SigmaSystemCenter では、ソフトウェア配布を利用した以下のような機能があります。
特定のマシンのイメージを、他の複数のマシンへ展開するために利用する機能です。
イメージ展開機能は、物理マシンの構築や仮想マシンの作成の際に使用されます。1つのイメージから複数のマシンの構築を行うため、マシンの構築作業が効率よく実施できるメリットがあります。SigmaSystemCenter のマシンの構築機能は、イメージ展開機能とネットワークやストレージの設定といったプロビジョニング機能の組み合わせで実現しています。 物理マシンを構築する場合には、DeploymentManager のディスク複製OSインストール機能を使用します。
まず、展開元のマスタマシンのイメージを取得し、管理サーバに保存します。管理サーバには、マスタマシンのイメージの他にホスト名やIPアドレスなどの展開先のマシンの固有情報を用意します。用意したマスタマシンのイメージと固有情報を使用して、展開先のマシンにイメージ展開を行います。
詳細は、「1.4. イメージ展開について」を参照してください。
イメージを取得した時点の状態へ対象のマシンを復元するために利用する機能です。DeploymentManager のバックアップ / リストアの機能を使用します。
ディスク障害などにより毀損したイメージを元に戻すために利用したり、マシン障害時に他のマシンに保存したイメージを展開することによる業務の復旧に利用したりします。SigmaSystemCenterのN+1 リカバリ(バックアップ・リストア)の機能は、イメージ復元機能と電源制御やネットワーク制御といったプロビジョニング機能の組み合わせで実現しています。
まず、対象のマシンのイメージを取得し、管理サーバに保存します。イメージ取得元のマシン上で障害が発生した場合、正常なマシン上で取得イメージを使用して復元作業を行い、イメージ取得時の状態に戻します。
詳細は、「1.3.8. バックアップ / リストア」、「1.5. イメージ復元について」を参照してください。
アプリケーションやパッチの管理対象マシンへのインストールに利用する機能です。DeploymentManager のアプリケーションのインストールの機能を使用します。
まず、アプリケーションやパッチのインストーラで構成されるパッケージを、管理サーバ上に用意します。用意したパッケージを使用して、インストール先のマシン上でインストールを行います。
詳細は、「1.6. アプリケーション/パッチ配布とローカルスクリプト」を参照してください。
管理対象のプロビジョニングに、SigmaSystemCenter が提供していない処理を付加するために利用する機能です。
まず、管理サーバ上にローカルスクリプトを用意し、SigmaSystemCenter に登録します。SigmaSystemCenter のプロビジョニング処理が実行されると、登録したローカルスクリプトが実行されます。ローカルスクリプトでは、OSのコマンドやSigmaSystemCenter 以外の製品のコマンドを実行することができます。
詳細は、「1.6. アプリケーション/パッチ配布とローカルスクリプト」を参照してください。
管理対象マシンに任意のファイルを配信する機能です。VMwareの仮想マシンについては、配信後に配信したファイルを実行することも可能です。DeploymentManager、またはvSphereの機能を使用します。
まず、管理サーバ上に配信するファイルを用意し、SigmaSystemCenterに登録します。用意したファイルを使用して、管理対象マシンの指定のフォルダにファイルを配信します。
詳細は、「1.3.9. ファイル配信」を参照してください。