3. プログラミング・開発ガイド

3.1. SUエディタの操作

3.1.1. エンドポイントの追加

SOAP バインディングの設定画面を例に説明します。
追加をクリックし、エンドポイントを追加します。


図2.7.1-1

エンドポイントの設定画面でエンドポイント名を指定します。プロバイダとして動作する場合は、コンシューマに公開するエンドポイント名を指定します。コンシューマの場合、任意の名前を指定します。


図2.7.1-2

追加したエンドポイント名を変更したい場合、エンドポイント名を選択して名前の変更をクリックすることで、または選択したエンドポイントをダブルクリックすることで表示されるエンドポイント名の設定ダイアログで変更します。

3.1.2. トランザクションの設定

トランザクション は、コンシューマにのみ設定可能です。プロバイダには設定できません。
トランザクションの設定項目
表2.7.2-1
項目
説明

トランザクション
トランザクション制御を指定します。
   no-transaction: トランザクション制御を行いません。
   xa-transaction:XAトランザクション制御を行います。制御対象は、“in-only”、“in-out”、“robust-in-only”です。
“no-transaction”、“xa-transaction”から選択[任意]
   デフォルト値:“no-transaction”

3.1.3. メッセージ送信優先度の設定

メッセージ送信優先度 は、コンシューマにのみ設定可能です。プロバイダには設定できません。
メッセージ送信優先度の設定項目
表2.7.3-1
項目
説明

メッセージ送信優先度
メッセージ送信時の優先度を設定します。
数値(-5〜+5)[任意]
デフォルト値:0

3.1.4. エラーリトライの設定

エラーリトライ は、HL7 BC の場合、コンシューマ、プロバイダ双方で設定できますが、 その他の場合には、コンシューマにのみ設定可能です。プロバイダでは設定できません。
エラーリトライの設定項目
表2.7.4-1
項目
説明

リトライ回数
エラーを受けてメッセージを再送信する回数を指定します。
数値(0以上)[必須]
デフォルト値:0
リトライ間隔
エラーを受けてメッセージを再送信するまでの間隔(秒)を指定します。
数値(0以上)[必須]
単位:秒
デフォルト値:0

3.1.5. オプション一覧の設定

追加 をクリックすると、オプションの設定ダイアログが表示されます。


図2.7.5-1

オプション一覧の設定項目
表2.7.5-1
項目
説明

名前
プロパティの名前を指定します。
任意の文字列[必須]。

プロパティの値を指定します。
任意の文字列[必須]。

3.1.6. メッセージハンドラの設定

SUエディタを使用してメッセージエクスチェンジハンドラおよびメッセージコンバートハンドラの設定をする方法について説明します。
SUエディタの メッセージエクスチェンジハンドラあるいはメッセージコンバートハンドラの、追加編集ボタンをクリックすると、ハンドラ詳細設定ダイアログが起動します。


図2.7.6-1

メッセージハンドラの設定項目
表2.7.6-1
項目
説明

ハンドラ名
このハンドラの名前を設定します。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [任意]
ハンドラ実装クラス
ハンドラクラスの名前を指定します。
   サービスアセンブリプロジェクトに共通ハンドラプロジェクトをインポートしている場合は、コンボボックスにハンドラ実装クラス名が表示されます。また、製品標準の組み込み定義ハンドラとして、CSVとXMLの相互変換を行うクラス(com.nec.webotx.jbi.handler.xmlcsv.XmlCsvExchangeHandlerクラス)をコンボボックスから設定できます。
【マルチバイト文字列指定可】
クラス名 [必須]
説明
ハンドラの説明です。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [任意]
パラメータ
ハンドラの初期化パラメータを指定します。
 
パラメータテーブルの追加ボタンをクリックると、ハンドラ詳細設定ダイアログが起動します。


図2.7.6-2

メッセージハンドラのパラメータ設定項目
表2.7.6-2
項目
説明

パラメータ名
ハンドラの実装内部でパラメータを取得するために、キーとなるパラメータ名を指定します。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [必須]
パラメータ値
パラメータ名をキーとして取得される値を設定します。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [必須]
CSVとXMLの相互変換を行うハンドラクラス

ハンドラ実装クラスに組み込み定義ハンドラのcom.nec.webotx.jbi.handler.xmlcsv.XmlCsvExchangeHandlerクラスを指定した場合、以下の設定が使用可能です。
設定はhandleInMessageメソッド / handleOutMessageメソッド でそれぞれ個別に設定する事ができます。handleInMessageメソッドに設定する場合は項目の接頭辞に "in." (例: in.enabled) を、handleOutMessageメソッドに設定する場合は項目の接頭辞に "out." (例: out.enabled) を付加して設定します。

CSVからXMLに変換する場合は、以下のXMLフォーマットにて出力されます。
<column1>、<column2>、<column3>... 要素名は、CSVの列数に応じて出力されます。この要素名は、設定によりCSVの先頭行の列名を使用する事ができます。
<root>
  <record>
    <column1>Carolyn</column1>
    <column2>Sha</column2>
    <column3>135178</column3>
  </record>
  <record>
    <column1>Chris</column1>
    <column2>Arrasmith</column2>
    <column3>634284</column3>
  </record>
</root>

XMLからCSVに変換する場合は、以下のCSVフォーマットにて出力されます。
設定により、XML中の列に対応する要素名 <column1>、<column2>、<column3>...をCSVの先頭行の列名に追加する事ができます。
Carolyn,Sha,135178
Chris,Arrasmith,634284
表2.7.6-3
項目
説明

enabled
変換機能を有効にするかどうかを指定します。
下記の値から選択します。[任意]
   true
   false
デフォルト値:true
OutputFormat
変換先のフォーマットを指定します。
下記の値から選択します。[任意]
   xml (CSV→XML変換)
   csv (XML→CSV変換)
デフォルト値:xml
ConvertTopRowToElementNameList
CSV→XML変換時に、CSVの先頭行をXMLの要素名に使用するかどうかを指定します。
下記の値から選択します。[任意]
   true
   false
デフォルト値:true
ConvertElementNameListToTopRow
XML→CSV変換時に、XMLの要素名をCSVの先頭行に使用するかどうかを指定します。
下記の値から選択します。[任意]
   true
   false
デフォルト値:false
CSVSeparator
CSVの区切り文字を指定します。CSV→XML変換ではCSV読み込み時に、XML→CSV変換ではCSV出力時に使用します。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [任意]
デフォルト値:","
CSVSeparatorEscapeChar
CSVの区切り文字のエスケープ文字を指定します。CSV→XML変換ではCSV中のエスケープ文字をCSV区切り文字に置換してXML出力します。XML→CSV変換ではXML中のCSV区切り文字をエスケープ文字に置換してCSV出力します。
【マルチバイト文字列指定可】
任意の文字列 [任意]
デフォルト値:"\,"
LineSeparatorCode
CSVの改行コードを指定します。CSV→XML変換ではCSV読み込み時に、XML→CSV変換ではCSV出力時に使用します。
下記の値から選択します。[任意]
   CR (\r)
   LF (\n)
   CRLF (\r\n)
デフォルト値:CRLF
OutputCharCode
CSVの文字コードを指定します。CSV→XML変換ではCSV読み込み時に、XML→CSV変換ではCSV出力時に使用します。
java.nio API用のエンコーディング名を表す文字列 [任意]
デフォルト値:UTF-8

3.1.7. スキーマファイルの設定

スキーマファイルの設定手順について説明します。


図2.7.7-1

インプット、およびアウトプットの横に配置された 参照 ボタンを押すと、 スキーマファイルの選択ダイアログが表示されます。
対象SU のMETA-INF\schemaフォルダ配下のサブフォルダおよび、スキーマファイルが表示されます。 ここで、スキーマファイルを選択し、OK ボタンを押すとスキーマが設定できます。


図2.7.7-2

対象SU のMETA-INF\schemaフォルダ配下以外のスキーマファイルを設定したい場合は、 スキーマファイルの取り込み... ボタンを押すと、ファイルを開くダイアログが開くので、 ファイルシステム上のスキーマを選択すると、対象SU のMETA-INF\schemaフォルダ配下にコピーされます。


図2.7.7-3

同じ名前のスキーマが、対象SU のMETA-INF\schemaフォルダ配下に存在する場合は、次のダイアログが表示 されるので、 の、いずれかを選択し、OK ボタンを押します。


図2.7.7-4

コピーされたファイルを選択することで、スキーマが設定できます。


図2.7.7-5

Memo
A.xsd が、B.xsd を include している場合、A.xsd と B.xsd ともschema フォルダ配下に取り込んでください。