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5.3. リソースプールの確認

SSCのリソースプールの画面では、作成可能な仮想マシンの数やシステム内のリソースの空き状況を確認することができます。

リソースプールの設定は、「5.1. サブシステムの登録」でサブシステムの登録を行った時に自動で設定されますので、既に閲覧できる状態になっています。

さっそく、リソースプールの画面を確認してみましょう。

画面右上の[運用]をクリックして[運用]ビューを開いた後、ツリービューにある物理サーバのグループ名(ここでは[ClusterDC])をクリックし[リソースプール]タブをクリックすると、リソースプールの情報が次のように表示されます。

図 リソースプールの画面

上記の[リソース使用状況]の表の[vCPU]の[消費]の情報を見ると、25%と表示されています。

既に6台の仮想マシンを作成していますので、この情報より、6台の仮想マシンで25%分のvCPUを消費していることがわかります。

また、[vCPU]の[未使用]の情報を見るとの18と表示されていますので、この環境に仮想マシンを追加で作成する場合あと18個分のvCPUを消費できることがわかります。

このように、リソースプールの[リソース使用状況]の表により、リソースプールの全体状況を確認することができます。

VM数、CPU、vCPU、メモリ、データストアの各行について、次の情報が表示されます。

ヒント:

現在のリソースの負荷状況や使用状況を確認するには、[実際に消費]の情報を確認してください。

[消費]の情報は、仮想マシンが実際に利用可能な負荷量の上限を表します。

例えば、前述の画面のCPUについて、現時点の実際の負荷状況は622MHzしか使用されておらず使用率は約1%ですが、最大で24000MHz(使用率は25%)になる可能性があるということになります。

[リソース使用状況]の表の各行には、リソースの各種別の情報が以下のように表示されます。

リソースの種別

説明

VM数

リソースプール上の仮想マシンの数です。

上限値([総数])は、データストアに設定されている[VM数上限]の値が参照されます。

カスタマイズ方法は「5.3.2. データストアの設定」を参照してください。

CPU

仮想マシンが消費するCPUの情報を、周波数単位で表示します。

上限値([総数])は、物理サーバのCPUの周波数を合計した値です。

ヒント:

ハイパースレッディングが有効な環境の場合は、CPUの情報はゲストOS上で論理的に見えるCPUのリソース量で計算されます。前述の図の場合、1台の物理サーバに2000MHzのコアが8個搭載されていて、論理的にはCPUが16個存在することになります。そのため、1台あたりのCPUリソースの総量は32000MHzとなります。物理サーバが3台の環境ですので、CPU総数は96000MHzとなります。

vCPU

仮想マシンが消費するCPUの情報を、vCPUの数の単位で表示します。

上限値([総数])は、物理サーバのCPUコア数×[vCPUの単位]で計算されます。

デフォルトでは、物理サーバに搭載されるCPUコア1つにつき、仮想マシンの1個のvCPUとして使用する前提で計算されます。

カスタマイズ方法は「5.3.1. vCPUの単位の設定」を参照してください。

ヒント:

vCPUの情報はCPUコアに関係する情報のため、ハイパースレッディングの設定の影響を受けません。

メモリ

仮想マシンが消費するメモリの情報です。

上限値([総数])は、物理サーバのメモリ量を合計した値です。

データストア

仮想マシンが消費するデータストアの情報です。

上限値([総数])は、データストアのサイズ×データストアの[使用率上限] で計算されます。

カスタマイズ方法は「5.3.2. データストアの設定」を参照してください。

なお、既定値のままでもリソースプールを使用できるようになっていますが、一部の種別の[総数]について、以下のカスタマイズをすることができます。カスタマイズの設定の必要がない場合は、「5.4. 手動での仮想マシンの移動(Migration)」に進んでください。

以下、各項目について説明します。