ここまでの作業で、管理対象リソースをSSCに登録することができました。次に、物理サーバである[172.16.10.1](esxi1)と[172.16.10.2](esxi2)、[172.16.10.3](esxi3)の電源制御やセンサ情報の取得を可能にするための設定を行います。
SSCが「Out-of-Band(OOB)Managementを利用するための設定」として、物理サーバのBMC(EXPRESSSCOPEエンジンやiLOなど)にリモートログインするための以下の設定を行います。
管理対象の物理サーバのBMCの設定
SSC上で、管理対象のOOBアカウント設定
1.に関しては機種別に設定方法が異なります。「物理サーバのBMCの設定」を参照してください。
以下より、 2. SSC上で、管理対象のOOBアカウント設定に関して記載します。
SSCでは、物理サーバのBMC(EXPRESSSCOPEエンジンやiLOなど)にログインするために、[リソース]ビューで[172.16.10.1](esxi1)と[172.16.10.2](esxi2)、[172.16.10.3](esxi3)のそれぞれのOOBアカウントを設定します。
まず画面右上の[リソース]をクリックして[リソース]ビューを開きます。ツリービューから設定対象の物理サーバである[172.16.10.1](esxi1)(ここでは、[マシン]配下)をクリックすると、下の画面のようにマシンの詳細情報が表示されます。
図 マシンの詳細
リソースの設定を編集するには、[設定]メニューにある[プロパティ]をクリックして「マシンプロパティ設定」画面を開きます。
マシンの設定項目は、複数のタブに分類されています。OOBアカウントを設定するには、[アカウント情報]タブをクリックします。[アカウント一覧]の枠の右上の[追加]をクリックすると、「アカウント追加」画面が表示されます。
さらに、「アカウント追加」画面の[プロトコル一覧]の枠の右上の[追加]をクリックすると、下の画面のように[プロトコル]追加の枠が表示されます。
各項目は、以下のように入力します。
アカウントタイプ:OOB
ユーザ名: 物理サーバのBMC(※)のユーザ名を入力(今回は、ssc)
パスワード:物理サーバのBMC(※)のパスワードを入力(今回は、sscadmin)
接続先:物理サーバのBMC(※)の管理LANのホスト名、または、IPアドレス(今回は、172.16.20.1)
オフラインマシンのアカウントでも登録する。:チェックしない
[プロトコル追加]の枠のIPMI:チェックする
[プロトコル追加]の枠の[監視を有効にする]:チェックする
※BMCの設定については、機種に応じて、「EXPRESSSCOPEエンジン(BMC)の設定」/「iLO(BMC)の設定」/「Express5800/D120hなどのBMC/CMCの設定」を参照してください。
図 OOBアカウントの追加
上記を全て入力した状態で[プロトコル追加]の枠の左下の[OK]をクリックすると、[プロトコル一覧]の枠に[IPMI]が追加されます。続いて、右下の[OK]を押します。
OOBアカウント追加後の[アカウント情報]タブです。[アカウント一覧]の枠に[OOB]が追加され、[接続状態]が[接続可能]となっていればSSCが管理対象の物理サーバのBMCにログインできたことを示しています。
図 OOBアカウント追加後の「マシンプロパティ設定」([アカウント情報]タブ)
以上で物理サーバの[172.16.10.1](esxi1)のOOBアカウントが設定できました。同様の手順を繰り返して、[172.16.10.2](esxi2)と[172.16.10.3](esxi3)も設定してください。