetAddress | ||
LocateReplyAlign8 | trueを指定した場合、LocateReplyのとき、ヘッダの後ろで8byteアラインを行います。 | true |
-ORBLocateReplyAlign8 | ||
PrepareWcharBOMAtMarshaling | UTF16のwcharおよびwstringのエンコードでBOMを付加するかどうかを指定します。 trueを指定した場合、BOMを付加します。 |
false |
WcharMarshalWithMessageByteorder | UTF16のwcharおよびwstringをエンコードするときのバイトオーダを指定します。 trueを指定すると、メッセージのバイトオーダでエンコードします。 falseを指定すると、BigEndian(CORBA仕様)でエンコードします。 |
true |
設定名 | 意味 | 既定値 |
---|---|---|
ServerCertFile | サーバ証明書を格納したファイルを指定する。 | なし |
ClientCertFile | クライアント証明書を格納したファイルを指定する。 | なし |
ServerCertKeyPassPhrase | サーバ証明書のパスフレーズを指定する。 | なし |
ClientCertKeyPassPhrase | クライアント証明書のパスフレーズを指定する。 | なし |
TrustedCACertsPassPhrase | 信頼できるCAの証明書のパスフレーズを指定する。 | なし |
ServerPrivateKeyFile | サーバのprivate keyを格納したファイルを指定する。 | なし |
ClientPrivateKeyFile | クライアントのprivate keyを格納したファイルを指定する。 | なし |
設定内容 | 設定名/関数 | 値の種類または範囲 | 既定値 | |
---|---|---|---|---|
サーバポート番号(SSL) | 設定 | "ImplName"SSLPort | 1以上の整数(unsigned short値) 0 (SSLを使用しない) (*3) |
0 |
関数 | __use_ssl (*1) | |||
クライアントの証明書を要求 | 設定 | "ImplName"CertRequest | true/false | false |
設定名 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
PreferIPv6Addresses |
IPv4とIPv6の両方が利用可能な環境で、IPv6のアドレスを優先するかどうかを指定します。trueを指定すると、IPv6アドレスを優先して利用します。falseを指定するとIPv6アドレスを優先します。 注意:ドメインのdomain.ipv6-enable属性の値を変更した場合、本設定値は、domain.ipv6-enable属性の値で上書きされます。Object Brokerのプロセスのみをドメインと異なる動作をさせたい場合には、ドメインのdomain.ipv6-enable属性の値変更後に本設定の値を変更する必要があります。 |
false |
PreferIPv4Stack | IPv4のみを利用可能にするかどうかを指定します。trueを指定すると、IPv4のみ利用可能となります(IPv6が利用できる環境でも、IPv6が利用されません)。falseを指定した場合は、IPv4とIPv6の両方が利用可能になります。 | false |