1. はじめに

1.1. 対象読者と目的

『CLUSTERPRO X SingleServerSafe インストールガイド』は、CLUSTERPRO X SingleServerSafeを使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアと、システム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストール作業の手順について説明します。

1.2. 本書の構成

1.3. 本書で記述される用語

本書で説明する CLUSTERPRO X SingleServerSafe は、クラスタリングソフトウェアであるCLUSTERPRO X との操作性などにおける親和性を高めるために、共通の画面・コマンドを使用しています。そのため、一部、クラスタとしての用語が使用されています。

以下ように用語の意味を解釈して本書を読み進めてください。

クラスタ、クラスタシステム

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を導入した単サーバのシステム

クラスタシャットダウン/リブート

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を導入したシステムのシャットダウン、リブート

クラスタリソース

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用されるリソース

クラスタオブジェクト

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用される各種リソースのオブジェクト

フェイルオーバグループ

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用されるグループリソース(アプリケーション、サービスなど)をまとめたグループ

1.4. CLUSTERPRO X SingleServerSafe マニュアル体系

CLUSTERPRO X SingleServerSafeのマニュアルは、以下の 4 つに分類されます。各ガイドのタイトルと役割を以下に示します。

『CLUSTERPRO X SingleServerSafe インストールガイド』 (Install Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafeを使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストール作業の手順について説明します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』 (Configuration Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafeを使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアと、システム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafeの構築作業の手順について説明します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』 (Operation Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を使用したシステム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafe の操作方法について説明します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 互換機能ガイド』 (Legacy Feature Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.0 WebManager および Builder について説明します。

1.5. 本書の表記規則

本書では、注意すべき事項、重要な事項および関連情報を以下のように表記します。

注釈

この表記は、重要ではあるがデータ損失やシステムおよび機器の損傷には関連しない情報を表します。

重要

この表記は、データ損失やシステムおよび機器の損傷を回避するために必要な情報を表します。

参考

この表記は、参照先の情報の場所を表します。

また、本書では以下の表記法を使用します。

表記

使用方法

[ ] 角かっこ

コマンド名の前後
画面に表示される語 (ダイアログボックス、メニューなど) の前後
[スタート] をクリックします。
[プロパティ] ダイアログ ボックス

コマンドライン中の [ ] 角かっこ

かっこ内の値の指定が省略可能であることを示します。

clpstat -s[-h host_name]

#

Linux ユーザが、root でログインしていることを示すプロンプト

# clpcl -s -a

モノスペースフォント(courier)

パス名、コマンドライン、システムからの出力 (メッセージ、プロンプトなど)、ディレクトリ、ファイル名、関数、パラメータ

/Linux/4.2/jp/server/

モノスペースフォント太字(courier)

ユーザが実際にコマンドラインから入力する値を示します。

以下を入力します。
# clpcl -s -a

モノスペースフォント斜体(courier)

ユーザが有効な値に置き換えて入力する項目

rpm -i clusterprosss-<バージョン番号>-<リリース番号>.x86_64.rpm

1.6. 最新情報の入手先

最新の製品情報については、以下のWebサイトを参照してください。

2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe について

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafe の機能や要件について説明します。
本章で説明する項目は以下の通りです。

2.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe とは?

CLUSTERPRO X SingleServerSafeは、サーバにセットアップすることで、サーバ上のアプリケーションやハードウェアの障害を検出し、障害発生時には、アプリケーションの再起動やサーバの再起動を自動的に実行することで、サーバの可用性を向上させる製品です。

参考

CLUSTERPRO X SingleServerSafe の詳細については、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe について」を参照してください。

2.1.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のソフトウェア構成

CLUSTERPRO X SingleServerSafeは、以下の 2 つのソフトウェアで構成されています。

  • CLUSTERPRO Server
    CLUSTERPRO X SingleServerSafeのメインモジュールです。サーバにインストールします。
  • Cluster WebUI
    CLUSTERPRO X SingleServerSafeの構成情報の作成や運用管理を行うための管理ツールです。ユーザインターフェースとしてWebブラウザを利用します。

2.2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe の動作環境を確認する

2.2.1. ハードウェア

CLUSTERPRO X SingleServerSafe は以下のアーキテクチャのサーバで動作します。

  • x86_64

2.2.2. スペック

CLUSTERPRO Server で必要なスペックは下記の通りです。

  • Ethernet ポート

  • CD-ROM ドライブ

2.2.3. ソフトウェア

CLUSTERPRO X SingleServerSafe の基本モジュールは、CLUSTERPRO Server、 Cluster WebUI の 2 つで構成されています。各モジュールをインストールするマシンごとに、動作環境を確認してください。以下に、基本的な動作環境 (CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux の場合) を示します。

  • CLUSTERPRO Server をサポートするオペレーティングシステムの詳細

以下にモジュール別の動作環境一覧を示します。

  • CLUSTERPRO Server

    対象機種

    下記のOSが動作可能なPC

    対応OS

    後述の「2.2.4. 動作可能なディストリビューションと kernel」を参照してください

    必要メモリサイズ

    ユーザモード

    200MB 1

    kernelモード

    キープアライブドライバの場合 8MB

    必要ディスクサイズ

    インストール直後

    300MB

    運用時最大

    5.0GB

    1

    オプション類を除く

  • Cluster WebUI

    動作確認済みブラウザ

    Internet Explorer 11
    Internet Explorer 10
    Firefox
    Google Chrome

    メモリサイズ

    ユーザモード 500MB

    注釈

    Internet Explorer 11 にて Cluster WebUI に接続すると、Internet Explorer が停止することがあります。本事象回避のために、Internet Explorer のアップデート (KB4052978 以降) を適用してください。なお、Windows 8.1/Windows Server 2012R2 に KB4052978 以降を適用するためには、事前に KB2919355 の適用が必要となります。詳細は Microsoft より展開されている情報をご確認ください。

    注釈

    タブレットやスマートフォンなどのモバイルデバイスには対応していません。

2.2.4. 動作可能なディストリビューションと kernel

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 独自の kernel モジュールがあるため、CLUSTERPRO Serverの動作環境は kernel モジュールのバージョンに依存します。

動作確認済みのディストリビューションと kernel バージョンについては、以下のWebサイトを参照してください。

CLUSTERPRO製品Webサイト
→ CLUSTERPRO X SingleServerSafe
→ 動作環境
→ Linux 動作環境

注釈

CLUSTERPRO が対応する CentOS のkernelバージョンは、Red Hat Enterprise Linux の対応kernelバージョンを確認してください。

2.2.5. 監視オプションの動作確認済アプリケーション情報

モニタリソースの監視対象のアプリケーションのバージョンの情報

x86_64

モニタリソース

監視対象の
アプリケーション
CLUSTERPRO
Version

備考

Oracle モニタ

Oracle Database 12c Release 1 (12.1)

4.0.0-1~

Oracle Database 12c Release 2 (12.2)

4.0.0-1~

Oracle Database 18c (18.3)

4.1.0-1~

Oracle Database 19c (19.3)

4.1.0-1~

DB2 モニタ

DB2 V10.5

4.0.0-1~

DB2 V11.1

4.0.0-1~

DB2 V11.5

4.2.0-1~

PostgreSQL モニタ

PostgreSQL 9.3

4.0.0-1~

PostgreSQL 9.4

4.0.0-1~

PostgreSQL 9.5

4.0.0-1~

PostgreSQL 9.6

4.0.0-1~

PostgreSQL 10

4.0.0-1~

PostgreSQL 11

4.1.0-1~

PostgreSQL 12

4.2.2-1~

PowerGres on Linux 9.1

4.0.0-1~

PowerGres on Linux 9.4

4.0.0-1~

PowerGres on Linux 9.6

4.0.0-1~

PowerGres on Linux 11

4.1.0-1~

MySQL モニタ

MySQL 5.5

4.0.0-1~

MySQL 5.6

4.0.0-1~

MySQL 5.7

4.0.0-1~

MariaDB 5.5

4.0.0-1~

MySQL 8.0

4.1.0-1~

MariaDB 10.0

4.0.0-1~

MariaDB 10.1

4.0.0-1~

MariaDB 10.2

4.0.0-1~

MariaDB 10.3

4.1.0-1~

MariaDB 10.4

4.2.0-1~

Sybase モニタ

Sybase ASE 15.5

4.0.0-1~

Sybase ASE 15.7

4.0.0-1~

SAP ASE 16.0

4.0.0-1~

SQL Server モニタ

SQL Server2017

4.0.0-1~

SQL Server2019

4.2.0-1~

Samba モニタ

Samba 3.3

4.0.0-1~

Samba 3.6

4.0.0-1~

Samba 4.0

4.0.0-1~

Samba 4.1

4.0.0-1~

Samba 4.2

4.0.0-1~

Samba 4.4

4.0.0-1~

Samba 4.6

4.0.0-1~

Samba 4.7

4.1.0-1~

Samba 4.8

4.1.0-1~

NFS モニタ

nfsd 2 (udp)

4.0.0-1~

nfsd 3 (udp)

4.0.0-1~

nfsd 4 (tcp)

4.0.0-1~

mountd 1(tcp)

4.0.0-1~

mountd 2(tcp)

4.0.0-1~

mountd 3(tcp)

4.0.0-1~

HTTP モニタ

バージョン指定なし

4.0.0-1~

SMTP モニタ

バージョン指定なし

4.0.0-1~

POP3 モニタ

バージョン指定なし

4.0.0-1~

IMAP4 モニタ

バージョン指定なし

4.0.0-1~

FTP モニタ

バージョン指定なし

4.0.0-1~

Tuxedo モニタ

Tuxedo 12c Release 2 (12.1.3)

4.0.0-1~

Weblogic モニタ

WebLogic Server 11g R1

4.0.0-1~

WebLogic Server 11g R2

4.0.0-1~

WebLogic Server 12c R2 (12.2.1)

4.0.0-1~

WebLogic Server 14c (14.1.1)

4.2.0-1~

Websphere モニタ

WebSphere Application Server 8.5

4.0.0-1~

WebSphere Application Server 8.5.5

4.0.0-1~

WebSphere Application Server 9.0

4.0.0-1~

WebOTX モニタ

WebOTX Application Server V9.1

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V9.2

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V9.3

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V9.4

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V10.1

4.0.0-1~

JVM モニタ

WebLogic Server 11g R1

4.0.0-1~

WebLogic Server 11g R2

4.0.0-1~

WebLogic Server 12c

4.0.0-1~

WebLogic Server 12c R2 (12.2.1)

4.0.0-1~

WebLogic Server 14c (14.1.1)

4.2.0-1~

WebOTX Application Server V9.1

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V9.2

4.0.0-1~

プロセスグループ監視にはWebOTX updateが必要

WebOTX Application Server V9.3

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V9.4

4.0.0-1~

WebOTX Application Server V10.1

4.0.0-1~

WebOTX Enterprise Service Bus V8.4

4.0.0-1~

WebOTX Enterprise Service Bus V8.5

4.0.0-1~

JBoss Enterprise Application Platform 7.0

4.0.0-1~

Apache Tomcat 8.0

4.0.0-1~

Apache Tomcat 8.5

4.0.0-1~

Apache Tomcat 9.0

4.0.0-1~

WebSAM SVF for PDF 9.0

4.0.0-1~

WebSAM SVF for PDF 9.1

4.0.0-1~

WebSAM SVF for PDF 9.2

4.0.0-1~

WebSAM Report Director Enterprise 9.0

4.0.0-1~

WebSAM Report Director Enterprise 9.1

4.0.0-1~

WebSAM Report Director Enterprise 9.2

4.0.0-1~

WebSAM Universal Connect/X 9.0

4.0.0-1~

WebSAM Universal Connect/X 9.1

4.0.0-1~

WebSAM Universal Connect/X 9.2

4.0.0-1~

システムモニタ

バージョン指定無し

4.0.0-1~

プロセスリソースモニタ

バージョン指定無し

4.1.0-1~

注釈

x86_64環境で監視オプションをご利用される場合、監視対象のアプリケーションもx86_64版のアプリケーションをご利用ください。

2.2.6. JVM モニタリソースの動作環境

JVMモニタを使用する場合には、Java 実行環境が必要です。また、JBoss Enterprise Application Platformのドメインモードを監視する場合は、Java(TM) SE Development Kitが必要です。

Java(TM) Runtime Environment
Version 7.0 Update 6 (1.7.0_6) 以降
Java(TM) SE Development Kit
Version 7.0 Update 1 (1.7.0_1) 以降
Java(TM) Runtime Environment
Version 8.0 Update 11 (1.8.0_11) 以降
Java(TM) SE Development Kit
Version 8.0 Update 11 (1.8.0_11) 以降
Java(TM) Runtime Environment
Version 9.0 (9.0.1) 以降
Java(TM) SE Development Kit
Version 9.0 (9.0.1) 以降
Open JDK
Version 7.0 Update 45 (1.7.0_45) 以降
Version 8.0 (1.8.0) 以降
Version 9.0 (9.0.1) 以降

JVMモニタ ロードバランサ連携機能の動作確認を行ったロードバランサを下記に提示します。

x86_64

ロードバランサ

CLUSTERPRO
Version

備考

Express5800/LB400h以降

4.0.0-1~

InterSec/LB400i 以降

4.0.0-1~

BIG-IP v11

4.0.0-1~

CoyotePoint Equalizer

4.0.0-1~

2.3. インストール前のサーバ環境の確認・準備

実際にハードウェアの設置を行った後に、以下を確認してください。

2.3.1. ネットワーク設定を確認する (必須)

ifconfigコマンドやpingコマンドを使用して以下のネットワークの状態を確認してください。

  • IPアドレス

  • ホスト名

2.3.2. ルートファイルシステムを確認する (必須)

OS のルートファイルシステムには、ジャーナリング可能なファイルシステムの使用を推奨します。Linux (バージョン 2.6 以降) がサポートしているジャーナリングファイルシステムには、ext3、JFS、ReiserFS 、XFS などがあります。

重要

ジャーナリングシステムに対応していないファイルシステムを使用した場合、サーバやOSの停止(正常なシャットダウンが行えなかった場合)から再起動した場合、インタラクティブなコマンドの実行(rootファイルシステムのfsckの実行)が必要になります。

2.3.3. ファイアウォールの設定を確認する (必須)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe は、デフォルトで以下のポート番号を使用します。このポート番号についてCluster WebUI で変更が可能です。これらのポート番号には、CLUSTERPRO X SingleServerSafe 以外のプログラムからアクセスしないようにしてください。また、ファイアウォールの設定を行う場合には、CLUSTERPRO X SingleServerSafeが下記のポート番号にアクセスできるようにしてください。

  • [自サーバ間内部処理]

    From

    To

    備考

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    29001/TCP

    内部通信

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    29002/TCP

    データ転送

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    29003/UDP

    アラート同期

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    29008/TCP

    クラスタ情報管理

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    29010/TCP

    Restful API 内部通信

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    XXXX3/UDP

    内部ログ用通信

  • [サーバ・クライアント間]

    From

    To

    備考

    Restful API クライアント

    自動割り当て 2

    サーバ

    29009/TCP

    http通信

  • [サーバ・Cluster WebUI間]

    From

    To

    備考

    Cluster WebUI

    自動割り当て 2

    サーバ

    29003/TCP

    http通信

  • [その他]

    From

    To

    備考

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    Cluster WebUI で設定した管理ポート番号

    JVMモニタリソース

    サーバ

    自動割り当て 2

    監視先

    Cluster WebUIで設定した接続ポート番号

    JVMモニタリソース

    サーバ

    自動割り当て 2

    サーバ

    Cluster WebUIで設定したロードバランサ連携 管理ポート番号

    JVMモニタリソース

    サーバ

    自動割り当て 2

    BIG-IP LTM

    Cluster WebUIで設定した通信ポート番号

    JVMモニタリソース

2(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12)

自動割り当てでは、その時点で使用されていないポート番号が割り当てられます。

3

[クラスタのプロパティ] の [ポート番号 (ログ)] タブでログの通信方法に [UDP] を選択し、ポート番号で設定したポート番号を使用します。デフォルトのログの通信方法 [UNIXドメイン] では通信ポートは使用しません。

3. CLUSTERPRO X SingleServerSafe をインストールする

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストール手順について説明します。CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストールには、CLUSUTERPRO SingleServerSafeのメインモジュールである CLUSTERPRO Serverをインストールします。

本章で説明する項目は以下のとおりです。

3.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のインストールからサーバ生成までの流れ

本章で説明する CLUSTERPRO X SingleServerSafe のインストールからシステム生成、ライセンス登録、インストール確認までの流れを以下に示します。
本章の手順に進む前に、必ず本ガイドの「2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe について」を読み、必要な動作環境や構成内容について確認してください。
  1. CLUSTERPRO Server のインストール
    構成するサーバに、CLUSTERERPRO SingleServerSafe のメインのモジュールである CLUSTERPRO Server をインストールします。
  2. ライセンスの登録
    clplcnsc コマンドでライセンスを登録します。
  3. Cluster WebUI を使用した構成情報の作成
    Cluster WebUI を利用して、構成情報を作成します。
  4. サーバの生成
    Cluster WebUI で作成した構成情報を適用することで、サーバを生成します。
    Cluster WebUI を使用して構成情報を作成した場合は、Cluster WebUI またはclpcfctrlコマンドを使用して構成情報を適用します。
  5. Cluster WebUI を使用した設定確認
    Cluster WebUI を利用して、サーバの状態を確認します。

参考

本ガイドの流れに従って操作を行うためには、本ガイドの手順に従いながら、随時『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』を参照する必要があります。また、動作環境やリリース情報などの最新情報は、本ガイドの「2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe について」や「5. 最新バージョン情報」を確認してください。

3.2. CLUSTERPRO Server のインストール

構築するサーバマシンに、CLUSTERPRO X SingleServerSafe のメインモジュールである CLUSTERPRO Server をインストールします。
インストール時にはライセンス登録が要求されます。必要なライセンスファイルまたはライセンスシートを用意しておきます。

3.2.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe を新規にインストールするには

以下の手順に従って、CLUSTERPRO X SingleServerSafeをインストールします。

注釈

  1. インストール CD-ROM を mount します。

  2. rpm コマンドを実行して、パッケージ ファイルをインストールします。
    製品によりインストール用 RPM / debパッケージ が異なります。
    CD-ROM 内の /Linux/4.2/jp/server に移動して、
    rpm -i clusterprosss-<バージョン>.x86_64.rpm
    を実行します。
    Ubuntuの場合は、
    dpkg -i clusterprosss-<バージョン>.amd64.deb
    を実行します。
    インストールが開始されます。

    注釈

    CLUSTERPRO Serverは以下の場所にインストールされます。このディレクトリを変更するとアンインストールできなくなりますので注意してください。
    インストール ディレクトリ: /opt/nec/clusterpro
  3. インストールが終了したら、インストール CD-ROM を umount します。

  4. インストール CD-ROM を取り出します。

参考

SNMP 連携機能を使用する場合、追加の設定が必要になります。SNMP 連携機能の設定は、「 3.2.2. SNMP 連携機能を設定するには 」を参照してください。

3.2.2. SNMP 連携機能を設定するには

注釈

SNMP トラップ送信機能のみを使う場合は、本手順は必要ありません。

SNMP による情報取得要求に対応するためには、別途 Net-SNMP のインストール、およびSNMP 連携機能の登録が必要です。

以下の手順に従って設定を行ってください。

注釈

  • root ユーザで設定してください。

  • インストール手順に現れる Net-SNMP 関連の記述はディストリビューション毎に異なる可能性があります。

  1. Net-SNMP をインストールします。

  2. snmpd のバージョンを確認します。
    以下のコマンドを実行してください。

    snmpd -v

  3. snmpd デーモンを停止します。

    注釈

    通常、以下のコマンドを実行することで停止できます。

    • init.d 環境の場合:

      /etc/init.d/snmpd stop

    • systemd 環境の場合:

      systemctl stop snmpd

  4. snmpd デーモンの 構成ファイルにCLUSTERPRO のSNMP 連携機能を登録します。
    テキストエディタで構成ファイルを開いてください。
    snmpd のバージョンに応じて、ファイル末尾に以下を追記してください。

    dlmod clusterManagementMIB /opt/nec/clusterpro/lib/libclpmgtmib2.so

    注釈

    • 通常、Net-SNMP snmpd デーモンの構成ファイルは以下に配置されています。

      /etc/snmp/snmpd.conf
      
    • snmpd デーモンが許可する MIB ビュー(snmpd.conf の view定義) に、CLUSTERPRO の OID を追加してください。
      CLUSTERPRO の OID は、「.1.3.6.1.4.1.119.2.3.207」です。
  5. 必要に応じてSNMP 連携機能の動作に必要なライブラリへのシンボリックリンクを作成します。
    必要なシンボリックリンクは次の 3 つです。
    libnetsnmp.so
    libnetsnmpagent.so
    libnetsnmphelpers.so

    以下の手順に従い作成してください。

    1. シンボリックリンクの有無を確認します。
      次のディレクトリに移動してください。

      /usr/lib64

      上に示した3つのシンボリックリンクが存在するか確認してください。
      存在する場合、手順 5 - 2は必要ありません。手順 6 に進んでください。
      存在しない場合、手順 5 - 2 を実施してください。
    2. シンボリックリンクを作成します。
      以下のコマンドを実行してください。
      ln -s libnetsnmp.so.X libnetsnmp.so
      ln -s libnetsnmpagent.so.X libnetsnmpagent.so
      ln -s libnetsnmphelpers.so.X libnetsnmphelpers.so

      X の部分は整数値を表します。環境により異なりますので確認して指定してください。

  6. snmpd デーモンを起動します。

    注釈

    通常、以下のコマンドを実行することで起動できます。

    • init.d 環境の場合:

      /etc/init.d/snmpd start

    • systemd 環境の場合:

      systemctl start snmpd

参考

CLUSTERPRO Server をアンインストールする際は、必ずSNMP 連携機能の設定解除も行ってください。SNMP 連携機能の設定解除は、「 4.2.2. SNMP 連携機能の設定を解除するには 」を参照してください。

注釈

SNMP 通信に必要な設定はNet-SNMP snmpd デーモン側で行います。

3.3. ライセンスの登録

3.3.1. CPU ライセンスの登録

構築するシステムを実際に動作させるには、CPU ライセンスを登録する必要があります。

参考

構築するクラスタシステムに仮想サーバが存在する場合、仮想サーバにはCPUライセンスではなく、VMノードライセンスを使用することができます。
VMノードライセンスの登録については、「 3.3.4. VM ノードライセンスの登録 」を参照してください。

以下に CPU ライセンスに該当するライセンス製品名の一覧を記載します。

ライセンス製品名

製品ID

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux

XSSS42

登録形式には、ライセンスシートに記載された情報を記載する方法と、ライセンスファイルを指定する方法の 2 つがあります。製品版、試用版それぞれの場合について説明します。

製品版

試用版

3.3.2. ライセンスファイル指定によるライセンス登録を行うには(製品版、試用版共通)

製品版、または試用版のライセンスを入手している場合で、ライセンスファイル指定によるライセンス登録の手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • システムを構築しようとしているサーバに root でログイン可能である。

  1. 構築しようとしているサーバに root でログインし、以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -i filepath

    -i オプションで指定する filepath には、ライセンスファイルへのファイルパスを指定します。
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  2. 以下のコマンドを実行し、ライセンスの登録状況を確認します。

    # clplcnsc -l -a

  3. オプション製品を使用する場合には「 3.3.7. ノードライセンスの登録 」に進んでください。

  4. オプション製品を使用しない場合には、この後、ライセンス登録を有効にしサーバを稼動させるためサーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「構成情報を作成する」に進み、手順に従ってください。

3.3.3. コマンドラインから対話形式でライセンスを登録するには(製品版)

製品版のライセンスを保有している場合に、コマンドラインを使用して対話形式でライセンスを登録する際の手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • 販売元から正式に入手したライセンスシートが手元にある。ライセンスシートは製品を購入すると販売元から送付されます。このライセンスシートに記載されている値を入力します。

  • システムを構築しようとしているサーバに root でログイン可能である。

参考

本手順では、clplcnsc コマンドを使用します。clplcnsc コマンドの使用方法の詳細については、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。

  1. ライセンス シートを手元に用意します。
    本ステップでは、添付されているライセンスシートが以下の場合を例にとり説明を行います。入力時には、お手元のライセンスシートに記載される値に置き換えてください。
    製品名 CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux
    ライセンス情報
    製品区分 製品版
    ライセンスキー A1234567- B1234567- C1234567- D1234567
    シリアルナンバー AAAAAAAA000000
    CPU 数 2
  2. 構築しようとしているサーバに root でログインし、以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -i
    
  3. 製品区分の入力を促す以下の文字列が表示されます。License Version (製品区分) は 1 の Product (製品版) ですので、1 と入力します。

    Selection of License Version.
    1 Product version
    2 Trial version
    e Exit
    Select License Version [1, 2, e (default:1)]... 1
  4. シリアル No. の入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンスシートに記載されているシリアル No. を入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。

    Enter serial number [Ex. XXXXXXXX000000]... AAAAAAAA000000
  5. ライセンスキーの入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンスシートに記載されているライセンスキーを入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。
    Enter license key
    [XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX]...
    A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  6. 登録したライセンスを確認します。以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -l -a
    
  7. オプション製品を使用する場合には「 3.3.7. ノードライセンスの登録 」に進んでください。

  8. オプション製品を使用しない場合には、サーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「システムを確認する」に進み、手順に従ってください。

3.3.4. VM ノードライセンスの登録

構築するクラスタシステムに仮想サーバが存在する場合、仮想サーバにはCPUライセンスではなく、VMノードライセンスを使用することができます。
登録形式には、ライセンスシートに記載された情報を記載する方法と、ライセンスファイルを指定する方法の2つがあります。
以下に VM ノードライセンスに該当するライセンス製品名の一覧を記載します。

ライセンス製品名

製品ID

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux VM

XSSS42

製品版

3.3.5. ライセンスファイル指定によるライセンス登録を行うには(製品版)

製品版のライセンスを入手している場合で、ライセンスファイル指定によるライセンス登録の手順を示します。

本手順を実行する前に、以下を確認してください。

  • システムを構築しようとしているサーバに root でログイン可能である。

  1. クラスタを構築しようとしているサーバのうち、仮想サーバにrootでログインし、以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -i filepath
    
    -iオプションで指定するfilepathには、ファイル名を含むライセンスファイルへのパスを指定します。
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  2. 以下のコマンドを実行し、ライセンスの登録状況を確認します。

    # clplcnsc -l -a
    
  3. オプション製品を使用する場合には「 3.3.7. ノードライセンスの登録 」を参照してください。

  4. オプション製品を使用しない場合には、この後、ライセンス登録を有効にしクラスタを稼動させるためサーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「システムを確認する」に進み、手順に従ってください。

3.3.6. コマンドラインから対話形式でライセンスを登録するには(製品版)

製品版のライセンスを保有している場合に、コマンドラインを使用して対話形でライセンスを登録する際の手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • 販売元から正式に入手したライセンスシートが手元にある。
    ライセンスシートは製品を購入すると販売元から送付されます。このライセンスシートに記載されている値を入力します。
  • システムを構築しようとしているサーバの中で、仮想サーバにrootでログイン可能である。

参考

本手順では、clplcnsc コマンドを使用します。clplcnsc コマンドの使用方法の詳細については、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。

  1. ライセンスシートを手元に用意します。
    本ステップでは、添付されているライセンスシートが以下の場合を例にとり説明を行います。入力時には、お手元のライセンスシートに記載される値に置き換えてください。
    製品名 CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux VM
    ライセンス情報
    製品区分 製品版
    ライセンスキー A1234567- B1234567- C1234567- D1234567
    シリアルナンバー AAAAAAAA000000
    ライセンスサーバ数 1
  2. クラスタを構築しようとしているサーバのうち、仮想サーバにrootでログインし、以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -i
    
  3. 製品区分の入力を促す以下の文字列が表示されます。License Version (製品区分) は1のProduct (製品版) ですので、1と入力します。

    Selection of License Version.
    1 Product version
    2 Trial version
    e Exit
    Select License Version. [1, 2, or e (default:1)]... 1
  4. シリアルNo. の入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンス シートに記載されているシリアルNo. を入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。

    Enter serial number [Ex. XXXXXXXX000000]... AAAAAAAA000000
  5. ライセンスキーの入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンスシートに記載されているライセンスキーを入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。
    Enter license key
    [XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX]...
    A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  6. 登録したライセンスを確認します。以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -l -a
    
  7. オプション製品を使用する場合には「 3.3.7. ノードライセンスの登録 」を参照してください。

  8. オプション製品を使用しない場合には、サーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「システムを確認する」に進み、手順に従ってください。

3.3.7. ノードライセンスの登録

X 4.2 Agent 製品群、X 4.2 Alert Service (以下、各オプション製品) を構築するシステムを実際に動作させるには、ノードライセンスを登録する必要があります。
以下に各オプション製品のノードライセンスに該当するライセンス製品名の一覧を記載します。

ライセンス製品名

製品ID

CLUSTERPRO X Database Agent 4.2 for Linux

DBAG42

CLUSTERPRO X Internet Server Agent 4.2 for Linux

ISAG42

CLUSTERPRO X File Server Agent 4.2 for Linux

FSAG42

CLUSTERPRO X Application Server Agent 4.2 for Linux

ASAG42

CLUSTERPRO X Alert Service 4.2 for Linux

ALRT42

CLUSTERPRO X Java Resource Agent 4.2 for Linux

JRAG42

CLUSTERPRO X System Resource Agent 4.2 for Linux

SRAG42

ノードライセンスの登録は、構築したサーバのうち、オプション製品を使用するサーバで行います。登録形式には、ライセンスシートに記載された情報を記載する方法と、ライセンスファイルを指定する方法の 2 つがあります。製品版、試用版それぞれの場合について説明します。

製品版

試用版

3.3.8. ライセンスファイル指定によるライセンス登録 (製品版、試用版共通)

製品版、または試用版のライセンスを入手している場合で、ライセンスファイル指定によるライセンス登録の手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • オプション製品を使用しようとしているサーバに root でログイン可能である。

  1. 構築しようとしているサーバのうち、オプション製品を使用しようとしているサーバに root でログインし、以下のコマンドを実行します。
    # clplcnsc -i filepath
    
    -i オプションで指定する filepath には、ライセンスファイルへのファイルパスを指定します。
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  2. 以下のコマンドを実行し、ライセンスの登録状況を確認します。

    # clplcnsc -l -a
    
  3. この後、ライセンス登録を有効にしサーバを稼動させるには、サーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「構成情報を作成する」の手順に従ってください。

3.3.9. コマンドラインから対話形式でノードライセンスを登録するには(製品版)

製品版のライセンスを保有している場合に、コマンドラインを使用して対話形でライセンスを登録する際の手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • 販売元から正式に入手したライセンスシートが手元にある。ライセンスシートは製品を購入すると販売元から送付されます。ノードライセンスのライセンスシートはオプション製品を使用しようとしているサーバの台数分必要です。このライセンスシートに記載されている値を入力します。

  • システムを構築しようとしているサーバの中で、オプション製品を使用しようとしているサーバに root でログイン可能である。

参考

本手順では、clplcnsc コマンドを使用します。clplcnsc コマンドの使用方法の詳細については、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。

  1. ライセンス シートを手元に用意します。
    本ステップでは、添付されているライセンスシートが以下 (Database Agent) の場合を例にとり説明を行います。入力時には、お手元のライセンスシートに記載される値に置き換えてください。
    製品名 CLUSTERPRO X Database Agent 4.2 for Linux
    ライセンス情報
    製品区分 製品版
    ライセンスキー A1234567- B1234567- C1234567- D1234567
    シリアルナンバー AAAAAAAA000000
    ノード数 1
  2. 構築しようとしているサーバのうち、オプション製品を使用しようとして設定しようとしているサーバに root でログインし、以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -i
    
  3. 製品区分の入力を促す以下の文字列が表示されます。License Version (製品区分) は 1 の Product (製品版) ですので、1 と入力します。

    Selection of License Version.
    1 Product Version
    2 Trial Version
    e Exit
    Select License Version [1, 2, or e (default:1)]... 1
  4. シリアル No. の入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンスシートに記載されているシリアル No. を入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。

    Enter serial number [Ex. XXXXXXXX000000]... AAAAAAAA000000
  5. ライセンスキーの入力を促す以下の文字列が表示されます。ライセンスシートに記載されているライセンスキーを入力します。大文字と小文字は区別されますので気をつけてください。
    Enter license key
    [XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX]...
    A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
  6. 登録したライセンスを確認します。以下のコマンドを実行します。

    # clplcnsc -l -a
    
  7. この後、ライセンス登録を有効にしサーバを稼動させるには、サーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「構成情報を作成する」の手順に従ってください。

3.3.10. 期限付きライセンスの登録

構築するクラスタシステムを期限付きで運用する場合、期限付きライセンスを使用します。
本ライセンスを使用する場合、ライセンス登録時を開始日とし、一定期間、ライセンスが有効になります。
ライセンスの期限切れに備え、同一製品のライセンスを複数登録することが可能です。余剰分のライセンスはストックされ、使用中のライセンス期限が切れた時に有効化されます。

以下に期限付きライセンスに該当するライセンス製品名の一覧を記載します。

ライセンス製品名

製品ID

本体製品

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux

XSSS42

オプション製品

CLUSTERPRO X Database Agent 4.2 for Linux

DBAG42

CLUSTERPRO X Internet Server Agent 4.2 for Linux

ISAG42

CLUSTERPRO X File Server Agent 4.2 for Linux

FSAG42

CLUSTERPRO X Application Server Agent 4.2 for Linux

ASAG42

CLUSTERPRO X Alert Service 4.2 for Linux

ALRT42

CLUSTERPRO X Java Resource Agent 4.2 for Linux

JRAG42

CLUSTERPRO X System Resource Agent 4.2 for Linux

SRAG42

ライセンスの登録はライセンスファイルを指定することで行います。

3.3.11. 期限付きライセンスを登録するには

期限付きライセンスを登録する手順を示します。
本手順を実行する前に、以下を確認してください。
  • システムを構築しようとしているサーバに root でログイン可能である。

以下の手順で、使用する製品の全てのライセンスファイルを登録します。

  1. 構築しようとしているサーバに root でログインし、以下のコマンドを実行します。
    # clplcnsc -i filepath
    
    -i オプションで指定する filepath には、ライセンスファイルへのファイルパスを指定します。
    コマンド実行後、正常にコマンドが終了した場合は、コンソールに「License registration succeeded.」と表示されます。その他の終了メッセージが表示された場合は、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」を参照してください。
    期限切れに備え、同一製品のライセンスファイルを複数入手している場合、同様の手順でコマンドを実行し、余剰分のライセンスを登録します。
  2. その他に使用する製品がある場合、手順 1 を繰り返します。

  3. 以下のコマンドを実行し、ライセンスの登録状況を確認します。

    # clplcnsc -l -a
    
  4. ライセンス登録を有効にしサーバを稼動させるためサーバをOSのシャットダウンコマンドで再起動してください。
    再起動後、『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』の「構成情報を作成する」に進み、手順に従ってください。

4. CLUSTERPRO X SingleServerSafe をバージョンアップ/アンインストール/再インストール/アップグレードする

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのバージョンアップ、アンインストール、再インストール、CLUSTERPRO Xへのアップグレードの各手順について説明します。

本章で説明する項目は以下のとおりです。

4.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のバージョンアップ

旧バージョンのCLUSTERPRO X SingleServerSafe を新バージョンのCLUSTERPRO X SingleServerSafeにバージョンアップします。

4.1.1. CLUSTERPRO Server RPM のバージョンアップ

まず、以下の注意事項をご確認ください。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe 3.0 / 3.1 / 3.2 / 3.3 for Linux から CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux へのバージョンアップが可能です。それ以外のバージョンからのバージョンアップはできません。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe 3.0 / 3.1 / 3.2 / 3.3 for Linux からCLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux へのバージョンアップには、CLUSTERPRO X SingleServerSafe 4.2 for Linux のライセンス(各種オプション製品をご使用の場合はそれらのライセンスを含む)が必要です。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe は rootユーザでバージョンアップしてください。

サーバ rpm のバージョン3.0.0-1以降から 4.0.0-1 以降へのバージョンアップには下記の手順を実行してください。

  1. サーバの状態、および全リソースの状態が正常状態であることを WebManagerまたはコマンドから確認してください。

  2. 構成情報をバックアップします。

  3. バージョンアップするサーバでCLUSTERPRO X SingleServerSafe をアンインストールします。アンインストール手順の詳細は、本章の「 4.2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のアンインストール 」を参照してください。

  4. バージョンアップするサーバでCLUSTERPRO X SingleServerSafe を新規にインストールします。新規インストール手順の詳細は、本ガイドの「 3.2. CLUSTERPRO Server のインストール 」および「 3.3. ライセンスの登録 」を参照してください。

  5. 以下にアクセスしWebManagerを起動します。
    http://インストールしたサーバの実 IP アドレス :29003/main.htm
    操作モードから設定モードにし、バックアップした構成情報を読み込みます。
  6. Cluster WebUIを起動してクラスタを開始し、各リソースが正常に起動することを確認します。

  7. 以上で CLUSTERPRO X SingleServerSafe のバージョンアップは完了です。Cluster WebUI またはclpstat コマンドで、正常に動作していることを確認してください。

4.2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のアンインストール

4.2.1. CLUSTERPRO Server のアンインストール

注釈

アンインストールは、必ず root権限を持つユーザで実行してください。

以下の手順に従って、CLUSTERPRO Server をアンインストールします。

  1. SNMP 連携機能を利用している場合は、CLUSTERPRO Server アンインストール前に連携を解除する必要があります。設定解除手順に関しては、「 SNMP 連携機能の設定を解除するには 」を参照してください。

  2. 以下のコマンドを実行して、サービスを無効にします。
    clpsvcctrl.sh --disable -a
    
  3. Cluster WebUI またはclpstdnコマンドでサーバシャットダウン、リブートを実行し再起動します。

  4. rpm -e clusterprosss を実行します。
    Ubuntuの場合は、dpkg -r clusterprosss を実行します。

注釈

上記以外のオプションを指定しないでください。

4.2.2. SNMP 連携機能の設定を解除するには

CLUSTERPRO Server をアンインストールする際は、必ず SNMP 連携機能の設定解除も行ってください。
以下の手順に従い、設定解除してください。

注釈

root ユーザで設定解除してください。

注釈

アンインストール手順に現れる Net-SNMP 関連の記述はディストリビューション毎に異なる可能性があります。

  1. snmpd デーモンを停止します。

    注釈

    通常、以下のコマンドを実行することで停止できます。

    • init.d 環境の場合:

      /etc/init.d/snmpd stop
      
    • systemd 環境の場合:

      systemctl stop snmpd
      
  2. snmpd デーモンの構成ファイルから SNMP 連携機能の登録を解除します。

    テキストエディタで構成ファイルを開いてください。
    以下に該当する行を削除してください。
    dlmod clusterManagementMIB /opt/nec/clusterpro/lib/libclpmgtmib.so
    dlmod clusterManagementMIB /opt/nec/clusterpro/lib/libclpmgtmib2.so
    

    注釈

    通常、snmpd デーモンの構成ファイルは以下に配置されています。
    /etc/snmp/snmpd.conf

    注釈

    snmpd デーモンで許可している MIB ビュー(snmpd.conf の view定義) から、CLUSTERPRO の OID を削除してください。
    CLUSTERPRO の OID は、「.1.3.6.1.4.1.119.2.3.207」です。
  3. 3.2.2. SNMP 連携機能を設定するには 」で作成したシンボリックリンクを削除します。
    3.2.2. SNMP 連携機能を設定するには 」でシンボリックリンクを作成した場合、削除してください。
  4. snmpd デーモンを起動します。

    注釈

    通常、以下のコマンドを実行することで起動できます。

    • init.d 環境の場合:

      /etc/init.d/snmpd start

    • systemd 環境の場合:

      systemctl start snmpd

4.3. CLUSTERPRO X SingleServerSafe の再インストール

4.3.1. CLUSTERPRO Server の再インストール

CLUSTERPRO Serverを再インストールする場合、Cluster WebUI で作成した構成情報が必要です。
Cluster WebUI で作成した構成情報がない場合は、clpcfctrl コマンドでバックアップを作成できます。詳細は『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」 - 「構成情報の反映、バックアップを実行する (clpcfctrl コマンド)」 - 「構成情報をバックアップする (clpcfctrl --pull)」を参照してください。

以下の手順に従って、CLUSTERPRO Serverを再インストールします。

  1. CLUSTERPRO Serverをアンインストールします。
    アンインストール手順の詳細は、本章の「 4.2.1. CLUSTERPRO Server のアンインストール 」を参照してください。
  2. CLUSTERPRO Serverをインストールしてサーバを再生成します。
    インストール手順の詳細は、本ガイドの「3. CLUSTERPRO X SingleServerSafe をインストールする」を参照してください。

4.4. CLUSTERPRO X へのアップグレード

CLUSTERPRO X SingleServerSafe をCLUSTERPRO X へアップグレードする場合、Cluster WebUI で作成した構成情報(構成変更を行った場合は最新の構成情報) を移行することができます。
この場合、アップグレードを開始する前に、最新の構成情報を保存してください。構成情報は作成時にCluster WebUI で保存する他に、clpcfctrl コマンドでバックアップを作成することもできます。詳細は『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』の「CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス」 - 「構成情報の反映、バックアップを実行する (clpcfctrl コマンド)」 - 「構成情報をバックアップする (clpcfctrl --pull)」を参照してください。

以下の手順に従って、CLUSTERPRO X SingleServerSafe を CLUSTERPRO X にアップグレードします。

  1. 構成情報をバックアップします。

  2. アップグレードするサーバでCLUSTERPRO X SingleServerSafe をアンインストールします。アンインストール手順の詳細は、本章の「 4.2.1. CLUSTERPRO Server のアンインストール 」を参照してください。

  3. アンインストールが完了したらOSをシャットダウンします。

  4. CLUSTERPRO X をインストールし、CLUSTERPRO X の環境を構築します。ここで、バックアップした構成情報を利用することができます。CLUSTERPRO Xの構築手順については、CLUSTERPRO X のマニュアルを参照してください。

    注釈

    CLUSTERPRO X にはライセンス登録時に、以下のライセンスを登録します。

    • CLUSTERPRO X SingleServerSafe (2CPUライセンス)

    • CLUSTERPRO X SingleServerSafe アップグレードライセンス

    これらのライセンスは CLUSTERPRO X (2CPUライセンス) として使用することが可能です。

5. 最新バージョン情報

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafe の最新情報について説明します。新しいリリースで強化された点、改善された点などをご紹介します。

本章で説明する項目は以下の通りです。

5.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe とマニュアルの対応一覧

本ガイドでは下記のバージョンのCLUSTERPRO X SingleServerSafeを前提に説明してあります。CLUSTERPRO X SingleServerSafeのバージョンとマニュアルの版数に注意してください。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe の内部バージョン

マニュアル

版数

備考

4.2.2-1

インストールガイド

第 4 版

設定ガイド

第 3 版

操作ガイド

第 2 版

互換機能ガイド

第 1 版

5.2. 機能強化

各バージョンにおいて以下の機能強化を実施しています。

項番

内部バージョン

機能強化項目

1

4.0.0-1

デザインを刷新した管理 GUI (Cluster WebUI) を実装しました。

2

4.0.0-1

WebManager が HTTPS プロトコルに対応しました。

3

4.0.0-1

期限付きライセンスが利用可能になりました。

4

4.0.0-1

対応 OS を拡充しました。

5

4.0.0-1

systemd に対応しました。

6

4.0.0-1

Oracle モニタリソースが Oracle Database 12c R2 に対応しました。

7

4.0.0-1

MySQL モニタリソースが MariaDB 10.2 に対応しました。

8

4.0.0-1

PostgreSQL モニタリソースが PowerGres on Linux 9.6 に対応しました。

9

4.0.0-1

SQL Server モニタリソースを追加しました。

10

4.0.0-1

ODBC モニタリソースを追加しました。

11

4.0.0-1

WebOTX モニタリソースが WebOTX V10.1 に対応しました。

12

4.0.0-1

JVM モニタリソースが Apache Tomcat 9.0 に対応しました。

13

4.0.0-1

JVM モニタリソースが WebOTX V10.1 に対応しました。

14

4.0.0-1

JVM モニタリソースで以下の監視が可能になりました。

  • CodeHeap non-nmethods

  • CodeHeap profiled nmethods

  • CodeHeap non-profiled nmethods

  • Compressed Class Space

15

4.0.0-1

モニタリソースにおけるエラー判定およびタイムアウト判定の精度を改善しました。

16

4.0.0-1

グループリソースの活性/非活性の前後で、任意のスクリプトを実行する機能を追加しました。

17

4.0.0-1

内部プロセス間通信で消費される TCP ポート量を削減しました。

18

4.0.0-1

ログ収集で収集する項目を強化しました。

19

4.0.1-1

新しくリリースされた kernel に対応しました。

20

4.0.1-1

WebManagerにおいて、設定不備によりHTTPSを使用できない場合に、syslogおよびアラートログへメッセージを出力するようにしました。

21

4.1.0-1

新しくリリースされた kernel に対応しました。

22

4.1.0-1

Red Hat Enterprise Linux 7.6 に対応しました。

23

4.1.0-1

SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2 に対応しました。

24

4.1.0-1

Amazon Linux 2 に対応しました。

25

4.1.0-1

Oracle Linux 7.5 に対応しました。

26

4.1.0-1

Oracle モニタリソースが Oracle Database 18c に対応しました。

27

4.1.0-1

Oracle モニタリソースが Oracle Database 19c に対応しました。

28

4.1.0-1

PostgreSQL モニタリソースが PostgreSQL11 に対応しました。

29

4.1.0-1

PostgreSQL モニタリソースが PowerGres V11 に対応しました。

30

4.1.0-1

MySQL モニタリソースが MySQL8.0 に対応しました。

31

4.1.0-1

MySQL モニタリソースが MariaDB10.3 に対応しました。

32

4.1.0-1

Cluster WebUI でクラスタの構築、構成変更が可能になりました。

33

4.1.0-1

クラスタ構成の変更時、業務を停止せずに変更を反映可能な設定項目を拡充しました。

34

4.1.0-1

プロセスリソースモニタリソースを追加し、システムモニタリソースのプロセスリソース監視機能を集約しました。

35

4.1.0-1

システムリソース統計情報採取機能を追加しました。

36

4.1.0-1

フェイルオーバグループ、グループリソース、モニタリソースの稼働状況をクラスタ統計情報として保存する機能を追加しました。

37

4.1.0-1

カスタムモニタリソースに、非同期スクリプトの監視開始を待ち合わせる機能を追加しました。

38

4.1.0-1

クラスタ停止の実行時、グループリソースの停止前にカスタムモニタリソースの停止完了を待ち合わせる設定を追加しました。

39

4.1.0-1

WebManager サーバに対する HTTPS 接続において、SSL および TLS 1.0 を無効化しました。

40

4.1.0-1

シャットダウン監視の既定値を 「常に実行する」 から 「グループ非活性処理に失敗した場合のみ実行する」 に変更しました。

41

4.1.1-1

Asianux Server 7 SP3 に対応しました。

42

4.1.1-1

Cluster WebUI の表示および操作を改善しました。

43

4.1.2-1

新しくリリースされた kernel に対応しました。

44

4.1.2-1

Cluster WebUI および HTTP モニタリソースが OpenSSL 1.1.1 に対応しました。

45

4.2.0-1

クラスタの操作および状態取得が可能なRESTful APIを追加しました。

46

4.2.0-1

Cluster WebUIやコマンドにおけるクラスタ情報の取得処理を改善しました。

47

4.2.0-1

クラスタ構成情報チェック機能を追加しました。

48

4.2.0-1

グループの自動起動やグループリソース活性・非活性異常時の復旧動作を無効化する機能を追加しました。

49

4.2.0-1

ライセンス管理コマンドにて、クラスタノード削除時における期限付きライセンスの再構成が可能となりました。

50

4.2.0-1

OSのユーザアカウントにより、Cluster WebUIにログインできるようになりました。

51

4.2.0-1

グループの停止待ち合わせの設定条件を拡充しました。

52

4.2.0-1

Cluster WebUI でグループ起動停止予測時間を表示する機能を追加しました。

53

4.2.0-1

新しくリリースされた kernel に対応しました。

54

4.2.0-1

Red Hat Enterprise Linux 7.7 に対応しました。

55

4.2.0-1

SUSE LINUX Enterprise Server 15 に対応しました。

56

4.2.0-1

SUSE LINUX Enterprise Server 15 SP1 に対応しました。

57

4.2.0-1

SUSE LINUX Enterprise Server 12 SP4 に対応しました。

58

4.2.0-1

Oracle Linux 7.7 に対応しました。

59

4.2.0-1

Ubuntu 18.04.3 LTS に対応しました。

60

4.2.0-1

Cluster WebUIやclpstatコマンドで、クラスタ停止状態、クラスタサスペンド状態における表示内容を改善しました。

61

4.2.0-1

ログ収集のパターンに、システム統計情報を追加しました。

62

4.2.0-1

グループ起動停止予測時間およびモニタリソースの監視所用時間を表示するコマンドを追加しました。

63

4.2.0-1

システムリソース統計情報の出力先を変更しました。

64

4.2.0-1

システムリソース統計情報の採取情報を拡充しました。

65

4.2.0-1

HTTPモニタリソースが、BASIC認証に対応しました。

66

4.2.0-1

DB2モニタリソースがDB2 v11.5に対応しました。

67

4.2.0-1

MySQLモニタリソースがMariaDB 10.4に対応しました。

68

4.2.0-1

SQL ServerモニタリソースがSQL Server 2019に対応しました。

69

4.2.0-1

ディスクモニタリソースのタイムアウト発生時におけるアラートログの出力情報を改善しました。

70

4.2.2-1

新しくリリースされた kernel に対応しました。

71

4.2.2-1

Red Hat Enterprise Linux 7.8 に対応しました。

72

4.2.2-1

Red Hat Enterprise Linux 8.1 に対応しました。

73

4.2.2-1

MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside に対応しました。

74

4.2.2-1

RESTful APIで取得可能なリソースステータス情報を拡充しました。

75

4.2.2-1

PostgreSQLモニタリソースがPostgreSQL12に対応しました。

5.3. 修正情報

各バージョンにおいて以下の修正を実施しています。

項番

修正バージョン
/ 発生バージョン
修正項目
致命度
発生条件
発生頻度

原因

1

4.0.1-1
/ 4.0.0-1
同一製品の期限付きライセンスが2つ有効化されることがある。
ライセンス期限切れの際にストックされた未使用のライセンスを自動的に有効化する処理と、ライセンス登録コマンドによる新規ライセンスの登録操作が同時に行われた場合に、稀に発生する。
ライセンス情報を操作する際の排他処理に不備があったため。

2

4.0.1-1
/ 4.0.0-1
JVM モニタリソース利用時、監視対象Java VM でメモリリークが発生することがある。
以下の条件の場合に発生することがある。
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ-[スレッド]タブ-[動作中のスレッド数を監視する]がオンの場合
使用しているJava APIの延長でScavenge GC で解放されないクラスが蓄積されることがあるため。

3

4.0.1-1
/ 4.0.0-1
JVMモニタリソースのJavaプロセスにおいて、メモリリークが発生することがある。
以下の条件をすべて満たす場合、発生することがある。
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ内の設定をすべてオフにした場合
・JVM モニタリソースを複数作成した場合
監視対象Java VMへの接続切断処理に不備があったため。

4

4.0.1-1
/ 4.0.0-1
JVM モニタリソースにおいて、以下のパラメータをオフにしてもJVM統計ログ(jramemory.stat)が出力される。
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ-[メモリ]タブ-[ヒープ使用量を監視する]
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ-[メモリ]タブ-[非ヒープ使用量を監視する]
以下の条件をすべて満たす場合、必ず発生する。
・[監視(固有)]タブ-[JVM 種別]が[Oracle Java(usage monitoring)]の場合
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ-[メモリ]タブ-[ヒープ使用量を監視する]がオフの場合
・[監視(固有)]タブ-[調整]プロパティ-[メモリ]タブ-[非ヒープ使用量を監視する]がオフの場合
JVM統計ログの出力判断処理に不備があったため。

5

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
SQLServer モニタにおいて、DB のキャッシュに SQL 文が残り、性能に問題が出る可能性がある。
監視レベル 2 の場合に発生する。
監視の度に毎回異なる updateの SQL を発行していたため。

6

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
SQLServer モニタで、監視ユーザ名を不正にした場合などの警告になるべきケースが、監視異常になる。
監視パラメータの設定不備がある場合に発生する。
監視パラメータの設定不備に対する考慮漏れがあったため。

7

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
ODBC 監視で、監視ユーザ名を不正にした場合などの警告になるべきケースが、監視異常になる。
監視パラメータの設定不備がある場合に発生する。
監視パラメータの設定不備に対する考慮漏れあったため。

8

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
Database Agent で監視異常時の回復動作が 30 秒遅れて実行される。
回復動作実行時に必ず発生する。
回復動作実行時の処理に不備があったため。

9

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
Database Agent で、clptoratio コマンドによるタイムアウト倍率の設定が効かない。
必ず発生する。
タイムアウト倍率値の取得処理に不備があったため。

10

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
クラスタサスペンドがタイムアウトすることがある。
クラスタリジューム処理中にクラスタサスペンド操作を実行した場合に、稀に発生する。
クラスタサスペンド・リジューム操作が競合した場合の処理に不備があったため。

11

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
clpstat コマンドで、クラスタ停止処理中のステータスが適切に表示されない。
クラスタ停止実行直後からクラスタ停止完了までの間で clpstat コマンドを実行した場合に発生する。
クラスタ停止処理中のステータス判定処理に不備があったため。

12

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
停止処理の完了していないグループリソースのステータスが停止状態となる場合がある。
停止処理が失敗した状態のグループリソースに対し、下記の操作を行うと発生する場合がある。
・起動操作
・停止操作
異常状態のグループリソースに対する起動・停止操作によるステータス変更処理に不備があったため。

13

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
シャットダウン監視によるサーバリセットよりも前にフェイルオーバが開始されることがある。
システム高負荷により、シャットダウン監視の動作が遅延した場合に、稀に発生する。
ハートビートを停止するタイミングに考慮漏れがあったため。

14

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
クラスタプロパティの 「ログの通信方法」 の設定変更が反映されないことがある。
クラスタの初回構築時に、「ログの通信方法」 を「UNIXドメイン」 以外へ変更した場合に発生する。
設定変更時の反映方法の判定処理に不備があったため。

15

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
exec リソース、カスタムモニタリソースのスクリプトログにて下記の問題が発生する。
・非同期スクリプトのログ出力時刻がすべてプロセス終了時刻になる。
・ログの一時保存ファイルが残存することがある。
スクリプトのログローテート機能が有効である場合に発生する。
ログ出力処理に不備があったため。

16

4.1.0-1
/ 4.0.0-1
ディスクモニタリソースにおいて、タイムアウトを検出しても異常とならず警告となる。
ディスクモニタリソースでタイムアウトを検出した場合に発生することがある。
タイムアウト検出時の判定処理に不備があったため。

17

4.1.1-1
/ 4.1.0-1

Cluster WebUI の設定モードへの切替に失敗する。

特定のブラウザから HTTPS で Cluster WebUI に接続すると発生する。

特定ブラウザからのデータ送信パターンに対応できていない箇所があったため。

18

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1
clpstatコマンドにて以下の不正なエラーメッセージが表示されることがある。
Could not connect to the server.
Internal error.Check if memory or OS resources are sufficient.

クラスタ起動直後にclpstatコマンドを実行した場合に、稀に発生する。

エラー処理に不備があったため。

19

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

構成情報の反映時に不要な操作(WebManagerサーバ再起動)が表示されることがある。

反映方法に「クラスタシャットダウン・再起動」が必要な設定変更と、「WebManagerサーバ再起動」が必要な設定変更を同時に行った場合に発生する。

反映方法の判定処理に不備があったため。

20

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

構成情報の反映時に不要な操作(サスペンド/リジューム)が要求されることがある。

自動登録されたモニタリソースのプロパティを参照した場合に発生することがある。

当該の内部処理に不備があったため。

21

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

マルチターゲットモニタリソースにて、異常しきい値および警告しきい値の設定通りに動作しないことがある。

  • 複数のマルチターゲットモニタリソースを設定し、異常しきい値および警告しきい値を既定値から変更している場合に発生する。

  • 1つのマルチターゲットモニタリソースに対し、以下のとおりに異常しきい値を変更した場合に発生する。

    • 「数を指定する」に変更する

    • 「メンバ数に合わせる」に変更する

設定値の取得処理に不備があったため。

22

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

SingleServerSafeが起動しないことがある。

ホスト名が32バイト以上の場合に発生する。

ホスト名を構成情報に反映する処理に不備があったため。

23

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

ダイナミックDNSリソースの活性に失敗することがある。

リソース名とホスト名の合計が124バイト以上の場合に稀に発生する。

文字列を格納するバッファのサイズが不十分であったため。

24

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

rpcbind サービスが意図せず起動することがある。

ログ収集時に発生することがある。

ログ収集時に実行するrpcinfoコマンドにより rpcbindサービスが起動されるため。

25

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

clusterpro_evtサービスがnfsより先に起動することがある。

init.d環境において発生する。

起動スクリプトの記載内容に誤りがあったため。

26

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

CLUSTERPRO Web Alertサービスが異常終了することがある。

特定の条件によらず、ごく稀に発生することがある。

変数の初期化漏れがあったため。

27

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

グループ、リソースの非活性に失敗した場合でも非活性成功のアラートが出力されることがある。

緊急シャットダウン時に発生することがある。

緊急シャットダウン時にグループ、リソースの非活性結果に関係なく成功のアラートを出力していたため。

28

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

PIDモニタリソースで、監視対象のプロセスが消滅した場合に異常検出できない場合がある。

監視インターバルの間に、消滅したプロセスと同じプロセスIDで新規にプロセスが起動された場合。

PIDモニタリソースではプロセスIDをキーにしてチェックを行っているため。

29

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

プロセスリソースモニタリソースの[オープンファイル数の監視(カーネル上限値)]で、設定値通りに異常検出が行われない。

[オープンファイル数の監視(カーネル上限値)]をオンにした場合、必ず発生する。

チェックに使用しているカーネル上限値が不適切なため。

30

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1

EXECリソースが、停止時に他のプロセスを強制終了させてしまうことがある。

EXECリソースで以下の条件をすべて満たす場合に発生する。

  • ユーザアプリケーションが設定されている

  • Stop path に何も設定されていない

  • 開始スクリプトが非同期に設定されている

  • 対象プロセスと同じプロセスIDで新規にプロセスが起動された場合

EXECリソースではプロセスIDをキーにしてチェックを行っているため。

31

4.2.0-1
/ 4.0.0-1~4.1.2-1
ボリュームマネージャーモニタリソースの監視対象がLVMミラーである場合に、LVMミラーの縮退状態が監視異常となる。

LVMミラーが縮退状態になると発生する。

LVMミラー縮退状態に対する考慮漏れがあったため。

32

4.2.2-1
/ 4.2.0-1

クラスタ構成情報チェック機能で、ポート番号の特定範囲の確認が正しく行われない。

チェック対象のポート番号が下記の範囲である場合に発生する。
エフェメラルポート最大値 < 対象ポート番号 <= ポート番号最大値(65535)

条件判定に不備があったため。

33

4.2.2-1
/ 4.0.0-1

Cluster WebUI の細かな不具合を修正しました。

Cluster WebUI 使用時に発生する。

Cluster WebUI の内部処理に不備があったため。

6. 補足事項

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストール作業において、参考となる情報について説明します。
本章で説明する項目は以下の通りです。

6.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe のサービス一覧

CLUSTERPRO X SingleServerSafeは以下のシステムサービスで構成されます。

システム サービス名

説明

clusterpro
CLUSTERPRO デーモン
CLUSTERPRO 本体のサービスです
clusterpro_evt
CLUSTERPRO イベント
CLUSTERPRO が出力するログおよび syslog を制御するサービスです
clusterpro_trn
CLUSTERPRO データ転送
ライセンス同期や構成情報の転送を制御するサービスです
clusterpro_ib
CLUSTERPRO Information Base
CLUSTERPRO の情報を管理するサービスです。
clusterpro_api
CLUSTERPRO API
CLUSTERPRO Restful API 機能を制御するサービスです。
clusterpro_alertsync
CLUSTERPRO アラート同期
アラートを同期するためのサービスです
clusterpro_webmgr
CLUSTERPRO WebManager
WebManager サーバのサービスです

6.2. 試用版ライセンスから正式ライセンスへの移行

試用版ライセンスで動作しているサーバに正式ライセンスを登録する際は、試用版ライセンスを削除せず、そのまま、正式ライセンスを追加します。ライセンス一覧表示を行うと、正式ライセンスと試用版ライセンスの両方が表示されますが、問題ありません。
ライセンスの追加についての詳細は、本ガイドの「3. CLUSTERPRO X SingleServerSafe をインストールする」を参照して下さい。

7. 注意制限事項

本章では、注意事項や既知の問題とその回避策について説明します。
本章で説明する項目は以下の通りです。

7.1. OS インストール前、OS インストール時

OSをインストールするときに決定するパラメータ、リソースの確保、ネーミングルールなどで留意して頂きたいことです。

7.1.1. /opt/nec/clusterpro のファイルシステムについて

システムの対障害性の向上のために、ジャーナル機能を持つファイルシステムを使用することを推奨します。Linux (カーネルバージョン 2.6 以降) がサポートしているジャーナリング ファイル システムには、ext3、ext4、JFS、ReiserFS 、XFS などがあります。ジャーナリングシステムに対応していないファイルシステムを使用した場合、サーバやOSの停止(正常なシャットダウンが行えなかった場合)から再起動した場合、インタラクティブなコマンドの実行(rootファイルシステムのfsckの実行)が必要になります。

7.1.2. 依存するライブラリ

libxml2
OSインストール時に、libxml2をインストールしてください。

7.1.3. 依存するドライバ

softdog

  • ユーザ空間モニタリソースの監視方法がsoftdogの場合、このドライバが必要です。

  • ローダブルモジュール構成にしてください。スタティックドライバでは動作しません。

7.1.4. 必要なパッケージ

tar

  • OS インストール時に、tar をインストールしてください。

7.1.5. SELinux の設定

  • SELinuxの設定は permissive または disabled にしてください。

  • enforcing に設定するとCLUSTERPRO X SingleServerSafeで必要な通信が行えない場合があります。

7.1.6. CLUSTERPRO X Alert Service について

CLUSTERPRO X Alert Service のライセンスで、メール通報の機能は使用できますが、パトランプ通報の機能は使用できません。

7.2. OSインストール後、CLUSTERPRO X SingleServerSafe インストール前

OS のインストールが完了した後、OS やディスクの設定を行うときに留意して頂きたいことです。

7.2.1. 通信ポート番号

CLUSTERPRO X SingleServerSafe では、デフォルトで以下のポート番号を使用します。このポート番号については、Cluster WebUI での変更が可能です。
下記ポート番号には、CLUSTERPRO X SingleServerSafe 以外のプログラムからアクセスしないようにしてください。
サーバにファイアフォールの設定を行う場合には、下記のポート番号にアクセスできるようにしてください。
  • [サーバ]

    From

    To

    備考

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29001/TCP

    内部通信

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29002/TCP

    データ転送

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29002/UDP

    ハートビート

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29003/UDP

    アラート同期

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29008/TCP

    クラスタ情報管理

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    29010/TCP

    Restful API 内部通信

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    XXXX 5/UDP

    内部ログ用通信

  • [サーバ・クライアント間]

    From

    To

    備考

    Restful API クライアント

    自動割り当て 4

    サーバ

    29009/TCP

    http通信

  • [サーバ・Cluster WebUI間]

    From

    To

    備考

    Cluster WebUI

    自動割り当て 4

    サーバ

    29003/TCP

    http通信

  • [その他]

    From

    To

    備考

    サーバ

    snmp trap

    監視先

    162/UDP

    BMC 連携用に設定された外部連携モニタの監視先

    サーバ

    icmp

    監視先

    icmp

    IPモニタ

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    Cluster WebUIで設定した管理ポート番号 6

    JVMモニタ

    サーバ

    自動割り当て 4

    監視先

    Cluster WebUI で設定した接続ポート番号 6

    JVMモニタ

    サーバ

    自動割り当て 4

    サーバ

    Cluster WebUI で設定したロードバランサ連携 管理ポート番号 6

    JVMモニタ

    サーバ

    自動割り当て 4

    BIG-IP LTM

    Cluster WebUI で設定した通信ポート番号 6

    JVMモニタ

4(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13)

自動割り当てでは、その時点で使用されていないポート番号が割り当てられます。

5

クラスタプロパティ、ポート番号(ログ)タブでログの通信方法に[UDP]を選択し、ポート番号で設定したポート番号を使用します。デフォルトのログの通信方法 [UNIXドメイン]では通信ポートは使用しません。

6(1,2,3,4)

JVMモニタリソースでは以下の4つのポート番号を使用します。

  • 管理ポート番号はJVMモニタリソースが内部で使用するためのポート番号です。Cluster WebUI の[クラスタのプロパティ]-[JVM監視]タブ-[接続設定] ダイアログで設定します。詳細については『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」を参照してください。

  • 接続ポート番号は監視先(WebLogic Server, WebOTX)のJava VMと接続するためのポート番号です。Cluster WebUI の該当するJVMモニタリソース名の[プロパティ]-[監視(固有)]タブで設定します。詳細については『設定ガイド』の「モニタリソースの詳細」を参照してください。

  • ロードバランサ連携管理ポート番号はロードバランサ連携を行う場合に使用するためのポート番号です。ロードバランサ連携を使用しない場合は、設定不要です。Cluster WebUI の[クラスタのプロパティ]-[JVM監視]タブ-[ロードバランサ連携設定] ダイアログで設定します。詳細については『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」を参照してください。

  • 通信ポート番号はBIG-IP LTMによるロードバランサ連携を行う場合に使用するためのポート番号です。ロードバランサ連携を使用しない場合は、設定不要です。Cluster WebUI の[クラスタのプロパティ]-[JVM監視]タブ-[ロードバランサ連携設定] ダイアログで設定します。詳細については『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」を参照してください。

7.2.2. 通信ポート番号の自動割り当て範囲の変更

  • OS が管理している通信ポート番号の自動割り当ての範囲と CLUSTERPRO X SingleServerSafe が使用する通信ポート番号と重複する場合があります。

  • 通信ポート番号の自動割り当ての範囲と CLUSTERPRO X SingleServerSafe が使用する通信ポート番号が重複する場合には、重複しないように OS の設定を変更してください。

OS の設定状態の確認例/表示例

通信ポート番号の自動割り当ての範囲はディストリビューションに依存します。

# cat /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
1024 65000

これは、アプリケーションが OS へ通信ポート番号の自動割り当てを要求した場合、1024 ~ 65000 の範囲でアサインされる状態です。

# cat /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
32768 61000

これは、アプリケーションが OS へ通信ポート番号の自動割り当てを要求した場合、32768 ~ 61000 の範囲でアサインされる状態です。

OS の設定の変更例

/etc/sysctl.conf に以下の行を追加します。(30000 ~ 65000 に変更する場合)

net.ipv4.ip_local_port_range = 30000 65000

7.2.3. ネットワークの確認

  • ifconfigコマンドやpingコマンドを使用してネットワークの状態を確認してください。

  • Public LAN (他のマシンと通信を行う系)

  • ホスト名

7.2.4. OpenIPMIについて

  • 以下の機能でOpenIPMIを使用します。

    • グループリソースの活性異常時/非活性異常時の最終アクション

    • モニタリソースの異常時アクション

    • ユーザ空間モニタリソース

    • シャットダウン監視

  • 監視方法がipmiの場合、OpenIPMIを使用します。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe にipmiutilは添付しておりません。ユーザ様ご自身で別途OpenIPMI の rpm / debパッケージ ファイルをインストールしてください。

  • ご使用予定のサーバ(ハードウェア)のOpenIPMI対応可否についてはユーザ様にて事前に確認ください。

  • ハードウェアとしてIPMI規格に準拠している場合でも実際にはOpenIPMIが動作しない場合がありますので、ご注意ください。

  • サーバベンダが提供するサーバ監視ソフトウェアを使用する場合にはユーザ空間モニタリソースとシャットダウン監視の監視方法にIPMIを選択しないでください。
    これらのサーバ監視ソフトウェアとOpenIPMIは共にサーバ上のBMC(Baseboard Management Controller)を使用するため競合が発生して正しく監視が行うことができなくなります。

7.2.5. ユーザ空間モニタリソース、シャットダウン監視 (監視方法softdog) について

  • 監視方法に softdog を設定する場合、softdogドライバを使用します。
    CLUSTERPRO以外でsoftdogドライバを使用する機能を動作しない設定にしてください。
    例えば、以下のような機能が該当することが確認されています。
    • OS 標準添付の heartbeat

    • i8xx_tco ドライバ

    • iTCO_WDT ドライバ

    • systemd の watchdog機能, シャットダウン監視機能

  • 監視方法にsoftdogを設定する場合、OS標準添付のheartbeatを動作しない設定にしてください。

  • SUSE LINUX 11では監視方法にsoftdogを設定する場合、i8xx_tcoドライバと同時に使用することができません。i8xx_tcoドライバを使用しない場合は、i8xx_tcoをロードしない設定にしてください。

7.2.6. ログ収集について

  • SUSE LINUX 11ではCLUSTERPRO X SingleServerSafeのログ収集機能でOSのsyslogを採取する場合、ローテートされたsyslog(message)ファイルのサフィックスが異なるためsyslogの世代の指定機能が動作しません。
    ログ収集機能のsyslogの世代の指定を行うためにはsyslogのローテートの設定を下記のように変更して運用する必要があります。
  • /etc/logrotate.d/syslogファイルのcompressとdateextをコメントアウトする

7.2.7. nsupdate,nslookup について

  • 以下の機能で nsupdate と nslookup を使用します。

    • モニタリソースのダイナミック DNS モニタリソース (ddnsw)

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe に nsupdate と nslookup は添付しておりません。ユーザ様ご自身で別途 nsupdate と nslookup の rpm ファイルをインストールしてください。

  • nsupdate、nslookup に関する以下の事項について、弊社は対応いたしません。ユーザ様の判断、責任にてご使用ください。

    • nsupdate、nslookup 自体に関するお問い合わせ

    • nsupdate、nslookup の動作保証

    • nsupdate、nslookup の不具合対応、不具合が原因の障害

    • 各サーバの nsupdate、nslookup の対応状況のお問い合わせ

7.2.8. FTP モニタリソースについて

  • FTP サーバに登録するバナーメッセージや接続時のメッセージが長い文字列または複数行の場合、監視異常となる場合があります。FTPモニタリソースで監視する場合は、バナーメッセージや接続時のメッセージを登録しないようにしてください。

7.2.9. Red Hat Enterprise Linux 7 利用時の注意事項

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe以外からシャットダウンを実行した場合はシャットダウン監視機能は動作しません。

  • メール通報機能では OS 提供の [mail] コマンドを利用しています。最小構成では [mail] コマンドがインストールされないため、以下のいずれかを実施してください。

    • クラスタプロパティの[アラートサービス]タブで[メール送信方法]に[SMTP] を選択。

    • mailx をインストール。

7.2.10. Ubuntu 利用時の注意事項

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe 関連コマンドを実行する時は root ユーザで実行してください。

  • Application Server AgentはWebsphereモニタのみ動作可能です。これは他のアプリケーションサーバがubuntuをサポートしていないためです。

  • メール通報機能では OS 提供の [mail] コマンドを利用しています。最小構成では [mail] コマンドがインストールされないため、以下のいずれかを実施してください。

    • クラスタプロパティの[アラートサービス]タブで[メール送信方法]に[SMTP] を選択。

    • mailutils をインストール。

  • SNMP による情報取得機能は動作しません。

7.2.11. Samba モニタリソースについて

  • Samba モニタリソースはSMBプロトコルバージョン 2.0以降やNTLM認証やSMB署名に対応するために内部バージョン 4.1.0-1 より共有ライブラリの libsmbclient.so.0 を利用しています。
    libsmbclient.so.0 は libsmbclient パッケージに含まれるため、インストールされているか確認してください。
  • libsmbclient のバージョンが 3 以下の場合(例.RHEL 6 に同梱の libsmbclient.so)、[ポート番号]は139もしくは445しか指定できません。smb.conf の smb ports に含まれるポート番号を指定してください。

  • Samba モニタリソースがサポートするSMBプロトコルのバージョンはインストールされている libsmbclient に依存します。libsmbclient でのサポート可否は、各ディストリビュータが提供する smbclient コマンドで監視対象の共有への接続を試行することで確認することができます。

7.3. CLUSTERPRO X SingleServerSafe バージョンアップ時

クラスタとして運用を開始した後にCLUSTERPRO X SingleServerSafeをバージョンアップする際に留意して頂きたい事項です。

7.3.1. 機能変更一覧

各バージョンで変更された機能について、以下に示します。

内部バージョン 4.0.0-1

  • 管理ツールについて
    既定の管理ツールを Cluster WebUI に変更しました。従来の WebManager をご利用の場合は、
    http://管理用グループの管理IPアドレスまたは CLUSTERPRO Server をインストールしたサーバの実IPアドレス:ポート番号 (既定値29003)/main.htm

    を Web ブラウザに指定してください。

内部バージョン 4.1.0-1

  • 設定ツールについて
    既定の設定ツールを Cluster WebUI に変更しました。Cluster WebUI によるクラスタの管理および設定を可能にしました。
  • クラスタ統計情報採取機能について
    クラスタ統計情報採取機能により、既定値の動作では統計情報ファイルがインストールパス配下に保存されます。ディスク容量の都合等で統計情報ファイルを保存したくない場合は、クラスタ統計情報採取機能をオフにしてください。本機能の設定値については『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」を参照してください。
  • システムモニタリソースについて
    システムモニタリソース内で設定していた「System Resource Agent プロセス設定」 部分を新規モニタリソースとして分離しました。「System Resource Agent プロセス設定」で監視設定を行っている場合、本監視の設定は無効となります。アップデート後も本監視を継続する場合は、アップデート後に新規にプロセスリソースモニタリソースを登録し、監視設定を行ってください。プロセスリソースモニタリソースの監視設定の詳細は『設定ガイド』の「モニタリソースの詳細」、「プロセス名モニタリソースの設定」を参照してください。

7.3.2. 削除機能一覧

各バージョンで削除された機能について、以下に示します。

内部バージョン 4.0.0-1

  • WebManager Mobile

  • OracleASモニタリソース

7.3.3. パラメータ削除一覧

Cluster WebUI で設定可能なパラメータのうち、各バージョンで削除されたものについて、以下の表に示します。

内部バージョン 4.0.0-1

クラスタ

パラメータ

既定値

クラスタのプロパティ

アラートサービスタブ

アラート拡張機能を使用する

オフ

WebManager タブ

WebManager Mobile の接続を許可する

オフ

WebManager Mobile 用パスワード

操作用パスワード

-

参照用パスワード

-

JVM モニタリソース

パラメータ

既定値

JVMモニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

メモリタブ ([JVM種別]に [Oracle Java]選択時)

仮想メモリ使用量を監視する

2048 [メガバイト]

メモリタブ ([JVM種別]に [Oracle JRockit]選択時)

仮想メモリ使用量を監視する

2048 [メガバイト]

メモリタブ ([JVM種別]に [Oracle Java(usage monitoring)]選択時)

仮想メモリ使用量を監視する

2048 [メガバイト]

内部バージョン 4.1.0-1

クラスタ

パラメータ

既定値

クラスタのプロパティ

WebManager タブ

WebManager 調整プロパティ

動作タブ

アラートビューア最大レコード数

300

クライアントデータ更新方法

Real Time

7.3.4. 既定値変更一覧

Cluster WebUI で設定可能なパラメータのうち、各バージョンで既定値が変更されたものについて、以下の表に示します。

  • バージョンアップ後も [変更前の既定値] の設定を継続したい場合は、バージョンアップ後に改めてその値に再設定してください。

  • [変更前の既定値] 以外の値を設定していた場合、バージョンアップ後もそれ以前の設定値が継承されます。再設定の必要はありません。

内部バージョン 4.0.0-1

クラスタ

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

クラスタのプロパティ

監視タブ

監視方法

softdog

keepalive

JVM監視タブ

最大Javaヒープサイズ

7[MB]

16[MB]

PID モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

PIDモニタリソースのプロパティ

監視 (共通) タブ

監視開始待ち時間

0 [秒]

3 [秒]

タイムアウト発生時にリトライしない

オフ

オン

タイムアウト発生時に回復動作を実行しない

オフ

オン

ユーザ空間モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

ユーザ空間モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

監視方法

softdog

keepalive

NIC Link Up/Down モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

NIC Link Up/Down モニタリソースのプロパティ監視 (共通) タブ

タイムアウト

60 [秒]

180 [秒]

タイムアウト発生時にリトライしない

オフ

オン

タイムアウト発生時に回復動作を実行しない

オフ

オン

プロセス名モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

プロセス名モニタリソースのプロパティ

監視 (共通) タブ

監視開始待ち時間

0 [秒]

3 [秒]

タイムアウト発生時にリトライしない

オフ

オン

タイムアウト発生時に回復動作を実行しない

オフ

オン

DB2 モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

DB2 モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

パスワード

ibmdb2

-

ライブラリパス

/opt/IBM/db2/V8.2/lib/libdb2.so

/opt/ibm/db2/V11.1/lib64/libdb2.so

MySQL モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

MySQL モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

ストレージエンジン

MyISAM

InnoDB

ライブラリパス

/usr/lib/mysql/libmysqlclient.so.15

/usr/lib64/mysql/libmysqlclient.so.20

Oracle モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

Oracle モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

パスワード

change_on_install

-

ライブラリパス

/opt/app/oracle/product/10.2.0/ db_1/lib/libclntsh.so.10.1

/u01/app/oracle/product/12.2.0/ dbhome_1/lib/libclntsh.so.12.1

PostgreSQL モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

PostgreSQL モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

ライブラリパス

/usr/lib/libpq.so.3.0

/opt/PostgreSQL/10/lib/libpq.so.5.10

Sybase モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

Sybase モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

ライブラリパス

/opt/sybase/OCS-12_5/lib/libsybdb.so

/opt/sap/OCS-16_0/lib/libsybdb64.so

Tuxedo モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

Tuxedo モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

ライブラリパス

/opt/bea/tuxedo8.1/lib/libtux.so

/home/Oracle/tuxedo/tuxedo12.1 .3.0.0/lib/libtux.so

Weblogic モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

Weblogic モニタリソースのプロパティ

監視 (固有) タブ

ドメイン環境ファイル

/opt/bea/weblogic81/samples/ domains/examples/ setExamplesEnv.sh

/home/Oracle/product/Oracle_Home/ user_projects/domains/base_domain /bin/setDomainEnv.sh

JVM モニタリソース

パラメータ

変更前の既定値

変更後の既定値

JVMモニタリソースのプロパティ

監視 (共通)タブ

タイムアウト

120 [秒]

180 [秒]

7.3.5. パラメータ移動一覧

Cluster WebUI で設定可能なパラメータのうち、各バージョンで設定箇所が変更されたものについて、以下の表に示します。

内部バージョン 4.0.0-1

変更前の設定箇所

変更後の設定箇所

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[最大再起動回数]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[最大再起動回数]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[最大再起動回数をリセットする時間]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[最大再起動回数をリセットする時間]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[強制停止機能を使用する]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[強制停止機能を使用する]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[強制停止アクション]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[強制停止アクション]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[強制停止タイムアウト]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[強制停止タイムアウト]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[仮想マシン強制停止設定]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[仮想マシン強制停止設定]]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[強制停止スクリプトを実行する]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[強制停止スクリプトを実行する]

[クラスタのプロパティ]-[省電力タブ]-[CPU クロック制御機能を使用する]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[CPU クロック制御機能を使用する]

[クラスタのプロパティ]-[リカバリタブ]-[ダウン後自動起動する]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[ダウン後自動起動する]

[クラスタのプロパティ]-[排他タブ]-[マウント、アンマウントコマンド排他]

[クラスタのプロパティ]-[拡張タブ]-[マウント、アンマウントコマンドを排他する]]

[クラスタプロパティ]-[リカバリタブ]-[モニタリソース異常時の回復動作を抑制する]

[クラスタプロパティ]-[拡張タブ]-[クラスタ動作の無効化]-[モニタリソースの異常時の回復動作]

8. トラブルシューティング

8.1. CLUSTERPRO Server のインストール時

動作及びメッセージ

原因

対処

failed to open //var/lib/rpm/packages.rpm error: cannot open //var/lib/rpm/packages.rpm

root 権限を持つユーザではありません。

root 権限を持つユーザで実行してください。

error: package clusterprosss-* is already installed

すでに CLUSTERPRO がインストールされています。

一度アンインストールしてから再度インストールしてください。

8.2. CLUSTERPRO Server のアンインストール時

動作及びメッセージ

原因

対処

failed to open //var/lib/rpm/packages.rpm
error: cannot open //var/lib/rpm/packages.rpm

root 権限を持つユーザではありません。

root 権限を持つユーザで実行してください。

error: CLUSTERPRO is running

CLUSTERPRO が起動しています。

サービスの自動起動を無効にしてサーバを再起動し、再度アンインストールを実行してください。

8.3. ライセンス関連

動作及びメッセージ

原因

対処

コマンド実行後、以下のメッセージがコンソールに出力された。
「Log in as root.」

一般ユーザでコマンドを実行しています。

root でログインするか、su - で root に変更後、再度実行してください。

Cluster WebUI で作成した構成情報をサーバに配信後、シャットダウン リブートを行うと、Cluster WebUI のアラートログに以下のメッセージが表示され、サーバが停止した。
「The license is not registered. (Product name:%1)」
%1:製品名

ライセンスを登録せずにシャットダウン リブートを実行したためです。

サーバからライセンス登録を実行してください。

Cluster WebUI で作成した構成情報をサーバに配信後、シャットダウン リブートを行うと、Cluster WebUI のアラートログに以下のメッセージが表示されていたが、サーバは、正常に動作している。
「The number of licenses is insufficient. The number of insufficient licenses is %1. (Product name:%2)」
%1:ライセンス不足数
%2:製品名

ライセンスが不足しています。

販売元からライセンスを入手し、ライセンスを登録してください。

試用版ライセンスでサーバ運用中に以下のメッセージが出力され、サーバが停止した。
「The trial license has expired in %1. (Product name:%2)」
%1:試用終了日
%2:製品名

ライセンスの有効期間を超えています。

販売元へ試用版ライセンスの延長を申請するか、製品版ライセンスを入手し、ライセンスを登録してください。

期限付きライセンスでクラスタ運用中に以下のメッセージが出力された。
「The fixed term license has expired in %1. (Product name:%2)」
%1:有効期間終了日
%2:製品名

ライセンスの有効期間を超えています。

販売元から新たに製品版ライセンスを入手し、ライセンスを登録してください。