WebOTX Manual V10.2 (第4版) 目次を表示 |
WebOTX Application Serverのインストール時、初期ドメイン環境の作成を行います。このとき、インストール時の選択肢により、作成される初期ドメイン環境が異なります。
管理ドメイン(admin)と、ユーザドメイン(既定値:domain1)の作成を行います。
管理ドメイン(admin)の作成のみ実施します。
ドメイン生成中に問題が発生した場合には、ドメインの生成を中止し、WebOTX のインストールディレクトリ配下にログファイル(ant_setup.log)を出力します。以下では、ドメインの生成時によく問い合わせがある問題について記述しています。
${AS_INSTALL}/domains/adminディレクトリが作成されているが、${AS_INSTALL}/domains/domain1が生成されていない場合、ant_setup.log以下の点について問題がないか確認を行います。
原因を解決した後、下記に記載した対応を行ってください。
原因 | 対応 |
---|---|
ant の実行に失敗する | 管理ドメインの再作成を行う |
ループバックの確認 | 原因を解決した後、一旦アンインストールを行い、再度インストールを行ってください。 |
ポート番号の重複 | 管理ドメインの再作成を行う |
${AS_INSTALL}/domains/adminディレクトリ及び、${AS_INSTALL}/domains/domain1が生成されており以下の点について問題がないか確認を行います。
原因を解決した後、下記に記載した対応を行ってください。
原因 | 対応 |
---|---|
ポート番号の重複 | ユーザドメインの再作成を行う |
ドメイン生成時、${AS_INSTALL}/domains ディレクトリが生成されず、${AS_INSTALL}/ant_setup.logファイルも出力されていない場合、インストールした端末の環境に問題がありant スクリプトの起動に失敗した可能性があります。
以下の点について問題がないか確認を行います。
以下の環境変数に不正なディレクトリや不正な文字が含まれていないか確認します。
JAVA_HOME
ANT_HOME
CLASSPATH
PATH
Windows
環境において、環境変数の最後の文字に"\"を指定しないでください。フォルダ区切りとエスケープ文字が識別できずスクリプトが不正動作する場合があります。
環境変数を修正後、再インストールする場合は、WebOTXを一旦アンインストール後、残ったWebOTX
ディレクトリはすべて削除してから再インストールを行ってください。
ネットワークで自ホスト名とアドレスが正しく解決できない場合、管理ドメイン(admin)の起動に失敗しドメイン生成処理が失敗します。
nslookup コマンド等で自ホスト名とIP
アドレスが正しく対応されているかを確認します。以下の点について問題がないか確認を行います。
設定を修正し、再インストールする場合は、WebOTXを一旦アンインストール後、残ったWebOTX ディレクトリはすべて削除してから再インストールを行ってください。
ant_setup.log
WebOTX
が使用するポート番号が、他のアプリケーションで使用されていた場合、ドメインの生成、および、ドメインの起動に失敗します。
特に、ポート80(HTTP ポート)については、サーバマシンにデフォルトでWeb
サーバがインストールされていることがあり注意が必要です。また、複数のドメインを生成する場合、それぞれのドメインで重複しないポート番号を割り当てる必要があります。
インストール時のポート番号は、インストールディレクトリ配下のadmin-domain.properties、domain1.properties
で定義されています。netstat コマンド等でポート番号が重複して使われていないか確認します。
ant_setup.log
もし、使用するポート番号が他のドメインで既に設定済みである場合、次のようなエラーが表示されます。
ant_setup.log
> cd ${AS_INSTALL} ># ant_setup.bat
# cd /opt/WebOTX # bin/asant -buildfile /opt/WebOTX/setup.xml -logfile /opt/WebOTX/ant_setup.log setup
# cd /opt/WebOTX # bin/otxown.sh
otxadmin > login --user <管理ドメインのユーザ名> ---password <管理ドメインのパスワード> --port <管理ドメインのポート番号> otxadmin > create-domain --file=<ドメイン名>.properties <ドメイン名>
otxadmin > login --user <管理ドメインのユーザ名> ---password <管理ドメインのパスワード> --port <管理ドメインのポート番号> otxadmin > create-domain --file=<ドメイン名>.properties <ドメイン名>
# cd /opt/WebOTX # bin/otxown.sh