本章では、WebOTX製品のインストール方法について説明します。
バックアップ環境のリストアに関しては、 [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 1. バックアップ/リストア > 1.3. 同一環境にリストアする手順 ] あるいは [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 1. バックアップ/リストア > 1.4. 異なる環境にリストアする手順 ] を参照してください。
以下からの説明では、WebOTX Application Serverを「WebOTX AS」と省略して表現します。
WebOTX 製品のインストールには利用するプラットフォームに対応するWebOTX Mediaが最低1つ必要になります。複数のマシンにインストールする場合、WebOTX Mediaは複数マシン間で共有することが可能です。
WebOTX Mediaは出荷時期及び対応プラットフォームにより収録製品が異なります。
以下にWebOTX Media V9 Release 2の収録製品一覧を記載します。
| 対応プラットフォーム | WebOTX Mediaの製品名 | 型番 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Windows (x86) | WebOTX Media V9 Release 2(DVD) | UL1519-M1T | |
| Windows (x64) | WebOTX Media (x64) V9 Release 2(DVD) | UL1519-81S | |
| Linux (x86) | WebOTX Media V9 Release 2(DVD) | UL4021-L11 | |
| Linux (x64) | WebOTX Media (x64) V9 Release 2(DVD) | UL4021-81T |
| ディスク番号 | 内容 |
|---|---|
| DVD | |
| #1 | Express、Administrator、Developer(with Developer's Studio)、 Client、Portal、マニュアル、EnterpriseDirectoryServer Ver7.0 |
| 収録製品名 | 型番 | 備考 |
|---|---|---|
| WebOTX Application Server Express V9.1 | UL1519-G2T | |
| WebOTX Developer V9.1 | UL1519-G4T | |
| WebOTX Administrator V9.1 | UL1519-M02 | |
| WebOTX Portal V9.1 | UL1519-30AL | Relase 2 (2013/10出荷版)で追加 |
| ディスク番号 | 内容 |
|---|---|
| DVD | |
| #1 | Express、Administrator、Developer(with Developer's Studio)、 Client、Portal、マニュアル、EnterpriseDirectoryServer Ver7.0 |
| <32ビット環境用製品> Developer(with Developer's Studio)、 Administrator、Client |
| 収録製品名 | 型番 | 備考 |
|---|---|---|
| WebOTX Application Server Express V9.1 | UL1519-G2T | |
| WebOTX Developer V9.1 | UL1519-G4T | WebOTX MediaにはWin(x86)用も同梱 |
| WebOTX Administrator V9.1 | UL1519-M02 | WebOTX MediaにはWin(x86)用も同梱 |
| WebOTX Portal V9.1 | UL1519-30AL | Relase 2 (2013/10出荷版)で追加 |
| ディスク番号 | 内容 |
|---|---|
| DVD | |
| #1 | Express、Administrator、 Client、Portal、マニュアル、EnterpriseDirectoryServer Ver7.0 |
| 収録製品名 | 型番 | 備考 |
|---|---|---|
| WebOTX Application Server Express V9.1 | UL4021-K03 | |
| WebOTX Administrator V9.1 | UL4021-90N | |
| WebOTX Portal V9.1 | UL4021-20AD | Relase 2 (2013/10出荷版)で追加 |
| ディスク番号 | 内容 |
|---|---|
| DVD | |
| #1 | Express、Administrator、 Client、Portal、マニュアル、EnterpriseDirectoryServer Ver7.0 |
| 収録製品名 | 型番 | 備考 |
|---|---|---|
| WebOTX Application Server Express V9.1 | UL4021-K03 | |
| WebOTX Administrator V9.1 | UL4021-90N | |
| WebOTX Portal V9.1 | UL4021-20AD | Relase 2 (2013/10出荷版)で追加 |
インストール前に必ず行う必要がある作業と確認事項について、それぞれのOSごとに説明します。
WebOTX製品は、新旧の複数バージョンのインストールと、同一バージョンの複数位置へのインストールはできません。 したがって、既に旧バージョンのWebOTXか本バージョンのWebOTXがインストールされている場合は、WebOTXのサービス群を停止した後にアンインストールを行なってください。 操作手順については、ご利用になっているバージョンのマニュアルをご参照ください。
WebOTXのインストール中は、インストーラの内部でJavaを使ってセットアップを行います。 そのため、WebOTXをインストールする前に、JDK (Java SE Development Kit)がインストール済みかを確認してください。 まだJDKがインストールされていない場合は、必ずWebOTXインストール前にJDKをインストールしてください。
Windows、Linux用のJDKは、WebOTX DVD-ROM媒体に付属しています。 DVD-ROM媒体に付属しているJDKバージョンは、WebOTX製品がリリースされた時点での最新版です。 しかし、JDK自体は約3ヶ月程度のサイクルで更新されてOracleのWebサイトで公開されるため、WebOTXインストールを行っている現在では、付属のバージョンより新しいものが公開されている可能性があります。 WebOTXは、最新のJDKバージョンを適用することを推奨しています。 最新バージョンのJDKを適用する場合は、Windows、Linux用はOracle社のWebサイトからダウンロードしてください。 JDKのインストール方法に関しては、JDKのインストールマニュアルを参照願います。
(参考) [ セットアップガイド > 1. 使用上の条件 > 1.2. ソフトウェア条件について > 1.2.2. Java SE Development Kit ]
WebOTX をインストールする前に、Microsoft Internet Information Services (IIS)などの他のWebサーバが起動している場合、WebOTXで使用されるポート番号などの設定内容が重複する恐れがあります。 この問題を回避するために、一旦 Webサーバを停止するようにしてください。 停止方法などはインストールされている各Webサーバのマニュアルを参照してください。
ここからは、OSごとに固有の作業内容を説明していきます。
WebOTXをインストールする前に次の作業を行います。
インストール作業は、必ずAdministratorsグループに所属した管理者権限があるユーザで行わなければなりません。
管理者権限があるユーザでログインしていることを確認してください。
Windows Server 2008、Windows Server 2012、Windows Vista、Windows 7 にインストールを行う場合は、Built-in Administratorユーザで行うか、管理者権限のあるユーザでも「管理者として実行」
によりインストーラを起動してください。
この作業が完了したら[ 2.2. インストール ]に進んでください。
製品をインストールする前に次の作業を行います。
一般に、WebOTXアプリケーションサーバの運用は、運用管理ユーザによって行われます。 運用管理ユーザのログイン・アカウントは、スーパーユーザ(root)とは別に作成されます。
もし、WebOTXを一般権限のログイン・アカウントによって運用する場合は、運用のためのUNIXユーザアカウントを作成してください。 WebOTXのサービス・プロセスは、作成した運用アカウントのオーナーで稼動します。
一方、スーパーユーザでもWebOTXを運用することができます。 この場合、WebOTXサービス・プロセス群は、rootユーザで稼動することになります。 スーパーユーザでWebOTXの運用管理をする場合は、運用管理専用アカウントを作成する必要はありません。
SELinuxの無効化
(対象: Red Hat Enterprise Linux)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) ではLinuxカーネルにセキュリティ拡張モジュールを付加したSELinuxが組み込まれています。
SELinuxは既定値設定で有効になっています。
WebOTX ASは、SELinuxを有効化した場合の動作をサポートしていませんので、無効化に設定する必要があります。
※SELinuxの設定を無効化に変更した場合、インストール前に再起動が必要です。
SELinuxの設定状態は、デスクトップ画面から「システム設定」→「セキュリティレベル」メニューを選ぶことで確認できます。
あるいは、/etc/sysconfig/selinuxファイルを開き、「SELINUX=」フィールドの値から確認することもできます。
(*) SELinuxが有効化されている場合、インストールスクリプトは注意喚起のメッセージを表示しますので、SELinuxを無効に設定してください。
[注意制限事項 >
1. インストール/アンインストール >
1.3. UNIX版 >
1.3.1. 注意事項 >
1.3.1.1. インストール/アンインストール ]
「レガシーソフトウェアーの開発」パッケージのインストール
(対象: Red Hat Enterprise Linux)
Linux版では、WebOTXの中で一部旧バージョンのC++ライブラリを利用したモジュールを提供しています。 そのため、事前に以下のパッケージをインストールする必要があります。
| OS | WebOTX AS |
|---|---|
| RHEL 5 (x86) |
compat-libstdc++-33-* (*1)
|
| RHEL 5 (x64) | 必要な追加パッケージはなし |
| RHEL 6 (x86) |
compat-libstdc++-33-* (*1)
|
| RHEL 6 (x64) | 必要な追加パッケージはなし |
これらは、ウィンドウマネージャの[アプリケーション]-[システム設定]-[アプリケーションの追加/削除]からインストールできます。
(*1) compat-libstdc++-33-*パッケージはRed Hat Enterprise Linux 6では「互換性ライブラリ」パッケージグループに含まれます。
compat-libstdc++-33-*パッケージが未インストールの場合、インストールスクリプトはメッセージを表示してインストールをキャンセルします。
[注意制限事項 >
1. インストール/アンインストール >
1.3. UNIX版 >
1.3.1. 注意事項 >
1.3.1.1. インストール/アンインストール ]
WebOTX Utility (OTXUTIL) のインストール
ライセンスチェック登録用のパッケージ(OTXUTIL)をインストールします。 すでにインストールしている場合は次に進んでください。
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> rpm -iv /media/cdrom/OTXUTIL/LINUX/OTXUTIL-9.xx.xx.xx-1.i386.rpm
root> rpm -iv /media/cdrom/OTXUTIL/LINUX/OTXUTIL-9.xx.xx.xx-1.x86_64.rpm
※ xはRPMファイルのリビジョン番号です。インストールに使用するWebOTX Mediaのリリースメモ、もしくはWebOTX Mediaの上記ディレクトリを参照し、RPMファイル名を確認してください。
root> cd / root> umount /media/cdrom
WebOTXの各製品をインストールする前に、前項でインストールしたWebOTX Utilityを用いてライセンス登録を行います。
rootユーザでログインし、次の手順のとおりライセンスの登録作業を行ってください。
root> /opt/share.nec/bin/OTXLAdd
"Please Input License Code" と表示されたら製品の「ライセンスキー」を入力します。"Command Succeeded." と表示され OTXLAdd コマンドが終了します。OTXLAddコマンドを複数回実行して各製品のライセンス登録を行ってください。root> /opt/share.nec/bin/OTXLChk
ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、 ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。
OTXLDelコマンドを使用します。
Express の場合 ※ライセンスを複数登録している場合は一つだけ削除されます。
root> /opt/share.nec/bin/OTXLDel 2
Administrator の場合
root> /opt/share.nec/bin/OTXLDel 6
マルチコアCPU及び複数のCPUを搭載したマシンへのライセンス追加登録
[ 2.4. 製品ライセンスの追加登録 > 2.4.1. WebOTX ASのライセンス体系 ]を参照してください。これらの作業が完了すれば [ 2.2. インストール ] に進んでください。
WebOTX製品をインストールする手順について各々のOSごとに説明します。
ここでは、下に示したWindows用のWebOTX製品および添付品について、それぞれのインストール方法を説明します。
DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)
<ドライブ>:\wo_setup.exe
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

図2.2.1.1-1

図2.2.1.1-2

図2.2.1.1-3
JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。

図2.2.1.1-4

図2.2.1.1-5

図2.2.1.1-6
リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。
| アイコン | 説明 | |
|---|---|---|
| Webサーバ | WebOTX Webサーバをインストールします。 既定値ではインストールされません。 (*1) | |
| Webサーバ 2.2 | Webサーバ(Apache HTTP Server 2.2.24 ベース)をインストールします。 | |

図2.2.1.1-7
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と ユーザドメインを作成 | 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)とユーザドメインを作成します。ユーザドメインの情報(ユーザドメイン名、HTTP/HTTPS ポート番号)は、次の画面で入力します。 |
| 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)と のみ作成 | 運用管理ドメイン(WebOTXAdmin)のみを作成します。利用者は、インストール完了後に、otxadmin.bat コマンドを実行して、任意の名前のユーザドメインを作成します。 |

図2.2.1.1-8
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| ユーザドメイン名 | ユーザドメイン名を指定します。デフォルト値は、domain1 です。ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。 |
| HTTP ポート番号 | ユーザドメインで利用する HTTPポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。 |
| HTTPS ポート番号 | ユーザドメインで利用する HTTPS ポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。他製品が利用しているポート番号と重複して設定することはできません。 |

図2.2.1.1-9

図2.2.1.1-10

図2.2.1.1-11

図2.2.1.1-12
次は、[ 2.3.
インストール後の作業 ]を行います。
DVD 媒体 を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)
<ドライブ>:\wo_setup.exe
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

図2.2.1.4-1

図2.2.1.4-2

図2.2.1.4-3

図2.2.1.4-4

図2.2.1.4-5
リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。
| アイコン | 説明 |
|---|---|
| 統合運用管理ツール | GUIベースの統合運用管理ツールをインストールします。 |
| ダウンローダ管理ツール | ダウンローダ管理ツールをインストールします。 |
JAVA_HOME」を設定している場合には、その設定値が表示されます。

図2.2.1.4-6

図2.2.1.4-7

図2.2.1.4-8

図2.2.1.4-9
Caution
OS が Windows 7, Windows Server 2008 R2 の場合はダウンローダ管理ツールをインストール時、イベントログに SideBySide のエラーが記録されますが、ダウンローダ管理ツールの動作に影響はありません。
詳細は[
注意制限事項 >
1. インストール/アンインストール >
1.2. Windows版 >
ダウンローダ管理ツールインストール時のイベントログ ]を確認してください。
次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記のいずれかを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)
<ドライブ>:\wo_setup.exe
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

図2.2.1.7-1
以上でWebOTX マニュアルのインストールは完了です。
次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
DVD 媒体を挿入しても下の画面が自動的に表示されない場合は、 エクスプローラで下記ファイルを実行してください。 (下の画面は DVD 媒体を挿入した場合の画面です。)
<ドライブ>:\wo_setup.exe
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。

図2.2.1.8-1

図2.2.1.8-2

図2.2.1.8-3

図2.2.1.8-4

図2.2.1.8-5
リストの各アイコンを選択した時の動作は次のとおりです。
| アイコン | 説明 | |
|---|---|---|
| Javaクライアント実行環境 | WebOTX Javaクライアント実行環境をインストールします。 [Object Broker Javaクライアント実行環境]、[Javaベースライブラリ]、 [Transaction Service Javaクライアント実行環境]、[JDBCデータソース] および [JMS]を選択できます。 |
|
| Object Broker Javaクライアント実行環境 | Object Broker Javaクライアント実行環境をインストールします。 他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。 | |
| Javaベースライブラリ | Javaベースライブラリをインストールします。 他のクライアント製品の動作に必要なため、必ずインストールされます。 | |
| WebOTX Javaクライアント実行環境 | WebOTX Javaクライアント実行環境をインストールします。 | |
| Transaction Service クライアント実行環境 | Transaction Service クライアント実行環境をインストールします。 クライアントでトランザクションを開始する場合に選択します。 この機能を利用する場合には、[JDBCデータソース]も選択してください。 | |
| JDBCデータソース | JDBCデータソースをインストールします。 | |
| JMS | JMS(クライアント)をインストールします。 | |

図2.2.1.8-6

図2.2.1.8-7

図2.2.1.8-8
次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
WebOTX DVD 媒体内に格納されるEnterpriseDirectoryServerの位置を確認してください。 セットアップ方法は、DVD 媒体に格納される EnterpriseDirectoryServer付属のセットアップカードを参照しながら行ってください。
セットアップカードは以下の場所にあります。
<ドライブ>:\EDS\SetupCard\EDS_SetupCard.pdf
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。
WebOTX AS Express/Administratorのインストール方法について説明します。
インストールスクリプト(WOINST.SH)で登録可能なライセンスは一つですので、追加ライセンスの登録はライセンス登録コマンドにより行います。 また、インストール後にシステム環境の変更や追加ライセンスを登録する場合にもライセンス登録が必要となります。 ライセンス登録コマンドの使用方法については、[ 2.4. 製品ライセンスの追加登録 > 2.4.3. Linux ]を参照してください。
WebOTXの製品のインストールはインストールスクリプトを使用して行ないます。 ただし、一部の機能においてはインストールコマンドを使用して個別インストールする必要があります。 こちらは、プラットフォームごとに手順が異なります。 個別インストールは、[ 2.2.2.2. コマンドによる追加インストール ]を参照してください。
手順は次のとおりです。
WebOTX Application Serverをインストールする場合
login: root
root> /etc/init.d/httpd stop
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> cd /media/cdrom
root> JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_17 root> export JAVA_HOME
root> setenv JAVA_HOME /usr/java/jdk1.7.0_17
root> ./WOINST.SH
Please select one of the following products:
1. WebOTX Application Server Express
2. WebOTX Administrator
3. WebOTX Client
4. Manual
99. Install Cancel
Express の場合は「1」を入力します。
The OTXUTIL package will be installed because it's necessary for license registration. 準備中... ########################################### [100%] 1:OTXUTIL ########################################### [100%] The OTXUTIL package is installed.
※WebOTX Utility (OTXUTIL)がインストール済の場合は表示されません。
Please input license key of the chosen product.
※製品のライセンスキーが登録済の場合は表示されません。
Would you like to install by default? (Default: y)
デフォルト設定でインストーする場合は「y」を選択してください。
V8までと同様にインストールオプションを選択しながらインストールする場合は「n」を選択してください。
デフォルト設定でのインストールを選択した場合、インストールオプションの選択内容が表示されます。
It will be installed with the following settings by default
Install as "WebOTX Operation User" : no <- ファイルのオーナーはroot
Web Server : Internal Java based Web Server <- Javaベースの内蔵型Webサーバ
Create the user domain : yes <- ユーザドメインを作成
The user domain name : domain1 <- 作成するユーザドメイン名
HTTP port number : 80 <- HTTPポート番号
HTTPS port number : 443 <- HTTPSポート番号
Would you like to install as WebOTX Operation User? (Default: y)
ファイルのオーナーをrootにする場合は「n」を選択してください。
ファイルオーナーをWebOTX運用管理ユーザアカウントにする場合は「y」を選択してください。
「n」を選択した場合、14.のWebサーバの選択画面が表示されます。
Enter the user name that administers the WebOTX server.
Enter the group name that administers the WebOTX server.
Webサーバは、Javaベースの内蔵型Webサーバと、Apache HTTP Server 2.2ベースのWebサーバを提供しています。
Please select one of the followings:
1. WebOTX Web Server 2.2
2. Internal Java based Web Server (Default)
Apache HTTP Server 2.2ベースのWebサーバを使用する場合には「1」を入力してください。 内蔵型のJavaベースのWebサーバ、または、他のWebサーバを利用する場合は「2」を入力してください。
| インストールオプション | 説明 |
|---|---|
| SSL module(mod_ssl) for Web Server 2.2 | WebOTX Webサーバ2.2を選択した場合のみ表示され、WebOTX Webサーバ2.2でSSL通信を行う場合にインストールします。 既定値ではインストールされません。 |
対象のエディションにとって必須の機能は、自動的にスクリプト内部で選択され、暗黙にインストールされます。
Would you like to create the user domain? [y,n] (Default: y)
Please enter the domain name. (Default: domain1)
デフォルトの場合、domain1が利用されます。
ユーザドメイン名には、半角英数字と、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を32文字以内で指定します。
また、「WebOTXAdmin」、「cluster」、「proxy」の文字列は予約語であるため、ユーザドメイン名として指定することができません。
先の対話入力の中で運用管理ユーザを指定した場合は、HTTP/HTTPS通信用のポート番号の既定値が それぞれ、8080 / 8443 で提示されます。 運用管理ユーザを利用しない場合、HTTP/HTTPS通信のポート番号の既定値はそれぞれ、80 / 443 となります。
****************************************************************** * Installation of WebOTX on your computer. To continue, enter y. * * Enter q to exit the installation. [y, q] (Default: y) * ******************************************************************
インストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合はインストールスクリプトが終了します。 再実行する場合は、「6.」のインストールスクリプトの実行からやり直してください。
WebOTX Webサーバ以外の外部Webサーバを使用する場合、インストール後にWebコンテナとWebサーバの連携設定のため環境設定スクリプトの実行が必要です。[ 2.3.3. Linux ]の「Webサーバとの動作連携設定」を参考に環境設定を行ってください。
WebOTX Webサーバをインストールした場合、連携設定のため環境設定スクリプトが自動で実行されるため、上記の作業は不要です。
/opt/WebOTX/ant_setup.logファイルを開いてエラーメッセージが記録されていないかチェックしてください。
root> cd / root> umount /media/cdrom
マニュアルをインストールしない場合、次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
WebOTX Administrator(旧名称: 運用環境)をインストールする場合
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> cd /media/cdrom
root> JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_17 root> export JAVA_HOME
root> setenv JAVA_HOME /usr/java/jdk1.7.0_17
root> ./WOINST.SH
Please select one of the following products:
1. WebOTX Application Server Express
2. WebOTX Administrator
3. WebOTX Client
4. Manual
99. Install Cancel
Administrator (旧名称: 運用環境)の場合は「2」を入力します。
The OTXUTIL package will be installed because it's necessary for license registration. 準備中... ########################################### [100%] 1:OTXUTIL ########################################### [100%] The OTXUTIL package is installed.
※WebOTX Utility (OTXUTIL)がインストール済の場合は表示されません。
Please input license key of the chosen product.
※製品のライセンスキーが登録済の場合は表示されません。
Would you like to install by default? (Default: y)
デフォルト設定でインストーする場合は「y」を選択してください。
V8までと同様にインストールオプションを選択しながらインストールする場合は「n」を選択してください。
デフォルト設定でのインストールを選択した場合、インストールオプションの選択内容が表示されます。
It will be installed with the following settings by default
Install as "WebOTX Operation User" : no <- ファイルのオーナーはroot
Would you like to install as WebOTX Operation User? (Default: y)
ファイルのオーナーをrootにする場合は「n」を選択してください。
ファイルオーナーをWebOTX運用管理ユーザアカウントにする場合は「y」を選択してください。
「n」を選択した場合、13.のインストール開始確認画面が表示されます。
Enter the user name that administers the WebOTX server.
Enter the group name that administers the WebOTX server.
****************************************************************** * Installation of WebOTX on your computer. To continue, enter y. * * Enter q to exit the installation. [y, q] (Default: y) * ******************************************************************
インストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合はインストールスクリプトが終了します。 再実行する場合は、「5.」のインストールスクリプトの実行からやり直してください。
/opt/WebOTX/ant_setup.logファイルを開いてエラーメッセージが記録されていないかチェックしてください。
root> cd / root> umount /media/cdrom
マニュアルをインストールしない場合、次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
クライアントをインストールする場合
Linux版 のクライアントのインストールを行う場合は、次の作業を行ってください。
なお、Windows版のクライアントは、WebOTX Media #1 内の、「/CLIENT/WIN/ * (x86)」、「/CLIENT/WIN_x64/ * (x64)」に格納されています。
インストール方法については、[2.2.1.8. WebOTX Client ]の節を参照してください。
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> cd /media/cdrom
root> JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_17 root> export JAVA_HOME
root> setenv JAVA_HOME /usr/java/jdk1.7.0_17
root> ./WOINST.SH
Please select one of the following products:
1. WebOTX Application Server Express
2. WebOTX Administrator
3. WebOTX Client
4. Manual
99. Install Cancel
WebOTX Clientの場合は「3」を入力します。
Would you like to install by default? (Default: y)
デフォルト設定でインストーする場合は「y」を選択してください。
V8までと同様にインストールオプションを選択しながらインストールする場合は「n」を選択してください。
デフォルト設定でのインストールを選択した場合、インストールオプションの選択内容が表示されます。
It will be installed with the following settings by default
Program Language : Java Client <- プログラミング言語はJava(*1)
Install as "WebOTX Operation User" : no <- ファイルのオーナーはroot
Install JDBC DataSource : yes <- JDBCデータソースをインストール
Install Java Message Service Client : yes <- JMSクライアントをインストール
*1 V9.1ではプログラミング言語としてJavaのみインストール可能
Would you like to install as WebOTX Operation User? (Default: y)
ファイルのオーナーをrootにする場合は「n」を選択してください。
ファイルオーナーをWebOTX運用管理ユーザアカウントにする場合は「y」を選択してください。
「n」を選択した場合、13.のインストール開始確認画面が表示されます。
Enter the user name that administers the WebOTX server.
Enter the group name that administers the WebOTX server.
Java Client can be chosen only by this version.
| インストールオプション | 説明 |
|---|---|
| JDBC DataSource | JDBCデータソースを使用する場合にインストールします。 既定値でインストールされます。 |
| Java Message Service Client | JMSクライアントを使用する場合にインストールします。 既定値でインストールされます。 |
****************************************************************** * Installation of WebOTX on your computer. To continue, enter y. * * Enter q to exit the installation. [y, q] (Default: y) * ******************************************************************
インストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合はインストールスクリプトが終了します。 再実行する場合は「4.」のインストールスクリプトの実行からやり直してください。
/opt/WebOTX/ant_setup.logファイルを開いてエラーメッセージが記録されていないかチェックしてください。
これでインストールは完了です。
root> cd / root> umount /media/cdrom
マニュアルをインストールする場合
マニュアルのインストールを行う場合は、次の作業を行ってください。
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> cd /media/cdrom
root> ./WOINST.SH
Please select one of the following products:
1. WebOTX Application Server Express
2. WebOTX Administrator
3. WebOTX Client
4. Manual
99. Install Cancel
マニュアルの場合、「4」を入力します。
1. WebOTX Manual(Japanese) 99. Install Cancel
「1」を選択します。
Would you like to install by default? (Default: y)
デフォルト設定でインストーする場合は「y」を選択してください。
V8までと同様にインストールオプションを選択しながらインストールする場合は「n」を選択してください。
デフォルト設定でのインストールを選択した場合、インストールオプションの選択内容が表示されます。
It will be installed with the following settings by default
Install WebOTX Manual(html) : yes <- html版のマニュアルをインストール
Install WebOTX Manual(PDF) : no <- PDF版のマニュアルをインストールしない
Install directory name : /opt/WebOTX <- マニュアルのインストール先
Make the directory if "/opt/WebOTX" does not exit : yes
<- インストール先が存在しない場合にディレクトリ作成
You may install WebOTX Manual on your computer. Would you like to install it? [y,n] (Default: y)
インストールする場合は「y」を、インストールしない場合は「n」を入力してください。
デフォルトの場合はインストールします。
Would you like to install PDF Manual? [y,n] (Default: n)
インストールする場合は「y」を、インストールしない場合は「n」を入力してください。
デフォルトの場合、インストールは行いません。
Please enter the install directory name. (Default: /opt/WebOTX)
インストール先(展開先)を変更する場合は、インストール先のフォルダ名を入力してください。
デフォルトの場合、そのままリターンしてください。
/xxx/yyy/Manual does not exist. Would you like to make the directory? [y,n] (Default: y)
インストール先として指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリ作成確認の画面が表示されます。
作成する場合は「y」を、作成しない場合は「n」を入力してください。
作成しない場合、WebOTX マニュアルのインストール先の確認画面が再度表示されます。
****************************************************************** * Installation of WebOTX on your computer. To continue, enter y. * * Enter q to exit the installation. [y, q] (Default: y) * ******************************************************************
インストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合はインストールスクリプトが終了します。 再実行する場合は「4.」のインストールスクリプトの実行からやり直してください。
root> cd / root> umount /media/cdrom
インストールコマンドによるインストール方法はプラットフォームにより異なります。 通常はインストールスクリプトを利用したインストールだけで完了しますが、一部の機能を追加で利用する場合にはこの作業が必要となります。
以下の説明では、RHEL での標準マウントポイント「/media/cdrom」に、WebOTXメディアのDVD媒体をマウントしたものとして説明しています。
rpm コマンドを使用してインストールします。
手順は次のとおりです。
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
rpm -i コマンドでインストールを行います。Linux(x86)の場合
root> rpm -i /media/cdrom/MODSSL/LINUX/OTXMODSSL22-2.20.xx.xx-1.i386.rpm
Linux(x64)の場合
root> rpm -i /media/cdrom/MODSSL/LINUX/OTXMODSSL22-2.20.xx.xx-1.x86_64.rpm
※ xはRPMファイルのリビジョン番号です。インストールに使用するWebOTX Mediaのリリースメモ、もしくはWebOTX Mediaの上記ディレクトリを参照し、RPMファイル名を確認してください。
root> cd / root> umount /media/cdrom
次は、[ 2.3. インストール後の作業 ]を行います。
リモートでの作業などDVD媒体を使用できない場合、V9からはインストーラ圧縮ファイル(tar.gz形式)を利用してインストールすることが可能になりました。
インストーラ圧縮ファイルの作成は、インストーラ圧縮ファイル作成スクリプト(WOMKTGZ.SH)を使用して行います。
インストーラ圧縮ファイルの作成手順は次のとおりです。
login: root
root> cd / root> mount -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
root> cd /media/cdrom
root> ./WOMKTGZ.SH
Please select one of the following products: 1. WebOTX Application Server Express 2. WebOTX Administrator 3. WebOTX Client (for Linux(x86)) 4. WebOTX Client (for Linux(x64)) 99. Cancel
Express の場合は「1」を入力します。
Administrator (旧名称: 運用環境)の場合は「2」を入力します。
Clientの場合は、利用するプラットフォームに応じて「3」か「4」を入力します。
Please enter the directory name with an absolute path. (Default: /tmp)
ディレクトリが存在しない場合、ディレクトリ作成確認の画面が表示されます。
作成する場合は「y」を、作成しない場合は「n」を入力してください。
作成しない場合、インストーラ圧縮ファイルの出力先ディレクトリの確認画面が再度表示されます。
Would you like to make the directory? [y,n] (Default: y)
****************************************************************** * Making a compressed file for installation of WebOTX product. * * To continue, enter y. Enter q to exit. [y, q] (Default: y) * ******************************************************************
インストールを開始するには「y」を入力してください。 キャンセルするには「q」を入力してください。
キャンセルした場合はインストールスクリプトが終了します。 再実行する場合は、「4.」のインストーラ圧縮ファイル作成スクリプトの実行からやり直してください。
| 製品名 | ファイル名 |
|---|---|
| WebOTX Application Server Express | webotx_as_exp_(PF名)_(バージョン番号).tar.gz |
| WebOTX Administrator | webotx_adm_(PF名)_ (バージョン番号).tar.gz |
| WebOTX Client | webotx_cli_(PF名)_(バージョン番号).tar.gz |
*1 (PF名)にはLinux(x86)は"linux_x86"、Linux(x64)は"linux_x64"が入ります。
*2 (バージョン番号)にはV9.1の場合は"0910"、V9.11の場合は"0911"のように入ります。
root> cd / root> umount /media/cdrom
インストーラ圧縮ファイルを利用するインストール手順は次のとおりです。
※インストーラ圧縮ファイルは対象マシンに転送済であることを前提とします。
login: root
root> gzip -dc (インストーラ圧縮ファイル) | tar xf -
root> ./WOINST.SH You can install the following product from the result of the expansion of the compressed file. (インストール可能な製品名) Would you like to continue? [y,n] (Default: y)
Enterprise Directory Serverのインストールは「WebOTX Media DVD-ROM #1」から行います。
Enterprise Directory Server付属のセットアップカードを参照してインストールを行ってください。
セットアップカードは以下の場所にあります。
<マウントポイント>/EDS/SetupCard/EDS_SetupCard.pdf
WebOTX AS Express/Administrator/Client のサイレントインストール方法について説明します。
Windows版のサイレントインストールは、次のコマンド引数を設定して各インストーラ(setup.exe)を実行します。各インストーラをデフォルト値でインストールする場合に設定するコマンド引数は次の通りです。
| 製品名 | 説明 |
|---|---|
| WebOTX AS Express | <DVDドライブ>:\EXP\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Expressのライセンスキー\" /qr" |
| WebOTX Administrator | <DVDドライブ>:\ADM\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Administratorのライセンスキー\" /qr" |
| WebOTX Client | <DVDドライブ>:\CLI\setup.exe /v"/qr" |
デフォルト値以外の値を設定する場合は、次のプロパティ情報を /qr の前に追加してください。
| プロパティ | 説明 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| INSTALLDIR=\"WebOTX インストール先\" | INSTALLDIR には、WebOTXインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、<Windowsドライブ>:WebOTX にインストールされます。 | ||||
| JAVA_HOME=\"JDKインストール先\" | JAVA_HOME には、JDKインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、以下の順にJDKのパスを検索します。
|
||||
| USER_DOMAIN=\"TRUE|FALSE\" | USER_DOMAIN には、ユーザドメインの作成有無を設定します。TRUE を設定した場合、ユーザドメインが作成されます。FALSE を設定した場合、ユーザドメインは作成されません。このプロパティを省略した場合、TRUE が利用されます。 | ||||
| DOMAIN_NAME=\"ユーザドメイン名\" | DOMAIN_NAME には、ユーザドメイン名を設定します。このプロパティを省略した場合、domain1 が利用されます。 | ||||
| PORT=\"HTTPポート番号\" | PORT には、HTTPポート番号を設定します。このプロパティを省略した場合、80 が利用されます。 | ||||
| SSL_PORT=\"HTTPSポート番号\" | SSL_PORT には、HTTPSポート番号を設定します。このプロパティを省略した場合、443 が利用されます。 | ||||
| ADDLOCAL=\"インストールする機能\" | ADDLOCAL には、インストールする機能を設定します。
|
実行例
WebOTX AS Express を「C:\TEST\WebOTX」配下にインストールし、JDKは「C:\JDK\JDK1.7.0_17」を利用し、「WebOTX Webサーバ2.2」を選択して、HTTPポート番号に「8080」、HTTPSポート番号に「8443」を利用する場合
<DVDドライブ>:\EXP\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Expressのライセンスキー\" INSTALLDIR=\"C:\Test\WebOTX\" JAVA_HOME=\"C:\JDK\JDK1.7.0_17\" ADDLOCAL=\"WebServer,WebSv_22\" PORT=\"8080\" SSL_PORT=\"8443\" /qr"
| プロパティ | 説明 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| INSTALLDIR=\"WebOTX Administratorインストール先\" | INSTALLDIR には、WebOTXインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、<Windowsドライブ>:WebOTX にインストールされます。 | ||||||
| JAVA_HOME=\"JDKインストール先\" | JAVA_HOME には、JDKインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、以下の順にJDKのパスを検索します。
|
||||||
| ADDLOCAL=\"インストールする機能\" | ADDLOCAL には、インストールする機能を設定します。
|
実行例
WebOTX Adminsitrator を「C:\TEST\WebOTX」配下にインストールし、JDKは「C:\JDK\JDK1.7.0_17」を利用し、「ダウンローダ管理ツール」を選択する場合
<DVDドライブ>:\ADM\setup.exe /v"LIC_KEY=\"Administratorのライセンスキー\" INSTALLDIR=\"C:\Test\WebOTX\" JAVA_HOME=\"C:\JDK\JDK1.7.0_17\" ADDLOCAL=\"JMX,Download" /qr"
| プロパティ | 説明 | |||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| INSTALLDIR=\"WebOTX Clientインストール先\" | INSTALLDIR には、WebOTXインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、<Windowsドライブ>:\Program Files\NEC\WebOTX にインストールされます。 | |||||||||||||||||||||||
| JAVA_HOME=\"JDKインストール先\" | JAVA_HOME には、JDKインストール先を設定します。このプロパティを省略した場合、以下の順にJDKのパスを検索します。
|
|||||||||||||||||||||||
| ADDLOCAL=\"インストールする機能\" | ADDLOCAL には、インストールする機能を設定します。
|
|||||||||||||||||||||||
実行例
WebOTX Client を「C:\WebOTX」にインストールし、「JDBCデータソース」、「JMS」をインストールする場合
<DVDドライブ>:\CLI\setup.exe /v"INSTALLDIR=\"C:\WebOTX\" ADDLOCAL=\"JAVA,JAVA_DataSource,JAVA_JMS\" /qr"
以下の製品は、インストーラを直接起動することにより、ライセンスキーのみの入力でインストールの実行が可能です。
この場合、インストール時に利用されるパラメータは既定値となります。
| 製品名 | 実行ファイル名 |
|---|---|
| WebOTX Application Server Express | <ドライブ>:\EXP\setup.exe |
| WebOTX Administrator | <ドライブ>:\ADM\setup.exe |
| WebOTX Developer | <ドライブ>:\DEV\setup.exe |
<ドライブ>は、DVD-ROMドライブのドライブ文字です。
UNIX版のサイレントインストールでは、サイレントインストール用の設定ファイルをインストーラ(WOINST.SH)に読み込ませて実行します。設定ファイルを作成/確認する機能及び設定ファイルの内容に従いインストールを実行する機能を提供します。 サイレントインストールの対象となる製品は以下の通りです。
・サイレントインストール用の設定ファイルの作成
以下の手順でサイレントインストール用の設定ファイルを作成します。
root> ./WOINST.SH --make-silent-file=filename
root> ./WOINST.SH -m filename
上記コマンド実行後は、通常のインストーラ実行時と同じ選択肢に加えてJAVA_HOMEの入力が表示されます。各選択肢及びJAVA_HOMEに対して入力を行うと、入力した値が指定した設定ファイルに保存されます。
・サイレントインストール用の設定ファイルの確認
以下の手順でインストール対象マシンでサイレントインストール用の設定ファイルでインストール可能か確認します。
root> ./WOINST.SH --check-silent-file=filename
root> ./WOINST.SH -c filename
上記コマンド実行後は、サイレントインストール実行時と同じように、インストーラの各選択肢に対して設定ファイルから読み込んだプロパティの値が反映されて表示されます。インストーラの選択に対して設定ファイルの内容が全て入力されると、チェックが正常終了したことを表示してインストールスクリプトは終了します。
・サイレントインストールの実行
以下の手順でサイレントインストール用の設定ファイルをインストーラに読み込ませてインストールを実行します。
root> ./WOINST.SH --silent-file=filename --license=license key
root> ./WOINST.SH -s filename -l license key
上記コマンド実行後は、インストーラの各選択肢に対して設定ファイルから読み込んだプロパティの値が反映されてインストールが実行されます。また、オプションで指定されたライセンスキーを使用して、製品のライセンスを登録します。
実施例
サイレントインストール用の設定ファイルをインストーラを用いて作成します。root> ./WOINST.SH -m /test/install_exp.txt以下の構成でインストールする場合、インストーラの各選択肢に対して[入力値]に従って入力します。
| 選択肢 | 選択値 | 入力値 |
|---|---|---|
| 製品の選択 | WebOTX AS Expressを選択する | 1を入力 |
| JAVA_HOMEの入力 | JDKへの絶対パスを入力する | /usr/java/jdk1.7.0_xxを入力 |
| インストールタイプの入力 | カスタムを選択する | nを入力 |
| 運用管理ユーザの指定 | 指定しない(root) | nを入力 |
| Webサーバの選択 | WebOTX Webサーバ2.2を選択する | 1を入力 |
| SSL module(mod_ssl) for Web Server 2.2のインストール | インストールする | yを入力 |
| ユーザドメインの作成 | デフォルトにする(作成する) | 何も入力せずにエンターキーを押す |
| ユーザドメイン名の指定 | デフォルトにする(domain1) | 何も入力せずにエンターキーを押す |
| HTTPポート番号の指定 | 8080を指定する | 8080を入力する |
| HTTPSポート番号の指定 | 8443を指定する | 8443を入力する |
上記の手順で作成した設定ファイルの内容は以下となります。
※コメントアウトされているプロパティはサイレントインストール時にデフォルト値が使用されます。
OTX_FORMAT_VERSION=910 JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_xx OTX_PRODUCT=exp OTX_INST_TYPE=custom #OTX_ADM_USER= #OTX_ADM_GROUP= OTX_WEBSV_TYPE=websv22 #OTX_USER_DOMAIN= #OTX_DOMAIN_NAME= OTX_HTTP_PORT=8080 OTX_HTTPS_PORT=8443 OTX_OPT_MODSSL=y #OTX_OPT_OTXJDBC= #OTX_OPT_OTXEJMSC=以下のコマンドを実行すると、上記の設定ファイルの内容に従いサイレントインストールを行います。
root> ./WOINST.SH -s /test/install_exp.txt -l license keyサイレントインストールの設定ファイルのプロパティは次の通りです。
| プロパティ名 | プロパティ値の設定内容 | 区分 | オプションの 対象製品 |
備考 |
|---|---|---|---|---|
| OTX_FORMAT_VESRION | 910 (*1) | 必須 | − | サイレントインストール設定ファイルのフォーマットバージョン(固定値) |
| JAVA_HOME | JDKへのインストールパス | オプション | 全製品 | 絶対パスで指定。設定時は環境変数の値より優先して使用。省略時は環境変数の値を使用。環境変数の値が未設定の場合は必須。 |
| OTX_PRODUCT | exp (WebOTX AS Express) adm (WebOTX Administrator) cli (WebOTX Client) |
必須 | − | |
| OTX_INST_TYPE | default (デフォルト) custom (カスタム) |
必須 | − | default (デフォルト)の場合、JAVA_HOME以外のオプションのプロパティは全て未使用 |
| OTX_ADM_USER | WebOTX運用管理ユーザ | オプション | 全製品 | 省略時はWebOTX運用管理ユーザの設定を行わない(ファイルオーナーはroot) |
| OTX_ADM_GROUP | WebOTX運用管理ユーザのグループ | オプション | 全製品 | OTX_ADM_USER定義されている場合は必須 |
| OTX_WEBSV_TYPE | websv22 (WebOTX Webサーバ2.2) intwebsv (内蔵Webサーバ) |
オプション | WebOTX AS | デフォルト値はintwebsv(内蔵Webサーバ) |
| OTX_USER_DOMAIN | y (ユーザドメイン作成) n (ユーザドメイン作成しない) |
オプション | WebOTX AS | デフォルト値はy (ユーザドメイン作成) |
| OTX_DOMAIN_NAME | ユーザドメイン名 | オプション | WebOTX AS | デフォルト値はdomain1 (*2) |
| OTX_HTTP_PORT | HTTPポート番号 | オプション | WebOTX AS | デフォルト値はOTX_ADM_USERが未定義の場合は80、定義している場合は8080(*3) |
| OTX_HTTPS_PORT | HTTPSポート番号 | オプション | WebOTX AS | デフォルト値はOTX_ADM_USERが未定義の場合は443、定義している場合は8443。(*3) WebOTX Webサーバ2.2選択かつOTX_OPT_MODSSL未定義時は本プロパティは未使用 |
| OTX_OPT_MODSSL | [Webサーバ用SSL通信モジュール] y (インストールする) n (インストールしない) |
オプション | WebOTX AS | WebOTX Webサーバ2.2を選択かつ、WebOTX Webサーバ2.2でSSL通信を行う場合に選択 デフォルト値はn (インストールしない) |
| OTX_OPT_OTXJDBC | [JDBCデータソース] y (インストールする) n (インストールしない) |
オプション | WebOTX Client | JDBCデータソースを使用する場合に選択 デフォルト値はy (インストールする) |
| OTX_OPT_OTXEJMSC | [JMSクライアント] y (インストールする) n (インストールしない) |
オプション | WebOTX Client | JMSクライアントを使用する場合に選択 デフォルト値はy (インストールする) |
*1 インストール対象製品追加やプロパティに関する変更等のサイレントインストール設定ファイルのフォーマット変更時に、フォーマットバージョンの値は更新されます。
*2 ドメイン名の命名規則は以下の通り。
*3 運用管理ユーザを利用する場合、OSの制約上、ポート番号として1024番以下の番号を利用することができません。
WebOTXをインストールした後に行う必要のある作業について、OSごとに説明します。
さらにデータベースを使用する場合に行う作業についてアプリケーションの言語毎に説明します。
Windows版でWebOTX Application Serverをインストール後に行う必要のある作業について説明します。
WebOTX ASのインストーラは、セットアップ中にいくつかのWebOTXサービスをOSに登録します。 それらは、OS起動と共に開始するように設定されます。 そのため、インストール・セットアップを終えた後にマシンを再起動すると、WebOTXのサービスが起動している状態になります。
[ 4. 動作確認 > 4.1. Windows ] で説明される方法にしたがって、セットアップ中に作成された 2つのドメイン「WebOTXAdmin」と「domain1」の動作状態を確認することによって、ドメインが正しく作成されていることを確認します。
WebOTXで利用するポート番号が起動済みの他のプログラムで利用しているポート番号と重複している場合、ドメインの生成に失敗する場合があります。
ドメインの生成に失敗した場合には、起動済みのプログラムの停止や、netstatコマンドなどを参照してポート番号の重複を解消してから、次のコマンドを起動しドメインを再生成してださい。
> ${AS_INSTALL}\ant_setup.bat
WebOTX ASが使用するポート番号が OSの一時ポートの割り当て範囲と重複していた場合、 WebOTX ASのサービスに定義されているポートが別のアプリケーションによって先に使用されることが原因で WebOTXの起動に失敗するなどの問題を引き起こすことがあります。
Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 をご利用の場合、ポート番号「49152〜65535」が一時ポート範囲となります。
なお、OSの一時ポートの範囲が既定値のままであり、ドメインも既定値で作成している場合、ポート番号は重複しません。
このため、以下の手順を実施して頂く必要はございません。
ドメインの利用するポート番号をOS既定の一時ポート対象範囲内に設定した場合など、一時ポート対象範囲を変更する際は、以下の手順を実施してください。
> netsh int ipv4 show dynamicport tcp > netsh int ipv4 show dynamicport udp
======================================= プロトコル tcp の動的ポートの範囲 --------------------------------- 開始ポート : 49152 ポート数 : 16384 =======================================
上記の場合、一時ポートの範囲は、49152〜65536となります。この範囲のポートをドメインが使用していないかを、確認してください。
> netsh int ipv4 set dynamicport tcp start=XXXXX num=YYYYY > netsh int ipv4 set dynamicport udp start=XXXXX num=YYYYY
XXXXXには一時ポートの開始ポート、YYYYYには一時ポートとして使用するポート数を設定してください。
Caution
WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを利用する場合は、この作業は不要です。[2.3.1.4. マシンの再起動
]に進んでください。
WebOTX ASでは、HTTP/HTTPS サービスに対して、サーブレットやJSPが動作する機能層のWebコンテナと、WebOTXの外部で動作する Web サーバとを連携させることができます。 サポートするWebサーバは、次のとおりです。
それぞれの Web サーバでサポートする OS は表 2.3.1.3-1 のようになります。
Caution
アドバンスドモードでは、WebOTX Webサーバと Apache HTTP Server のみサポートしています。
| Webコンテナの動作モード | Webサーバ | Windows (x86) | Windows (x64) |
|---|---|---|---|
| スタンダードモード | WebOTX Webサーバ 2.2 | ○ | ○ |
| Apache HTTP Server 2.2 | ○ | ○ | |
| Microsoft Internet Information Services (IIS) |
○ | ○ | |
| アドバンスドモード | WebOTX Webサーバ 2.2 | - | - |
| Apache HTTP Server 2.2 | - | - |
※ 表中の記号の意味は「○」はサポートする、「-」はサポートしない
連携させることにより、HTTP/HTTPS サービスは外部 Web サーバとして公開し、HTTPリクエストがサーブレットのコンテキストであった場合は、外部 Web サーバが WebOTX AS 内部の Web コンテナへリクエストを転送して、Web コンテナで処理するようになります。
このような構成をとる場合、WebコンテナとWebサーバの連携設定を行なう必要があります。
この設定は、ご利用の環境により異なります。
次の表を参照して、必要な設定作業を確認してください。
| 利用するWebサーバ | WebコンテナとWebサーバのインストールマシン | 必要な作業 |
|---|---|---|
| WebOTX Webサーバ | 同一 | なし |
| 別々 | Webコンテナ動作マシンでは、WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用するようにインストールした場合のみ、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。 |
|
| Microsoft Internet Information Services (IIS) |
同一 | 下記 a.〜e.を実施。 |
| 別々 | Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。 Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。 |
|
| Apache HTTP Server | 同一 | 下記 a.、b.、d.、e.を実施。 |
| 別々 | Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。 Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。 |
以降は、WebコンテナとWebサーバの連携設定を説明しています。 ご利用の環境に合わせて、必要な設定作業を行ってください。
Caution
Webコンテナの環境設定には、注意事項があります。作業を開始する前に必ず、
[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 >
3.1.1. 環境設定 >
環境設定時の注意事項について] を確認してください。
インストール時に、WebOTX Webサーバをインストールしなかった場合、
デフォルトで内蔵Webサーバが使用される設定がされています。
ここでは、内蔵Webサーバを使用する設定から、外部Webサーバを使用する設定に変更する手順について説明しています。
最初に、[スタート]-[プログラム]-[WebOTX]-[運用管理コマンド]から運用管理コマンドを起動してください。
otxadmin> get server.http-service.virtual-server.server.network-listeners上記コマンドの実行結果が下記のようになっていた場合、内蔵Webサーバを使用する設定になっているため、下記の手順に従い設定を行ってください。
server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=http-listener-1,http-listener-2,ajp-listener-1実行結果が下記のようになっていた場合、既に外部Webサーバを使用する設定になっているため、[b. ドメインと外部Webサーバの停止]に進んでください。
server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=ajp-listener-1
otxadmin> list-domains停止状態の場合、以下のコマンドで起動してください。
otxadmin> start-domain <ドメイン名>
Javaベースの内蔵Webサーバを利用する設定から、外部Webサーバを利用する設定に変更します。
以下のコマンドを実行してください。
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号> otxadmin> set server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=ajp-listener-1 otxadmin> logout otxadmin> exit
(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
先の設定情報は、WebOTXサービスを再起動した後に WebOTXドメインで認識されて動作します。
WebOTX AS Agent Service
運用管理コマンドでドメインを停止する場合は、以下のコマンドを実行してください。
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号> otxadmin> stop-domain <ドメイン名> otxadmin> logout otxadmin> exit
(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
WebコンテナとWebサーバを別々のマシンで動作させる場合、 外部Webサーバ動作マシンにWebOTXをインストールしておく必要があります。 作業に先立って、外部Webサーバ動作マシンにWebOTXのインストールを行なってください。 なお、WebOTXのインストールには、WebOTXのライセンスが必要になります。
Caution
IISと連携する場合、注意事項があります。[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 >
3.1.3. Webサーバ連携 >
IIS動作マシンにWebOTXをインストールしない場合]を確認してください。
IISと連携する場合、Webサーバー(IIS)の役割サービス「ISAPI 拡張」および「ISAPI フィルター」がインストールされている必要があります。また、環境設定ツールを使用して連携設定するためには、役割サービス「IIS6メタベース互換」がインストールされている必要があります。インストールされていない場合、以下の手順でインストールを行ってください。
ドメインを停止した状態で、外部Webサーバに対してWebOTXと連携することを定義します。 この操作は、GUIツールを用いて行います。

図2.3.1.3-1
| 設定項目 | 説明 | |
|---|---|---|
| Webコンテナの情報 | ドメインディレクトリ | Webサーバと連携するWebコンテナのドメインを指定します。 ドメインの指定例を次に示します。
|
| Webサーバの情報 | 種別 | Webコンテナと連携するWebサーバの種別を選択します。 既定値は「Internet Information Services (IIS)」です。 Apache HTTP Server 2.2.24 以降やWebOTX Web Server 2.2 を使用する場合には「WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)」を選択します。 |
| インストールディレクトリ | Webコンテナと連携するWebサーバのインストールディレクトリを指定します。 「Internet Information Services (IIS)」を選択した場合、指定する必要はありません。 「WebOTX Web Server 2.2 (Apache2.2)」を選択した場合、${AS_INSTALL}\WebServer22 を選択してください。 「WebOTX Web Server 2.2」を指定する場合の指定例を次に示します。
|
|
| 連携ポート番号 | WebコンテナとWebサーバとの連携に使用するポート番号を指定します。 domain1の既定値は「8099」です。 | |
| 名称 | IISを使用する場合には、「Webサイトの識別名」を指定します。 | |
| Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプション | Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプションを選択します。 「動的反映有り」を選択した場合、動的反映が常に有効になります。動的反映とは新規に配備されたコンテキストに対するリクエストが来た場合、Webコンテナに対してコンテキスト問い合わせのクエリを送信することにより、コンテキスト名をWebサーバに動的に反映する機能です。 「動的反映1回のみ(Webサーバ起動時に1回のみ動的反映を行う)」を選択した場合、Webサーバ起動時に1回のみ動的反映が行われます。 |
|
Webコンテナが動作するマシンと、Webサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバが読み込む設定ファイルの変更が必要になります。下記の手順に従い、変更してください。
Webコンテナが動作するマシンとWebサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバマシン上の${INSTANCE_ROOT}\config\WebCont配下、workers.propertiesファイルの変更が必要になります。このファイルは環境設定ツールの実行により初期化されるため、環境設定ツール実行後に下記の設定変更を行ってください。
下記の項目を必要に応じて変更してください。
worker.ajp13.port=<連携ポート番号> worker.ajp13.host=<連携するドメインのホストのアドレス>
また、この構成で動的反映をオフにした場合、新規配備後は設定ファイルの手動更新が必要になります。
動的反映・設定ファイルの更新については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.4. Webコンテナ > 1.4.4. Webサーバプラグイン定義ファイルの設定方法 > 1.4.4.1. 動的反映しない設定方法 ] を参照してください。
IISの基本認証の設定ができていないと、認証を行うWebアプリケーションにログインすることができません。
以下の順に作業を行ってください。
IISマネージャを起動し、左画面で連携設定対象のWebサイトを選択し、中央画面の「認証」をクリックして開きます。「基本認証」を有効、「Windows認証」を無効(「Windows認証」をインストールしていなければ不要です)、「匿名認証」を無効に設定します。
※「匿名認証」を無効にしている場合、IISへのアクセスの際に認証が必要になるため、一般のWebアプリケーションへのアクセス時にも認証が必要となります。認証画面ではWindowsシステムに存在するいずれかのユーザでログインしてください。
IIS で基本認証を行う場合、Windowsシステムに認証を行うユーザが登録されている必要があります。 以下のいずれかの方法で対応してください。
IIS と連携する場合、IIS のワーカプロセスの実行ユーザが 以下のレジストリで指定されている設定ファイルに対して 必要な権限を持っている必要があります。
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\WebOTX WebContainer\Isapi Redirector\1.0
| 名前 | デフォルト値 | 必要な権限 |
|---|---|---|
| log_file | ${INSTANCE_ROOT}\logs\web\isapi.log | 書き込み |
| worker_file | ${INSTANCE_ROOT}\config\WebCont\workers.properties | 読み取り |
| worker_mount_file | ${INSTANCE_ROOT}\config\WebCont\uriworkermap.properties-auto | 読み取り |
以上の設定を再認識させるために、マシンを再起動してください。
WebOTX ASを起動した状態でOSのシャットダウンを行うと、OSによりWebOTX ASのプロセスが強制終了し、イベントログに以下のような警告ログが出力されます。
(※)どちらかのみ出力される場合もあります
OTX01205161: 予期せぬイベントにより、システム内部からアプリケーションサーバのシャットダウン要求が行われました。 (com.nec.webotx.enterprise.system.core)
Handle the signal : SIGTERM(15) [<ドメイン名>]
この問題を回避するためにWindows標準のシャットダウンスクリプトの登録を行ってください。以下に手順を示します。
以下の一行を内容として含むスクリプトwoShutdown.batを作成し、C:\WINDOWS\system32\GroupPolicy\Machine\Scripts\Shutdownまたは環境に合わせた誤って削除されることのない場所に保存します。
net stop WebOTXAgentService

図2.3.1.9-1

図2.3.1.9-2
これらの作業完了後[ 2.3.4. データベースを使用するための準備作業 (Java) ]に進んでください。
Windows版のWebOTX Clientをインストールした後に行う作業はありません。
Linux でWebOTX AS Express をインストールした場合、次の作業を行います。
「インストール」の作業を終えた現在、まだWebOTXのサービスは起動していない状態にあります。 ここからの作業は、サービスが停止している最中に行うものと、それらの作業を完了した後にサービスを起動させた状態で行うものがあります。
ここでの作業は全て、rootユーザで行います。 rootユーザでログインしていることを確認してください。
Caution
WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを利用する場合、およびインストール中にユーザドメインを作成しなかった場合は、この作業は不要です。
WebOTX ASでは、HTTP/HTTPS サービスに対して、サーブレットやJSPが動作する機能層のWebコンテナと、WebOTXの外部で動作する Web サーバとを連携させることができます。 サポートするWebサーバは、次のとおりです。
それぞれの Web サーバでサポートする OS は表 2.3.3.1-1 のようになります。
Caution
アドバンスドモードでは、WebOTX Webサーバと Apache HTTP Server のみサポートしています。
| Webコンテナの動作モード | Webサーバ | Linux (x86) | Linux (x64) |
|---|---|---|---|
| スタンダードモード | WebOTX Webサーバ 2.2 | ○ | ○ |
| Apache HTTP Server 2.2 | ○ | ○ | |
| アドバンスドモード | WebOTX Webサーバ 2.2 | - | - |
| Apache HTTP Server 2.2 | - | - |
※ 表中の記号の意味は「○」はサポートする、「-」はサポートしない
※ WebOTX AS ExpressがサポートするWebコンテナの動作モードはスタンダードモードのみです。
連携させることにより、HTTP/HTTPS サービスは外部 Web サーバとして公開し、HTTPリクエストがサーブレットのコンテキストであった場合は、外部 Web サーバが WebOTX AS 内部の Web コンテナへリクエストを転送して、Web コンテナで処理するようになります。
このような構成をとる場合、WebコンテナとWebサーバの連携設定を行なう必要があります。
この設定は、ご利用の環境により異なります。
次の表を参照して、必要な設定作業を確認してください。
| 利用するWebサーバ | WebコンテナとWebサーバのインストールマシン | 必要な作業 |
|---|---|---|
| WebOTX Webサーバ | 同一 | なし |
| 別々 | Webコンテナ動作マシンでは、WebOTX内蔵型のJavaベースのWebサーバを使用するようにインストールした場合のみ、下記 a.、b.を実施。
Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。 |
|
| Apache HTTP Server | 同一 | 下記 a.、b.、d.、e.を実施。 |
| 別々 | Webコンテナ動作マシンでは、下記 a.、b.を実施。 Webサーバ動作マシンでは、下記 c.、d.、e.を実施。 |
以降は、WebコンテナとWebサーバの連携設定を説明しています。 ご利用の環境に合わせて、必要な設定作業を行ってください。
Caution
Webコンテナの環境設定には、注意事項があります。作業を開始する前に必ず、
[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 >
3.1.1. 環境設定 >
環境設定時の注意事項について] を確認してください。
インストール時に、WebOTX Webサーバをインストールしなかった場合、
デフォルトで内蔵Webサーバが使用される設定がされています。
ここでは、内蔵Webサーバを使用する設定から、外部Webサーバを使用する設定に変更する手順について説明しています。
root> /opt/WebOTX/bin/otxadmin
otxadmin> list-domains停止状態の場合、以下のコマンドで起動してください。
otxadmin> start-domain <ドメイン名>
otxadmin> get server.http-service.virtual-server.server.network-listeners上記コマンドの実行結果が下記のようになっていた場合、内蔵Webサーバを使用する設定になっているため、下記の手順に従い設定を行ってください。
server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=http-listener-1,http-listener-2,ajp-listener-1実行結果が下記のようになっていた場合、既に外部Webサーバを使用する設定になっているため、[b. ドメインと外部Webサーバの停止]に進んでください。
server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=ajp-listener-1連携設定を行うドメインが複数存在する場合は、ドメインごとに [a. WebOTXドメインへの外部Webサーバ連携の設定]を行ってください。
Javaベースの内蔵Webサーバを利用する設定から、外部Webサーバを利用する設定に変更します。
以下のコマンドを実行してください。
otxadmin> set server.http-service.virtual-server.server.network-listeners=ajp-listener-1 otxadmin> logout otxadmin> exit
先の設定情報は、WebOTXサービスを再起動した後に WebOTXドメインで認識されて動作します。
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号> otxadmin> stop-domain <ドメイン名> otxadmin> logout otxadmin> exit
(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
WebコンテナとWebサーバを別々のマシンで動作させる場合、 外部Webサーバ動作マシンにWebOTXをインストールしておく必要があります。 作業に先立って、外部Webサーバ動作マシンにWebOTXのインストールを行なってください。 なお、WebOTXのインストールには、WebOTXのライセンスが必要になります。
Caution
IISと連携する場合、注意事項があります。[注意制限事項 > 3. Webコンテナ > 3.1. 注意事項 >
3.1.3. Webサーバ連携 >
IIS動作マシンにWebOTXをインストールしない場合]を確認してください。
外部Webサーバ種別毎で、必要な作業はありません。
ドメインを停止した状態で、外部Webサーバに対してWebOTXと連携することを定義します。 この操作は、シェル・スクリプトを用いて行います。
root> cd /opt/WebOTX/bin
./setconf.sh と入力し環境設定ツールを起動してください。
root> ./setconf.sh
Please enter a domain directory. [/opt/WebOTX/domains/domain1]
外部Webサーバと連携するWebコンテナが動作するドメインのディレクトリを指定してください。
(既定値: /opt/WebOTX/domains/domain1)
Please enter Web server installation directory. [/opt/WebOTX/WebServer22]
連携する外部Webサーバのインストールディレクトリを指定します。
WebOTXにバンドルされている「WebOTX Web Server 2.2」を選択した場合は「/opt/WebOTX/WebServer22」を指定してください。
(既定値: /opt/WebOTX/WebServer22)
Please select context name dynamic reflection option of Web application.[1] 1. Dynamic reflection option is on. 2. Dynamic reflection option is once. (Note: When a Web server starts, you do dynamic reflection once. When you deployed a Web application, you have to reboot a Web server.)
Webアプリケーションのコンテキスト名動的反映オプションを選択してください。
「1. Dynamic reflection option is on.」を選択した場合、動的反映が常に有効になります。動的反映とは新規に配備されたコンテキストに対するリクエストが来た場合、Webコンテナに対してコンテキスト問い合わせのクエリを送信することにより、コンテキスト名をWebサーバに動的に反映する機能です。 「2. Dynamic reflection option is once.」を選択した場合、Webサーバ起動時に1回のみ動的反映が行われます。
The following information has been set. WebOTX Web Container installation directory:/opt/WebOTX Domain directory:/opt/WebOTX/domains/domain1 Web server:WebOTX Web Server 2.2(Apache2.2) Web server installation directory:/opt/WebOTX/WebServer22 Port for communication with WebOTX Web Container:8099 Web server plugin dynamic reflection option:on Would you like to continue?(y/n)
情報に誤りがなければ「y」を入力して環境設定し、 誤りがある場合は「n」を入力して処理を中断してください。 中断した場合は、再度 setconf.sh
を起動して環境設定を行ってください。
Web server setting is completed.
途中でエラーになった場合は、再度 setconf.sh を実行してください。
Webコンテナが動作するマシンと、Webサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバが読み込む設定ファイルの変更が必要になります。下記の手順に従い、変更してください。
Webコンテナが動作するマシンとWebサーバが動作するマシンが別マシンである場合、Webサーバマシン上の${INSTANCE_ROOT}\config\WebCont配下、workers.propertiesファイルの変更が必要になります。このファイルは環境設定ツールの実行により初期化されるため、環境設定ツール実行後に下記の設定変更を行ってください。
下記の項目を必要に応じて変更してください。
worker.ajp13.port=<連携ポート番号> worker.ajp13.host=<連携するドメインのホストのアドレス>
また、この構成で動的反映をオフにした場合、新規配備後は設定ファイルの手動更新が必要になります。
動的反映・設定ファイルの更新については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.4. Webコンテナ > 1.4.4. Webサーバプラグイン定義ファイルの設定方法 > 1.4.4.1. 動的反映しない設定方法 ] を参照してください。
UNIX 環境において、syslog へのログ出力に rsyslog または syslog-ng を利用する場合、既定の状態ではrsyslog または syslog-ng のデーモンプロセスへの UDP 接続が可能な設定ではありません。WebOTX_AS_Agent をプレフィックスに持つ WebOTX Application Server のログ出力では、デーモンプロセスに対しUDP 接続する必要があるため、既定の状態では syslog にログを出力することができません。
rsyslog または syslog-ng を利用する場合、[ 高度な管理と運用サイクルガイド > 4. 監視 > 4.2. ログ監視 > 4.2.2. syslog ] に記載した手順を実施して、UDP 接続の待ち受けを有効化してください。
なお、Red Hat Enterprise Linux 6 Server (6.1 以降) では rsyslog が既定で利用されます。 該当のOS環境をご利用の場合は有効化の手順を必ず実施してください。
これらの作業完了後[ 2.3.4. データベースを使用するための準備作業 (Java) ]に進んでください。
JavaアプリケーションでJDBCを使用する場合には、各データベースで次の準備作業を行ってください。 詳細については、各データベースのリファレンスマニュアルでご確認ください。
Oracle での作業DBA_PENDING_TRANSACTIONSビューのSELECT権限が必要です。
JDBCリソースを登録する際に、SELECT権限を持つユーザを設定してください。
JDBCリソースの登録を省略する場合には、トランザクション実行時に使用するJDBCデータソースの定義で指定した全ユーザに対して、SELECT権限を付与してください。
useDatabaseCluster]に「true」を設定した場合、
または、次のバージョン以降のOracleデータベースを使用する場合、ユーザアカウントにsys.dbms_systemパッケージへのEXECUTE権限を付与してください。WebOTX AS Expressは、以上で全ての作業が完了しました。
Standard/Enterpriseでは、CORBA C++アプリケーションも動作する実行基盤を提供しています。 CORBA C++アプリケーションをWebOTX AS上で動作させる場合は、次の項目に進んでください。
C++アプリケーションのサポートはV9.2以降となります。
サーバOSとしてLinuxを利用している場合、次の設定がされている環境ではRMI通信によるリモート接続が行えないため、 運用管理ツールからドメインに接続できないという問題が発生します。
RMI通信によるリモート接続が行えなくなる場合サーバマシンに次の設定がされている場合、RMI通信によるリモート接続ができなくなります。
上記の条件に当てはまる場合、リモート接続を可能とするために、 /etc/hostsファイルから「ホスト名」を削除して、127.0.0.1 に対応するのは localhost のみとしてください。/etc/hostsファイルを編集した後は、WebOTXのサービスを再起動して設定を反映させてください。
# /etc/init.d/WOAgentSvc stop
# /etc/init.d/WOAgentSvc start
/etc/hostsファイルを修正することが出来ない場合、WebOTXがインストールされているマシン上で次の設定を行って下さい。
# /etc/init.d/WOAgentSvc start
# /opt/WebOTX/bin/otxadmin
otxadmin> list-domains次のように表示されれば、起動できています。
List of domains: domain1 running WebOTXAdmin running
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6202 です。
otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名>
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名>
# /etc/init.d/WOAgentSvc stop # /etc/init.d/WOAgentSvc start
ファイアウォールを設定している場合、クライアントマシンからの接続に特定のファイアウォールのブロックを解除する必要があります。詳細は[ リファレンス集 ドメイン構成・環境移行編 > 1. WebOTXの構成 > 1.1. 使用ポート番号 > 1.1.5. ファイアウォールへの例外設定 ]
WebOTXが動作するサーバが複数のネットワークカードを利用している場合、運用管理ツールからドメインへの接続が失敗することがあります。該当する環境を利用している場合、本項目の回避手順を実施してください。
問題の詳細
WebOTXでは、運用管理ツールからドメインに接続する際に、既定ではRMI通信を利用します。
RMI通信では、ドメインの起動時に、RMI通信用にIPアドレスとポート番号を埋め込んだスタブファイルを作成しておきます。そして、運用管理ツールを利用してクライアントから接続があった際に、作成しておいたスタブファイルをクライアントに送付します。スタブファイルを受け取ったクライアントは、スタブファイルに埋め込まれたIPアドレスとポート番号を利用してドメインと通信を行います。
WebOTXが動作するサーバに複数のネットワークカードが設定されている場合、既定では、スタブファイルに埋め込まれるIPアドレスは、いずれかのネットワークカードに設定されているIPアドレスとなります。このため、クライアントから接続できないIPアドレスがスタブファイルに埋め込まれてしまい、クライアントからの接続に失敗する問題が発生することがあります。
この問題を回避するために、次の手順を実施して、スタブファイルに埋め込むIPアドレスを明示的に指定してください。スタブファイルに埋め込むIPアドレスにクライアントが接続できるものを指定することで、クライアントから正常に接続できるようになります。
回避手順
otxadmin> list-domains次のように表示されれば、起動できています。
List of domains: domain1 running WebOTXAdmin running
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6202 です。
otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名、または、IPアドレス>
otxadmin> login --user <管理ユーザ名> --password <管理ユーザパスワード> --port <管理ポート番号>(*) user の既定値は、admin、password の既定値は、adminadmin 、 port の既定値は、6212 です。
otxadmin> create-jvm-options -Djava.rmi.server.hostname=<ホスト名、または、IPアドレス>
WebOTX ASは1ライセンスにつき2コアまで利用可能であり、インストール対象のマシンにマルチコアCPU及び複数のCPUが搭載されていてコア数の合計値が3以上の場合はライセンスの追加登録が必要です。
(2つ以上のプロセッサコアを1個のパッケージに集積したマイクロプロセッサをマルチコアと呼びます。)
製品ライセンスの追加登録は、OTXLAddコマンドを使用します。
Windowsの場合は[ 2.4.2. Windows ]、Linuxの場合は[ 2.4.3. Linux ]を参照してください。
WebOTX AS製品と必要なライセンス数の数え方の関係について説明します。
インストール対象のマシンに搭載されているCPUのコア数の合計値をカウントして、表2.4.1-1に記載されているライセンス数分登録します。
物理マシンの場合は、対象マシンに搭載している全CPUのコア数の合計値が対象となります。
仮想マシンの場合、インストール対象の仮想マシンに割り当てるコア数の合計値が対象となります。
※Expressには最大2CPUソケットかつ最大12コアまでの制限があります。詳細は[ 1. 使用上の条件 > 1.3. 製品の諸元制限について > 1.3.1. WebOTX Application Server Express]を参照してください。
「4 (コア) x 2 (個) = 8 コア」 -> 登録するライセンス数 4(例2) 対象マシンが物理マシンかつヘキサコアCPUを2個搭載
「6 (コア) x 2 (個) = 12 コア」 -> 登録するライセンス数 6(例3) 対象マシンが仮想マシンかつ3コア割り当て
「3 コア」 -> 登録するライセンス数 2
| 総コア数 | 1 - 2 | 3 - 4 | 5 - 6 | 7 - 8 | 9 - 10 | 11 - 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 登録するライセンス数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
Built-in-Administratorユーザ、もしくは管理者権限のあるユーザでログインし、Windowsのサービス画面からWebOTX関連のサービスを全て停止した後、次の手順のとおりライセンスの登録作業を行ってください。
>OTXLAdd
"Please Input License Code" と表示されたら製品の「ライセンスキー」を入力します。"Command Succeeded." と表示され OTXLAdd コマンドが終了します。OTXLAddコマンドを複数回実行して各製品のライセンス登録を行ってください。>OTXLChk
ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、 ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。
OTXLDelコマンドを使用します。
Express の場合 ※ライセンスを複数登録している場合は一つだけ削除されます。
>OTXLDel 2
Administrator の場合
>OTXLDel 6
rootユーザでログインし、WebOTX関連のサービスを全て停止した後、次の手順のとおりライセンスの登録作業を行ってください。
root> /opt/share.nec/bin/OTXLAdd
"Please Input License Code" と表示されたら製品の「ライセンスキー」を入力します。"Command Succeeded." と表示され OTXLAdd コマンドが終了します。OTXLAddコマンドを複数回実行して各製品のライセンス登録を行ってください。root> /opt/share.nec/bin/OTXLChk
ライセンス登録を行ったのにライセンス情報が表示されない場合は、 ライセンス登録作業が失敗している可能性があります。 次の点に注意しながら再度ライセンス登録を行ってください。
OTXLDelコマンドを使用します。
Express の場合 ※ライセンスを複数登録している場合は一つだけ削除されます。
root> /opt/share.nec/bin/OTXLDel 2
Administrator の場合
root> /opt/share.nec/bin/OTXLDel 6