NEC


負荷状況取得の設定

管理対象マシンの負荷状況の取得の設定について説明します。

SSCは管理対象マシンの負荷状況を時系列のグラフとしてWebコンソール上に表示し、閾値によって監視することができます。また、レポート表示のために取得した負荷状況のデータを蓄積することができます。

ここでは負荷データの取得の設定の説明のみ行います。閾値による監視の設定方法については、「8.2. 負荷監視の設定」で説明します。

管理対象マシンの負荷状況の取得を行う場合、監視プロファイルを準備して、運用グループに割り当てることで、負荷状況閲覧が可能となります。

監視プロファイルとは、性能情報の監視項目、監視間隔、閾値などの設定を含む、性能監視設定のセットです。

SSCでは、一般的な監視項目が既に設定済みの監視プロファイルをあらかじめ用意しています。

本書の利用方法の場合、以下の監視プロファイルが各グループに自動で設定されます(「5.1. サブシステムの登録」を参照)が、本節では、明示的に手動で設定する場合の設定方法について説明します。

ヒント:

仮想マシンで使用する上記の[Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[Hypervisor] (5min)は、負荷情報を取得対象の仮想マシンが動作するESXiから取得します。

その他、仮想マシン上のゲストOSから取得する[Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[VM OS] (5min)があります。

ESXi経由でもゲストOS経由でも基本的に同様の性能データを取得できますが、それぞれ視点が異なるため、若干取得できる情報の傾向が異なります。

  • ESXi経由([Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[Hypervisor])

    ESXiの視点でESXiが仮想マシンに割り当てたリソースの情報が取得できます。また、ESXi経由でまとめてデータを取得することができるため、比較的低負荷で処理を行うことができます。管理するマシンが多い大規模な環境では処理負荷が少ない本プロファイルの利用を推奨します。

    また、ゲストOS経由の場合、仮想マシン単位で設定を行う必要がありますが、本プロファイルの場合、ESXiの設定のみで簡易に設定することが可能です。

    [VMware vCenter Server]のサブシステムで[マシンを運用グループへ自動登録する]と[マシンの性能監視を有効にする]のチェックをオンにした場合、本プロファイルが自動設定されます。

  • ゲストOS経由([Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[VM OS])

    ゲストOSの視点でゲストOS上の使用リソースの情報が取得できます。特に、空きメモリ容量の情報について、業務アプリケーションの使用状況を正確に確認したい場合は本プロファイルを利用してください。

    アカウントやファイアウォールの設定など監視プロファイル以外の設定が別途必要です。

    ゲストOS経由で取得する方法については、「ゲストOS経由での負荷状況取得の設定」を参照してください。

監視プロファイルの一覧の確認は、[リソース]ビュー(画面右上の[リソース]をクリック)で行います。[リソース]ビューを開いたら、ツリービューから[監視プロファイル]を選択します。用意されている監視プロファイルの一覧が表示されます。

図 監視プロファイル一覧