12. データベースコントローラ

データベースコントローラに関する設定について説明します。

12.1. データベースコントローラ全般の設定項目・設定方法

データベースコントローラの設定項目については全てMO化されています。項目の設定方法については「各サービスの属性」を参照してください。

補足:
設定された属性は、以下のディレクトリ配下に格納されます。

データベースコントローラ ${INSTANCE_ROOT}/config/persistent-mbean/DatabaseController

これらのファイルの内容には、手を加えないでください。

12.2. データベースコントローラに関する設定

以下はMOで設定可能な データベースコントローラ 設定項目の一覧です。

Dottedname : server.DatabaseController

表1.14.2-1
属性名
(attribute-name)
説明 既定値
JDBCデータソース名
[checkDataSourceName]
状態監視を行うJDBCデータソースのJNDIサーバへの登録名を指定します。 なし
データベースの状態監視コマンド
[checkDatabaseCommand]
データベースの状態監視のために使用するSQL命令を指定します。
JDBCデータソースの状態監視コマンドが設定されていない場合に指定してください。SELECT命令など、ロックの競合が発生しないSQL命令を指定してください。
なし
データベースの起動コマンド
[startCommands]
データベースサーバの起動コマンドを指定します。
データベースを開始する場合に、発行されるコマンドです。
複数のコマンドを登録することができます。コマンドは登録された順番に発行されます。
なし
データベースの停止コマンド
[stopCommands]
データベースサーバの停止コマンドを指定します。
データベースを停止する場合に、発行されるコマンドです。
複数のコマンドを登録することができます。コマンドは登録された順番に発行されます。
なし
コマンド発行の待ち合わせ時間
[commandWaitTime]
開始または終了コマンドの待ち合わせ時間を指定します。(単位:ミリ秒) 1000
ドメイン起動時の連動起動使用有無
[startup]
ドメイン起動に連動してデータベース起動を行うかどうかを指定します。 false

JavaDBを制御対象データベースとする設定

JavaDB(Apache Derby)を デフォルトの制御対象データベースとするには下記の表の通り設定を行ってください。
JavaDB(Apache Derby)のインストール先を、DERBY_INSTALLと表しています。
なお、UNIXの場合は、JavaDB(Apache Derby)に必要な環境変数(JAVA_HOME)の設定も行ってください。
環境変数の設定方法の詳細については、 [ 構築・運用 > 環境変数・JDK・ホスト名の設定変更 > システム環境変数 > ユーザ任意の環境変数設定> WebOTX 全体に環境変数を設定する ]


表1.14.2-2
属性名
(attribute-name)
既定値
JDBCデータソース名
[checkDataSourceName]
jdbc/Derby
データベースの状態監視コマンド
[checkDatabaseCommand]
なし
データベースの起動コマンド
[startCommands]
Windows:
  %DERBY_INSTALL%\bin\startNetworkServer.bat -h localhost -p 1527

Unix:
  ${DERBY_INSTALL}/bin/startNetworkServer -h localhost -p 1527
データベースの停止コマンド
[stopCommands]
Windows:
  %DERBY_INSTALL%\bin\stopNetworkServer.bat -h localhost -p 1527

Unix:
  ${DERBY_INSTALL}/bin/stopNetworkServer -h localhost -p 1527
コマンド発行の待ち合わせ時間
[commandWaitTime]
1000
ドメイン起動時の連動起動使用有無
[startup]
true