DeploymentManagerのバックアップ・リストアの機能により、管理対象マシンのシステム(OS)がインストールされているディスクを、ディスク単位、またはディスク内のパーティション単位でバックアップ・リストアを行うことができます。以下の特長があります。
ディスク単位で丸ごとバックアップを行うことができるため、複雑な復旧手順が不要となり、作業ミスが少なくなります。
バックアップしたイメージファイルは管理サーバ上で一元的に管理されているため、簡単操作で迅速にリカバリすることができます。
SigmaSystemCenterでは、Wake On LAN以外の電源制御など、バックアップ・リストア中に、DeploymentManager以外の機能の利用が可能なため、より多くの環境でバックアップ・リストアを行うことが可能です。
バックアップ・リストア用のシナリオとして、次の3種類があります。
バックアップシナリオ
リストアシナリオ
ディスク構成チェックシナリオ
DeploymentManagerのバックアップ・リストアの機能を利用するためには、後述の図のようにDeploymentManagerがインストールされている管理サーバから管理対象マシンにネットワーク経由でアクセスできるようになっている必要があります。
SigmaSystemCenterとDeploymentManagerは同一の管理サーバと別管理サーバのどちらの構成でも利用可能です。別管理サーバの場合はSigmaSystemCenterからDeploymentManagerにネットワーク経由でアクセスできるようにしておく必要があります。
その他、バックアップ・リストアを利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
バックアップ・リストアのシナリオ実行中に、管理対象マシン上でDeploy-OSのネットワークブートを行う必要があります。そのため、管理対象マシンはPXEブートをサポートしている必要があります。
PXEブートを行うために、ネットワーク上でDHCPサーバの構築が必要です。
管理対象マシン上ではDPMクライアントをインストールしておく必要があります。
SigmaSystemCenterからバックアップ・リストアの処理は、次のとおり、Webコンソール上での操作やsscコマンド、ポリシーアクションから実行可能です。
リストアの場合、リストアだけの処理を行う操作以外に、マシン置換などリストアの処理を管理対象マシンに対するプロビジョニングの1つとして行う操作も利用可能です。
バックアップの操作
指定ソフトウェア配布
ssc deploy software
バックアップ
ssc machine backup
リストアの操作
指定ソフトウェア配布
ssc deploy software
リストア
ssc machine restore
リソース割り当て
ssc assign machine
割り当て解除
ssc release machine
マシン置換
ssc replace machine
用途変更
マシン操作/ マシン置換
マシン操作/ マシン置換(直ちに強制OFF)
グループ操作/ スケールアウトマシン追加
ディスク構成チェックの操作
指定ソフトウェア配布
ssc deploy software