名称
deploy - 指定されたコンポーネントの配備
形式
deploy --user admin_user [--password admin_password] [--host host_name] [--port port_number] [--passwordfile filename] [--apgroup apgroup_name] [--pgroup pgroup_name] [--terse=true|false] [--echo=true|false] [--interactive] [--virtualservers virtual_servers] [--contextroot context_root] [--force=true|false] [--precompilejsp=true|false] [--verify=true|false] [--name component_name] [--upload=true|false] [--retrieve local_dirpath] [--dbvendorname dbvendorname] [--createtables=true|false | --dropandcreatetables=true|false] [--uniquetablenames=true|false] [--deploymentplan deployment_plan] [--enabled=true|false] [--rmic=true|false]   [--methodid limit|all|none] filepath
説明
EJB、ウェブ、コネクタ、J2EEアプリケーション、CORBAアプリケーション、共有コンポーネントを配備します。コンポーネントが既に 配備されている、もしくは存在する場合、--forceオプショ ン がtrueならば強制的に再配備されます。

--createtablesオプションと--dropandcreatetablesオプションはbooleanであり、trueまたはfalseの値をとります。これらのオプションはデータベースへマップされていないCMP beanの配備の間のみ使用されます。(すなわちどんなnec-cmp-mappings.xmlディスクリプタもモジュールのMETA-INFディレクトリに出力されません) さもなければそれらは無視されます。

--createtablesオプションと--dropandcreatetablesオプションは互いに排他的で、一方のみが使用できます。createtablesまたはdropandcreatetablesが失敗した場合、配備は失敗せず、警告メッセージがログファイルに出力されます。

Standard/Enterprise EditionでWebアプリケーション や EJB やCORBA アプリケーションを配備する場合、アプリケーショングループとプロセスグループを指定するために---apgroupと---pgroup を使用する必要があります。ただしWebコンテナシングルプロセスモードの場合、Webアプリケーションの配備ではアプリケーショングループとプロセスグループの指定は不要です。アプリケーショングループとプロセスグループは作成済みでなければいけません。再配備(コンポーネントが既に存在し、--force=trueが使用されている)の場合、--apgroupと--pgroupは無視され、以前配備されていたアプリケーショングループとプロセスグループに対して再配備されます。

ダイナミックRMI-IIOPを有効にしてサーバを実行している場合(デフォルト)、RMI-IIOP用のスタブとタイを生成する必要はありません。ダイナミックRMI-IIOPが無効になっている場合は、--rmicを指定してスタブとタイを生成する必要があります。

このコマンドはリモートモードでのみ使用できます。

オプション
--user
ドメインアプリケーションサーバの管理ユーザ名

--password
ドメインアプリケーションサーバの管理ユーザのパスワード

--host
ドメインアプリケーションサーバが起動しているマシン名

--port
ドメインアプリケーションサーバのポート番号(既定値:6212)

--passwordfile
ドメインアプリケーションサーバの管理ユーザのパスワードを含むファイル

--apgroup
配備先アプリケーショングループ。Web/Standard-J Editionでは指定できません。

--pgroup
配備先プロセスグループ。Web/Standard-J Editionでは指定できません。

--terse
trueを指定すると、出力データがスクリプトによる処理のための簡潔なデータとなります。既定値はfalseです。

--echo
trueを指定すると、標準出力でコマンドライン文が表示されます。既定値はfalseです。

--interactive
true(既定値)を指定すると、パスワードオプション入力用のプロンプトを表示します。

--virtualservers
仮想サーバ名のコンマ区切りの一覧

--contextroot
アーカイブがウェブモジュールの場合のみ有効。他のアーカイブタイプの場合は無視され、拡張子なしのファイル名がデフォルトとなります。

--force
指定されたコンポーネントが既に配備されているあるいは存在する場合でも強制的にコンポーネントを(再)配備することを保証します。既定値はfalseです。

--precompilejsp
既定値はfalseで、JSPは配備中に事前コンパイル出来ません。代わりにJSPは動作中にコンパイルされます。

--verify
trueの場合、その配備ディスクリプタの文法と意味が確認されます。既定値はfalseです。

--name
配備可能なコンポーネントの名称

--upload
trueの場合、管理サーバに配備可能なファイルをアップロードします。サーバマシンに配備可能なファイルへのファイルパスがマウントされている場合、もしくは管理サーバがローカ ルで動作している場合、uploadオプションをfalseに設定してください。既定値はtrueです。

--retrieve
ローカルディレクトリへサーバマシンからクライアントスタブJARファイルを検索します。

--dbvendorname
使用されているデータベースベンダの名称。既定値 は nec-ejb-jar.xml ファイルのcmp-resource()設定の中で対応するエントリーです。指定されない場合、既定値はSQL92です。したがってテーブルを作成及び削除するためのDDLファイルはSQL92フォーマットで作成されます。

--createtables
マップされていないCMP beansのアプリケーションの配備 でテーブルを作成します。既定値はnec-ejb-jar.xmlファイルのcmp-resource設定の中で対応するエントリーです。指定されない場合、既定値は配備ディスクリプタで指定されたエントリーです。既定値はfalseです。

--dropandcreatetables
マップされていないCMP beansの既に配備されたアプリ ケーションの再配備でテーブルを削除します。指定されない場合、nec-ejb-jar.xmlのcmp-resource設定の中のdrop-tables-at-undeployエントリーがtrueならばテーブルは削除されます。nec-ejb-jar.xmlのcmp-resource設定の中のcreate-tables-at-deployエントリーがtrueならば新しいテーブルが作成されます。再配備の時、以前の配備で作成されたテーブルは新しいテーブルが作成される前に削除されます。既定値はfalseです。

--uniquetablenames
全beanに対して唯一のテーブル名を保証し、ハッシュコードをテーブル名に付加します。case-sensitive bean名のアプリケーションがある場合に役に立ちます。既定値はfalseです。

--deploymentplan
WebOTX固有のディスクリプタを含むJARであるdeploymentplanを取り、それを配備します。これはピュアEARファイルを配備するときに使われます。ピュアEARファイルとはWebOTX固有のディスクリプタなしのEARです。

--enabled
配備中にアプリケーションを有効化するかどうかを指定します。true(既定値。ただしCORBAを除く)の場合、アプリケーションが有効な(利用可能な)状態で配備が終了されます。false の場合、アプリケーションは無効な状態で配備が終了されます。

--rmic
RMI-IIOP用のスタブとタイを生成するためのフラグ。このフラグがtrueの場合スタブとタイが生成されます。このフラグがfalseの場合スタブとタイは生成されず、そのためサーバはダイナミックRMI-IIOPが有効である必要があります。

--methodid
EJBトランザクションIDの割り当て方法を指定します。limitの場合はビジネスメソッドに対してのみ割り当てられます。allの場合はすべてのリモートメソッドに対して割り当てられます。 none の場合は割り当てを行いません。規定値はlimitです。
オペランド
filepath
--uploadオプションがtrueの場合、ローカルマシン上の配備可能なファイルへのパス。さもなければサーバマシンへの絶対パス。
使用例
例1: J2EEアプリケーションを配備
Cart.earファイルにパッケージされたJ2EEアプリケーションを配備 (インストール)します。
otxadmin> deploy --user admin --password adminadmin --host bluestar --port 6212 Cart.ear
Command deploy executed successfully
例2: Standard/Enterprise EditionでJ2EEアプリケーション を配備
Cart.earファイルにパッケージされたJ2EEアプリケーションをアプリケーショングループ"apg1"、プロセスグループ"pg1"に配備します。
otxadmin> deploy --user admin --password adminadmin --host bluestar --port 6212 --apgroup apg1 --pgroup pg1 Cart.ear
Command deploy executed successfully
例3: デフォルトコンテキストルートを持つウェブアプリケーションを配備
helloコンテキストルートにhello.warファイル内のウェブアプリケーションを配備します。
otxadmin> deploy --user admin hello.war
Command deploy executed successfully
例4: Standard-J Editionでenterprise bean(EJBコンポーネント)を配備
container-managed persistence(CMP)を持つenterprise beanを配備し、beanによって使用されるデータベースを作成します。
otxadmin> deploy --user admin --createtables=true EmployeeEJB.jar
Command deploy executed successfully
Example 5: Standard/Enterprise Editionでenterprise bean(EJBコンポーネント)を配備
container-managed persistence(CMP)を持つenterprise beanをアプリケーショングループ"apg1"、プロセスグループ"pg1"に配備します。それと同時に、beanによって使用されるデータベースを作成します。
otxadmin> deploy --user admin --createtables=true --apgroup apg1 --pgroup pg1 EmployeeEJB.jar
Command deploy executed successfully
Example 6: コネクタモジュール(リソースアダプタ)を配備
RARファイルにパッケージされたコネクタモジュールを配備します。
otxadmin> deploy --user admin jdbcra.rar
Command deploy executed successfully
Example 7: CORBA applicationを配備
CPKファイルにパッケージされたCORBAアプリケーションを配備します。
otxadmin> deploy --user admin --apgroup apg1 --pgroup pg1 mycorba.cpk
Command deploy executed successfully
Example 8: 共有コンポーネントを配備
SPKファイルにパッケージされた共有コンポーネントを配備します。
otxadmin> deploy --user admin sharedjar.spk
Command deploy executed successfully
終了ステータス
0 : コマンド実行成功
1 : コマンド実行失敗
関連事項
undeploy(1) list-components(1)