ValueFactoryBaseインタフェース |
バリュー型のアンマーシャリング時に新しいバリュー型インスタンスを作成するためのインターフェース
4.4.1.25. CORBA::ValueFactoryBaseクラス |
全てのバリューファクトリクラスの基底となるクラスです。
_add_ref | リファレンスカウント値を増やす |
_remove_ref | リファレンスカウント値を減らす |
_downcast | バリューファクトリを基底クラスであるValueFactory型にダウンキャストする |
create_for_unmarshal | バリュー型のアンマーシャリング時に新しいバリュー型インスタンスを作成する |
CORBA::ValueFactoryBase::_add_ref - リファレンスカウント値を増やす
#include <orb.h> void CORBA::ValueFactoryBase::_add_ref( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
CORBA::ValueFactoryBase::_add_refはリファレンスカウント値を増やします。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ありません。
CORBAシステム例外がthrowされます。
CORBA::ValueFactoryBase::_remove_ref - リファレンスカウント値を減らす
#include <orb.h> void CORBA::ValueFactoryBase::_remove_ref( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
CORBA::ValueFactoryBase::_remove_refはリファレンスカウント値を減します。減らした結果、リファレンスカウントが0になる場合、自身をdeleteします。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ありません。
CORBAシステム例外がthrowされます。
CORBA::ValueFactoryBase::_downcast - バリューファクトリを基底クラスであるValueFactory型にダウンキャストする
#include <orb.h> CORBA::ValueFactory CORBA::ValueFactoryBase::_downcast( CORBA::ValueFactoryBase* vb, CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
CORBA::ValueFactoryBase::_downcastは引数のバリューファクトリを基底クラスであるValueFactory型にダウンキャストし、そのオブジェクトを返します。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ValueFactory型オブジェクトを返します。ダウンキャストできない場合は、nullを返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。
CORBA::ValueFactoryBase::create_for_unmarshal - バリュー型のアンマーシャリング時に新しいバリュー型インスタンスを
作成する
#include <orb.h> CORBA::ValueBase* CORBA::ValueFactoryBase::create_for_unmarshal( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() )=0;
CORBA::ValueFactoryBase::create_for_unmarshaはORBが、バリュー型のアンマーシャリング時に新しいバリュー型インスタンスを 作成するために使用されます。 このクラスでは、純粋仮想関数のため、派生クラスでバリュー型インスタンスを 作成して返す処理を実装し、オーバーライドする必要があります。
envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。
ValueBaseオブジェクトを返します。
CORBAシステム例外がthrowされます。
純粋仮想関数の為、派生クラスで実装し、オーバーライドする必要があります。