次に、仮想マシン用のグループ([Datacenter_VM]グループ)に、先ほどインポートした仮想マシン用のポリシーを適用します。
ポリシーを適用する前にどのようなルールが定義されているのかを確認しておきましょう。[管理]ビューを開いたらツリービューにある[ポリシー]をクリックし、[ポリシー一覧]を表示させます。
仮想マシン用にインポートしたポリシーは、[仮想マシン用ポリシー]です。[仮想マシン用ポリシー]の[プロパティ]アイコンをクリックして「ポリシープロパティ設定」画面を開き[ポリシー規則]タブをクリックします。
[ポリシー規則一覧]の枠の[状態]が[有効]になっているイベントに注目します。
[仮想マシン用ポリシー]では大まかに次の考えに基づいた設定がデフォルトとなっています。
仮想マシンが停止している可能性がある場合
対処として、故障マーク設定と通報、イベントログ出力を行います。
「ターゲットアクセス不可」、「マシン停止」が該当します。
仮想マシンの負荷が設定した閾値を上回った(下回った)場合
対処として、通報、イベントログ出力を行います。
「CPU使用率(%)異常(回復)」、「メモリ空き容量割合(%)異常(回復)」が該当します。
図 「ポリシープロパティ設定」画面([ポリシー規則]タブ)
次に、イベントが発生した際に実行する対応処置の詳細を確認します。
「ターゲットアクセス不可」ではPing監視とポート監視によって仮想マシンの死活監視を行っています。「ターゲットアクセス不可」イベントの列の[編集]アイコンをクリックすると、「ポリシー規則設定(編集)」画面が表示されます。
この画面(ポリシー規則設定(編集))では、監視するイベントの情報とそのイベントが発生した際に実行する処理(アクション)を確認、設定することができます。
画面上ではイベントを定義し、そのイベントに対し、画面下にある[イベントに対するアクション]の枠内で実行するアクションを設定します。
デフォルトでは、1番目のアクションとして[通報/ E-mail通報、イベントログ出力]、2番目のアクションとして[マシン設定/ ステータス設定 故障]が設定されていることが確認できます。
上記の設定より、仮想マシンがPing監視、ポート監視で反応がない場合には、「通報/ E-mail通報、イベントログ出力を行い、故障マークを設定する。」という動作を行うことが分かります。
今回はデフォルト設定を利用しますので、何も変更せずに画面下の[戻る]をクリックします。
図 対応処置詳細設定(編集)
[運用]ビューで作成したグループ単位にポリシーを適用するため、[運用]ビューの「グループプロパティ設定」画面で適用作業を行います。
まず、[VM-01]、[VM-02]、[VM-03]、[VM-04]、[VM-05]、[VM-06]にポリシーを適用するために、[Datacenter_VM]グループに先ほどインポートした[仮想マシン用ポリシー]を適用することにします。手順は以下のとおりです。
画面右上の[運用]をクリック
ツリービューで対象グループ(ここでは[Datacenter_VM])をクリック
[設定]メニューの[プロパティ]をクリック
[全般]タブをクリック
[ポリシー名#1]のドロップダウンリストで適用するポリシー(ここでは[仮想マシン用ポリシー])を選択
右下の[適用]をクリック後、[戻る]をクリック
図 仮想マシン用ポリシーの適用
以上で仮想マシンへのポリシー適用は終了です。