Microsoft Azure環境で利用できる機能について説明します。
「(1)電源制御」
SigmaSystemCenterは、Microsoft Azure環境における仮想マシンを、Microsoft AzureのAPIを利用して電源制御することができます。
利用できる電源操作は、下表のとおりです。
操作 | 仮想マシン |
---|---|
起動 | ○ |
電源On | ○ |
シャットダウン | ○ |
強制電源Off | × |
再起動 | ○ |
リセット | × |
SigmaSystemCenterは、Azure Resource Managerによる仮想マシンの電源操作のみをサポートします。
クラシックデプロイモデルで作成されたマシンについては、サポートしていません。
SigmaSystemCenterからシャットダウンした仮想マシンは、「停止(割り当て解除)」状態に移行します。
ただし、「停止」状態にあるマシンは「停止(割り当て解除)」に移行しません。
SigmaSystemCenterは、Microsoft Azure上の仮想マシン、および仮想ネットワークについて、Microsoft AzureのAPIを介して情報取得を行い、構成情報として反映します。
SigmaSystemCenterでは、Microsoft Azureの各要素を、以下のように表現します。
仮想マシン
マシンとして表現します。
仮想ネットワーク
スイッチとして表現します。
仮想ネットワークが有するサブネットは、スイッチを構成するクラウドネットワークセグメントとして表現されます。
SigmaSystemCenterは、対象アカウントが利用できる全リージョンの情報を収集します。
対象となるリージョンは、Microsoft Azureのサブスクリプションに依存し、利用できないリージョンの情報は収集されません。
SigmaSystemCenterは、Microsoft Azure環境において、Microsoft AzureのAPIを利用して仮想マシンを作成・削除することができます。
作成対象となる仮想マシンは、Azure Resource Managerによる仮想マシンとなります。
クラシックデプロイモデルの仮想マシンを作成することはできません。
作成する仮想マシンのディスクには、管理ディスク、および非管理ディスクのいずれも利用可能です。
非管理ディスクを利用する場合は、仮想マシンディスク(ページBlob)を保存するためのストレージアカウントの作成を行います。
また、仮想マシンを作成する場合、ブート診断のために利用するストレージアカウントが作成されます。
仮想マシンのブート診断情報が必要な場合、このストレージアカウントを参照してください。
マシン削除時にディスク削除を指定した場合、作成されたディスクは削除されます。
また、非管理ディスクを利用した場合は、仮想マシンディスクを保存するために作成されたストレージアカウントも削除されます。
作成したマシンの認証情報については、ビルトイン管理者として登録されたユーザ/パスワードの設定が利用されます。
ビルトイン管理者のユーザ/パスワードには、Microsoft Azureで規定された予約語として登録されているもの以外を指定する必要があります。
予約されたユーザ/パスワードについては、Microsoft Azureが提供するドキュメントを確認してください。
Linuxマシンについては、パスワードの代わりにSSH公開鍵を設定することができます。
SSH公開鍵を登録した場合、パスワードによるログインはできません。
仮想マシン作成に関する詳細については、Microsoft Azureが提供する各種ドキュメントを確認してください。