ディスクボリュームを作成します。
[構文]
ssc create diskvolume < DiskArrayName < PoolId | -pooltag StoragePoolTag...> > | < -pooltag StoragePoolTag... > [-num DiskVolumeNumber] [-name DiskVolumeName] [-type Type] [-serialno SerialNumber] [-snapshot SnapshotReserve] -capacity Capacity [-thin | -thick] [-shared | -unshared] [-iops [< Limit | none > < Reservation | none > < on | off >]]
[ディスクアレイ指定時の引数/オプション]
引数/オプション | 説明 |
---|---|
DiskArrayName (必須) | ディスクアレイ名を指定します。 |
PoolId | プールIDを指定します。 NetAppストレージの場合は、UUIDを指定します。 -pooltagと同時指定することはできません。 |
[-pooltag StoragePoolTag...] | ストレージプールに設定しているタグを指定します。 複数指定可能です。 指定したタグを持つストレージプールを自動選択し、選択したストレージプールにボリュームを作成します。 複数タグを指定した場合は、すべてのタグを持つストレージプールが対象となります。 PoolIdと同時指定することはできません。 |
[-num DiskVolumeNumber] | ディスクボリューム番号を指定します。 省略した場合は、自動採番します。 NetAppストレージ、SMI-Sサービスの場合は、無効です。 |
-capacity Capacity (必須) | 容量をGB単位で指定します。 容量にはシステム領域は含まれません。 |
[-name DiskVolumeName] | ディスクボリュームの名前を指定します。 -typeを指定した場合、-nameは省略することはできません。 省略した場合、自動で名前が付与されます。 NetAppストレージの場合は、省略することはできません。 NetAppストレージ、SMI-Sサービスの場合は、大文字と小文字を区別します。 |
[-type Type] | ディスクボリュームの形式を指定します。 指定可能なタイプは、以下の通りです。 WN : Windows (MBR) の場合に指定します。 WG : Windows (GPT) の場合に指定します。 LX : Linuxの場合に指定します。 iStorage以外では指定しないでください。 -nameを省略した場合、-typeは指定することはできません。 |
[-serialno SerialNumber] | ディスクアレイのシリアル番号を指定します。 同一のディスクアレイ名が複数存在する場合に、シリアル番号を指定します。 |
[-snapshot SnapshotReserve] | ディスクボリュームのスナップショットに使用する領域を指定します。 0から100まで指定可能です (単位:%)。 省略した場合、スナップショット領域の設定はストレージ装置の既定値に依存します。 NetAppストレージの場合のみ有効です。 |
[-thin ∣ -thick] | <CLARiX / VNXの場合> StoragePoolに対する LUN作成 (Thin / Non Thin) 時に指定します。 -thin : Thin LUNを作成します。 -thick : Non Thin LUNを作成します。 FLARE30以降のCLARiX / VNX にのみ有効です。 オプションを指定しない場合は、RaidGroupに対してLUNを作成します。 RaidGroupに対してオプションを指定して実行した場合は、エラーとなります。 オプションを指定した場合は、StoragePoolに対してLUNを作成します。 StoragePoolに対してオプションを指定せずに実行した場合は、エラーとなります。 <SMI-Sサービスの場合> -thin : シンプロビジョニングボリュームを作成します。 -thick : シンプロビジョニングではない通常のボリュームを作成します。 -thin / -thickを指定しない場合は、装置に依存します。 その他のストレージ装置では、オプション指定を無視します。 -pooltagと同時指定することはできません。 -pooltagを指定している場合、タグによって自動選択した装置、もしくはストレージプールの種別に基づいて、自動的に決定します。 |
[-shared ∣ -unshared] | ディスクボリュームの共有状態を指定します。 -shared : 共有にします。 -unshared : 非共有にします。 省略した場合は、共有となります。 |
[-iops [< Limit ∣ none > < Reservation ∣ none > < on ∣ off >]] | ディスクボリュームのIOPS設定を有効にします。 詳細設定として、以下を指定することが可能です。 < Limit ∣ none > : I/O流量制御のLDの上限値を、10~1000000で設定します。 noneを指定した場合、設定されている上限値を削除します。 < Reservation ∣ none > : I/O流量制御のLDの下限値を、10~1000000で指定します。 値を省略した場合、設定されている下限値を削除します。 < on ∣ off > : I/O流量制御の上限値制御が発生した場合のiStorageManager運用ログ出力有無を設定します。(on または off) 詳細設定を指定しない場合、各限界値はストレージプールに設定された初期値を利用します。 NECストレージに指定可能です。 詳細設定は、PoolId指定時のみ指定可能です。 |
[ディスクアレイ未指定時の引数/オプション]
引数/オプション | 説明 |
---|---|
-pooltag StoragePoolTag... (必須) | ストレージプールに設定しているタグを指定します。 複数指定可能です。 指定したタグを持つストレージプールを自動選択し、選択したストレージプールにボリュームを作成します。 複数タグを指定した場合は、すべてのタグを持つストレージプールが対象となります。 |
-capacity Capacity (必須) | 容量をGB単位で指定します。 容量にはシステム領域は含まれません。 |
-name DiskVolumeName (必須) | ディスクボリュームの名前を指定します。 NetAppストレージ、SMI-Sサービスがボリューム作成先に選択された場合、大文字と小文字は区別されます。 |
[-shared ∣ -unshared] | ディスクボリュームの共有状態を指定します。 -shared : 共有にします。 -unshared : 非共有にします。 省略した場合は、共有となります。 |
[-iops] | ディスクボリュームのIOPS設定を有効にします。 各限界値は、ストレージプールに設定された初期値を利用します。 NECストレージに指定可能です。 |
下記のオプションを指定した場合、エラーとなります。
ボリュームを作成するディスクアレイ、ストレージプールは自動選択します。
作成するボリュームに適用する設定は、以下の通りです。
項目 | オプション | 適用する設定 | 備考 |
---|---|---|---|
ディスクアレイ名 | DiskArrayName | ディスクアレイは自動選択します。 | |
プールID | PoolId | ストレージプールは指定したタグを元に自動選択します。 | |
ボリューム番号 | -num | 自動採番します。 | |
OSタイプ | -type | 下記の[注] を参照してください。 | |
スナップショット領域 | -snapshot | ストレージ装置の既定値に依存します。 | |
シンプロビジョニング | -thin ∣ -thick | タグによって自動選択した装置、もしくはストレージプールの種別に基づいて自動的に決定します。 |
[注]
本コマンドは、ディスクアレイの種別がSymmetrixの場合は、サポートしておりません。
CLARiX / VNXのVirtual ProvisioningプールからのLUN作成は、FLARE30以降をサポートします。
コントロールボリューム (CV) は、サポートしておりません (iStorage)。
RANK によるディスクボリューム作成は、サポートしておりません (iStorage)。
ディスクボリュームの名前を指定して本コマンドを実行し、コマンドが失敗した場合は、既定名で作成されている場合があります。必要に応じて、ディスクボリュームの名前を更新してください。
DiskVolumeNameの指定で使用可能な文字列や文字数に関しては、各ストレージの仕様を確認してください。
-typeを省略した場合は、下記の動作となります (iStorage)。
Sシリーズ、Dシリーズの場合、ディスクボリュームの形式は、LXを指定した場合と同様に動作します。
詳細は、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド」の「6.6.4. iStorageの論理ディスクの形式について」を参照してください。
Mシリーズの場合、ディスクボリュームの形式は未指定として動作します。
SMI-Sサービスの場合、PoolIdの大文字と小文字を区別します。
[構文例]
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -type lx
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -num 1
>ssc create diskvolume DiskArray-002 5e0a90ca-d9c6-11e0-8c89-005056b50006
-capacity 5 -name Volume-001 -snapshot 0
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -type lx
-iops 1000 100 on
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -thin
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -thick
>ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -unshared
>ssc create diskvolume DiskArray-001 -pooltag Gold Tokyo -capacity 200
-name Volume-001 -unshared
>ssc create diskvolume -pooltag Gold Tokyo -capacity 200 -name Volume-001
-unshared
>ssc create diskvolume -pooltag Gold Tokyo -capacity 200 -name Volume-003
-shared -iops