デバイス(ディスクボリューム)と管理対象マシンの接続の制御のために、以下の準備が必要です。なお、SANブートの環境の場合はSANブート用の準備作業が別途必要です。「6.4.5. SANブートでの利用」を参照してください。
SYMCLIなどのSymmetrix DMXの管理ツールでの設定
デバイスの作成
Symmetrix DMX装置のデバイスを作成するためには、Symmetrix DMXの構成情報(BINファイル)を変更する必要があります。
そのため、ユーザ操作によるSymmetrix DMX装置のデバイスの作成は、サポートされていません。デバイスの作成など構成を変更する場合は、Symmetrix DMXのサポート窓口に問い合わせてください。
SigmaSystemCenterの設定
ディスクボリュームの登録
ディスクアレイ登録後、制御の対象となるディスクボリュームとしてデバイスを登録します。ディスクボリュームの登録時、作成済みのデバイスの一覧が選択肢として表示されます。作成済みのデバイスが表示されない場合は収集を実行してください。
名前:作成済みデバイスのデバイス名が表示されます。
共有状態:複数のマシン間でデバイスを共有する場合は、共有状態を共有に変更します。
HBA、パス情報の登録
管理対象マシンにセッティングされているHBAの情報(WWPN)や管理対象マシンとディスクアレイ間のパス情報を、sscコマンドとWebコンソールのマシンプロパティ設定で登録します。
パス情報の登録のために、ディスクアレイをあらかじめ登録しておく必要があります。
sscコマンドを実行してディスクアレイ側のパスの情報を表示します。
>ssc show diskarraypath 000290100434 000290100434/09A/0 000290100434/09A/1 000290100434/08B/0 000290100434/08B/1
HBAのアドレス(WWPN、WWNN)とHBAの接続先のディスクアレイのパスをSigmaSystemCenterに登録します。HBAと接続先のディスクアレイのパスの組み合わせが複数ある場合は、組み合わせのすべてのパターンを実行する必要があります。
>ssc set hba CK100000 000290100434/09A/0 2000-0000-C92B-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/09A/1 2000-0000-C92B-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/08B/0 2000-0000-C92B-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/08B/1 2000-0000-C92B-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/09A/0 2000-0000-C92C-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/09A/1 2000-0000-C92C-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/08B/0 2000-0000-C92C-53D3 >ssc set hba CK100000 000290100434/08B/1 2000-0000-C92C-53D3
上記sscコマンドで登録したHBAの情報に対応するHBA番号を、[リソース]ビュー/マシンプロパティ設定にて設定します。
ホストに接続するディスクボリュームの登録
リソース割り当て時に接続を行うディスクボリュームとHBAの組み合わせをホスト設定に登録します。共有使用するディスクボリュームの場合、グループ設定やモデル設定で設定することができます。ディスクボリュームは対象のディスクアレイとディスクボリューム名の組み合わせで指定します。HBAはHBA番号で指定します。SigmaSystemCenterは、ディスクボリュームの接続制御の時、ディスクアレイ名とディスクボリューム名から対象のディスクボリュームを特定し、HBA番号から対象のHBAとパス情報を特定して接続の処理を行います。
冗長構成の場合は、個別のHBA番号を指定せず、すべてのHBAが接続されるように設定する必要があります。