ValueBaseインタフェース |
IDL の valuetype に対応する生成されたクラスが実装するインターフェイスです。
4.4.1.24. CORBA::ValueBaseクラス |
全てのバリュー型の基底となるクラスです。
_add_ref | リファレンスカウント値を増やす |
_remove_ref | リファレンスカウント値を減らす |
_copy_value | インスタンスのコピーを作成する |
_refcount_value | リファレンスカウント値を取得する |
_downcast | バリュー型を基底クラスであるValueBase型にダウンキャストする |
_get_value_def | IRサーバからバリュー型定義情報を持つValueDefオブジェクトを取得する |
CORBA::ValueBase::_add_ref - リファレンスカウント値を増やす
#include <orb.h> void CORBA::ValueBase::_add_ref( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() ) = 0;
CORBA::ValueBase::_add_refはリファレンスカウント値を増やします。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ありません。
CORBAシステム例外がthrowされます。
このメソッドを実装したクラスとしてCORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスがあります。通常は、CORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスを継承して、このリファレンスカウント操作を行います。
CORBA::ValueBase::_remove_ref - リファレンスカウント値を減らす
#include <orb.h> void CORBA::ValueBase::_remove_ref( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() ) = 0;
CORBA::ValueBase::_remove_refはリファレンスカウント値を減します
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ありません。
CORBAシステム例外がthrowされます。
このメソッドを実装したクラスとしてCORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスがあります。通常は、CORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスを継承して、このリファレンスカウント操作を行います。
CORBA::ValueBase::_copy_value - インスタンスのコピーを作成する
#include <orb.h> CORBA::ValueBase* CORBA::ValueBase::_copy_value( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() ) = 0;
CORBA::ValueBase::_copy_value - インスタンスのコピーを作成します。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
コピーしたCORBA::ValueBaseのポインタを返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。
ユーザが派生クラスで実装する必要があります。
CORBA::ValueBase::_refcount_value - リファレンスカウント値を取得する
#include <orb.h> CORBA::ULong CORBA::ValueBase::_refcount_value( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() ) = 0;
CORBA::ValueBase::_refcount_valueは現在のリファレンスカウントを取得します。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
リファレンス値 を返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。
このメソッドを実装したクラスとしてCORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスがあります。通常は、CORBA::DefaultValueRefCountBaseクラスを継承して、このリファレンスカウント操作を行います。
CORBA::ValueBase::_downcast - バリュー型を基底クラスであるValueBase型にダウンキャストする
#include <orb.h> CORBA::ValueBase* CORBA::ValueBase::_downcast( CORBA::ValueBase* vb, CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
CORBA::ValueBase::_downcastは引数のバリュー型を基底クラスであるValueBase型にダウンキャストし、そのオブジェクトを返します。ダウンキャスト出来ない場合は、nullポインタを返します。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ValueBase型オブジェクトを返します。引数がnullバリュー型の場合、0を返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。
CORBA::ValueBase::_get_value_def - IRサーバからバリュー型定義情報を持つValueDefオブジェクトを取得します。
#include <orb.h> CORBA::ValueDef_ptr CORBA::ValueBase::_get_value_def( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
CORBA::ValueBase::_get_value_defはIRサーバからバリュー型定義情報を持つValueDefオブジェクトを取得し、オブジェクトを返します。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ValueDefオブジェクトを返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。