2. インストール

本章では、WebOTX製品のインストール方法について説明します。

バックアップ環境のリストアに関しては、 [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 1. バックアップ/リストア > 1.3. 同一環境にリストアする手順 ] あるいは [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 1. バックアップ/リストア > 1.4. 異なる環境にリストアする手順 ] を参照してください。

以下からの説明では、WebOTX Application Serverの各エディション(Express、Foundation、Standard、Enterprise)を「WebOTX AS」と省略して表現します。

WebOTX 製品の CD/DVD-ROM 媒体は、対応するプラットフォームによって枚数や収録製品が異なります。

2.1. インストール前の作業

インストール前に必ず行う必要がある作業と確認事項について、それぞれのOSごとに説明します。

ここからは、OSごとに固有の作業内容を説明していきます。

2.1.1. Windows

WebOTXをインストールする前に次の作業を行います。

インストール作業は、必ずAdministratorsグループに所属した管理者権限があるユーザで行わなければなりません。 管理者権限があるユーザでログインしていることを確認してください。
Windows Server 2012、Windows Server 2008、Windows Vista、Windows 7 にインストールを行う場合は、Built-in Administratorユーザで行うか、管理者権限のあるユーザでも「管理者として実行」 によりインストーラを起動してください。

この作業が完了したら[ 2.2. インストール ]に進んでください。

2.1.2. HP-UX、Linux

製品をインストールする前に次の作業を行います。

これらの作業が完了すれば [ 2.2. インストール ] に進んでください。

2.2. インストール

WebOTX製品をインストールする手順について各々のOSごとに説明します。

2.2.1. Windows

ここでは、下に示したWindows用のWebOTX製品および添付品について、それぞれのインストール方法を説明します。

2.2.1.1. WebOTX Application Server Express

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Application Server Express V8.4] を選び、「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\EXP\setup.exe
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.1-1

  2. Windowsインストーラが起動し「インストールの準備中」というメッセージ が表示されたあとに次の画面が表示されます。 「次へ」ボタンを押してください。

    Expressインストーラ開始画面
    図2.2.1.1-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力します。
    [ライセンスキー] ボックスには、製品に添付されている 「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号を正しく入力します。
    入力した情報に間違いがなければ「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面

    図2.2.1.1-3

  4. [インストール済みの JDK] 画面が表示されますので、既にマシンにインストールされている JDK のフォルダを選択後、「次へ」ボタンを押してください。
    環境変数「JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。
    また、複数のJDK がインストールされている場合、最後にインストールした JDK のフォルダが表示されます。
    別のフォルダを選択する場合には「変更」ボタンを押してください。
    ※Windows(x86)プラットフォームの場合は32bit版のJDK、Windows(x64)プラットフォームの場合は64bit版のJDKがインストールされているフォルダを指定してください。それ以外のフォルダが指定されている場合は「次へ」ボタンが無効表示になりますので、正しく指定しなおしてください。

    インストール済のJDK
    図2.2.1.1-4

  5. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されるのでインストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」 ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.1-5

  6. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.1-6

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.1-1
    アイコン 説明
    Webサーバ WebOTX Webサーバをインストールします。 既定値ではインストールされません。 (*1)
    次の選択アイコンから[Webサーバ 2.0]か[Webサーバ 2.2]のどちらかを選択することができます。
      Webサーバ 2.0 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.0.64 ベース)をインストールします。
    Webサーバ 2.2 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.2.22/2.2.24 ベース)をインストールします。
    ※Apache HTTP Server 2.2.24 はWindows 64ビット版かつWebOTX Media (x64) V8.5のCD/DVD-ROM媒体のRevision 8.52からインストール時のみ
    *1
    WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用する場合や、外部のWebサーバ、例えば、Microsoft Internet Information Services (IIS)などと連携動作させる場合には、インストーラから「WebOTXサーバ」選択する必要はありません。 IIS や Oracle iPlanet Web Server 等の外部 Web サーバを利用する場合は、インストール後の作業で「Webサーバとの動作連携設定」を行う必要があります。
  7. [ユーザドメインの作成]画面が表示されますので、ユーザドメインの作成有無を設定後、「次へ」ボタンを押してください。
    デフォルトでは、運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.1-7


    表2.2.1.1-2
    設定項目 説明
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と ユーザドメインを作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。ユーザドメインの情報(ユーザドメイン名、HTTP/HTTPS ポート番号)は、次の画面で入力します。
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と のみ作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみを作成します。利用者は、インストール完了後に、otxadmin.bat コマンドを実行して、任意の名前のユーザドメインを作成します。

  8. 「運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成」を選択した場合、[ユーザドメインの設定]画面が表示されますので、ユーザドメイン情報(ユーザドメイン名、HTTPポート番号、HTTPSポート番号)を設定後、「次へ」ボタンを押してください。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.1-8


    表2.2.1.1-3
    設定項目 説明
    ユーザドメイン名 ユーザドメイン名を指定します。デフォルト値は、domain1 です。ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。
    HTTP ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。
    HTTPS ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPS ポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。

  9. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.1-9

  10. [WebOTX Application Server Express をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.1-10

  11. ファイルのコピーが終わると、WebOTX の初期ドメイン環境(WebOTXAdmin、domain1)を Apache Ant コマンドで設定するため、次の画面が表示されます。画面が終了するまでしばらくお待ちください。Apache Ant コマンドの実行結果は${AS_INSTALL}\ant_setup.log で確認できます。

    ant_setup.bat 起動画面
    図2.2.1.1-11

  12. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.1-12



  13. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.2. WebOTX Application Server Foundation

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Application Server Foundation V8.4] を選び、「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体 を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\FND\setup.exe
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.2-1

  2. Windowsインストーラが起動し「インストールの準備中」というメッセージ が表示されたあとに次の画面が表示されます。 「次へ」ボタンを押してください。

    Foundationインストーラ開始画面
    図2.2.1.2-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力します。
    [ライセンスキー] ボックスには、製品に添付されている 「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号を正しく入力します。
    入力した情報に間違いがなければ「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面
    図2.2.1.2-3

  4. [インストール済みの JDK] 画面が表示されますので、既にマシンにインストールされている JDK のフォルダを選択後、「次へ」ボタンを押してください。
    環境変数「JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。
    また、マシンに複数バージョンのJDKがインストールされている場合、最後にインストールした JDK のフォルダが表示されます。
    別のフォルダを選択する場合には「変更」ボタンを押してください。
    ※Windows(x86)プラットフォームの場合は32bit版のJDK、Windows(x64)プラットフォームの場合は64bit版のJDKがインストールされているフォルダを指定してください。それ以外のフォルダが指定されている場合は「次へ」ボタンが無効表示になりますので、正しく指定しなおしてください。

    インストール済みの JDK
    図2.2.1.2-4

  5. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されるのでインストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.2-5

  6. [TPモニタサービスの構成] 画面が表示されるのでWebOTXのTPモニタサービスが動作するためのユーザアカウントを指定してください。

    「アカウントを設定する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmのサービスを起動するアカウントとパスワードを指定します。特にユーザを指定しない場合はAdministratorとインストールマシンのAdministratorアカウントのパスワードを入力してください。

    「ローカルシステムアカウントを使用する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmサービスをローカルシステムアカウントで起動します。

    TPモニタサービスの構成
    図2.2.1.2-6

  7. [Webコンテナの動作モード設定] 画面が表示されるのでWebコンテナの動作モードを指定し、「次へ」ボタンを押してください。

    アドバンスドモードを選択すると、WebコンテナはTPモニタの制御下で動作します。高信頼、高可用なシステムを構築する際に選択します。

    スタンダードモードを選択すると、Webコンテナはドメイン・エージェント内で動作します。高性能なシステム構築、外部Webサーバと連携を行う際に選択します。

    なお、アドバンスドモードを選択した場合には、「Webサーバ(Apache)」を同時にインストールするか、マシン上に「Apache HTTP Server」がインストールされている必要があります。
    また、Javaベースの内蔵Webサーバ、IIS および Oracle iPlanet Web Server を利用する場合は、スタンダードモードを選択してください。

    Webコンテナ動作モード画面
    図2.2.1.2-7

  8. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.2-8

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.2-1
    アイコン 説明
    アプリケーションサーバ環境 アプリケーションサーバ環境をインストールします。
      TPモニタ TPモニタ機能をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
      SSL通信機能(IIOP) SSL通信機能(IIOP)用のライブラリをインストールします。
    Transaction Service Transaction Service 実行環境をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
    Webサーバ WebOTX Webサーバをインストールします。 既定値では[Webサーバ 2.0]がインストールされます。 (*1)
    次の選択アイコンから[Webサーバ 2.0]か[Webサーバ 2.2]のどちらかを選択することができます。
      Webサーバ 2.0 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.0.64 ベース)をインストールします。
    Webサーバ 2.2 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.2.22/2.2.24 ベース)をインストールします。
    ※Apache HTTP Server 2.2.24 はWindows 64ビット版かつWebOTX Media (x64) V8.5のCD/DVD-ROM媒体のRevision 8.52からインストール時のみ
    *1
    WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用する場合や、外部のWebサーバ、例えば、Microsoft Internet Information Services (IIS)などと連携動作させる場合には、インストーラから「WebOTXサーバ」選択する必要はありません。 IIS や Oracle iPlanet Web Server 等の外部 Web サーバを利用する場合は、インストール後の作業で「Webサーバとの動作連携設定」を行う必要があります。
  9. [ユーザドメインの作成]画面が表示されますので、ユーザドメインの作成有無を設定後、「次へ」ボタンを押してください。
    デフォルトでは、運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.2-9


    表2.2.1.2-2
    設定項目 説明
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と ユーザドメインを作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。ユーザドメインの情報(ユーザドメイン名、HTTP/HTTPS ポート番号)は、次の画面で入力します。
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と のみ作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみを作成します。利用者は、インストール完了後に、otxadmin.bat コマンドを実行して、任意の名前のユーザドメインを作成します。

  10. 「運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成」を選択した場合、[ユーザドメインの設定]画面が表示されますので、ユーザドメイン情報(ユーザドメイン名、HTTPポート番号、HTTPSポート番号)を設定後、「次へ」ボタンを押してください。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.2-10


    表2.2.1.2-3
    設定項目 説明
    ユーザドメイン名 ユーザドメイン名を指定します。デフォルト値は、domain1 です。ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。
    HTTP ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。
    HTTPS ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPS ポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。

  11. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.2-11

  12. [WebOTX Application Server Foundation をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.2-12

  13. ファイルのコピーが終わると、WebOTX の初期ドメイン環境(WebOTXAdmin、domain1)を Apache Ant コマンドで設定するため、次の画面が表示されます。画面が終了するまでしばらくお待ちください。Apache Ant コマンドの実行結果は${AS_INSTALL}\ant_setup.log で確認できます。

    ant_setup.bat 起動画面
    図2.2.1.2-13

  14. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.2-14

  15. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.3. WebOTX Application Server Standard

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Application Server Standard V8.4] を選び 「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\STD\setup.exe
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.3-1

  2. Windowsインストーラが起動し「インストールの準備中」というメッセージ が表示されたあとに次の画面が表示されます。 「次へ」ボタンを押してください。

    Standard インストーラ開始画面
    図2.2.1.3-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力します。
    [ライセンスキー] ボックスには、製品に添付されている 「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号を正しく入力します。
    入力した情報に間違いがなければ「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面
    図2.2.1.3-3

  4. [インストール済みの JDK] 画面が表示されますので、既にマシンにインストールされている JDK のフォルダを選択後、「次へ」ボタンを押してください。
    環境変数「JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。
    また、マシンに複数バージョンのJDKがインストールされている場合、最後にインストールした JDK のフォルダが表示されます。
    別のフォルダを選択する場合には「変更」ボタンを押してください。
    ※Windows(x86)プラットフォームの場合は32bit版のJDK、Windows(x64)プラットフォームの場合は64bit版のJDKがインストールされているフォルダを指定してください。それ以外のフォルダが指定されている場合は「次へ」ボタンが無効表示になりますので、正しく指定しなおしてください。

    インストール済みの JDK
    図2.2.1.3-4

  5. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されるのでインストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.3-5

  6. [TPモニタサービスの構成] 画面が表示されるのでWebOTXのTPモニタサービスが動作するためのユーザアカウントを指定してください。

    「アカウントを設定する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmのサービスを起動するアカウントとパスワードを指定します。特にユーザを指定しない場合はAdministratorとインストールマシンのAdministratorアカウントのパスワードを入力してください。

    「ローカルシステムアカウントを使用する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmサービスをローカルシステムアカウントで起動します。

    TPモニタサービスの構成
    図2.2.1.3-6

  7. [Webコンテナの動作モード設定] 画面が表示されるのでWebコンテナの動作モードを指定し、「次へ」ボタンを押してください。

    アドバンスドモードを選択すると、WebコンテナはTPモニタの制御下で動作します。高信頼、高可用なシステムを構築する際に選択します。

    スタンダードモードを選択すると、Webコンテナはドメイン・エージェント内で動作します。高性能なシステム構築、外部Webサーバと連携を行う際に選択します。

    なお、アドバンスドモードを選択した場合には、「Webサーバ(Apache)」を同時にインストールするか、マシン上に「Apache HTTP Server」がインストールされている必要があります。
    また、Javaベースの内蔵Webサーバ、IIS および Oracle iPlanet Web Server を利用する場合は、スタンダードモードを選択してください。

    Webコンテナ動作モード画面
    図2.2.1.3-7

  8. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.3-8

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.3-1
    アイコン 説明
    アプリケーションサーバ環境 アプリケーションサーバ環境をインストールします。
    次の選択アイコンから[TPモニタ] および [Transaction Service]を選択することができます。
      TPモニタ TPモニタ機能をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
      SSL通信機能(IIOP) SSL通信機能(IIOP)用のライブラリをインストールします。
    Transaction Service Transaction Service 実行環境をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
      旧バージョン互換サービス 旧バージョン互換サービスをインストールします。 旧バージョンTransaction Serviceアプリケーションを動作させる場合に選択します。
      Recovery Server Transaction Service Recovery Server機能をインストールします。 他社製アプリケーションサーバとトランザクションを伴ったCORBA通信をする場合に選択します。
    Webサーバ WebOTX Webサーバをインストールします。 既定値では[Webサーバ 2.0]がインストールされます。 (*1)
    次の選択アイコンから[Webサーバ 2.0]か[Webサーバ 2.2]のどちらかを選択することができます。
      Webサーバ 2.0 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.0.64 ベース)をインストールします。
    Webサーバ 2.2 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.2.22/2.2.24 ベース)をインストールします。
    ※Apache HTTP Server 2.2.24 はWindows 64ビット版かつWebOTX Media (x64) V8.5のCD/DVD-ROM媒体のRevision 8.52からインストール時のみ
    拡張機能 オプションの拡張機能をインストールします。 既定値ではインストールされません。
    次の選択アイコンから[画面テンプレート] および [Download Contents]を選択できます。
      画面テンプレートプラグイン 画面テンプレートプラグインをインストールします。(*2)
    Download Contents Download Contents をインストールします。
    リッチクライアントの配布を行う場合に選択します。
    *1
    WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用する場合や、外部のWebサーバ、例えば、Microsoft Internet Information Services (IIS)などと連携動作させる場合には、インストーラから「WebOTXサーバ」選択する必要はありません。IIS や Oracle iPlanet Web Server 等の外部 Web サーバを利用する場合は、インストール後の作業で「Webサーバとの動作連携設定」を行う必要があります。
    *2
    Windows Server 2012環境の場合、またはJava SE 7をご利用の場合はインストールできません。
  9. [ユーザドメインの作成]画面が表示されますので、ユーザドメインの作成有無を設定後、「次へ」ボタンを押してください。
    デフォルトでは、運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.3-9


    表2.2.1.3-2
    設定項目 説明
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と ユーザドメインを作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。ユーザドメインの情報(ユーザドメイン名、HTTP/HTTPS ポート番号)は、次の画面で入力します。
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と のみ作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみを作成します。利用者は、インストール完了後に、otxadmin.bat コマンドを実行して、任意の名前のユーザドメインを作成します。

  10. 「運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成」を選択した場合、[ユーザドメインの設定]画面が表示されますので、ユーザドメイン情報(ユーザドメイン名、HTTPポート番号、HTTPSポート番号)を設定後、「次へ」ボタンを押してください。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.3-10


    表2.2.1.3-3
    設定項目 説明
    ユーザドメイン名 ユーザドメイン名を指定します。デフォルト値は、domain1 です。ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。
    HTTP ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。
    HTTPS ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPS ポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。

  11. 「拡張機能」で「Download Contents」を選択した場合、[Download Contents のインストール先フォルダ]画面が表示されます。 Download Contents用ファイルの格納フォルダを設定し「次へ」ボタンを押してください。

    Download Contents設定画面
    図2.2.1.3-11

  12. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.3-12

  13. [WebOTX Application Server Standard をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.3-13

  14. ファイルのコピーが終わると、WebOTX の初期ドメイン環境(WebOTXAdmin、domain1)を Apache Ant コマンドで設定するため、次の画面が表示されます。画面が終了するまでしばらくお待ちください。Apache Ant コマンドの実行結果は${AS_INSTALL}\ant_setup.log で確認できます。

    ant_setup.bat 起動画面
    図2.2.1.3-14

  15. 「拡張機能」で「画面テンプレートプラグイン」を選択している場合、[画面テンプレートプラグインモジュールの環境設定] 画面が表示されます。インストール完了後、画面テンプレートプラグインモジュールの環境設定を行ってください。 「次へ」ボタンを押してください。

    画面テンプレート画面
    図2.2.1.3-15

  16. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.3-16

  17. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.4. WebOTX Application Server Enterprise

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Application Server Enterprise V8.4] を選び、「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\ENT\setup.exe
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.4-1

  2. Windowsインストーラが起動し「インストールの準備中」というメッセージ が表示されたあとに次の画面が表示されます。 「次へ」ボタンを押してください。

    Enterprise インストーラ開始画面
    図2.2.1.4-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力します。
    [ライセンスキー] ボックスには、製品に添付されている 「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号を正しく入力します。
    入力した情報に間違いがなければ「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面
    図2.2.1.4-3

  4. [インストール済みの JDK] 画面が表示されますので、既にマシンにインストールされている JDK のフォルダを選択後、「次へ」ボタンを押してください。
    環境変数「JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。
    また、複数の JDK がインストールされている場合、最後にインストールした JDK のフォルダが表示されます。
    別のフォルダを選択する場合には「変更」ボタンを押してください。
    ※Windows(x86)プラットフォームの場合は32bit版のJDK、Windows(x64)プラットフォームの場合は64bit版のJDKがインストールされているフォルダを指定してください。それ以外のフォルダが指定されている場合は「次へ」ボタンが無効表示になりますので、正しく指定しなおしてください。

    インストール済みの JDK
    図2.2.1.4-4

  5. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されるのでインストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」 ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.4-5

  6. [TPモニタサービスの構成] 画面が表示されるのでWebOTXのTPモニタサービスが動作するためのユーザアカウントを指定してください。

    「アカウントを設定する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmのサービスを起動するアカウントとパスワードを指定します。特にユーザを指定しない場合はAdministratorとインストールマシンのAdministratorアカウントのパスワードを入力してください。

    「ローカルシステムアカウントを使用する」を選択した場合、WebOTX AS TPBASEadmサービスをローカルシステムアカウントで起動します。

    TPモニタサービスの構成
    図2.2.1.4-6

  7. [Webコンテナの動作モード設定] 画面が表示されるのでWebコンテナの動作モードを指定し、「次へ」ボタンを押してください。

    アドバンスドモードを選択すると、WebコンテナはTPモニタの制御下で動作します。高信頼、高可用なシステムを構築する際に選択します。

    スタンダードモードを選択すると、Webコンテナはドメイン・エージェント内で動作します。高性能なシステム構築、外部Webサーバと連携を行う際に選択します。

    なお、アドバンスドモードを選択した場合には、「Webサーバ(Apache)」を同時にインストールするか、マシン上に「Apache HTTP Server」がインストールされている必要があります。
    また、Javaベースの内蔵Webサーバ、IIS および Oracle iPlanet Web Server を利用する場合は、スタンダードモードを選択してください。

    Webコンテナ動作モード画面
    図2.2.1.4-7

  8. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.4-8

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.4-1
    アイコン 説明
    アプリケーションサーバ環境 アプリケーションサーバ環境をインストールします。
    次の選択アイコンから[TPモニタ] および [Transaction Service]を選択することができます。
      TPモニタ TPモニタ機能をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
      SSL通信機能(IIOP) SSL通信機能(IIOP)用のライブラリをインストールします。
    Transaction Service Transaction Service 実行環境をインストールします。この機能は必ずインストールされます。
      旧バージョン互換サービス 旧バージョン互換サービスをインストールします。 旧バージョンTransaction Serviceアプリケーションを動作させる場合に選択します。
      Recovery Server Transaction Service Recovery Server機能をインストールします。 他社製アプリケーションサーバとトランザクションを伴ったCORBA通信をする場合に選択します。
    Webサーバ WebOTX Webサーバをインストールします。 既定値では[Webサーバ 2.0]がインストールされます。 (*1)
    次の選択アイコンから[Webサーバ 2.0]か[Webサーバ 2.2]のどちらかを選択することができます。
      Webサーバ 2.0 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.0.64 ベース)をインストールします。
    Webサーバ 2.2 Webサーバ(Apache HTTP Server 2.2.22/2.2.24 ベース)をインストールします。
    ※Apache HTTP Server 2.2.24 はWindows 64ビット版かつWebOTX Media (x64) V8.5のCD/DVD-ROM媒体のRevision 8.52からインストール時のみ
    拡張機能 オプションの拡張機能をインストールします。 既定値ではインストールされません。
    次の選択アイコンから[画面テンプレート] 、[Download Contents]、[Object Broker CNS]、[Object Broker Applet Proxy]、[Watch サービス]および[Working Domain Coordinator]を選択できます。
      画面テンプレートプラグイン 画面テンプレートプラグインをインストールします。(*2)
    Download Contents Download Contentsをインストールします。
    リッチクライアントの配布を行う場合に選択します。
    Object Broker CNS Object Broker CNS をインストールします。
    Object Broker Applet Proxy Object Broker Applet Proxyをインストールします。
    Watch サービス Watch サービスをインストールします。
    Working Domain Coordinator Working Domain Coordinatorをインストールします。(*2)
    *1
    WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用する場合や、外部のWebサーバ、例えば、Microsoft Internet Information Services (IIS)などと連携動作させる場合には、インストーラから「WebOTXサーバ」選択する必要はありません。IIS や Oracle iPlanet Web Server 等の外部 Web サーバを利用する場合は、インストール後の作業で「Webサーバとの動作連携設定」を行う必要があります。
    *2
    Windows Server 2012環境の場合、またはJava SE 7をご利用の場合はインストールできません。
  9. [ユーザドメインの作成]画面が表示されますので、ユーザドメインの作成有無を設定後、「次へ」ボタンを押してください。
    デフォルトでは、運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.4-9


    表2.2.1.4-2
    設定項目 説明
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。ユーザドメインの情報(ユーザドメイン名、HTTP/HTTPS ポート番号)は、次の画面で入力します。
    運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみ作成 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみを作成します。利用者は、インストール完了後に、otxadmin.bat コマンドを実行して、任意の名前のユーザドメインを作成します。

  10. 「運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成」を選択した場合、[ユーザドメインの設定]画面が表示されますので、ユーザドメイン情報(ユーザドメイン名、HTTPポート番号、HTTPSポート番号)を設定後、「次へ」ボタンを押してください。

    ドメイン作成画面
    図2.2.1.4-10


    表2.2.1.4-3
    設定項目 説明
    ユーザドメイン名 ユーザドメイン名を指定します。デフォルト値は、domain1 です。ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。
    HTTP ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。
    HTTPS ポート番号 ユーザドメインで利用する HTTPS ポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。

  11. 「拡張機能」で「Download Contents」を選択した場合、[Download Contentsのインストール先フォルダ]画面が表示されます。 Download Contents用ファイルの格納フォルダを設定し、「次へ」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.4-11

  12. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.4-12

  13. [WebOTX Application Server Enterprise をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.4-13

  14. ファイルのコピーが終わると、WebOTX の初期ドメイン環境(WebOTXAdmin、domain1)を Apache Antコマンドで設定するため、次の画面が表示されます。画面が終了するまでしばらくお待ちください。Apache Ant コマンドの実行結果は${AS_INSTALL}\ant_setup.log で確認できます。

    ant_setup.bat 起動画面
    図2.2.1.4-14

  15. 「拡張機能」で「画面テンプレートプラグイン」を選択している場合、[画面テンプレートプラグインモジュールの環境設定] 画面が表示されます。インストール完了後、画面テンプレートプラグインモジュールの環境設定を行ってください。 「次へ」ボタンを押してください。

    画面テンプレート画面
    図2.2.1.4-15

  16. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.4-16

  17. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.5. WebOTX Administrator

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Administrator V8.4]を選び、「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体 を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\ADM\setup.exe
     
    <ドライブ>:\x86\ADM\setup.exe

    (Windows(x64)用 DVDメディアに格納されている Windows(x86)用インストーラ)
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.5-1

  2. Windowsインストーラが起動し、「インストールの準備中」というメッセージが表示されたあと、 次の画面が表示されます。「次へ」ボタンを押してください。

    運用環境のインストーラ開始画面
    図2.2.1.5-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力します。
    [ライセンスキー] ボックスには、製品に添付されている 「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号を正しく入力します。
    入力した情報に間違いがなければ「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面
    図2.2.1.5-3

  4. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されますので、インストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.5-4

  5. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.5-5

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.5-1
    アイコン 説明
    統合運用管理ツール GUIベースの統合運用管理ツールをインストールします。
    ダウンローダ管理ツール ダウンローダ管理ツールをインストールします。


  6. [インストール済みの JDK] 画面が表示されますので、既にインストールされている JDK のフォルダを選択後、「次へ」ボタンを押してください。
    環境変数「JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。
    別のフォルダを選択する場合には「変更」ボタンを押してください。
    ※Windows(x86)プラットフォームの場合は32bit版のJDK、Windows(x64)プラットフォームの場合は64bit版のJDKがインストールされているフォルダを指定してください。それ以外のフォルダが指定されている場合は「次へ」ボタンが無効表示になりますので、正しく指定しなおしてください。

    インストール済みの JDK
    図2.2.1.5-6

  7. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.5-7

  8. [WebOTX Administrator をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.5-8

  9. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.5-9

    Caution
    ダウンローダ管理ツールをインストール時、イベントログに SideBySide のエラーが記録される場合がありますが、ダウンローダ管理ツールの動作に影響はありません。

    詳細は[ 注意制限事項 > 1. インストール/アンインストール > 1.1. Windows版 > ダウンローダ管理ツールインストール時のイベントログ ]を確認してください。

  10. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.6. WebOTX Application Server Foundation CPU License

CPUライセンスは利用するマシンのCPU数にあわせて追加インストールします。

インストール対象のマシンがマルチコアCPUと呼ばれるプロセッサを搭載している場合の補足説明をします。

2つ以上のプロセッサコアを1個のパッケージに集積したマイクロプロセッサをマルチコアと呼びます。 WebOTX AS Foundation では、マルチコアCPUの場合でも、1CPUとして計算します。 コア数とは関係なく、単にプロセッサ・パッケージの個数だけでライセンス数を計算することになります。

プロセッサ・パッケージ数と追加CPUライセンス数の対応については次のとおりです。 ※Foundationには、2CPUまでの制限があります。

表2.2.1.6-1
プロセッサ・パッケージ数   1     2  
追加するCPUライセンス数 0 1
  1. WebOTX AS Foundation がインストールされていることを確認してください。
     
  2. Administrator権限でログインし、サービスマネージャで次のサービスを停止します。
    WebOTX AS Agent Service
    WebOTX TPBASEadm
  3. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
    本コマンドにより、CPUライセンスを1ライセンス分だけ追加します。 CPUライセンスを複数追加する場合は、本コマンドを複数回実行します。
    > cd <install_dir>\share\bin
    > OTXLAdd
    
    (*) <install_dir>: Foundation をインストールしたディレクトリ
     
  4. 画面の指示に合わせて、ライセンスキーを入力します。
    ライセンスキーは製品購入時に添付される「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号です。
     
  5. ライセンス追加処理が正常終了すると、「Command succeeded.」のメッセージが出力されます。
     
  6. ライセンスの登録情報一覧は次のコマンドで確認することができます。
    > OTXLChk

    ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。

以上で WebOTX AS Foundation へのCPUライセンス登録は完了です。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.7. WebOTX Application Server Standard CU License

CUライセンスは利用するマシンのCPU数にあわせて追加インストールします。

インストール対象のマシンがマルチコアCPUと呼ばれるプロセッサを搭載している場合の補足説明をします。

2つ以上のプロセッサコアを1個のパッケージに集積したマイクロプロセッサをマルチコアと呼びます。 マルチコアCPUの場合には、1プロセッサ・パッケージあたりのコア数に関係なく、
「1プロセッサ・パッケージ = 2 CPU」
としてCPU数をカウントします。 ただし、1プロセッサ・パッケージに8コアより多くのコアを搭載しているCPUをご利用の場合には、別途ご連絡ください。
シングルコアのCPUは、「1プロセッサ・パッケージ = 1 CPU」としてCPU数をカウントします。

CPU数と追加CU数の対応については次のとおりです。

表2.2.1.7-1
乗率後の総プロセッサ数   1     2    3 -  4  5 -  6  7 -  8  9 - 16 17 - 32 33 - 64
追加するCUライセンス数 0 1 2 4 6 8 16 32
  1. WebOTX AS Standard がインストールされていることを確認してください。
     
  2. Administrator権限でログインし、サービスマネージャで次のサービスを停止します。
    WebOTX AS Agent Service
    WebOTX AS TPBASEadm
  3. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。 本コマンドにより、CUライセンスを1ライセンス分だけ追加します。 CUライセンスを複数追加する場合は、本コマンドを複数回実行します。
    > cd <install_dir>\share\bin
    > OTXLAdd
    (*) <install_dir>: Standard をインストールしたディレクトリ
     
  4. 画面の指示に合わせて、ライセンスキーを入力します。
    ライセンスキーは製品購入時に添付される「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号です。
     
  5. ライセンス追加処理が正常終了すると、「Command succeeded.」のメッセージが出力されます。
     
  6. ライセンスの登録情報一覧は次のコマンドで確認することができます。
    > OTXLChk

    ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。

以上で WebOTX AS Standard へのCUライセンス登録は完了です。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.8. WebOTX Application Server Enterprise CU License

CUライセンスは利用するマシンのCPU数にあわせて追加インストールします。

インストール対象のマシンがマルチコアCPUと呼ばれるプロセッサを搭載している場合の補足説明をします。

2つ以上のプロセッサコアを1個のパッケージに集積したマイクロプロセッサをマルチコアと呼びます。 マルチコアCPUの場合には、1プロセッサ・パッケージあたりのコア数に関係なく、
「1プロセッサ・パッケージ = 2 CPU」
としてCPU数をカウントします。 ただし、1プロセッサ・パッケージに8コアより多くのコアを搭載しているCPUをご利用の場合には、別途ご連絡ください。
シングルコアのCPUは、「1プロセッサ・パッケージ = 1 CPU」としてCPU数をカウントします。

CPU数と追加CU数の対応については次のとおりです。

表2.2.1.8-1
乗率後の総プロセッサ数   1     2    3 -  4  5 -  6  7 -  8  9 - 16 17 - 32 33 - 64
追加するCUライセンス数 0 1 2 4 6 8 16 32
  1. WebOTX AS Enterprise がインストールされていることを確認してください。
     
  2. Administrator権限でログインし、サービスマネージャで次のサービスを停止します。
    WebOTX AS Agent Service
    WebOTX AS TPBASEadm
    WebOTX WatchServer
  3. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。 本コマンドにより、CUライセンスを1ライセンス分だけ追加します。 CUライセンスを複数追加する場合は、本コマンドを複数回実行します。
    > cd <install_dir>\share\bin
    > OTXLAdd
    (*) <install_dir>: Enterprise をインストールしたディレクトリ
     
  4. 画面の指示に合わせて、ライセンスキーを入力します。
    ライセンスキーは製品購入時に添付される「ソフトウェア使用認定証」の「製品番号」に記載されている19桁の番号です。
     
  5. ライセンス追加処理が正常終了すると、「Command succeeded.」のメッセージが出力されます。
     
  6. ライセンスの登録情報一覧は次のコマンドで確認することができます。
    > OTXLChk

    ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。

以上で WebOTX AS Enterprise へのCUライセンス登録は完了です。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.9. WebOTX マニュアル

Caution
マニュアルをインストールするには、ディスク容量として 約 500MB の空き容量が必要です。
  1. WebOTXメディアの CD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Manual V8.5 (***)] を選び、「Install」ボタンを押してください。("***"には版数が入ります。)

    CD/DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\Manual\otxman_V85J_**.exe
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.9-1

  2. Windowsインストーラが起動し、「WebOTX Manual」のインストールが始まります。
    画面の指示にしたがって、処理を続行してください。
     
  3. 「WebOTX Manual」のインストールが完了します。

以上でWebOTX マニュアルのインストールは完了です。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.10. WebOTX Client

  1. WebOTXメディアのCD/DVD 媒体を CD/DVD-ROMドライブに挿入すると、次の画面が表示されます。 [WebOTX Client V8.4]を選び、「Install」ボタンを押してください。

    CD/DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)

    <ドライブ>:\wo_setup.exe
     
    <ドライブ>:\CLI\setup.exe
     
    <ドライブ>:\x86\CLI\setup.exe

    (Windows(x64)用 DVDメディアに格納されている Windows(x86)用インストーラ)
     
    <ドライブ>:\CLIENT\WIN\setup.exe
    (UNIX用 CD/DVDメディアに格納されている Windows(x86)用インストーラ)
     
    <ドライブ>:\CLIENT\WIN_x64\setup.exe
    (UNIX用 CD/DVDメディアに格納されている Windows(x64)用インストーラ)
    <ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

    WebOTX メディアの開始画面
    図2.2.1.10-1

  2. Windowsインストーラが起動し「インストールの準備中」というメッセージ が表示されたあとに次の画面が表示されます。 「次へ」ボタンを押してください。

    クライアントインストーラ開始画面
    図2.2.1.10-2

  3. [ユーザ情報] 画面が表示されますので、[ユーザ名] ボックスと[所属] ボックスに名前、所属を入力し「次へ」ボタンを押してください。

    ユーザ名登録画面
    図2.2.1.10-3

  4. [インストール先のフォルダ] 画面が表示されるのでインストール先フォルダを決定し「次へ」ボタンを押してください。
    インストール先フォルダを変更する場合には「変更」 ボタンを押してください。
    他のWebOTX 製品がすでにインストールされている場合、同じフォルダを指定してください。

    インストール先のフォルダ
    図2.2.1.10-4

  5. [カスタムセットアップ] 画面が表示されます。インストールする機能を選択し「次へ」ボタンを押してください。

    カスタムセットアップ画面
    図2.2.1.10-5

    リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。

    表2.2.1.10-1
    アイコン 説明
    Javaクライアント実行環境 WebOTX Javaクライアント実行環境をインストールします。
    [Object Broker Javaクライアント実行環境]、[Javaベースライブラリ]、 [Transaction Service Javaクライアント実行環境]、[JDBCデータソース] および [JMS]を選択できます。
      Object Broker Javaクライアント実行環境 Object Broker Javaクライアント実行環境をインストールします。 他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。
    Javaベースライブラリ Javaベースライブラリをインストールします。 他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。
    WebOTX Javaクライアント実行環境 WebOTX Javaクライアント実行環境をインストールします。
    Transaction Service クライアント実行環境 Transaction Service クライアント実行環境をインストールします。 クライアントでトランザクションを開始する場合に選択します。 この機能を利用する場合には、[JDBCデータソース]も選択してください。
    JDBCデータソース JDBCデータソースをインストールします。
    JMS JMS(クライアント)をインストールします。
    C++クライアント実行環境 WebOTX C++クライアント実行環境をインストールします。
    [Object Broker C++クライアント実行環境]、[WebOTX C++クライアント実行環境] および[Transaction Service クライアント実行環境]を選択できます。
      Object Broker C++クライアント実行環境 Object Broker C++クライアント実行環境をインストールします。
    他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。
    WebOTX C++クライアント実行環境 WebOTX C++クライアント実行環境をインストールします。
    Transaction Service クライアント実行環境 Transaction Service クライアント実行環境をインストールします。 クライアントでトランザクションを開始する場合に選択します。

    Visual Basicクライアント実行環境 (*1)

    WebOTX Visual Basicクライアント実行環境をインストールします。
    [Object Broker C++クライアント実行環境]、[WebOTX C++クライアント実行環境]、 [COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ)]、[Transaction Service クライアント実行環境] および、[Visual Basic 6.0クライアント実行環境]を選択できます。
      Object Broker C++クライアント実行環境 Object Broker C++クライアント実行環境をインストールします。
    他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。
    WebOTX C++クライアント実行環境 WebOTX C++クライアント実行環境をインストールします。
    必ずインストールされます。
    COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ) COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ)をインストールします。
    必ずインストールされます。
    Transaction Service クライアント実行環境 Transaction Service クライアント実行環境をインストールします。 クライアントでトランザクションを開始する場合に選択します。
    Visual Basic 6.0クライアント実行環境 Visual Basic 6.0 用クライアント実行環境をインストールします。
    ASP実行環境 (*1) ASP(Active Server Pages)用の実行環境をインストールします。
    [Object Broker C++クライアント実行環境]、[WebOTX C++クライアント実行環境]、 [COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ)]、[Transaction Service クライアント実行環境] および、[ASP配備サービス]を選択できます。
      Object Broker C++クライアント実行環境 Object Broker C++クライアント実行環境をインストールします。
    他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。
    WebOTX C++クライアント実行環境 WebOTX C++クライアント実行環境をインストールします。
    必ずインストールされます。
    COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ) COM/Bridge機能 (CORBAゲートウェイ, EJBゲートウェイ)をインストールします。
    必ずインストールされます。
    Transaction Service クライアント実行環境 Transaction Service クライアント実行環境をインストールします。 クライアントでトランザクションを開始する場合に選択します。
    ASP配備サービス ASP配備サービスをインストールします。
    必ずインストールされます。
    運用管理コマンド JMX (Java Management eXtensions) を利用した運用管理コマンドをインストールします。
    ダウンローダ ダウンローダをインストールします。

    *1 「64bitメディア」からインストールした場合、この機能は選択できません。


  6. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面が表示されます。「インストール」ボタンを押してください。

    インストール開始画面
    図2.2.1.10-6

  7. [WebOTX Client をインストールしています] 画面が表示され、ファイルのコピーが始まります。選択された機能により、セットアップに 必要な時間は異なります。ファイルのコピーが終了するまでお待ちください。

    インストール中の画面
    図2.2.1.10-7

  8. 次の画面が表示されたら、セットアップは完了です。「完了」ボタンを押してください。

    インストール終了画面
    図2.2.1.10-8

  9. コンピュータを再起動してください。

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.1.11. EnterpriseDirectoryServer

WebOTX CD/DVD 媒体内に格納されるEnterpriseDirectoryServerの位置を確認してください。 セットアップ方法は、CD/DVD 媒体に格納される EnterpriseDirectoryServer付属のセットアップカードを参照しながら行ってください。

セットアップカードは以下の場所にあります。

CD媒体の場合
<ドライブ>:\SetupCard\EDS_SetupCard.pdf

DVD媒体の場合
<ドライブ>:\EDS\SetupCard\EDS_SetupCard.pdf
<ドライブ>は、CD/DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

2.2.2. HP-UX、Linux

WebOTX AS Express/Foundation/Standard/Enterprise/Developer/Administratorのインストール方法について説明します。

追加CUライセンスの登録は、ライセンス登録コマンドにより行います。 通常、ライセンス登録はWebOTXのインストールの前に行いますが、インストール後にシステム環境の変更や追加インストールする場合にもライセンス登録が必要となります。 ライセンス登録コマンドの使用方法については、[ 2.1. インストール前の作業 ]を参照してください。

2.2.2.1. インストールスクリプトを使用したインストール

WebOTXの製品のインストールはインストールスクリプトを使用して行ないます。 ただし、一部の機能においてはインストールコマンドを使用して個別インストールする必要があります。 こちらは、プラットフォームごとに手順が異なります。 個別インストールは、[ 2.2.2.2. コマンドによる手動インストール ]を参照してください。

手順は次のとおりです。

2.2.2.2. コマンドによる手動インストール

インストールコマンドによるインストール方法はプラットフォームにより異なります。 通常はインストールスクリプトを利用したインストールだけで完了しますが、一部の機能を利用する場合にはこの作業が必要となります。

2.2.2.3. HP-UX

swinstall コマンドを使用してインストールします。 手順は次のとおりです。

  1. ログイン名 root でログインします。
    login: root
  2. マシンのCD-ROMドライブに、WebOTXメディアのCD/DVD媒体を挿入してください。 CD-ROMドライブをマウントします。
    root> cd /
    root> mount -F cdfs -r /dev/dsk/c1t2d0 /SD_CDROM

    上記の mount コマンドで指定したスペシャルファイル名はCD-ROMドライブの SCSI IDによって異なります。マシンの設定にあわせて指定してください。

  3. rpm -i コマンドでインストールを行います。
    手動インストールが必要なのは以下の製品です。必要に応じてインストールしてください。

    HP-UX(IPF)の場合

  4. CD-ROMをアンマウントします。
    root> cd /
    root> umount /SD_CDROM

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.2.4. Linux

以下の説明では、RHEL 4.0での標準マウントポイント「/media/cdrom」に、WebOTXメディアのCD/DVD媒体をマウントしたものとして説明しています。
rpm コマンドを使用してインストールします。 手順は次のとおりです。

  1. ログイン名 root でログインします。
    login: root
  2. マシンのCD-ROMドライブに、WebOTXメディアのCD/DVD媒体を挿入してください。 CD-ROMドライブをマウントします。
    root> cd /
    root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
  3. rpm -i コマンドでインストールを行います。
    手動インストールが必要なのは以下の製品です。必要に応じてインストールしてください。

    Linux(x86)の場合

    Linux(x64)の場合

    ※ xはRPMファイルのリビジョン番号です。インストールに使用するWebOTX Mediaのリリースメモ、もしくはWebOTX Mediaの上記ディレクトリを参照し、RPMファイル名を確認してください。

  4. CD-ROM/DVD-ROMをアンマウントします。
    root> cd /
    root> umount /media/cdrom

次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。

2.2.2.5. Enterprise Directory Server

Enterprise Directory Serverのインストールは「WebOTX Media CD-ROM #5(Linuxの場合は #4)」または「WebOTX Media DVD-ROM #1」から行います。 Enterprise Directory Server付属のセットアップカードを参照してインストールを行ってください。

セットアップカードは以下の場所にあります。

2.2.3. サイレントインストール

WebOTX AS Express/Foundation/Standard/Enterprise/Administrator/Client のサイレントインストール方法について説明します。

2.2.3.1. Windows

Windows版のサイレントインストールは、次のコマンド引数を設定して各インストーラ(setup.exe)を実行します。各インストーラをデフォルト値でインストールする場合に設定するコマンド引数は次の通りです。

表2.2.3.1-1
製品名 説明
WebOTX AS Express <CD/DVDドライブ>:\EXP\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Expressのライセンスキー\" /qr"
WebOTX AS Foundation <CD/DVDドライブ>:\FND\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Foundationのライセンスキー\" ADDLOCAL=\"std_WebOTX,std_APServer,License,std_root,
std_TS,std_Com,std_OSPI,std_Java_Com,std_DataSource,std_WebCont,
std_WebServer,std_JMS,std_JMX,std_WebSv_20,std_WSRL\" SVCUSERACCOUNT.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウント(.\Administrator)\" USERPASSWORD.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウントのpassword\"/qr"
WebOTX AS Standard <CD/DVDドライブ>:\STD\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Standardのライセンスキー\" ADDLOCAL=\"std_WebOTX,std_APServer,License,std_root,
std_TS,std_TSSV,std_Com,std_OSPI,std_Java_Com,std_DataSource,
std_WebCont,std_WebServer,std_JMS,std_JMX,std_WebSv_20,std_WSRL\" SVCUSERACCOUNT.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウント(.\Administrator)\" USERPASSWORD.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウントのpassword\"/qr"
WebOTX AS Enterprise <CD/DVDドライブ>:\ENT\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Enterpriseのライセンスキー\" ADDLOCAL=\"std_WebOTX,std_APServer,License,std_root,
std_TS,std_TSSV,std_Com,std_OSPI,std_Java_Com,std_DataSource,
std_WebCont,std_WebServer,std_JMS,std_JMX,std_WebSv_20,std_WSRL\" SVCUSERACCOUNT.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウント(.\Administrator)\" USERPASSWORD.32BE35A4_1E5A_4F74_8D52_1797C7163746=\"ユーザアカウントのpassword\"/qr"
WebOTX Administrator <CD/DVDドライブ>:\ADM\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Administratorのライセンスキー\" /qr"
WebOTX Client <CD/DVDドライブ>:\CLI\setup.exe /v"/qr"

デフォルト値以外の値を設定する場合は、次のプロパティ情報を /qr の前に追加してください。

表2.2.3.1-2
プロパティ 説明
INSTALLDIR=\"WebOTX インストール先\" INSTALLDIR には、WebOTXインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、<Windowsドライブ>:WebOTX にインストールされます。
JAVA_HOME=\"JDKインストール先\" JAVA_HOME には、JDKインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、一番最後にインストールしたJDKのパスが設定されます。
USER_DOMAIN=\"TRUE|FALSE\" USER_DOMAIN には、ユーザドメインの作成有無を設定します。TRUE を設定した場合、ユーザドメインが作成されます。FALSE を設定した場合、ユーザドメインは作成されません。このプロパティを省略した場合、TRUE が利用されます。
DOMAIN_NAME=\"ユーザドメイン名\" DOMAIN_NAME には、ユーザドメイン名を設定します。このプロパティを省略した場合、domain1 が利用されます。
PORT=\"HTTPポート番号\" PORT には、HTTPポート番号を設定します。このプロパティを省略した場合、80 が利用されます。
SSL_PORT=\"HTTPSポート番号\" SSL_PORT には、HTTPSポート番号を設定します。このプロパティを省略した場合、443 が利用されます。
WEBCONT_MODE=\"TRUE|FALSE\" WEBCONT_MODE には、Foundation/Standard/Enterprise 利用時の Webコンテナの動作モードを設定します。TRUE を設定した場合アドバンスドモードが、FALSE を設定した場合スタンダードモードが設定されます。このプロパティを省略した場合には、TRUE(アドバンスドモード) が利用されます。
ADDLOCAL=\"インストールする機能\" ADDLOCAL には、インストールする機能を設定します。
各製品毎に設定できる内容が異なります。

例えば Express で「Webサーバ2.0」をインストールする場合、次の設定となります。 ADDLOCAL=\"root,License,DataSource,TS,JMS,JMS_V6,
OSPI_JAVA,Java_Com,JMX,WebContTools,WSRL,
WebServer,WebSv_20\"
Express で「Webサーバ2.2」をインストールする場合、次の設定となります。 ADDLOCAL=\"root,License,DataSource,TS,JMS,JMS_V6,
OSPI_JAVA,Java_Com,JMX,WebContTools,WSRL,
WebServer,WebSv_22\"

Foundation/Standard/Enterprise において、SSL通信機能等、デフォルトではインストールされない設定になっている機能をインストールする場合、上記に記載している各製品のデフォルト設定の「ADDLOCAL」設定に次の文字列を追加してください。「拡張機能」配下の機能をインストールする場合は、「拡張機能」も含めて設定してください。例えば、「Download Contents」をインストールする場合、ADDLOCALには「,std_Options,std_Downloader」を追記してください。
機能名 ADDLOCAL に設定する文字列
Webサーバ 2.2(デフォルト設定で記載されている std_WebSv_20 を次の値に変更してください) std_WebSv_22
SSL 通信機能 std_SSL
拡張機能 std_Option
   画面テンプレートプラグイン std_Web_API
 Download Contents std_Downloder
 Object Broker CNS std_OSPI_CNS
 Object Broker Applet proxy std_OSPI_AP
 WatchServer std_WatchServer
 Working Domain Coordinator std_WDC

Client の各機能をインストールするには、インストールする機能に対応する下記の文字列を ADDLOCAL に","で区切って設定してください。その際には、root も含めてください。
機能名 ADDLOCAL に設定する文字列
WebOTX Client root
Javaクライアント実行環境 JAVA
   Object Broker Javaクライアント実行環境 JAVA_OSPI
 Object Broker Javaクライアント実行環境 JAVA_OSPI
 Java ベースライブラリ JAVA_COM
 WebOTX Javaクライアント実行環境 JAVA_WebOTX
 Transaction Serviceクライアント実行環境 JAVA_TS
 JDBCデータソース JAVA_DataSource
 JMS JAVA_JMS,JAVA_JMS_V6
C++クライアント実行環境 CPP
   Object Broker C++クライアント実行環境 CPP_OSPI
 WebOTX C++クライアント実行環境 CPP_WebOTX
 Transaction Serviceクライアント実行環境 CPP_TS
Visual Basicクライアント実行環境(x86のみ) VB
   Object Broker C++クライアント実行環境(x86のみ) VB_OSPI
 WebOTX C++クライアント実行環境(x86のみ) VB_WebOTX
 COM/Bridge(x86のみ) VB_CCGW
 Transaction Serviceクライアント実行環境(x86のみ) VB_TS
 Visual Basic 6.0 クライアント実行環境(x86のみ) VB_6
ASP実行環境(x86のみ) ASP
   Object Broker C++クライアント実行環境(x86のみ) ASP_OSPI
 WebOTX C++クライアント実行環境(x86のみ) ASP_WebOTX
 COM/Bridge(x86のみ) ASP_CCGW
 Transaction Serviceクライアント実行環境(x86のみ) ASP_TS
 WebOTX Active Server Page配備サーバ(x86のみ) ASP_ASPSv
運用管理コマンド JAVA_JMX,JAVA_COM
ダウンローダ DL

設定例

2.2.3.2. HP-UX, Linux

UNIX版のサイレントインストールでは、サイレントインストール用の設定ファイルをインストーラ(WOINST.SH)に読み込ませて実行します。設定ファイルを作成する機能及び設定ファイルの内容に従いインストールを実行する機能を提供します。 サイレントインストールの対象となる製品は以下の通りです。

・サイレントインストール用の設定ファイルの作成

以下の手順でサイレントインストール用の設定ファイルを作成します。

root> ./WOINST.SH -m filename

上記コマンド実行後は、通常のインストーラ実行時と同じ選択肢が表示されます。各選択肢に対して入力を行うと、入力した値が指定した設定ファイルに保存されます。

インストーラ内部で用いるキーワードであるため、「-」のみの入力や、「#」を含む入力は行わないでください。

・サイレントインストールの実行

以下の手順でサイレントインストール用の設定ファイルをインストーラに読み込ませてインストールを実行します。

root> ./WOINST.SH -s filename

上記コマンド実行後は、指定した設定ファイルの内容に従い、インストーラの各選択肢に自動的に値が入力されます。すべての選択肢に対して問題なく入力できた場合は、インストールを開始します。

サイレントインストール用の設定ファイルの作成に成功した場合でも、以下によりサイレントインストールコマンドに失敗することがあります。

実施例

サイレントインストール用の設定ファイルをインストーラを用いて作成します。
root> ./WOINST.SH -m /test/install_exp.txt
以下の構成でインストールする場合、インストーラの各選択肢に対して入力値を入力する。
表2.2.3.2-1
選択肢 選択値 入力値
製品の選択 WebOTX AS Expressを選択する 1を入力
運用管理ユーザの指定 指定しない(root) nを入力
Webサーバの選択 WebOTX Webサーバ2.2を選択する 2を入力
MODSSLのインストール インストールする yを入力
ユーザドメインの作成 デフォルトにする(作成する) 何も入力せずにエンターキーを押す
ユーザドメイン名の指定 デフォルトにする(domain1) 何も入力せずにエンターキーを押す
HTTPポート番号の指定 8080を指定する 8080を入力する
HTTPSポート番号の指定 8443を指定する 8443を入力する
上記の手順で作成した設定ファイルの内容は以下となります。
1
n
2
y
-
-
8080
8443
以下のコマンドを実行すると、上記の設定ファイルの内容に従いサイレントインストールを行います。
root> ./WOINST.SH -s /test/install_exp.txt

2.2.4. インストール時のエラーについて

インストール時にドメインの作成に失敗した場合、 [トラブルシューティングガイド > 2.4.6. JMX > 初期ドメインの生成失敗について] を参照して、確認を行ってください。

2.3. インストール後の作業

WebOTXをインストールした後に行う必要のある作業について、OSごとに説明します。

さらにデータベースを使用する場合に行う作業についてアプリケーションの言語毎に説明します。

2.3.1. Windows (WebOTX AS)

Windows版でWebOTX Application Serverをインストール後に行う必要のある作業について説明します。

WebOTX ASのインストーラは、セットアップ中にいくつかのWebOTXサービスをOSに登録します。 それらは、OS起動と共に開始するように設定されます。 そのため、インストール・セットアップを終えた後にマシンを再起動すると、WebOTXのサービスが起動している状態になります。

2.3.1.1. ドメインが正常に作成されているか確認

[ 4. 動作確認 > 4.1. Windows ] で説明される方法にしたがって、セットアップ中に作成された 2つのドメイン「WebOTXAdmin」と「domain1」の動作状態を確認することによって、ドメインが正しく作成されていることを確認します。

WebOTXで利用するポート番号が起動済みの他のプログラムで利用しているポート番号と重複している場合、ドメインの生成に失敗する場合があります。
ドメインの生成に失敗した場合には、起動済みのプログラムの停止や、netstatコマンドなどを参照してポート番号の重複を解消してから、次のコマンドを起動しドメインを再生成してださい。

> ${AS_INSTALL}\ant_setup.bat

2.3.1.2. WebOTX 使用ポート番号を一時ポート対象範囲から除外

WebOTX ASが使用するポート番号が OSの一時ポートの割り当て範囲と重複していた場合、 WebOTX ASのサービスに定義されているポートが別のアプリケーションによって先に使用されることが原因で WebOTXの起動に失敗するなどの問題を引き起こすことがあります。 お使い頂いているOSのバージョンにより、手順が異なりますのでご注意ください。

・Windows Server 2003 の場合

Windows Server 2003 をご利用の場合、ポート番号「1024〜5000」が一時ポート範囲となります。 この範囲では、WebOTXが既定値として使用する、名前サーバのポート(2809)が該当します。

Memo OSパッチ適用による一時ポートの範囲変更
Windows Server 2003に対し、Microsoft 社 の提供するOSパッチ(KB953230)を適用した場合、一時ポートの範囲が「49152〜65535」に変更されます。

以下のバッチスクリプトを実行することで、WebOTXが使用するポート番号を一時ポート範囲の対象から除外するよう登録できます。

  1. [スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を起動し、次のコマンドを入力します。
    > ReservPorts.bat install
    Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.6
    Copyright (C) Microsoft Corporation 1996-2001. All rights reserved.
    
    Add ReservPorts    :[2809-2809]
    
    ReservPorts registerd Succeed! Please reboot the machine.
    

(*) 設定を有効にするにはOSの再起動が必要です。

・Windows Server 2008、Windows Server 2012 の場合

Windows Server 2008、Windows Server 2012 をご利用の場合、ポート番号「49152〜65535」が一時ポート範囲となります。

Windows Server 2008、Windows Server 2012 においては、Windows 側の仕様変更により、ReservPorts.bat では、一時ポートの設定が行なえません。Windows Server 2008、Windows Server 2012 をご利用の場合、以下の手順を実施してください。

なお、OSの一時ポートの範囲が既定値のままであり、ドメインも既定値で作成している場合、ポート番号は重複しません。
このため、以下の手順を実施して頂く必要はございません。

  1. Windows Server 2008 の場合は[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]、Windows Server 2012 の場合は「スタート画面」-「コマンドプロンプト」でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを入力してください。
    > netsh int ipv4 show dynamicport tcp
    > netsh int ipv4 show dynamicport udp
  2. 実行結果から、設定されている一時ポートの範囲を確認し、ドメインで利用するポートが範囲内に入っていないかを確認してください。

    実行結果例)
    =======================================
    プロトコル tcp の動的ポートの範囲
    ---------------------------------
    開始ポート      : 49152
    ポート数        : 16384
    =======================================
    

    上記の場合、一時ポートの範囲は、49152〜65536となります。この範囲のポートをドメインが使用していないかを、確認してください。

  3. 手順1で、ドメインで使用するポートが、一時ポートの範囲内だった場合、一時ポートの範囲を変更します。 以下のコマンドを実行し、ドメインで使用するポートが含まれないよう調整してください。
    > netsh int ipv4 set dynamicport tcp start=XXXXX num=YYYYY
    > netsh int ipv4 set dynamicport udp start=XXXXX num=YYYYY

    XXXXXには一時ポートの開始ポート、YYYYYには一時ポートとして使用するポート数を設定してください。

2.3.1.3. Webサーバとの動作連携設定(対象: 外部のWebサーバとWebOTX内部のWebコンテナを連携させる場合)

Caution
WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを利用する場合は、この作業は不要です。[2.3.1.4. 画面テンプレートプラグインの環境設定(対象: Standard/Enterpriseで 画面テンプレートプラグインを選択時) ]に進んでください。

WebOTX ASでは、HTTP/HTTPS サービスに対して、サーブレットやJSPが動作する機能層のWebコンテナと、WebOTXの外部で動作する Web サーバとを連携させることができます。 サポートするWebサーバは、次のとおりです。

それぞれの Web サーバでサポートする OS は表 2.3.1.3-1 のようになります。

Caution
アドバンスドモードでは、WebOTX Webサーバと Apache HTTP Server のみサポートしています。

表2.3.1.3-1
Webコンテナの動作モード Webサーバ Windows (x86) Windows (x64)
スタンダードモード WebOTX Webサーバ 2.0/2.2
Apache HTTP Server 2.0/2.2
Microsoft Internet Information Services
(IIS)
Oracle iPlanet Web Server
(Sun Java System Web Server)
-
アドバンスドモード WebOTX Webサーバ 2.0/2.2
Apache HTTP Server 2.0/2.2

※ 表中の記号の意味は「○」はサポートする、「-」はサポートしない

連携させることにより、HTTP/HTTPS サービスは外部 Web サーバとして公開し、HTTPリクエストがサーブレットのコンテキストであった場合は、外部 Web サーバが WebOTX AS 内部の Web コンテナへリクエストを転送して、Web コンテナで処理するようになります。

このような構成をとる場合、WebコンテナとWebサーバの連携設定を行なう必要があります。
この設定は、ご利用の環境により異なります。 次の表を参照して、必要な設定作業を確認してください。

表2.3.1.3-2
利用するWebサーバ WebコンテナとWebサーバのインストールマシン 必要な作業
WebOTX Webサーバ 同一 なし
別々 Webコンテナ動作マシンでは、WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用するようにインストールした場合のみ、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。
Microsoft Internet Information Services
(IIS)
同一 下記 a.〜e.を実施。
別々 Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。
Apache HTTP Server 同一 下記 a.、b.、d.、e.を実施。
別々 Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。
Oracle iPlanet Web Server
(Sun Java System Web Server)
同一 下記 a.〜e.を実施。
別々 Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。

以降は、WebコンテナとWebサーバの連携設定を説明しています。 ご利用の環境に合わせて、必要な設定作業を行ってください。

Caution
Webコンテナの環境設定には、注意事項があります。作業を開始する前に必ず、 [注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 > 3.1.1. 環境設定 > 環境設定時の注意事項について] を確認してください。

a. WebOTXドメインへの外部Webサーバ連携の設定

インストール時に、WebOTX Webサーバをインストールしなかった場合、 デフォルトで内蔵Webサーバが使用される設定がされています。
ここでは、内蔵Webサーバを使用する設定から、外部Webサーバを使用する設定に変更する手順について説明しています。

  1. 運用管理コマンドを起動します。

    最初に、[スタート]-[プログラム]-[WebOTX]-[運用管理コマンド]から運用管理コマンドを起動してください。

  2. 外部Webサーバを使用する設定になっているか、WebOTX内蔵Webサーバを使用する設定になっているかを確認します。
    以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> get server.http-service.virtual-server.server.http-listeners
    上記コマンドの実行結果が下記のようになっていた場合、内蔵Webサーバを使用する設定になっているため、下記の手順に従い設定を行ってください。
    server.http-service.virtual-server.server.http-listeners = http-listener-1,http-listener-2,ajp-listener-1
    実行結果が下記のようになっていた場合、既に外部Webサーバを使用する設定になっているため、[b. ドメインと外部Webサーバの停止]に進んでください。
    server.http-service.virtual-server.server.http-listeners =ajp-listener-1
  3. 設定を変更するドメインが起動していることを確認します。
    以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> list-domains
    停止状態の場合、以下のコマンドで起動してください。
    otxadmin> start-domain <ドメイン名>
  4. ドメインの設定変更

    Javaベースの内蔵Webサーバを利用する設定から、外部Webサーバを利用する設定に変更します。
    以下のコマンドを実行してください。

    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    otxadmin> set server.http-service.virtual-server.server.http-listeners="ajp-listener-1"
    otxadmin> logout
    otxadmin> exit
    

    (*) user の既定値は、adminpassword の既定値は、adminadminport の既定値は、6212 です。

    連携設定を行うドメインが複数存在する場合は、ドメインごとに [a. WebOTXドメインへの外部Webサーバ連携の設定]を行ってください。
b. ドメインと外部Webサーバの停止

先の設定情報は、WebOTXサービスを再起動した後に WebOTXドメインで認識されて動作します。

  1. まず、設定の対象となるドメインを停止します。 停止させるためには、Administrator権限でログインしてサービスマネージャから次のサービスを停止します。
    WebOTX AS Agent Service
    運用管理コマンドでドメインを停止する場合は、以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    otxadmin> stop-domain <ドメイン名>
    otxadmin> logout
    otxadmin> exit
    

    (*) user の既定値は、adminpassword の既定値は、adminadminport の既定値は、6212 です。

  2. 次に、連携対象の外部Webサーバを停止操作してください。
c. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定前の作業
c.1. 外部Webサーバの種別に関わらず必要な作業

WebコンテナとWebサーバを別々のマシンで動作させる場合、 外部Webサーバ動作マシンにWebOTXをインストールしておく必要があります。 作業に先立って、外部Webサーバ動作マシンにWebOTXのインストールを行なってください。 なお、WebOTXのインストールには、WebOTXのライセンスが必要になります。

Caution
IISと連携する場合、注意事項があります。[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 > 3.1.3. Webサーバ連携 > IIS動作マシンにWebOTXをインストールしない場合]を確認してください。

c.2. 外部Webサーバの種別毎に必要な作業
d. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定

ドメインを停止した状態で、外部Webサーバに対してWebOTXと連携することを定義します。 この操作は、GUIツールを用いて行います。

  1. [スタート]-[プログラム]-[WebOTX]-[環境設定ツール]メニューを選択し、ツールを起動します。
  2. 起動された環境設定ツール画面に情報を入力して、WebコンテナとWebサーバとの連携設定を行っていきます。 複数のドメインが存在する場合、この設定はドメイン毎に設定します。

    環境設定ツール画面
    図2.3.1.3-1

    表2.3.1.3-1
    設定項目 説明
    Webコンテナの情報 ドメインディレクトリ Webサーバと連携するWebコンテナのドメインを指定します。
    ドメインの指定例を次に示します。
    C:\WebOTX\domains\domain1
    Webサーバの情報 種別 Webコンテナと連携するWebサーバの種別を選択します。
    既定値は「Internet Information Services (IIS)」です。 Apache HTTP Server 2.0.64 以降やWebOTX Web Server 2.0 を使用する場合には「WebOTX Web Server 2.0 (Apache2.0)」を、Apache HTTP Server 2.2.22 以降やWebOTX Webサーバ 2.2 を使用する場合には「WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)」を、Oracle iPlanet Web Server (Sun Java System Web Server) 6.1/7.0 を使用する場合には「Oracle iPlanet Web Server 6.1/7.0」を選択します。
    インストールディレクトリ Webコンテナと連携するWebサーバのインストールディレクトリを指定します。
    「Internet Information Services (IIS)」を選択した場合、指定する必要はありません。 「WebOTX Web Server 2.0 (Apache2.0)」を選択した場合、${AS_INSTALL}\WebServer2を、「WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)」を選択した場合、${AS_INSTALL}\WebServer22 を選択してください。
    「WebOTX Web Server 2.0」を指定する場合の指定例を次に示します。
    C:\WebOTX\WebServer2
    連携ポート番号 WebコンテナとWebサーバとの連携に使用するポート番号を指定します。 domain1の既定値は「8099」です。
    名称 Oracle iPlanet Web Server (Sun Java System Web Server) 6.1/7.0 を使用する場合は、複数の内部Webサーバを構築した場合に指定する「ServerName」を指定します。 IISを使用する場合には、「Webサイトの識別名」を指定します。
    アドバンスドモードを利用(WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise で利用可) WebOTX AS Foundation/Standard/Enterpriseの、TPモニタ上で動作する Webコンテナを利用する場合(アドバンスドモード選択時)にチェックします。
    Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプション Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプションを選択します。
    「動的反映有り」を選択した場合、動的反映が常に有効になります。動的反映とは新規に配備されたコンテキストに対するリクエストが来た場合、Webコンテナに対してコンテキスト問い合わせのクエリを送信することにより、コンテキスト名をWebサーバに動的に反映する機能です。
    「動的反映1回のみ(Webサーバ起動時に1回のみ動的反映を行う)」を選択した場合、Webサーバ起動時に1回のみ動的反映が行われます。
  3. <OK>ボタンを押下して設定を完了すると、Webコンテナの各種定義ファイル、および Webサーバの設定ファイルに設定情報を反映します。 <キャンセル>ボタンを押下すると反映せずにツールを終了します。
e. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定後の作業
e.1. 外部Webサーバの種別に関わらず必要な作業

Webコンテナが動作するマシンと、Webサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバが読み込む設定ファイルの変更が必要になります。下記の手順に従い、変更してください。

e.2. 外部Webサーバの種別毎に必要な作業

2.3.1.4. 画面テンプレートプラグインの環境設定(対象: Standard/Enterpriseで 画面テンプレートプラグインを選択時)

[スタート]-[プログラム]-[WebOTX]-[画面テンプレートプラグイン]-[環境設定]

Webサーバの情報やトレース情報を設定後、「OK」ボタンを押してください。

画面テンプレート環境設定画面
図2.3.1.4-1

設定項目について次に説明します。

表2.3.1.4-1
設定項目 説明
ドメインの情報 ドメインディレクトリ 使用するドメインを設定してください。
Webサーバ(IIS)の情報
ドキュメントルートディレクトリ 画面テンプレートと連携するIISのドキュメントルートディレクトリを設定してください。
IISの既定のWebサーバの情報を自動的に取得し、表示します。既定のWebサーバをご使用になる場合には、変更の必要はありません。
サーバディレクトリ SCRIPTSディレクトリを設定してください。存在しない場合には、前もってディレクトリを作成しておく必要があります。
トレース情報 トレースレベル 画面テンプレート プラグインモジュールで採取するトレースのレベルを以下の中から設定してください。既定値は「エラーのみ」です。
  • エラーのみ
  • エラー、警告メッセージ
  • エラー、警告、情報メッセージ
  • すべて(デバッグレベル)
トレース最大ファイルサイズ トレースファイルの最大サイズをKB単位で指定します。 0以外を指定した場合、出力するトレースのファイルサイズが指定サイズに達すると、ファイルの先頭から書き出しを行います。 0を指定した場合、ファイルサイズのチェックを行いません。 既定値は「1024」KBです。
トレース出力ディレクトリ トレースファイルの出力先ディレクトリが表示されます。
<ドメインディレクトリ>\logs 固定
アップロードサイズ アップロードサイズ上限値 アップロードするファイルサイズの上限値を設定してください。
0を指定した場合、制限なしとなります。
既定値は「0」KB(制限なし)です。

 

2.3.1.5. WebサーバへのMIME定義追加(対象: Standard/EnterpriseでDownload Contents を選択時)

セットアップ中にDownload Contents を選択した場合は、Webサーバ(IIS 6.0 以降を使用している場合)に次のMIME定義を追加する必要があります。

表2.3.1.5-1
コンテンツの種類関連付けられる拡張子
application/x-wtd wtd
application/octet-stream gc1
application/octet-stream tlb

(*) 拡張子「gc1」と「tlb」の定義は、CORBAゲートウェイまたは、EJBゲートウェイ使用時に必要です。

IIS 6 に対して上記のMIME定義を追加する手順例を示します。

  1. [コントロールパネル]-[管理ツール]よりインターネット インフォーメーション サービスの管理コンソールを開きます。
  2. 「Webサイト」-「プロパティ」-「HTTPヘッダー」-「MIMEマップ」-「ファイルの種類」開きます。
  3. 「追加」ボタンを押下し、「ファイルの種類」ダイアログの「関連付けられる拡張子」「コンテンツの種類(MIME)」にそれぞれ上の表にある値を設定します。

WebOTX Webサーバを使用する場合には、${AS_INSTALL}/WebServer2(WebServer22)/conf/mime.typesファイルに定義を追加します。(*1) それ以外のWebサーバを使用する場合は、使用するWebサーバのマニュアルを参考に設定してください。

*1 拡張子「wtd」に関しては定義済ですので、設定作業は必要ありません。

 

2.3.1.6. Webサーバへの仮想ディレクトリ定義追加(対象: Standard/Enterprise でDownload Contentsを選択時)

セットアップ中にDownload Contentsを選択した場合は、WebサーバでDownload Contentsのインストールディレクトリ内容を公開するために、仮想ディレクトリを設定します。

ここでは、WebOTX Webサーバを使用する場合の設定手順を示します。 それ以外のWebサーバを使用する場合は、使用するWebサーバのマニュアルを参考に設定してください。

  1. ${INSTANCE_ROOT}\config\WebServer\httpd.confファイルをエディタで開きます。
  2. 次の記述を追加します。
    Alias /webotx/ "<WebOTX Download Contentsインストールフォルダ>/"
    <Directory "<WebOTX Download Contentsインストールフォルダ>">
        Allow from all
    </Directory>
    

2.3.1.7. マシンの再起動

以上の設定を再認識させるために、マシンを再起動してください。

2.3.1.8. Working Domain Coordinatorのセットアップ(対象: Enterprise でWorking Domain Coordinatorを選択した場合)

Working Domain Coordinatorの機能を利用するために必要なセットアップを行います。

  1. [スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を起動し、次のコマンドを入力します。
    > cd /d ${AS_INSTALL}\wowdc\bin
    > wdcsetup.bat #1 #2 #3
    

    wdcsetup.batの引数には以下を指定してください。
    引数は全てが既定値の場合のみ指定を省略することができます。

    表2.3.1.8-1
    引数説明既定値
    1管理者ユーザadmin
    2管理者パスワードadminadmin
    3作成するclusterドメインのポート番号6272

  2. [スタート]-[プログラム]-[WebOTX]-[運用管理コマンド]を起動し、次のコマンドを実行してclusterドメインが追加されていることを確認します。
    otxadmin> list-domains
  3. clusterドメインを以下のコマンドを実行して起動します。
    otxadmin> start-domain cluster
  4. [ 4. 動作確認 > 4.1. Windows ] で説明される方法にしたがって、作成されたドメイン「cluster」の動作状態を確認してください。

Working Domain CoordinatorとBIG-IPの連携機能を利用する場合は、以下のセットアップを行ってください。セットアップには、Java SDKのセキュリティツールであるkeytoolを利用します。

  1. clusterドメインを以下のコマンドを実行して停止します。
    otxadmin> stop-domain cluster
  2. サーバ証明書は、BIG-IPマシンの次のディレクトリに配置されています。
    このファイルを取得し、Working Domain Coordinatorの稼動するマシンへコピーしてください。
    /config/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

  3. [スタート]-プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を起動し、次のコマンドを入力します。
    途中で、「この証明書を信頼しますか? [no]:」と確認を求められるので、「yes」と入力してください。
    > cd /d ${AS_INSTALL}\domains\<domain_dir>\config
    > ${JAVA_HOME}\bin\keytool -v -import -trustcacerts -alias wdc_bigip -keystore cacerts.jks -storepass changeit -file <BIG-IPマシンより取得したserver.crtファイルのパス>
  4. clusterドメインを以下のコマンドを実行して起動します。
    otxadmin> start-domain cluster
  5. [ 4. 動作確認 > 4.1. Windows ] で説明される方法にしたがって、clusterドメインの動作状態を確認してください。

2.3.1.9. シャットダウンスクリプトの登録

WebOTX ASを起動した状態でOSのシャットダウンを行うと、OSによりWebOTX ASのプロセスが強制終了し、イベントログに以下のような警告ログが出力されます。
(※)どちらかのみ出力される場合もあります

OTX01205161: 予期せぬイベントにより、システム内部からアプリケーションサーバのシャットダウン要求が行われました。 (com.nec.webotx.enterprise.system.core)

Handle the signal : SIGTERM(15) [<ドメイン名>]

この問題を回避するためにWindows標準のシャットダウンスクリプトの登録を行ってください。以下に手順を示します。

  1. スクリプトの作成

    以下の一行を内容として含むスクリプトwoShutdown.batを作成し、C:\WINDOWS\system32\GroupPolicy\Machine\Scripts\Shutdownまたは環境に合わせた誤って削除されることのない場所に保存します。

    net stop WebOTXAgentService
    Caution
    C:\WINDOWS\system32\GroupPolicy\Machine\Scripts\Shutdown は Windows Server 2008 R2 以降では隠しフォルダになっております。
  2. [ファイル名を指定して実行]から「gpedit.msc」を起動します。
  3. 「グループポリシー」左ツリーの[ローカルコンピュータポリシー]-[コンピュータの構成]-[Windowsの設定]-[スクリプト]を辿り、右画面に表示される「シャットダウン」右クリックメニューよりプロパティを選択します。


    図2.3.1.9-1

  4. 「シャットダウンのプロパティ」の追加より先ほど作成したシャットダウンスクリプトを登録します。


    図2.3.1.9-2

  5. 「OK」ボタンを押し、ウィンドウを閉じてください。

これらの作業完了後[ 2.3.4. データベースを使用するための準備作業 (Java) ]に進んでください。

2.3.2. Windows (WebOTX Client)

Windows版のWebOTX Clientをインストールした後に行う作業について説明します。

2.3.3. HP-UX、Linux

HP-UX、Linux でWebOTX AS Express/Foundation/Standard/Enterprise をインストールした場合、次の作業を行います。

「インストール」の作業を終えた現在、まだWebOTXのサービスは起動していない状態にあります。 ここからの作業は、サービスが停止している最中に行うものと、それらの作業を完了した後にサービスを起動させた状態で行うものがあります。

ここでの作業は全て、rootユーザで行います。 rootユーザでログインしていることを確認してください。

2.3.3.1. TPモニタの有効化(対象: Foundation/Standard/Enterpriseをインストールした場合)FNDSTDENT

  1. サービス名とポート番号の登録

    サービスのポートを設定します。 /etc/servicesファイルをエディタで開き、以下の行を追加してください。

    w-tpadm 8899/tcp      # TPBASEadm(SV)
    webotx-mess 5220/tcp  # IIOP Listener (alive check)
    webotx-ws 5190/tcp    # WatchServer
    
  2. インターネットサービスデーモンへのサービス登録

    HP-UXの場合)

    インターネットサービスデーモン(inetd)用の/etc/inetd.conf設定ファイルをエディタで開き、以下の行を追加してください。

    w-tpadm stream tcp6 nowait root /opt/WebOTX/Trnsv/bin/tpadm.sh w-tpadmd

    追加した後、以下のコマンドを入力してinetdに再設定を行わせてください。

    root> /usr/sbin/inetd -c

    Linuxの場合)

    WebOTXのインストーラは、セットアップ中に拡張インターネットサービスデーモン(xinetd)用のサービスを1つ登録しています。 該当ファイルは以下です。IPv4のみ使用できる環境(IPv6が使用できない環境)である場合、このファイルを開き、次の一行の記述を変更してください。なお、IPv6が使用できる環境であれば、IPv4を使用する場合でも記述を変更する必要はありません。

    /etc/xinetd.d/webotx

    IPv4 のみ使用できる環境の場合は次の一行を変更してください。
    変更前 : flags = IPv6
    変更後 : flags = IPv4

    以下のコマンドを入力してxinetdに再設定を行わせてください。

    root> kill -USR2 <xinetdのプロセスID>

    (補足)
    IPv6が有効になっているかどうかの判定は以下の方法で行ないます。
    ifconfig コマンドの実行して、出力に inet6 addr ... という行が出ていればIPv6が有効になっています。

    root> /sbin/ifconfig -a

    IPv6を有効にするには以下の作業を行ないます。


  3. WebOTX実行環境初期化シェルスクリプトの実行

    インストール後にマシンを再起動させずに WebOTX ASを起動する場合は、先に環境を初期化するシェルスクリプトを実行する必要があります。 スクリプトの実行は、rootユーザで行う必要があります。

    memo
    このスクリプトは、OSブート時に開始スクリプトが実行され、シャットダウン時に終了スクリプトが実行されます。 そのため、通常は利用者が明示的に実行する必要はありません。 また、スクリプトはマシンが稼動中に1度のみ実行されるべき処理を含みます。 したがって、1度実行した後は、手動で呼び出すことはしないようにしてください。

    HP-UXの場合)

    root> /sbin/init.d/WebOTXinit start

    Linuxの場合)

    root> /etc/init.d/WebOTXinit start

2.3.3.2. WebサーバへのMIME定義追加(対象: Standard/Enterprise でDownload Contentsを選択時)

セットアップ中にDownload Contentsを選択した場合は、Webサーバに次のMIME定義を追加する必要があります。

表2.3.3.2-1
コンテンツの種類関連付けられる拡張子
application/x-wtd wtd
application/octet-stream gc1
application/octet-stream tlb

(*) 拡張子「gc1」と「tlb」の定義は、CORBAゲートウェイまたは、EJBゲートウェイ利用時に必要です。

WebOTX Webサーバを使用する場合には、/opt/WebOTX/WebServer2(WebServer22)/conf/mime.typesファイルに定義を追加します。(*1) それ以外のWebサーバを使用する場合は、使用するWebサーバのマニュアルを参照してください。

*1 拡張子「wtd」に関しては定義済ですので、設定作業は必要ありません。

2.3.3.3. Webサーバへの仮想ディレクトリ定義追加(対象: Standard/EnterpriseでDownload Contentsを選択時)

セットアップ中にDownload Contentsを選択した場合は、WebサーバでDownload Contentsのインストールディレクトリ内容を公開するために、仮想ディレクトリを設定します。

ここでは、WebOTX Webサーバを使用する場合の設定手順を示します。 それ以外のWebサーバを使用する場合は、使用するWebサーバのマニュアルを参照してください。

  1. /opt/WebOTX/domains/<domain_dir>/config/WebServer/httpd.confファイルをエディタで開く。
  2. 次の記述を追加する。
    Alias /webotx/ "/opt/WebOTX/Downloader/"
    <Directory "/opt/WebOTX/Downloader">
        Allow from all
    </Directory>
    

2.3.3.4. Webサーバとの動作連携設定(対象: 外部のWebサーバとWebOTX内部のWebコンテナを連携させる場合)

Caution
WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを利用する場合、およびインストール中にユーザドメインを作成しなかった場合は、この作業は不要です。[2.3.3.5. Working Domain Coordinatorのセットアップ(対象: EnterpriseでWorking Domain Coordinatorを選択した場合) ]に進んでください。

WebOTX ASでは、HTTP/HTTPS サービスに対して、サーブレットやJSPが動作する機能層のWebコンテナと、WebOTXの外部で動作する Web サーバとを連携させることができます。 サポートするWebサーバは、次のとおりです。

それぞれの Web サーバでサポートする OS は表 2.3.3.4-1 のようになります。

Caution
アドバンスドモードでは、WebOTX Webサーバと Apache HTTP Server のみサポートしています。

表2.3.3.4-1
Webコンテナの動作モード Webサーバ Linux (x86) Linux (x64) HP-UX (IPF)
スタンダードモード WebOTX Webサーバ 2.0/2.2
Apache HTTP Server 2.0/2.2
Oracle iPlanet Web Server
(Sun Java System Web Server)
-
アドバンスドモード WebOTX Webサーバ 2.0/2.2
Apache HTTP Server 2.0/2.2

※ 表中の記号の意味は「○」はサポートする、「-」はサポートしない

連携させることにより、HTTP/HTTPS サービスは外部 Web サーバとして公開し、HTTPリクエストがサーブレットのコンテキストであった場合は、外部 Web サーバが WebOTX AS 内部の Web コンテナへリクエストを転送して、Web コンテナで処理するようになります。

このような構成をとる場合、WebコンテナとWebサーバの連携設定を行なう必要があります。
この設定は、ご利用の環境により異なります。 次の表を参照して、必要な設定作業を確認してください。


表2.3.3.4-2
利用するWebサーバ WebコンテナとWebサーバのインストールマシン 必要な作業
WebOTX Webサーバ 同一 なし
別々 Webコンテナ動作マシンでは、WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用するようにインストールした場合のみ、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。
Apache HTTP Server 同一 下記 a.、b.、d.、e.を実施。
別々 Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。
Oracle iPlanet Web Server
(Sun Java System Web Server)
同一 下記 a.〜e.を実施。
別々 Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。

以降は、WebコンテナとWebサーバの連携設定を説明しています。 ご利用の環境に合わせて、必要な設定作業を行ってください。

Caution
Webコンテナの環境設定には、注意事項があります。作業を開始する前に必ず、 [注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 > 3.1.1. 環境設定 > 環境設定時の注意事項について] を確認してください。

a. WebOTXドメインへの外部Webサーバ連携の設定

インストール時に、WebOTX Webサーバをインストールしなかった場合、 デフォルトで内蔵Webサーバが使用される設定がされています。
ここでは、内蔵Webサーバを使用する設定から、外部Webサーバを使用する設定に変更する手順について説明しています。

  1. 運用管理コマンドを起動します。
    root> /opt/WebOTX/bin/otxadmin
  2. 設定を変更するドメインが起動していることを確認します。
    以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> list-domains
    停止状態の場合、以下のコマンドで起動してください。
    otxadmin> start-domain <ドメイン名>
  3. 外部Webサーバを使用する設定になっているか、WebOTX内蔵Webサーバを使用する設定になっているかを確認します。
    以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> get server.http-service.virtual-server.server.http-listeners
    上記コマンドの実行結果が下記のようになっていた場合、内蔵Webサーバを使用する設定になっているため、下記の手順に従い設定を行ってください。
    server.http-service.virtual-server.server.http-listeners = http-listener-1,http-listener-2,ajp-listener-1
    実行結果が下記のようになっていた場合、既に外部Webサーバを使用する設定になっているため、[b. ドメインと外部Webサーバの停止]に進んでください。
    server.http-service.virtual-server.server.http-listeners =ajp-listener-1
    連携設定を行うドメインが複数存在する場合は、ドメインごとに [a. WebOTXドメインへの外部Webサーバ連携の設定]を行ってください。

  4. ドメインの設定変更

    Javaベースの内蔵Webサーバを利用する設定から、外部Webサーバを利用する設定に変更します。
    以下のコマンドを実行してください。

    otxadmin> set server.http-service.virtual-server.server.http-listeners="ajp-listener-1"
    otxadmin> logout
    otxadmin> exit
    
b. ドメインと外部Webサーバの停止

先の設定情報は、WebOTXサービスを再起動した後に WebOTXドメインで認識されて動作します。

  1. まず、設定の対象となるドメインを停止します。
    ドメインを停止する場合は、運用管理コマンドで、以下のコマンドを実行してください。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    otxadmin> stop-domain <ドメイン名>
    otxadmin> logout
    otxadmin> exit
    

    (*) user の既定値は、adminpassword の既定値は、adminadminport の既定値は、6212 です。

  2. 次に、連携対象の外部Webサーバを停止操作してください。
c. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定前の作業
c.1. 外部Webサーバの種別に関わらず必要な作業

WebコンテナとWebサーバを別々のマシンで動作させる場合、 外部Webサーバ動作マシンにWebOTXをインストールしておく必要があります。 作業に先立って、外部Webサーバ動作マシンにWebOTXのインストールを行なってください。 なお、WebOTXのインストールには、WebOTXのライセンスが必要になります。

Caution
IISと連携する場合、注意事項があります。[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 > 3.1.3. Webサーバ連携 > IIS動作マシンにWebOTXをインストールしない場合]を確認してください。

c.2. 外部Webサーバの種別毎に必要な作業
d. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定

ドメインを停止した状態で、外部Webサーバに対してWebOTXと連携することを定義します。 この操作は、シェル・スクリプトを用いて行います。

  1. WebOTXのインストールディレクトリ/binディレクトリへ移動します。
    root> cd /opt/WebOTX/bin
  2. ./setconf.sh と入力し環境設定ツールを起動してください。
    root> ./setconf.sh
  3. スクリプトの指示にしたがって、必要な情報を設定してください。
    Please enter a domain directory.
    [/opt/WebOTX/domains/domain1]
    

    外部Webサーバと連携するWebコンテナが動作するドメインのディレクトリを指定してください。
    (既定値: /opt/WebOTX/domains/domain1)

    Please select Web server.[2]
       1. WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)
       2. WebOTX Web Server 2.0 (Apache2.0)
       3. Oracle iPlanet Web Server 6.1/7.0
    

    連携する外部Webサーバの種別を選択してください。

    Webサーバは先にインストールしておく必要があります。 WebOTXにバンドルされているWebサーバを指定する場合、バージョンに合わせて「1. WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)」または「2. WebOTX Web Server 2.0 (Apache2.0)」を選択してください。 OSがHP-UX の場合、「3. Oracle iPlanet Web Server 6.1/7.0」は表示されません。
    (既定値: 2)

    Please enter Web server installation directory.
    [/opt/WebOTX/WebServer2]
    

    連携する外部Webサーバのインストールディレクトリを指定してください。

    WebOTXにバンドルされている「WebOTX Web Server 2.2」を選択した場合は「/opt/WebOTX/WebServer22」を、 「WebOTX Web Server 2.0」を選択した場合は「/opt/WebOTX/WebServer2」を指定してください。
    (既定値: /opt/WebOTX/WebServer2)

    Would you like to select Advanced Mode? (y/n) [default n]
    You can select Advanced Mode in WebOTX Foundation/Standard/Enterprise.
    

    Webコンテナの動作モードを選択してください。アドバンスドモードの場合は「y」を、スタンダードモードの場合は「n」を指定してください。WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise のインストールオプションで Webコンテナ動作モードにアドバンスドモードを選択した場合は「y」を指定してください。
    WebOTX AS Express を使用する場合や、WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise のインストールオプションでスタンダードモードを選択した場合は「n」を指定してください。
    WebOTX AS Express の場合)
    (既定値: n)
    WebOTX AS Foundation/Standard/Enterpriseの場合)
    (既定値: y)

    Please enter port for communication with WebOTX Web Container.[8099]

    外部WebサーバとWebコンテナとの連携に使用するポート番号を指定してください。
    (*) この項目は、前項のWebコンテナ動作モードの選択で「n」を指定した場合にのみ表示されます

    Webサーバがクライアントからのリクエストを受け付けるポート番号ではありません。
    (domain1の既定値: 8099)

    Please enter Web server name. 

    Webサーバの種別として「Oracle iPlanet Web Server 6.1/7.0」を指定した場合に表示します。

    複数の仮想Webサーバを構築できるWebサーバの場合に、使用するWebサーバ名を指定してください。 Webサーバ名とは、Oracle iPlanet Web Server (Sun Java System Web Server)において、新しくサーバを追加する際に指定する「Server Name」です。

    Please select context name dynamic reflection option of Web application.[1]
       1. Dynamic reflection option is on.
       2. Dynamic reflection option is once.
        (Note: When a Web server starts, you do dynamic reflection once.
        When you deployed a Web application, you have to reboot a Web server.)
    

    Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプションを選択してください。

    「1. Dynamic reflection option is on.」を選択した場合、動的反映が常に有効になります。動的反映とは新規に配備されたコンテキストに対するリクエストが来た場合、Webコンテナに対してコンテキスト問い合わせのクエリを送信することにより、コンテキスト名をWebサーバに動的に反映する機能です。 「2. Dynamic reflection option is once.」を選択した場合、Webサーバ起動時に1回のみ動的反映が行われます。

  4. 必要な情報の入力が完了すると、確認画面を表示します。
    The following information has been set.
      WebOTX Web Container installation directory:/opt/WebOTX
      Domain directory:/opt/WebOTX/domains/domain1
      Web server:WebOTX Web Server 2.0(Apache2.0)
      Web server installation directory:/opt/WebOTX/WebServer2
      Use the Web Container executed on the TP monitor:n
      Web server plugin dynamic reflection option:on
      Port for communication with WebOTX Web Container:8099
      Would you like to continue?(y/n)
    

    情報に誤りがなければ「y」を入力して環境設定し、 誤りがある場合は「n」を入力して処理を中断してください。 中断した場合は、再度 setconf.sh を起動して環境設定を行ってください。
    Webコンテナの動作モードで「y」を指定した場合は、「Port for communication with WebOTX Web Container」項目は表示されません。

  5. 次のメッセージが出力されれば環境設定が完了します。
    Web server setting is completed.

    途中でエラーになった場合は、再度 setconf.sh を実行してください。

e. 外部WebサーバへのWebOTX連携情報の設定後の作業

Webコンテナが動作するマシンと、Webサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバが読み込む設定ファイルの変更が必要になります。下記の手順に従い、変更してください。

2.3.3.5. Working Domain Coordinatorのセットアップ(対象: EnterpriseでWorking Domain Coordinatorを選択した場合)

Working Domain Coordinatorの機能を利用するために必要なセットアップを行います。

(*)インストールするファイルのオーナーをroot以外のアカウントにした場合は、以降の root> を
そのアカウントに読み替えてください。

  1. 次のコマンドを入力します。
    root> /opt/WebOTX/wowdc/bin/wdcsetup.sh #1 #2 #3

    wdcsetup.shの引数には以下を指定してください。
    引数は全てが既定値の場合のみ指定を省略することができます。

    表2.3.3.5-1
    引数説明既定値
    1管理者ユーザadmin
    2管理者パスワードadminadmin
    3作成するclusterドメインのポート番号6272

  2. 運用管理コマンドを起動します。
    root> /opt/WebOTX/bin/otxadmin
  3. 次のコマンドを実行してclusterドメインが追加されていることを確認します。
    otxadmin> list-domains
  4. clusterドメインを以下のコマンドを実行して起動します。
    otxadmin> start-domain cluster
  5. [ 4. 動作確認 > 4.2. HP-UX、Linux ] で説明される方法にしたがって、作成されたドメイン「cluster」の動作状態を確認してください。

Working Domain CoordinatorとBIG-IPの連携機能を利用する場合は、以下のセットアップを行ってください。セットアップには、Java SDKのセキュリティツールであるkeytoolを利用します。

  1. clusterドメインを以下のコマンドを実行して停止します。
    otxadmin> stop-domain cluster
  2. サーバ証明書は、BIG-IPマシンの次のディレクトリに配置されています。
    このファイルを取得し、Working Domain Coordinatorの稼動するマシンへコピーしてください。
    /config/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

  3. 次のコマンドを入力します。
    途中で、「この証明書を信頼しますか? [no]:」と確認を求められるので、「yes」と入力してください。
    root> cd /opt/WebOTX/domains/<domain_dir>/config 
    root> <Java SDKインストールディレクトリ>/bin/keytool -v -import -trustcacerts -alias wdc_bigip -keystore cacerts.jks -storepass changeit -file <BIG-IPマシンより取得したserver.crtファイルのパス>
  4. clusterドメインを以下のコマンドを実行して起動します。
    otxadmin> start-domain cluster
  5. [ 4. 動作確認 > 4.2. HP-UX、Linux ] で説明される方法にしたがって、clusterドメインの動作状態を確認してください。

2.3.3.6. rsyslog または syslog-ng を利用して syslog へのログ出力を行うための設定

UNIX 環境において、syslog へのログ出力に rsyslog または syslog-ng を利用する場合、既定の状態ではrsyslog または syslog-ng のデーモンプロセスへの UDP 接続が可能な設定ではありません。WebOTX_AS_Agent をプレフィックスに持つ WebOTX Application Server のログ出力では、デーモンプロセスに対しUDP 接続する必要があるため、既定の状態では syslog にログを出力することができません。

rsyslog または syslog-ng を利用する場合、[ 高度な管理と運用サイクルガイド > 4. 監視 > 4.2. ログ監視 > 4.2.2. syslog ] に記載した手順を実施して、UDP 接続の待ち受けを有効化してください。

なお、Red Hat Enterprise Linux 6 Server (6.1 以降) では rsyslog が、SUSE Linux Enterprise Server 10 以降では syslog-ng が既定で利用されます。 該当のOS環境をご利用の場合は有効化の手順を必ず実施してください。

これらの作業完了後[ 2.3.4. データベースを使用するための準備作業 (Java) ]に進んでください。

2.3.4. データベースを使用するための準備作業 (Java)

JavaアプリケーションでJDBCを使用する場合には、各データベースで次の準備作業を行ってください。 詳細については、各データベースのリファレンスマニュアルでご確認ください。

Oracle での作業 Sybase Adaptive Server Enterprise での作業 Microsoft SQL Server での作業

WebOTX AS Express/Foundationは、以上で全ての作業が完了しました。

Standard/Enterpriseでは、CORBA C++アプリケーションも動作する実行基盤を提供しています。 CORBA C++アプリケーションをWebOTX AS上で動作させる場合は、次の項目に進んでください。

2.3.5. データベースを使用するための準備作業 (C++)

C++アプリケーションでデータベースを使用する場合には、各データベースで次の準備作業を行ってください。 詳細については、各データベースのリファレンスマニュアルでご確認ください。

Oracle での作業 Microsoft SQL Server での作業 IBM WebSphere MQ での作業

2.3.6. LinuxにおいてRMI通信でリモート接続を利用するための設定 (対象: Linuxを利用している場合)

サーバOSとしてLinuxを利用している場合、次の設定がされている環境ではRMI通信によるリモート接続が行えないため、 運用管理ツールからドメインに接続できないという問題が発生します。

RMI通信によるリモート接続が行えなくなる場合

サーバマシンに次の設定がされている場合、RMI通信によるリモート接続ができなくなります。


リモート接続を行えるようにするための設定

上記の条件に当てはまる場合、リモート接続を可能とするために、 /etc/hostsファイルから「ホスト名」を削除して、127.0.0.1 に対応するのは localhost のみとしてください。/etc/hostsファイルを編集した後は、WebOTXのサービスを再起動して設定を反映させてください。

  1. WebOTXのサービスを停止します。
    # /etc/init.d/WOAgentSvc stop
  2. WebOTXのサービスを起動します。
    # /etc/init.d/WOAgentSvc start
/etc/hostsファイルを編集できない場合

/etc/hostsファイルを修正することが出来ない場合、WebOTXがインストールされているマシン上で次の設定を行って下さい。

  1. WebOTXサービスを起動します。rootユーザでログインして以下のコマンドを実行します。
    # /etc/init.d/WOAgentSvc start
  2. 運用管理コマンドを立ち上げます。
    # /opt/WebOTX/bin/otxadmin
  3. ドメインが起動できていることを確認します。
    otxadmin> list-domains
    次のように表示されれば、起動できています。
    List of domains:
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
  4. 運用管理コマンドで管理ドメイン(WebOTXAdmin)にログインします。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    (*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6202 です。

  5. 管理ドメイン(WebOTXAdmin)に対して、次のコマンドでJavaシステムプロパティを設定します。
    otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名>
  6. ユーザドメイン(domain1)に対しても、同じようにJavaシステムプロパティを設定します。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    (*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
    otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名>
  7. WebOTXのサービスを再起動します。
    # /etc/init.d/WOAgentSvc stop
    # /etc/init.d/WOAgentSvc start
    
  8. [ 4. 動作確認 > 4.2. HP-UX、Linux ] で説明される方法にしたがって、動作確認を行って下さい。
Caution
ドメインを新たに作成する場合は、作成したドメインに対しても上記のJavaシステムプロパティを設定してください。

2.3.7. ファイアウォールの設定に関して

ファイアウォールを設定している場合、クライアントマシンからの接続に特定のファイアウォールのブロックを解除する必要があります。詳細は[ リファレンス集 ドメイン構成・環境移行編 > 1. WebOTXの構成 > 1.1. 使用ポート番号 > 1.1.6. ファイアウォールへの例外設定 ]

2.3.8. 複数のネットワークカードを利用している場合の設定

WebOTXが動作するサーバが複数のネットワークカードを利用している場合、運用管理ツールからドメインへの接続が失敗することがあります。該当する環境を利用している場合、本項目の回避手順を実施してください。

問題の詳細

WebOTXでは、運用管理ツールからドメインに接続する際に、既定ではRMI通信を利用します。

RMI通信では、ドメインの起動時に、RMI通信用にIPアドレスとポート番号を埋め込んだスタブファイルを作成しておきます。そして、運用管理ツールを利用してクライアントから接続があった際に、作成しておいたスタブファイルをクライアントに送付します。スタブファイルを受け取ったクライアントは、スタブファイルに埋め込まれたIPアドレスとポート番号を利用してドメインと通信を行います。

WebOTXが動作するサーバに複数のネットワークカードが設定されている場合、既定では、スタブファイルに埋め込まれるIPアドレスは、いずれかのネットワークカードに設定されているIPアドレスとなります。このため、クライアントから接続できないIPアドレスがスタブファイルに埋め込まれてしまい、クライアントからの接続に失敗する問題が発生することがあります。

この問題を回避するために、次の手順を実施して、スタブファイルに埋め込むIPアドレスを明示的に指定してください。スタブファイルに埋め込むIPアドレスにクライアントが接続できるものを指定することで、クライアントから正常に接続できるようになります。

回避手順

  1. WebOTXサービスを起動します。

  2. 運用管理コマンドを立ち上げます。

  3. ドメインが起動できていることを確認します。
    otxadmin> list-domains
    次のように表示されれば、起動できています。
    List of domains:
    domain1 running
    WebOTXAdmin running
    
  4. 運用管理コマンドで管理ドメイン(WebOTXAdmin)にログインします。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    
    (*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6202 です。

  5. 管理ドメイン(WebOTXAdmin)に対して、次のコマンドでJavaシステムプロパティを設定します。
    otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名、または、IPアドレス>
    
  6. ユーザドメイン(domain1)に対しても、同じようにJavaシステムプロパティを設定します。
    otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>
    
    (*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
    otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名、または、IPアドレス>
  7. WebOTXのサービスを再起動します。

  8. [ 4. 動作確認 ] で説明される方法にしたがって、動作確認を行って下さい。
Caution
ドメインを新たに作成する場合は、作成したドメインに対しても上記のJavaシステムプロパティを設定してください。