イベントやアクション情報のイベントログ出力とメール通報、およびイベントの外部通知(webhook)について、説明します。
SigmaSystemCenterのポリシー制御で扱われたイベントやポリシーアクションの情報を、イベントログ出力やメール通報するためには、ポリシー規則に、以下のいずれかのポリシーアクションの設定が必要です。各ポリシーアクションは、メール通報を実行するタイミングや送信内容などがそれぞれ異なります。「E-mail通報、イベントログの出力」と「イベントログ出力」の両方を、同じポリシー規則内に設定することはできません。
E-mail通報、イベントログの出力(「(2)E-mail通報、イベントログの出力」参照)
イベントログ出力(「(3)イベントログ出力」参照)
E-mail送信(「(4)E-mail送信」参照)
その他、イベントログ出力を有効にする設定や、メール関連の設定が必要です。
イベントIDが50x、53x、54xのイベントについて、イベントログ出力を行うためには、[管理]ビュー→[環境設定]→[通報]タブで[通知をイベントログに書き込む]のチェックをオン(既定値はオン)にする必要があります。イベントIDが51x、52xのイベントについては、本設定のオン・オフに関わらず、イベントログに出力されます。ただし、後述のとおり、52xのイベントはデフォルトでは無効になっているため、有効にする設定が別途必要です。
メール通報するためには、[管理]ビュー→[環境設定]→[通報]タブで[メール通報を行います]を有効(既定値は無効)にし、通信先のメールサーバなどの環境設定を行う必要があります。メール送信先のアドレスは、システム単位、運用グループ単位、およびホスト単位のいずれかで行う必要があります。メールの送信内容や送信先設定が各階層で複数設定されている場合の動作は、各ポリシーアクションにより異なります。
システム単位:
SigmaSystemCenterで管理されているすべての管理対象マシンに適用されます。
[管理]ビュー→[環境設定]→[通報]タブの[通報先メールアドレス情報]
運用グループ単位:
指定の運用グループ配下の管理対象マシンに適用されます。
[運用]ビュー→[グループプロパティ設定]→[全般]タブの[通報先メールアドレス情報]
ホスト単位:
指定のホストのみに適用されます。「E-mail通報、イベントログの出力」では利用できません。
[ポータル]ビュー→[サービスプロファイル]の[所有者]と[関係者]
イベントログ出力とメール通報以外では、「webhook」の機能を利用して、外部サービスへのイベントの通知を行うことも可能です。外部サービスへのイベントの通知については、「2.2.7. 外部へのイベントの通知」の「(2)イベントの外部通知(webhook)機能の利用」を参照してください。
イベントログ出力、メール通報、外部サービスへの通知(webhook)は、次のようにポリシー制御中の各タイミングで行われます。
イベント検出時
監視機能が検出したイベントをポリシー制御で受け付けたタイミングです。
本タイミングでは、メール通報は行われません。本タイミングのみ特殊で、イベントログ出力は、上記の3つのポリシーアクションの設定有無に関わらず行われます。また、イベントログ出力以外に、外部サービスへの通知(webhook)やイベント履歴の表示が行われます。
本タイミングでは、イベントのフィルタリングや抑制機能の実行前に行われるため、イベント定義ファイルなどで定義されているすべてのイベントに対して行われます。
ただし、イベントログ出力とイベントの外部サービスへの通知(webhook)では、対象マシンがSigmaSystemCenterに登録されている必要があります。
イベントログには、イベントIDが51xと52xのイベントとして出力されます。52xのイベントは、既定では出力されません。51xと52xのイベントの内容は、以下のとおりです。
51x:52x以外のイベント
52x:対象が仮想マシンで、通報元がVMwareProvider/HyperVProvider/AliveMonitor/StandaloneEsx/RescueVMのイベントです。
※通報元が上記以外のSystemMonitorEventやSystemMonitorPerfなどの場合は、仮想マシンの場合も51xのイベントとなります。
詳細については、「(6)イベント検出時の動作詳細」、「(7)無効化イベント管理」を参照してください。
また、イベントIDが51xと52xのイベントでは、以下の説明本文が出力されます。説明本文の後ろに、「(5)イベントログ出力とメール送信の付加情報について」で記載の情報が付加されます。
イベントを検出しました。
対象:xxxx
イベント:yyyyyyyyyyyyyyy
上記説明本文の具体例は、以下のとおりです。
イベントを検出しました。
対象:VC[https://192.168.0.1:20443/sdk] DataCenter[datacenter] ESX[srv.local]
イベント:srv.local 上のアラーム「ホストのメモリ使用率」が黄色から緑に変わりました。
通報受信時
受け付けたイベントを処理対象と判断し、ポリシーアクションの実行を開始する前のタイミングです。
「E-mail通報、イベントログの出力」を指定したときは、イベントログ出力(イベントIDが502と53x)とメール通報が実行されます。
「イベントログ出力」を指定したときは、イベントログ出力(イベントIDが53x)が実行されます。
ポリシーアクション実行時
各ポリシーアクションの実行のタイミングで行われます。
「E-mail通報、イベントログの出力」を指定した場合は、イベントログ出力(イベントIDが502と54x)とメール通報が実行されます。「E-mail通報、イベントログの出力」以外のポリシー規則に設定されているすべてのポリシーアクションの開始と終了のタイミングで実行されます。
「イベントログ出力」を指定した場合は、イベントログ出力(イベントIDが54x)が実行されます。「イベントログ出力」以外のポリシー規則に設定されているすべてのポリシーアクションの開始と終了のタイミングで実行されます。
「E-mail送信」を指定した場合、「E-mail送信」のポリシーアクションが実行されるときに、メール送信のみが行われます。
その他、各アクションの開始時と終了時のタイミングで、イベントの外部サービスへの通知(webhook)が行われます。
通報受信時とポリシーアクションの開始と終了のタイミングで、イベントログ出力とメール通報が行われます。
イベントログ出力で出力されるイベントのイベントIDは、後述の図のとおり、実行タイミングや種類や結果により異なります。
イベントログ出力内容は、後述のメール本文の説明を参照してください。イベントIDが53xと54xのイベントについては、説明本文の後ろに「(5)イベントログ出力とメール送信の付加情報について」で記載の情報が付加されます。
送信先のメールアドレスの設定を複数階層で行っている場合は、以下のように動作します
ホスト単位の設定は無視されます。
グループ単位とシステム単位の両方に設定がある場合は、グループ単位の設定が有効となります。
送信されるメールの内容は、以下のとおりです。
メールのSubject:
処理に失敗したとき"Error Message"、それ以外は"Information Message
メール本文 :
次の表のとおり、メール通報タイミング、ポリシーアクション実行結果により、異なる固定文字列が出力されます。イベントログ出力における説明文と同じ内容です。なお、メール本文の後ろに、「(5)イベントログ出力とメール送信の付加情報について」で記載の情報が付加されます。
メール通報/イベントログ出力タイミング、情報レベル | メール文面/イベントログ説明本文 | イベントID |
---|---|---|
通報受信の通知 | 通報を受信しました。("通報情報") | 502, 530, 531, 532 |
「システムポリシー(マネージャ)」のイベントの通報受信 | マネージャでのイベントを検出しました。 イベント番号:XXXXXXXX マネージャ名:YYYYYYYY イベントメッセージ:ZZZZZZZZ) | 502, 536, 537, 538 |
アクション開始の通知 | 通報によるアクション("処理名")を起動しました。管理ID:"管理番号" | 502, 540 |
アクション終了の通知、正常終了 | 通報によるアクション("処理名")を完了しました。管理ID:"管理番号" | 502, 541 |
アクション終了の通知、エラー | 通報によるアクション("処理名")に失敗しました。管理ID:"管理番号" | 502, 542 |
アクション終了の通知、キャンセル | 通報によるアクション("処理名")がキャンセルされました。管理ID:"管理番号" | 502, 542 |
※管理IDには、実行されたポリシーアクションのジョブの管理番号が出力されます。付加情報の[JobId]と同じ情報です。
通報受信時とポリシーアクションの開始と終了のタイミングで、イベントログ出力が行われます。
イベントログ出力で出力されるイベントのイベントIDは、後述の図のとおり、実行タイミングや種類や結果により異なります。
イベントログ出力内容は、次の表を参照してください。また、説明本文の後ろに、「(5)イベントログ出力とメール送信の付加情報について」で記載の情報が付加されます。
イベントログ出力タイミング、情報レベル | イベントログ説明本文 | イベントID |
---|---|---|
通報受信の通知 | 通報を受信しました。("通報情報") | 530, 531, 532 |
「システムポリシー(マネージャ)」のイベントの通報受信 | マネージャでのイベントを検出しました。 イベント番号:XXXXXXXX マネージャ名:YYYYYYYY イベントメッセージ:ZZZZZZZZ) | 536, 537, 538 |
アクション開始の通知 | 通報によるアクション("処理名")を起動しました。管理ID:"管理番号" | 540 |
アクション終了の通知、正常終了 | 通報によるアクション("処理名")を完了しました。管理ID:"管理番号" | 541 |
アクション終了の通知、エラー | 通報によるアクション("処理名")に失敗しました。管理ID:"管理番号" | 542 |
アクション終了の通知、キャンセル | 通報によるアクション("処理名")がキャンセルされました。管理ID:"管理番号" | 542 |
※管理IDには、実行されたポリシーアクションのジョブの管理番号が出力されます。付加情報の[JobId]と同じ情報です。
「E-mail送信」のアクション実行タイミングで、メールが送信されます。
ポリシーアクションに対する[ラベル]や[実行条件]の指定により、他の任意のポリシーアクションの正常終了後に送信したり、エラー後に送信したりすることが可能です。そのため、「E-mail送信」により、特定のポリシーアクションの実行結果の情報を送信することが可能です。[ラベル]や[実行条件]の指定方法については、「2.2.4. 複数アクションのフロー制御」を参照してください。
送信先のメールアドレスの設定を複数階層で行っている場合は、以下のように動作します。
システム単位以外に、ホスト単位、またはグループ単位の設定がある場合は、システム単位の設定は無視されます。
グループ単位とホスト単位の両方に設定がある場合は、両方の送信先にメールが送信されます。
送信されるメールの内容は、「E-mail送信」のポリシーアクションのアクションパラメータの[Subject]と[Content]で設定します。
メールのSubject:
[Subject]の設定内容が使用されます。
設定内容に、%EventNumber%、または%JobId%の記述を行った場合、Subjectにイベントやジョブの管理番号を含めることが可能です。
%EventNumber%: イベントの管理番号
%JobId%: イベントの処理が行われるジョブ管理番号
メール本文 :
[Content]の設定内容が使用されます。
[Content]の後ろに、「(5)イベントログ出力とメール送信の付加情報について」で記載の情報が付加されます。
イベントID が502以外のイベントログ出力と「メール送信」におけるメール送信では、以下の表の付加情報が追記されます。後述の出力例も参考にしてください。
イベントの外部サービスへの通知(webhook)で出力される詳細情報については、「SigmaSystemCenter Web API リファレンス」を参照してください。
付加情報名 | 説明 | イベントログ出力 | メール送信 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
- | 「E-mail通報、イベントログの出力」、「イベントログ出力」指定時 | アクションの個別イベント (イベント契機/直接実行)(※) | 「メール送信」指定時 | |||
イベント検出の通知、 イベントID:51x, 52x | 通報受信の通知 イベントID:53x | アクション開始/終了の通知 イベントID:54x | イベントID:2xxx, 3xxx, 7xxx | アクション実行結果の通知 | ||
[Date(Occurred)] | 下記の通報元の製品・コンポーネントでイベントが発生した日時
上記以外の通報元のイベントについては、本情報は表示されません。 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[Date(Accepted)] | SigmaSystemCenterのイベントの受付日時
Webコンソールの[イベント履歴]画面の[受付日時]で表示されます。 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[EventNumber] | イベントの管理番号 | ○ | ○ | ○ | ○/○ | ○ |
[EventLevel] | 下記の通報元の製品・コンポーネントにおけるイベントのエラーレベル
上記以外の通報元のイベントについては、本情報は表示されません。
発生イベントについて、通報元の製品・コンポーネント上のエラーレベルを確認する際に使用します。 SigmaSystemCenter上でのイベントの扱いの情報については、下記の[EventType]を参照してください。 | ○ | ○ | ○ | -/- | ○ |
[EventType] | 通報のあったイベントのSigmaSystemCenterにおける障害種別の定義(かっこ内は反映される個別ステータスの値)
イベントに対応する個別ステータスの定義が存在しない場合は、"Information"になります。
個別ステータスについては、「2.3.3. マシンの個別ステータス」を参照してください。 イベントと個別ステータスの対応関係詳細については、「イベントと個別ステータスの対応表」を参照してください。 ※通報のあったイベントの通報元におけるエラーレベルについては、[EventLevel]を参照してください。 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[HardwareParts] | イベントにより状態詳細に追加された個別ステータスの情報
「個別ステータス名(ステータス)」の形式で表示されます。 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[EventCategory] | 通報のあったイベントのイベント区分(英語表記) | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[EventSource] | 通報のあったイベントがあった対象の情報 | ○ | ○ | ○ | ○/○ | ○ |
[Provider] | 通報のあったイベントを検出した通報元の情報 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[Provider(ID)] | 通報のあったイベントを検出した通報元のID情報 | ○ | ○ | ○ | ○/○ | ○ |
[Event] | 通報のあったイベントを示す識別情報 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[EventMessage] | 通報のあったイベントのメッセージ内容 | ○ | ○ | ○ | ○/○ | ○ |
[URL(Event)] | 通報のあったイベントに関するWebコンソールのイベント詳細画面へのリンクのURL URLのホスト部は、管理サーバのコンピュータ名が使用されます。 ホスト部やホスト部に付加するポート番号の記述は、下記のレジストリを作成し、値を設定した後、"PVMService"サービスの再起動を行うことで変更可能です。
| ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[URL(Target)] | 通報のあったイベントに関連する管理対象の詳細画面へのリンクのURL
URLのホスト部、ポート番号の変更が必要な場合、[URL(Event)]の上述の説明を参照してください。 | ○ | ○ | ○ | ○/- | ○ |
[ManagerName] | 通報のあったマネージャを示す情報 | ○ | ○ | ○/- | ○ | |
[GroupName] | 通報のあったイベントの対象が属する運用グループ名 | ○ | ○ | ○/- | ○ | |
[PolicyName] | 通報のあったイベントに適用されたポリシー名 | ○ | ○ | ○/- | ○ | |
[JobId] | 通報のあったイベントの処理のジョブ管理番号 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[ActionSummary] | 実行する/したアクションの概要 | ○ | ○/○ | ○ | ||
[ActionDescription] | 実行する/したアクションの説明 | ○ | ○/○ | ○ | ||
[WarningMessage] | アクション実行の結果、失敗ではないが発生した補足(注意)のメッセージ | ○ | ○/○ | ○ | ||
[ExceptionMessage] | アクション実行が失敗した原因メッセージ | ○ | ○/○ | ○ | ||
[TargetGroupName(x):(yyy)] | アクション実行のためのグループ情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetMachineName(x):(yyy)] | アクション実行のためのマシン情報 [リソース]ビューで登録されているマシン名(Machine.Name) xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetMachineUnitName(x):(yyy)] | アクション実行のためのマシン情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetMachineUUID(x):(yyy)] | アクション実行のためのマシン情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetHostName(x):(yyy)] | アクション実行のためのホスト情報 [運用]ビューで登録されているホスト名(Serverdefinition.Name) xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetDiskPartitionName(x):(yyy)] | アクション実行のためのパーティション情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[TargetManagerName(x):(yyy)] | アクション実行のためのマネージャ情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
[DeviceName] | カスタムオブジェクトの名前 | ○ |
| ○/- | ○ | |
[DeviceIdentifier] | カスタムオブジェクトのIdentifier | ○ |
| ○/- | ○ | |
[other(x):(yyy)] | アクション実行のためのその他の情報 xは、複数ある場合の順番 yyyは、アクションシーケンスでのパラメータ名 | ○ | ○ | ○/○ | ○ | |
(yyy) is zzz | アクションの情報のkeyに含まれる(yyy)の説明 | ○ | ○ | ○/○ | ○ |
(※)イベントIDが2xxx,3xxx,7xxxのアクションの個別イベントについては、イベント契機でポリシーアクションとして自動実行された場合と、Webコンソールなどの操作により直接的に実行された場合で、表示される付加情報が異なります。本列では、"/"を区切りとして、両ケースについて記載しています。
例) イベントID:541 のメッセージ出力例
通報によるアクション(SetFaultedStatus)が完了しました。管理ID:00049-01
------------------------------
[Date(Occurred)] 2017/03/07 16:53:31
[Date(Accepted)] 2017/03/07 16:53:33
[EventNumber] RE00144
[EventType] Information
[HardwareParts] 電源状態(不明)
[EventCategory] TargetDown
[EventSource] VC[https://192.168.10.220:50443/sdk] DataCenter[dataCenterB] ESX[192.168.220.142] VM[host10]
[Provider] VMwareProvider
[Provider(ID)] VMwareProvider
[Event] VM on VMS in DC is powered off
[EventMessage] dataCenterB の192.168.220.142 のhost10がパワーオフ状態です
[URL(Event)] http://xxxxx/Provisioning/Default.aspx?type=event&id=RE00144
[URL(Target)] http://xxxxx/Provisioning/Default.aspx?type=machine&id=6854ede9-c8df-d621-3152-004056b77562
[GroupName] \\yyy\vv
[PolicyName] XXX 用ポリシー
[JobId] 00049-01
[ActionSummary] マシンにFaulted Statusを設定
[ActionDescription] マシン設定/ ステータス設定故障
[TargetMachineName(0):(Machine)] host10
[TargetMachineUnitName(0):(Machine)]
[TargetMachineUUID(0):(Machine)]42176ffd-60d3-3133-8bf2-b1c048215206
(Machine) is ステータスを設定するマシンを指定します。
SigmaSystemCenterは、監視機能が検出したイベントについて、次の条件を満たす場合は、ポリシー制御で受け付けたタイミングでイベント履歴表示、イベントIDが51xと52xのイベントとしてイベントログ出力、イベントの外部サービスへの通知(webhook)を行います。イベントIDの52xは仮想マシンのイベントで、51xはそれ以外のイベントです。
検出イベントが、SigmaSystemCenterで管理しているマシン、カスタムオブジェクトのイベントである。ただし、イベント履歴表示については、管理外のイベントも表示されます。
仮想マシンの52xのイベントは、大量に発生し管理サーバの処理負荷に影響が出る可能性があるため、デフォルトではイベントログに出力されないようになっています。
52xのイベントが出力されるようにするには、ssc update environment -maintenanceコマンドで、key nameがEventLog_Disable_520、EventLog_Disable_521、EventLog_Disable_522の設定項目について、それぞれをfalseにする必要があります。
イベントIDが52xのイベントと判断される条件の詳細は、以下のとおりです。
イベントが発生したマシンの種類が仮想マシンである
イベントの通報元が以下の場合
VMwareProvider
HyperVProvider
AliveMonitor
StandaloneEsxProvider
RescueVM
イベント履歴表示、イベントIDが51xと52xのイベントログ出力、イベントの外部サービスへの通知(webhook)は、イベント定義ファイルなどで定義されているすべてのイベントに対して行われます。
ただし、無効化イベント管理の機能で[完全に無視する]の設定がされているイベントについては、処理の対象外となります。詳細については、「(7)無効化イベント管理」を参照してください。
定義済みのイベントの情報は、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド データ編」の「1.1. SigmaSystemCenterが検出できる障害」、または 構築・設定・運用ガイドの「ESMPRO/ServerManager経由で受信するイベント一覧」を参照してください。
また、一部種類のイベントについては、または 構築・設定・運用ガイド「イベント定義ファイル(XML) 編集手順」に記載の方法で、イベントを追加定義することが可能です。
定義されていないイベントに対する動作については、次のとおり、通報元の種類により異なります。
※イベントの外部サービスへの通知(webhook)については、定義されていないイベントの通知は行われません。
SystemMonitorEvent(ESMPRO/ServerManagerの検出イベント)
定義されていないイベントに対しても、イベントログ出力とイベント履歴表示が行われます。未定義イベントを本タイミング後のポリシー制御の対象とする場合は、「イベント定義ファイル(XML) 編集手順」を参照し、イベントの追加定義が必要です。
VMwareProvider(vCenter Serverの検出イベント)、StandaloneEsxProvider
定義されていないイベントに対して、イベント履歴表示が行われますが、イベントログ出力は行われません。ただし、無効化イベント管理に登録し、[イベントログのみ記録する]の指定を行った場合は、イベント履歴表示はできなくなりますが、イベントログ出力することができます。「(7)無効化イベント管理」を参照してください。
また、ssc update environment -maintenanceコマンドでkey nameがEventLogRecord_VMwareProvider、EventLogRecord_StandaloneEsxProviderの設定項目について、それぞれをenableにすることでイベントログ出力が行われるようにすることも可能です。
定義されていないイベントをイベント履歴表示されないようにするには <SystemProvisioningのインストールディレクトリ>下のconf\VMwareEvents.xmlとconf\StandaloneEsxEvents.xml 内の <FullFormattedMessage>...</FullFormattedMessage> を削除して、"PVMService"サービス を再起動してください。
なお、VMwareのvSphere FT機能を利用している場合、セカンダリの仮想マシンのイベントは、イベントの定義の有無に関わらず受信することはできません。
SystemMonitorEvent、VMwareProvider、StandaloneEsxProvider以外
定義されていないイベントに対しては、イベントログ出力とイベント履歴表示は行われません。通報元が、VendorSpecificSNMPTrap(SNMP Trapの受信イベント)やIndication(CIM Indicationの受信イベント)のイベントは、「イベント定義ファイル(XML) 編集手順」よりイベントの追加定義をすることで、イベントログ出力、イベント履歴表示が可能になります。
SystemMonitorPerf、VendorSpecificSNMPTrap、EsmproAC の場合
OobManagement、AliveMonitor、BMCAliveMonitor、OptimizedPlacement、HyperVProvider、RescueVM、Indication、NecCloudIaaSProviderの場合
無効化イベント管理は、任意のイベントについて、ポリシー制御の実行有無を管理するための機能です。無効化イベント管理の画面は、Webコンソールの[監視]ビューにあります。
無効化イベント管理の管理対象のイベントは、「イベント履歴」画面から該当のイベントを選択し、[選択したイベントを無効にする]を実行することで追加することができます。
無効化イベント管理では、通報元とイベントIDの情報があるイベントのみ管理対象とすることが可能です。
「イベント履歴」画面から対象のイベントの番号をクリックして表示される「イベント」画面にて[通報元]と[イベント]の欄に情報があるかどうかで確認できます。
[選択したイベントを無効にする]を実行すると、ポップアップ画面で、[完全に無視する]、または[イベントログのみ記録する]のどちらかを指定することができます。各指定の動作については、後述の表を参照してください。
なお、定義されていないイベントについては、無効化イベント管理に追加が可能なイベントは、通報元がSystemMonitorEvent(ESMPRO/ServerManagerの検出イベント)のイベントのみです。詳細は、「(6)イベント検出時の動作詳細」を参照してください。
無効化イベント管理に登録したイベントは、無効化イベント管理の画面で管理することができます。
無効化イベント管理からイベントの登録を削除したい場合、無効化イベント管理の画面で対象のイベントを選択し、[選択したイベントの監視状態を変更]の[無効化イベント管理から削除]を実行することで、削除することができます。
管理中のイベントについて、[監視状態]の設定により、以下の表のように、イベント検出時の動作を指定することができます。
[監視状態]の設定 | 指定時の動作 |
---|---|
完全に無視する | 本指定を行うと、イベントに対して、ポリシー制御関連の処理はすべて実行されなくなります。
|
イベントログのみ記録する | イベントログへの記録のみが行われます。 イベント検出時のイベントIDと同じ51xと52xのイベントがイベントログ出力されます。 ただし、後述の注意事項の記載のとおり、付加情報が出力されない点で通常と異なりますので注意してください。
|
有効にする | 通常のイベントとして、無効化イベント管理で管理されていないイベントと同様に扱われます。 なお、定義されているイベントについては、以下のとおり、すべての処理が実行されますが、定義されてないイベントは、「(6)イベント検出時の動作詳細」に記載のとおり、通報元の種類に異なります。
|
※1:「イベントログのみ記録する」のときのイベントログ出力は、以下のように、対象の情報、および付加情報が出力されません。
イベントを検出しました。
対象:
イベント:[Critical] Processor: Thermal Trip occurred : host01
※2:「有効にする」設定のときは、以下のように付加情報が出力されます。
イベントを検出しました。
対象:UUID [00116403-87db-ffff-ffff-ffffffffffff]
イベント:[Critical] Processor: Thermal Trip occurred : host01
------------------------------
[EventNumber] RE04577
[EventType] Error
[EventCategory] CpuTempFail
[EventSource] UUID [00116403-87db-ffff-ffff-ffffffffffff]
[Provider(ID)] OobManagement
[Event] [PET] 0x00076F01
[EventMessage] [Critical] Processor: Thermal Trip occurred : host01