VMAX3の管理には、SMI-S Providerを利用します。SystemProvisioningは、同一管理サーバ上で動作するVMAX3用のSMI-S Providerと連携してVMAX3の管理を行います。SMI-S Providerが別管理サーバの構成でも利用可能です。
VMAX3用のSMI-S ProviderはSolutions Enabler 8.4以降に含まれているため、SystemProvisioningの管理サーバにSolutions Enablerをインストールします。
また、ストレージの管理ソフトウェアとして、管理サーバ上にVMAX向けUnisphereをインストールします。
Solutions Enablerがインストールされるサーバは、制御対象のVMAX3が動作するSAN環境にFCで接続する必要があります。
SAN経由で接続されていない場合は、SigmaSystemCenterでストレージ制御はできません。
管理対象マシンとVMAX3の間のパスが複数ある冗長構成の場合は、管理対象マシンにPowerPathなどのマルチパス管理ソフトウェアをインストールする必要があります。
各製品・コンポーネント間の接続のプロトコルやポート番号については、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド データ編」の「付録A ネットワークポートとプロトコル一覧」を参照してください。
VMAX3の利用環境の構成例は、下記の図のとおりです。
管理サーバにSolutions Enablerをインストール後、以下の設定を行ってください。
SMI-S Providerの設定
SMI-S Provider の利用者アカウントの登録を実施します。
対象のディスクアレイはSolutions Enablerインストール時に自動認識されます。
SigmaSystemCenterの[管理]ビュー / サブシステムの追加設定
管理対象とするSMI-S Providerごとにサブシステム"SMI-S Service"の追加が必要です。サブシステム登録以外に、管理対象としてディスクアレイを登録する作業(手順3)も必要ですので注意してください。
サブシステム"SMI-S Service"追加時に指定する項目は以下のとおりです。
URL
以下の形式で接続先のSMI-S ProviderのIPアドレスを設定します。
http:// IPアドレス(SMI-S Provider) : port番号
ポート番号のデフォルトはhttpの場合5988、httpsの場合5989です。ポート番号の部分は省略可能です。
アカウント名
接続先のSMI-S Providerの利用者アカウントを設定します。
パスワード
利用者アカウントのパスワードを設定します。
ディスクアレイの登録
[リソース]ビュー上で、[ディスクアレイ登録]の操作で、制御の対象であるディスクアレイを登録します。
Solutions Enabler(SMI-S Provider)の利用方法については、「Solutions Enabler Installation and Configuration Guide」を参照してください。
SigmaSystemCenterでストレージ管理ができるようにするために、上記に続いて、「6.2.5. VMAX3制御のために必要な事前の設定について」の作業も必要です。