SigmaSystemCenter のイメージ展開の機能を使用して、次の表の固有情報を管理対象マシンに対して適用することができます。
「(3)ホストプロファイル - OS設定」に記載のローカルアカウント設定については、管理対象マシンに対する電源制御時のサービス起動待ち制御、サービス情報の収集、ファイル配布の機能、また、ESMPRO/ServerAgentServiceがインストールされた管理対象マシンの監視用のアクセスアカウントとして使用することが可能です。
以下に分類される各項目について説明します。
項目 | 説明 | 対応OS種類 (Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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ホスト名 | 管理対象マシンのOSに登録するホスト名(コンピュータ名)を設定します。グループプロパティ設定でホストを追加するときに設定します。 | Windows, Linux | DPM, VC |
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IPアドレス(NIC設定) | 管理対象マシンのOSに登録するNIC関連の情報を設定します。 IPアドレス以外にサブネットマスク、デフォルトゲートウェイを設定できます。 ホスト設定、または、IPアドレスプールで設定します。 ホスト設定に設定がある場合は、IPアドレスプールからIPアドレスは払い出されません。 ホスト設定の設定がなく、IPアドレスプールに設定がある場合、リソース割り当てなどの稼動の操作が実行されたときにIPアドレスプールからIPアドレスが払い出され、ホスト設定に設定されます。
NIC関連の情報は、適用対象のNICを識別するためのNIC番号との組み合わせで設定します。固有情報の適用対象が物理マシンや仮想マシンサーバの場合、NICはMACアドレスで識別されるため、[リソース]ビュー上でNIC番号とMACアドレスとの対応関係を設定しておく必要があります。 | Windows, Linux | DPM, VC |
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静的ルート設定 | 論理ネットワークの[静的ルート]タブの以下の項目を設定します。設定の処理では、管理対象マシン上でOSの静的ルートの設定のコマンドが実行されます。
「5.5.7. 静的ルート設定」を参照してください。 | Windows, Linux | DPM, VC |
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項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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OS種別 | OSの種類を指定します。次の3つがあります。
ホストプロファイルで設定可能な固有情報はOS種別により異なります。OS種別は、SigmaSystemCenter が管理対象マシンに固有情報を割り当てるときに、割り当て方法を区別するための情報として使用されます。 | - | - |
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項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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OS名 | OSの名前を設定します。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows, Linux | DPM, VC |
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ローカルアカウント設定 | ローカルアカウント設定は従来(SigmaSystemCenter3.4以前)の管理者アカウント、管理者パスワードから拡張された設定で、設定の用途は次の2つです。
ローカルアカウント設定では、ホストプロファイル作成時に管理者アカウントがビルトインのアカウントとして追加されます。ホストプロファイルの画面上では、管理者アカウントは、[ビルドイン管理者]列がチェックされます。 また、管理者アカウント以外のアカウントを複数追加することが可能です。ただし、追加のアカウントをイメージ展開でのアカウント追加の用途で使用する場合は、Sysprep応答ファイルの指定も必要となりますので、注意してください。
ローカルアカウント設定は、次の3つの設定項目があります。
なお、管理者アカウントは、OSの種類により、管理者アカウントのデフォルトのアカウント名が異なります。Windowsの場合はAdministrator、Linuxの場合はrootです。 管理者アカウントのアカウント名の変更を行うことは可能ですが、イメージ展開では上記の固定のアカウント名が使用されて固有情報反映が行われるため、注意してください。
また、管理者アカウントのパスワードは、ホストプロファイル以外にホスト設定の[全般]タブで設定することができます。複数に設定がある場合、以下の順番で設定が有効になります。
| Windows, Linux | DPM, VC | VCの固有情報反映を利用するケースで、Linuxの場合、以下の注意があります。
管理者アカウント以外の設定アカウントをイメージ展開での対象OSへのアカウント追加の用途で使用する場合は、Sysprep応答ファイルの指定が必要となりますが、以下のOSは利用できません。
Owner名、組織名の設定は必須のため、ESMPRO/ServerAgentServiceがインストールされた管理対象マシンの監視用途のみで使用する場合でも必要となりますので注意してください。ただし、Owner名、組織名の設定は監視用途では使用されません。 ※SigmaSystemCenter3.5 Update1以降は、Owner名、組織名について、省略時、設定が既定値に自動補完されるようになったため、明示的に設定を行う必要はなくなりました。
サービス起動の待ち合わせ制御については、「1.8.6. 起動、再起動時のサービス起動の待ち合わせ制御」を参照してください。ESMPRO関連の登録については、「1.2.16. ESMPRO/ServerManagerへの登録について」を参照してください。
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Owner名 | 管理対象マシンのOSに登録するOwner名(使用者名)を設定します。本設定は必須です。 ※SigmaSystemCenter3.5 Update1以降は、設定を省略した場合、"Windows ユーザー"が自動設定されます。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows | DPM, VC | ESMPRO/ServerAgentServiceがインストールされた管理対象マシンの監視用途のみで使用する場合でも本設定が必須となりますので注意してください。ただし、本設定は監視用途では使用されません。 |
組織名 | 管理対象マシンのOSに登録する組織名(会社名)を設定します。本設定は必須です。 ※SigmaSystemCenter3.5 Update1以降は、設定を省略した場合、"組織名"が自動設定されます。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows | DPM, VC | ESMPRO/ServerAgentServiceがインストールされた管理対象マシンの監視用途のみで使用する場合でも本設定が必須となりますので注意してください。ただし、本設定は監視用途では使用されません。 |
タイムゾーン | 管理対象マシンのOSに登録するタイムゾーンを設定します。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows | DPM, VC | DPMの固有情報反映を行う場合、以下のとおり、対象のOS種類や使用方法により、利用できない場合があります。
Sysprep応答ファイルが利用できないときは、次の既定値が使用されます。
上記既定値から変更が必要な場合は、マスタマシン用のDPMのパラメータファイルを作成し、パラメータファイル上のタイムゾーンの設定を変更することで、設定可能です。
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プロダクトキー | 管理対象マシンのOSに登録するプロダクトキーを設定します。
ホストプロファイル以外にホスト設定の[全般]タブで設定することができます。複数に設定がある場合、以下の順番で設定が有効になります。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows | DPM, VC |
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ライセンス | VMwareの仮想マシンサーバプロビジョニングを実施するときの専用の設定項目です。管理対象マシンのOSに適用するライセンスを設定します。
複数に設定がある場合、以下の順番で設定が有効になります。
| Linux | VC | グループのマシン種別をVMサーバに設定している場合に設定できます。 |
ライセンスモード | 管理対象マシンのOSに登録するライセンスモードを設定します。ライセンスモードには同時接続サーバ数と接続クライアントの2つを選択できます。同時接続サーバ数の場合は、同時接続数を指定します。
グループプロパティなどでテンプレートが設定されている場合はテンプレートから設定を引き継ぎます。 | Windows | VC | DPMの固有情報反映を使用する場合は、設定は無視され、同時接続サーバ数:5の設定が使用されます。上述の設定を変更したい場合は、マスタマシン用のDPMのパラメータファイルを作成し、パラメータファイル上のライセンスモードの設定を変更する必要があります。
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ワークグループ or ドメイン | 管理対象マシンのOSがワークグループに参加するか、ドメインに参加するかを設定します。 | Windows | DPM, VC |
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参加グループ/ドメイン名 | 管理対象マシンのOSが参加するワークグループ名、または、ドメイン名を設定します。 | Windows | DPM, VC |
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ドメインアカウント | 管理対象マシンのOSがドメインに参加する際に指定するドメインのアカウントを設定します。 | Windows | DPM, VC |
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ドメインパスワード | 管理対象マシンのOSがドメインに参加する際に指定するドメインのアカウントのパスワードを設定します。 | Windows | DPM, VC |
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ドメインサフィックス | 管理対象マシンのOSが参加するドメインのドメインサフィックスを設定します。 | Linux | DPM, VC |
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Sysprep応答ファイル | 固有情報の反映に使用するSysprep応答ファイルを選択します。Sysprep応答ファイルは、ホストプロファイルで指定可能なもの以外の固有情報を設定したいときに利用します。Sysprep応答ファイルについては、「1.4.9. Sysprep応答ファイル」を参照してください。 | Windows | DPM, VC |
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項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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優先(プライマリ)DNS | 管理対象マシンのOSに登録する優先(プライマリ)DNSを設定します。 | Windows, Linux | DPM, VC |
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代替(セカンダリ)DNS | 管理対象マシンのOSに登録する代替(セカンダリ)DNSを設定します。 | Windows, Linux | DPM, VC | 上記(優先(プライマリ)DNSの備考)参照 |
ターシャリDNS | 管理対象マシンのOSに登録するターシャリDNSを設定します。 | Linux | DPM, VC |
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優先(プライマリ)WINS | 管理対象マシンのOSに登録する優先WINSを設定します。 | Windows | DPM, VC |
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代替(セカンダリ)WINS | 管理対象マシンのOSに登録する代替WINSを設定します。 | Windows | DPM, VC | 上記(優先(プライマリ)WINSの備考)参照 |
※Windows OSの「TCP/IP詳細設定」ダイアログの[DNS]タブで設定可能な[この接続のアドレスをDNSに登録する]と[この接続のDNSサフィックスをDNS登録に使う]の設定項目は、SigmaSystemCenterで明示的に指定することができません。利用方法により異なる設定値となります。
DeploymentManagerによる固有情報反映
[この接続のアドレスをDNSに登録する]がオン
[この接続のDNSサフィックスをDNS登録に使う]がオン
vCenter Server、Sysprep応答ファイルによる固有情報反映(Windows OSの既定の設定はこちら)
[この接続のアドレスをDNSに登録する]がオン
[この接続のDNSサフィックスをDNS登録に使う]がオフ
項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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コマンド | 固有情報の反映後、最初に管理対象マシンのOSにログオンするときに実行するコマンドを設定します。2回目以降のログオン時には実行されません。 固有情報反映やOSの種類により、コマンドが実行されるタイミングが異なりますので、注意してください。
コマンドは複数設定することができます。複数のコマンドの指定がある場合は、設定順に実行されます。
| Windows, Linux | DPM, VC | VCの固有情報反映(Windowsのみ)で、固有情報反映後、指定のコマンドを自動実行する必要がある場合は、レジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC\PVM\Provider\VM\VMwareの値:AutoLogonSetting(型はDWORD)を変更してログオンが自動で実行されるようにしてください。本設定は、Windows OSに対してvCenter Serverによる固有情報の適用を行う場合のみ有効です。設定可能な値は以下のとおりです。既定値は0です。
また、Sysprep応答ファイルを使用する場合は、上記の自動ログオンの指定は有効とならないため、Sysprep応答ファイル中のMicrosoft-Windows-Deployment コンポーネントの RunSynchronous タグに自動実行するコマンドを追記する必要があります。サンプルの Sysprep 応答ファイルでは既に 3 つのコマンドの記載があります。
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項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 備考 |
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サービス名 | サービス起動の待ち合わせ制御の対象となるサービスです。本設定は固有情報反映の処理で対象マシンに反映する情報としては使用されません。
新規リソース割り当て、VM作成、VM再構成など、ホストプロファイルの固有情報反映が伴う操作を行ったときに、対象マシンのマシンプロパティにサービス起動の待ち合わせ制御の対象となるサービスとして、設定が行われます。
| Windows, Linux | サービス起動の待ち合わせ制御については、「1.8.6. 起動、再起動時のサービス起動の待ち合わせ制御」を参照してください。
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項目 | 説明 | 対応OS種類(Windows/Linux) | 利用可能な固有情報反映方法(DPM/VC) | 備考 |
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言語・ロケール | 管理対象マシンのOSに登録される言語、ロケールの設定です。
Windowsでは以下の詳細項目があります。
| Windows, Linux | DPM, VC | 以下のように設定されます。
Sysprep応答ファイルの使用により、明示的に指定することが可能です。DPMの固有情報反映の場合は、対象のOSはWindowsです。サンプルファイルをそのまま利用する場合は、管理サーバの言語の設定と同じ設定になります。
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