ホストプロファイルは、管理対象マシンに割り当てる一連の固有情報をまとめた設定です。管理対象マシンに固有情報を割り当てる場合は、ホスト名やIPアドレスのような一部の固有情報を除き、ほとんどの固有情報はホストプロファイルで設定を行います。
ホストプロファイルは、[運用]ビュー上のグループ、ホストの各階層で定義することができるため、業務の要件に合わせて柔軟な運用が可能です。複数のマシンに広範囲に適用したい設定はグループ層で設定を行い、個別に指定したいマシンにはホスト層で設定します。グループ層で定義を行った場合は、グループ配下のすべてのホストに設定が引き継がれます。ホスト設定では、上位から引き継がれた設定をそのまま使用するか、個別の設定を行うかをカテゴリ別に選択することができます。
ホストプロファイルは、OS設定、DNS/WINS設定、拡張設定の3つのカテゴリがあります。ホストプロファイルの設定を行う場合は、OS設定の設定を必ず行う必要があります。OS設定を行わずに、DNS/WINS設定と拡張設定のみの設定を行うことはできません。
OS設定は、ホストプロファイル以外のテンプレートでも設定を行うことができます。テンプレートでOS設定を行った場合は、グループ、ホストのホストプロファイルのOS設定に設定が引き継がれます。
各カテゴリに所属する固有情報、および、各固有情報の詳細については、「1.4.2. イメージ展開で適用可能な固有情報について」を参照してください。
ホストプロファイルの定義の方法は、次の3通りがあります。
グループプロパティ、または、ホスト設定上で直接設定する。
[運用]ビュー上のグループプロパティ、または、ホスト設定の[ホストプロファイル]タブ上でホストプロファイルを直接設定します。名前付きのホストプロファイルの設定は使用しません。
名前付きのホストプロファイルの設定を利用する。
任意の定義済の名前付きのホストプロファイルの設定を参照し、ホストプロファイルの定義として利用します。名前付きのホストプロファイルは複数のホストプロファイルの設定から参照することができます。ホストプロファイルの設定を変更したい場合は、参照先の名前付きのホストプロファイルの設定を変更する必要があります。名前付きのホストプロファイルを参照しているグループプロパティ、または、ホスト設定上では、設定内容を変更することはできません。
名前付きのホストプロファイルから設定をコピーする。
任意の定義済の名前付きのホストプロファイルから設定をコピーし、ホストプロファイルを設定します。設定内容をコピーするだけのため、上記の名前付きのホストプロファイルの設定を参照する方法と異なり、コピー後にグループプロパティ、または、ホスト設定の[ホストプロファイル]タブの設定内容を変更することができます。また、コピー後に、コピー元の名前付きのホストプロファイルの設定を変更しても、変更内容はコピー先に反映されません。
名前付きのホストプロファイルは、[リソース]ビュー上のホストプロファイル一覧上で登録します。作成の際、既に定義済みの名前付きのホストプロファイルから設定内容を参照して設定することができます。
登録した名前付きのホストプロファイルは、グループプロパティ、または、ホスト設定上で、設定内容を利用するか、コピーするかのどちらかの方法で使用します。グループプロパティ上で利用する場合は、グループ配下のすべてのホスト設定のホストプロファイルに利用した名前付きのホストプロファイルの設定が反映されます。
名前付きのホストプロファイルの公開範囲について、次の2種類があります。
Public
公開範囲が限定されない名前付きのホストプロファイルです。[運用]ビューのグループプロパティ、または、ホスト設定を操作可能なすべてのユーザが、Publicの名前付きのホストプロファイルを利用することができます。
Private
指定のテナント配下のみで利用することができる名前付きのホストプロファイルです。名前付きのホストプロファイルを作成するときに、割り当てるテナントを指定して利用します。
次の図は、名前付きのホストプロファイルを利用して設定を行った場合のイメージです。