次に、物理サーバの死活監視、およびESMPRO/ServerManagerの設定について説明します。
[ClusterDC]グループの物理サーバについては、後述(「8.4.2. 物理サーバ用ポリシーの確認と適用」を参照)にて適用する[構築ガイド用のポリシー(仮想マシンサーバ Hyper-V)]で、Windows Server Failover Clusterを利用した死活監視のイベント(クラスタノード停止)に対処するようになっています。
そのため、ESMPRO/ServerManagerの死活監視については、利用する必要はありません。
しかし、ディスク障害監視などの監視は、ESMPRO/ServerManagerを利用する必要があります。これらの監視を行うためには、SSCで管理しているマシンをESMPRO/ServerManagerへ登録する必要がありますので、以下に登録方法について説明します。
次の手順で、[ClusterDC]グループの物理サーバをESMPRO/ServerManagerに登録してください。
※登録対象の管理対象マシンに、ESMPRO/ServerAgentServiceがインストールされている前提です。
ESMPRO/ServerManager のWebGUI にログインします。
[グループ情報] タブの[コンポーネントの追加] - [自動登録] を選択します。
IP アドレス範囲指定検索で、各物理サーバのIP アドレスを含む範囲を指定します。
また、[WS-Man]の設定を行い、[iLO] または [BMC(その他)] の設定を有効にします。
[検索範囲]
[開始アドレス]: 172.16.10.1
[終了アドレス]: 172.16.10.3
[WS-Man]の[有効]ラジオボタンを選択
[ユーザ/パスワード]には、各物理サーバのWindowsOSの管理者権限のアカウントの設定を行います。
[iLO](Express5800/R120h,T120hなど)、または、[BMC(その他)](Express5800/D120hなど) のいずれかの[有効]ラジオボタンを選択
[iLO]を選択した場合は、[ユーザ/パスワード]には、各物理サーバのiLOのアカウントの設定を行います。
[BMC(その他)]を選択した場合は、[ユーザ/パスワード]には、各物理サーバのBMCのアカウントの設定を行います。
必要に応じて各項目の設定を行い、[検索] をクリックします。
検索結果は、[登録されたコンポーネント] - [設定タブ] - [接続設定]で確認することができます。手順3.で有効にした各管理機能が、登録<有効>になっていることを確認してください。
なお、設定変更は不要ですが、デフォルトでは[ClusterDC]グループの「グループプロパティ設定」画面の[死活監視]タブは、以下のようになっています。
[ESMPRO/SMにマシンを登録する]と[死活監視を有効にする]チェックボックスのチェックは、サブシステムの設定に[マシンを運用グループへ自動登録する]のチェックがある場合、有効になりませんので注意してください。
ESMPRO/ServerManagerに管理対象マシンを登録したい場合は、前述の通り、ESMPRO/ServerManagerの画面から行う必要があります。
図 [ClusterDC]グループの「グループプロパティ設定」画面([死活監視]タブ)