18. 分散管理サーバ
18.1. ドメイングループ
入力文字に関する制限
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「制御対象サーバ名」、「コンポーネントID」、「配備構成名」、「設定ファイルのコンポーネントID」、「配備先サーバ」に以下の記号文字を含んだ文字列を入力した場合、処理に失敗し、内部的に不正なオブジェクトが残ってしまいます。
オブジェクトが残ってしまう問題はドメインを再起動することで解消されますが、記載した記号文字の入力は避けてください。
「!」「%」「&」「'」「^」「~」「|」「`」「+」
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「制御対象サーバ名」、「コンポーネントID」、「配備構成名」、「設定ファイルのコンポーネントID」、「配備先サーバ」に「\」記号を含んだ文字列を入力した場合、エスケープ処理の影響で統合運用管理ツールでの表示が崩れ、登録内容を削除できなくなってしまいます。「\」記号の入力は避けてください。
ドメイン起動/停止に関する制限
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制御対象ドメインの起動処理中にタイムアウトが発生した場合、そのドメイン起動処理がある程度進んでいると、一旦完了状態(runningの状態)になってからその停止処理が行われます。
そのため、ドメイングループでの状態確認で対象のドメインがrunningになっていたとしても、暫くしてからnot running状態に切り替わりますので注意してください。
また、そのような停止処理が実施されるため、タイムアウト発生直後に再度そのドメインの起動操作を行ってもドメインは起動されません。
一旦、対象のドメインがnot runningになったことを確認し、タイムアウト時間を延長した上で再度ドメインを起動してください。
18.2. 分散配備
分散配備を利用する際の注意制限事項について説明します。
- 分散配備による配備が可能な配備先サーバのWebOTXのバージョンは、V8.3以上です。
- 分散配備サービスの停止中は、配備に関わる操作は実行できません。情報の登録・削除等の操作は実行できます。
- 配備に時間がかかるコンポーネントは、そのコンポーネントの付属情報に、配備操作通信タイムアウト、状態確認タイムアウトを指定してください。
"状態確認タイムアウト"より"配備操作通信タイムアウト"が大きくなるように設定します。
指定方法については、[リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.17. 分散管理サーバ]にある、各コンポーネントに関する設定を参照してください。
- 配備先ドメインのプロセスグループを停止した状態で配備を行う場合、コンポーネントの状態に不整合が生じ、分散配備から配備操作
(deploy,distribute)が実施されない場合があります。この場合は、配備制御モードに「force」を選択して、配備操作を実施してくだ
さい。
- コンポーネントリポジトリから削除されたコンポーネントは、配備操作対象とできません。
削除されたコンポーネントの配備解除などの操作は、直接、配備先サーバに対して、統合運用管理ツールもしくは運用管理コマンドを用いて操作を行う必要があります。
- 配備操作実行中に、コンポーネントリポジトリからコンポーネントの削除を行わないでください。配備操作が失敗する場合があります。失敗した場合は、再度、配備操作を実施してください。
- 各コンポーネントの配備操作には、[10. 配備]の注意制限事項が適用されます。
- 分散配備では、コンポーネントの配備操作開始前に、処理継続の判定を行います。コンポーネントの配備操作実行中のものに割り込みをかけることは行いません。
配備操作の中止を行った場合、配備操作を実行中であるコンポーネントがあれば、その配備操作の終了を待ち合わせ、次のコンポーネントの処理の前に中止されることになります。
このため、中止を行う場合には、適切なタイムアウトを指定してください。中止処理がタイムアウトした場合、配備操作実行中のコンポーネントの処理は継続しています。
タイムアウト後は、[ドメイン構築・基本設定ガイド > 7. WebOTXの内部サービス > 7.7.7.6. 配備操作状況の確認]により、中止操作が完了しているかを確認できます。
- 自動配備対象の配備構成の「配備時閉塞オプション」属性で「閉塞する」「配備失敗時に閉塞する」が指定されている場合、自動配備操作時に閉塞処理が実行されます。