イメージ復元は、事前に取得しておいた管理対象マシンのイメージを使用して、取得した時点の状態へ管理対象マシンを復元する機能です。
SigmaSystemCenterでは、イメージ復元について次の2種類の機能を提供しています。本節では、DeploymentManagerのバックアップ・リストアの機能を中心に説明します。
DeploymentManagerのバックアップ・リストア
DeploymentManagerのバックアップ・リストア機能を利用する方法です。
バックアップ時、管理対象マシンのディスクイメージを読み込んでDeploymentManagerの管理サーバ上にイメージファイルとして保存し、リストア時にはイメージファイルのデータを管理対象マシンのディスクに書き込んでバックアップで保存したディスクの内容を復元します。
ディスク障害などにより毀損したイメージを元に戻すために利用したり、マシン障害時に他のマシンに保存したイメージを展開することによる業務の復旧に利用したりします。SigmaSystemCenterでは、N+1リカバリ(バックアップ・リストア)の実現方法の1つとして、DeploymentManagerのバックアップ・リストアの機能を利用することが可能です。
SigmaSystemCenterでは、ソフトウェア配布の機能でDeploymentManagerのバックアップ・リストアシナリオを実行することで利用できます。バックアップ・リストアの単体の処理を行う以外に、上記のN+1リカバリのように管理対象マシンに対する一連のプロビジョニング処理の1つとして利用することも可能です。
また、BMC経由の電源制御などDeploymentManager単体ではできない制御をバックアップ・リストア実行中に可能なため、DeploymentManager単体より幅広い場面で利用することができます。
仮想マシンのインポートとエクスポート
仮想化基盤製品が提供する仮想マシンのインポート/エクスポート機能を利用する方法です。
エクスポートでは、仮想マシンのイメージを外部ファイルに保存することができます。インポートでは、外部ファイルの仮想マシンの情報からイメージを復元することが可能です。「4.2.4. 仮想マシンのインポートとエクスポート」を参照してください。