準備ができましたので、一括シャットダウンを行ってみましょう。
vSphere HA / DRS を利用している環境では、一括シャットダウンの操作がvSphere HA / DRS の動作に影響を与えないように、後述の[マシンシャットダウン]操作による一括シャットダウンを行うと、SSCは一括シャットダウンの処理中に自動的にvSphere HA / DRSの機能を無効化します。
そのため、マシンを再起動するときに、vSphere HA / DRSの機能を有効化する操作が必要です。
有効化については、「7.2.3. マシン起動」を参照してください。
一括電源操作は、[仮想]ビューから行います(画面右上の[仮想]をクリック)。次に、ツリービュー上で、一括操作の単位となる[Datacenter]をクリックします。
画面右側の[操作]メニュー下の[マシンシャットダウン]をクリックすると、[Datacenter]下の物理サーバ、仮想マシンの一括シャットダウン操作が開始します。
図 [マシンシャットダウン]操作
「シャットダウンオプション」ダイアログが表示されますので、次の設定を行います。
[VMサーバをメンテナンスモードにする]のチェックをオンにする。
[VMサーバの起動時にメンテナンスモードを解除する]のチェックをオンにする。
メンテナンスモードは、保守中のマシンなど、SSCによる自動の仮想マシンの移動(Migration(vMotion))などを抑止したい時に設定してください。
メンテナンスモードを設定したマシンに対しては、SSCは自動の処理を実行しなくなります。
また、上記の設定では、SSCだけでなく、vCenter Server上でもメンテナンスモードに切り替わります。
[OK]をクリックすると、実際のシャットダウン操作が開始します。
図 「シャットダウンオプション」画面
シャットダウン処理中、画面は次のように表示されます。画面下側のジョブウィンドウに、シャットダウンジョブの進捗状況が表示されます。
図 マシンシャットダウン中の画面
操作が完了すると、画面は次のように表示されます。
図 マシンシャットダウン完了時の画面
以上で、[マシンシャットダウン]操作は完了です。