稼動中の運用グループのホストに対して置換操作を行うと、利用中の管理対象マシンから予備機としてプール上で待機している管理対象マシンに使用マシンリソースを切り替えるための一連のプロビジョニング処理が行われます。このとき、ディスクボリューム接続制御もプロビジョニングの処理の1つとして実行されます。
ディスクボリューム接続制御では、まず、利用中の管理対象マシンからディスクボリュームが使用できなくなるように切断の制御がディスクアレイに対して実行されます。次に、切り替え先となる管理対象マシンから元のディスクボリュームが使用できるように、ディスクアレイに対して接続の制御が実行されます。
制御対象となるディスクアレイ/マシンや制御内容については、事前に[運用]ビューや[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。下記の設定がない場合は、ディスクボリューム接続制御は実行されません。
[運用]ビュー
接続先のディスクボリュームをグループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定に登録
管理対象マシンに割り当てるIPアドレスの情報を登録(NAS環境のみ)
[リソース]ビュー
対象のディスクアレイの登録
接続対象のディスクボリュームの登録
管理対象マシンのHBAと接続先のディスクアレイの関連付けの設定(FC/iSCSI SAN環境のみ)(※置換元マシンと置換先マシンの両方に設定が必要となる。)
管理対象マシンのNICの設定(NAS環境のみ)(※置換元マシンと置換先マシンの両方に設定が必要となる。)
NAS環境、iSCSI SAN環境(ソフトウェアイニシエータ)で利用する場合は、「6.4.7. NAS環境、iSCSI SAN環境(ソフトウェアイニシエータ)でN+1リカバリを行う場合の利用方法」も参照してください。