ESMPRO/AutomaticRunningControllerのUPS監視機能を利用して、UPSの監視を行うことができます。
SigmaSystemCenterは、ESMPRO/AutomaticRunningControllerのUPS監視機能と連携して、停電障害時に影響を受けるマシンを自動的に一括して停止やメンテナンスモード設定を行うことが可能です。連携のイメージは、後述の図も参照してください。
本連携機能の使用条件は次のとおりです。
ESMPRO/AutomaticRunningController: Ver5.31以上
オプションパッケージ製品のESMPRO/AC Enterpriseも必要です。
対象UPS: ESMPRO/AutomaticRunningControllerの対応UPS
その他: N+1リカバリ機能を使用する環境では利用できません。
※ESMPRO/AutomaticRunningControllerはN+1リカバリ機能に対応していないため、N+1リカバリ機能を利用する場合は本連携機能を利用できません。
本連携はVMware環境でのみ利用可能です。他の環境の場合は、ESMPRO/AutomaticRunningController側の本連携用の設定を有効にしないでください。ESMPRO/AutomaticRunningControllerが正常に動作しない可能性があります。
UPS監視連携機能を利用可能にするためには、以下の作業が必要です。詳細は「1.2.10. [リソース]ビューへの登録 - UPS(ESMPRO/AutomaticRunningController管理)」を参照してください。
監視対象のUPSを、ssc create objectコマンドで登録します。
イベントに対する処理の定義は、標準ポリシー (UPS)を使用してポリシーを作成し、作成したポリシーをssc update object -policyコマンドで、監視対象のUPSに割り当てます。
標準ポリシー (UPS)には、以下の2つのポリシー規則が設定されています。詳細は次の表を参照してください。
UPS停電
UPS復電
UPSの障害に影響を受けるマシンの情報を、ssc add-relate objectコマンドでUPSとマシンを関連付けることで定義します。
ESMPRO/AutomaticRunningControllerのUPS監視で検出可能なイベント、および、それに対応する標準ポリシーのポリシー規則の詳細は、次の表のとおりです。
種類 | イベント区分 | 通報元 | イベント | イベント説明 | 標準ポリシー (UPS)の対応ポリシー規則とその詳細説明 |
---|---|---|---|---|---|
UPS停電 | UPS停電 | EsmproAC | 80000583 | UPS停電 | UPS停電 UPSの停止に関連する左記のイベント、および、イベントに対応するアクションが定義されています。 既定では、イベントに対するアクションは、「マシン操作/ 全マシン停止(シャットダウン)」が設定されています。 ポリシーアクション「マシン操作/ 全マシン停止(シャットダウン)」はイベントによりUPSが停止することで影響を受けるマシンに対して、メンテナンスモード設定やシャットダウンなどを行います。 既定では、稼動、非稼動に関わらず、UPSに関連付けされている全マシンに対して、以下の処理が行われるように設定されています。(※アクションパラメータでカスタマイズすることが可能です。かっこ内にアクションパラメータの既定の設定を記載しています。「リファレンスガイド データ編」の「1.3.15. マシン操作 / 全マシン停止 (シャットダウン)」を参照してください。)
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40000641 | UPS計画停止 | ||||
40000642 | UPS停止依頼 | ||||
UPS復電 | UPS復電 | EsmproAC | 40000596 | UPS復電 | UPS復電 UPSの起動に関する左記のイベントが定義されています。 既定では、無効に設定されています。また、イベントに対するアクションは、設定されていません。 |
40000643 | UPS計画起動 | ||||
40000644 | UPS起動依頼 |