(1)障害の自動復旧(N+1リカバリ)

定期的にバックアップを行っておき、管理対象マシンが障害により動作できない状況になったとき、バックアップしておいたイメージファイルを予備マシンにリストアして復旧を行うことで、運用中の業務の継続を実現します。

監視機能やポリシーの機能を利用して自動的に復旧を行うことも、手動操作で任意のタイミングで復旧を行うことも可能です。

また、世代管理の機能を利用することで、複数世代分のイメージファイルを管理し、最新ではないバックアップタイミングのイメージで復旧することも可能です。

なお、N+1リカバリは、本節で説明するイメージ復元による方法以外に、SANブート置換とブートコンフィグ(vIO)置換の方法があります。これらのN+1リカバリでは、DeploymentManagerのバックアップ・リストア機能は利用しません。他の方法については、「3.3.1. 物理環境の障害復旧機能」を参照してください。

(2)システム設定やディスク障害の復旧

定期的にバックアップを行っておき、管理対象マシン上で誤ってシステム変更を行った場合やディスク障害によりデータが消失してしまった場合に、バックアップしておいたイメージファイルのリストアを行うことでデータの復旧を実現します。

世代管理の機能を利用することで、図のように複数世代分のイメージファイルを管理し、最新ではないバックアップタイミングのイメージで復旧することも可能です。

(3)システム設定の定期的なリセット

バックアップしておいたイメージファイルを使用して、管理対象マシンに対して定期的にリストアを行う利用方法です。

管理対象のシステムにおいて、だれがどのような操作をするのか保証できない場合や定期的にシステムやアプリケーションの設定を元に戻す必要がある場合、本利用方法が有用です。