システム構成のトポロジとはマシン、ストレージ、ネットワークスイッチなどの物理リソースと、仮想環境、および運用グループなどのSigmaSystemCenterが管理するシステム構成を一元的に表示する機能です。
システム構成のトポロジにより、以下を実現しています。
「 (2)障害の影響範囲を見える化 」
「 (3)関連ノードの強調表示 」
システム構成のトポロジは、選択したノードを起点として、関連するノード(テナント、カテゴリ、運用グループ、仮想マシン、仮想マシンサーバ、ディスクボリューム、ストレージプール、ディスクアレイ、物理スイッチ、カスタムオブジェクトなど)を表示します。
関連するノードとは、選択したノードにおける障害の影響元、影響元の影響元・・・・(繰り返し)による末端までと、選択したノードにおける障害の影響先、影響先の影響先・・・(繰り返し)の先端までを表示します(一部例外があります。詳細に関しては、「 2.10.3. トポロジの閲覧方法 」 を参照してください)。
たとえば、仮想マシンを起点としたトポロジの場合、障害の影響元(仮想マシンサーバ → ディスクボリューム → ストレージプール → ディスクアレイ など)と、障害の影響先(運用グループ、カテゴリ など)を表示します。
選択したノードにおけるすべての関連ノードを一元的に把握できるため、各システムの構成を容易に把握できます。
システム構成のトポロジは、各ノードのステータスの情報を表示するとともに、ノードの障害時(ステータスが異常の場合)における影響範囲を見える化します。見える化することにより、システム内の障害箇所とその障害が影響を及ぼす範囲を即座に把握できます。
なお、トポロジにおけるノードは基本的にサマリステータスの情報が反映されますが、ノード種別によっては、ハードウェアステータスが反映される場合もあります。また、テナントやグループなどのノードのステータスは、配下のマシンのステータスに依存します。
詳細は「 2.10.2. トポロジで表示するノード種別 」 を参照してください。
仮想マシンに障害が起きた場合
以下の図のように、仮想マシンで障害が起きた場合、所属する運用グループ、カテゴリなどに印(赤い丸)が付与されます。
ディスクボリュームで障害が起きた場合
ストレージのディスクボリュームに障害が起きた場合、次の図で例示するように、ディスクボリューム障害が影響を及ぼす仮想マシンサーバや、仮想マシン、運用グループ、カテゴリなどに印(赤い丸)が付与され、影響範囲を即座に把握できます。
また、ディスクボリュームとマシン間の関係は複雑なため、障害影響についてさまざまな観点で確認できるようになっています。
次の図のように、障害が発生したディスクボリュームを使用していない仮想マシンについては、赤い丸が表示されないため、障害ディスクボリュームと関係が強いマシンの把握がしやすくなっています。
一方で、仮想マシンサーバと仮想マシンの関係もわかりやすく表示されるため、ディスクボリュームの障害の影響を受けた仮想マシンサーバ配下の仮想マシンの特定も容易に行えます。
また、後述の「 (3)関連ノードの強調表示 」 のような個別のノード視点の関連ノードの確認や「 (4)依存関係設定を含めたシステム構成の把握 」 のような依存関係設定の表示による電源制御の順序といった視点での確認も可能です。
このように、さまざまな視点で障害の影響を確認することができます。
なお、ディスクボリュームとマシン間の関係は、マシンの種類別に以下のように障害の影響が判断されます。
仮想マシン : 仮想マシンの仮想ディスクとして使用されている。(データストアとしての利用やRDMによる利用など)
物理マシン、仮想マシンサーバ : 接続されている。
システム構成が大規模の場合、各ノードにおける関連の把握が困難になる場合があります。
システム構成のトポロジでは、ノードを選択(左クリック)することで、クリックしたノードに関連するノードのみを強調表示します。
障害の影響を受けているノードをクリックした場合、障害の影響元のノードを簡単に確認できるなど、システム構成の関連を多角的な観点で把握できます。
たとえば、以下の図で例示するように、2つのディスクボリュームから障害が発生した場合でも、 左クリックした"web server"グループの障害の影響元のディスクボリュームは、"share01"だと簡単に把握することができます。
選択したノードと関連する依存関係設定を表示できます。
依存関係を設定したマシンも含めてシステム構成を把握できます。
システム構成のトポロジでは、次の方法で画面内に表示される各ノードの詳細画面へ速やかに移動できます。
ノードの右クリックで表示されるポップアップのノード名をクリックすると、ノードの[全般]タブへ移動します。
ダブルクリックにより、選択したノードの[トポロジ]タブへ移動します。画面は移動せず、関連ノードを明らかにしたいだけの場合は前述の(3)のようにダブルクリックではなく左クリックをしてください。
システム構成のトポロジでは、選択したノードを右クリックすることで、簡易的な構成情報や、性能情報、障害情報を即座に把握できます。
選択したノードを右クリックすると、ノードのサマリ情報が表示されます。さらに、サマリ情報の右下の アイコンをクリックすると、[基本情報]、[イベント履歴]、[ジョブ履歴]、[リソースプール]の各タブでより詳細な情報の簡易表示を閲覧することができます。簡易表示で確認できる情報はノード種別により異なります。詳細は「 2.10.2. トポロジで表示するノード種別 」 を参照してください。
各ノード種別により詳細情報の表示内容は異なります。詳細な表示内容に関しては、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド Web コンソール編」を参照してください。