NE制約は、複数台の仮想マシンの移動先を、互いに異なる仮想マシンサーバとなるように制限する制約です。この制約が指定された場合、最適配置機能、および、最適起動機能は、これらの仮想マシンが、互いに異なる仮想マシンサーバで動作するように移動を行います。また、VM移動操作については、移動先の仮想マシンサーバ上に、対象仮想マシンとNE制約による関係を有する仮想マシンが存在する場合、移動を行いません。
この制約は、起動状態の仮想マシン(最適起動の場合には、起動対象の仮想マシンも含む)に対してのみ有効となります。制約範囲内にある停止状態の仮想マシンは、移動先の判定時には考慮されません。
NE制約は、VM制約グループに対して設定を行います。
VM制約グループに関する説明は、「4.7.18. 制約グループ」を参照してください。
NE制約は、1つの組み合わせで8台以下となるように設定してください。
1つのNE制約の組に対し、これを超える台数の仮想マシンを設定することは推奨されません。
NE制約は、同一の仮想マシングループに存在する仮想マシン間に限り有効となります。
異なる仮想マシングループに所属する仮想マシン間で制約を行うことはできません。
NE制約は、最適起動、および(VM退避操作も含めた)最適配置のすべての機能に対して強制されます。
このため、NE制約が設定されたVM制約グループに含まれる仮想マシンが、起動先となる仮想マシンサーバの数より大きい場合、すべての仮想マシンを起動することができません。
NE制約を設定する場合、対象となる仮想マシンの数に注意して設定を行ってください。
最適作成機能は、NE制約を考慮しません。作成する仮想マシンのホストにNE制約が設定されていた場合でも、この制約を無視して作成箇所が選択されます。仮想マシン作成後に配置制約を適用するには、最適起動による電源操作、もしくは、配置制約を適用する操作を実施する必要があります。
配置制約を適用する操作については、「sscコマンドリファレンス」の「3.4.5. 配置制約に従った配置」を参照してください。