仮想マシンの CPU 数、メモリサイズなど構成変更を行います。
リソースグループ (またはラック) や、仮想マシンサーバ (またはDataCenter) を指定することで、その配下に存在する仮想マシンの構成変更を一括で行います。
[注]
仮想マシンの一括編集を行う前に、必ず収集を行い、仮想マシンを最新の状態にしてください。最新の状態でない場合、編集操作が反映されない場合があります。
-cpu、-mem、-systemdisk、-extdisk指定時、オプションの設定内容をすべて設定して下さい。
[構文]
ssc update vmproperty Path [-name vmName] [-cost costValue] [-cpu count=value [share=value] [reservation=value] [limit=value]] [-mem size=value [share=value] [reservation=value] [limit=value]] [-vnet nic=value operation=<modify | delete | connect | disconnect> [network=value]...] [-bandcontrol nic=value [type=value] [limit=value burstlimit=value burstsize=value], ...] [-extdisk <add | delete | disconnect | modify | connect> [size=value] [type=<thin | thick | rdm-p | rdm-v>] [lun=value] [location=value] [independent=<persistent | nonpersistent | none>] [ctrl=value [position=value]] [file=value] [share=value] [reservation=value] [limit=value] , ...] [-systemdisk [size=value] [type=<thin | thick>] [independent=<persistent | nonpersistent | none>] [share=value] [reservation=value] [limit=value]] [-opticaldrive IsoFile ...] [-property <add | delete | modify> name="name" value="value", ...] [-systemdiskproperty <add | delete | modify> name="name" value="value", ...] [-extdiskproperty disk=value <add | delete | modify> name="name" value="value", ...]
[引数/オプション]
引数/オプション | 説明 |
---|---|
Path (必須) | 対象仮想マシンが所属するグループ、または対象仮想マシンまでのパスを、フルパスで指定します。 グループには、仮想マシンサーバ、DataCenter、リソースのパスを、指定することができます。 リソースグループの場合:(ビュータイプは、resource:/です。) resource:/Rack01 仮想グループの場合:(ビュータイプは、virtual:/です。) virtual:/VC1/DataCenter1/VMServer1
ビュータイプ (virtual:/) は、省略可能です。 ビュータイプを省略した場合、[仮想] ビューのパスとして扱われます。 指定したグループ配下で、管理対象の仮想マシンが編集対象になります。 稼動中で、メンテナンスオフの仮想マシンが存在すると、エラーとなり、全仮想マシンの編集処理が行われません。 パスの指定については、「1.7. Path、および GroupPath指定について」を参照してください。 |
[-name vmName] | 対象仮想マシンの名称を指定した名称に変更します。 対象仮想マシンが1台の場合に、有効となります。 省略時、変更しません。 |
[-cost costValue] | 対象仮想マシンのコスト値を変更します。 0から1000の範囲で指定します。 省略時、変更しません。 |
[-cpu count=value [share=value] [reservation=value] [limit=value]] | CPU数とシェア値、予約値、および制限値を指定します。 省略時、変更しません。 "=" の前後に、空白を指定することはできません。 count : CPU数を指定します。 valueに、1から9999の範囲で指定します。 (例: count=2) share : CPUのシェア値を指定します。 CPUシェアの各仮想化基盤での設定値は、以下の通りです。 VMware : (VMware 設定値) * CPU数 Hyper-V : (Hyper-V 設定値) / 10 Xen : (Xen 設定値) * 256/1000 KVM : (KVM 設定値) * 1024/1000 valueに、以下の値を指定します。 省略時は、share=nが設定されます。 he : 最高 (4000) h : 高 (2000) n : 標準 (1000) l : 低 (500) le: 最低 (250) 1-99999 : 手動 (例: share=h、share=30) reservation : CPUの予約値 (MHz) を指定します。 valueに、0から99999の範囲で指定します。 (例: reservation=1000) 省略時は、reservation=0が設定されます。 limit : CPUの制限値 (MHz) を指定します。 valueに、0から99999の範囲で指定します。 (例: limit=1500) 省略時は、limit=0 (unlimited) が設定されます。 |
[-mem size=value [share=value] [reservation=value] [limit=value]] | メモリサイズとシェア値、予約値、および制限値を指定します。 省略時、変更しません。 "="の前後に、空白を指定することはできません。 size : メモリのサイズ (MB) を指定します。 valueに、1から99999999 (MB) の範囲で指定します。 (例: size=512) share : メモリのシェア値を指定します。 メモリシェアの各仮想化基盤での設定値は、以下の通りです。 VMware : (VMware 設定値) * メモリサイズ / 100 Hyper-V : (Hyper-V 設定値) * 5 Xen : 設定不可 KVM : 設定不可 valueに、以下の値を指定します。 省略時は、share=nが設定されます。 h : 高 (2000) n : 標準 (1000) l : 低 (500) 0-10000 : 手動 (例: share=l、share=30) reservation : メモリの予約値 (MB) を指定します。 valueに、0から99999999の範囲で指定します。 (例: reservation=2048) 省略時は、reservation=0が設定されます。 limit : メモリの制限値 (MB) を指定します。 valueに、0から99999999の範囲で指定します。 (例: limit=4096) 省略時は、limit=0 (unlimited) が設定されます。 |
[-vnet nic=value operation=<modify ∣ delete ∣ connect ∣ disconnect> [network=value]...] | 仮想ネットワークを指定します。 (空白区切りで指定します。) 対象マシンが1台の場合に、有効となります。 nic : NIC番号を指定します。 operation : 操作を指定します。 modify : 更新する場合 (設定がない場合は、追加されます。) delete : 削除する場合 (NIC番号の大きいものから指定可能です。) connect : 接続する場合 disconnect : 切断する場合 network : ネットワーク名を指定します。 operation=modifyのときに、有効です。 |
[-bandcontrol nic=value [type=value] [limit=value burstlimit=value burstsize=value], ...] | ネットワーク帯域制御を指定します。 nic : NIC番号を指定します。 type : 制御する通信の方向を指定します。 in / outのいずれかを指定します。 省略可能です。省略時は、"out" が設定されます。 Hyper-Vは、"out" のみ設定可能です。 limit : 上限 [kbits/s] を指定します。 burstlimit : バースト時上限 [kbits/s] を指定します。 burstsize : バーストサイズ [kbytes] を指定します。 NICの帯域制御を設定するには、limit、burstlimit、burstsizeに値を指定します。省略することはできません。 無制限に設定するには、limit、burstlimit、burstsizeに "0" を指定します。 省略することはできません。 NICの帯域制御の設定を解除するには、limit、burstlimit、burstsizeは指定しません。 |
[-extdisk <add ∣ delete ∣ disconnect ∣ modify ∣ connect> [size=value] [type=<thin ∣ thick ∣ rdm-p ∣ rdm-v>] [lun=value] [location=value] [independent=<persistent ∣ nonpersistent ∣ none>] [ctrl=value [position=value]] [file=value] [share=value] [reservation=value] [limit=value] , ...] | 拡張ディスクの設定を変更します。 対象仮想マシンが1台の場合に、有効となります。 複数指定するときは、"," (カンマ) で区切って、次のディスク情報を指定してください。 add : 追加する場合 size、typeは、必須指定となります。 locationは、省略可能です。 typeが "rdm-p"、"rdm-v" の場合は、size、locationの替わりにlunを指定します。 delete : 削除する場合 ctrl、positionで、対象ディスクを指定してください。 ctrl、position省略時は、1番目の情報が対象となります。 disconnect : 切断する場合 ctrl、positionで、対象ディスクを指定してください。 ctrl、position省略時は、1番目の情報が対象となります。 modify : 更新する場合 location以外が対象となります。 connect : 接続する場合 location、file は、必須指定となります。 ctrl、position は、省略可能です。 size : ディスクのサイズ (MB) を指定します。 value に、10から99999999 (MB) の間で指定します。 type : 拡張ディスクのタイプを指定します。 thin / thick / rdm-p / rdm-v のいずれかを指定します。 省略可能です。省略時は、thickが設定されます。 rdm-p:RDM (物理) rdm-v:RDM (仮想) lun : ターゲットLUN (LUN Name) を指定します。 ディスクタイプに、"rdm-p"、"rdm-v" を指定時に有効です。 未使用のRDM用LUNを指定してください。 location : 拡張ディスクの位置を指定します。 ディスクタイプに、thin、thickを指定時に有効です。 省略可能です。省略時は、システムディスクと同じ位置に作成されます。 independent : 拡張ディスクの独立型モードを指定します。 persistent : 通常 nonpersistent : 読み取り専用 none : 独立型解除 VMware環境で有効です。 ディスクタイプにRDM (物理) を指定時は、independent指定はできません。 ctrl : 拡張ディスクを付けるコントローラを指定します。 value に、以下を指定します。 PCIx IDEx SCSIx SATAx NVMex AutoDetect (自動選択) "x" は、バス番号です。 position : 拡張ディスクを付ける位置を指定します。 ctrl=AutoDetect時は、指定することはできません。 拡張ディスクを付けるコントローラ、位置は、仮想基盤によって、指定できる値が異なります。 指定可能な値は、「1.10. 各仮想基盤のコントローラと位置情報」を参照してください。 value に、以下の値を指定することができます。 PCIの場合:0~31 IDEの場合:0~1 SCSIの場合:0~63 SATAの場合:0~29 NVMeの場合:0~14 share : ディスクのシェア値を指定します。 ディスクシェアの各仮想化基盤での設定値は、以下の通りです。 VMware : 設定値 Hyper-V : 設定不可 Xen : 設定不可 KVM : 設定不可 value に、以下の値を指定します。 省略時は、share=nが設定されます。 h : 高 (2000) n : 標準(1000) l : 低 ( 500) 200-4000 : 手動 (例: share=h、share=1000) reservation : ディスクの予約値 (IOPS) を指定します。 valueに、0以上2147483647以下を指定します。 Hyper-V環境で有効です。 (例: reservation=1000) 省略時は、reservation=0が設定されます。 limit : ディスクの制限値 (IOPS) を指定します。 valueに、0以上2147483647以下を指定します。 (例: limit=1500) 省略時は、limit=0 (unlimited) が設定されます。 |
[-systemdisk [size=value] [type=<thin ∣ thick>] [independent=<persistent ∣ nonpersistent ∣ none >] [share=value] [reservation=value] [limit=value]] | システムディスクの設定を変更します。 対象仮想マシンが1台の場合に、有効となります。 size : ディスクのサイズ (MB) を指定します。 valueに、10から99999999 (MB) の間で指定します。 type : システムディスクのタイプを指定します。 thin / thick のどちらかを指定します。 independent : システムディスクの独立型モードを指定します。 persistent : 通常 nonpersistent : 読み取り専用 none : 独立解除 VMware環境で有効です。 share : ディスクのシェア値を指定します。 ディスクシェアの各仮想化基盤での設定値は、以下の通りです。 VMware : 設定値 Hyper-V : 設定不可 Xen : 設定不可 KVM : 設定不可 value に、以下の値を指定します。 省略時は、share=nが設定されます。 h : 高 (2000) n : 標準(1000) l : 低 ( 500) 200-4000 : 手動 (例: share=h、share=1000) reservation : ディスクの予約値 (IOPS) を指定します。 valueに、0以上2147483647以下を指定します。 Hyper-V環境で有効です。 (例: reservation=1000) 省略時は、reservation=0が設定されます。 limit : ディスクの制限値 (IOPS) を指定します。 valueに、0以上2147483647以下を指定します。 (例: limit=1500) 省略時は、limit=0 (unlimited) が設定されます。 |
[-opticaldrive IsoFile ...] | マウントするISOファイルを指定します。 空文字 ("") を指定した場合は、マウントしていないドライブを作成します。 IsoFileを省略した場合、ドライブを削除します。 |
[-property <add ∣ delete ∣ modify> name="name" value="value", ...] | 構成パラメータ設定を変更します。 対象仮想マシンが1台の場合に、有効となります。 複数の構成パラメータを指定するときは、"," (カンマ) で区切って、次の構成パラメータ設定の情報を指定してください。 add : 新規のパラメータ名と値を追加する場合 name、valueは、必須指定となります。 delete : 既存のパラメータ名と値を削除する場合 nameは、必須指定となります。 valueは、省略可能です。 modify : 既存の構成パラメータ設定の値のみを変更する場合 name、valueは、必須指定となります。 name : パラメータ名を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 value : パラメータの値を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 指定可能なパラメータ名と値の詳細は、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド」の「4.3.11. 仮想化基盤別の固有設定(構成パラメータ設定)」を参照してください。 |
[-systemdiskproperty <add ∣ delete ∣ modify> name="name" value="value", ...] | システムディスクの構成パラメータ設定を変更します。 -systemdiskの指定が、必要になります。 複数指定するときは、"," (カンマ) で区切って、次の構成パラメータ設定の情報を指定してください。 add : 新規のパラメータ名と値を追加する場合 name、valueは、必須指定となります。 delete : 既存のパラメータ名と値を削除する場合 nameは、必須指定となります。 valueは、省略可能です。 modify : 既存の構成パラメータ設定の値のみを変更する場合 name、valueは、必須指定となります。 name : パラメータ名を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 value : パラメータの値を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 指定可能なパラメータ名と値の詳細は、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド」の「4.3.11. 仮想化基盤別の固有設定(構成パラメータ設定)」を参照してください。 |
[-extdiskproperty disk=value <add ∣ delete ∣ modify> name="name" value="value", ...] | 拡張ディスクの構成パラメータ設定を変更します。 -extdiskの指定が、必要になります。 disk : -extdiskに指定した順番を指定します。 順番の開始は、0です。 複数指定するときは、"," (カンマ) で区切って、次の構成パラメータ設定の情報を指定してください。 add : 新規のパラメータ名と値を追加する場合 name、valueは、必須指定となります。 delete : 既存のパラメータ名と値を削除する場合 nameは、必須指定となります。 valueは、省略可能です。 modify : 既存の構成パラメータ設定の値のみを変更する場合 name、valueは、必須指定となります。 name : パラメータ名を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 value : パラメータの値を、「" "」(二重引用符) で囲んで指定します。 指定可能なパラメータ名と値の詳細は、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド」の「4.3.11. 仮想化基盤別の固有設定(構成パラメータ設定)」を参照してください。 |
[構文例]
・DataCenter配下の仮想マシンを編集する
>ssc update vmproperty virtual:/192.168.1.1/DataCenter001 -cpu count=2
>ssc update vmproperty 192.168.1.1/DataCenter002 -cpu count=2 share=l
-mem size=512 share=h
・仮想マシンサーバ配下の仮想マシンを編集する
>ssc update vmproperty 192.168.1.1/DataCenter001/VMServer01 -cpu count=1
share=35 -mem size=512 share=50
・リソースグループ配下、仮想マシンサーバ配下の仮想マシンを編集する
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001 -cpu count=2
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001 -mem size=256
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001 -extdisk modify size=512
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001 -extdisk add size=512 type=thin
location=localstorage independent=persistent
・仮想マシン単独指定(名称変更、コスト値変更、CPU数変更)
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001/vm001 -name vm003 -cost 15
-cpu count=2
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001/vm001 -name vm016 -cost 20
-cpu count=3 -vnet nic=1 operation=modify network=NECNET
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001/vm001 -name vm016 -cost 20
-cpu count=3 -vnet nic=1 operation=connect
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001/vm001 -name vm003 -cost 15
-cpu count=2 -extdisk add type=rdm-v
lun="NEC Fibre Channel Disk (eui.003013840e64000a)" ctrl=SCSI0 position=0,
add size=1000 type=thin location=Storage1 -systemdisk size=4000 type=thin
independent=nonpersistent -extdiskproperty disk=0 add
name="vm.disk:storage-policy" value="policy"
>ssc update vmproperty resource:/Rack01/Group001/vm001 -name vm003 -cost 15
-property modify name="vm.vcpu.cores-per-socket" value="2",
add name="vm.vnic.device" value="vmxnet3"