サービス起動失敗・異常終了 |
WebOTX Application Serverのサービスの起動失敗について説明します。
特定のアプリケーションだけでなく、WebOTX Application Server全体に及ぶ問題が発生した場合は、こちらを参照して下さい。
TP モニタ・マネージャライフサイクルの起動停止には、TP モニタに関する制御を行うTP モニタ制御サー
ビス(WebOTX_AS TPBASEadm/tpadmd)とTP モニタプロセス(tpmMain, tpmonitor)が影響します。
TP モニタ制御サービスのサービス名は、Windows ではWebOTX TPBASEadm、UNIX ではinetd (Linux は
xinetd)に登録するw-tpadmd です。プロセス名はtpadmd です。
これらのサービスやプロセスが起動失敗すると、TP システムが起動せず、TP モニタ・マネージャライフサ
イクルも起動失敗します。
TP モニタ制御サービスが起動失敗すると、TP モニタ・マネージャも起動失敗します。
このとき、プロセスグループが起動しないため、クライアントからのユーザアクセスはエラーとなります(ユ
ーザ実装による)。
TP モニタ・マネージャの起動に失敗した場合、統合運用管理ツールからTP システムを確認すると、停止
状態になっています。
TP モニタが必要とするファイルやディレクトリにアクセス権限がなかった場合、あるいはファイルやディレ クトリが不足していた場合、TP モニタは起動に失敗し、TP モニタ・マネージャも起動失敗となります。
UNIX において、インストール直後もしくは、以下のコマンドを実行して、マシン再起動せずにWebOTX を起 動した場合WebOTX を起動した場合、TP モニタ・マネージャの起動に失敗します。
UNIXにおいて、リリースメモに記載されている「インストール後の作業」を実施していない場合、TPシステムの起動に失敗します。
また、Windowsにおいて、インストール時に設定するアカウント情報が不適切な場合も、TPシステムの起動に失敗します。
ドメイン作成時、システム名(tpsystem.systemNameW)やシステムID(tpsystem.systemID)の重複が発生す ると制御ファイルの重複、メモリの作成エラーが発生してサービスの起動に失敗します。
TP モニタプロセスが何らかの理由で異常終了した場合、他のTP モニタに関連するプロセスが動作して
いるのであれば、クライアントからのユーザアクセスは成功する可能性はあります。しかし、TP システム
に対する運用操作ができなくなります。
また、実行時に確保する共有メモリが残ってしまうため、次回以降のTP モニタ・マネージャの起動に失敗
します。この場合、プロセスグループのプロセスが起動しないため、クライアントからのユーザアクセスが
エラーとなり(ユーザ実装による)、統合運用管理ツールからはTP システムが停止していることが確認で
きます。
UNIX 版において、WebOTX 起動時に運用ユーザを変更してしまう(otxown.sh を実行してしまう)と、TP モ ニタ・マネージャが正常動作しなくなる可能性があります。
IIOPリスナが正常に起動していない場合、全てのオペレーション呼び出しを行う事ができません。
起動時に問題があった場合や何らかのプログラム的問題による終了が考えられます。
起動時の問題としては、UNIXの場合はIIOPリスナの設定「利用可能な同時接続クライアント数」を増やした事によるカーネルパラメータの不足により起動に失敗する事があります。
あるいはIIOPリスナで使用するポートが既に使用されている可能性があります。
全てのオペレーション呼び出しに失敗する場合、IIOPリスナ異常終了時/未起動以外が原因の可能性もあります。
以下にそれぞれ説明があります。