3.2. CONNEXIVE Event Exchange Platform との連携

ICEではEvent Exchange Platform (EEP)とイベントの送受信を行う機能を提供します。 本機能はICE上で動作するNode-REDノードとして動作します。

eep out, eep get, eep inの3つのノードをフローに配備することで、 EEPへのイベントの送受信、アクチュエーション指示の取得を行うことができます。 各ノードとEEPのDevice Phantomとの関係は下図となっています。

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Device TypeはDevice Phantomをグループ化する識別子です。 Device PhantomはDevice Typeごとにグループ化され、 Device Type内ではDevice IDごとに管理されます。 Device IDは論理的な(L3/L1)デバイスの識別子です。

注釈

EEPにはデバイスの識別子として物理的なデバイスを識別するClient IDも存在します。 Client IDはデバイスの製造番号等、デバイスに一意な値を用いることが推奨されています。 デバイスが破損などで使用できなくなった場合に、同じDevice IDを使用することで 新しい(Client IDが異なる)デバイスで過去に登録したDevice Phantomを使用することができます。

ICEからEEPに接続する場合、エッジ(L3デバイス)を1つのデバイスとして、EEPとイベントの送受信を行うことを想定しています。 この場合、エッジに接続された各L1デバイスのデータはエッジのイベントの中に階層化して格納してください。

また、本機能では設定を切り替えることによりHTTP及びMQTTどちらの通信方式でもEEPと接続することが可能です。 各ノードは接続設定を行うeep-configを参照し、参照するeep-configノードが同一であれば、 同じ設定を用いてEEPとの通信を行います。 eep-configノードはHTTP接続の場合でもMQTT接続の場合でも一つ設定します。 eep-configノードと他のノード及びEEPの関係は下図となっています。

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3.2.1. 機能一覧

EEP接続機能は以下の機能を提供します

  • EEPへのイベントの送信機能

    EEPへイベントを送信します。送信されるイベントは基本的にEEPのDevice Phantomに登録されますが、 Device Phantomを経由しないDeviceTypeを指定した場合、外部サービスへイベントをパススルーすることも可能です。

  • EEPからのアクチュエーション指示の取得機能

    EEPからのアクチュエーション指示を受信し、Node-REDフローに出力します。 Deviceアクチュエーション用ノード等と接続することで、 EEPからの指示に合わせてデバイスをアクチュエーションすることが可能です。

  • EEPからの現在のDevice Phantomの取得機能

    EEPから指定したデバイスのDevice Phantomを取得します。

3.2.2. 提供ノード一覧

本機能では以下のノードを提供しています。 各ノードの設定項目等の詳細はノードリファレンスを参照してください。

  • eep out

    EEPへのイベント送信機能を持つノードです。

  • eep in

    EEPからのアクチュエーション指示取得機能を持つノードです。

  • eep get

    EEPからの現在のDevice Phantomの取得機能を持つノードです。

  • eep-config

    他のノードから参照される接続設定ノードです。 HTTP及びMQTTによる接続をサポートします。