業務用仮想マシンの負荷状況取得に必要な設定について説明します。
使用する監視プロファイル[Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[VM OS] (5min) は、ゲストOSに直接アクセスして情報を取得します。
仮想マシン上で動作しているゲストOSにアクセスするには、十分な権限を持ったアカウントがゲストOS上に準備されている必要があります。Windowsサーバから負荷状況を取得するためのアカウントとしてAdministratorを利用できますので、Administratorアカウントが有効であればWindowsサーバに対してアカウントの追加は不要です。(デフォルトではAdministratorアカウントは有効です。)
負荷状況を取得するための管理サーバからゲストOSへの通信を確保するために、ゲストOS上のWindowsファイアウォールの設定を変更する必要があります。仮想マシン[VM-01]に、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。Windowsの[スタート]メニューから、[Windows 管理ツール]→[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール]をクリックします。左のツリーで[受信の規則]を選択し、以下の規則について接続を許可します。
ファイルとプリンターの共有(SMB 受信)
図 セキュリティが強化された Windows ファイアウォール
仮想マシン[VM-02]、[VM-03]、[VM-04]、[VM-05]、[VM-06]についても、同様の設定を行います。
業務用仮想マシンの負荷状況取得に必要な設定は、アカウントとパスワード以外は「5.1. サブシステムの登録」でサブシステムを登録する時に自動的に行われます。
下記では、自動的に行われた設定の確認と、アカウントとパスワードの設定を行います。
[運用]ビュー(画面右上の[運用]をクリック)を表示し、ツリービューから設定対象の運用グループである[ClusterDC_VM]をクリックします。
次に、[設定]メニューにある[プロパティ]をクリックしてグループの「プロパティ設定」画面を開き、[性能監視]タブに移動します。
監視プロファイルなどの設定は既に設定済の状態ですので、アカウントとパスワードを以下のように入力し、[適用]をクリックします。
性能データ収集設定:チェック(変更しません)
プロファイル名:[Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[VM OS] (5min)(変更しません)
IPアドレス:"127.0.0.1"(変更しません)
ポート番号:"26200"(変更しません)
アカウント:"Administrator"
パスワード更新:チェックする
パスワード:WindowsサーバのAdministratorのパスワード
図 [ClusterDC_VM]グループの[性能監視]タブ