アプリケーショングループの不整合への対処
事象説明
アプリケーショングループに関連するファイルが削除されているのに、統合運用管理ツール上、アプリケーショングループが存在している、という不整合な状態になっている場合、アプリケーショングループをコマンドや統合運用管理ツールから削除できません。配備情報の不整合への対処も失敗します。
状況の確認方法
アプリケーショングループやプロセスグループの操作を行うと、以下のメッセージが${INSTANCE_ROOT}/logs/agent.logに出力されます。
- 日本語環境の場合
OTX07140002: TP モニタ管理プロセスへのコマンド要求がエラーになりました: TPS12-00905 ファイルがオープンできません:<アプリケーショングループ名>.ped
- 英語環境の場合
OTX07140002: TP monitor adminstration process command error: TPS12-00905 Cannot open the file:<アプリケーショングループ名>.ped
採取資料
- ${INSTANCE_ROOT}/logs/agent.log
- ${INSTANCE_ROOT}/config/domain.xml
- ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem 直下の全てのファイル
- ${INSTANCE_ROOT}/config/persistent-mbean 配下の全てのファイル
復旧方法
不整合になる前のバックアップが存在する場合は、バックアップから復旧することができます。
バックアップからの復旧方法は自動バックアップからの復元を参照してください。
不整合前のバックアップがない場合は、以下の方法で復旧してください。
以下の方法で編集・削除を行うファイル・ディレクトリは事前に${INSTALL_ROOT}ディレクトリと
別の場所にバックアップを取ってください。
なお、状況によっては該当箇所・ファイルが存在しない場合もあります。その場合は次の手順に進んでください。
-
該当のドメインを停止してください。
otxadmin> stop-domain <ドメイン名>
-
${INSTANCE_ROOT}/config/domain.xmlをエディタで開きます。
-
domain.xmlの以下の範囲を削除し、保存します。</server>が別行になっている場合もありますが、
その場合も必ず</server>までを削除するようにしてください。
<server config-ref="server-config" name="<アプリケーショングループ名>-<プロセスグループ名>">...</server>
-
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem の以下3ファイルを削除します。
<アプリケーショングループ名>.env
<アプリケーショングループ名>.ped
<アプリケーショングループ名>.trns
-
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/autoup.cnfをエディタで開き、以下を削除します。
<アプリケーショングループ名>.ped
-
${INSTANCE_ROOT}/config/persistent-mbeanディレクトリの以下ディレクトリを削除します。
WebOTXApplicationGroup
WebOTXApplicationGroupList
WebOTXProcessGroupList
WebOTXJ2EEProcessGroup
WebOTXJ2EEApplication
WebOTXEARApplication
WebOTXEJBModule
WebOTXWebModule
WebOTXMessageDrivenBeanClass
WebOTX*Operation
WebOTX*BeanHome
WebOTX*BeanRemote
WebOTXWebContext
WebOTXWebMethod
-
ドメインを起動してください。
otxadmin> start-domain <ドメイン名>
関連情報