SystemMonitor性能監視は、SigmaSystemCenterの製品の1つで、主に管理対象の性能監視、性能データ蓄積を行うことができます。蓄積データはグラフ表示、CSV出力、レポート機能のデータとして利用することが可能です。
SystemMonitor性能監視の概要については「2.7.3. SystemMonitor性能監視の概要 - 性能履歴情報の収集、蓄積、閲覧、閾値監視」を参照してください。
SystemMonitor性能監視への管理対象の登録は、後述のようにSigmaSystemCenterの管理対象の登録と連動して自動で行われます。
連動先のSystemMonitor性能監視の管理サーバの場所は管理対象の種類や運用グループ/モデルの単位で別々に指定することが可能です。デフォルトではSigmaSystemCenter本体と同一サーバ上のSystemMonitor性能監視と連動します。 SystemMonitor性能監視の構成については、「2.7.6. SystemMonitor性能監視のシステム構成」を参照してください。
次の項目を管理対象として扱うことができます。収集できる性能情報は、管理対象の種類やOS種類などにより異なります。
マシン
管理対象マシンに対して、性能データの収集、蓄積、閾値監視が可能です。マシンの種類やOSの種類により利用可能な性能情報が異なります。
SystemMonitor性能監視に管理対象マシンを登録するためには、Webコンソールの[運用]ビューにて、[性能監視]タブと管理用IPアドレスの設定(後述参照)を行う必要があります。性能データ収集が有効な設定の場合、リソース割り当てなどの動作で管理対象マシンが[運用]ビュー上でホストに割り当てられるとSystemMonitor性能監視に登録が自動的に反映されます。
また、SystemMonitor性能監視のグループは[運用]ビューのグループまたはモデルが反映されて登録されます。モデルがある場合、グループとモデルがそれぞれ別グループとしてSystemMonitor性能監視に登録されます。
なお、対象がVMware環境の仮想マシンで監視プロファイルに"Host~"や"Guest~"の名前の性能情報がある場合、性能データを収集するためには、仮想マシンが動作している仮想マシンサーバも下記設定と同様の方法でSystemMonitor性能監視に登録されている必要があります。
[性能監視]タブの設定
性能データ収集設定の有効化や収集する性能情報や監視設定が記述された監視プロファイルや管理対象マシンへの接続設定を指定します。監視プロファイルについては「2.7.3. SystemMonitor性能監視の概要 - 性能履歴情報の収集、蓄積、閲覧、閾値監視」を参照してください。
設定場所は、グループプロパティ、モデルプロパティ、ホスト設定の3つがあります。次の通り、設定項目により指定可能な場所が異なります。
性能データ収集設定の有効化、SystemMonitor性能監視の管理サーバの場所
これらの設定項目はグループプロパティ、モデルプロパティのどちらかで設定する必要があります。
モデルプロパティ、グループプロパティの順に設定が優先されます。
グループとしては性能データ収集有効化を行い、一部のホストのみ性能データ収集を行わない利用を行いたい場合は、性能データ収集を行わないホストの監視プロファイルの指定を"監視しない"に選択することで指定できます。
監視プロファイルの指定や管理対象マシンへの接続設定
グループプロパティ、モデルプロパティ、ホスト設定で設定を行います。
グループまたはモデル下のすべてのホストについて共通の設定を行う場合は上位の階層のグループプロパティまたはモデルプロパティのみで設定を行うことができます。
各ホスト別に異なる指定が必要な場合は、ホストごとに指定を行います。
各階層で設定が重なっている場合、ホスト設定、モデルプロパティ、グループプロパティの順に設定が優先されます。
管理用IPアドレス
管理用IPアドレスは管理対象マシンへのアクセスに使用するIPアドレスです。ホスト設定の[ネットワーク]タブで設定します。
その他
上記以外に対象マシンのマシン名やOS設定などの反映も行われます。
対象マシンのホスト名はSystemMonitor性能監視側でマシン名として反映されます。
また、SystemMonitor性能監視のOS名の設定に対しては以下のように反映されます。
仮想マシンサーバの場合
対象マシンの仮想化基盤製品の種類(VMware、Xen、Hyper-V、KVM)が反映されます。
仮想マシン、物理マシンの場合
対象マシンのホスト設定における[ホストプロファイル]タブの[OS種類]の設定が反映されます。
リソースプール
リソースプールのリソースプール総数の情報を収集し、蓄積することができます。
リソースプールの性能データ蓄積は、初期設定で有効になっているため、SigmaSystemCenter上にリソースプールが登録されると、SystemMonitor性能監視のResource Pool Group下に自動的に登録されます。
リソースプールの性能データ収集は、初期設定では30分間隔ですべての性能情報が取得されるように設定されています。通常は、初期設定から変更する必要はありませんが、収集間隔やSystemMonitor性能監視の管理サーバの場所を変更する場合は、「SigmaSystemCenter コンフィグレーションガイド」の「5.10.6. リソースプールの履歴データ蓄積をするには」や「2.7.6. SystemMonitor性能監視のシステム構成」を参照して設定を行ってください。
なお、リソースプールについてはSystemMonitor性能監視の閾値監視の機能は利用できません。リソースプールの監視については、「2.8.3. リソースプール監視」を参照してください。
SigmaSystemCenter管理オブジェクト
SigmaSystemCenterのWebコンソールの[運用]ビュー上に登録されているテナント/カテゴリ/グループ別、及び、全体の統計情報を収集し、蓄積します。
SigmaSystemCenter管理オブジェクトの性能データ蓄積は、初期設定で有効になっています。[運用]ビュー全体の統計情報は、"_Total"の名前の管理対象として登録されます。また、[運用]ビュー上でテナント/カテゴリ/グループが登録されると、SystemMonitor性能監視のSSC Managed Object Group下に管理対象として自動的に登録されます。
通常は、初期設定から変更する必要はありませんが、SystemMonitor性能監視の管理サーバの場所を変更する場合は、「2.7.6. SystemMonitor性能監視のシステム構成」を参照して設定を行ってください。
iStorageディスクアレイ装置上の論理ディスク(ディスクボリューム、LUN)
iStorageManager/PerforMate経由でディスクボリュームの性能データを収集し、蓄積することができます。
本機能が有効な場合、SigmaSystemCenterに登録されているiStorageのディスクボリュームが自動登録されます。
ただし、本機能は初期設定では無効になっています。機能を有効にする場合は、「SystemMonitor性能監視 ユーザーズガイド」の「9.2.4. 論理ディスクの性能データ収集、PerforNavi連携の設定」を参照して設定を変更してください。
なお、iStorageのディスクボリュームについてはSystemMonitor性能監視の閾値監視の機能は利用できません。
上記のいずれの項目においても、SigmaSystemCenterからSystemMonitor性能監視への登録の反映は、SystemMonitor性能監視の[SystemProvisioning構成反映]の操作で行われます。[SystemProvisioning構成反映]は定期的(デフォルト:10分間隔)に自動で動作するようになっています。手動操作で行うことも可能です。