VMware(vCenter Server管理)環境のシステム構成について説明します。
本節ではFC SANストレージを使用した構成について説明します。vSAN環境の構成例については、「4.1.13. VMware vSAN環境(3ノードクラスタ)におけるシステム構成の例」と「4.1.14. VMware vSAN環境(2ノードクラスタ)におけるシステム構成の例」を参照してください。
システムは、SigmaSystemCenter、vCenter Serverの管理サーバと管理対象の仮想マシンサーバ群で構成されます。MigrationやFailoverが伴う各機能を利用可能にするためには、仮想マシンサーバ群は共有ストレージに接続する必要があります。VMwareでは、共有ストレージとしてFC SAN、ISCSI、NASが利用可能です。一般的にはFC SANが利用されます。
各仮想マシンサーバは、以下の通り、バージョンにより必要となるハードウェアが異なります。
ESXi5.0の場合、x64プロセッサ(Intel VT有効)が2コア以上搭載され、メモリは2GB以上。
ESXi5.1の場合、x64プロセッサ(Intel VT、ハードウェアDEP有効)が2コア以上搭載され、メモリは2GB以上。
ESXi5.5、6.0、6.5の場合、x64プロセッサ(Intel VT、ハードウェアDEP有効、LAHF/SAHFの命令をサポート)が2コア以上搭載され、メモリは4GB以上。
管理サーバには、SigmaSystemCenterとvCenter Serverをインストールします。vCenter ServerはSigmaSystemCenterと別のマシン上にインストールすることも可能です。
また、vCenter Server Applianceを利用することも可能です。
vCenter Serverを別マシンにインストールする場合やvCenter Server Applianceを利用する場合は、SigmaSystemCenterから管理LAN経由で接続できるようにする必要があります。
vCenter Serverはサブシステム"VMware vCenter Server"の登録によりSigmaSystemCenterに登録されます。
また、1つのSigmaSystemCenterに複数のvCenter Serverを登録することも可能です。この場合、各vCenter Serverの情報を指定して複数のサブシステムの登録を行う必要があります。
管理対象の仮想マシンサーバには、VMware ESXiをインストールします。
次に仮想マシンサーバ内の構成について説明します。
仮想マシンサーバ上には、ESXi以外にインストールが必要なものはありません。
各仮想マシンには、VMware ToolsとDPMクライアントがインストールされている必要があります。
各仮想マシンの仮想NICは仮想ネットワークを経由してVM用LANに接続する必要があります。