IIOPリスナ異常終了時/未起動への対応

事象説明

    起動時に問題があった場合や何らかのプログラム的問題による終了が考えられます。
    起動時の問題としては、UNIXの場合はIIOPリスナの設定「利用可能な同時接続クライアント数」を増やした事によるカーネルパラメータの不足により起動に失敗する事があります。
    あるいはIIOPリスナで使用するポートが既に使用されている可能性があります。
    IIOPリスナが正常に起動していない場合、全てのオペレーション呼び出しに失敗し、クライアントにCOM_FAILURE(REFUSE)が返ります。

状況の確認方法

    IIOPリスナの起動に失敗した場合、統合運用管理ツールからTPシステム配下のIIOPリスナを確認すると、停止状態になっています。また、IIOPリスナが起動失敗したという事象については、以下に説明するイベントログ・シスログから確認することが可能です。

    OTX01180012:監視対象は起動していません。:domain1:category=monitor,type=alive-check-monitor,WebOTXSystem=tpsystem,server=server,name=IIOPListener-state

    history.act(${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/history.act)により起動時の障害かある程度運用された後の異常終了か確認して下さい。なお、history.actの出力がないか、数行しかない場合はTPシステムの起動に失敗している可能性があるのでTPシステムの起動障害「TPモニタ・マネージャライフサイクルの起動停止失敗について」を参照してください。

問題の検出方法

    iioplsnプロセスが存在するか確認してください。Windowsの場合はタスクマネージャで、UNIXの場合はpsコマンドで確認できます。

復旧方法

    起動後、ある程度の期間動作した後の異常終了である場合は開発元にお問い合わせください。TPシステムの起動に失敗している場合は先にTPシステムの起動失敗の原因を特定し、対処してください。
    IIOPリスナのポート(既定値5151)が他プロセスと重複している場合は、ポート番号の変更を行ったうえでTPシステムの再起動を行ってください。
    また、Windowsの場合、インストール後にマシン再起動を行っていないと必要な環境変数が設定されず、起動に失敗する可能性があります。マシン再起動を行い、起動確認を行ってください。

予防のための対策

    イベントログ・シスログにTPS07を含むメッセージで異常の原因を示すものが出ている可能性があるので確認してください。

対象となるエラー事象

    COMM_FAILUR(REFUSE)


関連情報

    サーバポート未開設への対応

    オペレーション呼び出しでの障害
    サービス起動失敗・異常終了
    TPモニタ機能の障害解析

    トラブルシューティング(障害解析)