7.9. インメモリデータグリッド連携部品

インメモリデータグリッド連携部品 に関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については、[リファレンス集 運用管理・設定編 > 1.19. インメモリデータグリッド連携 ]を参照してください。

7.9.1. データグリッドの選択

L2キャッシュで使用するデータグリッドを指定する手順について説明します。
何も指定しない場合はEclipseLinkのL2キャッシュを使用します。

7.9.1.1. 統合運用管理ツールからの操作

1.  統合運用管理ツールよりドメインと接続します。

2.  ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択します。

3.  「L2キャッシュで使用するデータグリッド」に使用するデータグリッド名を指定します。
 指定するデータグリッド名は、事前に「データグリッド」の設定で登録しておく必要があります。
 尚、インメモリデータグリッド連携部品用のデータグリッドは、初期設定で「__default_jpa」で登録してありますので、必要に応じて、データグリッド製品等の設定を行ってください。



図7.9.1.1-1


7.9.2.データプリロード の実行

データプリロードを実行する手順について説明します。
事前に、データプリロードの読み込み対象エンティティ、読み込みの振る舞いについて、統合運用管理ツールで設定しておく必要があります。

7.9.2.1. 統合運用管理ツールからの操作

統合運用管理ツールから操作した場合は、ドメイン再起動時に有効となり、データプリロードを実行します。

1.  統合運用管理ツールよりドメインと接続します。

2.  ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」−「データプリロード」を選択し、 右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。

3.  表示されるメニューから「データプリロードの実行」を選択します。



図7.9.2.1-1


7.9.2.2. 運用管理コマンド(otxadmin)からの操作

コマンドから操作した場合は、即時データプリロードを実行します。

1.  otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。

2.  データプリロードを実行する場合は次のコマンドを実行します。

otxadmin> start-data-preload


7.9.3.性能情報採取の開始・停止

性能情報採取を開始・停止する手順について説明します。


7.9.3.1. 統合運用管理ツールからの操作

統合運用管理ツールから操作した場合は、ドメイン再起動時に有効となり、性能情報採取を行います。

1.  統合運用管理ツールよりドメインと接続します。

2.  ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択し、 右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。

3.  表示されるメニューから「性能情報採取の開始」を選択します。



図7.9.3.1-1

3.  「性能情報」−「性能情報採取ステータス」に性能情報採取の状態が、開始した場合は「実行中」、停止した場合は「停止」と表示されます。


7.9.3.2. 運用管理コマンド(otxadmin)からの操作

コマンドから操作した場合は、即時、性能情報採取を開始します。

1.  otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。

2.  性能情報採取を開始する場合は次のコマンドを実行します。

otxadmin> start-jpa-performanceinfomation

3.  逆に性能情報採取を停止する場合は次のコマンドを実行します。

otxadmin> stop-jpa-performanceinfomation


7.9.4.性能情報のリセット

採取した性能情報をリセットする場合は、コマンドから操作します。性能情報採取中には実行することができません。

7.9.4.1. 運用管理コマンド(otxadmin)からの操作

1.  otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。

2.  採取した性能情報採取をリセットする場合は次のコマンドを実行します。

otxadmin> reset-jpa-performanceinfomation


7.9.5.JPAランキング情報の利用

採取した性能情報から生成したJPAランキング情報は、データプリロードの読み込み対象の順番として利用することができます。


7.9.5.1.JPAランキング情報の生成

採取した性能情報からランキング情報を生成します。

ランキング情報を生成する場合は次のコマンドを実行します。

JPAランキング情報生成コマンドからの操作

JPAランキング情報生成コマンドの詳細は、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 4. 運用管理コマンドリファレンス > 4.11. インメモリデータグリッド連携部品コマンド] 、および、 [ 製品構成と提供機能 > 3.提供機能> 3.7.12.5.JPAの性能情報プロファイルデータ ] を参照してください。



7.9.5.2. データプリロードでのJPAランキング情報の利用

JPAランキング情報を利用する場合は統合運用管理ツールから操作します。

7.9.5.1. 統合運用管理ツールからの操作

1.  統合運用管理ツールよりドメインと接続します。

2.  ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択します。

3.  「データプリロード」−「ランキングデータのパス」に生成したランキング情報のファイルパスを指定します。
指定しない場合は、既定値として${ AS_INSTALL }/config/jpa/Profile/Ranking/ENTITY_ranking.dat のデータが使用されます。
この既定値のファイルパスは、WebOTXシステム全てのドメインのJPAランキング情報生成コマンドの既定値の出力先となっていますのでご注意ください。 JPAランキング情報生成コマンドの実行は、出力先を変更することを推奨します。



図7.9.5.2-1


4.  ツリービューより「<エンティティ名>」−「プリロード対象エンティティID指定方法」で「ランキング順」を指定します。



図7.9.5.2-2