1. Web版統合運用管理コンソール

1.1. Web版統合運用管理コンソールとは

Web版統合運用管理コンソールとは、以前の WebOTXでは各コンポーネントが個々に提供していた運用管理コンソールを、JMXをベースとして統合したものです。Web版統合運用管理コンソール(以降、コンソール)は、Webアプリケーションとして動作します。

1.2. コンソールの利用方法

コンソールは Webブラウザを起動し、下記のアドレスにアクセスすることにより実行します

http://<ホスト名>:<ポート番号>/manager/

Windows の場合は、スタートメニュー - プログラム - WebOTX - Web版統合運用管理コンソール からも起動できます。
ポート番号は、domain.xml 内の <network-listener name="admin-listener" …>要素の port 属性の値です。既定値は "5858" です。
運用管理コマンドでは、以下のコマンドで確認することができます。

otxadmin> get server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port

1.3. コンソールの GUI の紹介

1.3.1. メイン画面

コンソールのメイン画面は、リンクバー、メニュービュー、ツリービュー、メインビュー、 履歴・変更・検索結果ビュー、ログビューから構成されます。画面を次に示します。

詳しくは各ビューの紹介を参照してください。


図1.3.1-1

 

コンソール画面の表示サイズはユーザマシンの設定(解像度)により、自動的に調整されます。

使用の便利性のため、「1208*1024」以上を推奨します。

1.3.2. リンクバー

選択された管理対象のパスは画面のリンクバー領域に表示します:


図1.3.2-1

リンクバーには、ツリー構造が表示されます。親ノードをクリックすることで、親ノードの画面をメイン画面に表示します。

例で説明します:

リンクバーに表示している内容はdomain1 -> アプリケーションサーバ->JavaEEサーバで、メイン画面に、JavaEEサーバの属性画面が表示されています。


図1.3.2-2

リンクバーで、親ノードのアプリケーションサーバ のリンクをクリックすると、メイン画面はアプリケーションサーバ の関連の画面に遷移します、また、リンクバーにアプリケーションサーバ までのノードを表示します。


図1.3.2-3

1.3.3. メニュービュー

メニュービューで画面表示や属性の表示などの設定ができます。


図1.3.3-1

表1.3.3-1
項目 説明
「ビューの表示」 ビューを示すかどうかの設定を行います。[1.3.3.1. ビューの表示]を参照してください。
「設定」 ユーザのカスタマイズ値を保存します。[1.3.3.2. 設定]を参照してください。
「ドメイン管理」 管理ドメインに接続し、各ドメインを操作します。[1.3.3.4. ドメイン管理]を参照してください。
「モニター」 監視したいMOの追加、削除、操作などを行います。[1.3.3.5. モニター]を参照してください。
「リフレッシュ」 接続サーバからドメインの最新情報を取得し、コンソールの画面を更新します。[1.3.3.3. リフレッシュ] を参照してください。
「ログアウト」 現在ログインしているユーザをログアウトします。[1.4.2. ログアウト]を参照してください。
「ヘルプ」 ヘルプを表示します。

1.3.3.1. ビューの表示

コンソールではログビューと履歴・変更・検索結果ビューを提供しています。ここではビューの表示可否の設定ができます。


図1.3.3.1-1

ログにチェックを入れた場合、コンソール画面の一番下に、ビューを表示します。

履歴・変更・検索結果にチェックを入れた場合、コンソールのツリービューの下方に、ビューを表示します。

1.3.3.2. 設定

コンソールで提供しているシステム設定機能について説明します。システム設定機能は、ユーザが必要に応じてコンソールでの情報表示レベルなどを変更するために使用します。

メニュービューで「設定」をクリックすると、「システム設定」ウインドウを表示します。「システム設定」ウインドウの説明を次に示します。

システム設定ウインドウ:


図1.3.3.2-1

表1.3.3.2-1
項目 説明
設定項目 「画面表示設定」と「オプション」の二つのタブでシステム設定の設定項目を表示します
「OK」ボタン 変更したシステム設定値を サーバに保存します。
変更した設定値は設定の直後から有効になります。
「キャンセル」ボタン 変更したシステム設定値を保存せずに、「システム設定」ウインドウを閉じます。

画面表示の設定:

管理対象は重要度によって表示を制御する 画面で基本レベル〜全レベルの表示レベルの値を設定することができます。基本レベルは、ユーザの関心度が最も高いことを示しています。全レベルはあまり重要性のない、特別な場合だけ必要な情報であることを意味しています。JMX仕様では設定値について明確に規定されていないので、WebOTXでは以下のガイドラインを設定しています。

表1.3.3.2-2
項目 説明 既定値
「管理対象の表示レベル」 ツリービューに表示する管理対象のレベルを設定します。 基本レベル
「属性の表示レベル」 メイン画面に表示する属性タブのレベルを設定します。 基本レベル
「操作の表示レベル」 メイン画面に表示する操作ページの操作のレベルを設定します。 基本レベル
「パラメータの表示レベル」 メイン画面に表示する操作ページのパラメータのレベルを設定します。 基本レベル

オプションの設定:

システム設定画面から、「オプション」のタブを選択することで、設定情報保存項目を設定することができます。


図1.3.3.2-2

オプションのタブで設定できる項目は以下のとおりです:

表1.3.3.2-3
項目 説明 既定値
「配備時に指定するコンテキスト名の記述チェックを行う」 アプリケーションを配備する場合、配備時に指定するコンテキストルート名の記述チェックを行うのかどうかを設定します。 ON
「ログの表示レベル」 必要によってログの表示レベルの値を設定することができます:
  • 情報:全てのログを表示します。
  • 警告:警告とエラーのログを表示します。
  • エラー:エラーのログしか表示しません。
情報
「履歴表示数」 履歴ビューで表示する履歴ノード数を設定します。 10
「最大統計数」 統計機能用の最大統計数を設定します。
  • WebSocketが利用できない場合:30/60/90/120から選択できます。
  • WebSocketが利用できる場合:30/60/90/120/240/360/720から選択できます。
30
「サーバからNotificationを受信する」 サーバからNotificationを受信する間隔(秒)を設定します。チェックを外した場合は定期的にNotificationを受信しませんが、何らかの操作を行ったタイミングではNotificationを受信します。 3

1.3.3.3. リフレッシュ

サーバから最新の情報を取得して、画面に表示します。リフレッシュ後は「ようこそ」画面を表示し、他のビューは全て初期化されます。

コンソールで何か変更を行っている場合、リフレッシュボタン押下時に、確認ダイアログを表示します。「はい」をクリックした場合、変更された内容を廃棄して、画面を最新表示します。


図1.3.3.3-1

1.3.3.4. ドメイン管理

「ドメイン管理」ボタンによって、WebOTXの管理サーバを接続し、各ドメインを設定、操作することができます。詳しい内容は[1.8. ドメイン管理]を参照してください。

1.3.3.5. モニター

「モニター」ボタンによって、モニターの追加、削除、開始、停止を行うことができます。「モニター」ボタンを押下すると、次のようなリストが表示されます。詳しい内容は[1.10. モニター管理]を参照してください。


図1.3.3.5-1

リストで表示された操作により、モニターの追加、削除、開始、停止を行うことができます。

1.3.4. ツリービュー

サーバから取得したドメインの構成情報をツリー形式でこの領域に表示します。ユーザドメインで管理されている全ての 管理対象を取得し、その親子関係を元にツリーに表示します。ツリーは次のとおりです。


図1.3.4-1

ツリーに表示される内容は「システム設定」の「オプション」-「サーバからNotificationを受信する」の設定にしたがって、管理ノードの追加や削除などが行われた場合に自動的に更新されます。

配備されているWebモジュールのタイプが「system-all」の場合、ツリーに表示しません。また、コンソールの関連管理対象も表示しません。

1.3.4.1. 管理対象のアイコン一覧

表1.3.4.1-1
MO タイプ アイコン MO タイプ アイコン
Default Server
WebOTXAdminDomain Ejb
Application Webmodule
Ejbmodule Webserver
Web_component Resources
Service mail-resource
Jdbc-datasource connector-resource
persistence-manager-factory-resource Container
connector-connection-pool log_service
Java_config jacc provider
monitor_service auth-realm
Security_service StatsHoldBean
audit module servers
http-listener WebOTXSYSTPP
config WebOTXIIOPListener
MonitorBean WebOTXOLFTPListener
WebOTXVDResource WebOTXIIOPResource
Service Repository Web Module
ApplicationClient OSGi Module
Lifecycle Module Web Service

1.3.4.2. 管理対象の状態一覧

管理対象アイコンの色によって 管理対象の状態を表示します。詳細を次に示します。

表1.3.4.2-1
状態 例(JavaEEServer)
starting 黄色
running 緑色
stopping 橙色
stopped 赤色
failed 赤色(アイコンの左下に「×」を追加)

1.3.5. メインビュー

 ツリービューで 管理対象を選択すると、メインビューを表示します。


図1.3.5-1

表示されるタブページの種類には配備、属性、MO情報、操作、統計情報があります。表示されるタブの種類は管理対象によって異なります。また、「設定」の「画面表示設定」-「属性の表示レベル」の設定によっても変わります。

注:「設定」の「画面表示設定」-「属性の表示レベル」で「全レベル」を設定しない場合、「MO情報」タブは表示されません。

表1.3.5-1
項目 説明
「統計情報関連」タブ クリックすると、「統計情報」タブページを表示します。
ドメインノードの下にある「統計情報」ノード以下で表示されます。
「属性情報」タブグループ 管理対象の属性項目をカテゴリによって、複数のタブページで表示します。
「MO情報」タブ クリックすると、「MO情報」を表示します。
「操作」タブ クリックすると、「操作」タブページを表示します。
操作リストで操作を選択する場合、操作に関連するパラメータはこのページで入力を行います。
「更新」ボタン 管理対象の選択された属性のみを更新・再表示します。 選択されたページに変更がない場合、このボタンは使用できません。
「一括更新」ボタン 選択された 管理対象の全属性の情報を更新・再表示します。
「再表示」ボタン 選択された管理対象の全属性の最新情報を取得して再表示します。変更された内容は廃棄されます。
「既定値」ボタン 選択された管理対象の全属性の既定値を取得・再表示します。
「実行」ボタン 選択された管理対象の操作を実行します。このボタンは操作タブでのみ利用できます。操作実行に関する情報(エラーメッセージや正常終了等の情報)はログビューに表示されます。
「配備」ボタン クリックするとアプリケーションを配備します。 このボタンは配備タブでのみ利用できます。 配備に関する情報(エラーメッセージや正常終了等の情報)はログビューに表示されます。
「置換」ボタン クリックするとアプリケーションを置換します。 このボタンは置換タブでのみ利用できます。 置換に関する情報(エラーメッセージや正常終了等の情報)はログビューに表示されます。
「セッション破棄」ボタン Webコンテナはアプリケーションの設定により、セッション情報をJNDIサーバに登録することができます。 「セッション破棄」を実行すると、JNDIサーバに登録されたセッション情報を破棄します。 JNDIサーバに登録されている情報が不正になった場合に使用してください。 ドメインノード下の「アプリケーションサーバ」-「Webコンテナ」ノードでのみ利用できます。

注意:選択した管理対象に関する項目があるのみ、タブやボタンを表示します。

Virtualノード

ツリービューで情報を持っていないノード(以降、Virtualノード)を選択すると、 Virtualノードのサブノードを表示します。
なお、右側で、サブノードをクリックすると、ツリーでそのサブノードをクリックするのと同じく、該当サブノードの情報をメインビューで表示します。


図1.3.5-2

1.3.6. 操作

選択された管理対象に操作がある場合、操作のタブページを表示します、このタブをクリックすると、操作のページが表示されます。

操作ページには二つの領域があります、左側が操作リストの領域、右側が操作内容の領域です。操作のタブページを選択したときは、操作内容の領域には何も表示されません。操作リストの領域から操作を選択してください。


図1.3.6-1

操作リストで操作を選択すると、 操作内容の領域に操作関連の内容を表示し、編集できます。この時、タブ名は選択された操作名となります。


図1.3.6-2

操作内容の領域に関連のパラメータを入力して、「実行」ボタンで操作が実行できます。操作の結果はログビューに表示されます。

1.3.7. 履歴・変更・検索結果ビュー

コンソールでは履歴ビュー、変更ビューと検索結果ビューを提供しています。 このビューは「ビューの表示」と「設定」メニューの設定より表示します。

履歴ビュー

選択した管理対象ノードの履歴はこの履歴ビューに表示されます。操作順に表示され、最新のものが一番上にきます。 履歴ビューに表示されるノードをクリックすると、選択した管理対象ノードのメイン画面を直接表示します。


図1.3.7-1

変更ビュー

未反映の変更がある管理対象ノードは変更ビューに表示され、ノード名は赤になります。 変更内容更新後は、変更ビューから削除されます。


図1.3.7-2

検索結果ビュー

管理対象の表示名と管理対象の属性に対して、検索を行うことができます。

例えば、「サーバ」と入力すると、表示名に「サーバ」を含む管理対象がリストされます。 項目をクリックすると、メインビューに表示します。


図1.3.7-3

管理対象だけではなく、管理対象の属性を検索することもできます。

例えば、ツリービューの「TPシステム」を選択した場合、表示名に「naming」と入力すると、表示名に「naming」を含む属性がリストされます。 項目をクリックすると、メインビューに表示します。

属性の検索結果は管理対象と違い、すべて赤い点で表示されます。


図1.3.7-4

1.3.8. ログビュー

利用者の動作によって、属性の更新、操作の実行など関連ログはログビューに表示されます。


図1.3.8-1



システム設定で以下のログ表示のレベルがあります:

「ログ詳細」のチェックボックスを外す場合、ログの詳細を表示しなくなります。もう一回チェックすると、ログ詳細を表示することになります。

1.3.9. キーボードのサポート

コンソールではキーボードで下記のような操作が行えます:

利用しているブラウザとユーザの設定により、ショートカットキーは異なります。

例えば:IEのブラウザを利用する場合、メインビューで「再表示」ボタンのショートカットキーは: Shift + Alt + B です。

1.3.10. セッションタイムアウト

タイムアウトした場合、ログイン画面へ転送し、「セッションはタイムアウトしました。再接続してください。」というメッセージを表示します。

コンソールのタイムアウト時間の設定:

1.4. ログイン・ログアウト

1.4.1. ログイン

ログイン画面で、ユーザ名と対応のパスワードを正しく入力すると、最新の情報を取得し、「ようこそ画面」を表示します。


図1.4.1-1

ログインに成功すると、下記の初期画面を表示します。


図1.4.1-2

ログインに失敗した場合、ログイン画面に赤い文字のエラーメッセージを表示します。

1.4.2. ログアウト

メニュービューのログアウトボタンで、ログインしているドメインからログアウトすることができます。ボタンをクリックし、ログアウトする前に、確認ダイアログを表示します。「はい」をクリックした場合、全ての保存してない変更が廃棄され、ドメインからログアウトします。


図1.4.2-1

1.5. アプリケーション管理

コンソールではアプリケーション管理の機能を提供しています。アプリケーションサーバに対して、各種類のコンポーネントのアプリケーションの配備・配備解除、配備されたコンポーネントの開始・停止などの管理が行えます。

1.5.1. 機能詳細

1.5.1.1. 配備画面

ツリービューで「アプリケーション」を選択した場合、「配備」ページを表示します。このページから配備操作を行うことができます。

コンポーネントの配備画面は以下の図で表示します。


図1.5.1.1-1

コンポーネントタイプ
「コンポーネントタイプ」の項目で選択できるコンポーネントタイプはサーババージョン・接続先ドメインのエディションによって異なります。選択できるタイプには以下のものがあります。

ファイル
「参照」ボタン、あるいは、IE10/Firefox24/Chrome30にてドラッグ&ドロップで、ローカルマシン上の配備ファイルを選択できます。
ドラッグ&ドロップの場合、ファイル拡張子は以下のものに限定します:
ファイル拡張子説明
.ear Java EEアプリケーションとして配備します。
.jar 「コンポーネントタイプ」がEJBコンポーネント、且つ、選択されたファイルの拡張子がすべて.jarであれば、EJBコンポーネントとして配備します。
「コンポーネントタイプ」がアプリケーションクライアントコンポーネント、且つ、選択されたファイルの拡張子がすべて.jarであれば、アプリケーションクライアントコンポーネントとして配備します。
ドラッグ&ドロップで、複数のファイルを配備するとき、異なる種類の拡張子が混在している場合、jarは、OSGIモジュールとして扱います。
.war Webコンポーネントとして配備します。
.rar リソースアダプタとして配備します。
.cpk CORBAアプリケーションとして配備します。
.spk 共有コンポーネントとして配備します。
「詳細項目の表示」ボタン:
「配備」のタブページには「詳細項目の表示」ボタンがあります。 このボタンをクリックすると、アプリケーション配備の詳細項目を表示します。
「プロパティ」パラメータ:
配備の詳細項目に「プロパティ」パラメータがあります。この項目で配備する際のオプションリストを「キー=値」の形式より指定できます。指定できるオプションとその説明は以下の通りです。
キーデフォルド値説明
jar-signing-alias 署名に使用するセキュリティ証明書の別名 s1as アプリケーションクライアントコンテナJARファイルの署名に使用するセキュリティ証明書の別名を指定します。Java Web Startで権限を必要とするコードを実行する場合、署名が必要となります。
java-web-start-enabled trueまたはfalse true CARでJava Web Startのアクセスを許可するかどうかを指定します。
compatibility v8 なし Java EE 6では、EAR内のJARファイルについての可視性がJava EE 5よりも厳密になっていますので、アプリケーションのJARの可視性について、旧バージョンと互換性を維持するかどうかを指定します。
keepSessions trueまたはfalse false 配備の詳細項目にある「状態保持」パラメータの機能のうち、Webセッションのみに特化したものです。「状態保持」パラメータでの指定が優先されます。
preserveAppScopedResources trueまたはfalse false 再配備時にアプリケーションスコープのリソースを保持するかどうか指定します。
「配備」ボタン:
配備ボタンをクリックすると、配備操作を呼び出します。 配備処理中は、配備処理完了まで、ローディング画面を表示します。 配備処理を完了するとログビューに処理結果メッセージを表示します。
「置換」タブページ:
ツリービューで「アプリケーション」を選択し、「置換」タブページをクリックすると、置換操作画面を表示します。 インタフェースやオペレーション単位に設定した情報を引き継いだまま、配備済みのアプリケーションを置換したい場合は、置換操作を行ってください。
「置換」を行う際、置換するアプリケーションのファイル名は、配備時と同じにしてください。
次に該当する場合のみ、「置換」操作を行えます。該当しない場合は、「配備」操作で強制(再)配備を行ってください。

1.5.1.2. 配備実行

配備実行:

配備画面でアプリケーションの配備が行えます。

配備画面で「コンポーネントタイプ」に配備するコンポーネントのタイプを選択し、 「ファイル」の項目に配備するコンポーネントのファイルを入力します。そして、他の必要の情報を入力して、「配備」ボタンを押して、コンポーネントの配備を行います。

配備成功:

配備成功の場合、配備されたアプリケーションはツリービューのアプリケーションの配下に追加されます。また、配備の情報はログビューに追加されます。


図1.5.1.2-1

配備失敗:

配備失敗の場合、失敗の情報はログビューに表示されます。また、配備失敗の原因となった項目をオレンジの色で表示します:


図1.5.1.2-2

1.5.1.3. コンポーネント操作

配備されたコンポーネントに対していくつかの操作が行えます。

ツリービューでコンポーネントを選択して、メインビューに「操作」のタブページを選択すると、このコンポーネントに対する「開始」、「停止」、「配備解除」などの操作リストが表示されます:


図1.5.1.3-1

この操作リストでコンポーネントの管理ができます。

1.5.1.4. 配備解除

配備されたコンポーネントの操作リストを利用して配備解除することができます。

選択されたコンポーネントの操作リスト一覧で「コンポーネントの配備解除」を選択すると、操作パラメータの領域に配備解除の詳細情報を表示します:


図1.5.1.4-1

配備解除のタブページで「実行」をクリックすると、選択されたコンポーネントが配備解除されます。処理結果の情報はログビューに追加されます。

1.5.1.5. アプリケーション一覧画面

コンソールでは、Webモジュールにアプリケーションの管理画面を提供しています。

ツリービューでWebモジュールのノードをクリックすると、管理画面を表示します。メイン画面は以下の画面に遷移します。

Webモジュールへの「開始」、「停止」、「配備解除」の操作はこのアプリケーションの管理画面で実施できます。


図1.5.1.5-1

表1.5.1.5-1
項目 説明
アプリケーションの名 アプリケーションの名前にリンクが付いています、名前のリンクをクリックすると、アプリケーションの管理画面を表示します。
コマンド アプリケーションへ以下の操作が行えます:
(1) 起動
(2) 停止
(3) 配備解除
操作のログ情報はログビューに記載されます。
セッション廃棄 このボタンを利用して、JNDIサーバに登録されたWebコンテナのセッションを廃棄します。操作情報はログビューに記載されます。

1.5.1.6. OSGiモジュール一覧画面

コンソールでは、OSGiモジュールの一覧画面を提供しています。

ツリービューでosgi-bundleのノードをクリックすると、一覧画面を表示します。メイン画面は以下の画面に遷移します。


図1.5.1.6-1

表1.5.1.6-1
項目説明
名前モジュールの名前
バージョンモジュールのバージョン
ステータスモジュールのステータス

1.6. 管理対象の管理

コンソールで提供している管理対象の管理機能について説明します。

1.6.1. 管理対象の属性の表示・編集

ツリーで属性がある管理対象を選択すると、メインビューで、該当管理対象の各属性をタブページに表示します。属性のタブをクリックすると、該当属性の内容がこのタブページに表示されます。表示される属性の タブは「設定」の「属性の表示レベル」によって変わります。属性のタブページを次に示します。


図1.6.1-1

表1.6.1-1
項目 説明 補足

アイコン

属性に変更がある場合、編集された項目の前に「鉛筆」マークの編集アイコンを追加します。 属性を更新すると、アイコンは削除されます。

マーク

属性に特別の注意点があれば、項目名の後ろに電球のようなアイコンを表示します。 なし

マーク

入力値を空にできない場合、項目名の後ろに☆のようなアイコンを表示します。 この項目が空の場合、項目の色はオレンジになります
タブ名 属性に変更がある場合、その属性のタブ名の色は赤になります。 属性を更新した後は、タブ名の色は元に戻ります。
「ヘルプ」アイコン ヘルプのアイコンをクリックすると、ヘルプの内容をポップアップします。 なし
「更新」ボタン 表示されている属性のタブページの内容をサーバへ反映します 選択された属性のタブページに変更がない場合、このボタンは無効になります。
「一括更新」ボタン 選択された管理対象の全ての属性値を一括でサーバへ反映します 選択された管理対象の属性に変更がない場合、このボタンは無効になります。
「再表示」ボタン サーバから選択された管理対象の最新の属性値を取得して、画面に表示します 選択された管理対象の属性にまだサーバへ反映していない変更がある場合、その編集内容は廃棄されます。
「既定値」ボタン サーバから選択された管理対象の属性の初期値を取得して、画面に表示します 選択された管理対象の属性にまだサーバへ更新していない変更がある場合、その編集内容は廃棄されます。

1つの属性しかない場合の画面は以下のとおりです。この属性のタブ名は「設定」です。


図1.6.1-2

タブ数が多い場合、複数行で表示します。


図1.6.1-3

ツリーに属性がない管理対象が選択された場合、「設定」タブは表示されません。

1.6.1.1. 属性の表示形式について

表1.6.1.1-1
コンポーネント 属性のデータタイプ 補足
テキストボックス String, Short, Integer, Long, Float, Double, Byte, Character 読み取り専用の場合は、編集不可になります。パスワードは、'*'でマスク表示されます。
ドロップリスト 選択値に条件がある場合(Enumerable data) 読み取り専用の場合は、編集不可になります。
チェックボックス Boolean 読み取り専用の場合は、編集不可になります。
リスト java.lang.String[], java.lang.Short[], java.lang.Integer[], java.lang.Long[], java.lang.Boolean[], int[], short[], long[], double[], float[], boolean[], javax.management.ObjectName[], javax.management.Attribute[], java.util.Properties 詳しくは配列属性の処理のリストを参照してください。 読み取り専用の場合は、編集不可になります。
テーブル java.lang.String[][] 詳しくは配列属性の処理のテーブルを参照してください。 読み取り専用の場合は、編集不可になります。
配列属性の処理
リスト


図1.6.1.1-1

表1.6.1.1-2
項目 説明
リスト 配列の要素の値を文字列化して表示します。要素のタイプがjavax.management.Attribute[]の場合は、「key=value」の形式で表示します。java.util.Propertiesの場合は、「name=value」の形式で表示します。
編集 選択した要素の値を編集します。編集を参照してください。
「行の追加」ボタン 配列に要素を追加します。追加を参照してください。
「行の削除」ボタン 選択した要素を削除します。削除を参照してください。
編集

編集したい配列の要素をクリックして、編集することができます。

ここでは属性のデータタイプにしたがって、テキストボックス、ドロップリストまたはチェックボックスを表示します。

配列を編集した後、配列の後ろに編集アイコンを表示します。

行の追加

「行の追加」ボタンをクリックすると、配列の一番上に新しい列を追加します。

追加された列は属性のデータタイプにしたがって、テキストボックス、ドロップリストまたはチェックボックスを表示します。

新しい列に内容を入力する前に、無効であります。配列の前に編集アイコンがなくで、タブ名の色も変更がない、他の管理対象のメイン画面に入って戻った後、内容のないこの新しい列はなくなります。

新しい列に要素内容を入力した後、この列は有効になる、配列の前に編集アイコンを表示します、他の管理対象のメイン画面に入って戻った後、内容のあるこの新しい列は内容を持って表示します。

行の削除

配列の要素の列の先頭に行の削除というボタンがあります、このボタンをクリックして、ボタンの存在する行を削除できます。

列を削除した後、配列の後ろに編集アイコンを表示します。

テーブル


図1.6.1.1-2


表1.6.1.1-3
項目 説明
テーブル 配列の要素の値を表示します。
「選択している行番号:X 列番号:Y」 選択している要素の行番号と列番号を表示します。
編集 選択した要素の値を編集します。編集を参照してください。
「行の追加」ボタン テーブルに一行を追加します。行の追加を参照してください。
「行の削除」ボタン 選択した行をテーブルから削除します。行の削除を参照してください。
編集

編集したい配列の要素をクリックして、編集することができます。

ここでは属性のデータタイプにしたがって、テキストボックス、ドロップリストまたはチェックボックスを表示します。

配列を編集した後、配列の後ろに編集アイコンを表示します。

行の追加

「行の追加」ボタンをクリックすると、配列の一番上に新しい列を追加します。

追加された列は属性のデータタイプにしたがって、テキストボックス、ドロップリストまたはチェックボックスを表示します。

新しい列に内容が入力されていない場合は、無効です。配列の前に編集アイコンがなく、タブ名の色も変更がない場合、他の管理対象のメイン画面に入って戻った後、内容のないこの新しい列はなくなります。

新しい列に要素内容を入力した後、この列は有効になり、配列の前に編集アイコンを表示します。他の管理対象のメイン画面に入って戻った後、内容のあるこの新しい列は入力した内容を表示します。

行の削除

配列の要素の列の先頭に行の削除というボタンがあります、このボタンをクリックして、ボタンの存在する行を削除できます。

列を削除した後、配列の後ろに編集アイコンを表示します。

属性値の入力条件

属性名の後に属性値の入力条件を表示する場合があります。表示の条件にしたがって入力しなければ、更新が失敗する可能性があります。入力条件は次の順序で表示します。

必須性, 種類:範囲, その他の条件

必須性

「必須」と表示されている項目は、属性値の入力を省略できません。

種類
表1.6.1.1-4
表示 意味
8bit整数型 Byte, byte
文字型 Character, char
16bit整数型 Short, short
32bit整数型 Integer, int
64bit整数型 Long, long
単精度16bit浮動小数点数型 Float, float
倍精度32bit浮動小数点数型 Double, double
数値型 Number
表示しない String
javax.management.ObjectName javax.management.ObjectName
範囲
表1.6.1.1-5
形式 意味
X-Y 範囲がXからYまで
-X,Y-Z 範囲がX以下、またはYからZまで
X- 範囲がX以上
-X 範囲がX以下
X,Y,Z X、Y、Zのいずれか
属性のデータタイプがStringの場合、「長さ:」という表示が前に付き、文字列の長さを表します。
その他の条件
表1.6.1.1-6
表示 意味
「プロパティ名=xxx」のように入力してください 種類がjavax.management.Attributeまたはjava.util.Propertiesの時、「プロパティ名=xxx」のように入力してください。

1.6.1.2. 属性値変更の関連事項

preset操作

変更する属性が他の属性に影響する可能性があれば、関連する属性を自動的に変更します。自動的に変更された属性の項目にimpactMessageを追加します。

「初期化」ボタンを押すと、preset操作が発生する可能性があります。

ある属性を更新したあと、他の属性に影響する可能性もありますが、コンソールの制限として、属性を更新したあと画面表示は自動的に更新しません。

表示項目の重要度が修正されることが可能となるため、表示項目数の変更は可能となります。この場合、コンソール画面で、項目の表示・非表示を行います。この時、値の変更も保存されます。そうすると、再表示の場合元の値を表示することは可能になります。

impactMessage

属性の変更による影響を通知するメッセージ(impactMessage)があれば、属性名の後ろにツールチップの形式で表示します。次に表示例を示します。


図1.6.1.2-1

自動的な入力チェック

属性の画面に入力された内容は自動にチェックされます。入力不正がある場合、不正の項目の色はオレンジになります、この場合、更新或いは一括更新すると、操作不成功になり、ログビューにエラーの情報を記述します。


図1.6.1.2-2

自動チェックする内容は以下のとおりです:

1.6.2. 属性の更新

「更新」ボタンで、編集された属性をサーバへ反映することかできます。管理対象の属性タブページを表示してから変更していない場合、更新ボタンは利用できません:


図1.6.2-1

属性項目のいずれかに変更がある場合、このタブページ名は赤くなり、変更された項目の前に「鉛筆」マークの編集アイコンを追加します。また、「更新」ボタンが利用可能になります。


図1.6.2-2

変更がある属性の画面で更新ボタンを押すと、更新を行います、正常に更新された後、この属性ページのタブの色は元に戻って、編集アイコンも消えます。また、操作結果の情報をログビューに追加します。


図1.6.2-3

1.6.3. 属性の一括更新

管理対象には複数の属性がある場合があります。この場合、属性は複数のタブページに表示します。属性Aの修正中に、属性Bの修正をすることもできます。修正中の状態は属性のタブページの色で識別できます。編集中のタブは、赤い色になります。


図1.6.3-1

この画面に「更新」ボタンのほかに「一括更新」のボタンが表示されます。「更新」ボタンでは表示されている属性だけをサーバへ反映できます。それに対して「一括更新」ボタンは、同時にこの管理対象の全ての属性をサーバへ反映することができます。正常に一括更新をした後、この管理対象の全ての属性ページの タブの色は通常の状態になります。また、更新結果の情報をログビューに追加し、この管理対象を変更ビューから削除します。


図1.6.3-2

1.6.4. 管理対象の再表示

管理対象の属性表示画面に「再表示」のボタンがあります。この「再表示」ボタンでサーバから管理対象の最新情報を取得し、画面に表示します。

選択された管理対象に修正がある場合、再表示をすると全ての編集内容を廃棄します。

再表示すると、属性画面の更新・一括更新ボタンは無効になり、管理対象の状態は未編集になります。また、表示されるタブページは一番上の属性タブページに遷移します。さらに、この管理対象を変更ビューから削除します。


図1.6.4-1

1.6.5. 属性の既定値

管理対象の初期値をサーバから取得し、画面に表示します。

選択された管理対象に編集がある場合、最新情報を取得すると、編集された内容を廃棄します。

初期値と最新情報に間違いがある場合、初期化した後、この管理対象は編集された状態になり、変更ビューに追加します。初期化の内容は更新ボタンで、サーバに更新します。

1.6.6. タブページの表示順

メインビューで表示可能なタブは以下のとおりです。

メインビューでのタブの表示順

各タブの表示順(左から右)は「統計情報」、「配備」、「属性」、「MO情報」、「操作」です。

1.6.7. 操作

メインビューで表示可能なタブは以下のとおりです。

メインビューで操作がある管理対象を選択すると、ツリービューで該当管理対象の「操作」タブを表示します。「操作」タブをクリックすると、該当管理対象に対してできる操作がカテゴリの形式で「操作」タブページに表示します。「操作」タブページを次に示します。

1.6.7.1. 操作画面

「操作」タブページ


図1.6.7.1-1

注:「操作」の初期状態は、「操作リスト」だけ表示します、操作内容のページは空であります。

ある操作が選択した後の「操作」タブページ


図1.6.7.1-2

表1.6.7.1-1
項目 説明 既定値
操作リスト Classificationに従って、操作の一覧を表示します。 なし
操作の名前と説明 操作の名前と説明を表示します。 なし
パラメータ集合 選択した操作のパラメータを表示します。 なし
「実行」ボタン 選択した操作を実行します。実行の詳細は[1.6.7.3. 実行について]を参照してください。 「操作」ウインドウを表示した時は無効ですが、操作を選択すると、有効になります。
タブページの切り替え 「操作」タブページを表示しません。パラメータ値に変更がある場合は、「確認」ウインドウを表示します。パラメータ値変更の関連事項は、「操作」タブページの切り替えを参照ください。 なし
操作間の切り替え 操作リストの各操作間で切り替えるとき、パラメータ値に変更がある場合は、「確認」ウインドウを表示します。パラメータ値変更の関連事項は、各「操作」間の切り替えを参照ください。 なし

ツリーで操作がない管理対象が選択された場合、「操作」タブを表示しません。

1.6.7.2. パラメータ値変更の関連事項

preInvoke操作

変更するパラメータが他のパラメータに影響する可能性があれば、「実行」ボタンをクリックすると、ログビューに影響される内容を表示します。


図1.6.7.2-1

impactMessage

属性のimpactMessageと同じです。属性値変更の関連事項のimpactMessageを参照してください。

「操作」タブページの切り替え

「操作」タブページから他のページへ切り替える時に、あるいは操作グループ間で切り替える時に、操作タブページの編集している内容は保存できます。

操作タブページに変更がある場合、タブページ名の色は赤くなります。変更したパラメータ値を保存して、他のタブページに遷移できます。 そして、操作タブページに戻ると、修正された内容を表示します。

各「操作」間の切り替え

操作リストの各操作間で切り替える時に、パラメータ値に変更がある場合は、次の操作に切り替えると、前の変更したパラメータ値は廃棄されます。

1.6.7.3. 実行について

操作実行

管理対象には複数の操作があります。ツリービューで管理対象を選択して、メイン画面に操作のタブページを表示し、操作リストの操作をクリックすると、右のパラメータの領域にこの操作に関連する内容を表示します。必要なパラメータを入力して、「実行」ボタンを押すと、操作の実行ができます。


図1.6.7.3-1

自動的な入力チェック

操作のパラメータの領域に入力された内容は自動で入力値がチェックされます。何らかのエラーが発生した場合、不正の項目の色はオレンジになります。また、エラーメッセージをログビューに追加します。この不正の項目の内容を修正すると項目の色は元に戻ります:


図1.6.7.3-2

自動的にチェックできる内容は次のとおりです。

成功の場合

操作の結果がサーバから受信されると、操作ビューに操作結果を表示します。同時に、ログビューに詳細なメッセージを表示します。ログビューを閉じている場合、操作結果のみを参照できます。


図1.6.7.3-3

返却値の表示は、返却値のタイプにより異なります。返却値のタイプを下記に示します。

表1.6.7.3-1
表示 意味
java.lang.String 返却値:
aaa
java.lang.Object 返却値:
aaa
java.lang.Boolean または、boolean 返却値:
true
int 返却値:
123
Ljava.lang.String; 返却値:
aaa
bbb
java.util.Set 返却値:
aaa
bbb
java.util.ArrayList 返却値:
aaa
bbb
java.util.Properties 返却値:
キー=値
key1=value1
key2=value2
javax.management.AttributeList 返却値:
key1=value1
key2=value2
javax.management.ObjectName 返却値:
domain1:name=domain1,category=runtime
Ljavax.management.ObjectName; 返却値:
domain1:name=domain1,category=runtime
domain2:name=domain2,category=runtime
Ljavax.management.MBeanNotificationInfo;または、javax.management.MBeanNotificationInfo[] 返却値:
Notification 名=aaa
説明=desc1
タイプ=
type1
type2
Notification 名=bbb
説明=desc2
タイプ=
type3
com.nec.webotx.enterprise.admin.util.HostAndPort 返却値:
ホスト名=host1
ポート番号=port1
com.nec.webotx.enterprise.admin.common.JMSStatus 返却値:
状態= running
Lcom.nec.webotx.enterprise.server.ManagedDomainInfo; 返却値:
domain1
domain2
Lcom.nec.webotx.enterprise.admin.common.JMSDestinationInfo; 返却値:
物理送信先名=物理送信先タイプ
dist1=type1
dist2=type2

返却値のタイプがvoid の場合は、返却値を表示しません。

上記以外のタイプの場合は、返却値を文字列に変換して表示します。

失敗の場合

操作の結果がサーバから受信されると、操作ビューにエラー情報の概要を表示します。同時に、ログビューに詳細なメッセージを表示します。ログビューを閉じている場合、操作結果の概要だけが見え ます。エラー画面の例を次に示します。


図1.6.7.3-4

エラーの詳細情報には、例外のメッセージ、例外のタイプ、例外の原因があれば表示します。
操作を実行した後、管理対象に関する最新情報(状態)を管理対象サーバから取得して、ツリーを更新します。

確認

選択した操作に関するメッセージがある場合は、「実行」ボタンをクリックすると、確認画面にメッセージを表示します。

1.7. 状態管理

コンソールで提供している状態管理機能について説明します。

1.7.1. 機能詳細

メニューで統計グラフをクリックすると、「統計グラフ」画面を表示します。

WebSocketが利用できる、且つブラウザがFirefox/Chromeの場合、新ウィンドで表示します。


図1.7.1-1

WebSocketが利用できない、あるいはブラウザがInternet Explorerの場合、メインビューにタブで表示します。


図1.7.1-2

統計開始した後の「統計グラフ」は以下の通りです。


図1.7.1-3


表1.7.1-1
項目 説明 既定値
管理対象ツリーツリーで統計情報がある管理対象をクリックすると、該当管理対象の統計情報を表示します。最初に一番目の本ドメインの管理対象をリストします。
収集間隔(秒)統計情報を収集する間隔です。1から3600までの範囲の整数で指定してください。統計情報収集中は変更できません。WebSocketが利用できる場合:1
WebSocketが利用できない場合:10
「収集開始/収集停止」ボタン統計情報を収集していない時は、「収集開始」ボタンになり、クリックすると収集を開始します。統計情報を収集している時は、「収集停止」ボタンになり、クリックすると収集を停止します。停止時には、最新の統計情報を取得し、グラフを更新します。 「収集開始」
「グラフ更新」ボタン最新の統計情報を取得し、グラフを更新します。 収集開始すると有効になります。収集停止すると無効になります。
*WebSocketが利用できる場合グラフは自動的に更新しますので、表示しません。
「保存」ボタン収集した統計情報をファイルとして保存します。収集開始の前は、無効です。収集開始すると有効になります。収集停止した時、もしグラフに統計データある場合は、有効となります。
「印刷」ボタン収集した統計情報を印刷します。収集開始の前は、無効です。収集開始すると有効になります。収集停止した時、もしグラフに統計データある場合は、有効となります。
統計種類収集している統計情報の種類の一覧です。 最初にグラフを表示する時は、既定として先頭の種類を選択します。種類名は「統計クラシフィケーション」+「−」+「統計属性名」のように表示します。
統計要素選択した統計種類に所属する統計要素です、複数選択できます。 最初にグラフを表示する時は、既定に全部の要素を選択します。
統計ライン色の8個のパターンから選択できます。 最初に各統計要素のラインは違うパタンで表示します。
「設定保存」ボタン変更した統計ラインのパターンを保存します。リフレッシュしても保存したパターンを利用します。統計ラインのパターンは変更がなければ、無効です。変更があれば有効になります。
グラフ収集開始から最近の更新までに収集した統計情報を折れ線グラフで表示します。x軸は時刻、y軸は統計値です。 最近の統計情報を120個まで表示できます。なし
「収集中...」現在、統計情報を収集中であることを示します。 なし
統計グラフページの切り替え収集を開始している状態で「統計グラフ」以外のノードをクリックすると、「統計グラフ」ページを表示しませんが、収集開始の状態と収集した統計情報を保持します。もう一度該当「統計グラフ」ノードをクリックすると、最新の統計情報でを取得し、グラフを更新します。 収集を停止している状態で「統計グラフ」ページを表示しないと、収集した統計情報を破棄します。もう一度該当「統計グラフ」ページを表示しても、グラフは表示できません。
* 新ウィンドで表示した場合、メインウィンドウあるいは統計ウィンドウをクローズすると、全ての統計データは削除されます。

1.7.2. 収集開始

統計情報に収集開始ボタンで統計の収集を開始します。収集開始した後、統計種類、統計要素と統計ラインを選択できます、統計画面に統計種類と統計要素 で選択した内容を表示します。収集情報の表示は選択された統計要素の色と形によって画面に表示します。


図1.7.2-1

収集間隔ごとに、サーバから統計情報を取得します。取得された値は統計画面に反映されます。サーバから統計情報を取得できない場合、統計画面にデータは、追加されませんが、グラフの時間は更新されます。


図1.7.2-2

画面の表示は、見やすくするため、時間点が多い場合、一部の時間点の文字を表示しません。


図1.7.2-3

統計情報を収集していない時は、「収集開始」ボタンになり、クリックすると収集を開始します。統計情報を収集している時は、「収集停止」ボタンになり、クリックすると収集を停止します。停止時には、最新の統計情報を取得し、グラフを更新します。

1.7.3. グラフ更新

統計情報の収集中に「グラフ更新」のボタンクリックで、グラフが最新情報で表示されます。

WebSocketが利用できる場合、グラフが自動的最新情報で表示されます。下記の手順でWebSocketが利用できます。

1.7.4. 統計データ保存

統計情報の収集中または収集完了時、「保存」のボタンで収集したデータを保存することができます。 統計データ保存機能は一つの統計要素を保存することと、全ての統計要素を保存するという二つ機能を提供します。

一つの統計要素の統計データの保存:

収集データを保存するには、まずボタン「収集開始」でデータ収集を行います。

データ収集開始後に、統計要素リストに保存したい統計要素を選択します。


図1.7.4-1

統計要素を選択した後、ボタン「保存」をクリックすると、ファイル保存ダイアログが表示されます。保存されるファイルは「CSV」形式です。

*保存されるデータは、グラフで表示されたデータと同じです。最新の統計情報を保存するためには、保存前に 「グラフ更新」をクリックしてください。


図1.7.4-2

保存したファイルを次に示します。(Microsoft ExcelでのCSVファイルの表示例)


図1.7.4-3

ヘッダ部分に「統計対象名」、「開始時間」、「停止時間」、「収集間隔」の四つの項目があります。 各項目の説明は下記の表を参照ください:

表1.7.4-1
項目説明
統計対象名統計対象の名前です。
開始時間統計の開始時間です。
停止時間統計の停止時間です。
収集間隔(分)統計の収集間隔です。

時間軸部分に表示された「サンプリング時刻」は統計情報を収集した時刻です。

コンテンツ部分に属性の統計データに「統計類別」、「統計属性名」、「単位」および具体な統計データがあります、 詳しくは下記の表を参照してください:

表1.7.4-2
項目説明
統計類別統計データ所属の類別。
統計属性名統計データ所属の属性名。
単位統計データの単位。
具体な統計データ時間軸の具体な統計情報をリストします。

※:「統計類別」、「統計属性名」などの意味は、次に示します。


図1.7.4-4

全ての統計要素の統計データの保存:

「保存」ボタンの▼をクリックすると、「一括保存」が表示されます。


図1.7.4-5

「一括保存」で統計対象の全ての統計要素の情報を保存することができます。

「一括保存」をクリックした後の操作は、直接「保存」ボタンをクリックした場合と同じです。

1.7.5. 統計データの印刷

「印刷レイアウト」の「印刷」ボタンで統計図を印刷することができます。

統計対象のデータの収集を開始すると、メインビューの「統計情報」タブページで「印刷」ボタンをクリックすることができます。


図1.7.5-1

統計要素リストに印刷したい統計要素を選択して、「印刷」ボタンをクリックすると、画面は「標準レイアウト」から「印刷レイアウト」になります。

*「印刷」ボタンをクリックする前に表示されている画面は「標準レイアウト」と言います。


図1.7.5-2

印刷レイアウト画面各部分の説明について、次に示します。

表1.7.5-1
項目説明
統計対象名統計データを収集する統計対象の名称。
統計属性名統計要素リストで選択した統計要素。
グラフ統計データを表示する統計図、標準レイアウトと同じです。
「印刷」ボタンブラウザの印刷機能を呼び出して、印刷できます。
「戻る」ボタン「印刷レイアウト」から「標準レイアウト」に戻ります。

「印刷レイアウト」では、印刷ダイアログを表示します。これにより、ブラウザの印刷機能でグラフを印刷することができます。

また、「印刷レイアウト」の「印刷」ボタンからブラウザの印刷機能を実行することもできます。

*最新の統計データグラフを印刷するには、「標準レイアウト」で「印刷」ボタンをクリックする前に、「グラフ更新」ボタンをクリックしてください。

「印刷レイアウト」の「戻る」をクリックすると、「印刷レイアウト」は「標準レイアウト」に戻ります。

1.8. ドメイン管理

WebOTXの管理用ドメイン「WebOTX管理ドメイン」の管理機能について説明します。

1.8.1. ドメインの接続

メニューバーの「ドメイン管理」ボタンを押下すると、


図1.8.1-1

メインビューで次のような「接続・切断」タブページを表示します。


図1.8.1-2

表1.8.1-1
No. 項目 説明 既定値
1 接続先リスト 接続先を選択する箇所です。接続先リストには、三つの種類があります。
  • 新規接続:新たなサーバの管理ドメインに接続する場合、新規接続を利用します。
  • 自ドメインの管理ドメインへの接続:該当Webコンソールが動作しているドメインの管理ドメインに接続します。「<自ドメイン名>のWebOTX管理ドメイン」と表記します。
  • 履歴ドメイン:以前接続したほかのサーバの管理ドメインです、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」と表記します。cookieのサイズ制限より、最近接続した管理ドメインを5つだけ保存します。
自ドメインの管理ドメインへの接続
2 履歴削除 選択された履歴ドメインは「履歴削除」で削除することができます。新規接続と自ドメインの管理ドメインは「履歴削除」で削除できません。 -
3 ホスト名 接続先のホスト名およびIPアドレス。この項目は省略できません。 -
4 ポート WebOTX管理ドメインとの通信に利用するポート番号。この項目は省略できません。 6202
5 ユーザ名 ドメインへ接続するユーザ名を入力します。この項目は省略できません。 admin
6 パスワード ドメインへ接続するパスワードを入力します。この項目は省略できません。 なし
7 接続種別 ドメイン接続に使用する接続種別を指定します。
  • RMI/JRMP
  • JMXMP

RMI/JRMP
8 SSL/TLS有効 ドメイン接続に使用する通信プロトコルを指定します。
  • SSL/TLS有効
  • SSL/TLS無効
無効
9 「接続」ボタン接続し、ドメインの認証を行います。 -
10 「再表示」ボタン 管理ドメインに接続していない場合、全属性はデフォルドに戻ります。
管理ドメインに接続後は、選択された管理対象の全属性の最新情報を取得して再表示します。 変更された内容は廃棄されます。
-

「接続・切断」タグ画面で必要な情報を入力し、「接続」ボタンを押下すると、接続を行います。

接続成功の場合:

接続成功の場合、「接続・切断」タブページの各入力項目は入力不可になり、「接続」ボタンは「切断」ボタンに変更されます。

同時に、ドメインに関する属性や操作などのタブページも表示されます。

ドメインに関する属性と操作のタブページについての操作は[1.6. 管理対象の管理]を参照してください。


図1.8.1-3

接続失敗の場合:

接続失敗の場合、「接続・切断」タブページの各入力項目はユーザの各項目は接続する時と同じです。

接続失敗したエラーメッセージはログビューに表示します。

1.8.2. ドメインの切断

WebOTX管理ドメインに接続している場合、「切断」ボタンでWebOTX管理ドメインとの接続を切断することができます。 ボタン「切断」をクリックした場合、「接続・切断」タブページは全部入力可能になります。ボタン「切断」は 「接続」になります。

同時に、接続していた時表示する管理ドメインの属性、操作などのタブページは全部消えます。接続先リストに切断された管理ドメインのアイコンは灰色になります。

1.8.3. 基本操作

接続済みの管理ドメインで、メインビューに「基本操作」というタブが表示されます。それをクリックすると、該当管理ドメインの基本操作画面が表示されます。基本操作の画面は次のとおり


図1.8.3-1

表1.8.3-1
No項目説明
1ホスト名接続している管理ドメインのホスト名およびIPアドレスを表示する。
2「選択」チェックボックスチェックを入れることでドメインを選択する、選択されたドメインは「一括起動」と「一括停止」の操作が行える。
3ドメイン名該当管理ドメインが管理するドメインの名称。
4ドメイン状態各ドメインの状態です。ドメインの状態は次のとおり。  
  • 起動中
  • 実行中
  • 停止中
  • 停止
  • 起動/停止異常

5コマンド(起動)該当ボタンでドメインを起動する。
6コマンド(停止)該当ボタンでドメインを停止する。
7コンソールのポート番号該当ドメインのWeb管理コンソールのHTTPポート番号を表示します。
8「コンソールを開く」ボタン該当ドメインのWeb管理コンソールに設定されたプロトコル(HTTP/HTTPS)で、新しいブラウザでアクセスします。
9「一括起動」ボタン一括起動ボタンで選択チェックボックスが選択されたドメインが一斉に起動できます。
10「一括停止」ボタン一括停止ボタンで選択チェックボックスが選択されたドメインが一斉に停止できます。
11「再表示」ボタン 各ドメインの最新情報を取得し、画面を再表示する。

1.9. サーバ一覧

サーバ一覧機能で、ドメイン、サーバ、ポートなどの稼動状況を確認することができます。

ツリービューの「サーバ一覧」をクリックすると、メインビューに「サーバ一覧」の画面を表示します。


図1.9-1

「サーバ一覧」の各タブページについて、次に説明します。

1.9.1. プロセス動作状況

タブ「プロセス動作状況」をクリックした場合、ドメインのJVMプロセスに対するヒープやパーマネント消費量を一覧表示します。

「プロセス動作状況」タブページは以下のとおりです。


図1.9.1-1

表1.9.1-1
番号 項目 説明
@ ドメイン状態 現在のドメインの状態を表示します。
A 起動時間 ドメインの起動時間を表示します。
B プロセス詳細 プロセスの詳細情報を表示します。

毎プロセスに対して、下記の項目を表示します:

表1.9.1-2
項目 説明
プロセス 当該のプロセスの名称:
  • エージェントの場合:「運用管理エージェント」
  • エージェント以外の場合:<アプリケーショングループ名>_<プロセスグループ名>
プロセスID 当該のプロセスのID
メモリ最大値 当該のプロセスのメモリ使用量の最大値(単位:バイト)
メモリ使用率 当該のプロセスのメモリ使用率(%)
メモリ使用状況 当該のプロセスのメモリ使用量(単位:バイト)
メモリ上限値 当該のプロセスのメモリ使用量の上限値(単位:バイト)

プロセスのネーミングについて

プロセスのネーミングは、プロセスグループ名と所属アプリケーショングループ名を組み合わせたものです。

TPシステムに「a」というアプリケーショングループがあり、アプリケーショングループ「a」に「b」というプロセスグループがある場合を例に説明します。


図1.9.1-2

「プロセス動作状況」でプロセスグループ「b」を表示する場合、「a-b」のように表示します。


図1.9.1-3

プロセスグループの「プロセス制御」タブページの「プロセス数」を「1」以上設定した場合、


図1.9.1-4

「プロセス動作状況」で複数の行で表示します。プロセス名は同じですが、「プロセスID」で区別できます。


図1.9.1-5

1.9.2. ドメイン動作状況

ツリービューの「サーバ一覧」をクリックして、メインビューに「ドメイン動作状況」を選択した場合、ドメイン動作状況の画面を表示します。

「ドメイン動作状況」機能は接続しているドメインの動作状況を表示する機能です。この画面では、最新情報が自動更新されます。

「ドメイン動作状況」ページの説明は次に示します。


図1.9.2-1

表1.9.2-1
番号 項目 説明
@ ドメイン動作状況 タイトルです。
A 表示設定 見たい属性を制御します。チェックを入れたものがリストに表示されます。チェックを外すとリストから削除されます。
B 属性名 属性名です。表示した属性名は「表示設定」で選択したものと同じです。
C 属性値 属性の値です。属性の値は自動更新されます。

「表示設定」について

「ドメイン動作状況」で確認したい属性だけを表示することができます。「ドメイン動作状況」の初期画面では全ての属性が表示されます。「表示設定」の各項目に全てチェックを入れた状態です。要らない属性を削除するには、「表示設定」でその属性のチェックを外してください。また消した属性を再表示させたい場合、「表示設定」でその属性のチェックボックスに再度チェックを入れてください。

1.9.3. ポート番号一覧

ツリービューの「サーバ一覧」をクリックし、メインビューで「ポート番号一覧」タブを選択した場合、ポート番号一覧の画面が表示されます。

「ポート番号一覧」では、接続しているドメインで使用しているポート名と番号一覧を表示します。

「ポート番号一覧」ページの説明は次に示します。


図1.9.3-1

表1.9.3-1
番号 項目 説明
@ ポート番号一覧 タイトルです。
A ポート名ドメインの各ポートの名称です。
B ポート番号 各ポート名の番号です。
C 「再表示」ボタン サーバから最新の情報を取得して、画面に表示します。

ポート番号一覧は自動的に最新情報に更新されないため、最新のボート番号を表示するには 「再表示」ボタンをクリックしてください。

1.9.4. ユーザ一覧

ツリービューの「サーバ一覧」をクリックして、メインビューに「ユーザ一覧」タブを選択した場合、ユーザ一覧の画面を表示します。

「ユーザ一覧」機能は接続したドメインにあるユーザとグループをリストで表示する機能です。

「ユーザ一覧」ページの説明は次に示します。


図1.9.4-1

表1.9.4-1
番号 項目 説明
@ ユーザ一覧(domain1) タイトルです。今どのドメインを表示しているかを表示します。
A ユーザ名 ユーザ名のリストです。
B ユーザが所属グループ名 ユーザの所属するグループ名です。
C グループ名 グループ名のリストです。
D グループ内のユーザ一覧 グループに所属する全てのユーザをリストします。複数のユーザがいる場合、「,」区切り表示されます。
E 「再表示」ボタン サーバから最新の情報を取得して、画面に表示します。

ユーザ一覧は自動的に最新情報に更新されないため、最新のユーザを表示するには 「再表示」ボタンをクリックしてください。

1.10. モニター管理

コンソールでモニター管理機能が提供しています。

この機能により、リアルタイムでドメイン内の状態を確認する、 ドメイン内で発生した障害や、統計情報の閾値超過などの事象を監視することができます。

また、コンソールでモニターの起動・停止・削除、モニター対象の追加及びモニター対象属性の編集・設定、モニター通知を受けることができます。

詳しい内容は次の説明ご参照ください。

1.10.1. モニター対象追加

メニューバーの「モニター」ボタンの「モニター対象追加」およびツリービューで「モニター」ノードをクリックすることで、モニターを追加することができます。

モニターの追加画面について、次のとおりです。


図1.10.1-1

表1.10.1-1
No. 名称 説明
1 モニターツリー モニター対象を追加する際に、ツリーで監視したい属性が所属するMOを選択します。
2 「モニター属性選択」ドラップダウンリスト 監視したいMOの属性を選択します。
3 「モニタータイプ選択」ドラップダウンリスト モニターのタイプを選択します。モニターのタイプは次の四つあります。         
  • ストリングモニター
  • カウントモニター
  • ゲージモニター
  • アライブチェックモニター

4 モニターリング属性設定画面 登録したいモニターの各属性を設定します。選択されたモニタータイプにより設定値が異なります。
5 「登録」ボタン 設置完了のモニター対象を登録します。

モニターを登録する方法について説明します:

  1. 「モニター」メニューから「モニター対象追加」メニューを選択する、あるいは、コンソール画面の一番左のツリービューから「モニター」ノードを選択することによって、「モニター対象追加」の画面が開けます。
  2. メイン画面で表示された「モニター対象追加」画面のドメインツリーの中から、監視したい対象を選択し、モニター属性とモニタータイプを選択します。
  3. 表示された設定画面にモニター属性により異なる、監視に必要な属性を設定します。
  4. 「登録」ボタンを押し、登録されたモニターが、コンソール画面の一番左のツリー上に追加されます。
[注意]
上記操作において、モニタータイプに「カウントモニター」を選択して登録する場合、モニター属性中の「初期の閾値」および「オフセット値」の値を、モニター対象の統計値より極端に小さく設定すると、サーバ側の負荷が高くなることがあります。これは、サーバ内部で閾値更新に多くの演算処理を要するためです。特に、「初期の閾値」は、できるだけモニター対象の現在の統計値に近い値を設定するようにしてください。

1.10.2. モニターの起動・停止・削除

ツリービュー登録されたモニターを登録し、メインビューで表示された画面で「操作」タブをクリックすると、次のような画面が表示され、モニターの操作ができます。


図1.10.2-1

状態は停止(アイコンの色は赤)のモニターを選択する時、操作リストに「モニター開始」と「モニター対象削除」を選択することができます。状態は実行中(アイコンの色は緑)のモニターを選択する時、操作リストに「モニター停止」と「モニター対象削除」を選択することができます。
次は各操作の詳細動作です。

1.10.3. モニター通知の表示

モニターが監視を行っている際、モニターの設定よりモニター通知をログビューで表示されます。モニター通知の種類は、次の二つあります。

モニター通知

「モニター通知」ログのフォーマット:(情報): [<日付>]モニター通知:<メッセージ>

状態監視

「状態監視」ログのフォーマット:(エラー): [<日付>] 状態監視:<メッセージ>

1.11. ログファイル参照

メインビューで、サーバのログファイルを自由に参照できます。

1.11.1. 設定

有効化:

デフォルトでサーバのログファイルはコンソールから参照できません。本機能を有効するために、下記のようにコンソールのweb.xmlに「context-param」要素を追加して、ドメインを再起動してください。

上記のように設定した場合、ツリーに表示されている「ログ参照」ノードを選択すると、メインビューにログファイル参照画面を表示します。


図1.11.1-1

表示するファイルサイズの上限:

メインビューに表示するファイルサイズの上限はデフォルトで2MBです。そのサイズを調整するために、下記のようにコンソールのweb.xmlに「context-param」要素を追加して、ドメインを再起動してください。

param-valueの単位がMBです。正整数に設定してください。

1.11.2. ログ内容の表示

選択したファイルのサイズが表示出来る範囲内の場合は以下の画面を表示します。


図1.11.2-1

表1.11.2-1
番号 名称 説明
@ 「ログ参照」タブ 「ログ参照」ノードを選択すると初期画面に表示します。
A ログリスト domainのlogs配下のログフォルダをツリーで表示します。
B ファイルサイズ 選択したファイルのサイズ。
C ダウンロードリンク クリックすると選択したファイルをサーバからダウンロードできます。
D ログ内容表示ビュー ファイルが選択されると、そのファイルの内容を表示します。下記の場合空白です:
  • ファイルのサイズが上限に超えた場合
  • ファイルが存在しない場合
  • ファイルが空の場合
  • フォルダが選択された場合

1.12. オペレーションログ

運用管理エージェントに対して行った操作は、オペレーションログに記録されます。オペレーションログの内容は監査や障害解析に役立てることができます。

1.12.1. 出力の制御

デフォルトオペレーションログは出力します、${com.nec.webotx.instanceRoot}/logs/agent配下にadminconsole_operations.logのログファイルが生成します。

でも、オペレーションログを出力した場合、ユーザ名、パスワードのような秘密情報が出力される可能性もありますので、ご注意ください。

出力しない場合、下記のようにコンソールのweb.xmlに「context-param」要素の値を変更します、ドメインを再起動してください。

1.12.2. ログを出力する操作対象

本節ではどんな操作を行う時、オペレーションログを出力することについて記述します。

表1.12.2-1
操作の種類説明
ログイン・ログアウトログイン・ログアウトする時、当該操作の情報を出力します。
共通の操作「操作」タブにある操作を行う時、当該操作の情報を出力します。
属性の変更MOの属性を変更し、「更新」や「一括更新」ボタンをクリックすると、変更情報を出力します。
配備・置換配備・置換を行う時、当該操作の情報を出力します。
モニターの削除・追加モニターを追加・削除する時、当該操作の情報を出力します。
「Web Applicationの管理」でアプリケーションとしての操作「Web Applicationの管理」タブでアプリケーションとして起動・停止・配備解除操作を行う時、当該操作の情報を出力します。
JNDIデータのクリア「Web Applicationの管理」で「セッション破棄」ボタンをクリックすると、当該操作の情報を出力します。
ログファイルの参照ログファイルの内容を参照した場合、或いはダウンロードした場合、当該操作の情報を出力します。

1.12.3. ログのフォーマット

ログファイルでは、実行した操作ごとに下記の情報が表示されます。

表1.12.3-1
フィールド名 説明
実行時間 操作を実行した時刻
ユーザ名 操作を実行したユーザ名
ホスト名 操作を実行した運用管理エージェントのホスト名
X-Forwarded-Forの情報 HTTPプロキシサーバまたは負荷分散装置(ロードバランサ)を経由してウェブサーバに接続するクライアントの送信元IPアドレスを特定する際のデファクトスタンダードです。当該情報がない場合、出力しません。
ドメイン名 操作を実行した運用管理エージェントのドメイン名
操作対象 操作を実行した管理対象の名前
オペレーション 操作の種別
実行結果 操作が成功したか失敗したかの種別
オペレーションの詳細 操作の詳細

1.13. メッセージ一覧

表1.13-1
メッセージ 説明
例外が発生しました: 何らかの例外が発生しました。例外の内容をログビューで確認して、その内容に従い対処してください
セッションはタイムアウトしました。 コンソールにログイン後、一定時間操作しなかったため、セッションは無効になりました。再度ログインしなおしてください。
ポート番号が不正です。 入力したポート番号が正しくありません。
ホスト名が不正です。 入力したホスト名が正しくありません。
接続状態が不正です。 現在、動作しているドメインとの接続状態が不正になりました。
ドメイン...の接続状態が不正です。 あるドメインの接続状態は不正になりました。
接続できません。 入力したドメイン情報でドメインの接続はできません。
...ドメインは存在していません。 接続しようとしたドメインはJMXサーバに存在していません。
...ドメインはすでに接続しています。 接続しようとしたドメインはすでに接続しています。
...ドメインの情報取得時に例外が発生しました。 ツリービューを更新するために、あるドメインの情報を取得する時、何か例外が発生しました。
更新成功しました。 変更した属性のJMXサーバへの更新に成功しました。
属性[...]の更新に失敗しました。 属性の更新に失敗しました。
...の属性値取得時に例外が発生しました。 ツリービューで選択したMBeanの属性の値を取得する際に、例外が発生しました。
属性[...]の取得に失敗しました。 属性情報の取得に失敗しました。
操作の実行に成功しました。 ユーザが選択した操作の実行に成功しました。
操作の実行に失敗しました。 ユーザが選択した操作の実行に失敗しました。
preInvoke時に例外が発生しました。 preInvoke時に不明なエラーが発生しました。
操作を行う権限がありません。 ユーザに選択した操作を行う権限がありません。
入力した項目(...)が不正であるため、エラーが発生しました。 入力した項目が不正です。呼び出した機能が失敗しました。
管理対象の更新に失敗しました。 選択したMOの最新情報が取得できません。表示のエラーが発生しました。
ユーザ名取得時に、エラーが発生しました。 JMXサーバから選択しているドメインに関連するユーザを取得する時エラーが発生しました。
グループ名取得時に、エラーが発生しました。 JMXサーバから取得したユーザが所属するグループを取得する時エラーが発生しました。
...の統計情報採取中にエラーがありました。(...) 統計MOの統計情報の採取中に何かエラーが発生しました。
統計情報採取中に致命的なエラーが発生しました(...)。JMXサーバへの接続状態を確認した後、統計情報採取を再度開始してください。 JMXサーバへの接続状態が不正のためか、統計情報の採取ができなくなりました。
統計情報保存ファイルへのデータ記録中にエラーがありました。 採取した統計情報を保存ファイルへ記録する時、エラーが発生しました。
統計情報がありません。 選択しているMOに統計情報がありません。
統計情報保存ファイルからのデータ取得中にエラーがありました。 統計情報の保存ファイルから統計情報を取得中にエラーが発生しました。
統計情報の採取を停止しています。しばらくお待ちください。 統計情報の停止処理に時間がかかります。再度開始する場合はしばらくお待ちください。
統計情報は採取していません。 停止したい統計情報の採取はまだ開始していません。
統計情報の採取開始に失敗しました。 統計情報の採取開始が何かの原因でできませんでした。
統計情報の採取を開始しました。 統計情報の採取を正常に開始しました。
統計情報の採取を停止します。 統計情報の採取の停止をこれから実行します。
接続を使用できなくなりました。このブラウザを閉じて、新しいブラウザを開けてください。 Web Containerを再起動したため、使用しているブラウザで統計情報機能が使用できません。一度ブラウザを閉じて、新しいブラウザを起動して使用してください。
配備ポート取得時に例外が発生しました。 JMXサーバからWeb Containerコンソールに使用するポートの取得時に例外が発生しました。
配備ポート(..)が不正です。 JMXサーバから取得したポートが数字ではありません。
サーバに接続できません。 ブラウザーからサーバに接続できません。管理者にご連絡ください。また、ログファイルの内容をご確認ください。
JMXサーバとの接続が取得できません。 ドメインのJMXサーバに接続できませんので、統計データの更新ができませんでした。

1.14. 注意事項と制限事項

1.14.1. 注意事項

Web版統合運用管理コンソールの注意事項は、 [ 注意制限事項 > 19. Web版統合運用管理コンソール > 19.1. 注意事項 ]をご覧ください。

1.14.2. 制限事項

Web版統合運用管理コンソールの制限事項は、 [ 注意制限事項 > 19. Web版統合運用管理コンソール > 19.2. 制限事項 ]をご覧ください。