TPシステムに関する運用操作法について説明します。 WebOTX V6.3以降の統合運用管理ツールでは、WebOTX V5の運用管理ツールと比べてショートカットキーが一部以下のように変更されています。
| メニュー | V6.3以降 | V5 |
|---|---|---|
| 起動 | CTRL+S | F7 |
| 停止 | CTRL+T | Shift+F7 |
| 強制停止 | CTRL+F | - |
| 削除 | DEL | Del |
| モジュールの活性化 | CTRL+E | - |
| モジュールの閉塞 | CTRL+D | - |
| 新規作成 | CTRL+N | Ctrl+N |

図7.1.1.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.*
otxadmin> set tpsystem.serverName=host1
システムパラメータ、イベントジャーナル、ジャーナルに関する設定はTPシステムが停止している必要があります。
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| システムパラメータ | システムモデル | システムパラメータのモデルをシステム規模に合わせて、小モデル、大モデル、最大モデルから選択します。 Foundation、Standard の場合は最大モデルを選択することは出来ません。 またモデルを選択すると、個別のシステムパラメータの値はすべて初期化されます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Foundation:小、Standard:小、Enterprise:大 |
| システムパラメータ | history.actの世代数 | history.actの世代数を設定します。 指定ライン数到達時かTPモニタ起動時に設定値まで世代切り替えを行います。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
10 |
| システムパラメータ | sysmsg.trcの世代数 | sysmsg.trcの世代数を設定します。 指定ライン数到達時かTPモニタ起動時に設定値まで世代切り替えを行います。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
10 |
| システムパラメータ | トレースファイルの保存期間 | プロセスグループのトレースファイルの保存期間を設定します。 指定した保存期間を超過時に、トレースファイルの削除が行われます。 トレースファイルを削除しない場合は、-1を指定してください。 |
30日 |
| システムパラメータ | トレースファイル名の固定化 | トレースファイル名を固定化するかを設定します。 固定化しない場合はPID、固定化する場合は固定IDをログに付与します。 固定IDは1〜プロセス多重度×2の範囲で昇順に付与します。どの固定IDがどのプロセスIDを利用しているかは アプリケーションのトレースファイル{PGNAME}_sys.{固定ID}.logを参照する事で確認出来ます。 注意事項) トレースファイル名の固定化を有効にしている場合、動的設定変更、動的多重度変更の実行は推奨しません。動的設定変更、動的多重度変更を行った場合、プロセス異常終了を含むプロセス再起動後に設定される固定IDは不定です。 |
固定化しない |
| システムパラメータ/静的情報 | 最大アプリケーショングループ数 | 最大アプリケーショングループ数の設定をします。 Foundationでは1、Standardでは100を超過して設定できません。 すでに作成してあるアプリケーショングループよりも少ない値にする事はできません。 またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Foundation:1、Standard:20、Enterprise:100 |
| システムパラメータ/静的情報 | 最大プロセスグループ数 | 最大プロセスグループ数の設定をします。 Foundationでは1、Standardでは100を超過して設定できません。 すでに作成してあるプロセスグループよりも少ない値にする事はできません。 またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Foundation:1、Standard:20、Enterprise:100 |
| システムパラメータ/静的情報 | 最大オペレーション数 | 最大オペレーション数の設定をします。 すでに登録してあるオペレーションよりも少ない値にする事はできません。 またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。 この数値はファクトリオペレーションとWebOTX内部オペレーション(1システムで5+プロセスグループ×7) も含んだ数にする必要があります。設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Foundation:200、Standard:200、Enterprise:1000 |
| システムパラメータ/静的情報 | 最大コンポーネント数 | 最大コンポーネント数を設定します。 システムで登録できる最大コンポーネント数を1から3844の間で設定します。 またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 | Foundation:200、Standard:200、Enterprise:1000 |
| システムパラメータ/静的情報 | 最大インターフェース数 | 最大インターフェース数を設定します。TPシステムで登録できる最大インタフェース数を1から10000の間で設定します。またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 | Foundation:200、Standard:200、Enterprise:1000 |
| システムパラメータ/動的情報 | 最大プロセス数 | 最大プロセス数の設定をします。 Foundationでは4、Standardでは100を超過して設定できません。 すでに設定してあるプロセス数よりも少ない値にする事はできません。 またシステムモデルを変更すると、値はそのモデルの値に自動的に変更されます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Foundation:4、Standard:20、Enterprise:100 |
| システムパラメータ/動的情報 | 最大スレッド数 | TPシステムで作成できる最大スレッド数を1から9850までの整数で指定します。 すでに設定してあるスレッド数よりも少ない値にする事はできません。 プロセスグループのプロセスは、指定したスレッド数の他に、WebOTX内部で使用するスレッド3つが動作します。 そのため、プロセスグループで動作する全スレッドは、プロセス数*(スレッド数+予備スレッド数+3)となります。 TPシステム内の全プロセスグループの合計スレッド数が、この値を超えない必要があります。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
200 |
| システムパラメータ/動的情報 | メモリプールサイズ | メモリプールサイズの設定をします。 メモリプールサイズは、クライアントからのリクエスト処理を行うために利用する、共有メモリのサイズです。 同時に実行できるリクエスト数および、電文のサイズに依存します。 メモリプールサイズが不足した場合は全てのリクエスト処理がエラーとなります。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
Windows(x86):32MB、それ以外:128MB |
| 上限設定 | プロセス障害時の再起動回数 | 例外などでプロセスが異常終了したとき、自動的にプロセスを再起動させる回数を1〜55000の整数で指定します。 1を設定の場合、再起動は行わずすぐにプロセスグループが停止します。 全てのプロセスグループに対してこの設定は有効となります。 |
5回 |
| 上限設定 | プロセスを正常と仮定する間隔 | プロセス正常と仮定しプロセス再起動回数をクリアするための間隔を秒単位で指定します。 この時間内にプロセスの異常終了が起こらなかった場合、そのプロセスは正常とみなされ、再起動回数はクリアされます。 -1を指定した場合は、間隔は無制限とします。 上記再起動回数だけ再起動を終えるとプロセス再起動は行いません。 全てのプロセスグループに対してこの設定は有効となります。 |
3600秒 |
| 上限設定 | キューの最大数 | キューの最大数を設定します。 TPシステムはここで指定した値以上クライアントからの要求をキューイングせずにオペレーションコールをエラーリターンさせます。 これにより高負荷時の待ち要求の数を制限し、必要以上に負荷をあげ、応答しない状況を回避できます。 -1あるいは1以上で設定します。-1を指定した場合制限はありません。 全てのプロセスグループに対してこの設定は有効となります。 ただし、アプリケーショングループ、プロセスグループごとに設定する事もできます。 その場合、アプリケーショングループ、プロセスグループの設定が有効になります。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
-1 |
| 上限設定 | オペレーション再試行回数 | オペレーション再試行回数の設定をします。 データベースのデッドロックの発生など、再試行が可能な障害が発生した場合に、 APIを通してプロセスグループから再試行の指示があると、この回数オペレーションの実行をやり直します。 この回数を超えて再試行した場合は、オペレーションの実行は失敗します。 -1あるいは1〜99で指定します。-1を指定すると無限に再試行します。 |
-1 |
| 上限設定 | プロセスのストール監視間隔 | プロセスのストール監視時間を設定します。 プロセスの初期化または強制停止にかかる時間のタイムアウト値を設定します。 この時間にスレッド初期化時間は含まれません。 指定値がTPシステムの属性「プロセスを正常と仮定する間隔」より長い場合、 TPシステムの属性で指定した「プロセス障害時の再起動回数」に関係なく無限ループします。 また、オペレーションが通常でも長時間の場合(DBアクセス等)は、APループの値を極端に短くすると、 意図せずオペレーションが中断します。 システムにあわせた設定をお願いします。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
600秒 |
| 上限設定 | メモリプールサイズの閾値 | メモリプールサイズの閾値を設定します。 メモリプールサイズ使用量が設定した閾値を超えた場合、イベントログ・シスログにWARNINGレベルで警告メッセージを出力します。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。0を指定した場合は、メッセージを出力しません。 |
90% |
| 上限設定 | メモリプールサイズの閾値を超えてから次の警告を出すまでの時間 | メモリプールの使用量に関する警告メッセージ(TPS15-01323)を出力してから、次回出力するまでの時間を設定します。設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 | 3600秒 |
| クライアント制御 | クライアント情報表示時にホスト名の逆引き処理を行う | クライアントセッションの接続クライアント情報を表示する時に、 接続しているクライアントのホスト名を逆引き処理によって取得するかどうかを指定します。 Trueにするとクライアントホスト名が表示されます。 ただし、IPアドレスからホスト名を逆引きできない環境ではこれを指定すると、 クライアント情報を表示させようとしたときにレスポンスが悪くなることがありますので設定には注意が必要です。 |
行わない |
| クライアント制御 | TCPレベルでのアライブチェックを行う | TCPレベルのkeepaliveを行うかどうかを選択します。 クライアント(もしくはWebサーバ)のアボートにより無効となってしまったセッションをクリアする場合に利用します。 特に連続運用をする場合は設定が必要です。 この機能はOSに依存した機能でありkeepaliveの間隔はOSで設定した値が適用されます。 |
行う |
| システム情報 | 接続サーバ名 | クライアント(Webサーバ)がWebOTXに接続するときに利用するサーバ名を127文字以内で指定します。 サーバ名にはホスト名、IPアドレス、ドメイン付きホスト名のどれかを指定してください。 クライアント側で実際にこの名前を用いてセッションの接続を行います。Javaアプリケーションでは、プロセスグループ起動時のJavaシステムプロパティ ExternalHostNameのホスト名としても利用します。 よってクライアント側で認識できる名前を指定してください。 |
自ホスト名 |
| システム情報 | システム名 | TPシステムの名前です。 ドメイン作成時に設定した名前は変更することはできません。 |
- |
| システム情報 | システムID | システムを一意に識別するIDを0から255までの値で指定してください。 共有メモリの識別子やラウンドロビンのIDに使用されます。 ドメイン間で使用するシステムIDの中で一意に設定してください。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
- |
| システム情報 | 名前サーバホスト名 | リファレンスを登録する名前サーバホスト名を127文字以内で指定します。 ホスト名、IPアドレス、ドメイン付きホスト名のどれかを指定してください。 別マシンに名前サーバを構築する場合に指定します。指定した名前の名前サーバにオブジェクトを登録します。 |
自ホスト名 |
| システム情報 | 名前サーバポート番号 | リファレンスを登録する名前サーバポート番号を設定します。 0を指定した場合は、そのドメインで定義している名前サーバポート番号になります。 ドメイン外の名前サーバにアクセスする場合に設定してください。 |
0 |
| システム情報 | CORBAエラーの詳細化 | ライセンス違反等オペレーション実行中にWebOTXサーバでエラーを検出したときのクライアントに返却するCORBAエラーを詳細化します。 |
行う |
| システム情報 | IPv6優先 | IPv6を優先的に使用します。 この設定を変更すると、プロセスグループ起動時の動作も連動して変わります。 この設定は、ドメインのIPv6の設定(IPv6優先:ipv6-enable)と連動します。 変更した場合、TPシステムの再起動が必要になります。 |
IPv4優先 |
| システム情報 | 10MB以上の電文を利用する | 10MB以上の電文を利用するかを設定します。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
利用する |
| システム情報 | オペレーション実行中の停止をエラーとする | オペレーション実行中に停止を伴う操作(モジュール停止、配備解除)が行われた場合、その操作をエラーとするかを指定する。 |
エラーとしない |
| オペレーション制御 | 重み付けオペレーション優先度制御 | 重み付けラウンドロビン方式でオペレーションの優先度制御を行います。 | 0 |
| オペレーション制御 | オペレーションの統計情報を採取しない | オペレーションの統計情報を採取しないようにします。 オペレーションの統計情報を採取しないことによりメモリリソースを節約できます。 統計情報を採取しない場合は、コマンドもしくはツールで運用アシスタントを利用しないようにTPシステムのプロパティを変更して下さい。 これにより運用アシスタントの機能を利用できなくなります。変更はドメイン再起動後に有効になります。 |
採取しない |
| オペレーション制御 | 実行時間上限 | 実行時間上限を設定します。 オペレーションの応答時間が指定時間(秒)を過ぎてもレスポンスが返却されない場合オペレーション処理を中断します。 また−1を設定すると、上限を設定しません。 この設定を変更した場合、運用アシスタントの「実行時間上限を自動設定する」設定は、「自動設定しない」に変更されます。 運用アシスタントに実行時間上限を自動設定させたい場合は、「自動設定する」に変更し直してください。 実行時間上限はドメインに配備した全アプリケーションのオペレーションに対して設定されます。 オペレーションのプロパティで個別に実行時間上限を設定した場合はその値が優先されます。 ただし、再度この値を更新すると個別に設定した値も上書きされます。 |
600秒 |
| オペレーション制御 | プロセスを強制停止する | オペレーションが実行時間上限を超過した時(WebOTX内部の精度は最大10秒の遅れがあります)にプロセスを強制停止するかどうかを指定します。オペレーションの実行時間が上限を超えたスレッド以外のスレッドでは現在処理中のオペレーションの完了を待ちあわせ、全てのスレッドでオペレーションが完了するか待ち合わせ時間を経過したらスレッドの終了処理を行います。オペレーション完了待ち合わせ時間は調整可能で、既定値は600秒です。この設定は、詳細内容を参照し十分に理解した上で変更して下さい。 また、オペレーションの実行時間上限は既定値で600秒に設定されていますが、運用アシスタントにより推奨値が自動設定されている場合があります。プロセスを強制停止する場合は、実行時間上限の設定値が問題ないかを検討して下さい。 オペレーションの実行時間上限を意図的に指定した場合、「実行時間上限を自動設定する」の設定は自動的に「自動設定しない」に変更されます。 運用アシスタントに実行時間上限を自動設定させたい場合は、「実行時間上限を自動設定する」に変更しなおしてください。 「プロセスを強制停止する」設定はドメインに配備した全アプリケーションのオペレーションに対して反映されます。 オペレーション単位で個別にプロセスを再起動するかどうかを設定した場合はその値が優先されます。 ただし、再度この設定を更新すると個別に設定した値も上書きされます。 |
強制停止しない |
| 名前サーバへの登録 | 名前サーバへの登録 | 名前サーバへの登録ポリシについて設定します。 永続的に扱う場合、名前サーバへのIOR登録をプロセス起動停止に関係なく行えます。 このため、プロセス起動時の名前サーバアクセス負荷を軽減することができます。 一時的に扱う場合、プロセス起動時に名前サーバへの登録を行います。 このとき、ラウンドロビン機能の設定もできます。 |
永続的に扱う |
| 名前サーバへの登録 | ラウンドロビン機能を使用する | 名前サーバのラウンドロビン機能を使用するかどうかの設定をします。 同一のサーバアプリケーションが登録されたシステム間で負荷分散を行う時に設定します。 ラウンドロビン機能を使用するときは、ObjectBrokerにて名前サーバのラウンドロビン機能を設定する必要があります。 |
する |
| 名前サーバへの登録 | CORBA自動名前登録 | CORBAアプリケーションを配備時に自動で名前サーバにリファレンスを登録します。 設定は次回の配備時に反映されます。 |
名前登録を行わない |
| 起動/停止 | 起動タイムアウト | システム起動タイムアウトの設定を秒単位で指定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| 起動/停止 | 停止タイムアウト | システム停止タイムアウトの設定を秒単位で指定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| 起動/停止 | プロセスを即時停止する | プロセスを即時停止します。 プロセスを即時停止する場合、アプリケーショングループ、プロセスグループ、 アプリケーション停止時の後処理をおこなわないためアプリケーショングループ、プロセスグループの停止時間が短縮されます。 プロセスグループの後処理ではログ採取も行っているため、即時停止をした場合障害解析が困難になる可能性がありますのでご注意下さい。 TPシステム稼働中に変更するとエラーになります。 |
即時停止しない |
| 起動/停止 | アプリケーショングループの起動間隔 | アプリケーショングループの起動間隔を指定します。 複数アプリケーションが同時に起動することにより、一時的なリソース不足になる場合は、本指定で起動間隔の調整を行ってください。自動起動時は<アプリケーショングループ数>*<設定された間隔>で起動されます。合計値が「起動タイムアウト」に設定されている値より上回る値を設定しないでください。 |
0秒 |
| イベントジャーナル | イベントジャーナルを採取する | イベントジャーナルを採取するかどうか設定します。 オペレーションの実行の過程で起きる障害については、イベントジャーナルを追っていくことで、 どこで障害が発生しているか調べることができます。 また、イベントジャーナルではクライアントからの受信開始から応答の送信終了までを確認できるため、 障害箇所がサーバ側なのかそうではないのか(ネットワークやクライアント側なのか)を切り分けることができます。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
する |
| イベントジャーナル | ファイルサイズ | イベントジャーナルファイルサイズの設定をします。 イベントジャーナルはこのファイルサイズでサイクリックに採取されます。 イベントジャーナルを多く採取したい場合はこのサイズを増やします。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
10MB |
| イベントジャーナル | 出力ファイルの最大行数 | イベントジャーナルを編集する際の、ひとつの出力ファイルの最大行数を設定をします。 イベントジャーナルは[採取したイベントジャーナルの編集(editEventJournal)] オペレーションによってこの行数で複数のファイルに分割されて出力されます。 ファイル名は(システム名)_woejout(数字).logとなります。 |
30000行 |
| ジャーナルの設定 | ジャーナルを採取する | ジャーナルを採取するかどうか設定します。 ジャーナルはWebOTXの稼働状況を評価するための性能及び統計情報を各種レポートとして提供します。 設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。 |
する |
| ジャーナルの設定 | ファイルサイズ | ジャーナルファイルサイズの設定をします。 ジャーナルはこのファイルサイズでサイクリックに採取されます。 採取する設定のときはシステム起動中であっても変更できますが、反映するためにはシステムを再起動する必要があります。 |
10MB |
| 例外ハンドル | 例外ハンドルを行う | 例外発生時(OSからのシグナル受信時)に、WebOTXで例外処理をするかどうかを設定します。 Trueの場合はWebOTXが例外処理を行いますが、falseの場合は例外処理を行いません。 OSのデバック情報(Windows環境でのワトソンログやUNIX環境でのcoreファイル)を出力させる場合はfalseにします。 設定は、言語がJava以外のプロセスグループのみ有効です。 |
する |
| WatchServer | WatchServerを使用する | WatchServerを使用するかどうかの設定を行います。 WatchServerを使用する場合、 「名前サーバホスト名」で設定したサーバのWatchServerに対してオブジェクトリファレンスの登録・削除処理を行います。 |
しない |
| WatchServer | 登録するオブジェクトの多重度 | WatchServerを使用する場合、名前サーバに登録するオブジェクトの多重度を1〜10の間で設定します。 多重度に合わせてそのシステムの負荷が分散されます。 アプリケーショングループ、プロセスグループごとに設定する事もできます。 その場合、アプリケーショングループ、プロセスグループの設定が有効になります。 |
1 |
| 状態 | アライブチェックモニタの自動登録を行う | アライブチェックモニタの自動登録を行います。 | 行う |
| 状態 | 監視間隔 | アライブチェックモニタの監視間隔を指定します。 |
30000ミリ秒 |
| 状態 | イベントを連続発生させる間隔 | 監視対象リソースがアライブ中でない状態が続く場合にイベントを発生させる間隔です(ミリ秒単位)。 0の場合このイベントは発生しません。 |
0ミリ秒 |
| 状態 | 状態 | システムの状態を表示します。 |
- |
| 状態 | 現在のコンポーネント数 | システムに登録されているコンポーネント数を表示します。 | - |
| 状態 | 現在のインターフェース数 | システムに登録されているインターフェース数を表示します。 | - |
| 状態 | 現在のオペレーション数 | システムに登録されているオペレーション数を表示します。 この数値はファクトリオペレーションとWebOTX内部オペレーション (1システムで5+プロセスグループ×6(プロセスグループの種類がJ2EE、CORBA Java(バージョン6以上)の場合7))を含みます。 |
- |
| 状態 | 現在のプロセス数 | システム内に生成された全プロセス数を表示します。 | - |
| 状態 | 現在のスレッド数 | システム内に生成された全スレッド数を表示します。 プロセスグループ内のプロセスごとにWebOTX内部で使用するスレッドが3つあるため、 各プロセスグループで使用するスレッド数は設定したスレッド数+予備スレッド数+3*プロセス数となります。 |
- |
| 運用アシスタント | 運用アシスタント機能を使用する | 運用アシスタント機能を使用するか否かを設定します。 falseにした場合、運用アシスタント機能だけでなく、オペレーションジャーナル情報も使用できなくなります。 |
使用する |
| 運用アシスタント | 最終情報採取時刻 | 運用アシスタント機能が最後にTPシステムの稼動情報を採取した時間を表示します。 |
- |
| 運用アシスタント | 学習期間 | 学習期間(分)を設定します。学習期間内は実行時間上限や多重度の自動設定・一括設定を行いません。 学習期間には各業務のデータが十分に採取できる時間を設定してください。 たとえば、週末は負荷が高い業務であれば、学習期間には1週間以上を設定してください。 |
1440分 |
| 運用アシスタント | 情報採取間隔 | TPシステムの稼動情報採取間隔(分)を設定します。 情報採取間隔を経過するたびにTPシステムの情報を採取し、多重度や実行時間上限の推奨値算出および設定を行います。 また、ここで設定された値はオペレーションジャーナルの最小編集単位となります。 |
5分 |
| 運用アシスタント | 実行時間上限推奨値を提示する | 実行時間上限推奨値を提示するかどうか設定します推奨値を提示しない場合は実行時間上限自動設定機能も働きません。 | する |
| 運用アシスタント | 実行時間上限推奨値を更新する | 実行時間上限推奨値を更新するかどうか設定します。 「更新する」を設定すると情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)ごとに推奨値が更新されます。 推奨値の妥当性を検証したい場合など、推奨値の更新を止めることもできます。 |
する |
| 運用アシスタント | 実行時間上限値 推奨基準 | 実行時間上限値の推奨基準を設定します。 早期復旧優先を設定した場合は短めの値が、オペレーション継続優先を設定した場合は長めの値が実行時間上限値として推奨されます。 |
ノーマル |
| 運用アシスタント | 実行時間上限推奨値の最小値 | 実行時間上限推奨値の最小値(秒)を設定しますこれより小さな値が推奨されても、自動設定・一括設定されません。 | 60秒 |
| 運用アシスタント | 実行時間上限を自動設定する | 実行時間上限を自動設定するかどうか設定します「自動設定する」 をtrueにすると情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)ごとに実行時間上限が自動的に更新されます。 |
する |
| 運用アシスタント | スローダウン障害を検出する | スローダウン障害を検出するかどうか設定します。 Trueにすると情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)が経過するごとにスローダウン障害が発生していないか調べます。 スローダウン障害の検出は、情報採取間隔内に実行された全てのオペレーションの統計から総合的に判断されます。 スローダウン障害の疑いがあっても、正常動作の可能性が多く残る場合は、スローダウン障害として検出しません。 スローダウン障害を検出すると、イベントログ出力と統合運用管理ツールへの通知が行われます。 スローダウンを検出してすぐに、ログの待避・ジャーナルの待避・イベントジャーナルの編集を行うと障害解析に役立ちます。 |
する |
| 運用アシスタント | スローダウン障害検出基準 | スローダウン障害の検出基準を設定します。 スローダウン障害を早期に検出したい場合は「早期検出優先」を設定してください。 正常動作とみなせるオペレーションまでスローダウン障害として検出されてしまう場合は「長め」を設定してください。 |
ノーマル |
| 運用アシスタント | スローダウン継続監視時間 | スローダウンを検出してからの経過時間を分単位で監視します。 この時間を過ぎてもスローダウン状態が解消されない場合は「長期にわたるスローダウン」として警告メッセージを出力します。 スローダウンを検出してからの経過時間は、情報採取間隔ごとにチェックされます。 -1を設定した場合は、スローダウンを検出してからの経過時間を監視しません。 |
20分 |
| 運用アシスタント | スローダウン時に自動スタックトレースを採取する | スローダウン検出時に、自動でスタックトレースを採取するかを設定します。 | 採取する |
| 運用アシスタント | 多重度最適化支援 | 多重度最適化支援機能の設定を行います。 「推奨通知」を選択した場合、情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)が経過するごとに多重度の適正をチェックし、 多重度設定が不適切だと判断すると、その旨をイベントログ出力し、統合運用管理ツールに通知します。 実際の多重度変更はオペレータ判断になります。 「自動変更」を選択した場合、情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)が経過するごとに多重度の適正をチェックし、 必要に応じてプロセス数を動的に変更します。 「多重度の適正をチェックしない」を選択すると、多重度の適正をチェックしません。 |
推奨通知 |
| 運用アシスタント | 多重度最適化支援:目標応答時間(秒) | 多重度最適化支援機能の目標応答時間設定を行います。 現在キューの最後尾で待機しているリクエストが目標応答時間を越える可能性があると予測される場合、 運用アシスタント機能は多重度が不足していると判断します。 リクエストの応答時間の予測は、オペレーションの優先度が同一である場合が想定されています。 目標応答時間は秒単位で設定してください。旧表記は「多重度最適化支援:応答期限(秒)」です。 |
600秒 |
| 運用アシスタント | 最大マルチプロセス数 | 最大マルチプロセス数の設定をします。 運用アシスタントが利用する、プロセス数動的変更時の最大数を1から1000の整数で指定します。 運用アシスタントは、この値を超えて、プロセスグループのプロセス多重度を設定することはありません。 |
5 |
| 運用アシスタント | 多重度最適化支援:アイドルCPU使用率(%) | 確保すべきアイドルCPU使用率を設定します。 多重度が不足と判断されても、多重度を増加させた場合にアイドルCPU使用率がこの基準を下回ることが予測されるならば、 多重度変更の推奨/自動設定を行いません。 アイドルCPU使用率は%単位で設定してください。 |
30% |
| 運用アシスタント | 多重度最適化支援:多重度を過剰と見なす間隔(分) | 多重度最適化支援機能の多重度を過剰と見なす間隔の設定を行います。 プロセス数を減らしてもオペレーション実行に影響を与えない期間がこの時間を超えた場合、 多重度が過剰だと判断されます。旧表記は「多重度最適化支援:多重度過剰期限(分)」です。 |
1440分 |
| 運用アシスタント | 多重度最適化支援:予備プロセス数 | 多重度最適化支援機能の予備プロセス数設定を行います。 ここで設定された予備プロセス数分はプロセス数が過剰であっても、多重度過剰とは判断されません。 障害回避の観点でプロセス数を多めに用意している場合は、こちらを設定してください。 |
1 |

図7.1.1.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-system停止
otxadmin> stop-system
WebOTXシステム(TPシステム)の状態について説明します。
| 状態 | アイコンの色 | 説明 |
|---|---|---|
| 起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はサービスの再起動を行なってください。 |
| 起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 システムを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
| 停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はサービスの再起動を行なってください。 |
| 停止 | 赤色 | 停止状態です。 システムを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
| 起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるにはサービスの再起動を行なってください。 |
ドメイン起動中(TPモニタ・マネージャライフサイクル起動処理中)にTPシステムの状態チェックコマンドを実行すると、TPモニタ・マネージャライフサイクルの起動に失敗することがあります。 ドメインが起動状態になってから状態チェックを行ってください。
IIOPリスナの状態は、個別に起動停止することはできません。 TPシステムの起動停止に合わせて動作します。 状態に関しては、TPシステムの状態と同じです。 アライブチェックを行うために、TPモニタ・マネージャからIIOPリスナに対してセッションを1本張ります。 このアライブチェックに失敗した場合、起動停止処理失敗となります。

図7.1.2.1-1
なお、直接該当アプリケーショングループ名のノードを選択して右クリックメニューより「アプリケーショングループの削除」を実行することもできます。
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> create-apg apg削除
otxadmin> delete-apg apg
アプリケーショングループ作成後にドメインのパスを変更することはできません。

図7.1.2.2-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.applicationGroups.apg.*
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.applicationGroupAutoStart=true
アプリケーショングループの各プロパティについては、アプリケーショングループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはアプリケーショングループの再起動が必要です。
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| 自動起動 | システム起動時、アプリケーショングループを自動起動する | TPシステムを起動する時、自動的にアプリケーショングループを起動します。 | する |
| WatchServer | システムと同様の多重度とする | WatchServerを使用する設定をシステム単位ではなく、アプリケーショングループ単位で設定する場合falseにします。 | アプリケーショングループ単位で設定せず、システムと同様の設定とする |
| WatchServer | 登録するオブジェクトの多重度 | WatchServerを使用する場合、名前サーバに登録するオブジェクトの多重度を設定します。 多重度に合わせてそのシステムの負荷が分散されます。 アプリケーショングループ単位でWatchServerの多重度を設定する場合に設定します。 通常はシステムでの設定値が表示されます。システムの設定より優先されます。 |
1 |
| キューの最大数 | システムと同様の最大数とする | キューの最大数設定をアプリケーショングループ単位で設定する場合falseにします。 | アプリケーション単位で設定せず、システムと同様の設定とする |
| キューの最大数 | キューの最大数 | キューの最大数を設定します。 アプリケーショングループ単位でキューの最大数を設定する場合に設定します。 通常はシステムでの設定値が表示されます。 TPシステムはここで指定した値以上キュー要求をため込まずにオペレーションコールをエラーリターンさせます。 これにより高負荷時の待ち要求の数を制限し、必要以上に負荷をあげ、応答しない状況を回避できます。 -1を指定した場合制限はありません。ここで設定すると、システムの設定よりも優先されます。 |
-1 |
| 初期プロセス | アプリケーション初期プロセスを使用する | 初期プロセスを利用してアプリケーショングループ開始前に業務トランザクションを使用する場合trueにします。 初期プロセスを使用する場合は以下の項目を設定する必要があります。 ・利用言語 ・WebOTX AS バージョン ・ライブラリファイル名 ・クラス名(Java言語(J2SE)のみ指定) 初期プロセスを含め、アプリケーショングループ全体の起動に時間がかかる場合、アプリケーショングループの起動に失敗します。 既定値では、100秒以上かかってタイムアウトした場合に失敗となります。 この監視時間を変更するためにはシステムTPPの設定を変更する必要があります。 |
設定しない |
| 初期プロセス | 利用言語 | 初期プロセスを実行するための言語を選択してください。 初期プロセスを使用する場合必ず設定してください。Javaは、全OSで選択可能です。 |
Java |
| 初期プロセス | WebOTX AS バージョン | 設定するライブラリファイルのWebOTX AS バージョンを指定してください。 初期プロセスを使用する場合必ず設定してください。 OSがWindows (x86)の場合はバージョン5以上選択可能です。 ただし、利用言語により選択可能バージョンが変わります。 利用言語のヘルプを参照してください。 OSがHP-UX (IPF)、Linux (x86)、Windows (x64)の場合はバージョン6以上が選択可能です。 OSがLinux (x64)の場合はバージョン7以上が選択可能です。 |
8 |
| 初期プロセス | ライブラリファイル名 | 初期プロセス起動時に使用するライブラリファイル名を選択してください。 初期プロセスを使用する場合必ず設定してください。 ライブラリファイルは共有コンポーネントとしてあらかじめ登録されている必要があります。 利用言語の選択を変更すると選択時に表示されるライブラリファイル名リストが変更されます。 選択せずに直接ファイルパスを記述することもできます。 |
- |
| 初期プロセス | クラス名 | 利用言語がJavaの場合はライブラリファイルのクラス名も指定してください。 その他の言語の場合は指定する必要はありません。 |
- |
| 初期プロセス | アプリケーション引数 | 初期プロセス起動時の引数を511文字以内で指定してください。 初期プロセスを使用する場合で必要な場合は設定してください。 |
- |
| 起動/停止 | 起動タイムアウト | 起動タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| 起動/停止 | 停止タイムアウト | 停止タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| 状態 | 状態 | 状態を表示します。 |
- |

図7.1.2.4-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-apg apg停止
otxadmin> stop-apg apg強制停止
otxadmin> stop-apg --force=true apg
停止しようとしているプロセスグループがクライアントからのオペレーション実行中の場合、通常停止処理が失敗(タイムアウト)する場合があります。 通常停止を行なっても停止できない場合は強制停止を行なって停止させてください。 なお、強制停止を行なった場合実行中の処理は強制的に終了させますので、処理の保証は行なえません。 したがって強制停止は通常停止が行なえない場合に限り利用ください。
アプリケーショングループの状態について説明します。
| 状態 | アイコンの色 | 説明 |
|---|---|---|
| 起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
| 起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 アプリケーショングループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
| 停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
| 停止 | 赤色 | 停止状態です。 アプリケーショングループを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
| 起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるには強制停止を行なってください。 |
| クライアント接続中 | 水色 | 起動中状態であり、クライアントがそのアプリケーショングループに接続しています。 アプリケーショングループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 停止した場合、接続しているクライアントにはエラーが返却されます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |

図7.1.3.1-1
モジュールの種類は以下の通りです。 コマンド指定時文字列は、運用管理コマンドからプロセスグループを作成するときに指定します。
| モジュールの種類 | コマンド指定時文字列 | 説明 |
|---|---|---|
| Java EE | javaee | Java EEアプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョンは8となります。 |
| CORBA Java | corbajava | CORBA Javaアプリケーションを配備する場合に作成します。
|
| CORBA C++ | cpp | CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。
Windows (x64)の場合は、バージョン6〜8.2のみ作成可能です。 Platform SDK for Windows Server 2003 R2を用いて作成したCORBA C++アプリケーションを配備する場合はこちらを指定してください。 |
| CORBA VC++ 2010 | vc2010 | Microsoft Visual C++ 2010を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン8選択時、OSがWindowsのみ作成可能です。 |
| CORBA VC++ 2008 | vc2008 | Windows SDK for Windows Server 2008、Microsoft Visual C++ 2008を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン8選択時、OSがWindowsのみ作成可能です。 |
| CORBA VC++ 2005 | vc2005 | Microsoft Visual C++ 2005を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン6以上選択時、OSがWindowsのみ作成可能です。 |
| CORBA VC++ .NET 2003 | vc2003 | Microsoft Visual C++ .NET 2003 を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン5以上選択時、OSがWindows(x86)のみ作成可能です。 |
| CORBA VC++ .NET 2002 | vcdotnet | Microsoft Visual C++ .NET 2002 を用いて作成したCORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン5選択時、OSがWindows (x86)のみ作成可能です。 |
なお、直接該当プロセスグループ名のノードを選択して右クリックメニューより「プロセスグループの削除」を実行することもできます。
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> create-pg --version 8 --kind javaee --apgroup apg pg削除
otxadmin> delete-pg --apgroup apg pg
プロセスグループの作成、削除は、アプリケーショングループ起動中の場合は実行できません。 アプリケーショングループを停止して実行してください。

図7.1.3.2-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.*
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.processCount=1
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.javaSystemPropertyList={{var1,value1},{var2,value2}}
プロセスグループの各プロパティについては、アプリケーショングループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはアプリケーショングループの再起動が必要です。
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| 基本設定 | モジュールの種類 | モジュールの種類を表示します。 プロセスグループ作成時に登録するアプリケーションの種別を指定します。作成後変更は出来ません。 |
- |
| 基本設定 | WebOTX AS バージョン | モジュールのWebOTX AS バージョンを表示します。 プロセスグループ作成時に登録するアプリケーションをビルドしたWebOTX AS バージョンを指定します。 作成後変更は出来ません。 |
- |
| 基本設定 | アプリケーショングループ起動時、プロセスグループを起動する。 | プロセスグループの自動起動設定をします。 |
する |
| Java非同期メッセージ | 非MDBのJava非同期メッセージを使用します。 | 非MDBのJava非同期メッセージを使用します。 | 使用しない |
| トレース設定 | トレースレベル | プロセスグループ上で動作するサーバアプリケーションログのトレースレベルを指定します。 -1を指定した場合は採取しません。以下にトレースレベルの説明をします。 0 パニック状態 1 データベースが壊れているなど即時に訂正すべきである状態 2 ハードウェア、デバイスエラーのような危急の状態 3 一般的なエラー 4 警告メッセージ 5 通知メッセージ 6 情報メッセージ 7 デバッグ時のメッセージ |
5 |
| トレース設定 | トレースファイル最大サイズ | プロセスグループ上で動作するサーバアプリケーションログのトレースファイルの最大サイズをKB単位で指定します。 最大サイズを超えると、既存の情報はバックアップ(トレースファイル名).bakに待避し、新規にトレースファイルを作成します。 |
1024KB |
| トレース設定 | システムトレースファイル最大サイズ | プロセスグループ上で動作するサーバアプリケーションログのシステムトレースファイルの最大サイズをKB単位で指定します。 最大サイズを超えると、既存の情報はバックアップ(システムトレースファイル名).bakに待避し、新規にシステムトレースファイルを作成します。 |
1024KB |
| トレース設定 | 標準出力の出力先 | サーバアプリケーションの標準出力をトレースファイルに追加するかどうか設定します。 トレースに統合される場合、(プロセスグループ名).(プロセスID).logに出力されます。 |
する |
| トレース設定 | 標準エラー出力の出力先 | サーバアプリケーションの標準エラー出力をトレースファイルに追加するかどうか設定します。 トレースに統合される場合、(プロセスグループ名).(プロセスID).logに出力されます。 |
する |
| プロセス制御 | プロセス数 | マルチプロセスで動作させる場合のプロセス数を設定します。 マルチプロセスで動作させない場合は、プロセス数は1です。 マルチスレッドで動作しない場合は、プロセス数が同時に処理できるコマンド数になります。 プロセスを分割することにより、 プロセス障害が発生したときの障害の影響範囲をそのプロセスが使用しているクライアントだけに限定することができます。 TPシステム内の全プロセス数が【システムパラメータ】の最大プロセス数の上限を超えない範囲で設定可能です。 動的多重度変更時のプロセス上限値でもあります。 |
1 |
| プロセス制御 | プロセスの優先度 | プロセスを優先順位制御(固定優先度制御、Linuxのみ変動優先度制御)の対象とするときに指定します。 未指定、LOW、BELOW、MIDDLE、ABOVE、HIGHで指定します。 LOW、BELOW、MIDDLE、ABOVE、HIGHの順に優先度が高くなります。 未指定を指定した場合は、プロセス優先度制御を使用しません。 Solaris、HP-UX、Linuxは、OSの制限によりスーパーユーザでないとプロセスの優先度を変更できません。 本機能の利用には、スーパーユーザによるWebOTXの起動が必要となります。 Windowsでは、障害発生時にタスクマネージャからプロセスが強制終了できなくなることを防ぐため、優先度をHIGHに設定できません。 各プラットフォームのプロセス優先度値のマッピングは以下の通りです。 Windows:ABOVE 10、MIDDLE 8、BELOW 6、LOW 4 Solaris:HIGH 60、ABOVE 45、MIDDLE 30、BELOW 15、LOW 0 HP-UX:HIGH 178、ABOVE 198、MIDDLE 217、BELOW 236、LOW 255 Linux:HIGH -20、ABOVE -10、MIDDLE 0、BELOW 10、LOW 19 |
未指定 |
| プロセス制御 | 動的設定変更時初期化待ち時間 | 動的設定変更時の初期化待ち時間を設定します。 | 600秒 |
| プロセス制御 | 動的設定変更時終了待ち時間 | 動的設定変更時の終了待ち時間を設定します。 | 600秒 |
| プロセス制御 | リカバリプロセスを起動する | リカバリプロセスはプロセスが異常終了した場合、正常停止時に行う名前サーバからのオブジェクトリファレンス削除が行われません。 このオブジェクトリファレンスを削除する為に起動するプロセスです。 配備したアプリケーションと「名前サーバへの登録」の設定内容を確認して適切な設定を行ってください。 Webアプリケーションの場合、またはEJB / CORBAアプリケーションの「名前サーバへの登録」を"永続的に扱う"としている場合、「起動しない」に設定することを推奨します。 EJB / CORBAアプリケーションの「名前サーバへの登録」を"一時的に扱う"としている場合、必ず「起動する」に設定してください。 | 起動する |
| スレッド制御 | スレッド数 | サーバプロセスのスレッド数を指定します。 この値と予備スレッド数を足した値が動的多重度変更時のスレッド上限値になります。 指定したスレッド数の他に、WebOTX内部で使用するスレッド3つが動作します。 そのため、プロセスグループで動作する全スレッドは、プロセス数*(スレッド数+予備スレッド数+3)となります。 TPシステム内の全プロセスグループの合計スレッド数(WebOTX内部で使用するスレッド含む)が、 TPシステムの属性【システムパラメータ】の最大スレッド数を超えない範囲で設定可能です。 |
1 |
| スレッド制御 | スレッドスタックサイズ | スレッド1つあたりのスタックサイズ(KB)を指定します。 スタックサイズの不足が原因でプロセスが異常終了する場合には、スタックサイズを増やしてください。 |
1000KB |
| スレッド制御 | スレッド初期化時間 | スレッド初期化処理の応答時間を秒単位で1以上を指定します。 この時間以内にアプリケーションの初期化処理が完了しない場合は、プロセス起動に失敗します。 マルチスレッドの場合は各スレッドの初期処理を順番に行うため、アプリケーションの初期化処理時間は全スレッドでかかった時間の総計になります。 また、この時間以内にアプリケーションの終了処理が完了しない場合は、スレッドの終了処理を打ち切って終了します。 マルチスレッドの場合は各スレッドの終了処理を順番に行うため、アプリケーションの終了処理時間は全スレッドでかかった時間の総計になります。 |
600秒 |
| スレッド制御 | オペレーション異常終了時にオペレーションを閉塞させる | オペレーション実行中にアボートが発生した場合、自動的にそのオペレーションを閉塞状態にするかどうかを指定します。 閉塞状態にすることにより、WebOTXシステム全体を停止することなく、障害の影響が拡大することを防ぐことができます。 |
しない |
| スレッド制御 | 予備スレッド数 | 予備スレッド数を指定します。この値とスレッド数を足した値が動的多重度変更時のスレッド上限値になります。 予備スレッドを使用する場合は、動的多重度変更を行って下さい。 |
0 |
| 非同期オペレーション呼び出し | 非同期オペレーション呼び出しを行う | CORBAアプリケーションを配備した場合、 このプロセスグループから他のプロセスグループへ非同期オペレーション呼び出し (トランザクション型VDを用いた非同期オペレーション呼び出し)を行いたい場合はtrueにしてください。 当プロセスグループ内から他のオペレーションをVD経由で非同期に呼び出すことができます。 詳細は [ 7.1.7.6. 非同期トランザクション ] を参照してください。 |
行わない |
| キューの最大数 | アプリケーショングループと同様の最大数とする | キューの最大数設定をプロセスグループ単位で設定する場合falseにします。 | プロセス単位で設定せず、システムと同様の設定とする |
| キューの最大数 | キューの最大数 | キューの最大数を設定します。 プロセスグループ単位でキューの最大数を設定する場合に設定します。 通常はアプリケーショングループでの設定値が表示されます。 TPシステムはここで指定した値以上キュー要求をため込まずにオペレーションコールをエラーリターンさせます。 これにより高負荷時の待ち要求の数を制限し、必要以上に負荷をあげ、応答しない状況を回避できます。 ここで設定すると、システム、アプリケーショングループの設定よりも優先されます。 |
- |
| Transaction Service | Transaction Service連携を行う | Transaction Service連携を行う場合、trueにしてください。 EJBコンポーネントでは最初から「連携を行う」になっています。 EJBコンポーネントの場合はTransaction Service連携が必須となっています。 Transaction Serviceとの連携を行う場合、Transaction Service RecoveryServerとのコネクションが常に張られた状態になります。 また、この時ライセンスを1つ消費します。手動で切断しないようにしてください。 詳細は [ 7.1.7.7. Transactionサービス連携 ] を参照してください。 |
行わない |
| Transaction Service | トランザクションの制御 | Transaction Service連携を行う場合のトランザクション制御方式を設定します。 Recovery Coordination Server:Recovery Coordination Server を使用してアプリケーションと同一のプロセス空間でトランザクション処理を実行します。 RecoveryServer:RecoveryServerを使用してトランザクション処理を実行します。 |
Recovery Coordination Server |
| Transaction Service | RCSID | Transaction Service連携を行う場合、RCSIDを指定します。 Recovery Coordination Server を使用する時はRCSIDの選択もしてください。 RCSIDはあらかじめTransaction Serviceに設定されている必要があります。 EJBのときはRCSIDを選択しないことも可能です。 |
- |
| Transaction Service | OTSポリシ | Transaction Service連携を行うときのOTSポリシの選択をします。 ADAPTS オブジェクトはトランザクション内でもトランザクション外でも動作できます。 REQUIRES オブジェクトは必ずトランザクション内で動作する必要があります。 FORBIDS オブジェクトは必ずトランザクション外で動作する必要があります。 |
ADAPTS |
| ESB | ESB JBIコンテナの起動 | Java EEアプリケーションを配備した場合、JBIコンテナを起動するかどうかを設定します。 trueにした場合、プロセスグループ起動時にJBIコンテナも起動します。 falseにした場合、プロセスグループ起動時にJBIコンテナを起動しません。 この設定は、インストール時にWebコンテナの動作モードをアドバンスドモードにしたときに有効になります。 スタンダードモード(旧互換モード)にした場合、設定は有効になりません。 |
行わない |
| 起動/停止 | 起動タイムアウト | 起動タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| 起動/停止 | 停止タイムアウト | 停止タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 |
| WatchServer | アプリケーショングループと同様の多重度とする | WatchServerを使用する設定をシステム単位ではなく、アプリケーショングループ単位で設定する場合falseにします。 | プロセスグループ単位で設定せず、アプリケーショングループと同様の設定とする |
| WatchServer | 登録するオブジェクトの多重度 | WatchServerを使用する場合、名前サーバに登録するオブジェクトの多重度を1〜10の間で設定します。 プロセスグループ単位でWatchServerの多重度を設定する場合に設定します。 通常はアプリケーショングループでの設定値が表示されます。 多重度に合わせてそのシステムの負荷が分散されます。システム、アプリケーショングループの設定より優先されます。 |
1 |
| コマンドライン引数 | コマンドライン引数 | プロセスに渡すためのコマンドライン引数を指定します。 先頭に'#',';'は使用できません。 例えば、データベースにプロセスグループから直接コネクションをはる場合に、SID、ユーザ名、パスワードなどを指定して、 プロセスグループで使用する事ができます。 |
<アプリケーショングループ名>-<プロセスグループ名> |
| JavaVMオプション | 最大ヒープサイズ | 最大ヒープサイズを指定します。 -1はJavaVMの既定値になります。 指定する値は、2メガバイトより大きくしてください。 また、バイトで指定するときは 1024 の倍数にしなければなりません。 初期ヒープサイズ(初期ヒープサイズをfalseにしているときは、JavaVMの既定初期ヒープサイズ)以上の値を指定してください。 旧表記は「ヒープの最大サイズ」です。 |
-1 |
| JavaVMオプション | 最大ヒープサイズの単位 | 最大ヒープサイズの単位を指定します。 単位は、キロバイトなら‘k’、メガバイトなら‘m’、バイトなら‘-’で指定してください。 |
m |
| JavaVMオプション | 初期ヒープサイズ | 初期ヒープサイズを指定します。 -1はJavaVMの既定値になります。 指定する値は、1メガバイトより大きくしてください。 また、バイトで指定するときは 1024 の倍数にしなければなりません。 最大ヒープサイズ(最大ヒープサイズをfalseにしているときは、JavaVMの既定最大ヒープサイズ)以下の値を指定してください。 旧表記は「ヒープの初期サイズ」です。 |
32 |
| JavaVMオプション | 初期ヒープサイズの単位 | 初期ヒープサイズの単位を指定します。 単位は、キロバイトなら‘k’、メガバイトなら‘m’、バイトなら‘-’で指定してください。 |
m |
| JavaVMオプション | スタックトレース採取時にJavaヒープの情報を採取する | アプリケーションプロセスでOutOfMemoryErrorが発生した時に、スタックトレースとJavaヒープの情報を採取します。 Javaヒープの情報には、クラス名やオブジェクトサイズ合計、オブジェクト数などが含まれます。 また、Ctrl+Break, SIGQUIT受信時にもヒープに生存している全オブジェクトのJavaヒープの情報を採取します。 採取した情報はクラスごとのオブジェクトサイズの合計の降順でソートを行い、 標準出力に出力します(トレース設定の既定値では、標準出力はプロセスグループのトレースにマージされて出力されます)。 |
採取する |
| JavaVMオプション | Javaヒープの情報採取時に何位の情報まで出力するか | アプリケーションプロセスでJavaヒープの情報を採取する設定になっている場合、 Javaヒープの情報を表示する時に、第何位の情報まで出力するかを設定します。 既定値では、クラスごとのオブジェクトサイズの合計の降順でソートしたものの上位20位までを出力します。 |
20 |
| JavaVMオプション | OutOfMemoryErrorの監視を行う | OutOfMemoryError発生抑止の監視を行うかを選択します。 | 監視する |
| JavaVMオプション | メモリ使用量閾値 (Old領域) | JavaヒープメモリのOld領域に対する割合を設定します。 0を設定した場合、監視を行いません。 閾値を超過するとAPトレースにメモリ情報が出力され (ログレベルは「6.情報メッセージ」以上)、「メモリ使用量閾値の超過時GCを行う」の設定に従い、GC要求が行われます。 GCの実行はJavaVMに依存します。 |
0% |
| JavaVMオプション | メモリ使用量閾値 (Permanent領域) | JavaヒープメモリのPermanent領域に対する割合を設定します。 0を設定した場合、監視を行いません。 閾値を超過するとAPトレースにメモリ情報が出力され (ログレベルは「6.情報メッセージ」以上)、「メモリ使用量閾値の超過時GCを行う」の設定に従い、GC要求が行われます。 GCの実行はJavaVMに依存します。 |
0% |
| JavaVMオプション | メモリ使用量閾値の超過時GCを行う | Old領域及びPermanent領域のメモリ使用量が閾値を超えた際、GC要求を行います。 | GCを行う |
| JavaVMオプション | GC後メモリ使用量閾値 | JavaヒープメモリのOld領域に対する割合を設定します。 0を設定した場合、監視を行いません。 「GC後メモリ使用量閾値の超過時プロセス停止を行う」場合、 プロセス停止時にトレースレベル「6.情報メッセージ」以上でAPトレースとシステムトレースにメモリ情報が出力されます。 「GC後メモリ使用量閾値の超過時プロセス停止を行わない」場合、 GC後のメモリ使用量閾値超過時にトレースレベル「6.情報メッセージ」以上で、 APトレースにメモリ情報、システムトレースにFullthreaddumpが出力されます。 |
97% |
| JavaVMオプション | GC後メモリ使用量閾値の超過時プロセス停止を行う | GC後のOld領域に対してのメモリ使用量が閾値を超えた際、プロセス停止を行います。 | プロセス停止を行う |
| JavaVMオプション | その他の引数 | 引数を2550文字以内で設定します。引数を空白で区切って設定してください。 例: -Xrs -Xcheck:jni -XbootclasspathはWebOTXで内部的に使用しているので設定できません。 また、-Xdebugはサポートしていません。 ダブルクォーテーションで括られた文字列は一つの文字列とみなします。 引数中に区切り以外で空白を用いる場合(パス名など)はダブルクォーテーションで括ってください。 また、\\に続くダブルクォーテーションや\\はそのまま文字として表現されます。 |
- |
| JavaVMオプション | プロセス固有指定を行う | プロセス毎にJavaVMオプションを指定する場合に指定します。 本設定が有効となっている場合のみプロセス毎に固有の設定が行えます。 |
固有指定しない |
| JavaVMオプション | プロセス固有の引数 | プロセス毎に指定された引数を設定する場合に指定します。 引数を1023文字以内で設定します。引数を空白で区切って設定してください。1プロセスにつき1行が割り当てられます。プロセス多重度×2の範囲でオプションを設定可能です。 例: -Xrs -Xcheck:jni -XbootclasspathはWebOTXで内部的に使用しているので設定できません。 また、-Xdebugはサポートしていません。 ダブルクォーテーションで括られた文字列は一つの文字列とみなします。 引数中に区切り以外で空白を用いる場合(パス名など)はダブルクォーテーションで括ってください。 また、\\に続くダブルクォーテーションや\\はそのまま文字として表現されます。 注意事項) プロセス多重度に対してプロセス固有の引数が不足する場合、不足したプロセスにプロセス固有の引数は設定しません。 プロセス多重度に対してプロセス固有の引数が余剰している場合、定義した順番に利用します。 プロセス異常終了、動的設定変更、動的多重度変更によるプロセス再起動の場合、どのプロセスに対してどのプロセス固有の引数が設定されるか不定です。 この場合アプリケーションのトレースファイル${PGNAME}_sys.${PID}.logを参照することでプロセス固有の引数を確認することができます。 |
- |
| リソース | 使用するデータソースリスト | Java EEアプリケーションを配備した場合、プロセスグループの起動時にロードするデータソースのリストを表示します。 そのプロセスグループ上で動作するEJBが使用するデータソースのJNDI名を選択してください。 |
- |
| リソース | 使用するコネクタリソースリスト | Java EEアプリケーションを配備した場合、プロセスグループの起動時にロードするコネクタリソースのリストを表示します。 そのプロセスグループ上で動作するEJBが使用するコネクタリソースのJNDI名を選択してください。 |
- |
| リソース | 使用するリソースアダプタリスト | Java EEアプリケーションを配備した場合、プロセスグループの起動時にロードするリソースアダプタのリストを表示します。 そのプロセスグループ上で動作するEJBが使用するリソースアダプタの名前を選択してください。 |
- |
| データソース | 使用するデータソースリスト | CORBA Javaアプリケーションを配備した場合、 現在そのシステムに設定されているデータソースのプロパティファイルリストを表示します。 そのプロセスグループで使用するデータソースのプロパティファイル名を選択してください。 |
- |
| データベースプロセス定義 | データベース(ORACLE)を使用する | CORBA C++アプリケーションを配備した場合、WebOTXのデータベース連携機能を利用するかの設定を行います。 WebOTXで自動制御のサポートをするのはORACLEをPro*Cで利用する場合のみです。 アプリケーション内で例外発生した場合はOnTPSAbort()を呼ぶ前にロールバックを行います。 Linux x64では設定できません。 |
利用しない |
| データベースプロセス定義 | SID | CORBA C++アプリケーションを配備してWebOTXのデータベース連携機能を利用する場合、ORACLEのSIDの設定をします。 WebOTXは指定されたSID名のORACLEと自動接続します。 |
- |
| データベースプロセス定義 | ユーザ名 | CORBA C++アプリケーションを配備してWebOTXのデータベース連携機能を利用する場合、 接続するときに使用するORACLEのユーザ名の設定をします。 |
- |
| データベースプロセス定義 | パスワード | CORBA C++アプリケーションを配備してWebOTXのデータベース連携機能を利用する場合、 接続するときに使用するORACLEのパスワードの設定をします。 |
- |
| データベースプロセス定義 | SQL Netを使用する | CORBA C++アプリケーションを配備してWebOTXのデータベース連携機能を利用する場合、 SQL Net経由でデータベースを使用するかどうかを設定します。 |
しない |
| データベースコネクションプーリング | コネクションプーリングを行う | ODBCドライバVersion 3.0以上を使用してデータベースをアクセスするときに、 コネクションプーリングの機能を使用するかどうか指定します。 TrueにするとWebOTXは自動的にコネクションプーリング機能を使用します。 |
利用しない |
| 常駐オブジェクト | 常駐オブジェクトを使用する | CORBAアプリケーションを配備した場合、常駐オブジェクトを利用するかどうかの設定を行います。 詳細は [ 7.1.7.2. 常駐オブジェクト ] を参照してください。 |
しない |
| Javaシステムプロパティ | Javaシステムプロパティ | Javaシステムプロパティを設定します。 プロパティに空白は使用できません。 java.class.path, org.omg.CORBA.ORBClass, org.omg.CORBA.ORBSingletonClassはWebOTX内部で使用しているため設定できません。 既定値として設定されているプロパティは、統合運用管理ツールの既定値ボタンを押したときは再設定されません。 手動で設定しなおす必要があります。 |
- |
| 環境変数 | 環境変数 | 環境変数を設定します。変数に空白は使用できません。 TPM_ 、WOTX_ から始まる変数はWebOTX内部で使用しているため設定できません。 変数と値を足して1008バイトをこえないように設定して下さい。 環境変数を展開する場合、Windows Unix 共に「%変数名%」のように指定します。「$」は使用できません。 また展開したとき、文字の合計が4044を超えるとエラーとなります。 登録できる環境変数の種類は50個までです。 |
- |
| アプリケーションリスト | 登録されているアプリケーション | プロセスグループに登録されているアプリケーションリストです。 | - |
| 動作情報 | スレッド情報 | プロセスグループの現在のスレッドの情報を表示します。 WebOTX内部で利用するメインスレッド(MAIN)、受信スレッド(RECV)、送信スレッド(SEND)も表示します。 pid:プロセスID tid:スレッドID thno:論理スレッド番号 状態:スレッドの動作状態 モジュール:オペレーション実行中の場合、モジュール名を表示 インタフェース:オペレーション実行中の場合、インタフェース名を表示 オペレーション:オペレーション実行中の場合、オペレーション名を表示 経過時間:オペレーション実行中の場合、その経過時間を表示 クライアント:オペレーション実行中の場合、クライアントIPアドレスを表示 ユーザCPU時間:スレッドのユーザモードCPU時間を表示(ミリ秒) システムCPU時間:スレッドのシステムモードCPU時間を表示(ミリ秒) CPU使用率:現在のCPU使用率(%) 情報採取間隔:スレッド情報の採取間隔(ミリ秒) |
- |
| 動作情報 | プロセス情報 | プロセスグループのプロセス情報を表示します。 pid:プロセスID CPU使用率:現在のCPU使用率(%) CPU時間:現在までのトータルCPU時間(ミリ秒) ユーザCPU時間:現在までのトータルユーザCPU時間(ミリ秒) システムCPU時間:現在までのトータルシステムCPU時間(ミリ秒) コンテナ状態:コンテナの状態 次の状態をとります APINIT:プロセス起動処理中 CONFREAD:設定ファイル読み込み中 CREJVM:JavaVM起動処理中 LOAD:コンポーネント読み込み中 ORBINIT:ORB初期化中 OBJCRE:サーバオブジェクト作成中 APINIT_E:スレッド起動処理準備中 THINIT:スレッド起動処理中 RESICRE:常駐オブジェクト作成中 ACT:起動状態 THTERM:スレッド停止処理中 RESIDEL:常駐オブジェクト削除中 OBJDEL:サーバオブジェクト削除中 THTERM_E:スレッド停止処理中 APTERM:プロセス停止処理中 UNLOAD:コンポーネントアンロード中 DESJVM:JavaVM終了処理中 TERM:停止状態 仮想メモリ使用量:Windowsの場合はページングファイル使用サイズ、HP-UXの場合はプロセス全体の仮想メモリの合計、 Linuxの場合はVmSizeとなります(KB)。 Solarisは対応していません。 物理メモリ使用量:Windowsの場合はワーキングセットサイズ、HP-UXの場合は常駐メモリサイズ、Linuxの場合はVmRSSとなります(KB)。 Solarisは対応していません。 |
- |
| 状態 | 状態 | 状態を表示します。 |
- |
| 状態 | プロセスグループアイドル時間 | プロセスグループに登録されたアプリケーションのアイドル時間のうち最小のものを表示します(単位:秒)。 アプリケーションが登録されていない場合は0が表示されます。 |
- |
| 状態 | 動的設定変更状態 | 動的設定変更状態を表示します。 |
- |
| 運用アシスタント | スローダウン継続時間 | 配下のオペレーションのスローダウン継続時間の最大値を表示します。 配下の全てのオペレーションがノーマル状態の場合は、-1が表示されます。表示は情報採取間隔ごとに更新されます。 |
- |
| 運用アシスタント | スローダウン継続監視時間 | スローダウンを検出してからの経過時間を分単位で監視します。 この時間を過ぎてもスローダウン状態が解消されない場合は「長期にわたるスローダウン」として警告メッセージを出力します。 スローダウンを検出してからの経過時間は、情報採取間隔ごとにチェックされます。 -1を設定した場合は、スローダウンを検出してからの経過時間を監視しません。 |
20分 |
| 運用アシスタント | アプリケーショングループと同様の監視時間とする | スローダウン継続監視時間の設定をプロセスグループ単位に行うかどうかを設定します。 ここで設定すると、システム、アプリケーショングループの設定よりも優先されます。 |
プロセスグループ単位で設定せず、アプリケーショングループと同様の設定とする |
| 運用アシスタント | 多重度過剰期間 | 現在の多重度過剰期間です。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | JDBC Data Source | JDBC Data Sourceモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | JMS | JMSモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | JTA | JTAモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | EJB Container | EJB Containerモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | Web Container | Web Containerモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | Object Broker Java Library | Object Broker Java Libraryモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 運用モジュールログレベル | Object Broker Java Message | Object Broker Java Messageモジュールのログレベルを設定します。 |
- |
| 上限設定 | 同時受付オペレーション数 | プロセスグループで同時に受け付けるオペレーション数を指定します。 |
-1 |

図7.1.3.4-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-pg --apgroup apg pg停止
otxadmin> stop-pg --apgroup apg pg強制停止
otxadmin> stop-pg --apgroup apg --force=true pg
停止しようとしているプロセスグループがクライアントからのオペレーションが実行中の場合、通常停止処理が失敗(タイムアウト)する場合があります。 通常停止を行なっても停止できない場合は強制停止を行なって停止させてください。 なお、強制停止を行なった場合実行中の処理は強制的終了させますので、処理の保証は行なえません。 したがって強制停止は通常停止が行なえない場合に限り利用ください。
プロセスグループの状態について説明します。
| 状態 | アイコンの色 | 説明 |
|---|---|---|
| 起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
| 起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 プロセスグループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
| 停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
| 停止 | 赤色 | 停止状態です。 プロセスグループを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
| オペレーション実行中 | 水色 | 起動中状態であり、クライアントがそのプロセスグループのオペレーションを実行しています。 プロセスグループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 停止した場合、接続しているクライアントにはエラーが返却されます。 起動中状態であるプロセスグループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
| リカバリ処理中 | 橙色 | プロセスが例外や実行時間上限オーバにより異常終了した場合、また強制停止を行い、プロセスが停止要求に応答しない場合にリソースを解放するために行なうリカバリ処理中状態です。 リカバリ処理中状態では60秒経過すると停止状態となります。 |

図7.1.4.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.sharedComponentList=shareApp
モジュールの各プロパティについては、プロセスグループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはプロセスグループの再起動が必要です。
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| コンポーネント初期化関数 | コンポーネント初期化関数 | CORBAアプリケーション配備時、コンポーネント初期化関数(Javaの場合は初期化クラス)を1023文字以内で設定します。 WebOTX Developerに付属しているIDLコンパイラ(woi2j,woigenxx)を用いずCORBAコンポーネントを作成した場合に設定が必須となります。 IDLコンパイラ(woi2j,woigenxx)を用いてソースを自動生成した場合、設定の必要はありません。 |
- |
| 基本設定 | ifファイル | CORBAアプリケーション配備時、サーバアプリケーションのifファイル名です。 共有コンポーネントとして配備されているifファイルを指定して配備することもできます。 |
- |
| 基本設定 | 更新日時 | サーバアプリケーションの更新日時です。 | - |
| 基本設定 | サイズ | サーバアプリケーションのファイルサイズ(単位:Byte)です。 | - |
| 基本設定 | 自動起動設定 | CORBAアプリケーション配備時、モジュールの自動起動設定をします。 | する |
| 基本設定 | 共有コンポーネントの使用 | CORBAアプリケーション配備時、共有コンポーネントのifファイルを使用していることを示します。 共有コンポーネントとして配備されているifファイルを指定して配備した場合、trueになります。 |
- |
| 基本設定 | モジュールの種類 | CORBAアプリケーション配備時、モジュールの種類を表示します。 | - |
| 共有コンポーネント | 使用する共有コンポーネント | コンポーネントが利用する共有コンポーネントのリストを設定します。そのドメインに配備されている共有コンポーネントの中から選びます。言語にあった共有コンポーネントを指定してください。 | - |
| 状態 | モジュールアイドル時間 | モジュール配下のオペレーションが最近の呼び出しから呼ばれていない時間を示します。(単位:秒) | - |
| 状態 | モジュールアクティブオブジェクト数 | CORBAアプリケーション配備時、モジュール内のアクティブオブジェクト数を表します。ステートフルの場合、この値が0となっている時は利用しているクライアントが無いことを意味します。 | - |

図7.1.4.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.enable閉塞
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.disable
モジュールの状態について説明します。
| 状態 | アイコンの色 | 説明 |
|---|---|---|
| 起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |
| 起動中 | 緑色 | 起動中状態です。モジュールを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
| 停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、アプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |
| 停止 | 赤色 | 停止状態です。 モジュールをも起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
| 起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるにはアプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |

図7.1.5.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.maxGenerationObject=0
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| 事前生成オブジェクト | オペレーションコールのモード | CORBAアプリケーション配備時、オブジェクトに登録されているオペレーションをステートフルで動作させるかステートレスで動作させるかを指定します。 | ステートレス |
| 事前生成オブジェクト | スレッディングモデル | ステートレスの場合、オブジェクトのスレッディングモデルをApartment、Freeより指定します。ステートフルの場合、Freeとなります。 Apartment:オブジェクトをスレッド毎に生成します。 Free:オブジェクトをスレッドとは独立して生成します。 |
Apartment |
| 事前生成オブジェクト | オブジェクトの事前生成を行う | ステートレスの場合、事前生成するかどうか指定します。ステートフルの場合、事前生成は選択できません。ファクトリオブジェクトからの生成要求時に生成されます。 | 行う |
| 事前生成オブジェクト | 事前生成オブジェクト数 | 事前生成するオブジェクトの数を指定します。ステートレス、アパートメントモデルの場合はプロセスグループのスレッド数となります。Freeスレッディングモデルの場合、1からスレッド数の間で指定します。最大生成オブジェクト数以下の値を指定してください。 | - |
| 事前生成オブジェクト | 最大生成オブジェクト数 | 最大生成するオブジェクトの数を設定します。 ステートレス、アパートメントモデルの場合はプロセスグループのスレッド数となります。 ステートフルの場合:1つの業務で一定数以上のオブジェクトを生成させたくない場合に、生成可能なオブジェクトの上限を指定します。 この上限を越えてオブジェクトを生成しようとすると、オブジェクト生成が失敗します。 上限チェックを行わない場合は0を指定します。事前生成オブジェクト数以上の値を指定してください。 ステートレスの場合:Freeスレッディングモデルのときは事前生成オブジェクト数〜スレッド数の範囲で設定してください。 それ以外のスレッディングモデルでは、スレッド数分オブジェクトを生成します。 事前生成オブジェクト数以上の値を指定してください。 |
- |
| 事前生成オブジェクト | コネクション制御ポリシ | Object Brokerにおけるオペレーション呼び出し毎のコネクション制御ポリシを指定します。 ロードバランサ使用時には、このポリシを変えることにより、サーバ側のどの単位で負荷分散を行うかを指定できます。 プロセスグループのバージョンが6以上のステートレス、あるいはファクトリで設定可能です。 バージョン5の場合は設定変更できません。また、ステートフルでは設定できません。 ホスト単位 : 同一ホストに対するコネクションを再利用する。コネクションが切断されるまでは同一のホストへ送信する。 オブジェクト単位 : リファレンス単位にコネクションを再利用する。 コネクションを再利用しない : コネクションを再利用しない。オペレーション呼び出し毎にコネクションを接続する。 |
ホスト単位 |
| 名前サーバへの登録 | 名前サーバへの登録設定 | 名前サーバへの登録名を、任意に設定するかどうかを選択してください。 登録は行わない:該当オブジェクトを名前サーバにリファレンス登録しません。 任意に設定する:該当オブジェクトを名前サーバにリファレンス登録します。別途名前サーバへのIOR登録URL等の設定が可能になります。 |
任意に設定する |
| 名前サーバへの登録 | 名前サーバ登録名のリスト | 名前サーバへのIOR登録URLをcorbaname形式で指定します。 既定値はIDLファイルのモジュール名、インタフェース名から構築されたURLです。 「追加」ボタンを押して、名前サーバへの登録URLを1023文字以内で設定してください。 「編集」ボタンと「削除」ボタンは設定してあるURLを選択すると使用できます。 ボタンを押して名前サーバへの登録URLを編集・削除してください。 「既定値に戻す」ボタンは既定値が設定されます。 それまで設定されていたURLはすべて削除されます。 バージョン5以前でCORBAコンポーネントを登録した場合はファクトリの使用設定によって既定値が変わります。 ファクトリを使用する設定になっている場合、ファクトリオブジェクトの場合は既定値のURLが設定されており、 そうでない場合は設定されていません。 ファクトリを使用しない設定になっている時はどちらの場合も既定値のURLが設定されています。 また、名前サーバのルートに直接登録されるURLも既定値として存在します。 |
- |
| 名前サーバへの登録 | TPシステムの設定を参照する | TPシステムの属性で設定した名前サーバへの登録情報を引き継ぐ時はtrueにしてください。falseにすると以下の項目をインタフェース単位で設定できます。 | 参照する |
| 名前サーバへの登録 | 名前サーバへの登録 | 名前サーバへの登録方法を設定します。永続的に扱う場合、名前サーバへのIOR登録をプロセス起動停止に関係なく行えます。このため、プロセス起動時の名前サーバアクセス負荷を軽減することができます。一時的に扱う場合、プロセス起動時に名前サーバへの登録を行います。このとき、ラウンドロビン機能の設定もできます。 | 永続的に扱う |
| 名前サーバへの登録 | 登録するIORの生成方式 | 登録するIORの生成方式を指定します。マルチサーバを使用する場合は、trueにしてください。シングルサーバを選択すると名前サーバへの登録時、自TPシステムの情報を登録します。マルチサーバの詳細は [ 7.1.7.5. マルチサーバラウンドロビン負荷分散運用 ] を参照してください。 | 指定しない |
| 名前サーバへの登録 | 複数サーバシステムグループ名 | マルチサーバで設定されたシステムグループ名を選択してください。名前サーバへの登録時、システムグループに設定されている全TPシステムの情報を登録します。 | - |
| 名前サーバへの登録 | ラウンドロビン機能を使用する | 同一のサーバアプリケーションが登録されたTPシステム間で負荷分散を行う時にtrueにします。ラウンドロビン機能を使用するときは、ObjectBrokerにて名前サーバのラウンドロビン機能を設定する必要があります。 | 使用する |

図7.1.6.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).exetimeMax=-1
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| オペレーション制御 | アプリケーショングループ起動時、オペレーションを自動活性する | アプリケーショングループ起動時に自動的にオペレーションを実行可能な状態にします。 | 自動活性する |
| オペレーション制御 | オペレーションの優先度 | オペレーションの優先度を設定します。数字の小さい方が優先度は高くなります。 | 2 |
| オペレーション制御 | 実行時間上限 | 実行時間上限を設定します。 オペレーションの応答時間が指定時間(秒)を過ぎてもレスポンスが返却されない場合で、 「プロセスを強制停止する」属性がオンになっている場合はオペレーション処理を中断します。 また-1を設定すると、上限を設定しません。 この設定を変更した際に、 「インタフェースと同様の自動設定とする」属性(詳細レベルの属性)とTPシステムの「実行時間上限を自動設定する」 属性がともにオンになっている場合、運用アシスタントによって実行時間上限が自動設定されないように、以下の設定をオフに変更します。 ・「実行時間上限を自動設定する」 ・「インタフェースと同様の自動設定とする」(詳細レベルの属性) 運用アシスタントに実行時間上限を自動設定させたい場合は、「実行時間上限を自動設定する」をオンに変更しなおしてください。 |
600 |
| オペレーション制御 | プロセスを強制停止する | オペレーションが実行時間上限を超過した時(WebOTX内部の精度は最大10秒の遅れがあります)にプロセスを強制停止するかどうかを指定します。オペレーションの実行時間が上限を超えたスレッド以外のスレッドでは現在処理中のオペレーションの完了を待ちあわせ、全てのスレッドでオペレーションが完了するか待ち合わせ時間を経過したらスレッドの終了処理を行います。オペレーション完了待ち合わせ時間は調整可能で、既定値は600秒です。この設定は、詳細内容を参照し十分に理解した上で変更して下さい。 また、オペレーションの実行時間上限は運用アシスタントにより推奨値が自動設定されている場合があります。プロセスを強制停止する場合は、実行時間上限の設定値が問題ないかを検討して下さい。 オペレーションの実行時間上限を意図的に指定した場合、次の設定は自動的にオフに変更されます。 ・「実行時間上限を自動設定する」 ・「インタフェースと同様の自動設定とする」(詳細レベルの属性) ] 運用アシスタントに実行時間上限を自動設定させたい場合は、「実行時間上限を自動設定する」を変更しなおしてください。 |
強制停止しない |
| オペレーション制御 | 実行時間上限推奨値 | 現在までの実行履歴の統計情報をもとに算出された実行時間上限の推奨値を表示します。推奨値が設定値の90%〜100%であるような微小な減少では値は一括設定/自動設定設定されません。推奨値が0以上9以下である場合も一括設定/自動設定されません。 | - |
| データベースの設定 | データベース入出力時のエラー処理 | CORBAアプリケーション配備時、WebOTXのデータベース機能を利用する場合、データベース入出力時のエラー処理について設定します。 | 実行中のオペレーションをキャンセルし以後このオペレーションは閉塞 |
| データベースの設定 | オペレーション終了時にデータベースの自動コミット/ロールバックを行う | CORBAアプリケーション配備時、WebOTXのデータベース機能を利用する場合、オペレーション終了時にオペレーションのステータスにより、データベースの自動コミット/ロールバックを行うかどうか設定します。 | 設定しない |
| 状態 | 状態 | オペレーションの状態を表示します。 |
- |
| 運用アシスタント | 実行時間上限を自動設定する | 実行時間上限を自動設定するかどうか設定します。「自動設定する」をチェックすると情報採取間隔(「TPシステム」-「情報採取間隔」)ごとに実行時間上限が自動的に更新されます。 | する |
| 運用アシスタント | スローダウン継続時間 | スローダウンを検出してからの経過時間を分単位で表示します。ノーマル状態の場合は-1が表示されます。表示は情報採取間隔ごとに更新されます。 | - |
| 運用アシスタント | スローダウン継続監視時間 | スローダウンを検出してからの経過時間を分単位で監視します。 この時間を過ぎてもスローダウン状態が解消されない場合は「長期にわたるスローダウン」として警告メッセージを出力します。 スローダウンを検出してからの経過時間は、情報採取間隔ごとにチェックされます。 -1を設定した場合は、スローダウンを検出してからの経過時間を監視しません。 |
20分 |
| 運用アシスタント | インタフェースと同様の監視時間とする | スローダウン継続監視時間の設定をオペレーション単位に行うかどうかを設定します。ここで設定すると、TPシステム、アプリケーショングループ、プロセスグループ、モジュール、インタフェースの設定よりも優先されます。 | オペレーション単位で設定せず、インタフェースと同様の設定とする |

図7.1.6.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).start停止
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).stop
オペレーションの状態について説明します。
| 状態 | アイコンの色 | 説明 |
|---|---|---|
| 起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 モジュールを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
| 停止 | 赤色 | 停止状態です。 オペレーションをも起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
接続しているクライアント制御の設定について以下に示します。
統合運用管理ツールで[クライアントセッション]を選択することにより現在接続しているクライアントに関する情報を表示します。 ただし thinクライアントから利用している場合は、実際にTPシステムにアクセスを行っているのはWebコンテナであるため、Webコンテナの情報が表示され、実際のブラウザの情報は表示されません。
V6.5より、IIOPリスナのアライブチェックを行うため、TPモニタ・マネージャよりIIOPリスナに対してセッションを1本張っています。 このときのIPアドレスは127.0.0.1です(127.0.0.1であるセッションすべてがアライブチェック用のセッションとは限りません)。 このセッションは切断しないように注意してください。 切断した場合、IIOPリスナが起動停止失敗(failed)状態になります。 ただし、つぎのアライブチェック時にセッションを張りなおします。
接続しているクライアントを統合運用管理ツール上で切断することができます。
接続しているクライアントに統合運用管理ツールよりメッセージを送ることができます。 ただし、メッセージが送れるクライアントはクライアント管理ライブラリをリンクしているCORBAのクライアントアプリケーションのみです。
クライアントに送信するメッセージは187バイト以内で指定します。 メッセージに半角セミコロン";"は使用できません。
接続しているクライアントより、一定時間が経過してもオペレーション呼び出しがない場合、強制的にクライアントからの接続を切断させることができます。
クライアント及び回線の有効性を確認するため、WebOTXの機能を使用して所定の間隔でアライブチェックを行うことができます。 アライブチェックで応答がないクライアントは強制的に切断されます。 ただし、アライブチェックが可能なクライアントはクライアント管理ライブラリを使って決められた手続きを行っているCORBAのクライアントアプリケーションのみです。 クライアント管理ライブラリを使っていないクライアントがいる環境でクライアントアライブチェックを使用しても害はありませんが機能しません。
統合運用管理ツールの[クライアントセッション]では接続しているクライアントのホスト名の表示を行っています。 ただ、クライアントのIPアドレスからホスト名への変換ができない場合に、ホスト名変換ができずにWebOTX全体のレスポンスを悪化させてしまいます。 そのような環境の場合は接続クライアント情報のホスト名表示を行わない指定をする必要があります。
クライアント及び回線の有効性を確認するため、OSの機能を使用してアライブチェックを行うことができます。 アライブチェックで応答がないクライアントは強制的に切断されます。 WebOTXの機能を使ったCORBAのクライアントアプリケーションのアライブチェックと違って本機能は全てのクライアントに有効です。 但し、アライブチェック間隔はOS側の設定となります。 OS側の設定については [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 2. チューニング > 2.9. 通信 > 2.9.1. TCP/IPに関する設定 ] を参照してください。
TPシステムに関しては以下の手順で設定してください。
常駐オブジェクトは、あらかじめ共有コンポーネントとして登録されている必要があります。 統合運用管理ツール上で[アプリケーション]を選択し、[操作]-[コンポーネントの配備]コマンドを実行すると、コンポーネント(C++,VC++.NETの場合は.DLL(.SL,.SO),Javaの場合は.ZIPもしくは.JAR)を追加または置換することができます。
常駐オブジェクトとして登録する場合は.IFファイルを指定する必要はありません。 常駐オブジェクトとして使用する場合、プロセスグループのプロパティにおいて常駐オブジェクト名を指定する必要があります。
統合運用管理ツールで、常駐オブジェクトを使用するプロセスグループの設定を行います。
統合運用管理ツールを起動し、ドメインと接続します。 プロセスグループを選択し[常駐オブジェクト]を選択して[常駐オブジェクトを使用する]にチェックを入れて更新します。 配下に[常駐オブジェクト]が表示されますのでそれを選択し[操作]-[複数常駐オブジェクトの設定]を実行して以下の項目について設定します。
| 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|
| オブジェクト識別名 | 常駐オブジェクトを識別するための識別名を16文字以内の英数字で一意に設定します。 最初の文字は英字で指定してください。 ここでは大文字と小文字は区別されます。 |
- |
| コンポーネント名 | 常駐オブジェクトのアプリケーション名を選択します。 常駐オブジェクトは共有コンポーネントとしてあらかじめ登録されている必要があります。 |
- |
| オブジェクトクラス名 | Javaの場合のみ常駐オブジェクトクラス名も255文字以内で指定します。 例えばpreObjというクラス名を指定するときは、次のように設定します。 Packageありの場合:jp.co.nec.preObj Packageなしの場合:preObj |
- |
| オペレーション開始時の呼び出しを行う | オペレーション開始時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行います。 | 呼び出す |
| オペレーション正常終了時の呼び出しを行う | オペレーション正常終了時時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行います。 | 呼び出す |
| オペレーション異常終了時の呼び出しを行う | オペレーション異常終了時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行います。 | 呼び出す |
| 例外発生時の呼び出しを行う | 例外発生時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行います。 | 呼び出す |
ここで登録した常駐オブジェクトはコールバック呼び出しの際にリストの登録順に呼び出されます。 また、Javaの場合はクラスパスにこの順番で追加されます。
順番を変えたいときは設定した常駐オブジェクトを選択し、[常駐オブジェクト]の[ロード順]を変更してください。
| C++パターン | 1 | 2 |
|---|---|---|
| オブジェクト識別名 | ○ | × |
| 結果 | 上書 | 追加 |
| Javaパターン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オブジェクト識別名 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
| オブジェクトファイル名 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | × | × |
| オブジェクトクラス名 | ○ | × | ○ | × | ○ | × | ○ | × |
| 結果 | 上書 | 上書 | 上書 | 上書 | 追加 | 追加 | 不可 | 追加 |
削除したい場合は[常駐オブジェクト]を選択し、[複数常駐オブジェクトの削除]などの削除メニューを実行してください。 削除する項目を選択して削除を実行してください。
常駐オブジェクトを削除する場合、そのオブジェクトをロードしているサーバアプリケーションを含むアプリケーショングループを停止する必要があります。
各プロセスが共通に使用するコンポーネントや共通の基底クラスをもつコンポーネントなどは共有コンポーネントとして追加します。 以下に共有コンポーネントの設定について示します。
統合運用管理ツール上で[アプリケーション]を選択し、[操作]-[コンポーネントの配備]コマンドを実行して配備します。 コンポーネントタイプとして、共有コンポーネントを選択してください。
また、共有コンポーネントとして登録されているifファイルを指定してコンポーネントを登録することができます。 複数実装を実現する際、共通部分は共有コンポーネントとして作成してあらかじめ登録しておき、実装部分のみを個別に作成してコンポーネントとして登録することができます。 共有部分として作成したコンポーネントをここで登録してください。
ifファイルのみを登録することもできます。 コンポーネント登録時にこのifファイルを参照することができます。
共有コンポーネントとして使用する場合、モジュールのプロパティにおいて共有コンポーネント名を指定する必要があります。 使用しないものについては、モジュールのプロパティから共有コンポーネント名を削除する必要があります。 使用しない場合、共有コンポーネント情報は継承されません。
共有コンポーネントのプロパティにおいて、「全てのコンポーネントで使用する」チェックボックスをチェックしたときは、全てのモジュールのプロパティにおいて使用する設定になります(既定値:使用しない)。 ただし、チェックをはずした場合はモジュールのプロパティを変更しません。 モジュールのプロパティ設定はそのままになります。
また、チェックしてある場合、以降に配備したモジュールは自動的にその共有コンポーネントを使用する設定になります。 チェックしていない場合は、以降に配備したモジュールは自動的にその共有コンポーネントを使用しない設定になります。
継承情報の更新はプロセスグループを選択し、[操作]-[継承情報の更新]コマンドを実行してください。
統合運用管理ツール上で[アプリケーション]配下のアプリケーション名を選択し、[操作]-[配備解除]コマンドを実行して配備解除します。
共有コンポーネントのifファイルを使用してコンポーネントの配備をしている場合、共有コンポーネントの削除によってそのコンポーネントが正常に動作しなくなります。 削除前にコンポーネントのほうから削除してください。
CORBAコンポーネントでは名前サーバへのInteroperable Object Reference(IOR)登録URLをcorbaname形式で任意に指定することができます。EJBコンポーネントの場合URLはcorbaname://*となります。
また、その登録を永続化するか一時的に扱うかを選択し、どのタイミングで名前サーバに登録するかを選択することができます。 名前サーバへのIOR登録方法は名前サーバへの負荷を軽減するため"永続的に扱う"が既定値です。 つまり、プロセス起動時に自動で登録されないため、運用管理ツールから手動で登録を行う必要があります。 プロセス起動時に自動で登録する場合は運用管理ツールから名前サーバの登録で"一時的に扱う"設定にしてください。 システムの名前サーバの登録でも"一時的に扱う"設定にすることができます。
サーバアプリケーションのオブジェクトは、WebOTXが名前サーバに登録するほかに、ユーザが任意に登録することができます。 その登録内容をWindows版のOrbManagerを使用して確認することができます。 以下にその確認方法について示します。
なお、orbmanag.exeは指定したホストで名前サーバが起動していないとエラーになります。 かならず名前サーバが起動しているホスト名を指定して下さい。
orbmanag.exe起動中にオブジェクトが登録された時、ツリービューが構築されない時はツリーを一度閉じてください。
IORを永続的に扱う設定をしている場合、IORの削除をしないうちにコンポーネント削除や置換によるインタフェース名の変更・削除があると、登録されたIORは無効となります。 運用管理ツールからは情報が消えるため削除できなくなりますのでコンポーネント削除やインタフェース名変更前に名前サーバからIORを削除してください。 IORを一時的に扱う設定にしている場合はプロセス停止時にWebOTXが削除します。
IOR削除前にインタフェース名を変更・削除してしまった場合は、実行環境のIOR削除コマンドwoiorunbindで手動削除してください。 この時指定するURLは、名前サーバホスト名の省略はできません。
コマンドは以下の位置にインストールされています。
URLを指定できずコマンドも使用できないという場合はOrbManagerを起動し、手動で削除してください。 起動の方法に関しては名前サービスに登録したオブジェクトリファレンスの確認を参照してください。
ただし、このツールで表示されるURLはユーザが手動登録したIOR以外も含まれます。 WebOTXが自動登録したIORやWebOTX製品自身が動作するのに必要なIORを削除した場合、動作が不定になります。 IOR削除は極力運用管理ツールでインタフェース変更・削除前に行うかIOR削除コマンドで行ってください。どうしてもOrbManagerを使用しなければならない場合は誤って他のIORを削除することのないよう取り扱いには十分注意してください。
CORBAアプリケーションの自動名前登録の設定を以下に示します。
運用管理ツールからの配備時に自動名前登録を行う場合は、[TPシステム]-[アプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューより[コンポーネントの配備]を選択します。
[コンポーネントの配備]-[CORBA関連情報]の名前サーバの登録方式を"永続的に扱う"を選択し、配備を行います。

図7.1.7.4-1
また、運用管理コマンドからの配備時に自動名前登録を行う場合は、以下のコマンドを使用し"--bindtype"オプションを使用します。
詳細は、deployコマンドを参照してください。
otxadmin> deploy --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> --bindtype=<transient|persistent> <配備するファイル>
マルチサーバラウンドロビン負荷分散はEJBのホームインタフェース、ステートレスセッションBeanのリモートインタフェース、CORBAアプリケーションのオブジェクトリファレンスに複数の接続先の情報を含める(IOR 多重化)ことにより、クライアントからのオペレーション呼び出し毎にラウンドロビン方式で接続先を決定することにより、複数ドメイン間の負荷分散運用を行うことができます。
オブジェクトのIORにマルチサーバの定義を行うためのサーバ、クライアントの設定について説明します。
サーバ実行環境においては、統合運用管理ツールを使って以下の設定を行います。 全てのサーバで同一の設定を行ってください。
マルチサーバ負荷分散を行うためのクライアント実行環境の設定について説明します。
クライアントの実行環境においては、レジストリまたはAPIで以下の設定を行います。
クライアントの実行環境においては、システムプロパティまたはAPIで以下の設定を行います。
ステートレスセッションBeanやファクトリを使用したCORBAアプリケーションをステートレスで動作させる場合、クライアントでオペレーション呼び出し毎、もしくは頻繁にEJBホームインターフェースのcreate()、CORBA ファクトリオブジェクトのCreateServerObject()を呼び出してオブジェクトリファレンスを取得すると負荷が偏るのでご注意下さい。これはcreate()、CreateServerObject()で取得したリファレンスに対する呼び出しは複数の接続先の中から同じ順番で振り分けられるためです。
非同期トランザクションの設定方法について以下に示します。

図7.1.7.6-1
以下に、トランザクション型VDと間接型VDについて説明します。 端末型VDに関しては、[ 7.1.7.9. 帳票印刷(WebOTX Print Kit) ] を参照してください。
なお、直接該当VD名のノードを選択して右クリックメニューより「削除」を実行することもできます。
VDのプロパティについて以下に示します。 なおプロパティを設定する場合はVDを停止してから行ってください。
| 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|
| システム起動時にVDも起動する | TPシステムを起動した時、VDを起動します。 | - |
| 実行優先順位 | VD内で実行優先順位を2〜15の範囲で指定します。 | - |
| VDマスタデータファイルに情報を置かずに個別で持つ | 個別にデータファイルを持つかどうかを指定します。個別に持つ場合、データファイルサイズの設定もしてください。 | VDマスタデータファイルに持つ |
| 個別VDデータファイルサイズ | VDのメッセージを格納するデータファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。1〜2047の正数で指定します。 | 1MB |
| 個別VDデータファイルのフラッシュを行う | VDで使用するデータファイルの更新時にディスクへのフラッシュを行うかどうかを指定します。 フラッシュを行う場合、オペレーティングシステムのダウン後もデータファイルを使用することができます。 なお、フラッシュを行う設定にした場合、マスタデータファイルのフラッシュも行います。 また、VDマスタデータファイルに持つ場合でもこちらの設定が有効になります。 |
行わない |
| 個別VDデータファイルの初期化を行う | VDサーバ起動時に保存メッセージを消去して初期化するかどうかを指定します。 また、VDマスタデータファイルに持つ場合でもこちらの設定が有効になります。 | 行う |
| 個別VDデータファイル名 | VDで使用するデータファイルの名前を31文字以内の英数字で指定します。 入力しなかった場合はVD名が個別VDデータファイル名となります。 個別VDデータファイルは以下の位置に作成されます。 ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem /vdf/<個別VDデータファイル名> |
- |
| クライアント永久障害発生時の後処理 | 端末型VDのみ設定可能です。 | - |
| 取り出し後のメッセージ | 端末型VDのみ設定可能です。 | - |
| トランザクション型VDのプロパティ | トランザクション型VDのとき、非同期オペレーションとそのオペレーションが属するアプリケーショングループ、プロセスグループ、モジュール名、インタフェース名が表示されます。 | - |
| 間接型VDのプロパティ | 間接型VDのとき、間接型VDが使用するトランザクション型VDのリストを表示します。 | - |
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/mcs
追加する設定
VDCTLVDF ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/data/vd_cntl
複数に分散されたデータベースの一括更新管理を行う場合、2フェーズコミットメント機能を提供する「Transactionサービス」を利用する必要があります。
TransactionサービスはFoundation、StandardまたはEnterpriseをインストールすると標準でインストールされます。 ただしリカバリサーバはインストール時に明示的にインストール指定を行う必要があります。 リカバリサーバを利用して分散トランザクション処理を実行する場合にはご注意ください。
次に、Transactionサービスと連携するための設定について示します。

図7.1.7.7-1
なお、連携時にはこれらのサービス(RCSもしくはリカバリサーバ)が起動している必要があります。
リカバリサーバを利用してTransactionサービスとの連携を行う場合、リカバリサーバとのコネクションが常に張られた状態になります。 また、この時ライセンスを1つ消費します。
クライアント情報の画面に表示されますが手動で切断しないようにしてください。
ダウンローダ管理ツールを使ってクライアント配布を行う場合や、syslog(unix)とイベントログ(Windows)に出力されるOTX190000xxメッセージを抑制する場合にはダウンローダ管理サービスの設定が必要です。 ダウンローダ管理サービスの設定について以下に示します。
ダウンローダ管理サービスの設定内容は次の通りです。 設定は統合運用管理ツールと運用コマンドから行うことができます。
| 項目 | 属性名 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| ポート番号 | portNumber | 利用するポート番号を1〜65535の整数で指定します。 システムで使用する全てのポート番号の中で一意に設定してください。 設定を反映させるにはドメインの再起動が必要です。 |
5202 |
| 受信タイムアウト値 | recvtimeout | 通信ソケットの受信時のタイムアウト値を秒単位で指定します。1〜2147483の整数で指定してください。 | 10秒 |
| 抑制メッセージ番号 | ignoreMessage | OTX190000xxメッセージの内、出力しないsyslog(unix)とイベントログ(Windows)のメッセージを指定します。1〜91の整数を追加してください。 | 指定なし |
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.downloaderManagerService.*
otxadmin> set tpsystem.downloaderManagerService.portNumber=port番号
otxadmin> set tpsystem.downloaderManagerService.ignoreMessage=番号,番号,番号
WebOTX Print Kitなどを使って帳票印刷を行うためには端末型VDとOLFリスナの設定が必要です。 サーバ実行環境側の設定について以下に示します。
なお、直接該当VD名のノードを選択して右クリックメニューより「削除」を実行することもできます。
VDのプロパティについて以下に示します。 なおプロパティを設定する場合はVDを停止してから行ってください。
| 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|
| システム起動時にVDも起動する | TPシステムを起動した時、VDを起動します。 | - |
| 実行優先順位 | VD内で実行優先順位を2〜15の範囲で指定します。 | - |
| VDマスタデータファイルに情報を置かずに個別で持つ | 個別にデータファイルを持つかどうかを指定します。 個別に持つ場合、データファイルサイズの設定もしてください。 | VDマスタデータファイルに持つ |
| 個別VDデータファイルサイズ | VDのメッセージを格納するデータファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。1〜2047の正数で指定します。 | 1MB |
| 個別VDデータファイルのフラッシュを行う | VDで使用するデータファイルの更新時にディスクへのフラッシュを行うかどうかを指定します。 フラッシュを行う場合、オペレーティングシステムのダウン後もデータファイルを使用することができます。 なお、フラッシュを行う設定にした場合、マスタデータファイルのフラッシュも行います。 また、VDマスタデータファイルに持つ場合でもこちらの設定が有効になります。 | 行わない |
| 個別VDデータファイルの初期化を行う | VDサーバ起動時に保存メッセージを消去して初期化するかどうかを指定します。 また、VDマスタデータファイルに持つ場合でもこちらの設定が有効になります。 | 行う |
| 個別VDデータファイル名 | VDで使用するデータファイルの名前を31文字以内の英数字で指定します。 入力しなかった場合はVD名が個別VDデータファイル名となります。 個別VDデータファイルは以下の位置に作成されます。
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/vdf/<個別VDデータファイル名>
|
- |
| クライアント永久障害発生時の後処理 | クライアント永久障害が発生したときの処理を指定します。 端末型VDのみ設定できます。 |
VDの切り離しを行なわず、送信リトライを行なう |
| 取り出し後のメッセージ | 取り出し後のメッセージを保留するかどうかを指定します。 端末型VDのみ設定できます。 |
取り出し後のメッセージを保存しない |
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/mcs
追加する設定
VDCTLVDF ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/data/vd_cntl
OLFTPリスナに関する設定は統合運用管理ツールを実行し、ドメインと接続を行い[OLFTPリスナ]を選択して設定します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 平文ポート番号 | OLFTPリスナポート番号を指定します。 |
| OLFTPリスナを起動する | OLFTPリスナを使用する場合はチェックを入れます。 |
| 利用可能な同時接続クライアント数 | 印刷サーバ同時最大接続数を指定します。 ここで指定した値以上に同時に印刷サーバからの要求は受け付けません。 |
動的変更の設定について以下に示します。
otxadmin> invoke tpsystem.aplicationGroups.<アプリケーショングループ名>.proecssGroups.<プロセスグループ名>.dynamicUpdateProperty

図7.1.7.10-1
以下の動作の場合は、再起動回数による起動リトライは行われず、旧設定のプロセスで動作継続します。
旧設定のプロセスの終了でタイムアウトが発生した場合、タイムアウトの旨をプロセスIDとともにsyslog(またはイベントログ)に出力しますが、 再起動処理自体は正常終了となり、業務は新プロセスで継続します。
動的設定変更に対応している項目は以下となります。
動的設定変更に関する以下の設定及び状態が追加になります。
上記設定は、運用管理ツールの以下の箇所で設定・参照することができます。
MOの属性名は以下となります。
動的設定変更で出力するTPSメッセージは、 [ メッセージ一覧 > 3. TPシステム > 3.2. メッセージ一覧 > 3.2.4. イベントログ出力されないメッセージ ] を参照してください。
予備スレッドの事前生成と活性化の設定を以下に示します。
予備スレッドはプロセス起動時には閉塞状態となっており、オペレーションの実行を行うことができません。
予備スレッドの閉塞・閉塞解除は、[TPシステム]-[アプリケーショングループ名]-[プロセスグループ名]を右クリックし、表示されたメニューより[動的多重度変更]の"スレッドの多重度"を設定することにより閉塞解除できます。このとき、"プロセス多重度"の設定は必須です。
スレッドの多重度は "スレッド数"+"予備スレッド数"の範囲で設定してください。

図7.1.7.11-1

図7.1.7.11-2
予備スレッド数は運用管理ツールから設定する場合、
で設定することができます。
また、運用管理コマンドからは以下のMOの属性に設定します。
プロセスグループの強制停止処理に即時強制停止する設定を以下に示します。
運用管理ツール上の設定項目は以下の通りとなります。
上記に対応するMOの属性は、
となります。
RMI-IIOPのリクエストを処理するリスナです。統合運用管理ツールで設定できる項目は次の通りです。
| タブ表記 | 項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|---|
| リスナ | 暗号化しない通信を行う | IIOP通信において平文ポートを使用するかどうかを指定します。 | する |
| リスナ | 平文ポート番号 | IIOP通信における平文ポート番号を指定します。初期値についてはドメイン作成時に設定した値となります。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に設定してください。 | 5151 |
| リスナ | 着呼時のIPアドレスの待ち受け指定 | 着呼時のIPアドレスの待ち受け指定をします。 | IPv4とIPv6 |
| 上限設定 | 利用可能な同時接続クライアント数 | 利用可能な同時接続クライアント数を指定します。また、TPシステム稼働中に設定を変更するとエラーになります。 | 100 |
| 上限設定 | AP応答監視タイマ | AP応答監視タイマを秒単位で指定します。 | 2147483秒 |
| 上限設定 | 同時受付オペレーション数 | IIOPリスナで同時に受け付けるオペレーション数を指定します。 | -1 |
| クライアント制御 | クライアント無通信監視を行う | クライアント無通信監視を行うかどうかを指定します。 | しない |
| クライアント制御 | クライアント無通信監視間隔 | クライアント無通信監視間隔を秒単位で指定します。 | 600秒 |
| クライアント制御 | クライアントアライブチェックを行う | クライアントアライブチェックを行うかどうかを指定します。 | しない |
| クライアント制御 | クライアントアライブチェック間隔 | クライアントアライブチェック間隔を秒単位で指定します | 600秒 |
| クライアント制御 | 送信データ分割サイズ | 送信データ分割サイズを指定します | 4488Bytes |
| クライアント制御 | 接続要求最大保留数 | 接続要求最大保留数を指定します。 | 5 |
| クライアント制御 | 1プロセス当たりの多重度 | 1プロセス当たりのリクエスト処理同時実行多重度を指定します。 | 128 |
| SSL | SSLを使用する | IIOP通信においてSSLを使用するかどうかを指定します。また、TPシステム稼働中に設定を変更するとエラーになります。 | しない |
| SSL | SSLライブラリ | 使用するSSLライブラリを指定します。TPシステム稼働中に設定を変更するとエラーになります。 | OpenSSL |
| SSL | SSLポート番号クライアント認証なし | IIOP通信においてSSLポート番号クライアント認証なしのポートを使用するかどうか指定します。 | しない |
| SSL | SSLポート番号クライアント認証なし | IIOP通信におけるSSLポート番号もしくはクライアント認証なし時のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に設定してください。 | - |
| SSL | SSLポート番号クライアント認証あり | IIOP通信においてSSLポート番号クライアント認証ありのポートを使用するかどうか指定します。 | しない |
| SSL | SSLポート番号クライアント認証あり | IIOP通信におけるSSLポート番号クライアント認証あり時のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に設定してください。 | - |
| SSL | 認証情報が存在しない場合の接続可否 | SSL通信においてクライアント認証情報が送られない場合に接続を許可するかしないかを設定します。 | しない |
| OpenSSL | 秘密鍵ファイル名 | 秘密鍵ファイル名を指定します。OpenSSLを利用する場合は以下の属性も必ず指定してください。 | - |
| OpenSSL | 証明書ファイル名 | 証明書ファイル名を指定します。 | - |
| OpenSSL | 信頼するCAの証明書ファイル名 | 信頼するCAの証明書ファイル名を指定します。 | - |
| OpenSSL | 証明書ファイルのパスワード | サーバ認証で使用する証明書ファイルのパスワードを指定します。 | - |
| SecureWare | 鍵識別子 | SecureWare/セキュリティパック の鍵識別子を指定します。SecureWare/セキュリティパック を利用する場合は必ず指定してください。 | - |
| 状態 | 状態 | 状態を表示します。 | - |
| 状態 | アライブチェックモニタの自動登録を行う | アライブチェックモニタの自動登録を行う | する |
| 状態 | 監視間隔 | 監視間隔(ミリ秒単位) | 30000ms |
| 状態 | イベントを連続発生させる間隔 | 監視対象リソースがアライブ中でない状態が続く場合にイベントを発生させる間隔(ミリ秒単位)。0の場合このイベントは発生しない。 | 0 |
SSL通信を行うための設定手順は次の通りです。
統合運用管理ツールから確認できるスレッド情報、CPU情報、キュー情報、接続クライアント情報に関して説明します。
起動しているプロセスグループのスレッド情報を見ることができます。
* Linux版、Solaris版ではCPU時間取得機能を提供していません。| 列 | 説明 |
|---|---|
| pid | プロセスID |
| tid | スレッドID |
| thno | スレッド論理ID
|
| 状態 | スレッドステータス
|
| モジュール | モジュール名 |
| インタフェース | インタフェース名 |
| オペレーション | オペレーション名 |
| 経過時間 | 実行時間(ミリ秒) |
| クライアント | 接続クライアントIPアドレス |
| ユーザCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したユーザモードCPU使用時間 |
| ユーザCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したユーザモードCPU使用時間 |
| システムCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したシステムモード(カーネルモード)CPU使用時間 |
| CPU使用率 | 該当スレッドのCPU使用率(直近の情報採取間隔時間が対象) |
| 情報採取間隔 | 前回の情報採取からの経過時間。最初の情報採取の場合は、プロセス起動時からの経過時間 |
起動しているプロセスグループのプロセス情報を見ることができます。
* Linux版ではCPU時間取得機能を提供していません。| 列 | 説明 |
|---|---|
| pid | プロセスID |
| CPU使用率 | 該当プロセスの現在のCPU使用率(%) |
| CPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したCPU時間(ミリ秒) |
| ユーザCPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したユーザCPU時間(ミリ秒) |
| システムCPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したシステムCPU時間(ミリ秒) |
| コンテナ状態 | 該当プロセスの起動/停止処理がどこまで進んでいるかの状態 |
| 仮想メモリ使用量 | 該当プロセスの仮想メモリ使用量(KB) |
| 物理メモリ使用量 | 該当プロセスの物理メモリ使用量(KB) |
起動しているTPシステム全体のキュー情報を見ることができます。
| 列 | 説明 |
|---|---|
| 名前 | キュー名 |
| 優先度 | 実行優先度 |
| 滞留数 | 現在のキュー滞留数 |
TPシステムと接続しているクライアント情報を見ることができます。
| 列 | 説明 |
|---|---|
| クライアントID | 論理端末ID |
| IPアドレス | 接続クライアントIPアドレス |
| ホスト名 | 接続クライアントホスト名(逆引きをしない設定になっている場合は表示されません) |
| 接続アプリケーショングループ名 | 接続アプリケーショングループ名 |
| 接続状態 | 接続状態
|
| 接続時間 | 接続経過時間(秒) |
ジャーナルはWebOTXの稼働状況を評価するための性能及び統計情報を各種レポートとして提供します。 レポートの種類は以下の通りです。
ジャーナル採取の手順は以下のようになります。
SIZE(MB) = 0.084nt + 0.028mt + 0.009gt
jnldisp [-C journaldir]
********** Control File Infomation ********** Status : Active Groupnum : 1 Filenum : 3 Filesize : 10 ****** Group 0 Journal File Infomation ***** ***** Current Journal File ***** number : 2 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0002.log record count : 1 Save Flag : 0 : (Not Save) FirstDate : 2005.04.12 FirstTime : 10:10:36 LastDate : 2005.04.12 LastTime : 10:10:36 number : 1 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0001.log record count : 67 Save Flag : 0 : (Not Save) FirstDate : 2005.04.11 FirstTime : 15:37:16 LastDate : 2005.04.11 LastTime : 21:02:16 number : 3 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0003.log record count : 99 Save Flag : 1 : (Saved) FirstDate : 2005.04.11 FirstTime : 15:22:16 LastDate : 2005.04.11 LastTime : 15:34:51Filenum:ファイル数
*** Current Journal File ***ジャーナルファイルが新しい順に表示されます。 最初に表示されるジャーナルファイルをカレントジャーナルファイルと言います(例ではjnl0002.logのファイル)。
jnlsave -n SystemName [-C journaldir] [-d savefilename] [file_num]
wojnledt [-I InputFile] [-a ApplicationGroup] [-p ProcessGroup] [-t OutputType] [-x SuppressionType] [-l TimeLength] [-r ResponseTime] [-L LinesPerPage] [-O Output] [-D TargetTime]
指定例: 01,02,03 05_10 _05 (01から05まで) 11_(11から15まで)
ジャーナルのファイル数またはファイルサイズの変更手順は次の通りです。
オペレーションジャーナルは、システムの稼働状況・統計をオペレーション単位でレポート出力します。 オペレーションごとの実行時間情報(平均値・最大値・最小値)、オペレーションの実行回数、プロセスグループごとの稼動スレッド数(起動中のスレッドのうち実際にオペレーションを実行しているスレッド数)を知ることができます。 それぞれの情報について、全体の統計と単位時間ごとの推移がレポート出力されます。
V6.3からはこれに加えて、オペレーションのCPU使用時間(ユーザモード、カーネルモード)の平均・最大・最小、プロセスグループのCPU使用率・CPU使用時間(ユーザモード、カーネルモード)をレポート出力します。
* Linux版ではCPU情報出力機能を提供していません。またオペレーション情報のサマリに「実行時間上限推奨値」が追加されました。 実行時間上限を設定する際の参考にしてください。
ジャーナルに蓄積された各オペレーションの実行時間データは、CVS形式のファイルで出力されます。 データはデータ種別(平均時間、最大時間、最小時間、呼び出し回数、最大同時稼動スレッド数、平均同時稼動スレッド数)ごとに編集可能です。 編集時刻、情報採取時間帯や、全体の情報がファイルの先頭に表示されます。 一度も実行されていないオペレーションについては表示されません。
コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIX版のWebOTXで、且つWebOTX運用ユーザを設定している場合は、WebOTX運用ユーザでコマンドを実行して下さい。
オペレーションジャーナル編集コマンドの使用方法は以下のとおりです。
> woopjnledt [-I InputFile] [-O Output] [-type EditType] [-intvl TimeLength] [-time TargetTime] [-line LinesPerPage] [-ag ApplicationGroup][-pg ProcessGroup] [-cmp Component] [-rep RepositoryID] [-op Operation] [-txid TXID] [-txn TxIDNumber] [-c CatalogDir]
使用例:
jnlsave -n MySystem -C ${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem\jnl -d jnlsv.log
woopjnledt -I jnlsv.log -c ${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem -O domain1jnl.csv
以下のオプションは必ず指定するようにしてください。
-c
カタログディレクトリ(${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem)を絶対パスで指定します。 省略時はプロセスグループ名、オペレーション名、起動時設定スレッド数、スレッド使用率などの一部情報が出力されなくなります。 スレッド数などの設定の変更を行っていない場合はカタログディレクトリを指定することを推奨します。
以下のオプションで編集間隔を指定することができます。
-intvl
時系列レポートの時間間隔(単位:分、1から999まで)を指定します。 省略時は30分となります。 「TPシステム」-「情報採取間隔」で設定された情報採取間隔より短い値を設定すると、編集結果が不正確になるのでご注意ください。
ファイル入出力に関するオプションには以下があります。
-I
入力ファイルのパス名を255文字以内で指定します。 省略時はカレントディレクトリのjnlsv.log(jnlsaveコマンドで生成)となります。 ジャーナルファイルとその退避ファイルを入力ファイルとして指定できますが、使用中のカレントジャーナルファイルは指定できません。
-O
レポートの出力先ファイル名を指定します。 省略時は標準出力に出力します。
以下のオプションはデータ量が多いときに使用してください。
情報のフィルタリングを行うオプションには以下があります。
-type
編集出力するレポートの種別を数値(01〜15)で指定します。 ","(カンマ)をデリミタとした複数指定できます。
省略時は全レポートを出力します。
レポートナンバー01がオペレーション情報サマリ、02がプロセス情報サマリ、03が平均値、04が最大値、05が最小値、06がオペレーション実行回数、07が平均同時稼動スレッド数、08が最大同時稼動スレッド数、20がCPU使用率、21がプロセスCPU使用時間(ユーザモード)
、22がプロセスCPU使用時間(カーネルモード)、30がオペレーションCPU使用時間平均(ユーザモード)、31がオペレーションCPU使用時間最大(ユーザモード)、32がオペレーションCPU使用時間最小(ユーザモード)、33がオペレーションCPU使用時間平均(カーネルモード)、34がオペレーションCPU使用時間最大(カーネルモード)、35がオペレーションCPU使用時間最小(カーネルモード)のそれぞれ集計です。
指定例:
01,02,03
-time
編集対象日時をdate1/time1_date2/time2で指定します。 date1(開始日)、date2(終了日)はyyyy.mm.ddの形式で指定します。 time1(開始時)、time2(終了時)はhh:mmの形式で指定します。 省略時は全レコードを編集します。
-ag
編集するアプリケーショングループを指定します。 指定されたアプリケーショングループに含まれるオペレーション、またはプロセスのみを編集します。 アプリケーショングループは複数指定できます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーション、またはプロセスについて編集します。 -pg,-txid,-rep,-cmp,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。 本オプションを使用するには、-cオプションによりカタログディレクトリを指定する必要があります。
-pg
編集するプロセスグループを指定します。 指定されたプロセスグループに含まれるオペレーション、またはプロセスのみを編集します。 プロセスグループは複数指定できます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーション、またはプロセスについて編集します。 -ag,-txid,-rep,-cmp,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。 -cによりカタログディレクトリが指定されていない場合、プロセスについては指定プロセスのみの編集となりますが、オペレーションについては全てのオペレーション情報を編集します。
-txid
編集するオペレーションをTxIDで指定します。 TxIDは複数指定することができます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 -ag,-pg,-cmp,-rep,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-rep
編集するオペレーションをリポジトリIDで指定します。 指定されたリポジトリIDを持つ全てのオペレーションを編集します。 リポジトリIDは複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-cmp,-op,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-cmp
編集するオペレーションをコンポーネント名で指定します。 指定されたコンポーネント名を持つ全てのオペレーションを編集します。 コンポーネント名は複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-rep,-op,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-op
編集するオペレーションをオペレーション名で指定します。 指定されたオペレーション名を持つ全てのオペレーションを編集します。 オペレーション名は複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-cmp,-rep,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
テーブルの整形をするオプションです。
-line
レポートの1ページあたりの行数を指定します。 指定可能な範囲は30〜100000です。 省略された場合は、txt形式で60行、CSV形式で100000行となります。
-txn
1つの表に表示するオペレーションの数を指定します。 指定可能な範囲は1〜10000です。 指定された数を越えるオペレーションが存在する場合は、別の表に表示します。 省略された場合は、全てのオペレーションが1つの表に表示されます。
-txt
テキスト形式で編集します。 プロセスグループ名は先頭の14文字までしか表示されません。 省略した場合はCSV形式で出力します。
オペレーションジャーナル編集コマンドでは、以下の17種類のテーブルを出力します。
テーブルの読み方は以下のようになります。 ここではオペレーション情報統計サマリとプロセスグループ情報統計サマリを例にしています。 以下に示すテーブルはCSV形式で編集されたものです。
オペレーション実行時間統計サマリのレポートは以下のように出力されます。

図7.1.10.2-1
各値はそれぞれ秒単位です。
実行時間とCPU使用時間に差がある場合は、データベース処理やネットワーク関連など何らかの「待ち」が生じていると推測されます。 オペレーションジャーナルからCPUを多く使用しているオペレーションを特定することもできます。
プロセスグループ情報統計サマリのレポートは以下のように出力されます。

図7.1.10.2-2
どのプロセスグループでCPUを消費しているかがオペレーションジャーナルよりわかります。 障害解析や、システムの稼働状況把握に役立ててください。
ここでいうスレッド稼働率は、[稼動スレッド数/(稼動可能なプロセス数×稼動可能なスレッド数)]となります。 これは多重度設定が適切かどうかの指標になります。
オペレーションジャーナルの情報採取間隔は1分から1440分(24時間)の間で指定可能です。 デフォルトは5分となっています。 この情報採取間隔がオペレーションジャーナルの最小編集単位となります。 情報採取間隔を変更したい場合は以下の設定を変更してください。
「TPシステム」-「運用アシスタント」タブ-「情報採取間隔」
この設定は運用アシスタント機能でも使用されます。
オペレーションの実行の過程で起きる障害については、イベントジャーナルを追っていくことで、どこで障害が発生しているか調べることができます。 また、イベントジャーナルではクライアントからの受信開始から応答の送信終了までを確認できるため、障害箇所がサーバ側なのかそうではないのか(ネットワークやクライアント側なのか)を切り分けることができます。
イベントジャーナルの編集は統合運用管理ツールから実行できます。 編集の対象となる期間は前回TPシステム起動時から編集実行時までを1世代分として、3世代分まで遡って編集することが出来ます。 TPシステムを終了した状態で編集を実行しても前回の運用中の情報が採取できます。 ログは次の箇所に出力されます。
[世代数を指定しない、現在稼動しているシステムを選択した場合]
${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\{システム名}_woejout{数字}.log
[世代数を指定した場合]
${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\{システム名}_woejout_{世代数}_{数字}.log
以下に主な採取ポイントを示します。 空欄は採取項目がないか、もしくは開発向けの内部情報です。 また、採取ポイントは他にもありますが、それらも開発向けの内部情報です。
| コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 | 項3 | 項4 | 項5 | 項6 | 項7 | 項8 | 項9 | 項10 | 項11 | 項12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| LSN 通信リスナ | 01 キューアウト時 | キューID | 端末ID | 受信長 | TXシーケンス番号 | SPA長 | |||||||
| 02 キューイン時 | キューID | 端末ID | TXシーケンス番号 | TX名 | |||||||||
| 03 受信完了時 | 端末ID | 受信長 | エラーコード | ||||||||||
| 04 送信完了時 | 端末ID | 送信長 | エラーコード | ||||||||||
| 05 端末接続時 | 端末ID | IPアドレス | |||||||||||
| 06 端末切断時 | 端末ID | ||||||||||||
| 07 内部情報 | |||||||||||||
| 08 内部情報 | |||||||||||||
| 09 内部情報 | |||||||||||||
| 10 内部情報 |
| コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 | 項3 | 項4 | 項5 | 項6 | 項7 | 項8 | 項9 | 項10 | 項11 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| TPLIB サーバAP (ベースライブラリ) | 01 OBJMNG呼び出し時(※1) | TX名 | 端末ID/VDID | TXシーケンス番号 | リトライカウント | |||||||
| 02 API発行時 | 6 TPSRestart() | |||||||||||
| 7 TPSAbort() | abort種別 | |||||||||||
| 03 内部情報 | ||||||||||||
| 04 内部情報 | ||||||||||||
| 05 Commit/Rollback実行情報(※2) | TX名 | CANCEL(1)orCOMMIT(0) | DBのCOMMIT/ROLLBACKする(1)orしない(0) | TX完了時(1)orTXリスタート時(0) | TXシーケンス番号 | |||||||
| 06 キューイン時 | TX名 | キューID | TXシーケンス番号 | 端末ID | ||||||||
| 07 キューアウト時 | TX名 | キューID | TXシーケンス番号 | 端末ID | ||||||||
| 08 OBJMNG戻り時(※1) | TX名 | 端末ID/VDID | TXシーケンス番号 | 終了コード(※3) |
| コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 |
|---|---|---|---|
| OBJMNG サーバAP(オブジェクトマネージャ) | 01 C++ Factoryオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
| 02 C++ ステートレスオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
| 03 C++ ステートフルオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
| 06 Java Factoryオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
| 07 Java ステートレスオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
| 08 Java ステートフルオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
| コンポーネント | 種別 | 項1 |
|---|---|---|
| USER サーバAP(ユーザ実装部) | 01〜15 ユーザ指定 | ユーザ指定 |
TX処理における上記コンポーネント(通信リスナ、サーバAP)の位置づけを以下に示します。 図中の数字は上表での種別の数字に対応しています。

図7.1.11-1
次に編集形式を以下に示します。
Event Journal Ver6.2 05/04/12
(イベントジャーナルのバージョン) (編集日)
System name : MySystem
Last Output Time = 05/04/12:11:16:42 (情報の最終出力時刻)
DATE TIME PID THREAD RECNO BLOCKNO COMP TYPE ITEM1 ITEM2 ...
05/04/12 10:05:26.622000 02728 65535 13832 000 TPLIB 01 Lower(IDL:Loop:1.0) sample
05/04/12 10:05:26.782000 02728 65535 13837 000 TPLIB 02 2 1
(日付) (時刻) (プロセスID) (レコード通番) (コンポーネント名) (項2)
(スレッドID) (ブロック#) (種別)(項1)
イベントジャーナルの編集はコマンドでも実行可能です。 但しWebOTXが動作しているマシン上で直接コマンドを実行する必要があります。 コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIXでWebOTXの運用ユーザを設定している場合は必ず運用ユーザでコマンドを実行する必要があります。 また、運用管理コマンドからの実行も可能です。
コマンドは下記の通りです。
[コマンドからの実行]
> woejedit catalogpath maxline outpath systemname
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal maxline
実行例
[コマンドからの実行]
> woejedit /opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem 30000 /opt/WebOTX/domains/domain1/logs/tpsystem/ejout.log MySystem
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal 30000
この場合、実際の出力ファイルはejout1.log, ejout2.log, ejout3.log … となります。
イベントジャーナルの編集は基本的に1世代分(前回TPシステム起動時からコマンド実行時まで)の情報を編集します。 統合運用管理ツールによる編集と同じく、コマンドによる編集でも3世代前までの情報を編集することが可能です。 また、運用管理コマンドからの実行も可能です。
コマンドは下記の通りです。
[コマンドからの実行]
> woejedit catalogpath maxline outpath systemname savedfile
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal maxline generation
実行例
[コマンドからの実行]
> woejedit /opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem 30000 /opt/WebOTX/domains/domain1/logs/tpsystem/ejout.log MySystem #0msj
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal 30000 1
この場合、1世代前のイベントジャーナルを編集します。
なお、3世代分のイベントジャーナルの編集前ファイルは
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/tmp/saveディレクトリ
に退避しています。
イベントジャーナル採取データはTPモニタにより定期的に${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/tmpディレクトリ下のファイルmsjに出力されます。
msjファイルのファイルサイズは設定変更可能(既定値10MB)であり、そのサイズまでアペンド出力します。 ファイルサイズ上限に達した場合はサイクリックに出力されます。 設定は統合運用管理ツールの[TPシステム]をクリックし、右ページの[イベントジャーナル]-[ファイルサイズ]で行ってください。
クライアントからのリクエストは通信リスナが受付を行い、アプリケーション側のキューに一旦格納されます。 キューはプロセスグループ単位のキューとプロセス単位のキューが作成されますが、ステートレスの場合はプロセスグループ単位のキューが、ステートフルの場合はプロセス単位のキューが使用されます。 アプリケーション側では処理スレッドに空きがあればすぐにリクエストをキューから取りだして処理しますが、スレッドが塞がっている場合にはしばらくキューに滞留した状態が続くことになります。 以下では、このキュー滞留数を確認する方法を説明します。
otxadminコマンドを用いてキューの状態を確認できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.Queue.MaxStayMsgNum-Current
otxadmin> get --monitor tpsystem.applicationGroups.apg_name.processGroups.pg_name.queueingCount-Current
otxadmin> get --monitor applications.ap_name.module_name.interface_name.operation_name.queue-CurrentJava EEオペレーションの場合
otxadmin> get --monitor applications.ap_name.module_name.ejb_nameinterface_name.operation_name.queue-Current
このコマンドで確認できるのはプロセスグループ単位での滞留リクエスト数(ステートレスの場合)、プロセス単位での滞留リクエスト数(ステートフルの場合)です。
コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIX版のWebOTX使用の場合は、WebOTX運用ユーザでコマンドを実行して下さい。
> quewrt -n システム名 -M 収集間隔 -C 収集回数 [-f ファイル名]
結果表示例:
MODE QUE-NAME MSG-NUM POOL-NAME CONECT DEQUE Q STPCTLQUE28752 0 ea60 ON ON Q QUE_TIMER 0 746d6d70 ON ON Q TPproc029983 0 ea60 ON ON Q java 0 ea60 ON ON Q _OTSLink 0 ea60 ON ON Q JOURNALQUE0 0 13880 ON ON Q SENDTPPQUE 0 ea60 ON ON Q STPRCVQUE 0 ea60 ON ON Q TPproc028754 0 ea60 ON ON Q IIOPLISTENER 0 ea60 ON ON Q TPproc028758 0 ea60 ON ON
このコマンドで確認できるのはオペレーション単位での滞留リクエスト数です。
このコマンドはWebOTX運用ユーザで実行してください。 コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。
> contps -n システム名 DI N TR
結果表示例:
********** TPBASE TR STATUS **************************************************** TxID :処理状態:Tx滞留数 :総Tx数 :最小応答:最大応答:平均応答:応答合計 LOX000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 UKN000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 APR000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABAAAB :START : 0: 1022991: 3: 503: 4: 4727079 ABAAAA :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa00 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa01 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa20 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa21 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ********** END OF TR STATUS ****************************************************
V6.3 から、オペレータの運用を支援する自律運用機能「運用アシスタント」を実現しました。 運用アシスタントに関する各種設定について以下に説明します。
運用アシスタント機能全体に関する設定について説明します。
なお、本節では統合運用管理ツールからの操作をメインに説明します。
統合運用管理ツールから設定する場合の設定箇所は、「TPシステム」ノードの「運用アシスタント」タブをクリックしてください。 通常はここで一括して設定します。
アプリケーショングループ、プロセスグループ、モジュール、オペレーション単位で細かく設定することも可能です。 個別に設定したい場合は、統合運用管理ツールの左上のメニュー「システム」−「システム設定」をクリックし、画面表示の「属性の表示レベル」と「操作の表示レベル」を「詳細レベルの情報を表示」に変更してください。 すると各ノードに「運用アシスタント」タブが表示されます。
以下の項目をまず確認してください。
以下の項目は必要であれば見直してください。
以下の操作により、内部的に蓄積された情報を一旦クリアすることができます。
以下の操作により、運用アシスタント機能の利用有無が設定できます。
多重度最適化支援機能の設定について以下に説明します。
多重度最適化支援機能ではシステムの稼働状況を解析し、多重度の増減を推奨、または自動変更します。 多重度の増減が推奨される場合は、以下のメッセージが統合運用管理ツールに通知され、イベントログ/syslog, webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力されます。 同時にスタックトレースを3秒間隔5回でアプリケーションログに出力します。
"OTX20220100 プロセスグループxxxの多重度が不足しています。プロセス数/スレッド数の増加を検討してください。" "OTX20220001 プロセスグループxxxは多重度を減らしても同じ処理能力を維持できます。プロセス数/スレッド数の削減を検討してください。もしくは予備プロセス数を変更してください。" "OTX20220100 The multiplicity of process group xxx is insufficient. Please examine an increase in the the number of process or threads." "OTX20220001 Even if the multiplicity is decreased, process group xxx can maintain the same processing performance. Please examine an decrease in the the number of process or threads, or modify backup process count."
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20220000 → OTX20220100)
多重度の自動変更機能を利用している場合は、以下のメッセージとなります。
"OTX20220010 プロセスグループxxxの多重度が不足しています。プロセス数をaに変更しました。" "OTX20220011 プロセスグループxxxは多重度を減らしても同じ処理能力を維持できます。プロセス数をaに変更しました。" "OTX20220010 The multiplicity of process group xxx is insufficient. So the count of process is changed to a." "OTX20220011 Even if the multiplicity is decreased, process group xxx can maintain the same processing performance. So the count of process is changed to a."
多重度最適化支援機能の設定としては、以下の設定をまず確認してください。
"OTX20220020 プロセスグループxxxの応答期限設定が小さすぎます。応答期限設定を変更するか、オペレーションzzzの処理を見直してください。" "OTX20220020 The response time limit of process group xxx is insufficient. So modify the configration or review the processing of operation zzz."このメッセージはオペレーションzzzのキュー待ち時間を含まない処理時間が応答期限設定を超えているため、多重度を増やしても応答期限を満たせないことを意味します。 運用アシスタントでは、このメッセージを出力した後もそれまでと同様に多重度最適化支援を続けます。
必要に応じて以下の設定も見直してください。 多重度を増加させるべきかの判断基準を示す設定には、上記の応答期限に加えて以下のものがあります。
| 設定名 | パラメータ | |
|---|---|---|
| 既定値 | 最大値 | |
| マルチプロセス数 | 5 | 1000 |
"OTX20220012 プロセスグループxxxの多重度が不足していますが、最大マルチプロセス数を超えるためプロセス数をaに変更できません。" "OTX20220012 The multiplicity of process group xxx is insufficient. But the count of process cannot be changed to a , because over MaxMultiProcess."
多重度を減少させるかの判断基準を示す設定には、以下のものがあります。
以下の設定を変更することにより、そのときのシステム稼働状況に応じて動的に多重度を変更することができます。
実行時間上限の適正値算出機能に関する設定について以下に説明します。 実行時間上限とは、実行時間上限を超えるオペレーションが検出し異常状態とみなされたプロセスを再起動させる、ストール障害自律復旧のための設定です。
運用アシスタントが算出した実行時間上限の推奨値は、以下に表示されます。
運用アシスタントが算出した実行時間上限の推奨値を実際に設定するには、以下の操作を実行します。
get *.rcmdExeMaxこのコマンドで、設定される値を確認した上で一括設定を実行するようにしてください。
必要に応じて以下の設定も確認してください。
"OTX20310100オペレーションzzzの実行時間が実行時間上限推奨値を超えました。推奨値算定モードを見直してください。 実行時間=aaaa。 ObjectName=yyy" "OTX20310100 The execution time of zzz get over the recommended timeout value. Review rcmdExeMaxbase. Excecution Time is xxx. The ObjectName is yyy."[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20310000 → OTX20310100)
スローダウン障害検出機能のための設定について以下に説明します。
ここでスローダウン障害とは、「従来に比べて総体として遅くなった」状態を指します。 何回かのオペレーション実行がたまたま長いだけではスローダウン障害とは見なしません。 上記に加え、V8.2からは1秒以下でのスローダウンは検出しません。
前回の情報取得までの統計情報と、最新の情報採取分(「情報採取間隔」分)のデータを比較します。 最新の情報取得で得た各オペレーションの実行回数が30回に満たない場合は、スローダウン検出を行わず、次回の情報取得分にマージさせます。 スローダウン障害の疑いがあっても、正常動作の可能性が多く残る場合は、スローダウン障害として検出しません。
スローダウン障害を検出すると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。 このとき、スタックトレースを3秒間隔5回でアプリケーションログに出力し、イベントジャーナルとキュー情報を ${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\配下に出力します。 これらの情報を確認することで障害解析に役立ちます。
"OTX20110100 オペレーションzzzのスローダウンを検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。プロセスグループ=vvv。 ObjectName=yyy" "OTX20110100 The Operation zzz get late. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20110000 → OTX20110100)
スローダウン障害からの回復を検出すると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。 遅くなったまま長期間状態が落ち着いた場合も以下のメッセージとなります。
"OTX20120100 オペレーションzzzがスローダウン状態からノーマル状態に遷移しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。プロセスグループ=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20120100 The Operation zzz transit from slowdown to normal. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20120000 → OTX20120100)
スローダウンが検出された場合は、システム運用上重要な問題となっていないか、オペレーションジャーナルや統合運用管理ツールを使用し稼動状態を調査してください。 スローダウン検出機能は、遅くなり始めた状態を検出するものであり、致命的な遅延となる前に自然復旧される場合もあります。 この場合は特に復旧処置は必要ありません。
スローダウン障害が、自然復旧される一時的なものか、オペレータによる対処が必要な恒久的なものかの判断を支援する機能として「長期スローダウン検出機能」があります。 オペレーションのスローダウンを検出してから「スローダウン継続監視時間」を超えてなお、スローダウン状態が継続していると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。
"OTX20110200 オペレーションzzzの長期にわたるスローダウン状態を検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。スローダウン継続時間=uuu分。プロセスグループ名=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20110200 The Operation zzz is slow for a long time. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. Duration of slow is uuu m. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
「長期にわたるスローダウン状態」を検出すると、メッセージ出力とともに、該当プロセスグループのスタックトレースを採取します。 このAPログに出力されるスタックトレースを参照することで、スローダウンの原因を調査することができます。
「長期にわたるスローダウン状態」が通知される場合、スローダウンが長期化しており、一時的なスローダウンでなく恒久的なスローダウンに陥っている可能性があります。 オペレーションジャーナルやスタックトレース、イベントジャーナルによりスローダウンの原因を調査してください。 必要に応じてプロセスグループの再起動などの復旧に向けた対処を検討してください。 運用管理製品などによりスローダウン障害を監視する場合は、本メッセージを監視することをお奨めします。
スローダウン状態が継続しているか否かは、「情報採取間隔」ごとに監視されます。 「スローダウン継続監視時間」を超えてスローダウン状態が継続していても、次の情報採取までは「長期にわたるスローダウン状態」が検出されません。 前回スローダウン状態か否かを解析してからの該当オペレーションに対する呼び出し回数が30に満たない場合は、スローダウン状態か否かの判断ができないため、「長期にわたるスローダウン」は検出されません(復旧したとも見なされません)。 スローダウン継続時間は、最初にスローダウンを検出した時間を0としてカウントされます。 「長期にわたるスローダウン状態」は同一オペレーションに対して連続して通知されません。
スローダウン障害検出機能のための設定には以下があります。 必要に応じて見直してください。
スローダウン状態がどのくらい長く継続しているかは、以下で参照できます。
メモリ枯渇監視機能の設定を以下に示します。
メモリ枯渇監視機能の設定の初期値は表3.4.4.3-2のようになっています。機能を使用しない場合は、各閾値を0に設定します。
| 設定項目名 | 設定値 | 既定値 | ||
|---|---|---|---|---|
| OutOfMemoryErrorの監視 | ON/OFF | ON | ||
| OutOfMemoryErrorの検出タイミング | メモリ使用量閾値 | old領域 | 0〜99(%) | 0(監視を行わない) |
| Permanent領域 | 0〜99(%) | 0(監視を行わない) | ||
| GC後のメモリ使用量閾値(Old領域) | 0〜99(%) | 97 | ||
| 検出時の動作 | メモリ使用量超過時にGCを行う | ON/OFF | ON | |
| GC後のメモリ使用量超過時にプロセスの停止を行う | ON/OFF | ON | ||
運用管理ツールからの設定は以下の通りとなります。

図7.1.14-1
運用管理コマンドを使用する場合は、以下のMOの属性を変更してください。
| 監視種別 | 出力条件 | 出力場所 | Fullthreaddump出力 |
|---|---|---|---|
| メモリ使用量監視 | - | APトレース | なし |
| GC後のメモリ使用量監視 | プロセスの停止 有 | システムトレース APトレース |
なし |
| プロセスの停止 無 | APトレース | あり |
出力されるログは"検出時のメモリ使用量"と"共通情報"、"Fullthreaddump"(GC後のメモリ使用量監視のプロセス停止しない場合のみ)が出力されます。
各監視の"検出時のメモリ使用量"のイメージは以下の通りとなります。
メモリ使用量監視の場合
2009/10/16 16:28:49.080|---: PS Old Gen Memory Threshold Exceeded threshold: used:289794864 max:477233152 init:29884416 committed:351862784
GC後のメモリ使用量監視の場合
2009/10/15 11:00:38.431|---: PS Old Gen Collection Memory Threshold Exceeded threshold: used:475432840 max:477233152 init:29884416 committed:477233152
共通情報は以下のイメージになります。
2009/10/15 11:00:38.431|---: JavaHeap used:496048936 max:517013504 init:33554431 committed:508624896 2009/10/15 11:00:38.431|---: Code Cache used:1098176 max:50331648 init:2359296 committed:2359296 2009/10/15 11:00:38.431|---: PS Eden Space used:20616096 max:58130432 init:3145728 committed:30801920 2009/10/15 11:00:38.431|---: PS Survivor Space used:0 max:589824 init:524288 committed:589824 2009/10/15 11:00:38.431|---: PS Old Gen used:475432840 max:477233152 init:29884416 committed:477233152 2009/10/15 11:00:38.431|---: PS Perm Gen used:9610576 max:67108864 init:16777216 committed:16777216 2009/10/15 11:00:38.431|---: GC Name:PS Scavenge Count:20 Time:247 2009/10/15 11:00:38.431|---: GC Name:PS MarkSweep Count:98 Time:8350
出力されるログは以下の意味となります。
TPシステムで同時に受け付けるオペレーション数を制限することができます。変更するには、同時受付オペレーション数を変更します。実行中のオペレーションとキューに滞留中のオペレーションの両方を含みます。WebOTX内部で生成され、IIOPリスナを経由して起動されるオペレーションも含まれます。非同期トランザクションは含まれません。
統合運用管理ツールからの設定は以下の通りとなります。
TPシステムで現在受け付けているオペレーション数は、統合運用管理ツールから参照できます。
TPシステムで現在受け付けているオペレーション数は、otxadminコマンドからでも参照できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.IIOPListener.simultaneousRequestsCount-Current
IIOPリスナは各プロセスグループにオペレーションを振り分けますが、その際にプロセスグループが同時に受け付けるオペレーション数を指定できます。実行中のオペレーションとキューに滞留中のオペレーションの両方を含みます。WebOTX内部で生成され、IIOPリスナを経由して起動されるオペレーションも含まれます。非同期トランザクションは含まれません。
統合運用管理ツールからの設定は以下の通りとなります。
プロセスグループで現在受け付けているオペレーション数は、統合運用管理ツールの統計情報から参照できます。
プロセスグループで現在受け付けているオペレーション数は、otxadminコマンドからでも参照できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.applicationGroups.apg_name.processGroups.pg_name.simultaneousRequestsCount-Current
Object Brokerに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.10. Object Broker > 1.10.1. Object Broker設定項目・設定方法 ]をご参照ください。
ここでは、Object BrokerコンフィグやObject Brokerサービスの各MOで実行可能なオペレーションについて説明します。
Object Broker コンフィグ のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
Object Broker サービス のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
oad のオペレーションを以下に示します。
namesv のオペレーションを以下に示します。
irsv のオペレーションを以下に示します。
corbaloc のオペレーションを以下に示します。
cnamesv のオペレーションを以下に示します。
oadj のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
ospprxy のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
WebOTX バージョン5 以前に作成したCORBA アプリケーションをStandard,
Enterpriseで運用操作する手順について説明します。Object Broker サービスのみを使用するWebOTX CORBA
アプリケーションの場合とObjectBroker サービス以外のサービスを使用するWebOTX CORBA
アプリケーションの場合で環境の構築方法および運用方法が異なります。
ドメイン内のObject Broker, ドメイン内のTransaction
サービスとは、ドメインの起動および停止に連動することができ、${INSTANCE_ROOT}/config
に設定ファイルを持ち、統合運用管理ツールや otxadmin コマンドで制御できるプロセスのことです。
ドメイン外のObject Broker, ドメイン外のTransaction サービスとは、WebOTX バージョン5
以前と同様の運用管理方式で、サービスから起動するプロセスのことです。
ここでは、Object Broker サービスのみを使用するWebOTX CORBA アプリケーションの場合について説明します。 バージョン5 以前のWebOTX 旧互換ライブラリはドメイン固有の設定を参照することができません。このため、ドメインの設定 のほかに追加で旧互換の設定を行う必要があります。本節ではその手順について説明いたします。
1. ドメインを作成します。
2. Object Brokerの設定を変更します。
otxadmin> get server.objectbrokerservice.oad.OadPort otxadmin> get server.objectbrokerservice.namesv.NameServicePortserver.objectbrokerservice.oad.OadPortの値を設定名”OadPort”に設定します。
| 設定名 | 意味 |
|---|---|
| OadPort | oad の使用するポート番号を指定します。ORB 通信するすべてのホストで同一のポート番号を使う必要があります。未指定時の既定値は9825 です。運用開始後にoad のポート番号を変更すると、それ以前に作ったオブジェクトを呼び出すことができなくなります。変更するときは、oad やnamesv およびすべてのORB アプリケーションをいったん終了してから変更してください。 |
| CorbalocDefaultPort | URL でポート番号を指定しなかったときの値を設定します。未設定時は2809 です。 |
| NameServiceRoundRobin | on を設定します。名前サーバのラウンドロビン拡張機能が有効になります。同一の名前でresolve
を呼んだ場合、呼び出すたびに別のオブジェクトを返すためのWebOTX Object Broker 独自の機能です。 (注)ドメイン外で名前サーバを動作させて、ドメイン内のアプリケーションと連携させる場合、NameServiceRoundRobinの設定変更(on を設定する)が必要です。ドメイン内では、NameServiceRoundRobin=trueがデフォルトですが、ドメイン外ではNameServiceRoundRobinの指定なし(off)がデフォルトであるためです。 |
3. ドメイン外のObject Broker を起動します。
# /etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start)名前サーバ、IRサーバを起動するか否かについては[ WebOTX Object Broker JavaTM > 運用ガイド > 3. Object Brokerの起動/終了について ]を参照してください。
4. ドメインを起動します。
otxadmin> start-domain domain_name
5. アプリケーションの配備・設定をします。
運用上の注意点は次のとおりです。
otxadmin> start-domain domain_name
otxadmin> stop-domain domain_name
以下では、バージョン5 以前に作成したWebOTX CORBA アプリケーションがTransaction サービスと連携する場合について説明します。 Transaction サービスとバージョン5 以前のWebOTX 旧互換ライブラリを動作させるためには、 両者でトランザクション情報などの情報を共有するためTransaction サービスをドメイン外で動作させる必要があります。 それに伴い、起動順序を維持するためObject Broker サービスをドメイン外で動作させる必要があります。 本節ではその手順について説明します。
1. ドメインを作成します。
2. ドメインを起動します。
otxadmin> start-domain domain_name
3. Object Brokerの設定を変更します。
otxadmin> set server.objectbrokerservice.oad.OadPort = <設定名OadPort の値(既定値9825)> otxadmin> set server.objectbrokerservice.corbaloc.CorbalocDefaultPort = <設定名NameServicePort の値(既定値2809)>次に、ドメイン外で動作するObject Broker で次の設定がされていない場合はレジストリまたはファイルに追加します。
otxadmin> set server.internal-lifecycle-module.ObjectBrokerService.state-order=initialization(既定値ready)
4. ドメイン内のTransaction サービスの設定を変更します。
otxadmin> set server.internal-lifecycle-module.TransactionService.state-order=initialization(既定値ready)
5. ドメインを停止します。
otxadmin> stop-domain domain_name
6. ドメイン外のTransactionService(RCD)をサービス登録します。(Windows のみ)
> wotsrcd -aサービスに"WebOTX Transaction Service"が登録されます。
7. ドメイン外のTransactionサービスの設定をします。
8. ドメイン外のObject Broker とTransaction サービスを起動します。
# /etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start) # /etc/init.d/WebOTX_TS start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS start)名前サーバ、IRサーバを起動するか否かについては[ WebOTX Object Broker JavaTM > 運用ガイド > 3. Object Brokerの起動/終了について ]を参照してください。
9. ドメインを起動します。
otxadmin> start-domain domain_name※Java でデータベースを使用する場合はドメイン起動前にjdbc ドライバのjar を{domain_name}\lib\ext へコピーします。
10. アプリケーションの配備・設定をします。
運用上の注意点は次のとおりです。
otxadmin> start-domain domain_name
# /etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start) # /etc/init.d/WebOTX_TS start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS start)WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin> start-domain domain_name
otxadmin> stop-domain domain_nameサービス” ObjectSpinner”と” WebOTX Transaction Service”を停止します。
otxadmin> stop-domain domain_nameroot ユーザで以下のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/ObjectSpinner stop (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner stop) # /etc/init.d/WebOTX_TS stop (HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS stop)
JMSに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の詳細については[ 7.3.1. JMSサービスの操作 > 7.3.1.2. 属性参照・設定 ]、および[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス ]を参照してください。
JMSサービスで管理しているJMSサーバの起動と停止、および、項目の参照と設定の手順について説明します。

図7.3.1.1-1
| otxadmin> invoke server.jms-service.start |
| otxadmin> start-jms |
| otxadmin> invoke server.jms-service.stop |
| otxadmin> stop-jms |
JMSサービスの属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-service」を参照してください。
| 統合運用管理ツールでの属性名 | 運用管理コマンドでの属性名(attribute-name) |
|---|---|
| システム内メッセージ最大数 | systemMaxCount |
| システム内メッセージ最大合計サイズ | systemMaxSize |
| 最大メッセージサイズ | messageMaxSize |
| ログレベル | loglevel |
| ログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytes |
| ログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecs |
| 自動トピック作成の許可 | autocreateTopic |
| 自動キュー作成の許可 | autocreateQueue |
| 自動生成キューに対するアクティブコンシューマの最大数 | autocreateMaxNumActiveConsumers |
| 自動生成キューに対するバックアップコンシューマの最大数 | autocreateMaxNumBackupConsumers |
| JMSクライアントメモリ情報採取 | enableClientMetrics |
| メッセージ一覧表示最大件数 | displayMessageCount |
| パケット(メッセージ)情報採取 | logPacketMessage |
| パケット(PING)情報採取 | logPacketPing |
| パケット(運用管理)情報採取 | logPacketAdmin |
| パケット(クラスタ)情報採取 | logPacketCluster |
| パケットログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesPacket |
| パケットログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsPacket |
| 運用管理操作履歴採取 | logAdmin |
| 運用管理操作履歴ファイルロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesAdmin |
| 運用管理操作履歴ファイルロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsAdmin |
| メッセージライフサイクル情報採取 | logMessage |
| メッセージログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesMessage |
| メッセージログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsMessage |
| エラー情報採取 | logError |
| エラーログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesError |
| エラーログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsError |

図7.3.1.3-1

図7.3.1.3-2
| instance-name=jms1 |
JMSサーバクラスタを構成しているときに、クラスタ内の各JMSサーバの状態を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
この説明での「ローカルのJMSサーバ」とは、操作を実行したドメイン上のJMSサーバをさします。
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Broker ID | JMSサーバインスタンス識別子。ローカルのJMSサーバのもののみ表示します。 |
| Address | JMSサーバのアドレス。<ホスト名>:<ポート番号>の形式で表示します。 |
| State | JMSサーバの状態。 OPERATING : ローカルのJMSサーバの場合は、起動状態であることを示します。リモートのJMSサーバの場合は、通信が確立できていることを示します。 BROKER_DOWN : リモートのJMSサーバが停止しているか、通信が確立できていない状態を示します。 |

図7.3.1.4-1
| otxadmin> list-jms-services |
結果表示例) --------------------------------------------- Broker ID Address State --------------------------------------------- BROKER1 SVR1:9900 OPERATING BROKER2 SVR2:9700 OPERATING Command list-jms-services executed successfully.
JMSサーバに接続しているJMSクライアントのコネクションを確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Connection ID | コネクションID |
| Client ID | クライアントID |
| User | ユーザ名 |
| Service | コネクションサービス名。コネクションサービスには次のものがあります。 jms:JMSのコネクションサービス ssljms:JMSのSSLコネクションサービス admin:管理用のコネクションサービス ssladmin:管理用のSSLコネクションサービス |
| Producers | プロデューサ数 |
| Consumers | コンシューマ数 |
| Host | ホスト名(IPアドレス) |
| Port | ポート番号 |
| Max Memory | 最大メモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |
| Current Memory | 現在のメモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |
| Peak Memory | ピーク時のメモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |

図7.3.1.5-1
| otxadmin> list-jms-connections [--wojmsListType <表示対象タイプ>] [--wojmsDestinationName <送信先名>] |
| otxadmin> list-jms-connections --wojmsListType CONSUMERS --wojmsDestinationName MyQueue |
結果表示例) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Connection ID Client ID User Service Producers Consumers Host Port Max Memory Current Memory Peak Memory ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 7738908095054457858 JMS_C00010 guest jms 0 1 127.0.0.1 2957 0 0 0 7738908095054509825 JMS_C00020 guest jms 0 1 127.0.0.1 2977 0 0 0 7738908095054473986 JMS_C00013 guest jms 0 1 127.0.0.1 2963 0 0 0 コマンド list-jms-connections は正常に実行されました。
JMSサーバから、JMSクライアントのコネクションを強制的にクローズする場合に利用します。
| otxadmin> close-jms-connection [--wojmsCloseType <クローズ対象タイプ>] [--wojmsDestinationName <送信先名>] [--wojmsConnectionID <コネクションID>] |
| otxadmin> close-jms-connection --wojmsListType CONSUMERS --wojmsDestinationName MyQueue |
| otxadmin> close-jms-connection --wojmsConnectionID 102030494848 |
JMSサーバクラスタを構成しているときに、別のドメインからの伝播により作成した送信先のMOを表示するときに利用します。
| otxadmin> invoke server.jms-service.updateJmsDestinations |
| otxadmin> list-jmsdest |
| otxadmin> invoke server.jms-service.dumpThreads |
物理的な送信先の作成と削除、および、項目の参照と設定の手順について説明します。

図7.3.2.1-1
| otxadmin> create-jmsdest --desttype <送信先タイプ> [オプション] |
| otxadmin> create-jmsdest --desttype topic --cascade MyTopic |
| otxadmin> list-jmsdest [--desttype <送信先タイプ>] |
| otxadmin> list-jmsdest --desttype topic |
| otxadmin> delete-jmsdest <送信先名> |
| otxadmin> delete-jmsdest --cascade MyTopic |
物理的な送信先の属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-physical-destination」を参照してください。
送信先の動作状況や、その送信先に接続しているプロデューサやコンシューマの情報を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Current State | 送信先の状態。次の状態が存在します。 RUNNING : 動作中 CONSUMERS_PAUSED : コンシューマが停止している状態 PRODUCERS_PAUSED : プロデューサが停止している状態 PAUSED : コンシューマ、プロデューサともに停止している状態 |
| Current Number of Messages | 滞留メッセージ数 |
| Current Total Message Bytes | 滞留メッセージバイト数 |
| Current Number of Producers | プロデューサ数 |
| Current Number of Active Consumers | コンシューマ数 |
| Current Number of Backup Consumers | バックアップコンシューマ数(キューの場合のみ) |
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Producer ID | プロデューサID |
| Connection ID | コネクションID |
| Client ID | クライアントID |
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Consumer ID | プロデューサID |
| Connection ID | コネクションID |
| Client ID | クライアントID |
| Last Ack Time | コンシューマが最後に確認応答(ACKNOWLEDGE)を返した時刻 |
| Selector | セレクタ |

図7.3.2.5-1
| otxadmin> get-jmsdest-info <送信先名> |
| otxadmin> get-jmsdest-info MyTopic |
結果表示例) Current State RUNNING Current Number of Messages 8 Current Total Message Bytes 1192 Current Number of Producers 2 Current Number of Active Consumers 1 Current Number of Backup Consumers 0 Producers: -------------------------------------------------- Producer ID Connection ID Client ID -------------------------------------------------- 7458277433419032321 7458277433419020544 7458277433396530432 7458277433396232704 Consumers: ---------------------------------------------------------------------------------------------- Consumer ID Connection ID Client ID Last Ack Time Selector ---------------------------------------------------------------------------------------------- 7458277433426870528 7458277433426854656 2009/03/04 11:46:12.590 TestProperty IS NULL コマンド get-jmsdest-info は正常に実行されました。

図7.3.2.6-1
なお、現時点の送信先の停止状態は、「情報取得」で確認することができます。
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.pause <停止タイプ> |
| 停止タイプ | 説明 |
|---|---|
| 1 | コンシューマを停止(CONSUMERS_PAUSED) |
| 2 | プロデューサを停止(PRODUCERS_PAUSED) |
| 3 | コンシューマ、プロデューサともに停止(PAUSED) |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.pause 2 |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.resume |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.resume |
送信先に滞留している一つ一つのメッセージ情報を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
| 表示名 | 説明 |
|---|---|
| Timestamp | タイムスタンプ。JMSTimestamp ヘッダフィールドの値です。long 値を「yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS」形式に変換して表示します。 |
| Type | メッセージタイプ。次のタイプが存在します。 TEXT_MESSAGE : javax.jms.TextMessage のメッセージ BYTES_MESSAGE : javax.jms.BytesMessage のメッセージ MAP_MESSAGE : javax.jms.MapMessage のメッセージ STREAM_MESSAGE : javax.jms.StreamMessage のメッセージ OBJECT_MESSAGE : javax.jms.ObjectMessage のメッセージ MESSAGE : javax.jms.Message のメッセージ |
| MessageID | メッセージID。JMSMessageID ヘッダフィールドの値です。 |
| CorrelationID | 相関ID。JMSCorrelationID ヘッダフィールドの値です。 |
| DeliveryMode | 配信モード。JMSDeliveryMode ヘッダフィールドの値です。 |
| Expiration | 有効期限。JMSExpiration ヘッダフィールドの値です。 |
| State | JMSサーバに存在するメッセージの状態。送信先がキューの場合のみ表示します。次の状態が存在します。 INITIAL : 配信対象のコンシューマが決定していない状態 ROUTED : 配信対象のコンシューマが決定した状態 DELIVERED : コンシューマにメッセージを配信した状態 CONSUMED : コンシューマでメッセージを受信した状態 ACKED : コンシューマからの応答確認(ACKNOWLEDGE)が返ってきた状態 |
| DeliveryCount | 配信回数。JMSXDeliveryCount プロパティの値です。送信先がキューの場合のみ表示します。 |
| Priority | 優先順位。JMSPriority ヘッダフィールドの値です。もっとも低い順位が 0 で、もっとも高い順位が 9 です。 |
| MessageProperty | メッセージプロパティ |
| MessageBody | メッセージボディ。指定された場合のみ表示します。表示内容はメッセージタイプに応じて次のようになっています。 TEXT_MESSAGE : javax.jms.TextMessage のメッセージ BYTES_MESSAGE、MAP_MESSAGE、STREAM_MESSAGE : メッセージボディのサイズのみ表示 OBJECT_MESSAGE : javax.jms.ObjectMessage のメッセージ MESSAGE : (表示なし) |
| otxadmin> list-jmsdest-messages [--fromIndex <表示開始点>] [--toIndex <表示終了点>] [--selector <メッセージセレクタ>] [--messageBody=(true|false)] <送信先名> |
| otxadmin> list-jmsdest-messages --selector "NewsType = 'Sports' OR NewsType = 'Business'" MyQueue |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purgeMessage <メッセージID> |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyQueue.purgeMessage 6-172.16.254.239(fd:af:ca:bc:90:f6)-2380-1148467078081 |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purge |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyQueue.purge |

図7.3.2.9-1
| otxadmin> list-jmsdest-dur <トピック名> |
| otxadmin> list-jmsdest-dur MyTopic |
結果表示例) ------------------------------------------------------------------- Durable Sub. Name Client ID Number of Messages Durable Sub. State ------------------------------------------------------------------- subscription client1 92 false subscription client2 0 true Command list-jmsdest-dur executed successfully.表示する情報は、左から順に、永続サブスクリプション名、クライアントID、メッセージ数、状態(true:アクティブ/false:非アクティブ)です。
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purgeDur <永続サブスクリプション名> <クライアントID> |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.purgeDur subscription client2 |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.deleteDur <永続サブスクリプション名> <クライアントID> |
| otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.deleteDur subscription client2 |
環境構築時の確認や、コンシューマアプリケーションの受信動作確認など、簡単なメッセージ送信に利用できます。1回のメッセージ送信操作で送信できるメッセージは、1件です。
送信メッセージに設定できる項目と既定値は、次のとおりです。設定項目の()内の記述は、対応するヘッダフィールド名を示します。
| 設定項目 | 説明 | 既定値 |
|---|---|---|
| メッセージタイプ | 送信するメッセージのタイプ 次のタイプが送信可能。 TextMessage : メッセージボディにStringを含むもの Message : メッセージボディのない軽量なメッセージ BytesMessage : メッセージボディにバイト配列を含むもの |
TextMessage |
| メッセージボディの指定方法 | メッセージボディの指定方法 text : メッセージボディに指定された文字列をボディそのものとして設定 file : メッセージボディに指定された文字列をファイル名として、指定されたファイルの内容をメッセージボディに設定 |
text |
| メッセージボディ | メッセージボディ TextMessageの場合 : メッセージボディタイプのtext、fileをサポート。file を指定した場合、文字コードはプラットフォームのデフォルトエンコーディングなる Messageの場合 : メッセージボディなし。指定されていても無視 BytesMessageの場合 : メッセージボディタイプはfileのみ有効。指定されたファイルの内容をバイト配列に変換して設定 |
- |
| 配信モード (JMSDeliveryMode) | メッセージを永続化するかどうか PERSISTENT : 永続化する NON_PERSISTENT : 永続化しない |
PERSISTENT |
| 有効期限 (JMSExpiration) | メッセージの有効期限 (ミリ秒) |
0 (有効期限なし) |
| 優先順位 (JMSPriority) | メッセージの優先順位 (0-9) |
4 |
| 相関ID (JMSCorrelationID) | メッセージを対応付けるための文字列 指定可能な値は、Stringのみ。 |
- |
| 応答用送信先 (JMSReplyTo) | メッセージを受信したコンシューマが返信する送信先 |
- |
| 応答用送信先のタイプ | 応答用送信先のタイプ queue : キュー topic : トピック |
queue |
| タイプ (JMSType) | 任意の文字列 |
- |
| 配信遅延時間 | 配信遅延時間 WebOTX JMS固有の拡張機能で、相対時間(秒)での指定のみ可能。 |
0 (遅延時間なし) |
| メッセージプロパティ | メッセージプロパティ 設定可能なプロパティ値は、Stringのみ。 |
- |
| otxadmin> send-jms-message [--msgtype <メッセージタイプ>] [--msgbodytype <メッセージボディの指定方法>] [--msgbody <メッセージボディ>] [--msgpersistent <配信モード>] [--msgexpiration <有効期限>] [--msgpriority <優先順位>] [--msgcorrelationid <相関ID>] [--msgreplyto <応答用送信先>] [--msgreplytotype <応答用送信先タイプ>] [--msgjmstype <タイプ>] [--msgdelaytime <配信遅延時間>] [--property <メッセージプロパティ>] <送信先名> |
送信先に滞留している通常メッセージや、不達メッセージ(再配信回数の上限を超えたメッセージ)を別の送信先に移動する場合に利用します。移動後のメッセージはメッセージIDなどが変わります。移動によるメッセージヘッダや、プロパティの変更内容は次のとおりです。
| ヘッダ / プロパティ | 移動対象 | |
|---|---|---|
| 通常メッセージ / 永続サブスクリプション | 不達メッセージ | |
| JMSDestination | 移動先の送信先 元の送信先の情報は、WOJMSOriginalDestinationName に設定します。 |
移動先の送信先 元の送信先の情報は、WOJMSOriginalDestinationName に設定します。 |
| JMSDeliveryMode | 変更しない | WOJMSOriginalPersistentから復元 |
| JMSExpiration | 変更しない | WOJMSOriginalExpirationから復元 |
| JMSPriority | 変更しない | 変更しない |
| JMSMessageID | 新規メッセージIDに変更 元の情報は、WOJMSOriginalMessageID に設定します。 |
WOJMSOriginalMessageIDから復元 |
| JMSTimestamp | 移動した時刻に変更 | WOJMSOriginalTimeStampから復元 |
| JMSCorrelationID | 変更しない | 変更しない |
| JMSReplyTo | 変更しない | 変更しない |
| JMSType | 変更しない | 変更しない |
| JMSRedelivered | 変更しない | 変更しない |
| WOJMSDelayTime | 変更しない | WOJMSOriginalDelayTimeから復元 |
| WOJMSOriginalMessageID | 移動前のメッセージID | 削除 |
| WOJMSOriginalDestinationName | 移動前の送信先名 | 移動前の送信先名 |
| WOJMSOriginalExpiration | - | 削除 |
| WOJMSOriginalTransactionID | - | 削除 |
| WOJMSOriginalPersistent | - | 削除 |
| WOJMSOriginalTimeStamp | - | 削除 |
| WOJMSOriginalDelayTime | - | 削除 |
| WOJMSDeletedReason | - | 削除 |
| そのほかのメッセージプロパティ | 変更しない (すべてのプロパティをそのまま設定) | 変更しない (すべてのプロパティをそのまま設定) |
| otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovetype move_type [--selector selector] <移動元の送信先名> <移動先の送信先名> |
| otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovedur durable_name --msgmovecid client_id <移動元の送信先名> <移動先の送信先名> |
| otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovetype redeliver DMQ MyQueue |
| otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovedur Sub1 --msgmovecid Client1 MyTopic MyQueue |
送信先に滞留しているメッセージの優先順位を、運用操作により変更する場合に利用します。
| otxadmin> update-jms-message [--msgpriority <優先順位>] <送信先名> <メッセージID> |
| otxadmin> update-jms-message --msgpriority 9 MyQueue 6-172.16.254.239(fd:af:ca:bc:90:f6)-2380-1148467078081 |
JMSリソース(コネクションファクトリリソース、送信先リソース)の作成と削除、および、項目の参照と設定の手順について説明します。

図7.3.3.1-1
| otxadmin> create-jms-resource --restype <リソースタイプ> [オプション] <JNDI名> |
| otxadmin> create-jms-resource --restype javax.jms.Topic --wojmsDestinationName MyTopic jms/MyTopic |

図7.3.3.2-1
| otxadmin> delete-jms-resource <JNDI名> |
| otxadmin> delete-jms-resource jms/MyTopic |
JMSリソース(コネクションファクトリリソース、送信先リソース)の属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-connection-factory」、および、「jms-logical-destination」を参照してください。
| otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.wojmsConnectionType |
| otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.* |
| otxadmin> set server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.wojmsConnectionType=TCP |
| otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.property.* |
JMSサービスに関する統計情報の採取、および、取得方法について説明します。統計情報の取得に関する詳細は、 [ ドメイン構築・基本設定ガイド > 9. モニタリング ] を参照してください。

図7.3.4-1

図7.3.4-2
| otxadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jms-service=ON |
| otxadmin> get --monitor=true server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.* |
Transactionサービスに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]をご参照ください。
Transactionサービスの起動、および停止処理の手順について説明します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」を選択し右クリックします。
3. 「Transactionの開始」を選ぶとTransactionサービスを開始します。逆に「Transactionサービスの停止」を選ぶとTransactionサービスを停止します。

図7.4.1.1-1
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. Transactionサービスを開始する場合は次のコマンドを実行します。
3. 逆にTransactionサービスを停止する場合は次のコマンドを実行します。
2フェーズコミットの途中で障害が発生した場合、Transactionサービスは、トランザクションのリカバリ処理を実行します。リカバリ処理で使用するデータベースやコネクタリソースの情報を、Transactionサービスのリソースとして定義します。ここでは、そのリソースの登録・削除操作の手順について説明します。
JDBCリソース、JCAリソース、C++ XAリソースの登録・削除を行う場合は、次の手順で操作を行ってください。JDBCリソースは、「JDBCデータソースのテスト」操作を行った時や、トランザクション実行時に自動的に生成されます。そのため、登録作業を省略することができます。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「リソース」を選択します。
3. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
4. 表示された画面で、生成、または、削除するリソースの名前と、必要な情報を設定してください。設定内容の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。
5. 自動生成されたJDBCリソースを表示するためには、「リソース」の「リソースの再表示」オペレーションを実行します。
また、AP用C++ XAリソースの登録・削除を行う場合は、次の手順で操作を行ってください。TransactionサービスとAPで同じC++ XAリソースを使用する場合は、AP用C++ XAリソースの登録作業を行う必要はありません。
1. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「リソース」−「cppxa-resource」−「C++XAリソース名」を選択します。
2. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
3. 表示された画面で、生成、または、削除するリソースの名前と、必要な情報を設定してください。設定内容の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. リソースの登録、または、リソースの削除コマンドを実行します。
3. 自動生成されたリソースを表示します。
稼動中のトランザクション一覧情報を取得するための手順について説明します。
WebOTXでは、業務アプリケーションの稼動状態などの統計情報を採取する機能を提供しています。Transactionサービスに関しても、稼動中のトランザクション一覧や数、平均処理時間などの情報を採取し、表示する機能を提供しています。
ただし全ての統計情報を採取すると逆にトランザクション自体の性能劣化につながります。そのためTransactionサービスでは3つの情報採取レベルを用意し、レベルに応じて採取する情報の量を調整できるようにしています。詳しくは、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 3. モニタリング > 3.2. 採取可能なパフォーマンス情報 > JTAStats ]を参照してください。
なお、表示するトランザクション情報もそのレベルに応じて変わります。
Transactionサービスで用意している3つの情報採取レベルにはOFF/LOW/HIGHの3つがあります。それらのレベルに応じて表示する稼動中のトランザクション情報が異なります。障害状態になっているトランザクションなど重要度が高いものについては設定されているレベルが低くても表示されるようになっています。
|
項目 |
説明 |
表示対象となるトランザクション情報 |
|---|---|---|
| OFF (レベル0) | 統計情報は基本的に採取しません。 |
次の状態のトランザクション情報のみ表示します。
|
| LOW (レベル1) | Transactionサービスで提供する統計情報のうち、障害レベルのものについてのみ採取します。レベルOFFの場合に比べ、若干のトランザクション性能劣化が発生します。 |
次の状態のトランザクション情報のみ表示します。
|
| HIGH (レベル2) | Transactionサービスで提供する統計情報の全てを採取します。レベルLOWの場合に比べ、大きなトランザクション性能劣化が発生します。 | トランザクションの状態に関わらず全てのトランザクション情報を表示します。 |
これらのレベルについては次の手順で参照することができます。

図7.4.3.1-1
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」を選択すると右側に表示されます。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実行します。0〜2の数字が戻り値として表示されます。
なお、「Transaction情報」(tstxlist)からトランザクション情報採取レベルを設定することはできません。設定については上の絵の中に書かれているように「モニタリングサービス」のところから実施する必要があります。詳細は[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 3. モニタリング ]を参照してください。ここでは簡単に方法を記載します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「モニタリングサービス」−「モジュールモニタリングレベル」を選択します。
3. 右側に表示される項目のうち、「transactionserviceモニタリングレベル」のところにOFF/LOW/HIGHのいずれかを指定します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2.
次のコマンドのいずれかを実行します。’=’の後に「OFF」「LOW」「HIGH」のいずれかの文字列を指定します。
次に稼動中のトランザクション一覧の取得方法を記載します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」を選択し右クリックします。
3. 「Transaction一覧取得」を選ぶとサーバに対して処理要求を実施します。
4. 「Transaction情報」ツリーの下に各トランザクション情報が表示されます。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実行します。
3.
2.で実行したコマンドはサーバから情報を取得しただけなので、一覧を表示させるにはさらに次のコマンドを実行します。
4. 3.を実行すると次のようにリスト表示されます。
各トランザクションに対して強制的に完了操作を行うことができます。その手順について説明します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」−「<トランザクション識別子>(数字の部分)」を選択し右クリックします。右側にはトランザクションに関する情報が表示されます。
3. 該当するトランザクションに対して行いたい処理に応じてメニューを選択します。ただしトランザクションの状態に応じて実行可能なコマンドの種類は限定されますのでご注意ください。

図7.4.4.1-1
1. otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実施すると稼動中トランザクションの識別子一覧を見ることができます。
3.
次のコマンドを実行してトランザクションの完了処理を行うことができます。<トランザクション識別子>のところには2.のコマンドで指定したstxid相当の数字を指定します。
なお、強制削除を行うとトランザクションの継続処理を全く実施せずにトランザクション情報を削除してしまいますので、場合によってはトランザクション全体としての結果に矛盾が生じる場合があります。慎重に行ってください。
また、トランザクションの操作については、統合運用管理ツールの「<ドメイン名>」-「統計情報」−「domain」−「トランザクションサービス」のところでも実施することができます。詳細については [ ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 ] をご参照ください。
登録・削除以外の、リソースの運用操作を行うための手順について説明します。
データベースサーバのメンテナンスを行う場合など、データベースサーバとのコネクションを切断する必要がある場合は、リソースの停止オペレーションを実行します。データベースサーバのメンテナンスが終わった場合は、リソースの開始オペレーションを実行し、トランザクションのリカバリ処理を行うことができる状態に戻します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより次のいずれかを選択します。
3. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
「リソースの開始」、または、「リソースの停止」
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. リソースの開始、または、リソースの停止を実行します。
トランザクションのリカバリ操作は、通常、本マニュアルの[ 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 > 3.9.4.3. トランザクションの操作 ]の説明に従って実行します。ただし、まれにDBMS間との状態不一致などによりトランザクションマネージャ側でトランザクションの結果を自動追跡できなくなる場合があります。そういう状態になった場合には、リソース毎にリカバリ操作を実行します。
なお、[ 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 > 3.9.4.3. トランザクションの操作 ]で表示されるトランザクションの情報は、リソース毎の操作では表示されません。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより次のいずれかを選択します。
3. 右クリックメニューより「トランザクションの一覧表示」オペレーションを実行します。
4. 「トランザクションの一覧表示」で表示された “ShortTxId”を指定して次のいずれかのオペレーションを実行します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. トランザクションの一覧を表示します。
3. トランザクションのリカバリ処理を実行します。
どの操作を行うかどうかについては、「トランザクションの一覧表示」で表示されたXidをキーにしてデータベース側のトランザクションの状態を確認した上で、決定してください。詳細は、各データベースのオンラインリファレンスを参照してください。
Transactionサービスは、X/Open分散トランザクション処理にしたがったデータベースへのアクセス、および更新をサポートしており、トランザクションマネージャとリソースマネージャとのやりとりにはXAインタフェースが使われます。
Transactionサービス内のリソースマネージャには、2フェーズコミットメントによるトランザクションの調整をサポートする「2フェーズコミット対応リソース」と、ローカルトランザクションのような1フェーズコミットメント調整だけをサポートする「1フェーズコミット対応リソース」の2種類が存在します。
例えば、ACOS上で管理されるデータベースのような2フェーズコミットメントをサポートしていないものへのアクセスにこの「1フェーズコミット対応リソース」を利用します。Transactionサービスでは、ACOS Access Toolkit(AAT)が提供するJDBCドライバと連携するための「1フェーズコミット対応リソース」を実装しており、それを使用することで、2フェーズコミットメントに対応していないACOS上のトランザクションをWebOTXシステムの2フェーズコミットトランザクションに参加できる機能を提供しています。 つまり同一のトランザクションで、ACOS上のデータベースと、Oracleなどオープンサーバ上のデータベースの同時更新を管理することができます。
1フェーズコミット対応リソースをグローバルトランザクションに参加させる場合、JDBCデータソースに関する設定・登録が必要となります。登録の際にデータソースの種別(dataSourceType)に「JDBC API」を指定してください。リソースに対する運用操作については、リソースの種別に関わらず共通です。
JDBCデータソースに関する設定の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.8. JDBCデータソース > 1.8.1. JDBCデータソース設定項目・設定方法 ]をご参照ください。また、AATとの連携のための準備についてもJDBCデータソースの章で掲載していますが、詳細はAATのマニュアルをご参照ください。
本来であれば、1つのグローバルトランザクション内で「2フェーズコミット対応リソース」と「1フェーズコミット対応リソース」を同時に参加させて、データの同時更新を行うことはできません。これは1フェーズコミット対応リソースが2フェーズコミットトランザクションに対応していないため、2フェーズコミットメントの第1段階(プリペア)を実行することができないからです。
WebOTXのTransactionサービスでは、上述のような混在を可能にする形態をサポートしています。ただしトランザクションの同時更新における一貫性を保証する関係上次のような構成上の制限をつけています。
・
1つのグローバルトランザクションに参加できる1フェーズコミット対応リソースは1つのみです。
・
伝播先トランザクションに1フェーズコミット対応リソースが参加している場合、伝播元(上位)のトランザクションに登録されているリソースが存在してはいけません。
(OKの場合その1)

図7.4.6.2-1
(OKの場合その2)

図7.4.6.2-2
(OKの場合その3)

図7.4.6.2-3
(OKの場合その4)

図7.4.6.2-4
(NGの場合その1)

図7.4.6.2-5
(NGの場合その2)

図7.4.6.2-6
(NGの場合その3)

図7.4.6.2-7
このような制限を設ける理由として、例えばApplication間でのトランザクション連携が別ベンダ製品を含む複数アプリケーションサーバをまたがって行われている場合が考えられます。互いのアプリケーションサーバで、それぞれ1フェーズコミット対応リソースが参加していてもそれを互いに認識するためのインタフェースが提供されているとは限らないからです。少なくともWebOTXのTransactionサービスにはそれを通知するための手段は提供していません。
このような構成でトランザクションのコミットを実施しようとすると失敗します。トランザクション全体としてはロールバックしTRANSACTION_ROLLEDBACK例外が返されます。
トランザクションのコミット時には、まず2フェーズコミット対応リソース群に対して第1段階(プリペア)要求を発行します。2フェーズコミット対応リソース群のうち1つでも異常終了した場合は、トランザクション全体をロールバックさせます。
逆に全ての2フェーズコミット対応リソースから正常終了が戻ってきたら1フェーズコミット対応リソースに対して、コミット要求を発行します。プリペア相当は存在しないため、このタイミングですぐにコミット処理となります。AATと連携する場合、ACOS側データベースに対してAATが提供するJDBCドライバを経由してコミット要求を発行します。これが正常に終了するとトランザクション全体はコミットします。すなわち2フェーズコミット対応リソース群に対してコミットを要求します。逆に異常終了すると2フェーズコミット対応リソース群に対してロールバックを発行します。
1フェーズコミット対応リソースがグローバルトランザクションに参加するモデルの場合、本来であれば1フェーズコミットメントでの動作を前提としているものを、いわば無理やり2フェーズコミットトランザクションに参加させているため、トランザクション完了処理の際にヒューリスティックとなる可能性が高くなります。つまりトランザクション全体をコミットしていいのかロールバックしていいのかTransactionサービス(トランザクションマネージャ)で判断がつかなくなる状態となります。
例えばACOSとの通信障害、あるいはアプリケーションの異常終了などにより1フェーズコミット対応リソースに対するコミット要求が失敗すると上述のような状態に陥ります。
この場合、ACOS側には処理要求が届いておりデータ更新が正常にコミットされているかもしれません。そうであればトランザクション全体をコミットする必要があります。逆に、処理要求自体がACOS側に到達していない可能性もあります。そうであればトランザクション全体をロールバックして更新を無効にしてあげなければなりません。
その際の復旧処理は次のように行います。
(1) データベースの更新状況の判断
(2) 該当するトランザクションの検索
(3) 該当するトランザクションへのコマンド発行
なお、トランザクション状態がStatusPreparingのものの一覧を表示させる場合、本マニュアルの[ 7.4.3. トランザクション一覧情報の取得操作 ]にあるように、トランザクションモニタレベルをHIGHにする必要があります。
クライアントアプリケーションにおいてもトランザクション機能を利用することができます。クライアントアプリケーションで利用するトランザクションを管理するためにProxy Recovery Coordination Server(以下Proxy RCS)、もしくは、リカバリサーバを利用する必要があります。ただし、EJBのクライアントであるアプリケーションクライアントではこれらのサーバは必要ありません。
Proxy RCSは統合運用管理ツールより起動することができます。詳細については、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。リカバリサーバはTS運用管理ツール、もしくは、サービス等から起動することができます。詳細については、 11.3. Transactionサービス (リカバリサーバ利用時) を参照してください。
なお、トランザクション機能を利用したクライアントアプリケーションのプログラミング方法については、 [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.3. Transactionサービス ] の節を参照してください。
本節では、Proxy RCS、もしくは、リカバリサーバを利用するためのクライアント側の設定方法、及び、クライアントアプリケーションのトランザクションの動作トレースの採取の方法について説明します。
Proxy RCS、もしくは、リカバリサーバを利用する際にはクライアントアプリケーション起動時にProxy RCS、もしくは、リカバリサーバのリファレンス(TransactionFactory)を取得する必要があります。このリファレンスは名前サーバに登録されています。このリファレンスを取得するためには以下のように設定します。
|
名前 |
値 |
既定値 |
|---|---|---|
| TFDecision |
Proxy RCS、リカバリサーバの位置 0: 自マシン上にある 1: 他のマシン上のものを利用 |
0 |
| TFMachine | TFDecisionが1の場合のマシン名 | 無し |
| NSRoot |
Proxy RCS、リカバリサーバが利用する名前サーバの初期コンテキストをINS形式で指定する。 例:corbaloc://ホスト名:ポート番号/NameService |
無し(自ホストの名前サーバを利用) |
| TxTimeout | トランザクションタイムアウト時間(秒)。0を指定するとタイムアウト無しとなる。 | 600 |
C++クライアントアプリケーションの場合)
Windows版:レジストリ(regeditで更新)\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\WebOTX_S\Client配下
UNIX版:/etc/WebOTX/TS/WebOTX_TS.confの[Client]セクション配下
Javaクライアントアプリケーションの場合)
クライアントアプリケーション起動時のシステムプロパティで指定する。(-D名前=値)
クライアントアプリケーションのトランザクションの動作トレースの採取は以下の手順で行なえます。なお、EJBのアプリケーションクライアントに関しても同様の手順で採取できます。
1. トレース採取方法設定ファイルを作成
以下にあるので生成の必要はありません。
以下のJavaコマンドを実行して作成してください。これにより、trace.confファイルが生成されます。
2. トレース採取方法設定ファイルの項目の設定
以下の項目を必要に応じて変更してください。
|
名前 |
値 |
既定値 |
|---|---|---|
| TraceLevel |
0〜5 0:無し、1:エラー、2:警告、3:情報、4:詳細、5:デバッグ |
1 |
| TraceFileSize | トレースファイルサイズ(Byte)、TraceLevelを5にする場合には、サイズを大きくして下さい | 1048576(1MB) |
| TraceFileName | 出力するトレースのファイル名 | CurTrace.trc(C++)、もしくは、引数で指定したもの(Java) |
3. クライアントアプリケーション起動時にトレース採取方法設定ファイルを指定して実行
特に指定しなくても自動的に参照します。
Javaクライアントアプリケーションの場合)クライアントアプリケーション起動時のシステムプロパティに以下を追加してください。
なお、採取したトレースを参照するためには以下のツールを利用してください。
Working Domain Coordinator に関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については、[リファレンス集 運用管理・設定編 > 1.13. Working Domain Coordinator ]を参照してください。
Working Domain Coordinator の起動、および停止処理の手順について説明します。
| otxadmin> start-working-domain-coordinator |
| otxadmin> stop-working-domain-coordinator |
ビジネスロジックグループは、各ドメイン内で稼動し、監視の対象となるビジネスロジック(プロセスグループ)の論理的な集まりです。Working
Domain Coordinatorはこのビジネスロジックグループを単位に負荷の監視、およびビジネスロジックの切り替えを行います。
ビジネスロジックグループの登録、および、削除の手順について説明します。
ビジネスロジックグループの登録
| otxadmin> create-wdc-controlled-business-logic-group --maxQueuingRequests キュー滞留数上限値 ビジネスロジックグループ名 |
ビジネスロジックグループの削除
| otxadmin> delete-wdc-controlled-business-logic-group ビジネスロジックグループ名 |
ビジネスロジックは、業務が動作するプロセスグループが該当します。
ビジネスロジックの登録、および削除の手順について説明します。
ビジネスロジックの登録
| otxadmin> create-wdc-controlled-business-logic --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 ビジネスロジック名 |
ビジネスロジックの削除
| otxadmin> delete-wdc-controlled-business-logic --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 ビジネスロジック名 |
ロードバランサは、業務の負荷を分散する負荷分散装置を表します。
ロードバランサの登録、および削除の手順について説明します。
ロードバランサの登録
| otxadmin> create-wdc-loadbalancer --lbHostName ロードバランサのホスト名 ロードバランサ名 |
ロードバランサの削除
| otxadmin> delete-wdc-loadbalancer ロードバランサ名 |
制御対象サーバは、WebOTX ASが稼動しているサーバのうち、Working Domain
Coordinatorの負荷分散制御の対象となるサーバを表します。
制御対象サーバの登録、および削除の手順について説明します。
制御対象サーバの登録
| otxadmin> create-wdc-controlled-server --jmxAdminRemoteURL 管理ドメインのJMX Remote URL 制御対象サーバ名 |
制御対象サーバの削除
| otxadmin> delete-wdc-controlled-server 制御対象サーバ名 |
制御対象ドメインは、WebOTX ASが稼動しているサーバのドメインのうち、Working Domain
Coordinatorの負荷分散制御の対象となるドメインを表します。
制御対象ドメインの登録、および削除の手順について説明します。
制御対象ドメインの登録
| otxadmin> create-wdc-controlled-domain --controlledServerName 制御対象サーバ名 --jmxRemoteURL 制御対象ドメインのJMX Remote URL --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 制御対象ドメイン名 |
制御対象ドメインの削除
| otxadmin> delete-wdc-controlled-domain --controlledServerName 制御対象サーバ名 制御対象ドメイン名 |
多数の制御対象ドメインを登録する必要がある場合、登録済みの制御対象ドメインの設定内容を引用して登録を行うことができます。なお、この操作は統合運用管理ツールからのみ行うことができます。
制御対象ドメインのインポート・エクスポートを行う際の手順について説明します。
制御対象サーバに定期的なサーバメンテナンスを行う必要がある場合、制御対象からの除外の設定を行うことで、そのサーバのみを負荷分散制御の対象から一時的に除外することができます。制御対象から除外されたサーバには、負荷の監視、および高負荷検出時の切り替え処理は行われません。
制御対象サーバのメンテナンスを行う際の手順について説明します。
制御対象サーバを制御対象から除外
| otxadmin> suspend-wdc-controlled-server メンテナンスを行う制御対象サーバ名 |
制御対象サーバを制御対象に復帰
| otxadmin> resume-wdc-controlled-server メンテナンスを行った制御対象サーバ名 |
Working Domain
Coordinatorには、LBの振り分け先の制御モードが3つあります。このLB制御モードが「LB制御依頼」に設定されている場合、LBの振り分け先の制御を運用担当者が行う必要があります。
LB制御モードが「LB制御依頼」に設定されている場合の切り替え処理の動作シーケンス、およびそれに伴う運用操作について説明します。
WebOTX Application Serverでは、Webサーバ層の提供機能として、 Javaベースの内蔵Webサーバと、Apache HTTP ServerベースのWebOTX Webサーバをバンドルしています。
本書では Apache HTTP Serverベースの WebOTX Webサーバを運用するための 運用操作法についての概要や具体的な設定項目や設定方法について記載しています。
ここでは、WebOTX Webサーバが提供する機能について説明します。
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server の Webサーバ層の機能を 提供しており、Webサーバのデファクトスタンダードである Apache HTTP Server の 次のバージョンをバンドルしています。(2011年8月現在)
Apache HTTP Server 2.0.64
Apache HTTP Server 2.2.22
WebOTX V8.2 以降、Apache HTTP Server 1.3.x は未サポートとなりました。
WebOTX Webサーバでは、Apache HTTP Server で提供される すべての機能に加え、次の機能を提供します。
SSL 通信のサポート(mod_ssl モジュールのバンドル)
WebOTX Application Server 連携用モジュールの提供
IPv6 環境での動作サポート
WebOTX 運用管理ツール/コマンドから定義情報を参照/更新する 機能の提供
利用者は、WebOTX AS のインストール時に、上記どちらかのバージョンの Apache を選択して、WebOTX
Webサーバをインストールすることができます。
次の例は、Windows版の WebOTX Application Server Express のインストール時に 「Apache
2.2」ベースのWebサーバをインストールするように選択する場合の図 となります。

図7.6.2.1-1
なお、WebOTX Application Server では、ApacheベースのWebOTX Webサーバの 他に、Java
ベースの Webサーバを内蔵しており、そちらも利用可能です。
さらに、Internet Information Service(IIS) 、LinuxマシンなどのOSに添付 されている
Apache HTTP Server 2.2.22 以降、2.0.64 以降、Sun Java System Web Server
6.1 および Sun ONE Web Server 6.0 以降との連携動作をサポート しています。
WebOTX Webサーバは、Apache HTTP Server が提供する Webサーバ動作に 関する基本機能をすべて提供します。
主に次の機能があります。
HTTP/1.1 サポート
Basic認証/Digest認証
仮想ホスト機能(VirtualHost)
クライアントアクセス制御機能
CGI スクリプト実行機能
ログ出力機能 等
SSSL (Secure Sockets Layer) は、公開鍵暗号方式を利用して
データの暗号化を行い、公開鍵と秘密鍵と呼ばれるキーの対を利用して、
情報の暗号化と復号を行います。公開鍵は、特定のアルゴリズムを使用して データを暗号化するためのものであり、他社に配布可能です。
秘密鍵は、一般には配布せず、サーバ上に安全が保たれた状態で保管する 必要があります。
SSL を使用してサイトにクライアントが接続すると、 サーバは証明書の一部として公開キーとそれに付随する情報を送信し、
クライアントが公開鍵暗号方式を利用してサーバの身元を確認します。
証明書は、認証局 (CA : Certificate Authority)によって発行された
電子的はドキュメントであり、インターネット上で個人または企業の 身元を保証するものであり、証明書にはサイトの公開鍵が含まれている
ため、クライアントはそれを利用して、サーバから送られてきたデータ を復号できます。
WebOTX Webサーバでは、OpenSSLライブラリを利用した mod_sslモジュールを使用して、SSL2.0/3.0 および
TLS1.0 を利用して、 かつ128Bit以上の暗号化方式をサポートしたセキュアなWebサイト
を構築することができます。
また、SSLクライアント認証機能も利用可能です。
クライアントがSSLを利用したセキュアなサイトにアクセスするには、 次の形式のURLを指定します。
https://ホストアドレス[:ポート]/ホスト内資源アドレス
HTTPS接続の場合、ポートは通常443が利用されます。ポート番号に 443を利用する場合は省略が可能です。
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)サーバと連携して、
HTTP認証をLDAPエントリデータに登録されたユーザで行うことができます。
なお、WebOTX Application Server では、LDAPサーバとして
EnterpriseDirectoryServer(EDS)をバンドルしており、
EDSに登録したユーザを利用してHTTP認証を行うことができます。
IPv6 ネットワーク環境での動作をサポートします。
IPv6/IPv4ネットワーク混在環境において、それぞれ別々のIPアドレス、ポートに対して待ち合わせが可能です。
待ち合わせ用のポート番号は、IPv6/IPv4で同一にすることもできますし、別々に設定することもできます。
WebOTX Webサーバは、Apache HTTP Serverで提供される次のモジュール を提供しています。
デフォルトで組み込まれていないモジュールが提供する機能を利用する 場合には、 LoadModule
指示子により、モジュールのロードを行う 必要があります。
| モジュール | 機能概要 | ||
|---|---|---|---|
| (コアモジュール) | (デフォルトで組み込まれている機能。ロードする必要はありません) | ||
|
http_core |
サーバのコア機能を提供します。 |
||
|
Worker |
(UNIX)UNIX版のMPMモジュールはworkerとしています。Workerは、複数のスレッドを有するプロセスが複数個動作するモードです。クライアントから要求は、各スレッド上で受け付けを行い、処理を行います。 |
||
|
mod_access |
クライアントのホスト名、IPアドレス、その他のクライアントのリクエストに基づいたアクセス制御機能を提供します。 |
||
|
mod_actions |
メディアタイプやリクエストメソッドに応じてCGIスクリプトを実行する機能を提供します。 |
||
|
mod_alias |
ホストファイルシステム上のいろいろな違う場所をドキュメントツリーにマップする機能と、URLのリダイレクトを行う機能を提供します。 |
||
|
mod_asis |
自分用のHTTPヘッダの書かれているファイルを送信します。 |
||
|
mod_auth |
テキストファイルを用いたユーザ認証機能を提供します。 |
||
|
mod_autoindex |
UnixのlsコマンドやWindowsのdirシェルコマンドに似たディレクトリインデックスを生成します。 |
||
|
mod_cgid |
外部CGIデーモンを使用したCGOスクリプトを実行します。 |
||
|
mod_dir |
URLに指定される「最後のスラッシュ」のリダイレクトと、ディレクトリのインデックスファイルを扱う機能を提供します。 |
||
|
mod_env |
CGIスクリプト及びSSIページに渡される環境変数を変更する機能を提供します。 |
||
|
mod_imap |
サーバサイドのイメージマップを実行します。 |
||
|
mod_include |
サーバがパースするhtmlドキュメント(Server Side Includes) |
||
|
mod_log_config |
サーバへのリクエストのロギングを行います。 |
||
|
mod_mime |
リクエストされたファイルの拡張子とファイルの振る舞い(ハンドラとフィルタ)、内容(MIMEタイプ、言語、文字セット、エンコーディング)とを関連付けます。 |
||
|
mod_negotiation |
コンテントネゴシエーション機能を提供します。 |
||
|
mod_setenvif |
リクエストの特徴に基づいた環境変数の設定を可能にします。 |
||
|
mod_so |
起動時や再起動時に実行コードとモジュールをサーバにロードします。 |
||
|
mod_status |
サーバの活動状況と性能に関する情報を提供します。 |
||
|
mod_userdir |
ユーザ専用のディレクトリを提供します。 |
||
| (オプションモジュール) |
デフォルトで組み込まれていません。利用するにはLoadModule指示子により別途ロードする必要があります。 右欄は、W(Windows)、U(Unix: HP-UX/Solaris/Linux)を意味し、 各OSで提供しているモジュールに○をつけています。 |
W | U |
|
mod_auth_digest |
MD5ダイジェスト認証を利用したユーザ認証機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_auth_ldap |
LDAPディレクトリに格納されたデータベースを利用してHTTP基本認証を許可します。 |
○ |
○ |
|
mod_cache |
URIをキーにしたコンテンツのキャッシュを行います。 |
○ |
− |
|
mod_cern_meta |
CERN httpd が使う追加のHTTPヘッダ形式でメタ情報を指定できるようにします。 |
○ |
− |
|
mod_cgi |
CGIスクリプトを実行します。 |
○ |
− |
|
mod_charset_lite |
キャラクタセット |
○ |
− |
|
mod_dav |
分散オーサリングとバージョン管理(WebDAV)機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_dav_fs |
mod_davのためのファイルシステムプロバイダを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_deflate |
クライアントへ送られる前にコンテンツを圧縮します。 |
− |
− |
|
mod_disk_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュストレージを管理します。 |
○ |
− |
|
mod_dumpio |
すべてのI/Oをエラーログにダンプします。 |
− |
− |
|
mod_echo |
プロトコルモジュールの概要を示すための単純なエコーサーバを提供します。 |
− |
− |
|
mod_expires |
ユーザの指定した基準に基づいたExpiresとCache-Control HTTPヘッダの生成をします。 |
○ |
○ |
|
mod_ext_filter |
レスポンスのボディをクライアントに送る前に外部プログラムで処理します。 |
○ |
○ |
|
mod_file_cache |
メモリ内にファイルの静的なリストをキャッシュします。 |
○ |
− |
|
mod_headers |
HTTPリクエストヘッダとレスポンスヘッダをカスタマイズします。 |
○ |
○ |
|
mod_info |
サーバの設定の包括的な概観を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_ldap (util_ldap) |
LDAP連携用モジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_log_forensic |
サーバに送られたリクエストをforensicロギングします。 |
○ |
− |
|
mod_logio |
リクエスト毎に入力バイト数と出力バイト数をロギングします。 |
○ |
− |
|
mod_mem_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュします。 |
○ |
− |
|
mod_mime_magic |
ファイルの内容を読み込んでMIMEタイプを決定します。 |
○ |
− |
|
mod_proxy |
HTTP/1.1プロキシ/ゲートウェイサーバを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_connect |
mod_proxy関連モジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_ftp |
mod_proxyでFTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_http |
mod_proxyでHTTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_rewrite |
URLの書き換えを行うリライトエンジンを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_speling |
ユーザが入力したであろう間違ったURLを、大文字小文字の区別を無視することと一つ以下の綴り間違いを許容することで修正を試みます。 |
○ |
○ |
|
mod_ssl |
SSL通信用のモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_suexec |
指定されたユーザとグループでCGIスクリプトを実行します。 |
− |
− |
|
mod_unique_id |
それぞれのリクエストに対する一意な識別子の入った環境変数を提供します。 |
○ |
− |
|
mod_usertrack |
Cookieによりユーザの追跡を行います。 |
○ |
○ |
|
mod_version |
バージョン依存の設定をします。 |
○ |
− |
|
mod_vhost_alias |
バーチャルホストに関する動的な設定を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_jk-20 |
Webコンテナと接続を行うコネクタモジュール。 WebOTX AS Express 利用時や、WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise の 「Webコンテナの動作モード」設定で「スタンダードモード」を選択した場合に 利用されます。 |
○ |
○ |
|
mod_jk_om-20 |
(WebOTX 独自) マルチプロセス対応のWebコンテナと連携を行うためのコネクタモジュール。 WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise の「Webコンテナの動作モード」 設定で「アドバンスドモード」を選択した場合に利用されます。 |
○ |
○ |
Apache 2.2
| モジュール | 機能概要 | ||
|---|---|---|---|
| (コアモジュール) | (デフォルトで組み込まれている機能。ロードする必要はありません) | ||
|
core, http_core |
サーバのコア機能を提供します。 |
||
|
worker |
(UNIX)UNIX版のMPMモジュールはworkerとしています。Workerは、複数のスレッドを有するプロセスが複数個動作するモードです。クライアントから要求は、各スレッド上で受け付けを行い、処理を行います。 |
||
|
mpm_winnt |
(Windows)Windows向けに最適化されたマルチプロセッシングモジュールです。複数のスレッドを有するプロセスが動作するモードです。クライアントから要求は、各スレッド上で受け付けを行い、処理を行います。 |
||
|
mod_so |
起動時や再起動時に実行コードとモジュールをサーバにロードします。 |
||
| (オプションモジュール) |
デフォルトで組み込まれていません。利用するにはLoadModule指示子により別途ロードする必要があります。 右欄は、W(Windows)、U(Unix: HP-UX/Solaris/Linux)を意味し、 各OSで提供しているモジュールに○をつけています。 |
W | U |
|
mod_actions |
メディアタイプやリクエストメソッドに応じてCGIスクリプトを実行する機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_alias |
ホストファイルシステム上のいろいろな違う場所をドキュメントツリーにマップする機能と、URLのリダイレクトを行う機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_asis |
自分用のHTTPヘッダの書かれているファイルを送信します。 |
○ |
○ |
|
mod_auth_basic |
Basic 認証機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_auth_digest |
digest |
○ |
○ |
|
mod_authn_alias |
xxxxxx |
○ |
○ |
|
mod_authn_anon |
認証が必要な領域への "anonymouse"ユーザのアクセスを許可する。 |
○ |
○ |
|
mod_authn_dbd |
SQL データベース |
○ |
○ |
|
mod_authn_dbm |
DBM ファイルを用いたユーザ認証機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_authnz_ldap |
LDAPディレクトリに格納されたデータベースを利用してHTTP基本認証を許可します。 |
○ |
○ |
|
mod_authz_dbm |
DBMファイルを用いたグループ認証 |
○ |
○ |
|
mod_authz_default |
承認フォールバックモジュール |
○ |
○ |
|
mod_authz_file |
プレーンテキストファイルを用いたグループ承認 |
○ |
○ |
|
mod_authz_host |
ホスト(名前もしくは IPアドレス)に基づいたグループ承認 |
○ |
○ |
|
mod_authz_owner |
ファイルの所有者に基づいた承認 |
○ |
○ |
|
mod_authz_user |
ユーザ承認 |
○ |
○ |
|
mod_autoindex |
UnixのlsコマンドやWindowsのdirシェルコマンドに似たディレクトリインデックスを生成します。 |
○ |
○ |
|
mod_cache |
URI をキーにしたコンテンツのキャッシュ |
○ |
○ |
|
mod_cern_meta |
CERN httpd が使う追加のHTTPヘッダ形式でメタ情報を指定できるようにします。 |
○ |
○ |
|
mod_cgi |
CGI スクリプトを実行します。 |
○ |
− |
|
mod_cgid |
外部CGIデーモンを使用したCGI スクリプトを実行します。 |
− |
○ |
|
mod_charset_lite |
キャラクターセットの変換と記録を指定します。 |
○ |
○ |
|
mod_dav |
分散オーサリングとバージョン管理(WebDAV)機能 |
○ |
○ |
|
mod_dav_fs |
mod_dav のためのファイルシステムプロバイダ |
○ |
○ |
|
mod_dav_lock |
mod_dav 用の汎用ロックモジュール |
○ |
○ |
|
mod_dbd |
SQL データベースコネクションを管理する |
○ |
○ |
|
mod_deflate |
クライアントへ送られる前にコンテンツを圧縮します。 |
○ |
○ |
|
mod_dir |
URLに指定される「最後のスラッシュ」のリダイレクトと、ディレクトリのインデックスファイルを扱う機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_disk_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュストレージを管理します。 |
○ |
○ |
|
mod_dumpio |
すべてのI/Oをエラーログにダンプします。 |
○ |
○ |
|
mod_env |
CGIスクリプト及びSSIページに渡される環境変数を変更する機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_expires |
ユーザの指定した基準に基づいたExpiresとCache-Control HTTPヘッダの生成をします。 |
○ |
○ |
|
mod_ext_filter |
レスポンスのボディをクライアントに送る前に外部プログラムで処理します。 |
○ |
○ |
|
mod_file_cache |
メモリ内にファイルの静的なリストをキャッシュします。 |
○ |
○ |
|
mod_filter |
Context-sensitive smart filter configuration module |
○ |
○ |
|
mod_headers |
HTTPリクエストヘッダとレスポンスヘッダをカスタマイズします。 |
○ |
○ |
|
mod_ident |
RFC 1413 ident lookups |
○ |
○ |
|
mod_imagemap |
サーバサイドのイメージマップを実行します。 |
○ |
○ |
|
mod_include |
サーバがパースするhtmlドキュメント(Server Side Includes) |
○ |
○ |
|
mod_info |
サーバの設定の包括的な概観を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_ldap |
LDAP連携用モジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_log_config |
サーバへのリクエストのロギングを行います。 |
○ |
○ |
|
mod_log_forensic |
サーバに送られたリクエストをforensicロギングします。 |
○ |
○ |
|
mod_logio |
リクエスト毎に入力バイト数と出力バイト数をロギングします。 |
○ |
○ |
|
mod_mem_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュします。 |
○ |
○ |
|
mod_mime |
リクエストされたファイルの拡張子とファイルの振る舞い(ハンドラとフィルタ)、内容(MIMEタイプ、言語、文字セット、エンコーディング)とを関連付けます。 |
○ |
○ |
|
mod_mime_magic |
ファイルの内容を読み込んでMIMEタイプを決定します。 |
○ |
○ |
|
mod_negotiation |
コンテントネゴシエーション機能を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy |
HTTP/1.1プロキシ/ゲートウェイサーバを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_ajp |
mod_proxyで AJP をサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_balancer |
負荷分散のための mod_proxy拡張モジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_connect |
CONNECT リクエストを扱う mod_proxy 拡張モジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_ftp |
mod_proxyでFTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_proxy_http |
mod_proxyでHTTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_rewrite |
URLの書き換えを行うリライトエンジンを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_setenvif |
リクエストの特徴に基づいた環境変数の設定を可能にします。 |
○ |
○ |
|
mod_speling |
ユーザが入力したであろう間違ったURLを、大文字小文字の区別を無視することと一つ以下の綴り間違いを許容することで修正を試みます。 |
○ |
○ |
|
mod_ssl |
SSL通信用のモジュール。 |
○ |
○ |
|
mod_status |
サーバの活動状況と性能に関する情報を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_substitute |
Perform seach and replace operations on response bodies |
○ |
○ |
|
mod_unique_id |
それぞれのリクエストに対する一意な識別子の入った環境変数を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_userdir |
ユーザ専用のディレクトリを提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_usertrack |
Cookieによりユーザの追跡を行います。 |
○ |
○ |
|
mod_version |
バージョン依存の設定をします。 |
○ |
○ |
|
mod_vhost_alias |
バーチャルホストに関する動的な設定を提供します。 |
○ |
○ |
|
mod_jk-22 |
Webコンテナと接続を行うコネクタモジュール。 WebOTX AS Express 利用時や、WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise の「Webコンテナの動作モード」設定で「スタンダードモード」を選択した 場合に利用されます。 |
○ |
○ |
|
mod_jk_om-22 |
(WebOTX 独自) マルチプロセス対応のWebコンテナと連携を行うためのコネクタモジュール。 WebOTX AS Foundation/Standard/Enterprise の「Webコンテナの動作モード」 設定で「アドバンスドモード」を選択した場合に利用されます。 |
○ |
○ |
その他の機能の詳細は、以下の Apache HTTP Server の Webサイトを参照してください。
または、WebOTX をインストールしたマシン上で、ブラウザから 次のURL にアクセスし、Apache HTTP Server のドキュメントを参照 してください。
WebOTX Webサーバの定義情報は、定義情報ファイル(httpd.conf)に格納され、WebOTX
Webサーバ起動時に読み込まれます。
定義情報を更新した場合には、WebOTX Webサーバの再起動が必要になります。
定義情報の詳細は[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.3. HTTPサーバ > 1.3.2. WebOTX Webサーバ設定方法]を参照してください。
ここでは、WebOTX Webサーバの運用・操作方法について説明します。
また、特定機能を利用する場合の設定方法についても説明します。
WebOTX Webサーバの起動・停止は、WebOTX Application Server のドメインの起動・停止に
連動して動作します。
WebOTX のドメインの起動・停止処理は、OS のサービスプログラムとして
動作しますので、通常、Webサーバの起動・停止だけを意識する必要はありませんが、 WebOTX
Webサーバの定義情報を変更するような場合に有効です。
WebOTX のドメインが起動している状態で、WebOTX Webサーバを単独で起動・停止を行う
場合は、統合運用管理ツールから操作するか、次のコマンドを実行してください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、マウスを右クリックして操作メニューを表示します。 あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。

図7.6.4.1-1
表示されるメニューから「Webサーバの開始」を選択すると、 WebOTX Webサーバが起動します。
また、「Webサーバの停止」を選択すると、WebOTX Webサーバが停止します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバを起動する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.start
WebOTX Webサーバを停止する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.stop
WebOTX Webサーバの定義情報のうち、動作に必要となる一部の必須情報を WebOTX の統合運用管理ツール および 運用管理コマンドから参照すること ができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。
定義情報の参照
「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、Webサーバの各定義情報を表示します。

図7.6.4.2-1
「定義情報」、「定義情報(SSL)」、「アクセスログ」の各タブ情報を 選択することで、各項目の情報を参照できます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
運用管理コマンド(またはツール)から参照可能な定義情報の一覧については、 次の表を参照してください。
otxadmin>get server.WebServer.*
WebOTX 運用管理コマンド(ツール)から参照できる定義情報一覧
| 統合運用管理ツールでの属性名 | Server.WebServer.* | 説明 |
|---|---|---|
| ポート番号 | Port | Listen 指示子の設定値を取得します。 WebOTX Webサーバが待ち合わせを行うポート番号を表します。 |
| バージョン情報 | Version | Webサーバのバージョン情報を表示します。 なお、この情報は httpd.conf には定義されていません。 |
| ServerName | ServerName | ServerName 指示子の設定値を取得します。 |
| DocumentRoot | DocuumentRoot | DocumentRoot 指示子の設定値を取得します。 ブラウザから見えるメインのドキュメントツリーになるディレクトリを 表します。 |
| ErrorLog | ErrorLog | ErrorLog 指示子の設定値を取得します。 Webサーバのエラーログの出力先を表します。 |
| LogLevel | LogLevel | LogLevel 指示子の設定値を取得します。 Webサーバのエラーログの出力レベルを表します。 |
| 最大同時接続数 | MaxClients | UNIX版の MaxClients 指示子、あるいは Windows版の
ThreadsPerChild 指示子の設定値を取得します。 クライアント(ブラウザ)から接続できる最大同時接続数を表します。 |
| SSL(HTTPS)通信の使用の有無 | security-enabled | SSL(HTTPS)通信を利用するかどうかの情報です。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、 SSL(HTTPS) 通信が利用可能です。チェックされていない (コマンドで false が返却された)場合、SSL(HTTPS)通信は 利用できません。 この情報は、httpd.conf に定義されていません。 |
| HTTPS 通信用ポート番号 | ssl-port | SSL用の定義情報ファイルである ssl.conf に定義されている Listen
指示子の設定値を取得します。 HTTPS通信で利用するポート番号を表します。 |
| アクセスログ出力先と出力フォーマット | AccessLog | CustomLog 指示子の設定値を取得します。 アクセスログの出力先と、出力するフォーマット(LogFormat)情報の ニックネーム値を表します。 |
| 「リクエスト処理時間(秒)」情報の出力 | AccesslogTat | アクセスログに「リクエスト処理時間」の情報が出力されるように 設定されている(LogFormat
指示子に「%T」が設定されている) かどうかの情報を取得します。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、アクセスログに リクエスト処理時間(秒単位)が出力されます。 チェックされていない(コマンドで false が返却された)場合、 アクセスログにリクエスト処理時間の情報は出力されません。 |
| アクセスログのローテーション | Rotatelog | アクセスログがローテーション出力されるように設定されている (CustomLog
指示子にローテーション出力が設定されている) かどうかの情報を取得します。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、アクセス ログはローテーション出力を行います。チェックされていない(コマンド で false が返却された)場合、アクセスログはローテーション 出力されません。 |
| ローテーション間隔 | RotationTime | 上記「アクセスログのローテーション」が設定されている場合、 そのローテーション時間(秒単位)の情報を取得します。 既定値は 864000 秒(=24 時間)です。 |
通常、WebOTX Webサーバの定義情報を更新するには、httpd.conf ファイルを直接編集する必要がありますが、一部の定義情報は、 WebOTX の統合運用管理ツール および 運用管理コマンドを利用して 設定値を更新することができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、Webサーバの各定義情報を表示します。

図7.6.4.3-1
「定義情報」、「定義情報(SSL)」、「アクセスログ」の各タブ情報を 選択し、各項目の情報を更新します。
例えば、ポート番号を 8080 に変更する場合には、現在定義されている
ポート番号の項目を選択し、「編集」ボタンを押下して、出力されたダイアログ に 8080 を設定します。
「更新」ボタンを押下することで、定義情報ファイル(httpd.conf)に変更した 情報が反映されます。
Webサーバの再起動 または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 変更した情報で Webサーバ が起動します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
運用管理コマンド(またはツール)から参照可能な定義情報の一覧については、 次の表を参照してください。
otxadmin>set server.WebServer.*=xxx
otxadmin>set server.WebServer.port=8080
Webサーバ の再起動または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 更新された情報で Webサーバが起動します。
WebOTX 運用管理コマンド(ツール)から更新できる定義情報一覧
| 統合運用管理ツールでの属性名 | Server.WebServer.* | 説明 |
|---|---|---|
| ポート番号 | Port | Listen 指示子を設定します。 WebOTX Webサーバが待ち合わせを行うポート番号を設定します。 [IPアドレス:]ポート番号 の形式で設定可能です。 また、複数の設定も可能です。 |
| ServerName | ServerName | ServerName 指示子を設定します。 |
| DocumentRoot | DocuumentRoot | DocumentRoot 指示子を設定します。 ブラウザから見えるメインのドキュメントツリーになるディレクトリを 設定します。 |
| ErrorLog | ErrorLog | ErrorLog 指示子を設定します。 Webサーバのエラーログの出力先を設定します。 |
| LogLevel | LogLevel | LogLevel 指示子を設定します。 Webサーバのエラーログの出力レベルを設定します。 |
| 最大同時接続数 | MaxClients | UNIX版の MaxClients 指示子、あるいは Windows版の
ThreadsPerChild 指示子を設定します。 クライアント(ブラウザ)から接続できる最大同時接続数を設定します。 |
| SSL(HTTPS)通信の使用の有無 | security-enabled | SSL(HTTPS)通信を利用するかどうかを設定します。 SSL(HTTPS)通信を利用する場合は、チェックを行い(コマンド では true を設定し)、SSL(HTTPS) 通信を利用しない場合は、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
| HTTPS 通信用ポート番号 | ssl-port | SSL用の定義情報ファイルである ssl.conf に Listen 指示子を設定します。 HTTPS通信で利用するポート番号を設定します。 |
| アクセスログ出力先と出力フォーマット | AccessLog | CustomLog 指示子を設定します。 アクセスログの出力先と、出力するフォーマット(LogFormat)情報の ニックネーム値を設定します。 |
| 「リクエスト処理時間(秒)」情報の出力 | AccesslogTat | アクセスログに「リクエスト処理時間」の情報を 出力する(LogFormat 指示子に「%T」を設定する)
かどうかを設定します。 アクセスログにリクエスト処理時間(秒単位)を出力する場合、 チェックを行い(コマンドでは true を設定し)、 アクセスログにリクエスト処理時間の情報を出力しない場合、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
| アクセスログのローテーション | Rotatelog | アクセスログをローテーション出力させるかどうかを設定します。 ローテーション出力を行う場合は、チェックを行い(コマンドでは true を設定し)、ローテーション出力を行わない場合は、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
| ローテーション間隔 | RotationTime | 上記「アクセスログのローテーション」が設定されている場合、 そのローテーション時間(秒単位)を設定します。 既定値は 864000 秒(=24 時間)です。 |
通常、WebOTX Webサーバの定義情報を更新するには、httpd.conf ファイルを直接編集する必要がありますが、WebOTX の統合運用管理 ツール および 運用管理コマンドを利用して、httpd.confファイルに 現在設定されていない定義情報を追加することができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、マウスを右クリックして操作メニューを表示します。 あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。

図7.6.4.4-1
表示されるメニューから「定義情報の追加」を選択すると、「定義情報の追加」 ダイアログが表示されます。

図7.6.4.4-2
「追加する定義情報」に追加する定義情報を設定します。
定義情報は、<指示子><設定値>の形式で指定する必要があります。
なお<指示子>だけの定義を設定する場合は、<指示子>の後に半角スペース を設定してください。
「実行」ボタンを押下することで、設定した定義情報が、定義情報ファイルに 追加されます。
Webサーバの再起動 または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 変更した情報で Webサーバ が起動します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報に情報を追加するには、 次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.setDirective "directive value"
otxadmin>invoke server.WebServer.setDirective "ListenBackLog 512"
otxadmin>invoke server.WebServer.setDorective "Win32DisableAcceptEx "
Webサーバ の再起動または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 更新された情報で Webサーバが起動します。
本節で説明している定義情報の追加処理は、httpd.conf ファイル に対してのみ有効です。ssl.conf ファイルに対しては、ツールやコマンドから 定義情報の追加を行うことはできません。
WebOTX Webサーバは、OpenSSL ライブラリを利用した mod_ssl モジュールと 連携することで、SSL
プロトコルを利用した HTTPS 通信を実現することができます。
ブラウザとWebサーバ間に HTTPS 通信を利用するには、次の設定が必要です。
HTTPS通信を利用するには、WebOTX Webサーバ用のSSL通信用ライブラリが インストールされている必要があります。
Windows版の場合、インストール時にWebOTX Webサーバをインストールする
ことを選択することで、SSL通信用ライブラリも一緒にインストールされます。
SSL 通信用ライブラリがマシンにインストールされているかの確認は、
「アプリケーションの追加と削除」(または「プログラムの追加と削除」)から 「SSL通信用ライブラリ(Webサーバ
Ver2.0)」または「SSL通信用ライブラリ (Webサーバ
Ver2.2)」がインストールされているかを確認してください。

図7.6.4.5-1
UNIX版の場合、インストール時にWebOTX Webサーバのインストールを
選択すると、SSL通信用ライブラリをインストールするかどうかが 選択できます。
SSL通信用ライブラリのインストールを選択していない場合には、 次のパッケージを別途インストールしてください。
| プラットフォーム | バージョン | パッケージ |
|---|---|---|
|
HP-UX(IPF) |
2.0 |
/MODSSL/HP_UX/MODSSL2 |
|
2.2 |
/MODSSL/HP_UX/MODSSL22 | |
|
Linux (x86) |
2.0 |
/MODSSL/LINUX/modssl2-2.00.xx.xx-1.i386.rpm |
|
2.2 |
/MODSSL/LINUX/modssl22-2.20.xx.xx-1.i386.rpm | |
|
Linux (x64) |
2.0 |
/MODSSL/LINUX/modssl-2.00.xx.xx-1.i386.rpm |
|
2.2 |
/MODSSL/LINUX/modssl22-2.20.xx.xx-1.x86_64.rpm | |
|
Solaris (SPARC 64) |
2.0 |
/MODSSL/SUN/MODSSL2 |
|
2.2 |
/MODSSL/SUN/MODSSL22 |
SSL通信用ライブラリをインストール後、SSL通信機能を有効にするために、 WebOTX Application Server
の設定変更を行う必要があります。
次の手順により、設定変更を行ってください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
SSL通信の有効化
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」
-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、「定義情報(SSL)」(※)
タブの「SSL(HTTPS通信)の使用の有無」をチェックします。

図7.6.4.5-2
「更新」ボタンを押下すると、SSL設定が有効になります。
SSLで利用するポート番号を変更する場合、 「HTTPS通信用の定義情報ファイル」の項目で表示されるファイルを
編集してください。
または「HTTPS通信用のポート番号」の項目を更新します。
WebOTX Webサーバを再起動することにより、SSL設定が有効になります。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
SSL通信の有効化
WebOTX WebサーバのSSL通信を有効化するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.security-enabled=true
SSL通信用のポート番号を変更するには、以下のコマンドを実行します。
例えば、8443に変更する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.ssl-port=8443
WebOTX Webサーバを再起動します。
otxadmin>invoke server.WebServer.stop
otxadmin>invoke server.WebServer.start
WebOTX Webサーバでは、SSL通信用ライブラリをインストールすることで、
HTTPS接続評価用の証明書ファイルと秘密鍵ファイルが同時にインストールされます。
したがって、インストール直後でもローカルマシンのブラウザからHTTPSでの接続確認が 可能です。
ブラウザから次のURLを指定します。 SSL接続用のポート番号を変更している場合には、 そのポート番号も指定してください。
別マシンから接続確認を行う場合には、WebOTXをインストールした ホスト名を指定してください。
https://localhost/manual/
例えば、Apache2.0を利用している場合、次のような画面が表示されれば、 SSLで接続できたことが確認できます。
また、ブラウザのステータスバーに HTTPS 接続中であることを意味する
「鍵」マークが表示されていることを確認してください。

図7.6.4.5-3
ブラウザに表示される「鍵」マークをクリックすることで、 WebOTX WebサーバのSSL通信機能で利用している
証明書情報を参照することができます。
ただし、WebOTX WebサーバのSSL通信ライブラリが インストールする本証明書は、接続確認用の自己署名証明書であるため、
以下のように「信頼された証明機関がこの証明書を確認できません」 と表示されます。
「OK」ボタンを押下して証明書のダイアログを終了させてください。

図7.6.4.5-4
なお、Internet Explorer 7(IE 7)を利用した場合、次の画面
(IE7でのHTTPS接続画面-@)が表示されます。
これは、IE 7で証明書のチェックが厳しくなったために 出力される情報であり、SSLでの接続ができないという
訳ではありません。
「このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)。」を選択すると、 さらに次の画面(IE7でのHTTPS接続画面-A)が表示され、
アドレスバーに「証明書エラー」と表示されます。
本件は、信頼された証明機関から発行された正しい証明書 を利用することで解決します。
次節に示す手順により、正しい証明書を入手してください。
IE7でのHTTPS接続画面-@

図7.6.4.5-5
IE7でのHTTPS接続画面-A

図7.6.4.5-6
次に示す手順は、 CA機関に対して証明書の発行を要求する手順の一例です。
この例では、 Linux 上で OpenSSLコマンドを利用して、秘密鍵の生成と証明書署名要求の生成を行い、
CA機関に送付して証明書を取得し、WebOTX Webサーバへ設定を行うまでの手順を記載します。
詳細については、各CA機関での証明書の取得方法(Apacheの場合)を参照してください。
Windowsで OpenSSLコマンドを利用する場合には、OpenSSLのWindows用の
バイナリファイルを入手する必要があります。以下を参照してください。
http://www.openssl.org/related/binaries.html
/usr/local/openssl/private に 秘密鍵ファイル(server.key)を生成します。
キー生成のために、ランダムな情報が含まれている file1〜file3 をあらかじめ用意しておいてください。
>openssl genrsa -rand file1:file2:file3 1024 -out /usr/local/openssl/private/server.key
>chmod 400 /usr/local/openssl/private/server.key
>chmod 700 /usr/local/openssl/private
証明書著名要求 (CSR)ファイルを生成し、CA機関に送付します。
>openssl req -new -key server.key -out server.csr
CA機関から返信された証明書ファイル(server.crt)を /use/local/openssl/certs に格納し、アクセス権を設定します。
>chmod 400 /usr/local/openssl/certs/server.crt
>chmod 700 /usr/local/openssl/certs
証明書ファイルと秘密鍵ファイルを、 WebOTX Webサーバに設定します。
/opt/WebOTX/domains/domain1/conf/WebServer/ssl.conf の
SSLCertificateFile 指示子に入手した証明書ファイルを、
SSLCertificateKeyFile 指示子に秘密鍵ファイルを設定してください。
|
SSLCertificateFile /usr/local/openssl/certs/server.crt SSLCertificateKeyFile /user/local/openssl/private/server.key |
秘密鍵作成時にパスフレーズを設定している場合、証明書にアクセスするために
パスフレーズの読み込み処理を設定しておく必要があります。
SSLPassPhraseDialog 指示子を参照し、パスフレーズの設定を行ってください。
また、パスフレーズの読み込み処理を行うスクリプト(例えば、次のpass.sh
のようなシェルスクリプト)等をあらかじめ用意しておく必要があります。
なお、Windows の場合には、パスフレーズなしで秘密鍵を作成してください。
<</usr/local/openssl/private/pass.sh(※)の内容>>
| #!/bin/sh echo "passphrease" exit 0 |
>chmod 500 /usr/local/private/pass.sh
設定した内容を反映するために、WebOTX Webサーバまたは WebOTX のドメインを 再起動します。
WebOTX Webサーバの出力するログファイルには、 クライアントからのアクセス状況を出力するaccess.logと、 Webサーバ本体側の動作に関連した情報を出力するerror.logがあります。
既定値の設定のままでWebOTX Webサーバを長時間動作させたままにすると、 access.log
に出力されるログ情報が蓄積されてディスク領域を 大きく占有する場合があります。
これを解消するために、access.logファイルを一定時間で ローテーションさせることが可能です。
次の例では、access.logファイルを24時間(86400秒)でローテーション
(1日毎にaccess.logファイルを作成)させる設定方法について記載します。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
アクセスログファイルのローテーション
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」- 「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-
「WebServer」を選択し、「アクセスログ」タブの 「アクセスログのローテーション」をチェックします。

図7.6.4.6-1
「ローテーション間隔」にローテーション時間を設定します。
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに反映されます。
Webサーバを再起動することにより、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
アクセスログファイルのローテーション
WebOTX Webサーバのアクセスログのローテーション設定を有効にするには、 以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.Rotatelog=true
ローテーション時間は既定値で24時間(=86400秒)が設定されますが、
ローテーション時間を変更するには、以下のコマンドを実行します。
例えば、1週間(=604800秒)でローテーションさせる場合は、 次のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.RotationTime=604800
設定内容を反映するには、Webサーバの再起動が必要です。
上記の設定により、定義情報ファイルに次の設定が追加されます。
なお、統合運用管理ツール/運用管理コマンドからの操作ができない場合には、
定義情報ファイルを直接編集し、次の設定を行ってください。
|
CustomLog "|/opt/WebOTX/WebServer2/bin/rotatelogs \ |
|
CustomLog "|C:/WebOTX/WebServer2/bin/rotatelogs.exe\ |
|
CustomLog "||C:/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs.exe\ |
上記の設定により、Webサーバの再起動を実施することで、次のログファイルが順次生成されます。
| access_log.1089207300 access_log.1083293700 access_log.1083380100 … |
なお、SSL通信用の定義情報ファイル(ssl.conf)に定義されている ssl_request_logファイルに対してローテーション設定を行う場合には、直接ssl.confファイルを編集し、次の設定を行ってください。
(UNIX)|
CustomLog "|/opt/WebOTX/WebServer2/bin/rotatelogs \ |
|
CustomLog "|C:/WebOTX/WebServer2/bin/rotatelogs.exe \ |
|
CustomLog "||C:/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs.exe \ |
アクセスログに リクエスト処理時間の情報を出力することで、 Webサーバがそのリクエストを受け付けて、レスポンスを返却するまでの
時間を出力することができます。
この情報は、例えば、どのリクエスト(コンテンツ)に対する処理に時間が
かかっているかを調査するような場合に役立つことがあります。
ここでは、access.logファイルにリクエスト処理時間を出力する設定方法 について記載します。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
リクエスト処理時間の情報出力
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「アクセスログ」タブの「リクエスト処理時間(秒)情報の出力」 をチェックします。

図7.6.4.7-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに 反映されます。
Webサーバを再起動することにより、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
リクエスト処理時間の情報出力
WebOTX Webサーバのアクセスログにリクエスト処理時間 の情報を出力するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.AccesslogTat=true
設定内容を反映するには、Webサーバの再起動が必要です。
上記の設定により、定義情報ファイルに次の設定が追加されます。
なお、統合運用管理ツール/運用管理コマンドからの操作ができない場合には、
定義情報ファイルを直接編集し、LogFormat 指示子に%T を追加してください。
|
LogFormat "%h %l %u %t \”%r\”%>s %b %T" common |
この設定により、アクセスログには次のログ情報が出力されます。最後の項目がリクエスト処理時間(秒)となります。
なお、1秒未満でリクエスト処理が完了した場合には、0が表示されます。
(アクセスログの出力内容例)

図7.6.4.7-2
多数のブラウザから接続要求が同時に行われた場合 (最大同時接続数を超えた場合)、次のメッセージがerror.logに出力されます。
|
(UNUX) (Windows) |
最大同時接続数を増やすには、定義情報の次の設定を変更する必要があります。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
最大同時接続数の変更
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「定義情報」タブの「最大同時接続数」の値を変更します。

図7.6.4.8-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに 反映されます。
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
最大同時接続数の変更
WebOTX Webサーバの最大同時接続数を変更するには、 以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.MaxClients=250
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
なお、最大同時接続数の値を変更した場合は、次の設定も合わせて 変更してください。
Webコンテナの最大プロセッサ数
(server.http-service.http-listener.ajp-listener-1.max-processors)
プラグインモジュールの最大リクエスト処理数
(ドメインのconfig/WebCont/workers.properties ファイルに定義する
workers.ajp13.cachesize )
定義情報ファイルを直接編集する場合には、次の設定を変更します。
Windows の場合
ThreadsPerChild 指示子を変更します。この値は、子プロセス内で起動する
スレッド数となります。
Windows版では、クライアントから受け付けた1つのリクエストを 1つのスレッド上で処理します。
Windows の ThreadsPerChild の既定値は、250 です。
設定できる最大値は、ThreadLimit の設定(Windowsの既定値1920、最大値15000)に依存します。
なお、ThreadLimit の設定値は、OS側のシステムリソースに影響しますので、
システムで扱える範囲内で設定してください。
UNIX の場合
MaxClients 指示子を変更します。MaxClients を変更する場合、 ThreadsPerChild
/ ServerLimit / ThreadLimit の各値を調整します。
この値は、リクエストに応答できる全プロセス中の総スレッド数の 最大値となります。
UNIX版 では、複数のスレッドが動作するプロセスが複数個動作し、
クライアントから受け付けた1つのリクエストを 1つのスレッド上で処理します。
MaxClients の既定値は150です。
なお、ServerLimitの既定値は 16、最大で20000、ThreadLimit の既定値は(UNIXの場合) 64、
最大で15000まで設定可能です。 また、リクエスト処理中のプロセス数の最大値は、 MaxClients を
ThreadsPerChild で割った値となります。
特定のクライアンに対してアクセス制限をかける場合、 次の設定を追加します。
定義情報ファイルを直接編集してください。
例えば、次の設定例では、特定のフォルダ(静的コンテンツ)ごとに
アクセスを許可するクライアントを設定しています。
http://server/aaa にアクセスできるクライアントは
yourdomain.comに属するマシンに限定し、http://server/bbb にアクセスできるクライアントは
anotherdomain.com に属するマシンに限定しています。
|
<Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/aaa> Order Deny,Allow Deny form all Allow from yourdomain.com ... </Directory> <Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/bbb> Order Deny,Allow Deny form all Allow from anotherdomain.com ... </Directory> |
次の設定例では、特定のフォルダ(静的コンテンツ)に対してアクセスを拒否する クライアントを設定しています。
http://server/ccc にアクセスできるクライアントは、ccc.domain.com 以外に属するクライアントとなります。
ccc.domain.comに属するクライアントはhttp://server/cccにアクセスできません。
|
<Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/ccc> Order Allow,Deny Allow from all Deny from ccc.domain.com ... </Directory> |
Webアプリケーションなどの動的コンテンツに対して、 アクセス制限する場合には、Location
指示子の設定を追加します。
例えば、http://server/webapp 配下に配備されているWebアプリケーションに対して、 yourdomain.com
以外からのアクセスを拒否するには、次のように設定します。
| <Location /webapp> Order Deny,Allow Deny form all Allow from yourdomain.com ... </Location> |
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server にバンドルされている Enterprise
Directory Server(EDS)と連携動作が可能であり、
EDSに登録されたエントリ情報を、HTTP認証に利用することができます。
定義情報ファイル(httpd.conf) において、次の設定を追加します。
|
LoadModule ldap_module "/opt/WebOTX/WebServer2/modules/mod_ldap.so LoadModule auth_ldap_module /opt/WebOTX/WebServer2/modules/mod_auth_ldap.so <Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot> AuthType Basic AuthName "Enter username/password." AuthLDAPUrl ldap://ldap-server:ldap-port/dc=users,dc=webotx,o=NEC,c=JP?uid?sub Require valid-user </Directory> |
上記設定により、ブラウザから http://server/
に対してアクセスが行われた場合に、次のダイアログが出力されます。
ここで LDAPサーバに登録されたユーザ/パスワード を入力することで、ブラウザからのアクセスが可能となります。

図7.6.4.10-1
認証に失敗した場合には、次のメッセージ(HTTPステータスコード 401) がブラウザに出力されます。

図7.6.4.10-2
Windowsマシンに、IPv4 ネットワークとIPv6 ネットワーク のそれぞれのIPアドレスが設定されている環境において、 それぞれのIPアドレスに対してWebサーバでアクセス受付を行う場合、 Listen 指示子を利用して、IPv4とIPv6の それぞれのIPアドレスとポート番号を設定してください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
ポート番号の設定
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「定義情報」タブの「ポート番号」の値を更新します。
(例:WindowsマシンのIPv4/IPv6混在環境でポート番号80を有効にする場合、
編集ボタンや追加ボタンを押下して次の情報を設定します。)
0.0.0.0:80
[::]:80

図7.6.4.11-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイル に反映されます。
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
ポート番号の設定
WebOTX Webサーバのポート番号を変更するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.port=0.0.0.0:80,[::]:80
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
上記の操作を行うことで、定義情報ファイルには、次の設定が反映されます。
| #Listen 80 Listen 0.0.0.0:80 Listen [::]:80 |
それぞれIPアドレスに対して指定したポート番号で受付可能状態に なっているかを確認するには、netstat
コマンド等を利用し、設定したポート番号が LISTENING 状態となっていることを確認してください。
次の例では、 IPv4 および IPv6 のそれぞれのアドレスに対して ポート番号 80 がLISTENING
状態(リクエスト受付可能状態)になっている ことを意味します。
| >netstart -an Proto Local Address Foreign Address State TCP 0.0.0.0:80 0.0.0.0:0 LISTENING … TCP [::]:80 [::]:0 LISTENING 0 … |
(UNIX)
LoadModule 指示子を利用してモジュールの動的ロードを行う場合、 モジュールが利用するライブラリをロードするために、
あらかじめシステム環境変数(LD_LIBRARY_PATH/SHLIB_PATH等)にライブラリ情報
を登録しておく必要がある場合があります。
この場合、次のファイルに必要となるシステム環境変数の設定を 追加してください。
${AS_INSTALL}/WebServer2/bin/envvars
<<envvarsの内容>>
|
LD_LIBRARY_PATH="xxx:/opt/WebOTX/WebServer2/lib:$LD_LIBRARY_PATH" export LD_LIBRARY_PATH |
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server の起動と連動しており、 WebOTX Application Server の起動と同時にWebOTX Webサーバに対して、 アライブチェックモニタ機能が動作します。
WebOTX Webサーバの起動タイミングとアライブチェックモニタの 開始タイミングによっては、Webサーバが完全に起動する前に、 アライブチェックモニタ機能が動作するため、「Webサーバが起動していない」 というログが出力される場合があります。
この場合、WebOTX Application Server の JavaVM のオプションに次の設定を行うことで、Webサーバ起動後に アライブチェックモニタ機能を開始する時間(待ち合わせ時間) を秒単位で指定することができます。
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインし、次のコマンドを実行します。
otxadmin>create-jvm-options -Dwebotx.webserver.startup_wait_count=xxx(秒単位)
WebOTX Webサーバの起動/停止は、WebOTX Application Server のドメイン起動/停止に連動していますが、ポートの重複や定義情報の設定ミス等 により、WebOTX Webサーバの起動に失敗する場合があります。
WebOTX Webサーバの起動に失敗した場合、次のファイルに エラーメッセージが出力されますので、その内容を確認し、 エラー発生箇所を修正し、WebOTX Webサーバの再起動を行ってください。
エラー出力先)
/opt/WebOTX/domains/domain1/logs/webotx_agent.log
/opt/WebOTX/domains/domain1/logs/WebServer/webotx_websv.log
エラーメッセージ内容)
OTX05230002: execute ExecException occurred
Error: com.nec.webotx.enterprise.util.ExecException:
abnormal sub process termination:
Detailed Message: Error Message
または
OTX05230002:
コマンドの実行(execute)で例外(ExecException)が発生しました。(com.nec.webotx.enterprise.syste.webserver)
Error: com.nec.webotx.enterprise.util.ExecException:
abnormal sub process termination:
Detailed Message: Error Message
Error Message には起動に失敗した原因を意味する メッセージが出力されます。
Webサーバの起動に失敗する主な原因は次のことが考えられます。
ポート番号の重複
netstat -an コマンドを実行し、Webサーバで利用するポート番号が、
他プロセスで利用しているポート番号と重複していないかを確認します。
定義情報の不正
<INSTANCE_ROOT>/bin/apachectl(.bat) configtest
コマンドを実行し、 定義情報に問題がないかを確認します。
必要ライブラリのリンク不正
UNIXの場合、ldd httpd を実行し、必要ライブラリが存在するかを 確認します。
また、LoadModule 指示子で ロードしているモジュールが存在するか、そのモジュールが
リンクしているライブラリへのパスが有効になっているか (システム環境変数に登録されているか)を確認します。
失敗原因についての詳細については、 [ トラブルシューティングガイド > 2. 障害解析 > 2.4. 機能別リンク > 2.4.9. Webサーバ(Apache HTTP Serverベース) ] を参照してください。
WebOTX Webサーバの注意・制限事項については、[ 注意制限事項 > 2. Webサーバ(Apache HTTP Serverベース) ]を参照してください。
以上の操作で、ドメイングループの管理対象への操作(配備以外)を行なうことができるようになります。
以上の操作で、ドメイングループの管理対象への配備操作を行なうことができるようになります。

図7.7.1-1
| otxadmin> create-domain-group --anyedition=<Edition混在の許可フラグ[true|false]> --consistency=<自動的な設定差異検出の有無フラグ[true|false]> <グループ名> |
| otxadmin> delete-domain-group <グループ名> |
| otxadmin> list-domain-groups |
| otxadmin> create-wdc-controlled-server --domainGroup <ドメイングループ名> --jmxAdminRemoteURL <管理ドメインのJMX Remote URL> <制御対象サーバ名> |
| otxadmin> delete-wdc-controlled-server --domainGroup <ドメイングループ名> <制御対象サーバ名> |
| otxadmin> create-wdc-controlled-domain --domainGroup <ドメイングループ名> --controlledServerName <制御対象サーバ名> --jmxRemoteURL <制御対象ドメインのJMX Remote URL> <制御対象ドメイン名> |
| otxadmin> delete-wdc-controlled-domain --domainGroup <ドメイングループ名> --controlledServerName <制御対象サーバ名> <制御対象ドメイン名> |
| otxadmin> add-group-domain --groupname <グループ名> --replace=<固有情報再設定の要否フラグ[true|false]> <ホスト名> <ドメイン名> |
| otxadmin> remove-group-domain --groupname <グループ名> <ホスト名> <ドメイン名> |
| otxadmin> list-group-domains <グループ名> |
| otxadmin> invoke domain.setupForProxy <ドメイン名> <プロキシドメインに対するJMXリモート接続URL> <プロキシドメインに対するJMXリモート接続時のセキュリティ機能の有無[true|false]> <登録対象のドメイングループ名のリスト> <ドメイン固有情報に対する再設定処理の要否[true|false]> |
| otxadmin> invoke domain.listSetupInfoForProxy |
| otxadmin> start-group-domain --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> <グループ名> |
| otxadmin> start-group-domain --targethost <ホスト名> --targetdomain <ドメイン名> --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> <グループ名> |
| otxadmin> stop-group-domain --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> --force=<タイムアウト時の強制停止フラグ[true|false]> <グループ名> |
| otxadmin> stop-group-domain --targethost <ホスト名> --targetdomain <ドメイン名> --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> --force=<タイムアウト時の強制停止フラグ[true|false]> <グループ名> |
| otxadmin> refresh-management-objects <グループ名> |
ドメイングループ内の各管理対象ドメインへのJMX接続のタイムアウトは以下の手順で変更可能です。
管理対象ドメインに対し、以下のシステムプロパティを設定することで指定可能です。この値は、設定された管理対象ドメインに対する接続のみに有効な値です。
com.nec.webotx.rmi.transport.tcp.readTimeout=<タイムアウト値[ms]>
設定方法は [ドメイン構築・基本設定ガイド] > [3. ドメイン] > [3.8. Java VMオプションの設定] > [3.8.2. ユーザ独自のJavaVMオプションの追加方法] を参照してください。
proxyドメインに対し、以下のシステムプロパティを設定することで指定可能です。この値は、proxyドメインから接続する全ての管理対象ドメインへの接続に対し有効な値です。
com.nec.webotx.rmi.transport.connectTimeout=<タイムアウト値[ms]>
既定値は10[s]です。
設定方法は [ドメイン構築・基本設定ガイド] > [3. ドメイン] > [3.8. Java VMオプションの設定] > [3.8.2. ユーザ独自のJavaVMオプションの追加方法] を参照してください。
| otxadmin> set domain.groups.<グループ名>.<管理対象名>.<属性名>=<設定値> |
分散配備サービスの停止中は、配備に関わる操作は実行できません。情報の登録・削除等の操作は実行できます。
| otxadmin> start-ddeploy-service |
| otxadmin> stop-ddeploy-service |
| otxadmin> clear-ddeploy-service |
| otxadmin> ddeploy-register-component --componentType ejb --componentId ejb1 ./ejb/sample.jar |
| otxadmin> ddeploy-unregister-component ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-link-component --constitutionName constitusion1 --serverName apg1-pg1 ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-unlink-component --constitutionName constitusion1 --serverName apg1-pg1 ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-export-component --path ../backup ejb1 |
CORBAコンポーネントの登録について説明します。
CORBAコンポーネントは、makecpkコマンドで作成したアーカイブファイル(cpk)を登録してください。
R5形式のCORBAアプリケーションを登録する場合は、アーカイブファイルに含まれるプロパティファイル名(拡張子を除く)を、 コンポーネントIDとして指定してください。プロパティファイルは、コンポーネント初期化ファイル名(component.initfuncで指定)が指定されているファイルです。 例として、corbaap.propertiesに指定されている場合は、corbaapをコンポーネントIDとして指定します。
CORBAアプリケーションの配備時に名前サーバへの登録も行う場合は、あらかじめ、名前サーバ登録情報ファイルをコンポーネントリポジトリに登録する必要があります。 名前サーバ登録情報ファイルは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「名前サーバ登録情報ファイル」 を指定します。登録した名前サーバ登録情報ファイルのコンポーネントIDを、CORBAコンポーネントの「名前サーバ登録情報ファイルコンポーネントID」 属性に指定します。
共有コンポーネントの登録について説明します。
共有コンポーネントは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「共有コンポーネント」を指定します。
共有コンポーネントは、makecpkコマンドで作成したアーカイブファイル(spk)を登録してください。
名前サーバ登録情報ファイルの登録について説明します。
名前サーバ登録情報ファイルは、CORBAアプリケーションの配備時に名前サーバへの登録を行う際、必要とする情報を記述したものです。
名前サーバ登録情報ファイルは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「名前サーバ登録情報ファイル」 を指定します。
名前サーバ登録情報ファイルは、次のxmlフォーマットに従って作成してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<DDNameServerInformation>
<DDCORBAInterfaceInformation>
<InterfaceName>インタフェース名</InterfaceName>
<ConnectCtrlPolicy>コネクション制御ポリシ</ConnectCtrlPolicy>
<SystemSetupRefer>TPシステム設定の参照の有無</SystemSetupRefer>
<BindType>名前サーバへの登録</BindType>
<UseMultiServer>登録するIORの生成方式(マルチサーバ使用有無)</UseMultiServer>
<MultiServerID>複数サーバシステムグループ名</MultiServerID>
<RoundRobinFunction>ラウンドロビン機能を使用有無</RoundRobinFunction>
<RegisterName>名前サーバ登録名</RegisterName>
<RegisterName>名前サーバ登録名</RegisterName>
</DDCORBAInterfaceInformation>
</DDNameServerInformation>
| 要素名 | 説明 | 子要素 | 設定先 |
|---|---|---|---|
| DDNameServerInformation | 名前サーバ登録情報を設定します。名前サーバ登録情報ファイル内に1個だけ存在します。 | DDCORBAInterfaceInformation[1] | − |
| DDCORBAInterfaceInformation | DDNameServerInformation内に1個だけ記述します。 |
InterfaceName[0,1] ConnectCtrlPolicy[0,1] SystemSetupRefer[0,1] BindType[0,1] UseMultiServer[0,1] MultiServerID[0,1] RoundRobinFunction[0,1] RegisterName[1,*] |
− |
| InterfaceName | インタフェース名を指定します。DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 | − | − |
| ConnectCtrlPolicy | コネクション制御ポリシを設定します。DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、BYHOST(ホスト単位), BYREFERENCE(オブジェクト単位) または NOREUSE(コネクションを再利用しない) です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の connectCtrlPolicy属性 |
| SystemSetupRefer | 名前サーバへの登録に関してTPシステムの設定を参照するか設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、true または false です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の systemSetupRefer属性 |
| BindType | 名前サーバへの登録方法を設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、TEMPORARY(一時的に扱う) または PERSIST(永続的に扱う) です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の bindType属性 |
| UseMultiServer | 登録するIORの生成方式を指定します。マルチサーバを使用する場合は、trueにしてください。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、true または false です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の useMultiServer属性 |
| MultiServerID | 複数サーバ設定を行うときシステムグループを設定します。UseMultiServerでtrueが設定されている場合のみ有効です。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は設定先の属性値に従ってください。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の multiServerID属性 |
| RoundRobinFunction | ラウンドロビン機能の利用を設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、true または false です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の roundRobinFunction属性 |
| RegisterName | 名前サーバへの登録名を指定します。名前サーバへのIOR登録URLをcorbaname形式で指定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に1個以上、任意の数だけ記述できます。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は設定先の属性値に従ってください。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の urlList属性 |
| otxadmin> ddeploy-add-constitution --domainGroup group1 constitusion1 |
| otxadmin> ddeploy-delete-constitution constitusion1 |
| otxadmin> ddeploy-copy-constitution --constitutionName constitusion1 constitution2 |
| otxadmin> ddeploy-add-server --constitutionName constitution1 apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-delete-server --constitutionName constitution1 apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-link-configuration --constitutionName constitution1 domain.properties |
| otxadmin> ddeploy-unlink-configuration --constitutionName constitution1 domain.properties |
| otxadmin> ddeploy-deploy --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-undeploy --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-start --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-stop --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-distribute --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-replace --constitutionName constitution1 |
| otxadmin> ddeploy-deploy --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-undeploy --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-start --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-stop --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-distribute --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-replace --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
| otxadmin> ddeploy-deploy --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-undeploy --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-start --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-stop --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-distribute --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-replace --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
| otxadmin> ddeploy-configure --domainGroup domain1 --componentId config1 |
| otxadmin> ddeploy-status
実行結果は次のように表示されます。
deploy operation [DEPLOY] domain group [group5] status [DONE] distributed 1/1 * 100% completed * now distributing 0 * * running components * * [Host,domain group,server(target),component,elapsed time] Command ddeploy-status executed successfully. |
| otxadmin> ddeploy-cancel |
| otxadmin> ddeploy-re-operation |
| otxadmin> ddeploy-start-admonitor |
| otxadmin> ddeploy-stop-admonitor |
| otxadmin> ddeploy-admonitor-status |
| otxadmin> ddeploy-reserved-domains |