物理サーバの負荷監視に必要な設定について説明します。
使用する監視プロファイル[Builtin](For Report)VMServer Monitoring Profile (5min)は、物理サーバに直接アクセスして情報を取得します。
物理サーバにアクセスするには、十分な権限(Administratorsグループなど)を持ったアカウントが物理サーバ上に準備されている必要があります。既定の設定では「5.1. サブシステムの登録」でサブシステムの登録に使用したクラスタのアカウントが使用されますので、クラスタのアカウントを物理サーバのAdministratorsグループに所属させるようにしてください。
また、負荷状況を取得するための管理サーバから物理サーバへの通信を確保するために、物理サーバのOSのWindowsファイアウォールの設定を変更する必要があります。物理サーバ[HV01]に、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。Windowsの[スタート]メニューから、[Windows 管理ツール]→[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール]をクリックします。左のツリーで[受信の規則]を選択し、以下の規則について接続を許可します。
ファイルとプリンターの共有(SMB 受信)
図 セキュリティが強化された Windows ファイアウォール
物理サーバ[HV02]、[HV03]についても、同様の設定を行います。
物理サーバの負荷状況取得設定については、「5.1. サブシステムの登録」でサブシステムを登録する時に自動的に行われます。SSCのWebコンソール上で確認してみましょう。
[運用]ビュー(画面右上の[運用]をクリック)を表示し、ツリービューから設定対象の運用グループである[CluseterDC]をクリックします。次に、[設定]メニューにある[プロパティ]をクリックして「グループプロパティ設定」画面を開き、[性能監視]タブに移動します。
[性能監視]タブの各項目が、以下のようになっていることを確認します。
アカウントは、既定ではサブシステム登録時に指定したクラスタのアカウントが使用されます。クラスタのアカウント以外のアカウントを使用する場合は、下記のアカウントとパスワードの項目に設定してください。
また、物理サーバごとにアカウントの設定が異なる場合は、「ホスト設定」の[性能監視]タブにて、物理サーバごとにアカウントとパスワードの項目を設定してください。
性能データ収集設定:チェック(変更しません)
プロファイル名:[Builtin](For Report)VMServer Monitoring Profile (5min)(変更しません)
IPアドレス:127.0.0.(変更しません)
ポート番号:26200(変更しません)
アカウント:設定なし(変更しません)
パスワード:設定なし(変更しません)
図 [ClusterDC]グループの[性能監視]タブ